【中央大学】全日本大学駅伝区間2022オーダー予想~出雲駅伝のまとめとともに

箱根駅伝予選会が終わり、いよいよ次は全日本大学駅伝ですね。

関東15校を中心に、
全日本大学駅伝2022の区間オーダー予想をしていこうと思います。

続いて、
9年ぶり出雲駅伝でいきなり表彰台3位!箱根シードから加速する名門復活への道のり!中央大学です。

ページコンテンツ

全日本大学駅伝2022【中央大学】戦力分析&区間エントリー予想

まずは、出雲駅伝の振り返りになります。

スポンサーリンク

出雲駅伝振り返り

3位中央大学2:09:48

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップとの差
1区8.0㎞ 1位 吉居大和③ 22分32秒 1位
2区5.8㎞ 3位 千守倫央④ 15分41秒 2位 0:05差
3区8.5㎞ 7位 中野翔太③ 24分12秒 3位 0:27差
4区6.2㎞ 3位 阿部陽樹② 18分16秒 3位 0:34差
5区6.4㎞ 2位 溜池一太① 19分14秒 2位 0:44差
6区10.2㎞ 4位 吉居駿恭① 29分53秒 3位 1:16差

1区吉居大選手…7割~8割の状態だったそうですが、さすがの走りでしたね。最初が下っているとはいえ1㎞2分40秒を切るペースで、集団をちぎっていきます。終盤に差を詰められますが、残り500mでもう一つスパートをして、逃げ切るのは並のランナーではないですね。再びの1区区間賞で、赤の襷をトップ中継させます。

2区千守選手…2年時の箱根以来の、復活の大学駅伝ランになりましたね。よく戻ってきたと思います。猛追してきた駒大には交わされますが、その後も自分のペースを守り差をキープ。終盤はもう一度追い上げるクレバーな走り、区間3位でトップと5秒差で繋ぎます。

3区中野選手…前半のトラックシーズンで大活躍!1万m29分00秒86は、今期の日本人学生トップとなる成績なんですよね。満を持してエース区間3区へ。今年は例年以上に3区にエースが集まり、区間順位こそ7位でしたが、順位ダウンは3位に留め、トップと27秒差で中継しました。

4区阿部選手…今年の箱根5区で好走したエース候補選手。藤原監督は、向かい風対策としてもこの区間に起用したみたいですね。その采配が的中、後方からきた國學院大の選手と競り合いながら、2位争いへ浮上。表彰台が現実味を帯び、まだ優勝を狙える位置でした。

5区溜池選手…終盤2区間に1年生を起用する思い切った采配だったのですよね。とはいえ、主力と変わらないタイムを直前に出していました。向かい風の中でしたが、國學院大との並走にしっかりと応じ、最後のスパートで2位に浮上!区間2位と堂々の大学駅伝デビューでした。

6区吉居駿選手…堂々1年生アンカーとなった吉居駿選手。兄貴の調子が良ければ1区だったそうですが、これはこれで見応えがありました。ロードで実績のある國學院大の選手には途中でつけなくなりましたが、最後までペースは維持し、区間4位の好走。そして、9年ぶりの出雲路、見事総合3位のゴールテープを切っています。

全日本大学駅伝メンバー&戦力分析

※11月3日に暫定オーダー提出
※当日朝に、補欠から最大3名入れ替え可能

エントリーメンバー
出:出雲駅伝、全:全日本駅伝、箱:箱根駅伝、都:都道府県対抗駅伝、高:高校駅伝

千守倫央④28分15秒40/13分49秒41≪22出2区3位、関東IC1500m8位、21:箱1区17位、20:箱1区16位、19:予224位≫
若林陽大④28分42秒02/13分59秒0822関東IC1万m14位、箱6区5位、21:全予2組4位、箱6区5位、20:箱6区10位≫
中澤雄大④28分00秒40/14分06秒78≪22箱8区3位、21:全7区8位、箱予40位、箱7区5位、20:予58位≫

中野翔太③28分00秒86/13分39秒94≪22出3区7位、関東IC5千3位、箱4区5位、21:全3区9位、箱予82位、全予3組11位≫
吉居大和③28分03秒90/13分25秒87≪22出1区1位、箱1区1位、21:全1区2位、箱予13位、箱3区15位、20:日本5千3位、予10位、日本IC5千1位≫
湯浅 仁③28分47秒81/13分58秒32≪22関東IC1万m9位、箱9区3位、21:予74位、20:予179位≫
伊東大翔③28分59秒59/14分01秒78

阿部陽樹②28分37秒35/13分55秒57≪22出4区3位、関東IC1万m8位、箱5区6位、21:全2区12位、箱予32位、全予2組2位≫
山平怜生②29分03秒27/13分51秒20≪22:関東IChalf3位≫
山口大輔②29分10秒53/14分11秒6421:全6区11位≫
東海林宏一②29分15秒41/14分01秒97≪21:予76位≫
佐野拓実②29分38秒24/14分13秒04

吉居駿恭①28分11秒96/13分40秒26≪22出6区4位、21:高1区3位≫
白川陽大①29分04秒02/14分08秒77
伊東夢翔①29分15秒62/13分56秒30≪22関東IC5千、21:高1区23位≫
溜池一太①29分21秒62/13分46秒16≪22出5区2位、関東IC5千19位、21:高1区5位≫

 非情に楽しみなメンツが集まりましたね。エース吉居大選手を中心に、中野・千守選手といったスピード抜群のランナー、阿部・吉居駿選手ら総合力の高いランナーに、溜池・伊東選手ら有力ルーキーが集い、

 さらに長い距離が得意な湯浅・中澤選手、関東ICハーフで名を上げた山平選手も状態上がってきていれば非常に楽しみなランナーです。この他にも、山口選手ら前年の主要大会経験者が29分10秒前後にまとめていて、チームの総合力は非常に上がってきているようです。

 出雲駅伝はいい流れの中で3位。とはいえ、総合力は高く、7人目8人目もほとんど実力的には出雲メンバーと変わらないレベルとなっています。藤原監督が、出雲駅伝直後に「びっくりするオーダーになる」と話されていましたが、さてはて?

全日本大学駅伝区間オーダー予想

 出雲駅伝をオーダーがベースになると思います。吉居大選手をどこで起用してきますかね。全日本駅伝のセオリー通りなら2区ですが…。

1区(9.5㎞)吉居大和③28分03秒90
2区(11.1㎞)千守倫央④28分15秒40
3区(11.9㎞)中野翔太③28分00秒86
4区(11.8㎞)阿部陽樹②28分37秒35
5区(12.4㎞)溜池一太①29分21秒62
6区(12.8㎞)伊東夢翔①29分15秒62
7区(17.6㎞)吉居駿恭①28分11秒96
8区(19.7㎞)湯浅 仁③28分47秒81

1区吉居大選手…1区吉居大選手三度と予想です。中央大が仕掛けるとしたら、この区間になりますかね。出雲の1区とは違い、全日本1区は最短区間なので、各チームエース選手は控えたい。ここで、1万m27分台レベルの走りをして、一気に先手を取りに行く…これはありえそうな気がします。

2区千守選手…出雲2区で華麗な復活劇を遂げた千守選手を、そのまま2区の予想です。スピードもあって、駅伝力の高さも見せていました。全日本の2区でも、しっかり流れを引き継いだ上で、襷を繋ぎそうに思います。

3区中野選手…前半の4区間で一番長い3区に中野選手。スピードエース区間と化してきていますので、箱根2区を走る可能性のある彼としては、この区間で走るのもいいかなと思います。出雲3区はもう少しの区間順位でしたが、ここで更なる好走ができれば、

4区阿部選手…2年生主力の阿部選手が、前半の4区間の最後を締める形になるのかなと思います。今年箱根は2度目の山登りが有力視されていますが、4区も僅かに上ります。そのあたりの強みが出れば、かなりいい区間順位になるのではと思います。

5区溜池選手…5区に有力ルーキー溜池選手の予想。お気づきの方もいるかもしれませんが、出雲5区間と全く同じ予想になっています。吉居大選手を1区にすると、これが流れがいいかなと。ここまでくると展開が予想しにくいですが、かなり上位のはず。後半に向けても、いい加速になると思います。

6区伊東夢選手…1年生連続で起用すると予想します。10月上旬の記録会で、出雲メンバーに拮抗していた伊東夢選手は走る可能性非常に高いのではないでしょうか。記録会ながら1万mも複数回経験があるので、距離は大丈夫でしょう。いいデビューになれば、チームもさらに上昇します。

7区吉居駿選手…ここでもう一つ思い切った起用をすると予想します。1年生吉居駿選手を、長距離区間7区と読みます。出雲アンカーであれだけ堂々走れるなら、17.6㎞とはいえ、平坦なこの区間なら充分他校の主力とやり合えると思います。高いスピードを生かすことができるかどうか。

8区湯浅選手…最長距離アンカーに、ロードで抜群の成績を見せた湯浅選手と予想します。箱根9区3位の好成績は、駅伝ファンみんなびっくりしたのではないでしょうか。1万m28分台で一定のスピードがありますし、目論見通り首位争いできていれば、面白いです。アンカーにエースを残す余裕、他のチームもそんなにないはず。

 オーソドックスなら、1区千守選手で、2区吉居大3区吉居駿選手で吉居兄弟リレー、そして7区に中野選手を残すか。それか中澤選手が良ければ、7区中澤8区中野選手も面白い。直近の大会を見ると、全員調子がいいので、優勝を狙うオーダーの、予想し甲斐がありますね。

まとめ

・抜群のスピード中野千守選手や、有力ルーキーたち
・全日本ではどこまで調子が上がるか、エース吉居大選手
・非常に高い総合力を保持

 出雲駅伝で、今年のチームの総合力の高さを証明した中央大。吉居大選手が、7割ほどの状態ながらバッチリと区間賞を決めると、スピードのある千守・中野選手、総合力高い阿部選手、そして有力ルーキーがしっかり上位争いをまとめました。

 全日本大学駅伝は、吉居大選手の状態がさらに上がると思いますし、各ランナーの仕上げにも磨きがかかってくるでしょうから、やはり優勝候補の一角には上がるのではないでしょうか。

 出雲メンバー以外にも、伊東・白川選手ら有力ルーキーがいますし、長い距離で結果を出している湯浅・中澤・山平選手がいます。他のメンバーも29分10秒付近でまとめています。かなり高いレベルで、8人の出走メンバー争いが行われています。

 出雲駅伝3位から、伝統校の復活への上昇気流がさらに高まっているか、目が離せないチームです。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。