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箱根駅伝2023へ向けて【早稲田大・明治大】全日本駅伝の振り返りとともに

出雲駅伝・全日本大学駅伝が終わって、いよいよ箱根駅伝モードになってきますね。

各関東地区の大学の、
前哨戦(出雲・全日本・箱根予選)を振り返っていきたいと思います。

そのうえで、今季のチームの特徴や、山など箱根に向けて
一駅伝ファンとして、戦力分析をしていきます。

続いて、箱根予選と全日本駅伝で相まみえた伝統校!早稲田大学明治大学になります。

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【早稲田大学】箱根駅伝2023へ向けて

 前年度は、主力に4年生も多く、三大駅伝優勝を狙った早稲田大。しかし、怪我や不調で足並みを整えられず、箱根駅伝は13位と、上位争いどころか、シード権獲得も叶いませんでした。

 今年から着任した花田監督が、元々高かったスピードを生かしながら、スタミナ強化を地道に図します。すると、前評判決して高くなかった予選会を、トップ争いをしながら4位で通過。迎えた全日本駅伝は、疲労が大きかった鈴木主将を外すも、ある程度自信を持って臨みました。

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全日本大学駅伝の振り返り

6位早稲田大学5時間12分53秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップとの差
1区9.5㎞ 11位 間瀬田純平① 27分24秒 10位 26秒差
2区11.1㎞ 6位 井川龍人④ 31分49秒 6位 44秒差
3区11.9㎞ 3位 石塚陽士② 33分59秒 3位 41秒差
4区11.8㎞ 3位 山口智規① 34分01秒 2位 1分01秒差
5区12.4㎞ 11位 小指卓也④ 37分12秒 3位 2分13秒差
6区12.8㎞ 15位 菖蒲敦司③ 38分58秒 8位 3分44秒差
7区17.6㎞ 5位 伊藤大志② 51分18秒 7位 5分24秒差
8区19.7㎞ 5位 佐藤航希③ 58分12秒 6位 6分06秒差

1区間瀬田選手…早大期待のルーキーの一人、間瀬田選手が1区へ。1500mでU-20世界選手権で戦う一方、高校駅伝1区好走経験もあり、ロードも強い選手。箱根予選は、新型コロナ明けながら、無難に乗り切っていました。

 序盤から、3位の大集団になった中、しっかりついていきます。ただ、道中に軽い接触などもあり、勝負どころの8㎞過ぎまで脚が残っておらず、少しずつ後退。それでも前が点々と見える区間11位の26秒差で、1区の役割は果たしました。

2区井川選手…早大のスピードエースですね。箱根予選は、練習7割程度だったそうですが、それでもチームトップ、全体でも日本人2番手でまとめるのは、力ありますね。その反動で調子は悪かったそうですが、それでもスピード的に対応できるのは、井川選手しかいないと2区起用になりました。

 スタートして、すぐ集団を形成。順大や明大のスピードランナーとともに、前を追い上げていき、5㎞過ぎには中学大も交えた3位争いを展開します。そのあと、一杯一杯になり後れを取りますが、総合6位のトップと44秒の差で中継。調子が悪い中で、区間6位でまとめて、城への流れを作りました。

3区石塚選手…将来のエース候補の2年石塚選手。箱根予選は、新型コロナ明けで淡々と走ることしかできませんでしたが、全日本駅伝へ、調子はどんどん上がってきていました。3㎞付近で中学大、5㎞過ぎに明大を捉えて、4位に浮上すると、さらに前方をじりじりと追い上げていきます。

 7.4㎞のポイントで、3位順大まで4秒差。個人で区間賞争いをしていることも判明します。勢いは衰えず、順大に追いつくと、落ちてきた創価大を捉えて2位争いを展開。ラストスパートはさすがに苦しかったですが、順大に続き総合3位中継!個人としても、区間3位と他校のエースと戦う力があることを示しました。

4区山口選手…高校時代から、5千m13分30秒台を出していたスーパールーキー。箱根予選は15㎞まで順調に走るも、焦りからか過呼吸に陥ってしまい、失速してしまいました。その後、調子は上がり切らないも、練習はできているという事で、4区起用となりました。

 3秒前スタートの順大には、見送って単独3位を走行。これが好判断でした。5秒~10秒ほどの差をキープすると、終盤に入って差が詰まってきます。10.3㎞地点で捉えると、そのまま突き放して単独2位へ!個人としても区間3位の好走でした。毎年、見せ場を作る早大ですが、今年も表彰台争いを沸かせます。

5区小指選手…箱根予選は走っていないものの、抜群のスピードがある4年小指選手。怪我が多かったこともあり、駅伝は、2年時の箱根9区以来でした。快調に単独2位を走行しますが、ややオーバーペースだったか。途中から吐き気を催し、急激にペースダウン。國學院に抜かれ、後方にも追いつかれます。ただ、最後のスプリント勝負は本能で制して、3位中継。何とか耐え抜きます。

6区菖蒲選手…6区には、前年度飛躍した菖蒲選手が出走。今年も春1500mや3障で活躍していましたが、夏に新型コロナに罹り、明らかに練習が足りていない状態でした。混戦の中、走りますが、やはり中盤あたりから失速し総合6位に。終盤には離れていたはずの中大・東洋にも交わされ、一気に8位へ。区間15位と苦しみましたね。チームとしは、一気にシード権争いに巻き込まれることになりました。

7区伊藤選手…終盤の長距離区間、まずはエース候補の2年伊藤選手。夏は彼が一番練習できていたそう。箱根予選は噛み合いませんでしたが、ここにきて、感覚が噛み合ってきていました。スタートして時期に、16秒前スタートした東洋大に追いつくと、そのまま前に出て引っ張ります。

 後方9位明大の追走から逃げながら、前中大を追いかけるという展開でした。東洋大との7位争いも終始主導権を握ったまま走行、最後に中大と16秒差に迫りながら、東洋大を1秒制して7位中継。9位明大との差も突き放しました。個人としても、強豪校のエース選手に次いで区間5位。ついに能力が開花し始めています。

8区佐藤選手…箱根予選、チーム2番手で一番の成長株となった3年佐藤選手。長い距離には元々定評があったものの、一気に伸びましたね。スタートして、時期に東洋大を突き放すと、渡会橋までに中大に追いつき6位争いを展開。終盤の上りで突き放して、単独6位に浮上しゴール!予選明けながら、見事な継走で連続シード権を確保しました。

箱根駅伝2023へ【エース・山・選手層】

 全日本大学駅伝は、見せ場を作っての総合6位。失速があった5区と6区も、現状確認の意味合いを込めていたそうですので、概ね順調に強化は進んでいるのではないでしょうか。まずは復活のシード権へ向けて、戦力分析をします。

エースの強さ

 4年生2選手が強いですね。過去3年間1区と3区を務めてきた井川選手がいよいよ最終学年ですね。抜群のスピードで、全日本駅伝での好走が印象深いですが、箱根も2年時1区5位の好走があります。箱根予選でもチームトップで安定感も出てきました。往路序盤3区間のどこかのはずです。

 鈴木選手も、一時怪我に苦しんでいた時期もありますが、箱根は4区や7区とここまで皆勤。長い距離の安定感は上ですかね。往路は2年時に4区3位の走りもあり、粘りと爆発力を兼ね備えています。最後の箱根も合わせてくるでしょうか。

 下級生も勢いが出てきていて、前回4区で好走している石塚選手が、更にパワーアップ。全日本3区3位は他校の主力と肩を並べました。箱根はアップダウンが続く4区が適性ありますが、2区エース区間抜擢もありますかね?

 このほかにも、全日本長距離区間を担当している伊藤・佐藤選手に、全日本4区担当の山口選手も、ポテンシャルとしては、往路の平地区間を担当してもおかしくないでしょう。流れを掴めれば、ある程度上位で襷を繋いでいけるメンバーです。

山登り・山下り

 山登りは、経験者が2名いるのですよね。前回上っている伊藤選手と、前々回担当している諸冨選手がいます。伊藤選手が、夏を経て非常に調子が良くなってきていますね。諸冨選手も一時の不調からは脱したか。

 伊藤選手の全日本7区好走を見ると、できれば往路平地区間で起用したいところですが…。ここのところ5区で苦戦が多かった早大、調子が上がっている主力選手で乗り切るという事はありえるでしょうか。

 山下りも2人経験者がいます。前回出走の栁本選手と、前々回出走の北村選手がいます。特に北村選手が、当時1年時ながら区間一桁の好走経験があります。

 昨年は、貧血で走れず、急遽栁本選手が出走する形でしたが、今年は得意の3障でインカレに出場、箱根予選でも起用されるなど、概ね順調。2年ぶりの再登板が濃厚になってきています。万全なら58分台が射程圏内です。

 他、小指選手も確か下りがあっている走法をしているということ。爆発力なら彼な気もしますが、このあたりは脚の状態を見ながらの調整でしょう。

選手層の厚さ

 早大は決して厚い方ではないですが、今年は区間は埋まりますね。箱根予選チーム2番手・全日本アンカーと立て続けに長距離を好走している佐藤選手が中心でしょうか。

 前回も9区を走りましたが、シード権を追う展開で力足りず区間二けた。でしたが、今年9区なら区間上位候補、10区なら区間賞候補の一人にもなりそうな勢いです。

 これに、全日本駅伝に出走している間瀬田・小指・菖蒲選手と言ったスピードのある選手も、基本的には復路路線になってきますかね。ここまでの調子なら間瀬田選手の箱根デビューは充分ありそうか。

 それから、他に長距離ロードなら、という選手が出てきています。2年菅野選手が箱根予選64分41秒の91位で粘ると、同じ2年伊福選手が上尾ハーフで62分50秒と好走。復路終盤区間候補に名乗りを上げています。

 これに、前々回の全日本駅伝1区の辻選手も加わって来そうか。怪我が多く、中々状態が上がりませんでしたが、上尾ハーフで63分56秒とまずまずです。流れが出来ていれば、充分走れるメンバーを配置できそうです。

まとめ

・4年井川鈴木2年石塚伊藤選手ら主力選手が好調
・3年佐藤選手が成長し、タフな区間に配置か
・山下り北村選手復活、穴区間をなくしていけそう?

 ここのところ、メンバーの素質は高いながら、怪我や不調で穴区間が出来てしまい、中々上位争いに留まることができていない早稲田大。ですが、今年は払しょくできるかもしれません。

 4年井川・鈴木選手に安定感が増して、往路を安心して任せられそう。これに2年生の石塚・伊藤選手が順調に成長していて、一気にエース区間を走りそうな勢いがあります。

 さらに、箱根予選と全日本立て続けに好走した3年佐藤選手や、1年生からの山口・間瀬田選手が成長してきています。彼らも往路候補。出走するとなったら、伊藤選手が2年連続山登りを走るかもしれません。

 さらに山下りも北村選手が復調してきています。復路長い距離を担えそうな選手もて来ていますので、現時点では10区間何とか埋まりそうかな?エース選手と、上がってきた選手を合わせて、粘り強くシード権より上の位置で襷をリレーしていきたい。

【明治大学】箱根駅伝2023へ向けて

 ここ2年は、全日本大学駅伝で上位争いを展開しながら箱根駅伝で苦しんでいる明治大。前回は、当時の4年生エースを序盤から投入しながら出遅れてしまい、流れを掴めず、総合14位に。

 今年度、評価は決して評価は高くなかったものの、エース選手がチームをけん引。箱根予選までには戦力を整えて、15㎞まで首位争いを繰り広げた中、2位と通過。一定の安定感を示しました。全日本駅伝は、新戦力を織り交ぜながら、シード権獲得を狙っていきました。

全日本大学駅伝の振り返り

9位明治大学5時間15分29秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップとの差
1区9.5㎞ 8位 森下翔太① 27分19秒 8位 21秒差
2区11.1㎞ 4位 児玉真輝③ 31分35秒 4位 25秒差
3区11.9㎞ 14位 櫛田佳希④ 34分59秒 5位 1分22秒差
4区11.8㎞ 8位 小澤大輝④ 34分37秒 7位 2分18秒差
5区12.4㎞ 13位 新谷紘ノ介② 37分30秒 10位 3分48秒差
6区12.8㎞ 7位 吉川 響① 37分57秒 9位 4分18秒差
7区17.6㎞ 8位 富田峻平④ 51分36秒 9位 6分16秒差
8区19.7㎞ 15位 尾崎健斗② 59分56秒 9位 8分42秒差

1区森下選手…高校駅伝1区1位の実績をひっさげて、鳴り物入りで明治大に入学したルーキー選手。箱根予選では、途中でアクシデントがあり、大きく失速したものの、明大の出世区間でもある全日本駅伝1区に抜擢されました。概ね順調に大集団についていき、最中的にトップと21秒差の8位。高校時名を上げた区間で、ついに大学に入ってから、結果を残しました。

2区児玉選手…明大を代表するスピードランナーの児玉選手。2年連続の全日本2区でした。順大のスピードランナーと競い合いながら、5㎞14分01秒のはハイペースで突っ込み、徐々に順位を上げていきます。

 中盤からは、順大・中学大の選手と三つ巴の3位争いを繰り広げます。最後は順大の選手とラストスパート一騎打ち!最後は2秒差で屈しますが、総合4位でリレー。個人としても、区間4位の好走でした。ここまでは非常にいい流れで展開します。

3区櫛田選手…3区にはロードで非常に安定感がある4年櫛田選手が入りました。流れを引き継げると思われましたが、順大に離され、早大に抜かれ5位へ。区間14位と苦しみます。箱根予選で転倒した影響で、練習が継続できず、結果早いペースに対応できなかった模様。それでも、何とか一旦6位まで落とした順位を5位へ戻してリレーします。

4区小澤選手…明大の主力の一人小澤選手が、2年連続全日本4区起用。箱根予選は万全ではなかったようですが、二けた順位と一定の安定感があります。すぐ後ろにいた國學院大と一緒に走り始めますが、6㎞付近から徐々に引き離されます。7.5㎞には、追い上げる青学大に捉えられ総合7位へ。それでも区間8位と最低限にまとめて、シード権内に中継します。

5区新谷選手…箱根予選で一つ株を上げていた2年新谷選手が、大学駅伝デビューを迎えます。一定のペースで長い距離を走れるようになっていました。ただ、今回は乗り切れず、20秒以上後方だった東洋大・中学大に追いつかれ7位争いへ。中盤についていけなくなり、後方からきた中大に抜かれて総合10位へ。区間13位と苦しい走り、ここでシード権外となってしまいます。

6区吉川選手…ここで、箱根予選をはしていない1年生吉川選手が抜擢。直前の1万mで28分台を出すなど調子が上がってきていました。目の前見えていた中大が区間記録ペースで飛ばして、中学大を交わしてからは単独走の展開。その中で区間7位まとめる走りで、9位で襷リレー。今回の全日本駅伝で一番の収穫だったかもしれません。

7区富田選手…7区には、駅伝で前半から突っ走ることのできる4年生富田選手。箱根7区の好走が記憶に新しいですね。箱根予選も、日本人集団を引っ張る展開がありながらも、全体の日本人3位と好走しています。

 シード権へ向けて、30秒前の早大東洋大を追いかけていく展開。懸命に追いかけますが、中々をの差は縮まらず。終盤にやや脚が止まってしまい、区間8位で総合9位のまま。シード権とは51秒差に広がってしまいました。

8区尾崎選手…アンカーには、箱根予選に出走していない2年生尾崎選手。前年の箱根予選・全日本駅伝出走後に故障。10月に復帰し1万m28分台を出して、その後も練習が継続してできたことから、任されました。

 前半から1㎞3分を切るペースで入り、やや突っ込んで入っていくも、それでも中々縮まらず精神的に苦しい展開。渡会橋までは何とか踏ん張っていましたが、その後力尽きてしまいました。区間15位と苦い主要区間デビューとなりました。

箱根駅伝2023へ【エース・山・選手層】

 箱根予選・全日本駅伝は、目指していたところにもう少しずつ届かない悔しい結果でしたが、一定のチーム力を示すことができました。この後は、レギュラー争いの選手以外は、試合への出場を抑えて調整しています。箱根駅伝での巻き返しはあるか、戦力分析をしていきます。

エースの強さ

 まずは、スピードのある富田・児玉選手あたりの名前が挙がりますかね。富田選手は、過去の箱根は復路とはいえ、突っ込んでいける選手。箱根予選はその走りでチーム内トップと全体3位の好走しています。往路だと、3区あたりで流れを作る役割が面白そうでしょうか。

 2区に意欲を見せているのが、児玉選手。過去の箱根は1区や3区とスピード区間を任せられていますが、昭和記念公園のアップダウンもこなしていますので、十分に候補に挙がって来そうです。

 これにちょっと調子を落としていますが、4年小澤・加藤選手とロードで手堅い選手も候補に挙がってきますかね。小澤選手は、全日本駅伝4区区間一桁で、少しずつ上がってきているでしょうか。2区候補の一人になります。加藤選手は2度務めた経験ありますね。それから、2大会前4区区間一桁の櫛田選手も往路候補です。

 面白くなってきているのがルーキー森下選手。高校時代輝かしい成績を持っています。大学に入ってからやや苦戦、箱根予選も失速がありましたが、全日本駅伝1区では役目を果たしました。往路序盤に入れれば、オーダーの幅が広がりそうです。

山登り・山下り

 山登りと山下りは、昨年の経験者が残っています。4年下條選手と杉本選手です。とはえい、前回は区間二けたと失速。下條選手は、箱根予選で一定のペースでしっかり走り切っていて、復路の候補か。杉本選手は故障もあって、調子が上がり切っていない感じかなぁ?

 白紙でしたが、ここにきて、1年生を山登り・山下りに起用する話が出てきていますね。全日本好走していた吉川選手が、早い段階で山登りの構想に入っており、全日本駅伝も練習の最中だった模様。

 山下りは、堀選手が候補に挙がってきています。高校時代、特にトラックで世代トップの争いを繰り広げていた選手。全日本駅伝の出走も際どく争っています。未知数ですが、彼らの持っているポテンシャルが発揮されれば、面白い区間になってくる??

選手層の厚さ

 ここ2年とも復路は一桁順位と好走しているのですよね。選手層は今年もまずまず、往路候補から零れた選手が回ってくるでしょうが、例えば、小澤・櫛田選手あたりのどちらかが9区を走れれば、68分台で十分区間上位を狙えるでしょう。昨年の経験者、加藤選手あたりも調子が上がれば行けるはず。

 これに繋ぎ区間はレギュラー争いが過熱。箱根予選で一定のペースで走れたという4年下條・2年新谷選手がまず候補に挙がってきます。これに、世田谷ハーフ64分13秒好走の漆畑選手に、MARCH対抗戦28分30秒台激走の3年杉選手もいよいよ駅伝デビューか。

 他にも上尾ハーフで63分前半の2年曳田3年斎藤選手、他にも箱根予選でチームトップ10に入っている2年鈴木1年室田選手。復路は今年も、いいオーダーが組めそうな感じですね。

まとめ

・毎年健闘の復路は今年も充実するか
・山は、未知数も楽しみな1年生の予定
・やはり、往路をどのように並べるかがカギか

 明治大は、現時点では、山が非常に注目ですね。高校時代から実力のある1年生吉川・堀選手が候補に挙がっています。そのまま担うことができれば、力のある上級生を平地に回すことができるので、オーダーの幅が広がります。

 その平地、課題となっている往路を担う候補はいるんですよね。2区に意欲を見せる3年児玉選手に、駅伝経験豊富な4年生富田・小澤・櫛田選手あたり、最後にどこまで調子を合わせることができるか。これに1年生森下選手あたりも絡んでいきそうで、最終的にどう順番に並べてくるかは注目。

 復路は、往路候補の選手もくるでしょうし、さらに長距離なら任せられそうな下條・新谷選手ら、多くの選手がレギュラー争いを繰り広げています。十分、戦うオーダーを組むことはできます。どうにも流れに乗れない展開が続く、往路の戦いがやはりカギになってくるのでしょう。