2021年2月6日は、
第70回別府大分毎日マラソンが行われます。
コロナ禍の中、実力のあるランナーを中心に、参加人数を絞って開催となりました。
世界陸上やMGC出場権を狙うランナーが集結、箱根駅伝優勝校の青学大も挑戦するようです。
結果と、駅伝・陸上長距離ファンとして、簡単なコメントを追記します。
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オレゴン世界陸上標準:2時間7分53秒以内
MGC出場権:
日本人1~3位2時間10分00秒以内
日本人4~6位2時間9分00秒以内
2時間8分00秒以内なら何人でも
ペースメーカー、愛知製鋼ディラング・武蔵野学院大ワンブア・日本薬科大キプリモ・Honda設楽・SUBARU照井選手を中心に引っ張っていく。
1㎞3分設定も、向かい風で3分03秒ほどのペースとなる。
3㎞まで招待選手全員が付いている。GMO橋本選手が、ペースメーカーについで先頭か。旭化成大六野・鎧坂選手の姿も見える。
5㎞15分12秒で通過。招待選手では橋本・市山選手や、旭化成小野選手・トヨタ自動車西山選手らがPMのすぐ後ろにつけています。
6㎞18分12秒で通過。直後に最初の給水、旭化成大六野選手など取っている。青学大勢は見向きもしなかった模様。
7-9㎞:3分04秒、3分05秒、3分03秒で通過。小森コーポ市山選手がいい位置。
10㎞30分29秒、この5㎞は15分19秒。招待選手はトーエネック小山・小森コーポ市山選手、その他では、中国電力兼実・青学大西久保選手らがPMすぐ後ろで通過。原監督”パワフル大作戦第2章”とのこと。
10-11㎞:2分59秒。初めて1㎞3分を切るペース。先頭集団は37名のこと。
12㎞過ぎ:西鉄古賀選手、コモディイイダ稲田選手、唯一の外国人エントリーひらまつ病院ワークナー選手あたりが遅れだしている。
12-14㎞:2分59秒・2分56秒・3分00秒。追い風になって、早いペース。また集団の乱れが少なくなった印象。
15㎞:45分19秒、この5km14分51秒。兼実・市山・西山選手がトップ3。招待選手トヨタ自動車九州藤曲選手や、一般では九電工赤﨑選手あたりも上位に顔を出している。
16㎞過ぎ:給水付近で、青学横田選手が転倒。PMディラング・照井選手が数秒抜け出す場面が目立つ
14-17㎞:2分58秒-2分57秒-3分01秒。ペースはまずまずも、ディラング・照井選手が5秒以上抜け出す格好
20㎞:60分25秒、この5㎞15分07秒、兼実・西久保・赤﨑選手らPMにつく選手はほぼ固定か。なお、ディラング・照井選手はなぜか10秒以上前方。照井選手は、PMを離れました。海岸線に出て、風が結構吹いている印象。
中間点:1時間3分38秒で先頭集団が通過。兼実・市山・西久保・西山・赤﨑選手が上位。ディラング選手は14秒ほど前?
22㎞:旭化成小野選手が脱落、先頭集団32名ほどか またひらまつ病院デレ選手が、途中棄権。
23㎞:第1移動解説者大迫さんは、藤曲・鎧坂選手に注目しているとのこと。
24㎞:先頭集団からこぼれる選手が増える。リオ五輪代表安川電機北島選手、MHPS江島選手らが遅れる
25㎞:1時間15分22秒、この5㎞は14分58秒。PMはチャールズ・設楽選手が終了。あとはキプリモ選手と、飛び出しているディラング選手。
25.8km:青学大西久保選手が先頭集団から脱落 他の青学大は3名ついている そのほかやや縦長になってきている。
26㎞過ぎ:招待選手で、YKK細森選手が遅れてしまう またトーエネック小山選手、青学飯田選手が離れ加減
28㎞:青学横田選手もやや遅れてしまう 残っている青学大は、新主将宮坂選手
29㎞:弁天大橋を12人ほど一団で通過。旭化成大六野、トヨタ西山選手が前の方
30㎞:1時間30分30秒、この5㎞15分08秒。キプリモ選手らPM全員が外れる
横田・飯田選手らが20秒~30秒程遅れて通過。
30.8km:大六野選手がペースを上げ、引き離しにかかる。西山・赤﨑選手らがすぐ反応。GMO橋本選手がやや遅れる
32.4㎞:青学大宮坂選手が遅れる、これで青学大全員が後退。先頭集団は10名、先頭は旭化成鎧坂選手。
33㎞:やや牽制気味か。トーエネック中西選手が先頭に立つ。西山・藤曲選手も前へ
34.2㎞:トヨ吸収藤曲選手が仕掛ける。一人抜け出しかける。九電工赤﨑選手が反応、集団が縦長になる。
34.5㎞:2人に、鎧坂・西山・中電工相葉・安川電機古賀選手も反応、大六野選手が反応できず遅れだす。後方西鉄山口選手ら
35㎞:1時間45分37秒。この5㎞15分07秒、それほど落ちていない 大会記録より30秒早い
藤曲・鎧坂・相葉・古賀・西山・赤﨑選手6名が先頭、7位中西、8位大六野選手。
ここで折り返し、向かい風になる
35.8㎞:向かい風の中、古賀選手がスパート。2位鎧坂・西山・相葉・藤曲・赤﨑選手の順番。縦長になる。
36.5㎞:向かい風に強いという古賀選手が推していく。3秒差で2位争い鎧坂・西山選手、1秒差で藤曲選手、赤﨑・相葉選手は後退。
38㎞:1位古賀選手、2位は3秒差西山・鎧坂選手キープ。4位藤曲選手がまた3秒程。1㎞LAPは3分03秒前後。後方5位に相葉選手
39㎞:古賀選手先頭キープも、西山・鎧坂選手が2秒差に迫る。MGC出場権は6位争い中西選手ら
39.3㎞:西山・鎧坂選手が古賀選手に追いつく。三つ巴の様相。4位藤曲選手は10秒差
38-39㎞は3分08秒
40㎞:2時間1分06秒、この5㎞15分29秒。別大記録2時間8分1秒よりも30びょうほど早いペース 4位藤曲選手が14秒差。
40.2㎞:西山選手がスパート!2位鎧坂・3位古賀選手
40.7㎞1位西山選手、3秒差で2位鎧坂選手、古賀選手は10秒近く離れる
5位相葉選手が37秒差、6位中西選手(2時間9分以内ならMGCここまで)、7位赤﨑選手、8位大六野選手と続く。
41.5㎞:1位西山・2位鎧坂選手との差が6秒程、3位古賀・4位藤曲選手の差が詰まってくる
🥇西山雄介(トヨタ自動車)2時間7分47秒
(大会新❕オレゴン世界陸上突破❕初マラソン歴代2位)
🥈鎧坂哲哉(旭化成)2時間7分55秒
🥉藤曲寛人(トヨタ自動車九州)2時間8分20秒
4位古賀淳紫(安川電機)2時間8分30秒
5位相葉直紀(中電工)2時間8分44秒
6位中西亮貴(トーエネック)2時間8分51秒
以上、✨MGC出場権獲得✨
7位赤﨑 暁(九電工)2時間9分17秒
8位山口 武(西鉄)2時間9分56秒
9位兼実省伍(中国電力)2時間10分02秒
10位大六野秀畝(旭化成)2時間10分11秒
11位橋本 峻(GMO)2時間11分21秒
12位伊勢翔吾(コニカミノルタ)2時間11分32秒
13位北島寿典(安川電機)2時間12分01秒
14位宮坂大器(青学大)2時間12分09秒
15位小山裕太(トーエネック)2時間12分28秒
16位横田俊吾(青学大)2時間12分41秒
17位藤川拓也(中国電力)2時間14分26秒
18位鈴木 忠(スズキ)2時間14分32秒
19位江島峻太(三菱重工)2時間14分52秒
20位大山憲明(コニカミノルタ)2時間15分11秒
21位甲斐大貴(東京陸協)2時間15分17秒
22位西久保寮(青学大)2時間15分46秒
23位吉村大輝(旭化成)2時間15分58秒
24位河北竜治(厚木市陸協)2時間16分33秒
25位渡邉清紘(NDソフト)2時間16分36秒
27位國行麗生(大塚製薬)2時間18分03秒
28位原嶋 渓(中央発條)2時間18分33秒
29位小澤智宏(東京都庁)2時間19分21秒
30位杉保滉太(スズキ)2時間19分39秒
31位有馬圭祐(ラダーフラット)2時間19分50秒
32位谷川智浩(コニカミノルタ)2時間19分57秒
以上、2時間20分00秒以内
マラソン初挑戦、トヨタ西山選手が高レベル結果の優勝!
トヨタ自動車の西山選手が、フルマラソン初挑戦優勝!しかも2時間7分47秒は、別府大分毎日マラソン大会記録更新、および初マラソン日本歴代2位!さらに、オレゴン世界陸上派遣標準の2時間7分53秒を切ってきました!
レースが大きく動いた35.8㎞地点でしっかり2番手。トップで逃げる古賀選手を3秒差でとどめると、鎧坂選手とともに39.3㎞で追いつきます。そして40.2㎞で満を持してスパート!トラックでスピードのある鎧坂選手を突き放す強烈なものでした。
NY駅伝で最長区間区間4区を務めたり、ロードの力がぐんぐんあがっているのなぁと思っていましたが、ここまでマラソンの準備ができていたとは!勿論、MGC出場権も獲得。歩みだしたばかりの、次のマラソンが楽しみになります。
マラソン本格参戦!?31歳旭化成鎧坂選手も2時間7分台!
そして、トラックで5千・1万m日本歴代2位(1万mは当時)の記録を出したことのある、日本屈指のスピードランナー、旭化成鎧坂選手も、見事2時間7分55秒の好記録で2位!
35.8㎞地点の仕掛けから、ずっと2位グループをキープ。終盤の三つ巴で、優勝まで行くのかと多くの人が注目したのではないでしょうか。最終的に2位でしたが、いきなり2時間7分台、やはり彼も強い。
陸上長距離選手としては、結構高齢になってきてところですが、まだ底が知れない選手ですね!マラソンのキャリアはこれからですが、走力が高いのは誰もが知っているところ。今後のい記録の伸びには大きく注目が集まると思います。
6位の選手までMGC出場権獲得!
そして、2時間9分以内であれば、最大6名までMGC出場権獲得のルール。3位には、招待選手最上位藤曲選手。35.8㎞地点の仕掛け、つけずもペースを落とすことなく単独4位走行。トラック直前の直線で、落ちてきた選手にかなり迫っていて、その後交わしていました!マラソンで安定していますね。
その惜しくも4位となったのは、安川電機の新エース古賀選手。ニューイヤー駅伝最長4区で区間賞争いをするところまで成長していました。初マラソンでしたが、35.8㎞地点自ら仕掛けて単独トップ!得意という向かい風でしたが、初挑戦で勇気ある仕掛けでした。最終的に4位でしたが、今後注目の若手です。
さらにMGC出場権のかかる6位と、2時間9分以内のバトルも最後まで激しかったですね。最終的に中電工のベテラン核になってきた相葉選手、さらにトーエネックの中西選手が、2時間9分以内の滑り込んでMGC出場権。その後も赤﨑選手ら続きましたファン視点ですが、見ごたえあるレースでした。
青学・宮坂大器③2時間12分09秒
青学・横田俊吾③2時間12分41秒
青学・西久保遼③2時間15分46秒
青学・飯田貴之④2時間20分13秒
慶大・前田拓海④2時間21分16秒
関東学大・山田 龍③2時間23分58秒
関西学大・水口 涼④2時間28分48秒
東大大学院・阿部飛雄馬(M2)2時間29分12秒
など
青学大は、最高位は新主将宮坂選手の2時間12分09秒の14位。唯一30㎞まで先頭集団についていました。箱根駅伝は絶好調で迎えていて、彼が9区や10区でも区間記録出せたかもしれないレベルだったそう。
同学年同じく僅かな差で出られなかっただろう横田・西久保選手をも上回りました。本戦走れなかった選手で、フルマラソン2時間12分台で走れる選手がいるのですから、やっぱり今年の青学大チームレベル高かったです。
飯田選手は、今回はうまく走れず。富士通に入ってから、心機一転ですかね。近藤選手は、足首の違和感で、またの機会にお預けでした。
また、15㎞過ぎ、東大大学院阿部選手が、まさかの単独で紹介。2大会前の学部生時代に、関東学生連合で箱根駅伝に出場していた選手。31㎞までは、2時間15分以内のペースをキープしていたそうですが、
31㎞の給水で体に変調をきたしたそうです。このあたりもまた、ファン視点の私たちの知らない、マラソンの難しさがあるのかもしれません。大阪・びわ湖統合マラソンのエントリーが発表されましたが、学生の挑戦も今後注目していきます。
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【2021年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】