箱根駅伝2024(第100回)【中央大・國學院大】戦力分析&区間オーダー予想も!

箱根駅伝2024(第100回)の16人エントリーが発表されました。

詳細まとめはこちら

https://hakonankit-fd.com/article/post-22340.html

以降、

12月29日(金)に区間エントリー発表

1月2日(月)往路・3日(火)復路朝7時に、当日交代を含めて最終オーダー
1日最大4名、2日間で最大6名の変更が可能となっています。

このサイトでは、29日(金)までに、各大学の戦力分析と区間オーダーの予想を行っています。

続いて、
吉居世代最終章!最後に栄冠を勝ち取れるか!?
中央大学

エース格も新戦力も虎視眈々、善戦から頂点あるか!?
國學院大學

本サイトで戦力分析に、独自のランキングを使用しています。

7点:エース区間、山で貯金が望める選手

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手

5点:エース区間で区間中位以上いける選手

4点:主要区間で区間上位でいける選手

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数

はっきりとした分け方はなく、
・過去の駅伝実績
・1万mなどの持ちタイム
・ここ数か月の大会の成績
などから、主が総合的に独断で判断しています。

ご了承ください。

ページコンテンツ

箱根駅伝2024【中央大学】戦力分析&区間オーダー予想も!

 第100回大会に、最多97回目の箱根駅伝に挑む中央大は、箱根史上最多の14回の総合優勝を誇っています。とはいえ、ほとんどはかなり昔の記録、直近の優勝は第72回大会にまで遡ります。そして89回大会から97回大会までシード権落ち、予選落ちも一度経験しました。

 そんな中央大が、98回大会にシード権獲得すると、一気に急上昇。前回の99回大会は終盤まで総合優勝争いに絡んでの総合2位。間違いなく吉居大選手ら、現4年生の世代から雰囲気が変わりました。

 今年度優勝の目標を掲げて挑んだ前哨戦は、出雲駅伝が7位・全日本駅伝が4位。いずれも主力の調子が整っていませんでした。その一人だった吉居大選手がついに絶好調に。エースの爆発力は前回3区終了時トップで織り込み済み。敵は強大ですが、王者相手にどう立ち回っていくか。

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11月以降の記録まとめ

10/15 レガシーハーフ
山平怜生③62分50秒※学生トップ
白川陽大②69分47秒

11/12 世田谷ハーフ
溜池一太②64分07秒
吉中祐太②64分55秒

11/12 宮古サーモンハーフ
1位柴田大地①63分26秒

11/12 日体大記録会
5000m23組
佐藤 蓮①14分06秒00★

11/19 上尾ハーフ
本間 颯①63分26秒
佐野拓実③64分21秒
矢萩一揮③64分36秒
髙沼一颯③64分45秒
伊東夢翔②64分48秒
永島陽介②65分25秒
伊東大翔④66分25秒
羽藤隆成④67分02秒
園木大斗④68分15秒
大澤健人④70分20秒

11/22 MARCH対抗戦
2組
4位鈴木耕太郎①29分26秒07
12位山﨑草太①29分56秒51
15位小田切幹太①30分02秒03★
20位佐藤宏亮②30分08秒94
3組
15位佐藤 蓮①29分37秒59★
4組
2位湯浅 仁④28分12秒17★
6位阿部陽樹③28分26秒58★
16位溜池一太②29分01秒74
22位山平怜生③29分51秒23

11/25 八王子LD
6組
中野翔太④28分25秒70
7組
吉居大和④28分01秒02★

11/26 日体大記録会
5000m
14組
園木大斗④14分34秒21
16組
園木大斗④14分22秒60
23組
柴田大地①14分07秒94

12/2 日体大記録会
4組
大澤健人④29分00秒85
伊東大翔④29分09秒07
佐野拓実③29分17秒39★
佐藤宏亮②30分19秒74
5組
鈴木耕太郎①29分04秒42★
6組
伊東夢翔②29分01秒61

12/3 第85回奥多摩渓谷駅伝
3区(6.6km)
1位山﨑草太①19分37秒

12/16 関東10マイル
3位白川陽大②48分12秒
4位小田切幹太①48分16秒
5位浦田優斗③48分16秒

園木大斗④50分02秒
伊東大翔④50分07秒
山口大輔③50分34秒
佐藤 蓮①51分06秒

 いやぁ、たくさん出場してるよね。主力選手でも1万mの記録を狙った、調整を兼ねている。もしくは全日本以降は試合に出場しなかった選手もいます。上尾ハーフで記録を出した出せなかったでも変わっています。試合を使いながら仕上げていっていますね。

戦力分析

7点:エース区間、山で貯金が望める選手
吉居大和④28分01秒02/61分47秒
≪23全3区11位、日本5千8位、箱2区1位、22全6区1位、出1区1位、箱1区1位、21全1区2位、箱3区15位、20:日本5千3位、予10位、日本IC5千1位≫
 4年間、トラックでも駅伝でも、学生長距離界の話題の中心に居続けた選手。1年時に5千m13分20秒台の記録を出すと、日本選手権でもいきなり3位に入るなど、高い素質を見せた。駅伝で結果が出始めたのは2年の頃から。箱根駅伝1区を任され、自分で飛び出していき、区間新記録を樹立!今なお語り継がれている。

 3年時も、出雲1区1位・全日本6区1位と区間賞を取ると、箱根駅伝はエース区間2区を担当し、今度も区間賞を獲得!チームをトップに引き上げる快走を見せた。最終学年も概ね順調だったが、9月に新型コロナに感染。出雲を飛ばして、全日本に臨むも3区10位と調整不足。その後、八王子LDに、箱根の最初の10㎞を想定して出場、28分01秒02と3年ぶりにベストを余裕で出した。

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
湯浅 仁④28分12秒17/62分35秒
≪23全7区2位、出6区2位、関東IChalf2位、箱9区6位、22全7区10位、関東IC1万m9位、箱9区3位、21予74位≫
 4年間かけて強くなった中央大のロードのエース。2年時に一気に主力になり、箱根駅伝は2年連続9区を担当しどちらも68分台の高パフォーマンス、その間にフルマラソンも2時間15分ほどで2度走っている。最終学年になり、総合力アップ。関東ICハーフ2位に入ると、前哨戦は出雲6区・全日本7区とロング区間を走りどちらも区間2位。MARCH対抗戦で青学勢に交じり28分12秒の大幅ベスト、充実した中で最後の箱根を迎える。

5点:エース区間で区間中位以上いける選手
中野翔太④28分00秒86/62分49秒
≪23全2区6位、出2区6位、箱3区1位、22出3区7位、関東IC5千3位、箱4区5位、21:全3区9位、予82位≫
 中央大のエース格の4年生。1年時は故障が多かったが、2年時あたりから一気に台頭。箱根駅伝主要区間4区を担当し区間5位の成績を収めた。3年時に飛躍して、関東IC5千m3位に入ると、1万m28分00秒の好記録を達成。秋口やや調子を落とすも、箱根駅伝は3区を走り区間賞を獲得、チームの単独トップを守った。

 最終学年になって、海外レースで5千m13分24秒を出すなど、さらに成長したところを見せています。秋口にも再び13分30秒を切る高いパフォーマンスをキープ。ロードへの移行が遅れたため、出雲・全日本は2区でどちらも区間6位に留まりましたが、八王子1万m28分25秒と復調傾向で最後の箱根を迎える。

阿部陽樹③28分26秒58/62分05秒
≪23全8区4位、出4区5位、関東IC1万12位、箱5区3位、22全8区8位、出4区3位、関東IC1万m8位、箱5区6位、21全2区12位≫
 2年連続箱根駅伝5区山登りを務めているランナー。特に前回は、区間3位でトップ駒大を追い上げる走りを見せていた。トラックでも関東ICで1万m入賞したり、11月に1万m28分26秒を出すなど確実に走力をアップしている。3年連続山登りかと思いきや、復路平地を希望している。

4点:主要区間で区間上位でいける選手
吉居駿恭②28分06秒27/66分59秒
≪23全1区3位、出3区11位、日本5千、箱4区5位、22全3区8位、出6区4位≫
 吉居大選手の2学年下の弟で、期待のエース候補。昨年度から、出雲駅伝アンカーに抜擢され区間4位の力走、総合3位のゴールテープを切った。箱根前に、1万m28分06秒の好走を見せて、そこから調整不足も箱根4区5位の高いパフォーマンスを見せた。今年は、秋口に5千m13分22秒のチームトップの記録をマーク!その勢いで挑んだ駅伝は、単独走の苦手さなどもあり、やや額面割れ。ただ、全日本1区3位である程度自信も戻ってきている。

溜池一太②28分26秒77/64分07秒
≪23全4区3位、出5区3位、箱1区4位、22出5区2位≫
 中大期待の若手の一人。1万m28分26秒とトラックで高い走力を持っている一方、駅伝でも高い安定感を誇っている。過去4度駅伝を走り、すべて区間4位以内にまとめている。前回、箱根駅伝1区区間4位のリベンジを狙っているが、出雲5区3位・全日本4区3位と、後方から単独走で追い上げる走りもある程度できているように思える。

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
本間 颯①28分49秒98/63分26秒
≪23全5区5位、22高校4区5位、IH3障6位≫
 高校時代、トラックでは3障や高校駅伝で活躍していた選手。夏は、1年生ながら海外遠征のメンバーに選ばれていた。10月の学内記録会で1万m28分49秒の好記録を出して、全日本駅伝の出走に抜擢、5区5位の成績だった。その後、上尾ハーフで63分26秒の記録。箱根メンバーに入った。

山平怜生③28分51秒87/62分48秒
≪23関東IC1万11位、22全2区11位、関東IChalf3位≫
 長い距離を中心に、時折爆発的な走りをする選手。2年時は関東ICハーフ3位、今年度は10月レガシーハーフで62分50秒の学生トップの走りを見せた。その後インフルエンザにかかり、調子を落としていたが、MARCH対抗戦で29分51秒何とか復帰、箱根に間に合った。駅伝は前年の全日本2区で一度走っている。

吉中祐太②28分55秒93/63分45秒
≪23全6区4位、関東IC5千8位≫
 中央大期待の2年生。今年の冬あたりから各記録会でベストを更新すると、春先に1万m28分55秒。関東IC5千m出走し8位入賞し対抗得点を獲得、主力の一角と言っていい成績を残した。駅伝は、今年の全日本駅伝初出走、併走が続く中6区区間4位の成績。中1週間で世田谷246ハーフに出て64分55秒の成績。それ以降は試合に出ていない。

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
伊東夢翔②28分38秒62/64分48秒≪23関東IC5千12位≫
 今年の関東IC5千m出走し、12位の結果を残している期待の若手選手。7月の記録会で1万m28分38秒と主力に迫る自己ベストを出した。秋口調子を落としていたが、11月上尾ハーフ64分48秒のあと、12月日体大29分01秒の記録。16人エントリーに間に合った。

白川陽大②28分55秒63/62分18秒≪23関東IC1万16位≫
 一度ハーフマラソンで62分18秒の好走がある期待の若手の一人。1万m28分台も経験して関東IC1万m出走メンバーに選ばれている。秋はレガシーハーフに出走も熱中症で失敗レースに。それでも箱根16人メンバーには入った。12月に関東10マイルに出場し、強風の中48分12秒の走り。調子は戻してきている。

浦田優斗③28分57秒05/65分58秒
≪23出1区13位、関東IC3障2位≫
 今年、春先に1万m28分57秒のベストを出すと、3000m障害で関東IC2位に入るなど、飛躍していた選手。秋は、主力の欠場で急遽出雲駅伝1区を走ることになったが区間13位に。その後は、箱根山下りの練習に専念していたが、12月の関東10マイルに出場、48分16秒とまずまずの成績で走り切った。

柴田大地①28分59秒25/63分26秒
≪23全国5区17位、22高校1区12位≫
 高校時代5千m13分57秒の好記録をマークして、高校駅伝でも活躍していた選手。夏の海外遠征などで逞しくなり、10月に学内記録会で28分59秒の好記録をマーク。駅伝はまだだが、宮古サーモンハーフで青学勢を抑えて63分26秒のタイムで優勝、長い距離には対応している。

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
佐藤 蓮①29分37秒59/≪22高校7区3位≫
 高校時代5千m14分06秒のタイムを出して、高校駅伝でも7区3位の成績を残していた選手。11月に5千m14分06秒ベストを更新すると、MARCH対抗戦で29分37秒のベスト。箱根16人のエントリーに入ってきた。箱根6区を希望している。

山﨑草太①29分46秒68/≪23全国1区19位、22高校1区8位、国体14位≫
 秘密兵器と言われている1年生。高校時代は、駅伝でエース区間1区8位で走るなど、駅伝の実績ではトップクラスの成績をもって入学した。トラックはあまり出場しないものの、10月奥球磨駅伝・12月奥多摩渓谷駅伝と、ローカル駅伝を中心に出場しながら、箱根駅伝16人エントリーに入ってきた。

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
園木大斗④28分52秒35/63分40秒
≪22:関東IChalf、21:全予4組17位、20:予131位≫
 2年時に一時エース候補として上がっていた選手。全日本予選4組17位と他校のエースと戦った経験がある。その後体調不良になるなど、苦しんでいたが、11月下旬に急激に調子が上がったとして16人のメンバーに入った。上り坂はチームの中でも得意。

上位10名合計:42点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)

【過去3年間成績】
99回本戦2位
98回予選2位、本戦6位
97回予選10位、本戦12位

 まずはそれぞれの4年生の走りになりますね。前々回1区区間新での区間賞、2区でも区間賞獲得の吉居大選手の調子が戻りつつあるようですね。概ね順調だった最後のシーズン、9月に新型コロナに罹って、そこから調子が上がらず、出雲駅伝はギリギリまで迷って、現地のロードレースのみに出場して欠場、全日本もまだ調子が上がらず3区11位と、僅かにあった総合優勝の可能性が実質なくなりました。

 それでも、藤原監督は箱根には心配ないと発言されていました。その言葉通り、八王子LDでは箱根10㎞通過を想定しての出場で28分01秒ベスト記録。余裕をもってレースを終えることができたそうで、ゴール後は笑顔も見られました。確かに、過去2年爆発的な走りを箱根でしましたが、それ以上の走りは、総合優勝に必須。最後の箱根の走りを見守りたい。

 同じ4年生はスピード抜群の中野選手も往路序盤区間が濃厚。前々回は4区、前回は3区で出走。特に前回は区間賞を獲得しました。今年はトラック5千mで13分20秒台の自己ベストをマークする一方、前哨戦ロードはもう少しの成績でした。それでも、昨年も全日本体調不良で欠場した中で、箱根は3区1位の成績。箱根は万全で出てくることは十分あるでしょう。

 そして、もう一人4年生の矢になってきているのが湯浅選手。箱根9区の好走など、ロード巧者のイメージが強い選手ですが、最終学年になって総合力アップ!出雲6区・全日本7区ロング区間で区間2位の成績、さらに1万m28分14秒とスピードランナーに並ぶようない成績!これは往路でも十分区間賞争いできる成績です。その起用区間に注目。

 2年生のスピードランナーもいます。吉居大選手の弟にあたる吉居駿選手は今季の成長株。10月頭に5千m13分22秒のチームトップ、日本全体でも有数の記録を出しました。そこから単独走などロードの移行に苦労している感じでしたが、それでもこのスピードは脅威。箱根で武器にできるかどうか。これに記録で追随していた溜池選手が、駅伝成績ではここまで非常に安定。出雲5区3位・全日本4区3位とそれぞれ順位を上げる走りに成功。前回区間4位だった箱根1区のリベンジを希望していますが、別で勝負区間になるかも??

 山も仕掛けてくるかもしれません。下りに関しては、前回まで4年連続走った選手が卒業したので、どのみち新たな選手を育成する必要がありました。その中で、3000m障害関東IC2位と高い脚力を持つ3年浦田選手が候補に。爆発力が発揮できればどこまでいくか。もう一人1年佐藤選手も補欠で入っていて、準備に余念がありません。山登りが、3年連続5区阿部選手かと思いきや、どうやらそうではない様子。とはいえ、前回70分36秒で走って、今年ベストを出している選手を平地にするのも余程の覚悟がいりますが、果たして…

 このほか、復路のレギュラー争いは混とんとしているように見えます。一度爆発的な走りをして、一旦調子が落ちて、そこからもう一度仕上げてきている選手が多いです。その中で、全日本5区出走の1年本間選手や、6区出走の2年吉中選手は一歩リードでしょうか。一つまとめる成績を直近上げているのはいいでしょう。

 調子の上がり下がりがありますが、3年山平選手も時折ロードで激走があります。10月下旬にインフルエンザに罹りましたが、調子が戻ってくるかどうか。他に、7月に1万m28分38秒の記録を出した2年伊東選手、丸亀ハーフで62分18秒好記録を出している2年白川選手、宮古サーモンハーフで優勝の1年柴田選手に、さらに元々エース候補だった4年園木選手がここにきてエントリー。全員の力が噛み合えば、あるのか総合優勝。オーダーを考えていきます。

区間オーダー予想

 とにかくもう王者駒大は序盤から突っ走っていって総合力で圧倒してくると思います。それに負けないようにしながら、どこかで仕掛けていく必要があります。多分、これに近いオーダーじゃないかなぁ?

1区(21.3km)吉居駿恭②28分06秒27
2区(23.1km)吉居大和④28分01秒02
3区(21.4km)中野翔太④28分00秒86
4区(20.9km)湯浅 仁④28分12秒17
5区(20.8km)山﨑草太①29分46秒68

6区(20.8km)浦田優斗③28分57秒05
7区(21.3km)溜池一太②28分26秒77
8区(21.4km)山平怜生③28分51秒87
9区(23.1km)阿部陽樹③28分26秒58
10区(23.0km)吉中祐太②28分55秒93

1区吉居駿選手…まずは抜群のスピードがあり、集団走なら駅伝もいける2年吉居駿選手で先陣を切るのがいいのではないでしょうか。全日本1区である程度まとめあげていてロードも自信が出てきたと思います。基本ハイペースと思いますが、もしスローになっても、彼の5千m13分22秒のスピードが活きます。意識はするだろう駒大の前に出られるか。

2区吉居大選手…総合優勝勝負しにいくなら、やはり2年連続2区吉居大選手に託すことになると思います。前回の首位争いの鍔迫り合いの中の区間賞は、とても印象位に残っている方は多いでしょう。ここから中大はしばらく先頭を走りました。

 一旦、調子が落ちましたが、八王子LDで余裕をもって28分01秒で自己ベストを出せる状態になってきたので、箱根駅伝に向けてやはり仕上げてきました。レベルは高いですが、65分台での区間新区間賞…ここまでいければ駒大に背中を見せることができるでしょうか。

3区中野選手…ここで自信のある4年生を畳みかけていくでしょう。前回3区区間賞の中野選手を再度3区起用します。今年もトラックシーズンはある程度走れていて、ロードの移行が遅れました。とはいえ、中2か月で仕上げてくると思います。前回の61分51秒から大きく短縮したい。

4区湯浅選手…この区間がポイントになるでしょう。ロード巧者の湯浅選手がトラック28分14秒のスピードをつけてきました。ならば4区が適任だと思います。アップダウンが続いて最後は上っていく。湯浅選手の脚に合っているはずで。ここは60分30秒の日本人記録を上回ってもおかしくないはずです。何とか首位で山に入りたい。

5区山崎選手…ここで阿部選手で畳みかけていく…のが中央大の作戦ではないようです。どうやら山登りは別で準備していて、多分1年生山崎選手。確かに阿部選手を復路に残すくらいではないと総合優勝は狙えません。未知数ですが、70分台は最低限ノルマになります。往路優勝を獲れるか。

6区浦田選手…山下りでもスタートダッシュを切れるか。3000m障害の経験者が山下りをするのは、それほど珍しくありませんが、8分40秒を切れる選手の山下りはさすがにそうそうありません。下りに走法が合っていれば、どこまでいくか。57分台までいければ面白いです。

7区溜池選手…監督は、7区がポイント区間になると話していました。中央大の選手層なら復路にも往路型の選手が入ってきてもおかしくありません。トラックのスピードもありつつ、駅伝で中盤区間で好走を続ける溜池選手かなぁ。62分台あわよくば区間記録に近いところ…狙って走れるでしょうか。

8区山平選手…残りは調子が上がっている選手ということになりますが…、もし調子が上がっていれば楽しみな選手が3年山平選手。ハーフ62分台を過去2度出していて、トラックも13分台28分台持っています。レガシーハーフの後体調を崩しましたが、戻ってきたタイミングが合ってくれれば…

9区阿部選手…もう一人ロード巧者を残しています。前回5区山登りを70分台で走っている阿部選手が復路エース区間9区に残ると思います。総合優勝を狙うなら一人は残るでしょう。1万mも28分26秒と更新、68分台あわよくば67分台を狙っていきたい。そのくらいのポテンシャルはあると思います。

10区吉中選手…ここまでどういう展開になっているか分かりません。それでも一度駅伝を走っていて、トラックのスピードがある選手を置きたい。関東IC5千m8位入賞をもぎ取った吉中選手が適任と思います。何があるか分かりませんので、ラストスパートがある選手になると思います。


 駒大はどうしても意識しながらのレースになりますが、吉居大・中野・湯浅選手の4年生3人が絶好調で往路並べるのが、一番の手なのでしょう。

 駒大は27分台3本柱を、1区2区3区、2区3区4区、1区2区4区のいずれかで並べると思いますが、先のオーダーなら何とか対抗できるかな?

まとめ

・2区吉居大選手区間新狙うか!?4区と7区もポイント?
・5区山登りは隠し?6区も準備は立っている
・昨年以上の爆発力は秘めているはず

 何とか総合優勝を目指していく形ですが、1区から考えていって何とか単独先頭に立つ場面を作りたい。そうなると吉居駿・溜池選手ら2年生で1区を凌いで、

 吉居大・中野・湯浅選手の4年生トリオで何とか単独先頭に立つ場面を作っていく。スピードキャラの爆発力は勿論、湯浅選手あたりが区間賞の走りとなってくるとちょっと面白くなってきますかね。

 山は、高い総合力がある阿部選手を敢えて平地に下ろす作戦。代わりに71分切を目処に別の選手を走らせるそうです。やや博打になりますが、総合優勝想定すると、分かる配置です。6区はうまくいけば、前任者以上いけるか。

 全体的には2区4区7区あたり、区間賞で攻めていける可能性はありますので、そこで先頭に立てるかどうか。相手が強いですが、何とか可能性を見出していった出雲・全日本。今度こそハマるか!?

箱根駅伝2024【國學院大學】戦力分析&区間オーダー予想も!

 前年度は出雲駅伝2位・全日本駅伝2位、箱根駅伝は直前で故障が出ながらも4位。総合優勝には届かなかったものの、上位争いに安定して戦っていて、新たな王者になる予感も漂っています。

 今季は主力に不調者が多かったですが、それでも7月に平林選手の27分台を初め自己ベストが続出更新、また上原選手ら2年生や1年生が続々とタイムを縮めてきているのが目立っていました。

 そんな中、出雲駅伝は4位・全日本大学駅伝は3位。夏合宿に山本選手が故障すると、9月には体調不良者が続出してしまい、優勝争いに参加することができませんでした。それでも、表彰台まであがるのはチームの力はある証拠です。主力が整ったと思われる箱根駅伝で化けてきているかもしれません。

11月以降の記録まとめ

11/11 日体大記録会
7組
野中恒亨①28分43秒49★

11/19 上尾ハーフ
5位高山豪起②62分05秒
9位吉田蔵之介①62分29秒
12位辻原 輝①62分38秒
19位鎌田匠馬②62分49秒
21位瀬尾秀介④62分57秒
24位板垣俊祐③63分03秒
25位鶴 元太③63分04秒
29位木村文哉③63分12秒
35位青木洸生③63分21秒
45位田中愛睦①63分36秒
47位本山凜太朗③63分39秒

12/3 甲佐10マイル
野中恒亨①47分08秒
田中登馬②47分49秒
中川雄太③48分31秒
三潟憲人③48分49秒

 主力で出場したのは、上尾ハーフで髙山選手が出たくらい。あとは残りの枠を狙う選手になりました。1年生の選手が勢いよく62分前半をとったり、1万m28分台を記録しましたね。

戦力分析

7点:エース区間、山で貯金が望める選手

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
平林清澄③27分55秒15/61分50秒
≪23全7区1位、出6区4位、箱2区7位、22全7区4位、出3区6位、箱9区2位、21:全7区3位、出6区5位≫
 國學院大のロード鬼から、エースへと成長した3年生の選手。1年時いきなり復路の9区を走り区間2位の好走を見せると、2年時は箱根エース区間2区を走り、67分32秒の区間7位の成績。今年は故障などもありながら、初の1万m27分台を記録、さらに全日本駅伝では7区区間賞と初タイトル。スピードもついてきて、総合力が付いてきた。箱根は2度目の2区で66分台を狙っていく。

伊地知賢造④28分29秒95/62分22秒
≪23全8区2位、出3区5位、日本IC1万8位、箱5区7位、22全8区2位、出6区2位、関東IChalf1位、箱2区12位、21:全8区1位、出5区2位、箱8区9位、20:全6区10位≫
 國學院大4年生エースで、走りだけでなく精神的支柱でもある。各大学駅伝で長距離区間を担当していて、全日本駅伝は3年連続アンカーを担当し、区間賞1度含む区間2位以内にすべてまとめている。箱根駅伝においては、1年時に8区・2年時に2区・3年時に5区と、上り基調のタフな区間を担当して、國學院大を支えている。今年は5千m13分40秒を出し、秋口日本IC1万m8位入賞するなど、スピードもついて総合力を付いている。

5点:エース区間で区間中位以上いける選手
山本歩夢③28分16秒92/60分43秒
≪23全2区11位、出4区6位、箱3区5位、22全2区7位、出2区6位、箱3区5位≫
 大学駅伝でずっと前半区間を任されているロードでスピードを出していける3年生の選手。箱根は2年連続3区を走っていて、2度も区間5位の成績を残している。今年は夏前に28分16秒のベストを記録、そのあと故障したために、出雲・全日本は不本意な結果に終わったものの、既に故障は完治。フォームも改善して、以前よりパワーアップしているか。

上原琉翔②28分36秒44/63分22秒
≪23全3区3位、出1区3位、関東IC1万、箱7区6位≫
 今年の成長株の2年生。箱根駅伝で7区6位とまずまずの走りをすると、今年は春先に1万m28分36秒を出すと、夏合宿でさらにパワーアップ!ハイペースの出雲1区で区間3位好発進すると、全日本3区では後方からの追い上げで区間3位。他校とスピード争いで競り勝っている。箱根も往路前半区間で登場する可能性が高い。

高山豪起②28分43秒51/61分42秒
≪23全4区4位、出5区4位、関東IChalf7位、箱8区13位≫
 國學院大ロードのエース候補期待の2年生。今年の箱根8区に出走すると、丸亀ハーフで61分42秒の好記録。関東ICでもハーフ7位の好走を見せて、苦手なトラックも1万m28分43秒に伸ばした。前哨戦は出雲5区4位・全日本4区4位と、短めの距離でも区間上位善戦。上尾ハーフ62分05秒と、得意の長い距離に臨戦態勢。

4点:主要区間で区間上位でいける選手
青木瑠郁②28分32秒90/62分02秒
≪23全5区3位、出2区8位、関東IC5千5位、箱1区12位、22全5区1位、出1区7位≫
 昨年ルーキー時、國學院大に新星として現れた選手。出雲から1区を担当すると、全日本駅伝5区区間賞獲得し、一躍ヒーローに。箱根も1区を担当した。今年も1万m28分32秒を出すなど概ね順調だったが、出雲前に体調不良へ。出雲は2区8位と不本意だったが、全日本は2年連続の5区で区間3位と復調してきている。

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
後村光星①28分52秒46/
≪23全1区6位、全国4区8位、22高校1区9位、国体16位≫
 高校駅伝で1区9位と、駅伝実績をつけて入学した期待のルーキー。7月に1万m28分52秒と初の28分台を記録すると、全日本駅伝で大学駅伝デビュー。1区を走りトップと僅差の6位とまずまず役割を果たした。その後試合出場は無いが、6区山下り候補として箱根デビューを迎える可能性がある。

嘉数純平②28分58秒44/62分18秒≪23全6区5位、関東IC1万≫
 1年目の夏前に1万m28分台を出していた2年生の選手。その後、駅伝にエントリーするも走れない時期が続いていたが、今年の全日本駅伝でようやく出走。6区を走り区間5位とまずまずの走りを見せていた。前田監督のいう”2年生カルテット”の4人目が揃った。

佐藤快成③30分35秒34/63分12秒≪23箱10区4位≫
 高校時代からロードの鬼と言われていた選手。故障が非常に多かったが、前回の箱根アンカーで区間4位の好走でチームの順位を押し上げた。今年も試合出場はないものの、駅伝のエントリーが続いている。以前より故障が無かったら箱根5区山登り候補と言われている。

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
野中恒亨①28分43秒49/67分36秒
≪23関東IC5千、全国5区36位、22国体17位≫
 國學院大期待のルーキーの一人。特にここにきて伸びてきていて、11月日体大記録会で28分43秒ベストを出すと、12月甲佐10マイルで47分08秒の好タイムで走破。上尾ハーフ組以外では唯一箱根のエントリーに入ってきた。

吉田蔵之介①29分09秒06/62分29秒
≪23関東IC1万、22高校7区4位≫
 高校時代5千m14分18秒98の記録を持っていたが、入学直後に29分09秒の好記録を出して、関東IC1万mで出走した。秋からは、10月・11月に連続ハーフと1年生としては異例のローテ。10月は63分31秒、11月は62分29秒とタイムを短縮、レギュラー争いに参加できるタイムを出した。

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
板垣俊祐③28分51秒61/63分03秒
 7月の記録会で、1万m28分51秒の好記録を出してレギュラー争いに加わってきた選手。上尾ハーフは63分03秒でゴールして、箱根駅伝の16人のメンバーに残ってきた。

田中愛睦①29分02秒93/63分36秒≪22高校7区1位≫
 國學院大期待のルーキーの一人。7月に1万m29分09秒ベストを出すと、9月に29分02秒と更新してみせた。上尾ハーフで63分36秒の記録を出して、長い距離にも一定の目途が立ってきた。高校時代のベストは5千m14分03秒93。

辻原 輝①29分11秒57/62分38秒≪23関東IC5千11位≫
 大学入学してすぐに5千m13分56秒の好成績を残すと関東IC出走メンバーに抜擢。11位の成績を残した。1万mも夏前に29分33秒を出すと、秋には29分11秒に更新。ハーフマラソンも62分38秒で、箱根駅伝で上位で走れる走力をつけている。

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
瀬尾秀介④29分13秒24/62分57秒≪23関東IChalf10位≫
 大学駅伝未出走も、2年時から3年連続でエントリーをしている選手。今年は関東ICでハーフ10位、上尾ハーフで62分57秒を出すなど、長い距離の安定感は4年生らしさがある。

鎌田匠馬②5千14分14秒85/62分49秒
 ここまで大きな実績はなかったが、出雲・全日本・箱根と連続でエントリーしている選手。出雲市陸協で5千m14分18秒、上尾ハーフで62分49秒の好成績で、確かな走力を付いていることを示していた。

上位10名合計:42点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)

【過去3年間成績】
99回本戦4位
98回本戦7位
97回本戦9位

出雲・全日本は主力に不調者が何人かいて、力は出せませんでしたが、おそらく上がってきていると思います。まず3年生の主力選手の平林・山本選手がどこまでいくか。平林選手は1年生の頃から長い距離で他校のエースと戦っていましたが、1万m27分台を出すなど総合力は間違いなく上がっています。全日本7区で初の区間賞も獲得、今年は箱根2区なら66分台は十分ターゲットに入ってくると思います。

 山本選手がポイントで、夏合宿で故障して、調整不足の中、出雲・全日本と戦っていました。このために、上位争いから引き離されていたのですよね。もう調子は戻ってきていて、前年の箱根3区5位で走った時以上の状態で出てきそうです。同じ3区ならおそらく61分台は最低限ターゲットにして出てくるはず。ここは前哨戦から大きくプラスアルファになるはずです。

 そして”2年生カルテット”ですね。前哨戦で絶好調だったのが上原選手。出雲は1区を任されてハイペースの中区間3位好走、全日本3区は後方追走で区間3位。スピード面だけでなく、ある程度駅伝力もありそうです。打倒駒大に、まず1区から大事になりますが、対応できる一人になるでしょう。箱根で光るのが高山選手。ハーフは62分前後で複数回走っています。出雲・全日本ともに短めの区間でも区間上位に入っていますが、箱根でこそ光る選手。タフな主要区間のどこかで登場してくるでしょう。

 追走する展開で力が出ているように見える青木選手は、出雲前からの不調は少しずつ脱してきている模様。前回のような1区ではなく、単独走が活きる区間になると思います。ここにきて勢いが出てきたのが、嘉数選手。1万m28分台はこの世代一番早く出していたのですが、駅伝で中々走る機会が訪れず。今年の全日本6区でようやくデビューを飾りました。確か、前回の箱根は山下り候補にも挙がったと思いますが、果たしてどこの区間になるか。

 これらをまとめているのが4年伊地知選手。もうほとんどの大学駅伝でロング区間を務めていて、全日本8区で3年連続区間2位以内と安定。箱根は8区・2区・5区と上り基調のタフな区間を担当し続けています。秋口に不調でしたが、トラックの記録も伸びてきているので、力は勿論つけてきています。6区以外でどこでも対応できるようにしていると思います。

 山に関しては、もちろん前回の伊地知選手はありますが、3年佐藤選手がいよいよ出番かもしれません。故障さえなければ山登り候補と言われ続けていました。試合に出てはいませんが、全日本からエントリーに入っています。基本は彼が軸になるか。山下りは、かなり自信があるそうで果たして誰になるか。全日本1区でデビューした1年後村選手も候補の一人のようですが、考えても無かったような配置があるのかもしれません。

 1年生は続々とエントリーに入っていて、10月・11月と連続してハーフマラソンを走り62分29秒を出すなど結果を出した吉田選手に、1万m29分一桁で2度走っている田中選手、甲佐10マイルで47分少しといいタイムで走っている野中選手、上尾ハーフで62分38秒で走り切っている辻原選手と、非常に多いですね。走れるのは1人か2人くらいと思いますが、中堅どころのチームなら間違いなくレギュラークラスのタイムを出しています。

 他にも長い距離で安定している4年瀬尾選手は3年連続エントリー、さらに夏前に1万m28分51秒を出していた3年板垣選手、出雲駅伝からずっとエントリーし続けている2年鎌田選手は上尾ハーフで62分49秒を出していてやはり強いか。まあ、エントリー16名が1㎞3分を切ってハーフマラソンを走れる走力をつけているようですね。若手も勢いがあり、上り調子!区間オーダーを考えるのは楽しみですね。

区間オーダー予想

 なんだか仕掛けてきそうな気がしているのですよね。6区山下りに関しては、神の記録57分17秒に迫るかもしれないという前田監督のコメントが気になり…ちょっと捻りました。

1区(21.3km)上原琉翔②28分36秒44
2区(23.1km)平林清澄③27分55秒15
3区(21.4km)山本歩夢③28分16秒92
4区(20.9km)伊地知賢造④28分29秒95
5区(20.8km)佐藤快成③30分35秒34

6区(20.8km)青木瑠郁②28分32秒90
7区(21.3km)後村光星①28分52秒46
8区(21.4km)嘉数純平②28分58秒44
9区(23.1km)高山豪起②28分43秒51
10区(23.0km)吉田蔵之介①29分09秒06

1区上原選手…この1年間一番安定して高いパフォーマンスを残している上原選手が希望通り1区でいいかなと思います。総合優勝するには、他強豪校を逃してはいけません。それでいて出雲1区でトップと僅差で繋いでいる実績もあります。まずは上位で流れるのに必要だと思います。

2区平林選手…3年生になってますます充実してきている3年平林選手を、2年連続エース区間の2区にすると思います。ロードの強さだけでなく、課題だったスピード面も上がってきています。前年より30秒以上縮めて66分台で走ることができれば、首位争いに加われると思います。

3区山本選手…彼が本調子に戻っていれば面白いですよね。過去2年3区を走ってともに区間5位、さらにハーフも60分台で走った実績がある選手です。8月の疲労骨折で、前哨戦は不調でしたが、もう大丈夫だそう。その高いスピード持久力で過去最高の走りができれば、面白い展開になります。

4区伊地知選手…今季好調の高山選手と迷ったのですが、やはり4年伊地知選手は、今年はこの区間ではないでしょうか。全日本8区で非常に安定していますが、この区間でもかなりやれるのではないかと思っています。ずっと上り基調区間ですが、もう一つ上り基調区間で最後うまくまとめていきそうです。61分を切るパフォーマンスとなるか。

5区佐藤選手…2年連続伊地知選手やロード巧者の高山選手も考えましたが、どうやら近選手が初登場なるのかな。入学直後から、監督が5区山登り候補と見出されていた3年佐藤選手。故障が非常に多かったですが、ここにきて大学駅伝エントリーが増えてきました。71分切がクリアできるなら、他主力選手を平地に回すのがいいでしょう。トップがまだ狙える位置をキープしているか。

6区青木選手…國學院大としては、ここが勝負区間のようですね。区間記録に迫る57分台は十分走れそうだとのことですが…1年後村選手など山下り希望者はいますが…主力選手の起用もあると思います。思い切って青木選手予想します。とにかくスピードで押していける選手です。スイスイ下っていけないだろうか??これで前に行くことができるかどうか…ですね。

7区後村選手…山下り候補だと思われる1年生の後村選手ですが、1万m28分台も夏前に出すなど平地の実力もつけてきています。比較的下り基調の7区で勝負できるのかなと思っています。いい位置で襷はわたると思いますので、そのまま勢いで突っ走っていければと思います。

8区嘉数選手…彼も山下りあるんじゃないかと思いますが…。全日本駅伝6区で平たん区間まずは無難に走っていたところ、8区で予想します。日本IC1万mも16位に入るなど、少しずつ他校の主力と戦えるようになってますかね。距離が長くなって、よくなっていければと思います。

9区高山選手…前哨戦からバッチリ戦っている2年高山選手を、復路エース区間9区に予想します。正直今年の出来からすると往路4区でもおかしくないくらい力をつけています。それでも復路に回るくらいチームの総合力がついているということでしょう。9区なら68分台でいく走力は十分、その上を狙っていけるなら本当に強いですね。

10区吉田選手…10人目は非常に悩みましたね。先のように1年生5人エントリーしていて、みんな好走しているのですよね。それなら2人くらい走ってもおかしくありません。秋にハーフ2本走って非常に安定していた吉田選手をアンカー予想です。ここで好走するなら来年に繋がります。


 6区までの大勝負で先頭に立っていれるかというのが優勝に向けてはカギですね。とはいえ、4年生はエントリー数が2名ということで、来年の方がさらにチャンスが増すかもしれない??それも見据えてのオーダーになるかもしれません。

まとめ

・3年平林山本選手や2年上原選手らで先手を取っていけるか
・山下り57分台想定!?ここで先頭にいることはあるか
・下級生がかなり多いエントリー、今回もチャンスだが…

 國學院大は、前哨戦は主力の不調者が多かった中で、表彰台争いを繰り広げていました。主力が元に戻っていたなら、かなり高いところで争いそうです。

 優勝に向けては、1区2区が大事ということです。2区は2年連続で平林選手、1区は今季絶好調の上原選手の可能性が高いと言われていますが、まず彼らで首位争いができるかどうか。

 選手層は間違いなく厚くなっていて、ロング区間と言えばこの選手という4年伊地知選手や、復調気配がある3年山本選手、追走できる2年青木選手や長距離ロードでさらに力が伸びる2年高山選手ら戦える力は間違いなくあります。

 山は勝負。山登りは伊地知選手もありえますが、佐藤選手ら新たな選手がいます。山下りが57分台で行ける大駒がいるそうです。嘉数選手や後村選手らが候補に上がりますが、他にいるのかどうか。優勝するならここで”てっぺん”に立っておきたい

 あとは、1年生のエントリーも結構多い。しかもすでにハーフ62分台や1万m28分台と走力をつけてきている選手ばかり。今回もエースが強く面白いですが、第101回大会をも見据えながらになるかもしれません。國學院大のオーダーに注目です。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。