全日本大学駅伝2023の関東地区出場校が決まりましたね。
一人も失敗できない、とてもプレッシャーがかかる予選会で、
今回も様々なドラマが起きました。
こちらは、惜しくも出場権を逃した13チームになります。
出場権獲得チーム詳細記事はこちら
https://hakonankit-fd.com/article/post-21387.html
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※組総合と(組別順位)
6位-6位(8位)-6位(9位)-8位(14位)
立教大は無念、初出場はなりませんでした。強化4学年揃った中での敗退ということで、チームとしてもショックではないか…。流れはまずまず良くて3組まで圏内だったのですが…
全開で遅れた序盤の組は、まずまずのターン。1組はロード巧者の安藤選手が30分10秒の組5位好発進!今年5千m13分台を出していた吉屋選手が30分34秒と少しかかりましたが、全体では20位。出場圏内の6位に付けます。
2組では、前回4組だった林選手が出走。今季は必ずしも調子が上がっていなかったですが、30分16秒の組12位まずまず。秒差で4年忠内選手も食い込んでいて、19位30分19秒。この組8位も差がつかない展開になったので、まだ総合6位キープしていました。
それでも、ボーダーとは差が少なく、最も稼ぎたい状態。ここで、28分台経験のある山本選手が勝負にでます。序盤飛び出した他校のエース選手に、食らいついてついていく姿勢。このままつけば大きく貯金が見込まれましたが、5000mから後退。
その後集団に飲み込まれてしまい、22位30分06秒はちょっと悔しいか。もう一人、今年28分台を出している2年馬場選手は、29分57秒の16位。総合6位はキープも、8位との差は16秒、それ以外にも全体的に広報と差がついていませんでした。
迎えた最終組、2年連続出走の4年生エース関口選手に、今年の箱根2区を走った2年國安選手が挑戦。それぞれ中団で、上位に伺うチャンスを狙いますが、29分08秒の19位と29分26秒の28位…。一番差のつきやすい最終組で組タイムとしては14位…。失格するチームが一チーム出ましたが、それでも足りず次点。
悪くはなかったですが、一桁順位は安藤選手一人と稼ぐ選手が少なかった。それと組順位20位台3名と、少しずつ取りこぼしがあったのが響きましたか…。上位と勝負するにはまだ、もう少し差があると痛感する全日本予選となりました。
13位-8位(5位)-8位(5位)-9位(12位)
昨年トップ通過だった神大。総合力で戦うチームで素晴らしい結果だったのですが、今年は流れをつかめなかったですね…。
1組で躓いたのが痛かった。スピードある中原選手は30分27秒の14位でまずまず堪えたものの、今年新戦力候補に挙がっていた飯塚選手が、32位の31分00秒は少しかかってしまいましたね。総合13位、ボーダーとは約30秒差でしたが、序盤にしっかり稼ぎたかったチームとしては、重くのしかかりました。
2組は留学生が飛び出す展開、その中で、関東IC未エントリーだった4年宇津野選手が、一時飛び出すなどでチームを鼓舞。最終的に、復調してきた佐々木選手が30分09秒で9位、宇津野選手も30分11秒で10位と2人とも上位。この組5位で、総合8位まで浮上します。
3組でも流れは来ました。ここでも1㎞3分ほどのスローからの叩き合いになった中、高橋選手が8位29分54秒、15位29分57秒の巻田選手と両4年生が流れの中でゴール。この組でも5位でした。ただ、実力者が揃った中で差がつかず、総合8位のままでした。
迎えた最終組、留学生のいない神大は、どちらかというと不利な状況。ハイペースで各大学稼ぎに行く中、中団で堪えていくレース。4年生エース小林篤選手が28分59秒の17位とまとめますが、エース候補2年宮本選手は29分26秒の27位とやや力負け。粘りましたが、総合9位の敗退となりました。
全日本予選は、総合力で戦うチームは、序盤でミスが出てしまうとどうしても厳しくなりますね。2組以降はほぼ力は出し切った中なので、悔しい予選敗退でした。
5位-9位(15位)-10位(12位)-10位(9位)
15年連続で全日本駅伝出場を続いていた明治大が、予選敗退。今回は色々入れ替わりが起きてるのですよね…。試合前から不安がないわけではありませんでした。箱根7区区間賞で関東ICもハーフで入賞した杉選手が、教育実習明けもあり欠場。2組の尾崎・堀選手は故障明けでした。
そんな中、1組は好調な滑り出し。箱根前故障してから、ぶっつけだった児玉選手が、終盤のスパート争いで上がってきて、30分06秒の組3位。ここは4年生エースとしての意地を見せましたね。新戦力候補の甲斐選手も30分27秒で粘り、16位の30分27秒。ここでは前と僅差の総合5位でした。
でしたが、不安があった2組で苦しい展開に。尾崎選手は30分18秒の組17位と中位で粘りますが、堀選手が苦しいレース。比較的スロー牽制の中、勝負どころの前に失速死してしまい、組35位の31分オーバー、一気に総合9位に落ちてしまいます。
巻き返したい3組。今年の箱根5区山登りを走っている吉川選手が、終盤の勝負所で上がってきて29分53秒の組7位健闘、でしたが新戦力の溝上選手が30分20秒の組32位。差は少ないですが、追い上げたいところで足踏みとなりました。
苦しい状況になった中、若いエースが懸命に頑張ります。箱根3区好走以降、覚醒した2年森下選手が留学生も多い中、28分55秒の組14位健闘。綾選手は、終盤に苦しくなりますが29分16秒の組23位と踏ん張り、この組では9位。留学生が多い中、まずまずの結果でしたが、総合順位は上がらず10位…。有力選手も多い中、うまく上昇気流に乗れないところ、改善しないとならないですね…。
15位-15位(16位)-14位(13位)-11位(7位)
総合11位の麗澤大からは、タイムからすると、かなりボーダーから離れていきます。4年ぶりに出場しましたが、その中では健闘したとも言えますかね。過去最高順位でもあります。各組序盤は集団の最後方に付ける作戦も、功を奏したかもしれません。
1組は、コンスタントに試合に出場している廣瀬選手が30分38秒の組21位とまずまず。今季29分台を出していた小林選手は、調整が合わなかったか31分半ばに。2組も今野・若田選手が30位と31位、30分後半にはまとめているので、大きくは失速しなかったですね。
収穫があったのは3組。関東IC1500m中心で、久々の1万mとなった牛ノ濱選手が、最後まで集団の流れの中で粘り切り、30分06秒の組23位。今年の箱根を連合で走っている工藤選手より先着していたのは、結構凄いのではないでしょうか。
最終組では、覚醒した留学生ネイヤイ選手が、さすがの走り。引っ張る場面も多かった中、終盤までトップ争いをした中で28分07秒の組4位。これは箱根予選も楽しみになってくる走り、日本人エース鈴木選手がやや外してしまい、29分57秒の組37位でしたが、この組だけなら7位。総合で11位まで浮上していました。他校のミスもありましたが、箱根初出場しても、おかしくないレベルまではきているかなぁ?
18位-16位(10位)-15位(10位)-12位(16位)
昨年出場した日大は、今回は届かず総合12位。ただ、実は総合12位になっているのは、失礼ながらちょっと意外。というのも、1組でかなり失速していました。1組に入ったエース格の一人西村選手が、上がり切っておらず、31分近くかかると、もう一人抜擢されたルーキー片桐選手が、完走選手中最下位の39位と苦しい結果。この時点で総合18位と出場は厳しくなります。
ただ、そこから順位を上げていったのは収穫。2組は、新戦力候補の久保選手と、3000m障害で関東IC入賞している山口選手が中位で粘って、20位台の30分20秒台でゴール。この組10位になると、3組安藤選手が躍進!29分52秒の組6位と他校の主力選手と戦います。成長途上の大仲選手も30分12秒なのでそれほど離れませんでしたね。連続で組10位、総合15位まで巻替えます。
最終組は、好調の下尾選手が29分11秒の組20位。エースの組で中盤の順位はまずまずでした。留学生キプケイメ選手が、序盤は先頭グループについたので、息切れして29分30秒となりますが、最後に総合12位まで浮上。監督も新監督になって、効果が出てくるのは、これからでしょう。
7位-10位(12位)-9位(6位)-13位(19位)
法大が2年連続で予選敗退となってしまいましたね。箱根駅伝は2年連続でシード権をとってるのですが…。1組はまずまず、箱根区間賞の宗像選手が30分30秒の組18位に留まりますが、ルーキー野田選手が上回って30分27秒の15位。ギリギリですが、総合7位の圏内に付けます。
ここからあげたかった2組で小ブレーキ。復帰戦となった箱根山下りの武田選手は30分13秒の組11位と健闘しますが、春先に自己ベストを複数回更新して、新戦力候補となっていた三原選手が、途中で失速。30分48秒の組32位。総合10位に後退します。
巻き返したい3組で、5月末に自己ベストを出していた伸び盛り2年大島選手が29分55秒の10位、さらに故障明け間に合った小泉選手が2秒差の17位で雪崩れ込みました。追い上げを図りましたが、この組は差がつかず、総合9位でした。
最終組、留学生を起用するチームも多い中、エース松永選手が序盤先頭集団について食い下がろうとします。ただ、終盤に力尽きてしまい、29分55秒の35位。もう一人の稲毛選手は序盤から単独最下位になるなど苦しい走りで38位。総合13位にまで下がったのは、挑戦した結果なので仕方ないですかね。
にしても、2年連続で出雲→箱根路となります。前年度うまくいっているので、逆に地の利があるくらいで、秋以降の躍進を期待したい。
12位-14位(14位)-13位(16位)-14位(18位)
下級生主体で挑んだ専修大が、例年より高順位の14位でした。1組はともに1年生、佐藤・具志堅選手になりましたが、ともに30分40秒台の20位台。7000m付近まで集団に付けていたので、一つ結果は出たのではないでしょうか。この時点で総合12位に付けますl。
2組も今季好調の手塚選手が組14位健闘。3組からは少しずつスピードに厳しくなりますが、福田選手の30分08秒組25位と、藁科選手の組33位30分21秒は、それほど上位からは引き離されていません。この時点でもまだ総合13位でしたね。
最終組は、ダンカン選手が何とか28分台で粘ったものの、今季トラックで結果を出していた田島選手が31分オーバーと、完走選手中最下位と苦しんでしまい、総合は14位。とはいえ、主力の欠場が多かった中、下級生の頑張りで収穫は多かったですかね。
10位-13位(13位)-16位(19位)-15位(17位)
日体大は今年もうまく予選合わせられなかったですかね。まさかの総合15位。エースの山崎選手が、出場できなかったことも、少なからず影響したのか…。
1組はそれでも中位に付けていました。箱根予選でも好走していた2年田島選手が、30分25秒の13位でまずまず。ペアの杉本選手がやや遅れていますが、31分以内には収めていて、この時点で総合10位でした。
でしたが、組が進むごとに順位を落としてしまいます。2組富永・分須選手は、20位台でとどまりますが、3組は山口・溝上選手がともに集団から零れてしまい30位台。この組は19位となってしまい、総合も16位まで落ちてしまいました。
そんな中、主将の漆畑選手が懸命に戦い、組24位の29分16秒の走り、いきなり最終組に抜擢となった住原選手も30分以内には走り切りました。このあたりが収穫かな。関東ICで良かった選手がちょっとピークがずれてしまったかもしれません。秋、箱根予選に向けて切り替えたいところ。
17位-19位(18位)-18位(18位)-16位(6位)
今年の箱根駅伝出場校で最も低順位となってしまったのは、山梨学院大。関東ICも留学生以外が低調だったのが気になっていましたが、全日本予選もかなり苦しい戦いになってしまいました。
1組は、1500mで好調の髙田選手と、今年試合復帰をした砂川選手のコンビで食らいつく作戦でしたが、ともに31分オーバーと失速。2組は、新戦力候補徳田選手が30分24秒の自己ベストと中位に食い込みますが、1年生抜擢された占部選手が31分後半と失速。なんと総合19位と最下位に転落してしまいます。
3組でも、関東IC3障で健闘していた品田選手と、今年の箱根往路を走っている村上選手のコンビでしたが、こちらも終盤までに上位集団から落ちてしまい、30分40秒台の36位と37位。最終組で、大エースムトゥク選手が、最終盤まで先頭争いをしたうえで、28分01秒の2位!
春から日体大記録会・関東IC・全日本予選と3本28分前後で揃えているのは凄いですよ。復調途上の北村選手が何とか29分38秒で走り、この組は6位。とはいえ、8人中6名が30位台の失速は大きく総合16位までに留まりました。昨年もここから箱根予選から巻き返しましたが、果て…?
19位-18位(17位)-17位(17位)-17位(10位)
エントリー最下位から浮上を狙った亜細亜大は17位。新戦力も試した中、序盤の2組で最高は2組中西選手の26位30分30秒。残りの3名は31分台、32分台。2週間前の記録会でピークがきてしまった選手もいたかなぁという印象。
3組でも4年生の外間・門田選手が走りますが、ここもやや力負け。30分台でまとめているところ、4年生の意地は見せていますかね。最終組は、片川選手が、春4本目の1万mも28分台でまとめる奮闘で組11位。モゲニ選手が息切れして29分25秒となりますが、この組は10位。エースは戦えましたかね。秋にエースに続く選手がどこまで上がってくるかですね。
16位-17位(19位)-19位(20位)-18位(11位)
駿河台大は、4年生の主力選手を書いて、8人中7人が2年生以下の若い布陣で挑みました。序盤の組は、小池選手が何とか踏ん張って28位30分47秒、また唯一上級生4年の山内選手も何とか30分54秒となりました。
そんな中、3組で受難。復帰して何とか間に合った藤井選手が健闘して、30分04秒の組20位と役割を果たしますが、エース候補の東泉選手にアクシデント。ゴール間際に倒れ込んでしまう程の状態に。這いながら、何とかゴールラインを超えて記録は残しました。
最終組は大きな収穫。関東ICを途中棄権するなど、状態が不安視されたゴッドフリー選手が好走。終盤まで上位集団について、28分32秒の6位。夏前に調子が上がってきてほっとしてしました。1年生古橋選手も29分台では走れて失速せず。現時点での他大のエースとの差もわかりやすかったのでは。総合最下位ですが、エース格を中心に収穫はありましたかね。
9位-7位(6位)-5位(4位)-()
まさかが起きたのが中央学院大。箱根駅伝の出場は隔年になっていましたが、それより狭き門の全日本大学駅伝には連続出場が続いていた中央学院大。圏内につけていましたが、失格という形で出場が途切れてしまいました。
1組は、関東ICハーフ入賞で勢いに乗っていた2年近田選手が30分14秒の組10位とまずまずの結果。ここのところ調子を落としていた工藤選手がやや引き離され、30分43秒かかりますが、この時点では総合9位で、逆転可能な範囲でした。
2組は1年生前原選手が好走。終盤のペースアップにも対応して30分08秒の組8位!関東ICに出場していた柴田選手も30分19秒の組18位でまとめました。この組6位で、総合7位と圏内に浮上!いい流れができます。
3組でさらに加速。4年間かけて主力へと成長した飯塚選手が好走。終盤に上位に浮上して、29分48秒の組4位好走!スパートなど爆発力がありますよね。さらにこちらもルーキー稲見選手が、数秒差で続き、29分55秒の9位!春先から1万m28分台を出した走力は、伊達ではありませんでしたね!若手の活躍もあり、総合5位にまで浮上します。
託された最終組。ここは前年と同じ吉田・伊藤選手。吉田選手が序盤から上位についていき、日本人上位争いを展開。伊藤選手も中団に付けます。いい流れでしたが、吉田選手が終盤にアクシデント。脱水症状に陥り、蛇行しながらもがく走りに。それでも、22位29分14秒ゴールの伊藤選手とほぼ同時ゴール。粘り切ったと思われました。
でしたが、蛇行した際に、何度かレーンの内側を走った場面があり、失格の判定に。悔しいですが、これも勝負スポーツです。チームとしては、箱根予選に全てをかけるしかなくなりました。
-(20位)-(15位)-(13位)
初出場となった芝浦工大は、全くミスの許されない全日本予選独特のルール・雰囲気にやられてしまうことに…。1組出走の大野選手が3000m付近で脚を痛めてしまい、急失速。途中で脚を伸ばして回復を試みますが敵わず途中棄権。いきなり、記録なしが決まってしまいました。勝負の厳しさを、いやという程味わうことに。
悲嘆にくれる中、もう一人の1年生丹羽選手が、7000mまで先頭集団について30分42秒自己ベスト。さらに、2組志賀選手がスタート直後、いきなりダッシュ。1000m過ぎまで単独先頭に立つ走りで、チームを鼓舞します。
すると、元々期待の高かった3組以降も好走。1万m28分台を持っている横尾選手が途中まで大集団の前の方。終盤も粘って24位30分08秒、直後室井選手も28位30分16秒と続き、この組は15位あたる走りを見せます。
そして、最終組の橋本選手が素晴らしい走り。第2集団の中で粘り切り、ほとんど自己ベストに並ぶ28分47秒の組10位の好走!常連校のエース格の選手と対等にやりあいました。2年内山選手も30分以内にはまとめ、この組は13位のタイムで駆け抜けました。
実は今回、29分台を持っている選手が、何人も走れず、まだまだチーム力としては上がる余地あり。エース選手が常連校に通用しているのはとても心強いこと。初出場に向けて、下を向いている暇はありません。
以上で、全チームの簡単なまとめになります。
今週中に、せっかくなので関東15校の、現時点での全日本大学駅伝区間オーダー予想をしようと思います。
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【【結果も!】2022年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】
姉妹サイトより
【箱根駅伝アニメ:風が強く吹いている完走】
ウマ娘【競走馬元ネタ解説シリーズ】