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【箱根駅伝2022】4区を定点別に振り返る~小田原本町の様子も!

そろそろ箱根駅伝2022の余韻が冷めつつありますかね。

レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。

続いて4区
青学大がどんどんリードを広げていく中、
激しい区間賞争い、それからまだまだ順位の入れ替えが多くありました。

当ブログで毎年行っている通り、

定点間ごとの分析をしていきます。

トップ争いだけでなく、それぞれの選手の走りに注目できます。

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【箱根駅伝2022】4区定点間分析

まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。

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4区走者走順&実績

①青学・飯田貴之④28分30秒30/全8区3位、出2区7位、箱9区2位、20箱5区2位、19箱8区2位
②0:12東国・堀畑佳吾③28分54秒91/全4区11位、全予2組6位

③1:06帝京・寺嶌渓一④28分49秒24/箱7区10位

④1:42國學・中西大翔③28分17秒84/全3区11位、出4区2位、全予1組1位、箱2区15位、20箱4区3位
⑤1:59駒大・花尾恭輔②28分29秒82/全8区4位、出雲3区4位、関東IC2部half2位、箱7区4位

⑥2:21東洋・木本大地③29分06秒85
⑦2:36中大・中野翔太②28分58秒80/全3区9位、箱予82位、全予3組11位
⑧2:55法大・河田太一平③29分06秒76/全8区7位、全予4組26位、関東IC1部half5位、箱2区19位、20:箱4区8位

⑨3:16国士・三代和弥④28分55秒29/箱予100位、全予2組1位、箱9区19位
⑩3:21順大・石井一希②28分54秒78/全4区14位、出5区4位、関東IC1部5千9位、箱4区5位
⑪3:30創価・嶋津雄大④28分14秒23/出6区9位、日本IC1万m6位、全予4組24位、関東IC2部1万12位、箱4区2位、20箱10区1位
⑫3:36山学・伊東大輝③28分42秒54/箱予84位、全予3組22位

⑬3:57早大・石塚陽士①5千13分55秒39/全5区4位、出4区1位、関東IC1部1500m6位
(14)4:10上武・村上航大③28分38秒47/箱予24位、20予14位、19予148位

⑭4:32日体・分須尊紀①28分59秒82/全7区12位、箱予157位、関東IC1部3障10位、20:高3区20位
⑮4:45神大・小林政澄②29分17秒33/箱予123位

⑯5:29明大・小澤大輝③28分20秒67/全4区3位、箱予26位、関東IC2部half5位、19:箱予47位
⑰5:37東海・本間敬大④29分14秒44/全7区9位、出6区8位、箱7区6位

⑱7:40駿河・今井隆生④29分26秒99/箱予205位、全予3組16位、20:予195位
⑲8:36中学・伊藤秀虎②28分52秒15/全5区9位、箱予115位、全予1組9位、関東IC2部1万14位、20:予190位
⑳9:28専大・水谷勇登②29分38秒83/箱予106位、箱8区18位、20:予217位

 トップとなった青学大は、キャプテンの飯田選手が出走。全日本大学駅伝アンカー決戦で敗れて、悔し涙にくれたのは記憶に新しいでしょう。箱根も好走するも区間2位続き、最後の箱根に全てをかける。12秒後方、東国堀畑選手は、過去2度の駅伝は二けた順位。どこまで食い下がれるか。

 後方は4位國學院中西選手が不調から復活して、2年ぶり4区。1分42秒差で追いかける。連覇を狙う駒大は1分59秒差の5位で花尾選手がスタート。全日本大学駅伝は青学飯田選手とのアンカー決戦を制していた。くしくも同じ区間に固まった。今回は果たしてどちらが勝つか。

 後方からは、2年連続4区エントリーとなった順大石井選手と創価大嶋津選手が、10位と11位、トップと3分半さとだいたい同じ位置でスタート。特に、前回チームをトップに押し上げた嶋津選手の走りに注目が集まった。実力校明大は3年生絶好調小澤選手、東海大は主将の本間選手、約5分半の差からの追い上げはどこまで。

 また、初出場駿河台大は、注目ランナー31歳今井選手。中学教職員を2年間休職して、心理学を学びながら箱根駅伝を目指した選手。5区山登りには、中学職員時代教え子だった永井選手がエントリー。異例の師弟リレーに向けて、懸命に襷を運びます。

定点間分析①:平塚中継所~二宮

レース経過

大磯1.2㎞
①青学50
②東国15秒
③帝京1分10秒
④國學1分41秒
⑤駒大2分02秒
⑥東洋2分26秒
⑦中大2分47秒
⑧法大3分05秒
⑨国士3分17秒
⑩順大3分23秒
⑪創価3分26秒
⑫山学3分41秒
⑬早大3分56秒
(14)連合4分13秒
⑭日体4分39秒
⑮神大4分48秒
⑯明大5分26秒
⑰東海5分38秒
⑱駿河7分50秒
⑲中学8分36秒
⑳専大9分37秒
参照:[箱根駅伝2022]4区・大磯(国道1号と国道134号の分岐あたり)(Youtube:ゆっくりE10)

2㎞:青学飯田選手1㎞2分45秒、2㎞5分43秒で通過
  1位青学大2位東国大の差がぐっと広がる

2.2㎞:9位国士大三代選手に、10位順大石井創価嶋津選手が背後に迫る
2.5㎞:9位創価嶋津順大石井選手が浮上、国士大三代選手を捉える

4.5㎞:3位帝京寺嶌選手に、4位國學中西選手に3秒差に迫る
4.9㎞:3位國學中西選手が浮上、4位帝京寺嶌選手
5.0km:飯田5㎞14分12秒 区間記録より5秒早い

5.5㎞:8位創価嶋津選手浮上、9位法大河田選手が付く。前に7位中大中野選手が見える
6.1㎞:7位創価嶋津浮上、法大河田中大中野選手付く、10位順大、11位国士大も見える

8.0㎞:青学飯田選手は23分00秒で通過
8.2㎞:3位國學中西選手が、4位帝京寺嶌選手を20秒引き離す 区間記録に近いペース
8.2㎞:山学伊東選手が単独12位走行

二宮8.9㎞

区間記録:96回吉田(青学)25分22秒

2位飯田(青学)25分38秒①
14位堀畑(東国)26分27秒②1:01
3位中西(國學)25分41秒③1:45
16位寺嶌(帝京)26分34秒④2:02
17位花尾(駒大)26分42秒⑤3:03
12位木本(東洋)26分24秒⑥3:07
1位嶋津(創価)25分32秒⑦3:24
8位河田(法大)26分07秒⑦3:24
13位中野(中大)26分26秒⑦3:24
4位石井(順大)25分44秒⑩3:27
5位三代(国士)26分00秒⑪3:38
9位伊東(山学)26分17秒⑫4:15
9位石塚(早大)26分17秒⑬4:36
7位村上(上武)26分04秒(13)4:36
15位小林(神大)26分32秒⑭5:39
19位分須(日体)26分45秒⑭5:39
6位小澤(明大)26分01秒⑯5:52
11位本間(東海)26分22秒⑰6:21
19位伊藤(中学)26分45秒⑱9:43
21位今井(駿河)27分41秒⑱9:43
18位水谷(専大)26分44秒⑳10:34

実力者が突っ込んだ!青学飯田・創価嶋津選手ら!
 二宮の通過では、予想に上がっていた選手の多くは区間上位でした。まずトップを走る青学飯田選手。5㎞14分12秒、8㎞も23分00秒。区間記録付近のペースで突き進んでいきます。2位東国堀畑選手は、もうほとんど見えなくなりました。

 また、3位に前々回61分台の國學院大中西選手が浮上。5㎞で中継所36秒前だった帝京寺嶌選手を交わして、すでに18秒突き放していました。青学飯田選手とは3秒遅れです。なお、この2選手が区間2位と3位。

 トップは、創価大嶋津選手。11位で襷をもらいましたが、2㎞過ぎで、順大石井・国士三代選手を交わすと、5.5㎞で法大河田選手を、6.1㎞で中大中野選手を捉えて、早くも4人抜きで7位浮上。秒差ながら25分32秒で、嶋津選手がここまで区間賞だ。

 これにある程度突いていっていた、順大石井選手が定点4位、国士三代選手が定点5位。7位から11位あたりまで、まだ14秒程でひしめていていて、まだまだ混戦模様だ。

後方では、連合上武村上選手と明大小澤選手が突っ込む
 あとは秒差の争いですが、連合の上武大村上選手と、明大小澤選手が突っ込んでいますかね。14番目を走っていた村上選手が26分04秒で定点7位。

 上武大のエースとして2年間チームを引っ張ってきた選手。前回は故障で走れなかったのですが、満を持して登場した形となった。13位早大石塚選手に追いついて13番目で並走。石塚選手も定点9位でまずまずだ。

 16位で走りだした明大小澤選手は、東海本間選手を突き放し、前並走している神大小林・日体分須選手に13秒差にまで詰め寄った。中継所では50秒近く離れていたので、結構な追い上げだ。山に入る前に何とか流れを取り戻したい。

駒大花尾選手がまさかの区間17位…!?
 多くの選手が早く入っていく中、有力ランナーで、二宮まで区間下位となっているのが、駒大花尾選手。全日本大学駅伝で、アンカー決戦を制して優勝のゴールテープを切った選手ですが、

 その時のアンカー決戦で制した青学飯田選手から、1分04秒も引き離されていて、3分03秒差に「え?」と思っていたら、やはり区間17位の走り。

 直後の9.5㎞に東洋木本選手に捉えられると、10㎞で大八木監督から「10㎞30分00秒、遅すぎる!!」と強い檄。直後に東洋大を抜き返していましたが、序盤からある程度早いペースでいける準備とはいかなかったか。駒大の連覇が徐々に苦しくなってきていた。

定点間分析②:二宮~酒匂橋

レース経過
9.5㎞:東洋木本選手が、駒大花尾選手を交わす。5位に浮上
10.5㎞:2位東国堀畑選手の後方、3位国学中西選手が見えるようになる
10.8㎞:駒大花尾選手が再び5位浮上、6位に創価嶋津選手が浮上している
大八木監督「30分00秒抑え過ぎだ、どんどんいかないといけない」
   6位創価中大、8位法大、9位東洋

12.6㎞:創価嶋津選手と中大中野選手が、駒大花尾選手を捉え5位浮上
  後方、順大石井・法大河田選手が粘っている、後ろ東洋木本は見えない

14.5㎞:順大石井選手が、創価嶋津選手らに追い抜き5位争いを展開
15.0㎞:青学飯田選手、同級生能島選手から給水を受ける
    43分42秒で通過
   3位國學中西大選手が、双子の兄國學中西唯選手に給水を受ける
前田監督「嶋津や飯田君と10秒ほどの差だよ」

15.4㎞:10位国士三代選手が、東洋木本選手を引き離す

酒匂橋15.2㎞
二宮8.9㎞
定点間6.3㎞

区間記録:96回吉田(青学)18分08秒<43分30秒>

4位飯田(青学)18分36秒<3>44分14秒
11位堀畑(東国)18分58秒<11>45分25秒②1:23
5位中西(國學)18分42秒<4>44分23秒③1:51
16位寺嶌(帝京)19分13秒<16>45分47秒④2:39
2位嶋津(創価)18分28秒<1>44分00秒⑤3:16
1位石井(順大)18分25秒<2>44分09秒⑤3:16
9位花尾(駒大)18分49秒<13>45分31秒⑤3:16
2位中野(中大)18分28秒<7>44分54秒⑤3:16
6位河田(法大)18分43秒<6>44分50秒⑨3:31
10位三代(国士)18分55秒<8>44分55秒⑩3:57
18位木本(東洋)19分26秒<17>45分50秒⑩3:57
6位石塚(早大)18分43秒<9>45分00秒⑫4:43
15位伊東(山学)19分10秒<12>45分27秒⑬4:49
19位村上(上武)19分32秒<op>45分36秒(14)5:32
8位小澤(明大)18分48秒<5>44分49秒⑭6:04
12位小林(神大)19分01秒<14>45分33秒⑭6:04
12位分須(日体)19分01秒<15>45分46秒⑭6:04
14位本間(東海)19分02秒<10>45分24秒⑰6:47
20位伊藤(中学)19分39秒<19>46分24秒⑱10:46
17位水谷(専大)19分14秒<18>45分58秒⑲11:12
21位今井(駿河)20分05秒<20>47分46秒⑲11:12

区間記録、二宮~酒匂橋間が非常に早かった!

区間記録:43分30秒
1位創価嶋津44分00秒
2位順大石井44分09秒
3位青学飯田44分14秒
4位國學中西44分23秒

 1区が区間記録、2区3区も歴代の上位の記録が出ていました。4区もエース選手が集まって、区間記録更新もあるかなと思っていましたが、酒匂橋定点で、トップの嶋津選手でも区間記録から30秒は遅れるタイム。4区に適性があるのではと思われた青学飯田s選手も44秒遅れてしまいました。

 2大会前の方が、気象条件が良かったかもしれませんが、あの吉田選手の走りも凄かったんだなと実感します。

5位争い激戦!創価嶋津選手に食いつき、
順大石井・中大中野・法大河田選手ら総じて上位!
 二宮では、創価嶋津選手の追い上げで7位争いが激しくなってきましたが、さらに上位まで波及してきました。

 駒大花尾選手が10㎞からペースアップし、東洋木本選手を抜き返して5位浮上。その花尾選手を、12.6㎞地点で創価嶋津・中大中野選手を捉え、さらにまだ順大石井・法大河田選手が粘っていて、激しい5位争いに。東洋木本選手は一気に離されていった。

 酒匂橋直前で、順大石井選手が5位争いに追いつき、創価・順大・駒大・中大の4選手が、並走して通過。二宮から追いついた形になった順大石井選手が18分25秒で、この定点間トップ!創価嶋津・中大中野選手が18分28秒で2位タイだった。この激しいバトルは見物でいたね。

駿河台大・今井選手は、断トツで区間最下位
 さて、色んな意味で注目だった駿河台大今井選手。31歳で迎えた最初で最後の箱根路を満喫…とはいかなかった模様だ。

 18位で襷を受けるも、二宮では、56秒後方だった中学大伊藤選手に追いつかれて19位へ。酒匂橋では、中継所で1分48秒後方だった専大水谷選手ぶ追いつかれて最下位へ。

 中学・専大両選手とも区間下位。今井選手は、この時点で区間ブービーから1分22秒遅れて、区間最下位。徳本監督からも「予想通りお前が断トツ区間最下位だ」「追いつかれたぞ、後輩に見せないといけないものがあるんじゃないのか」「お前から粘りを抜いたら何も残らない、全部ここに置いていけ!」など厳しい声をかけられたそうですが、

 中々身体が反応しなかったそうですね。当初5区山登り予定も、秋からの不調で7区へ、しかし復路繰り上げ回避のため、主力を一人復路に残して、4区5区師弟リレーとなったそうですが、厳しい走りとなっています。

定点間分析③:酒匂橋~小田原中継所

16.5㎞:5位創価嶋津・順大石井浮上、7位中大中野・駒大花尾へ
 長門監督「お前と嶋津で区間賞争いだ」
16.7㎞:嶋津選手がスパート、石井選手の前に出る

18.2㎞小田原本町付近
2位東国3位國學18秒差

4位帝京5位創価6位順大7位中大8位駒大が
3秒~5秒間隔で続く
酒匂橋では4位帝京と5位創価大らは37秒差

8位駒大と9位法大が22秒差となっている

10位国士と11位東洋8秒差、12位早大が27秒差
酒匂橋で国士東洋と早大は46秒差

連合の後方に、14位日体大神大明大が並走が見える
酒匂橋で連合と14位争いは32秒差

18位中学の後方、19位専大が見える
参考:箱根駅伝2022選手・監督のゲキまとめ往路4区小田原駅前(Youtube:DTV)

18㎞
駿河徳本監督「思い残すことは全部ここにおいていけ。気持ちで何とかなるのは3㎞まで。粘りを除いたらお前に何も残らない」

18.7㎞:4位に創価嶋津選手が浮上、帝京寺嶌選手を捉える
19.8㎞:青学飯田選手4:08:14で残り1k通過⇒3分06秒で走破
駿河徳本監督「お前に残された時間はあと3分だ!楽しかったことを思い出せ、俺は楽しかったぞ!」

小田原中継所20.8㎞
酒匂橋15.2㎞
定点間5.6㎞

区間記録:96回吉田(青学)17分00秒<60分30秒>

7位飯田(青学)17分32秒<3>61分46秒①
13位堀畑(東国)17分46秒<12>63分11秒②1:37
6位中西(國學)17分27秒<4>61分50秒③1:46
10位寺嶌(帝京)17分43秒<14>63分30秒④2:50
1位嶋津(創価)17分08秒<1>61分08秒⑤2:52
2位花尾(駒大)17分11秒<9>62分42秒⑥2:55
4位石井(順大)17分22秒<2>61分31秒⑦3:06
5位中野(中大)17分23秒<5>62分17秒⑧3:07
11位河田(法大)17分44秒<8>62分34秒⑨3:43
3位石塚(早大)17分20秒<6>62分20秒⑩4:31
18位三代(国士)18分14秒<11>63分09秒⑪4:39
20位木本(東洋)18分27秒<18>64分17秒⑫4:52
19位伊東(山学)18分16秒<16>63分43秒⑬5:33
14位村上(上武)17分54秒<op>63分30秒(14)5:54
8位小澤(明大)17分34秒<7>62分23秒⑭6:06
9位小林(神大)17分35秒<10>63分08秒⑮6:07
12位分須(日体)17分45秒<15>63分31秒⑯6:17
15位本間(東海)17分55秒<13>63分19秒⑰7:10
17位伊藤(中学)18分13秒<19>64分37秒⑱11:27
16位水谷(専大)17分56秒<17>63分54秒⑲11:36
21位今井(駿河)19分12秒<20>66分58秒⑳12:52

トップ青学飯田選手、3位国学中西選手が61分台好走
 トップ青学飯田選手、意地の走りで小田原中継所へ。最後の方は苦しくなっていて、酒匂橋以降7番目のタイムだったのは意外でしたが、それでも前半の突っ込みから大きくは沈まず、61分46秒の区間3位。

 2位で粘っている東国大堀畑選手との差を、1分37秒の広げて襷リレーを果たした。堀畑選手は63分11秒の区間12位とまずまず。酒匂橋手前から、後方國學中西選手が見えていたが、粘り切ったようだ。

 その國學中西選手は、11秒差で中継。途中で脚が攣っていたそうですが、それでも61分50秒の区間4位で走り切ったのは、さすが来年度4年生エースと言った走りでした。國學院大ももっと上位に行く可能性を残した。

創価嶋津選手が6人抜き区間賞!最後は4位争いも
 その後方が激しかった。順大石井選手が、長門監督「お前と嶋津選手で区間賞争いだ」の檄を受け、嶋津選手に食らいつく。それを16.7㎞で嶋津選手が振り切って単独5位へ。そして、更に前へ。

 小田原本町付近では、4位帝京寺嶌選手に、数秒差に5位創価嶋津選手が迫り、6位順大石井、7位中大中野、8位駒大派の選手が点々と続く展開だった。

 18.7㎞地点で、嶋津選手が寺嶌選手に追いつくも、中野監督から「そのままじゃ抜かれっぱなしになるぞ!」と厳しい檄を受けていた寺嶌選手が激しく抵抗。

 中継所まで続いたバトルは、帝京寺嶌選手が僅かに逃げ切ってトップと2分50秒差の4位。2秒差で続いた創価嶋津選手が、個人で61分08秒区間賞!ラスト定点間も17分08秒と全体トップ!前回は、最後の方は脚を叩くなど、ギリギリ走り切った形でしたが、これもまた成長の証でしょう。

順大石井選手が区間2位で7位へ!駒大花尾選手は巻き返すも…
 直後、驚いたのは、駒大花尾選手が単独6位で中継所へ。酒匂橋以降は2番目の17分11秒と巻き返した形。それでも62分42秒の区間9位は誤算かなぁ。というか、前半の走りがちょっと勿体なかったか。スタミナに自信がある選手ですが、スピードの出る展開で少し活きなかったか。来年こそ爆発的な走りが見れるか。

 こちらも、激しい争いとなった順大石井選手と中大中野選手が、7位と8位。駒大からは12秒ほどの差で続いた。順大石井選手は61分31秒の区間2位の好走!

 3つ順位を上げて総合7位へ。それだけでなく、前半の出遅れはなかったかのように、上位争いの最中に流れが戻りました。3区を含めて、この順大の走りは見事でした。

 続いて、予選会からシード権を狙う、中大中野選手が区間5位好走で、順位は一つ落とすも8位。いい流れをキープ。ここから少し遅れたが、法大河田選手も、9位リレーと、きちんとシード権内をキープ。山の前にいい流れに乗るのは必須かな。

 なお、河田選手の62分34秒区間8位は、2大会前自身の法政大記録と全く同タイム。区間順位まで同じということで、中々の珍記録となった。

早大1年生石塚選手がシード権内10位まで浮上!
 その次、シード権内ギリギリの10位がびっくり!早大石塚選手が駆け込んできた。総合13位で襷をもらい、二宮では後方の連合上武大村上選手に追いつかれていました。

 そこから、酒匂橋以降は好走。山学伊東選手をと捉えていたものの、10位とはまだ46秒差だった。小田原本町で27秒差に詰め寄ると、中継所直前で抜き去ったのだ。

 酒匂橋以降は、定点間3番となる17分20秒で走破し、区間6位62分20秒。早大は、ついに10位まで浮上。ここのところ順位を下げている山ですが、何とか戻してきた格好だ。

 11位には、酒匂橋まで区間一桁だった国士大三代選手。最後苦しかったが、シード権が見える位置だ。東洋木本選手は、一瞬5位に浮上したものの、

 後半は力不足か12位まで順位を落とす格好に。石田・柏選手が起用できなくなり、4区に主力が起用できなかった。とはいえ、何とか前が見える位置で、区間記録保持者には襷が渡っている。

明大小澤選手が区間7位、何とか14位に浮上
 中盤以降苦しい走りとなった、13位山学伊東選手に、連合上武村上選手を挟んで、14位争いの先頭で、明大小澤選手が駆け込んだ。

 酒匂橋までに、神大小林・日体分須選手に追いつくと、そこから三つ巴激しいバトル。この争いには勝ち切って総合14位でリレー。定点間終始一桁順位の走りで区間7位62分23秒。ようやく上昇気流というころで、山へ突入。

 神大小林政選手は後半踏ん張って63分08秒の区間10位、日体分須選手は区間15位だった。後方1分あいて、東海本間選手。粘っていたが区間13位と追い上げることはできず。この時点で17位。往路は戦前の予想通り、やや苦戦となった。

繰り上げ間に合った!駿河台大師弟リレー。
 17位と18位は、この時点で4分以上の差。中学大伊藤選手と、専大水谷選手が一つずつ順位を上げて、18位と19位でリレー。最下位に落ちた駿河台大今井選手は、最後まで走りはいいところなく、

 区間ブービーから2分21秒離れた66分58秒と、一昔前の凡走タイムに。徳本監督も、このくらいの選手ではないはず、と言うこともあり厳しい檄に。それでも、12分52秒差、繰り上げの15分に2分08秒間に合っての襷リレーにはほっとする場面。

 残り1㎞で「お前に残された時間はあと3分だ、楽しかったことをを思い出せ、俺は楽しかった!」襷リレー時の「ありがとう、後で謝ってきたら、ぶっ飛ばすから」など、名場面も多く生まれたシーンだった。それにしても、復路の展開も思うと、考え抜かれた配置だったが…またそれはのちの記事で。

4区まとめ

・青学大飯田選手、主将の重責果たし、2位以降1分37秒差に
・6人抜き創価大嶋津選手が区間賞!4位帝京大と秒差の5位へ
・熾烈だった上位争い、駒大が6位へ、順大が7位浮上
・予選会校から、中大と法大が一桁順位で山へ
・早大が石塚選手の好走でシード権内へ浮上、東洋は12位へ
・最下位ながら、駿河台大涙の師弟リレー

 4区もまだまだ激戦が続きましたが、その中で青学大が抜け出していきましたね。3区と5区1年生の区間の間に配置された4年飯田主将。多大なプレッシャーがかかっていた中でしたが、しっかりと後続の差は広げての襷リレー。2位とは1分37秒差、ライバル駒大は花尾選手が区間9位で、3分近い差となりました。青学大が着々と、優勝に向けて歩みを進めます。

 4位から9位あたりの争いが非常に激しかった。創価大嶋津選手が、11位から5位まで浮上する激走で、区間賞を獲得!流れに乗っていけるか大事な場面でさすがエースでした。さらに順大石井選手も10位から7位に浮上。3区4区と合わせて、一気に上位争いに戻してきた、その力は本物です。

 また予選会校から、中央大と法政大が激し以上争いの中に身を置きながら、こらえた8位と9位でリレー。計算が難しい山の前に一桁順位で入れたのは、その後の展開を考えても大きかった。早大も、3区4区連続区間6位で何とか10位へ。東洋は失速して12位となりました。

 また、大きく注目を集めた今井・永井選手の師弟リレー。箱根は甘くなく、最下位に順位を落とすことになりましたが、何とか果たしましたね。

 次は5区山登り、シード権争いはまた大きな動きがありました。