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【箱根駅伝2022】8区定点間分析~腰を叩いた青学佐藤選手の遊行寺坂

そろそろ箱根駅伝2022の余韻が冷めつつありますかね。

レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。

続いては8区です。

当ブログで毎年行っている通り、

定点間ごとの分析をしていきます。

トップ争いだけでなく、それぞれの選手の走りに注目できます。

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【箱根駅伝2022】8区定点間分析

まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。

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8区走者走順&実績

走者走順・実績

①青学・佐藤一世②28分50秒56/全5区1位、出3区3位、関東IC2部1万13位、箱4区4位

②4:51駒大・鈴木芽吹②27分41秒68/関東IC2部5千4位、日本1万3位、箱5区4位
③4:52順大・津田将希④29分12秒33/関東IC1部half7位、箱5区13位

④5:57帝京・橋本尚斗④28分52秒73/全2区8位、出3区7位、関東IC2部1万16位、箱9区3位

⑤6:42創価・吉田 凌①28分41秒28/20高4区10位
⑥6:46東国・村松敬哲②29分37秒29/全予3組26位
⑦7:14中大・中澤雄大③29分00秒40/全7区8位、箱予40位、箱7区5位
⑧7:28東海・入田優希②29分02秒30/全6区9位、関東IC1部half20位

⑨8:18東洋・蝦夷森章太④29分46秒16/20箱7区6位
⑩8:25國學・石川航平④29分26秒82
⑪8:37法大・稲毛祟斗②29分14秒14

⑫9:28早大・千明龍之佑④29分00秒57/日本5千8位、関東IC1部5千3位、箱8区5位、20:箱4区7位、19:箱3区10位
⑬9:52神大・大泉真尋②29分16秒77/箱予156位

⑭11:02明大・櫛田佳希③28分19秒77/箱予18位、箱4区7位、20箱8区8位
⑮11:05国士・山本龍神②29分20秒49/箱予175位、箱1区18位、20:予77位

(16)12:13連合大東・大野陽人③29分11秒16/予46位、20予192位
⑱16:18[17]12:20中学・馬場竜之介④29分31秒56
⑳21:36[18]12:31駿河・出仙龍之介③29分50秒41/箱予230位、全予2組31位
⑲19:11[18]12:31専大・岩間 暁④29分57秒60
⑯12:48[20]12:48山学・橘田大河③29分18秒22/全予1組13位、20:予46位

⑰16:09[21]16:08日体・九嶋大雅③28分56秒18/箱予140位、全予3組23位、関東IC1部3障12位

 トップの青学大は、実力者2年生佐藤選手。駅伝で非常に安定感が高く、特に全日本駅伝は2年連続5区区間賞を獲得していた。8区と言うことで、万全ではないかもですが、安心して見れる選手だ。

 4分51秒差の2位駒大は、鈴木選手をここで起用してきた。日本選手権1万m3位の駒大どころか、日本人の実力者。9月に疲労骨折を起こして、ぶっつけではあったが、その走りに注目が集まった。

 まだ混戦の上位~シード権争いは、4位帝京大は、本来は2区を走る4年橋本選手、その状態がどうか。創価・東国大は初出場の選手、その後方は中大の主力選手の一人中澤選手が追いかける。

 秒差のシード権争いは、9位東洋大は、2年ぶりの出場の4年蝦夷森選手。10位國學院大は、最初で最後の大学駅伝の石川選手、11位法大は伸び盛りの2年稲毛選手だ。

 これに、故障明けながら実力者の早大千明選手が12位から、同じく故障明けながらロードに強い明大櫛田選手が追ってくる。下位の争いも混戦で、まだまだ目が離せない展開だ。

定点間分析①:平塚中継所~茅ヶ崎

レース展開
3㎞:2位駒大鈴木・順大津田選手が、3㎞8分40秒。区間記録を超えるペースで追いかける

4.3㎞:9位東洋蝦夷森・國學石川選手が並走中。石川選手が追いついた形

5㎞:駒大鈴木・順大津田選手が14分37秒で通過。
  気温7度、向かい風1mほど、日差しが強くなっている

茅ヶ崎6.7㎞

区間記録:95回小松(東海)20分02秒

4位佐藤(青学)19分59秒①
2位鈴木(駒大)19分49秒②4:41
1位津田(順大)19分48秒②4:41
3位吉田(創価)19分53秒④6:36
20位橋本(帝京)20分38秒④6:36
5位村松(東国)20分00秒⑥6:48
5位中大(中澤)20分00秒⑦7:15
8位入田(東海)20分02秒⑧7:32
7位石川(國學)20分01秒⑨8:27
9位蝦夷森(東洋)20分07秒⑨8:27
10位稲毛(法大)20分13秒⑪8:51
13位千明(早大)20分16秒⑫9:45
12位大泉(神大)20分15秒⑬10:08
13位櫛田(明大)20分16秒⑭11:19[14]11:05
10位山本(国士)20分13秒⑭11:19[15]11:19
17位馬場(中学)20分30秒⑰16:49[16]12:51
15位出仙(駿河)20分19秒⑳21:56[16]12:51
19位大野(連合)20分37秒(16)12:51[16]12:51
16位岩間(専大)20分23秒⑲19:35[19]12:55
18位橘田(山学)20分33秒⑯13:22[20]13:22
21位九嶋(日体)20分40秒⑱16:50[21]16:49

参考:7.4㎞地点?
①青学、②駒大順大
④創価帝京⇒⑥東国7秒差⇒⑦中大30秒差⇒⑧東海19秒差
⇒⑨東洋國學52秒差⇒⑪法大24秒差、⑫早大⇒⑬神大20秒差
⑭明大⇒⑮国士15秒差、⑯中学連合駿河⇒⑲専大4秒差⇒⑳山学26秒差、㉑日体

箱根駅伝2022 復路/8区!富士山を背に激走するランナーたち(Youtube:pieces of my journey 様)

駒大鈴木選手と順大津田選手が区間賞争い
 トップ青学佐藤選手が安定した走り。5㎞は14分44秒の通過。気温は上がってきたところ、飛ばしてはいないものの、自分のペースで走っている印象だ。茅ヶ崎は19分59秒の定点間4番だった。

 飛ばしているのが2位争い。実力者駒大鈴木選手が3㎞8分40秒、5㎞14分37秒と、トップより早いペースで通過。茅ヶ崎の地点では10秒詰めていた。このあたりは、駒大ファンだけでなく駅伝ファンもほっとするところだっただろう。定点間では19分49秒と2番目。

 定点間トップは、鈴木選手の1秒遅れで襷をもらった順大津田選手。鈴木選手に追いついて並走。この時点では、まずどこまでいけるのか、という印象だった。

上位、創価吉田選手など全体的にはやめ、帝京橋本選手のみスロー
 次、4位争いが驚きました。4位スタートの帝京橋本選手に、中継所で45秒後方だった創価吉田選手が追いついていた。吉田選手は定点間3番のタイムで突っ込んでいたものの、帝京橋本選手は20番目。

 橋本選手は、元々エース区間2区を予定されていた選手。それが、8区にエントリーしていて、駅伝ファンざわついた配置だった。その調子が気になっていたが、かなりスローな入り、今後が気になった。

 後方は続々とランナーがやってきていました。6位東国村松選手、7位中大中澤選手が20分00秒で定点間5番、8位東海入田選手もほとんど変わらないペースで続いていました。全体的に突っ込んでいるのですよね。

 シード意見争いは、10位スタートの國學石川選手が、6秒前にスタートした東洋蝦夷森選手に追いつき、2人で9位争い。12秒後方だった11位法大稲毛選手は、24秒差に。9月記録会の後故障していた選手、ここは無理しなかった形だ。

 後方、早大千明選手や、明大櫛田選手は定点間二けた順位。追いかけてくる形ではなかった。全体的に上位チームが区間上位、下位チームが区間下位という流れだった。

定点間分析②:茅ヶ崎~遊行寺坂

レース展開
9.2㎞:4位創価吉田選手と東国冨永選手が並走、帝京橋本選手が6位に後退
   9位國學東洋の後ろ11位法大もまだ見えている

辻堂新道10.0㎞
①青学、②駒大順大
④東国⇒⑤創価1秒差⇒⑥帝京18秒差⇒⑦中大8秒差
⇒⑧東海34秒差⇒⑨東洋41秒差⇒⑩國學4秒
⑪法大、⑫早大⇒⑬神大12秒差
⑭明大⇒⑮国士29秒差
⑯駿河連合中学⇒⑲専大11秒差、⑳山学㉑日体
98回箱根駅伝・復路8区辻堂新道(Youtube:bun oiso)

10㎞過ぎ:東洋蝦夷森選手が給水のタイミングでスパート単独9位、国学院10位
10.8㎞:7位中大中澤選手の前方に、帝京橋本選手が見えてきた
11.1㎞:6位に中大中澤選手が浮上、帝京大は7位に後退
12㎞:1位青学佐藤選手35分49秒で通過

12.3km藤沢市辻堂
①青学、②順大⇒③駒大2秒差
④東国⇒⑤創価2秒差⇒⑥中大17秒差⇒⑦帝京11秒差
⇒⑧東海39秒差⇒⑨東洋29秒差⇒⑩國學12秒差⇒⑪法大35秒差
⇒⑫早大53秒差⇒⑬神大12秒差
⑭明大⇒⑮国士39秒差
⑯中学連合駿河⇒⑲専大22秒差⇒⑳山学1分差、㉑日体
Youtube:2022/1/3第98回箱根駅伝復路8区全選手ダイジェスト藤沢市辻堂(happy glasses 様)

12.4㎞:順大津田選手がスパート単独2位へ!駒大が3位に後退した

13.5㎞:8位東海入田選手の後方、茅ヶ崎55秒差の東洋や国学も後方見えている

14㎞以降:青学佐藤選手が、太ももや腰の付近を何度か叩く仕草
   12月中発熱して、練習が途切れたところがあるのではということ
15㎞:原監督「区間記録レベルで来ている 得意の登り坂頑張っていこう」
   5㎞14分44秒、10㎞15分06秒、15㎞15分10秒、通算45分00秒
   順大津田選手は15㎞44分40秒、区間記録に迫るペース
   10㎞3分03秒・3分06秒・2分51秒・2分59秒・3分01秒
   長門監督「自信を持って行け」

遊行寺坂15.6km
茅ヶ崎6.7km
定点間8.9㎞

区間記録:95回小松(東海)26分27秒<46分29秒>

3位佐藤(青学)26分51秒<3>46分50秒①
2位津田(順大)26分41秒<1>46分29秒②4:31
14位鈴木(駒大)27分25秒<7>47分14秒③5:15
5位村松(東国)27分07秒<5>47分07秒④7:03
1位中大(中澤)26分39秒<2>46分39秒④7:03
9位吉田(創価)27分18秒<6>47分11秒④7:03
18位橋本(帝京)27分52秒<18>48分30秒⑦7:37
15位入田(東海)27分29秒<11>47分31秒⑧8:09
4位蝦夷森(東洋)26分53秒<4>47分00秒⑨8:28
8位石川(國學)27分14秒<8>47分15秒⑩8:50
15位稲毛(法大)27分29秒<13>47分42秒⑪9:29
9位千明(早大)27分18秒<12>47分34秒⑫10:12
6位大泉(神大)27分09秒<9>47分24秒⑬10:26
7位櫛田(明大)27分11秒<10>47分27秒⑭11:39[14]11:25
17位山本(国士)27分42秒<16>47分55秒⑮12:10[15]12:10
11位大野(連合)27分23秒<op>48分00秒[16]13:23
11位出仙(駿河)27分23秒<13>47分42秒⑳22:28[16]13:23
11位馬場(中学)27分23秒<15>47分53秒⑰17:21[16]13:23
18位岩間(専大)27分52秒<17>48分15秒⑲20:36[18]13:56
21位橘田(山学)28分49秒<20>49分22秒⑯15:20[20]15:20
20位九嶋(日体)28分29秒<19>49分09秒⑱18:28[21]18:27

参考
Youtube:箱根駅伝2022・8区遊行寺坂ノーカット撮影(石島弘章)

上位異変!?青学佐藤選手が腰を叩き、駒大鈴木選手が遅れた
 青学佐藤選手は10㎞は29分50秒、15㎞は45分00秒で通過。区間記録よりは遅れ始めたものの、1㎞3分ほどの安定したペースで通過していました。ですが、14㎞過ぎからやや異変が見られます。

 左の太腿~腰のあたりを叩く仕草が見られるようになってきました。解説者からは、12月に発熱があって練習量が落ちていたためとの情報。本人は途中で左脚に力が入らなかったという異変があったコメント。

 この時点では知る由がなかったが、ちょうど遊行寺の登り坂に差し掛かった地点。定点間は3番26分51秒で走り切っているものの、その後の走りが心配された。

 2位争いも思わぬ展開となっていた。駒大鈴木選手が、順大津田選手を引き連れる展開が続いていたものの、引っ張る鈴木選手のペースが落ちる。10-11㎞3分03秒、11-12㎞3分06秒。これを遅いと感じた順大津田選手が、12.3㎞付近で仕掛けると、駒大鈴木選手は苦しそうな表情で後退。順大が単独2位にたった。

 津田選手は、仕掛けた12-13㎞は、2分51秒のハイペース。その後も2分59秒、3分01秒で、15㎞通過は44分40秒。遊行寺の坂も力走。定点でトップを21秒詰めて、区間タイムは通算46分29秒区間トップ!前回5区山登りで、中盤まで区間一桁で走った選手ですが、この時点で区間トップは予想外の健闘だった。

 逆に遅れた駒大鈴木選手が心配に。12.3㎞で遅れ、定点の15.6㎞地点で2位順大と44秒差。僅か3.3㎞でここまで後退してしまった。区間順位は7位47分14秒も、定点間14位27分25秒。大八木監督はのちに15㎞地点で故障したようだとコメント、勿論リアルタイムでは知る由もなく、ただただ見守るしかなかった。

中大中澤選手が定点間トップ爆走!一気に4位争いへ
 4位争いの動きがどんどん激しくなってくる。6.7㎞茅ヶ崎定点では、創価吉田・帝京橋本選手の争い、9.2㎞の映像では、東国村松選手が追いついて、帝京橋本選手がすでに後退していた。

 その後方では7位中大中澤選手が、4位争いを猛追。6.7㎞茅ヶ崎で39秒差、10㎞辻堂26秒差、その後帝京大を交わして、12.3㎞藤沢で19秒差。そして15.6㎞遊行寺坂で追いついていた。この定点間26分39秒でトップ。区間順位も46分39秒で2番に付ける激走。前回も7区5位で走っている実力者ですが、さすがの走力だ。

 創価吉田選手に追いついた東国村松選手も定点間5番27分07秒健闘。途中の映像も創価吉田選手を1秒程引き離しており、何度も突き放そうとした形だ。近年からの出場校同士であり、留学生もいるということで、よくペアになる2校、今年の箱根は復路でかなりの接戦が続いています。

東洋蝦夷森選手ペースアップ!単独10位國學院大
 シード権争いも動きが出てきています。東洋蝦夷森・國學石川選手による9位争いが続いていましたが、10㎞の給水付近で東洋蝦夷森選手がスパート。単独9位に浮上しています。そのまま突き放し、遊行寺坂では22秒突き放していました。定点間で見ると26分53秒の4位の好走でした。

 2年時に箱根を走っている実力者ですが、昨年は故障明け間に合わず。今年も5月関東ICハーフ以降、ぶっつけの箱根路。ギリギリですが、一本に絞っているという酒井監督は話されていましたが、この区間。しっかり役割を果たしています。

 國學院大石川選手も遅れはしたものの悪くはなく、定点間8位となる27分14秒。後方、11位法大稲毛選手が中々ペースが上がらず、定点間15番。シード権のラインとの差は、中継所で12秒、茅ヶ崎で24秒、遊行寺坂で39秒差。少しずつ差が広がっていた。

神大大泉・明大櫛田選手が懸命に追い上げる
 後方は、早大の実力者千明選手が単独12位だが、ここから300mほど後方。あまり差は縮まっていない。むしろその後ろ単独13位の神大大泉選手が元気で、定点間6位27分09秒の力走。茅ヶ崎23秒から、一時12秒付近まで詰まって、遊行寺坂で14秒。シード権の可能性を残している。

 その約1分後方に、明大櫛田選手。前回は往路4区で区間一桁、故障明けながらこの定点間は7位27分11秒まずまず。何とかシード権を追っている。後方、国士山本選手がこの定点間17番。シード権がかなり遠のいた。

 後方では、連合大野・駿河出仙・中学馬場選手が並走。定点タイムは同じだが、出仙選手が苦しそうな表情で後退加減。以降、仙台岩間・山学橘田・日体九嶋選手は、定点間下位。苦しいレースが続いている。

定点間分析③:遊行寺坂~影取

レース展開
15.9㎞:青学佐藤選手、遊行寺坂の身体の使い方、前の倒し方は良いとのこと
   16番争い、連合大野・中学馬場から駿河出仙選手が遅れだす

影取18.4km
遊行寺坂15.6km
定点間2.8㎞

区間記録:95回小松(東海)8分25秒<54分54秒>

1位佐藤(青学)8分45秒<3>55分35秒①
1位津田(順大)8分45秒<1>55分14秒②4:31
20位鈴木(駒大)9分39秒<14>56分53秒③6:09
4位中大(中澤)8分49秒<2>55分28秒④7:07
9位村松(東国)8分59秒<5>56分06秒⑤7:17
14位吉田(創価)9分07秒<7>56分18秒⑥7:25
16位橋本(帝京)9分20秒<18>57分50秒⑦8:12
8位入田(東海)8分57秒<10>56分28秒⑧8:21
7位蝦夷森(東洋)8分53秒<4>55分53秒⑨8:36
11位石川(國學)9分02秒<6>56分17秒⑩9:07
12位稲毛(法大)9分03秒<13>56分45秒⑪9:47
3位千明(早大)8分46秒<8>56分20秒⑫10:13
10位大泉(神大)9分01秒<9>56分25秒⑬10:42
13位櫛田(明大)9分04秒<11>56分31秒⑭11:58[14]11:44
15位山本(国士)9分10秒<15>57分05秒⑮12:35
5位馬場(中学)8分51秒<12>56分44秒⑰17:27[16]13:29
5位大野(連合)8分51秒<op>56分51秒(16)13:29[16]13:29
18位出仙(駿河)9分26秒<16>57分08秒⑳23:09[18]14:04
17位岩間(専大)9分21秒<17>57分36秒⑲21:12[19]14:32
21位橘田(山学)9分40秒<20>59分02秒⑯16:15[20]16:15
19位九嶋(日体)9分35秒<19>58分44秒⑱19:18[21]19:17

参考:18.3㎞東俣野交差点(Youtube:加藤隆太 様)
④中大⇒⑤東国12秒差⇒⑥創価7秒差
⑦帝京⇒⑧東海13秒差⇒⑨東洋14秒差

青学佐藤選手は腰を叩くも…?順大津田選手と定点間トップ!
 腰を叩く仕草が気になっていた青学佐藤選手ですが、定点間を計算してびっくり!なんと順大津田選手とともに、8分45秒のタイムで、定点間トップ!
 確かに、解説者は「体の倒し方がうまい」原監督も「この坂の為にお前を起用したんだからなぁ」と声掛けをしていたもののびっくり!駅伝で高い安定感はありましたが、上りも強かったのですね。もしかすると、このまま8区職人もあり…?

 順大津田選手も見事。上りの強さは、前回の5区で証明したものの、それまでも区間トップのタイムで走ってきてのこと。区間記録からは遅れ始めたものの、区間賞に近づいてきた。後方、駒大鈴木選手は定点間20番。差は1分半、むしろ後方4位争いが1分ほどになってきた。

4位争い、さらに7位争い帝京・東海・東洋で激しく
 その4位争いは、激しさが増してきた。中大中園選手がスパート。定点間4位8分49秒のタイムで、単独4位にたった。後方もばらけ、5位東国村松選手、6位創価吉田選手。それぞれ50mほどの間隔、ここからの粘りも大事だ。

 250mほど後方の7位帝京橋本選手に、じわじわと東海入田選手と東洋蝦夷森選手が近づいてきた。橋本選手は苦しい表情が続くも何とか大失速は逃れているか。この定点間一桁の入田・蝦夷森選手らと競えるかが気になった。

早大千明選手定点間3位!中学馬場・連合大東大野選手も5位へ!
 シード権争い、10位國學石川・11位法大稲毛選手はこの定点間の差は1秒。その差は40秒程となっている。ここでは12位早大千明選手が切り替えて激走。定点間3位となる8分46秒で好走。稲毛選手の後方26秒差に迫ってきた。

 16番争いを繰り広げている中学馬場・連合大東大野選手は、最初は区間最下位に近かったものの、後半一気に浮上。この定点間は5番だった。中学馬場選手は、川崎監督が向かい風に強いと用意、連合大東大野選手はさすがチームの主力格といったところ。下位チームにも好走者が出てきた。

 最後方、日体大九嶋選手は、トップと見た目の差が19分17秒。ここまで区間19位付近のタイムが続いており、タスキをつなぐためには、もう一つ切り替える必要があった。

定点間分析④:影取~戸塚中継所

レース展開
19.6㎞:長門監督「63分台目指せるぞ」区間記録からは遅れる
10位國學前田監督「4年間やってきたことを、最後3㎞で出そう」
11位法大坪田監督「11位だとまた予選会に行くんだぞ、清家に差を詰めて渡そう」
15-20㎞:青学佐藤選手は15分33秒 坂はあったが良いタイムで通過
残り1㎞:青学佐藤選手1時間1分59秒 気温7.9度・向かい風1~2m
原監督「いい顔してな」 15-20㎞

参考:戸塚中継所600m前(監督掛け声合戦も!)
①青学動画27秒、②順大4分30秒、③駒大7分17秒
④中大7分23秒、⑤東国7分27秒、⑥創価7分35秒
⑦東海帝京8分29秒、⑨東洋8分36秒、⑩國學9分18秒
⑪法大9分59秒、⑫早大10分04秒、⑬神大10分54秒
⑭明大12分00秒、⑮国士12分56秒、⑯連合中学13分36秒
⑱駿河14分31秒、⑲専大15分02秒、⑳山学17分01秒、㉑日体20分01秒
Youtube:1957eiji 様

20.9㎞:11位に早大千明選手が浮上、法大12位へ

戸塚中継所21.4km
影取18.4km
定点間3.0㎞

区間記録:95回小松(東海)8分55秒<63分49秒>

3位佐藤(青学)9分14秒<2>64分49秒①
4位津田(順大)9分15秒<1>64分29秒②4:32
15位中大(中澤)9分34秒<3>65分02秒③7:27
12位村松(東国)9分31秒<6>65分37秒④7:34
9位吉田(創価)9分28秒<8>65分46秒⑤7:39
21位鈴木(駒大)10分54秒<18>67分47秒⑥7:49
12位橋本(帝京)9分31秒<16>67分21秒⑦8:29
7位入田(東海)9分25秒<9>65分53秒⑧8:32
2位蝦夷森(東洋)9分11秒<4>65分04秒⑨8:33
7位石川(國學)9分25秒<7>65分42秒⑩9:18
1位千明(早大)9分03秒<5>65分23秒⑪10:02
16位稲毛(法大)9分35秒<13>66分20秒⑫10:08
12位大泉(神大)9分31秒<10>65分56秒⑬10:59
10位櫛田(明大)9分30秒<11>66分01秒⑭12:14[14]12:00
17位山本(国士)9分39秒<14>66分44秒⑮13:00
5位大野(連合)9分18秒<op>66分09秒(16)13:33
6位馬場(中学)9分24秒<12>66分08秒⑰17:37[17]13:39
18位出仙(駿河)9分48秒<15>66分56秒⑳23:43[18]14:38
19位岩間(専大)9分53秒<17>67分29秒⑲21:51[19]15:11
10位橘田(山学)10分14秒<20>69分16秒⑯17:15[20]17:15
20位九嶋(日体)10分05秒<19>68分49秒⑱20:09[21]20:08

ラスト無理せずも、青学佐藤選手高い安定感!定点間3位!
 青学佐藤選手は、15-20㎞は15分33秒。遊行寺坂があったことを考えると、かなりハイペースをキープしている。残り1㎞となる20.4㎞は61分59秒で通過。

 原監督は、サングラスを取った佐藤選手に「いい顔してな」と指示。元々状態に不安があり、”本当は起用していけない選手”だった佐藤選手に無理はさせなかったようだ。

 それでもラスト定点間9分14秒は3番目となる好タイム。いかに高いレベルで走っていたかがわかる。本人は64分49秒の区間2位と、区間賞を逃したことを悔しがっていたものの、直前のことを考えると、見事な”駅伝男”の本領発揮した走りと言えますね。

順大津田選手区間賞!駒大鈴木選手は6位へ順位ダウン
 順大津田選手も、最後まで足取りは衰えない。18㎞地点長門監督「63分台を狙えるぞ」はさすがに厳しくなったものの、定点間4番9分15秒のタイムで駆け抜け、64分29秒で見事に区間賞を獲得!戦前予想付かず驚きの快走だった。

 なお、6区8区と順大の4年生が区間賞を獲得。金太郎飴・特徴がないと言われたこともある世代ですが、ここから2人も区間賞獲得が出たのは順大ファン大いに沸いたか。また、読みが同じの俳優”菅田将暉”とともに、”津田将希”が、Twitterでトレンド入り。このあたり、本人も目標だったらしく達成できて何より。

 後方、3位駒大がどのくらいで来るかと思われましたがびっくり!2位から3分後に、3位中大中澤・東国村松・創価吉田選手が次々と交わしていったのだ。鈴木選手の足取りが重く、最後は歩くような形。襷中継後、倒れこんでしまった。逆転優勝の望みを託しての起用だったが…チームも本人にも痛い結果となってしまった。

東洋蝦夷森選手が定点間2位!7位争いが4秒以内に
 駒大から40秒後方となっていた、7位争いも最後まで激しかった。東海入田選手が、残り600m地点で一瞬7位になったが、帝京橋本選手が意地を見せて抜き返して何とか7位キープ。

 箱根2区起用予定も、残り3週間前に故障。そこからほぼノーランの調整。本来の走りとは程遠かったが、最初からいかなかったことで何とか区間16位。大ブレーキは避けた形となった。

 8位堅実に走った東海入田選手が区間9位でリレー、その後ろ僅か1秒差まで迫った東洋蝦夷森選手が、9分11秒と定点間2番の力走!65分04秒の区間4位。シード権争いでもらいますが、後半の力走で、総合9位のままながら上位が見えるところまで追い上げたのはさすがの実力者だった。かつてのエース相澤選手に風貌が似ていることも話題になりましたね。

早大千明選手定点間トップ!シード権と44秒差に
 10位は國學院大石川選手。最初で最後の大学駅伝、そしてこれが現役ラストラン。前田監督「4年間やってきたことを、最後の3㎞で出そう」の言葉通りの力走、定点間7位のタイムで、後方は寄せ付けなかった。

 11位の争いは動きがあった。法大稲毛選手は、少しずつ引き離される展開は最後まで続いた。それをものすごい勢いで追いついたのが早大千明選手。中継所直前の21㎞地点で11位に浮上。ラストの定点間は9分30秒の全体トップのタイムの力走!

 千明選手は早大の主将。関東IC5千m3位表彰台に立つほどの実力者だが、秋に仙骨を疲労骨折。出雲・全日本は棒に振り、ぶっつけの2年連続の8区。昨年より状態が思わしくなかったそうですが、意地の力走だった。シード権とは44秒差、12位となった法大は56秒差だった。

 13位神大大泉、14位明大櫛田選手は、遊行寺坂以降は伸びずにそれぞれ1分ずつの差、国士大山本選手もそこから1分遅れと点々と続く展開。残り46㎞ありますが、シード権が少しずつ遠のいていった。

伝統校復帰の道険しく、日体大繰り上げスタート
 その国士舘大の後方、見た目16番争いが200mほどの差まで接近。大東連合大野選手が定点連続5番となる9分18秒、中学馬場選手も定点間6番となるタイムで駆け込んだ。後半見事な走りだった。このあたりでトップと13分30秒台。

 この争いから、遊行寺坂で後退した駿河出仙選手が見た目14分38秒。区間15位は、実績からすると健闘か。タスキをつなぐのに残り1区間、少し余裕ができた。19番目専大岩間選手が15分11秒差。

 個人タイム69分オーバーとブレーキになった山学橘田選手は、ラスト3㎞は切り替えて見た目17分15秒通過。残り、日体大九嶋選手となったが、最後の定点間もペースが上がらない。

 残り600m地点で、見た目20分01秒差。その後も差が開いてしまい、見た目20分08秒差。繰り上げスタートには間に合わなかった。復路は、20位・19位・19位。ずっと単独走で苦しいレースとなってしまった。

8区まとめ

・4定点間、4選手が定点間別トップ!
・後半腰を叩いていた青学佐藤選手がなんと遊行寺坂トップ!
・平地も遊行寺坂も安定!順大津田選手が区間トップのタイム
・3位争いまで追い上げた中大中澤選手の中間疾走
・駒澤大鈴木選手は15㎞地点で故障、6位まで後退
・東洋蝦夷森選手が、見事な追い上げ、7位と僅差の9位へ
・早大千明選手がラストで意地!10位と44秒差へ
・神大大泉選手と明大櫛田選手が中盤に頑張り
・連合大東&中学馬場選手は遊行寺坂以降5番目のタイム
・日体大が3区間連続不振、繰り上げスタートに

 定点別にみると、順大津田選手・中大中澤選手・青学佐藤&順大津田選手・早大千明選手が定点間トップ。全体的にレベルの高かった順大津田選手が区間賞、青学佐藤選手が区間2位。トップこそなかったものの東洋蝦夷森選手も終盤凄かったですね。

 青学佐藤選手驚いたのは、苦しんだと思われる佐藤選手が遊行寺坂~影取で定点トップだったこと。好調ではないのを分かって起用に踏み切ったのは、この遊行寺坂の適性だったのだということですね。駒大鈴木選手が、遊行寺坂直前で故障してしまい、総合優勝争いは事実上、決着がついた形。

 とはいえ、3位から9位が1分ほどの大混戦。このあたりはまだまだ決着に時間がかかりそうか。10位は単独國學院大で、1分以内に早大と法大が続いて、まだ望みをつないでいる。神大と明大はやや苦しく泣てきたが、大泉・櫛田選手ともに中盤懸命に追い上げたところがありました。

 後方では、中学馬場選手と連合大東大野選手が後半見事な走り。競り合いながら一歩も引かない走りでした。一方、6区から見た目単独最下位となってしまった日体大が8秒間に合わず、繰り上げスタート。非情な面も見ました。

 まだ接戦となっているところも多い中、長丁場終盤2区間となります。