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【日本大学】第100回箱根駅伝2024へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2023年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。

 続いて、新監督を迎えて、古豪復活の足固めを!日本大学です。

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【日本大学】第100回箱根駅伝2024へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 日本大は、95回記念大会に関東IC枠で出場、96回は地力で突破したものの、それ以降箱根駅伝への出場ができていません。予選順位が20位前後と苦しんだ時期もあります。

 エース力が物を言う全日本大学駅伝の予選会は、前回は突破。その時率いていた小川前監督が、病気で亡くられてから臨んだ箱根予選は13位…。とはいえ、ここ数年では一番突破に近づきました。

 暫く専門的な指導者が不在の状況が続いていましたが、6月に新雅弘氏が監督に就任。昨年の高校駅伝で倉敷高を3度目の優勝に導いた名将が、大学駅伝界へ。高校駅伝と大学駅伝は違いはあるとはいえ、留学生を率いたチームを指導しているというのは共通点だ。

 直後の対抗戦となった全日本駅伝予選は、1組にブレーキが出て、すぐに圏外になってしまったものの、その後の組は健闘して総合12位に浮上。通過には届かなかったものの、参考で箱根駅伝増枠内の順位に浮上してきた。

 まだ選手層の薄さは否めないものの、少しずつ走れる選手が増えてきている印象です。第100回大会予選を突破できるか、一度戦力を見直してみたいです。

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新チーム各学年戦力分析

※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部

4年生主力選手について

下尾悠真④28分50秒15/13分48秒55≪23全予4組20位、関東IC1万10位、22全1区17位、予169位、全予3組19位、関東IC5千11位、21:予364位≫
西村翔太④28分51秒23/14分10秒27≪23全予1組29位、22全2区14位、予110位、全予1組13位、21:予133位≫
久保昇陽④29分16秒98/14分22秒89≪23全予2組23位、関東IChalf≫
土井拓実④29分57秒83/14分38秒16≪22予165位、21:予249位≫
山中泰地④30分44秒79/14分45秒40
中西巧磨④30分52秒58/
髙貝 瞬④30分57秒87/14分12秒41
寺元颯一④31分23秒21/

 4年生は、まずは下尾&西村選手のWエースがどこまで仕上がるかがまず大事になってきますね。トラックのスピードがある下尾選手は、前年関東IC5千11位、今年は1万m10位。全日本予選も昨年3組19位、今年4組20位と、他校のエース格の選手と戦っているのですよね。箱根予選が過去最高169位ですが、最後の年にどこまであがってくるか。

 西村選手は、トラックの記録を持っていますが、日大の主力選手ではロードが得意な部類になりますね。ここ2年連続箱根予選は日大全体が突っ込んでいく展開の中で、133位と110位と粘っているのですよね。今年の春は故障していたみたいですが、全日予選には何とか間に合わせていました。この両エースがまず二けた順位ではいきたいですね。

 これに4年間かけて伸びてきた選手。久保・土井選手がどれくらい走れるか。久保選手は春先に1万m29分16秒の大幅ベストを出して、一気に主力の一角になった選手。関東ICハーフ出場後、全日予選2組に出場23位とまずまず戦えていた。箱根予選に向けて力を蓄えているか。

 これに2年連続予選に出走している土井選手は、ロードで光る選手。前回は165位でチーム6番手ゴールしている。トラックでは目立ったなかったが、今年4月に29分57秒をマーク。走力が確実について生きている。彼ら4人が万全なら、形になってくるはずだ。

3年生主力選手について

安藤風羽③29分19秒30/14分08秒46≪23全予3組6位、関東IC1万、22全4区17位、予123位、全予1組26位≫
大川拓図③30分14秒67/14分29秒30
大橋 優③30分29秒63/14分41秒75
早見英晃③31分07秒26/14分39秒06

 3年生が少し台頭に苦しんでいるのかなという印象です。その中で、安藤選手がずば抜けていて、主力の一人に成長しています。今年の4月に5千m14分08秒の自己ベスト、関東IC1万m出場後、全日予選にも出場。3組6位の成績は、他校の主力とも戦ったといってもいいでしょう。前年の箱根予選123位からの上昇も楽しみ。

 この他の選手が少し差が離れてしまってますかね。学生ハーフでは大橋・早見選手が66分台で走り切っています。過去1万m30分14秒を出したことのある大川選手らが少しでも戦力になっていると総合力が上がりますね。

2年生主力選手について

大仲竜平②29分17秒16/14分26秒59≪23全予3組27位、関東IChalf20位、22全5区18位、予176位≫
冨田悠晟②29分28秒59/14分36秒48≪23関東IChalf≫
山口月暉②29分57秒47/14分34秒96≪23全予2組21位、関東IC3障7位、22予438位、日本IC3障6位、関東IC3障≫
鈴木孔士②29分59秒31/14分32秒88
小林聖弘②30分16秒09/14分56秒32
松村謙吾②30分19秒81/14分47秒88
山内一宏②30分21秒50/14分12秒57
中澤星音②30分24秒84/14分35秒14≪22全7区18位、予126位≫
本間君耶②30分35秒81/14分32秒60
滝澤愛弥②30分41秒98/14分12秒41
岩本 聖②30分58秒43/14分55秒01
古川楓馬②/14分13秒64≪23関東IC5千≫
小路翔琉②/14分19秒87
赤嶺達也②/14分27秒89
矢後銀次②/14分29秒51

 2年生は頭数が多くなっていますね。昨年の春先は、滝澤・山内選手が即戦力候補と話題になり、山内選手は全日本予選を走っています。また、3000m障害で山口選手が日本IC6位入賞の実績があります。

 箱根予選では、中澤選手と大仲選手が頑張って、126位と176位。彼らは、出場権のあった全日本大学駅伝にも出場し、5区と7区エントリー。とりわけ、長距離区間7区エントリーの中澤選手は話題になりました。さすがに通用はしませんでしたが、次年度に向けて楽しみな存在でした。

 そこから大仲選手が一気に伸びて、4月に1万m29分17秒の大幅ベスト、全日予選3組にも抜擢されています。夏を超えて、主力として箱根予選に出場しそうな勢いです。

 この他にも冨田選手が29分28秒をマークして関東IC出走、鈴木選手が29分59秒と30分切り、小林・松村選手が30分10秒台ベスト、学生ハーフでは本間選手が65分台ベストを出して、長い距離に少しずつ順応してきています。

 また、3障の山口選手は、さらに実力を伸ばしていて関東IC3障で7位入賞を勝ち取るまで実力を伸ばし、さらに全日予選にも出場し2組21位と踏ん張っています。それから4月に5千14分13秒のベストを出した古川選手は、そのまま関東IC5千mにも出場。

 夏前には、5千m14分10秒台ベストを出している小路選手が、3千8分14秒。また赤嶺選手も少しずつ走れるようになってきますかね。このあたりは、本当にいろんな選手がレギュラーの座を狙っていますね。

 もう少しというところまで来ている選手は多いので、この夏合宿で、他校の選手と戦える選手がどこまで出てくるかは大変注目ですね。

新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!

※自己ベストは、4月1日地点

J.キプケメイ①(イリギタティ)13分36秒90/28分13秒10≪23全予4組29位≫
山口彰太①(佐野日大)14分08秒33/30分42秒58≪23全国4区14位、22高校1区28位≫
山口聡太①(佐野日大)14分10秒55≪23関東IC1500m、全国5区29位、22高校3区16位≫
高田眞朋①(宮崎日大)14分25秒06
片桐禅太①(中越)14分26秒83≪23全予1組39位、全国1区41位≫
5000m上位5名平均:⑩日大14分09秒5
スタンリー頼安①(豊川)14分29秒79
西郷哲広①(川崎橘)14分30秒72≪22高校2区19位≫
山口龍之介①(成田)14分32秒83
天野啓太①(岡崎城西)14分46秒10
山室陽太①(國學院久我山)14分48秒50≪23関東IC3障≫
辻川海智①(西脇工)14分53秒83
長谷川豊樹①(水戸葵陵)14分59秒19
夏井翔大①(創成館)15分13秒32
千葉大門①(盛岡中央)5分16秒87

 今年もまた新たな留学生を迎えましたね。キプケメイ選手が入部しました。それまでの自己ベスト5千m13分36秒90、1万m28分13秒10と中々の実力の持ち主です。大学入学後は、主要大会は全日本予選4組のみ。29位の成績ということで、まだ本調子ではなかった模様。夏合宿で調子が上がってくるかは注目。やはり彼が走らないと始まらないはず。

 日本人に関しては、付属校から主力選手がやってきましたね。高校駅伝も全国高校駅伝も走っている山口彰・山口聡選手が14分10秒ほどの走力を持っています。うち山口聡選手が関東IC1500mに出場しています。続く持ちタイムの高田選手も付属高。ここのところ結果が残っていない中から、助かりますね。

 なお、ここまで大きく目立ったのはそれ以下の選手。片桐選手は、全日予選1組に大抜擢。結果は完走者最下位となりましたが、一つまた糧にできれば。また、5千m14分50秒前後から、天野選手が30分19秒、長谷川選手が30分21秒の記録を出しています。近年苦しんでいる中では、始動が早い選手もいるのかなと思います。箱根予選のエントリーにどれくらい食い込んでくるかは注目したいですね。

【日本大学まとめ!】箱根駅伝2024へ向けて

・やはり4年生!西村・下尾選手らにロード巧者
・2年生の頭数が多い!大仲選手ら覚醒あるか
・新留学生キプケメイ選手まだ未知数、伸びる選手は

 第100回大会に4年ぶりの出場を狙う古豪日大。予選20位台に苦しんだ時期もあった中、前回13位は久々に浮上傾向だった。増枠がある今年、何とかして復活したい。

 まずは4年生ということになってきますね。西村・下尾選手が1万m28分台の走力を持っていて、全日予選などで他校のエース格と戦っています。過去2年の箱根予選は前半突っ込む展開で100位台。彼ら2人のまとめは重要だ。

 これに4年間かけて上がってきた久保選手に、ロードになると渋い走りをする土井選手らも戦力。まずはこの4名がしっかり走ることが通過の条件になってくるか。

 3年生以下では、3年安藤選手が少しずつ自己ベストを短縮。全日予選3組で戦いきるなど、確実に強くなってきている。

 2年生の頭数が多くなり、前年の全日本駅伝を走っている大仲選手が主力の一角に成長。全日予選でも戦った。他にも1万m29分台で冨田・鈴木選手に、山口選手が3障で関東IC入賞するなど力はついていますね。彼がどこまで台頭するか。

 1年生はまずは留学生キプケメイ選手が、日本での生活に慣れてくるかどうか。箱根予選なら日本人トップ集団付近で戦えるところまでいきたい。日本人は、4月に1万m30分前半を記録した選手がいる以外はこれからというところ。どこまで出てくるか。

 メンバーとしては、ギリギリの戦いになるのかなという気がしますが、6月に高校駅伝で実績を残している新監督が就任。直後の全日本予選は、1組でブレーキがありながら12位まで浮上。総合力は決して低いわけではない。

 新監督の言う基礎的な走り込みから…でも、かなり違ってくるのではないかと思っています。10月半ばまでに、12人以上ハーフマラソンをきっちり走れる選手が揃うか注目です。


コメント

  1. 尾花雅一 より:

    日本大学は2024年の箱根では意外な力を発揮することを期待している。
    理由は2年生主力で伸び盛りの選手が多いので一発箱根駅伝では思ぬ力を発揮し
    トップグループへ入る気がする。
    今の練習量はどうだろうか?
    とにかく競争を意識して走り込みを続けることが大切である。

  2. hakonankit より:

    >尾花雅一 さん
    日本大も、予選会であれだけの復活劇を遂げたことを考えると、侮れないチームになってきていますよね。方向性があっていると自信を深めると思います。

  3. 尾花雅一 より:

    日本大学は、社会的にも苦しい状況にあります。
    日大駅伝部は、全国に数多いる卒業生の期待に副えるように、「1分1秒」短縮できるよう頑張ってください。他の大学の選手と力は違いはない。他の大学の選手のできることは日大生にできないはずはない。頑張れ日大!!!

    • hakonankit より:

      >尾花雅一さん
      色々と外部は大変ですね。
      その中で、突貫工事ながら激戦の予選会を久々に突破できたわけですし、とにかく今は箱根駅伝に集中なのかなと思います。