箱根駅伝2022【中央学大&駿河台大】戦力分析&区間オーダー予想も!

箱根駅伝2022の16人エントリーが発表されました。

以降、
12月29日(水)に区間エントリー発表
1月2日(日)往路・3日(月)復路朝7時に、当日交代を含めて最終オーダー
1日最大4名、2日間で最大6名の変更が可能となっています。

このサイトでは、29日(日)までに、各大学の戦力分析と区間オーダーの予想を行っています。

今回は1記事2校ずつとします。

再スタートのチームと、初出場のチーム!
中央学院大学駿河台大学になります。

本サイトで戦力分析に、独自のランキングを使用しています。

7点:エース区間、山で貯金が望める選手

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手

5点:エース区間で区間中位以上いける選手

4点:主要区間で区間上位でいける選手

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数

はっきりとした分け方はなく、
・過去の駅伝実績
・1万mなどの持ちタイム
・ここ数か月の大会の成績
などから、主が総合的に独断で判断しています。

ご了承ください。

ページコンテンツ

箱根駅伝2022【中央学院大学】戦力分析&区間オーダー予想!

 箱根駅伝予選会の怖さを思い知った昨シーズンだった。91回~95回大会までは5年連続シード権確保、前々回は10区逆転負けで11位次点でシード権を逃すと、前年まさかの予選落ち。予選の通過は大丈夫…と思いこんでしまったところはある。

 再スタートを誓った今年度、全日本予選はブレーキがありながらも突破、箱根予選は3年生主力選手が複数故障していましたが、エース選手が日本人トップを取って稼ぐも、粘って執念で突破。

 中3週間の全日本駅伝は苦戦も、終盤に順位を上げて11位。いつかのしぶとさが少し甦ってきているような気もします。再びのシード権に挑んでいく16人のメンバーを紹介します。

戦力分析

7点:エース区間、山で貯金が望める選手

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
栗原啓吾④28分03秒39/東農大二
≪21:全2区11位、箱予8位、全予4組9位、20:全3区11位、予16位、箱1区5位、19:箱3区13位、18:全3区9位、出2区9位≫
 中央学院大のエース選手。2年時の箱根1区で、区間記録ペースで終盤まで首位争いを演じ、一気に覚醒。今年度も好調、4月1万m28分03秒39の好記録でベスト、箱根予選は日本人トップ激走でチームを出場に導いた。チームの中心選手ですが、希望は1区or3区?

5点:エース区間で区間中位以上いける選手

4点:主要区間で区間上位でいける選手
武川流以名③28分40秒48/島田樟誠
≪21:全6区8位、全予3組2位、関東IC2部1万20位、20:全1区15位、予186位、箱6区5位≫
 本格的に陸上を始めたのが大学からながら、1年時にいきなり箱根出走。6区山下りの1年生記録を樹立し話題になった。今年は4月に1万m28分40秒自己ベスト、全日本予選3組2位と絶好調。箱根予選は故障欠場も、全日本駅伝には間に合わせた。箱根は3区希望の模様。

小島慎也③28分42秒41/大阪
≪21:全予3組1位、箱3区18位相当、20:全2区15位、予67位、19:出2区5位≫
 大学入学前から1万m29分前半の記録を持っていた選手。3年生ながら主将を務め、全日本予選は3組1位でチームのピンチを救った。秋は故障で試合には出ていない。前回の箱根路を連合で走っている。

吉本光希③29分34秒69/中央学院
≪21:全8区8位、箱予43位、20:予132位≫
 川崎監督から、昔の中央学院大らしい選手と評価が高い選手。箱根予選でチーム2番手に入る好走を見せると、全日本駅伝8区8位の好走でチームの順位を上げた。上り坂には非常に自身がある。

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
吉田礼志①28分41秒60/拓大紅陵
≪21:全4区10位、箱予130位、全予4組10位、関東IC2部5千7位≫
 入学直後に、1万m28分台を出して、一躍エース候補となった選手。全日本予選も4組10位で日本人でも上位に食い込んだ。夏にコンディションを崩したが、全日本駅伝から復調傾向。悪条件でも走れる。

吉田光汰④29分15秒02/拓大紅陵
≪21:全7区7位、箱予111位、全予2組40位、関東IC2部3障1位、20:予97位、箱7区14位、19:箱7区16位、18:全4区14位、出4区6位≫
 3000m障害で安定して活躍を見せる一方、各駅伝大会の多くに出走している。今年の全日本駅伝7区で区間7位と主要大会で好走。箱根9区あたりでの目途が立ってきた。

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
伊藤秀虎②28分52秒15/四日市工
≪21:全5区9位、箱予115位、全予1組9位、関東IC2部1万14位、20:全6区14位、予190位≫
 中央学院大若手の成長株の選手。全日本予選1組9位などトラックでの活躍が多かったが、全日本駅伝は5区9位とロードでも結果を残し始めている。

松井尚希④29分30秒01/花咲徳栄
≪21:全1区17位、箱予98位、関東IC2部1500m5位、20:予236位≫
 1500mで関東IC戦う力もあるが、箱根予選にも2年連続で出走。今年はチーム4位の二けた順位で走り切った。一人でも淡々と走れている。全日本駅伝は1区起用も区間17位となった。

中島稜貴③29分39秒69/市立船橋
≪20:全5区10位、予101位≫
 昨年、チームが予選落ちする中、成長株の一人となった。今年は故障も多かったが、10月記録会で1万m30分10秒を出し、箱根のエントリーには間に合わせた。

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
堀田晟礼①28分49秒05/千原台
≪21:箱予186位≫
 春先に1万m28分49秒を出して、新戦力候補の一人になった。箱根予選は65分37秒のチーム10番手に留まる

馬場竜之介④29分31秒56/摂津
≪20:予266位≫
 前回の箱根予選に出走している選手。秋に1万m29分半ばを記録して、最後の箱根に備えている。

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
堀田捷仁①29分16秒80/千原台
 10月に1万m29分37秒、11月に1万m29分16秒を記録。ここにきて上り調子のルーキー。

工藤巧夢①29分21秒52/那須拓陽
≪21:箱予262位、20:高3区25位≫
 箱根予選の出走メンバーに選ばれるも、この時は66分オーバー。一転、11月に1万m29分21秒と気を吐いた。

荻沼直人③29分29秒45/水城
 11月の平国大記録会で29分35秒とベストに近いタイム。メンバーに滑り込んだ。

飯塚達也②29分48秒98/東播磨
 春に1万m29分48秒のベストを出すと、11月には5千mで14分07秒84のベストを出している。

井澗翔太②30分07秒21/田辺工
 10月の記録会で1万m30分37秒。大会の出場はこれ以降ないが、全日本・箱根ともにエントリーしている。
 

上位10名合計:31
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)

【過去3年間成績】
97回不出場(予選12位)
96回11位
95回10位

 エース選手がまず確立していますね。4年栗原選手は、他校のエースとも対抗できるほどの力があります。箱根予選では、1秒でも稼ごうとバックストレートでスパート。向かい風だった最後の直線で苦しくなりましたが、根性で日本人トップ保持。故障者が多かったチームの救いになりました。

 その予選の時故障者だった3年小島・武川選手がそれに続く選手。全日本予選3組1位2位で成長した姿を見せていた。そのうち武川選手は全日本駅伝6割の状態ながら全日本駅伝で区間一桁。箱根までには戻りそう。小島選手は試合出場がないが、主将として何とか出走にこぎつけたい。

 また、1年生の吉田礼選手の状態も気になるところ。春いきなり1万m28分台を出すと、関東IC5千m入賞、さらに全日本予選4組でも上位と他校のエースと互角以上に戦い抜いた。夏に調子を落としたものの、本調子に戻れば勿論往路候補になってくる。彼らの調子が戻るとぐっと戦力厚みが増す。

 往路4区までがうまくいくと面白くなってくる。5区山登りと終盤3区間に自信があるそうだ。5区山登りは箱根予選チーム2番手の吉本選手が立候補。長い距離やタフな場面でより光る選手だという。こういう選手が出てくると中央学院大は強い。

 終盤の3区間は、単独走・向かい風などに強い選手を既にピックアップ済。そのうちの一人は、全日本7区好走している4年吉田光選手らしい。駅伝経験豊富な選手ですが、ここにきて力をつけてきたという。

 あとは、勢いのある若手選手で2年伊藤選手やW堀田・工藤選手、最初で最後の羽頃を狙う4年生松井・馬場選手、前年の成長株の3年中島選手が間に合った。故障の河田選手ら一部箱根予選からメンバーが入れ替わっていますが、調子のよい選手を選抜したそうだ。シード権に粘っこく戦っていくオーダーを考えてみます。

区間オーダー予想

 さて、考えるべきなのだろうか…エース栗原選手が1区か3区を希望しシミュレーション中、武川選手は3区希望、吉本選手は5区希望…あれ2区どうするのって話に。勿論、なんだかんだ栗原選手が2区だろうという予想もありなんですが…

1区(21.3km)栗原啓吾④28分03秒39
2区(23.1km)吉田礼志①28分41秒60
3区(21.4km)武川流以名③28分40秒48
4区(20.9km)松井尚希④29分30秒01
5区(20.8km)吉本光希③29分34秒69

6区(20.8km)伊藤秀虎②28分52秒15
7区(21.3km)小島慎也③28分42秒41
8区(21.4km)井澗翔太②30分07秒21
9区(23.1km)吉田光汰④29分15秒02
10区(23.0km)中島稜貴③29分39秒69

1区栗原選手…エース栗原選手の希望を、そのまま聞いてみました。12月のインタビューでも1区か3区なら、本当に他にいるのではないかと思いました。そして、チーム状況からすると、1区かなぁと。

 チームとして本当の再スタートの大事な区間になります。そうなると、まずエースが強豪校チームに食って掛かっていくことが大事になってくるのかなと思います。2大会前以上に、ハイレベルになるかもしれない1区で区間賞を獲得できるか。

2区吉田礼選手…では、誰が2区になるのか。いろいろ考えた末、1年生将来期待の吉田礼選手ではないか。再スタートを切る意味でということもりますが、前半戦シーズンの勢いは凄かったんですよね。それこそ主要大会で上位校のエースと戦って結果を残していました。

 栗原選手と華の2区の座を争ってもおかしくない存在です。夏から秋口までは不調に喘いでいましたが、11月以降は少しずつ復調してきているようですし2区でいいと思います。仮に区間19位でも、中央学大は伝統的に、2区以内を区間9位で行くことを目標とします。

3区武川選手…3区希望は主力選手の武川選手。ここでもう一度流れを作り直していく作戦になると思います。遊行寺の下り坂がありますが、下りのうまさは1年時の6区のの走りで折り紙付き。故障からしっかり戻っていれば、満を持しての起用となるでしょう。

4区松井選手…松井選手の起用区間はいろいろ考えました。スピードを生かせる6区山下り、一人でも走れるので、最後の3区間とか。いろいろ考えて、準エース区間4区を乗り切ってもらうのもありかなと。後半しっかり走れれば、十分に流れを繋ぐことはできると思います。

5区吉本選手…川崎監督大きく期待しているのが吉本選手。箱根予選チーム2番手で急成長、さらに初の大学駅伝となった全日本大学駅伝8区8位と粘り強い走りでチームの順位を上げて見せました。5区山登りに自信を見せていて、本人もコースを研究済みだそうですね。どれくらいのタイムで駆け上がってくるか見物です。

6区伊藤選手…どうしようか迷った区間です。主力では小島選手が下りやれるはずですが、故障明け。他では、3年荻沼・1年工藤選手が、陸マガ増刊号で希望していますが…。走力が高い主力の一角で、トラックのスピードもある2年伊藤選手が出来ればいいなと。うまく滑り出してくれれば。

7区小島選手…3年生主将小島選手を満を持して、復路の2区間目へ。本当は4区あたりと思っていますが、怪我明けになりますので、復路へ。走力はもともと非常に高いものがありますので、シード権獲得へ向けて、攻める区間にすることができればと思います。

8区井澗選手…さて、川崎監督が8区9区10区は真っ先に決めた、と仰っておられる最後の3区間。8区だけ捻った予想。1万m30分台とチーム内でも目立っていない中、全日本・箱根ともにエントリーに入った井澗選手ありえるかなと。箱根だけだと山候補ですがそうではなく全日本も…。復路のどこかであるのかと思い8区予想してみます。

9区吉田光選手…復路エース区間長丁場の9区は、順当なら4年生吉田選手の登場になります。1年生の頃から何度も大学駅伝を走っていて、経験豊富。全日本7区7位と主要区間を好走したところ、満を持して登場でしょうか。密か同じ中央学大の3000m障害の方が9区区間記録保持者ということもあり、挑戦したい気持ちは強そうです。最後しっかり決めたいですね。

10区中島選手…昨年度、箱根予選・全日本駅伝で好走している中島選手が、終盤に控えているのではないかと思っています。長距離ロードはしっかり走れる選手。状態が上がっていれば、十分に務められるとい思います。粘ってシード権を手繰り寄せることができるか。

まとめ

・栗原選手は本当に2区ではないのか
・武川&小島選手の復調具合は
・終盤の3区間は誰になるのか

 オーダーを考える上なら、このあたりが一番カギになるでしょうね。多くは栗原選手が2区予想ですが、吉田礼選手が復調している位なら1区栗原2区吉田礼選手はありかなと思っています。

 残りのオーダーは武川・小島選手がどれだけ力を出せる状態かはカギになってくるでしょうかね。予選7位通過から、彼ら2人の復調でかなり大幅にジャンプアップできるはずです。往路・主要区間はパワーアップするはずですので。

 そして復路3区間が誰になるのか。吉田光選手は決まっているようですが、向かい風など悪条件でもしっかり単独走できる選手とは。しっかりハマれば、最後まで粘り強くシード権を争うチームになるでしょう。

箱根駅伝2022【駿河台大学】戦力分析&区間オーダー予想!

 徳本監督が率いて10年目、ついに駿河台大の箱根駅伝初出場が決まった。就任当初は、強化チームの中で最下位レベルの力だったが、あらゆる努力と工夫でここまで、チーム力を押し上げた。

 ここ2年でぐっと本戦ボーダーに近づいた中、今年は全日本予選会で通過次点の成績。一気に初出場のムードが高まった中、見事に突破。15㎞地点で10位から、粘って8位での通過だった。

 予選突破に全集中したこともあり、一旦チームが放心状態になったそうですが、ここにきて予選以外のメンバーが追い込み、チームも再度活性化してきたところで、エントリー。まずは紹介だ。

戦力分析

7点:エース区間、山で貯金が望める選手

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
ブヌカ ジェームス④27分45秒59/リルタセントラル
≪21:箱予6位、日本IC1万m1位、全予4組5位、関東IC1部5千4位1万3位、20:予4位、19:予8位、18:予9位≫
 駿河台大のエース選手。1年目から箱根予選で9位に入ると、以降安定して長距離ロードで力を発揮してきた。今年の予選は6位62分15秒。トラックでも関東 長距離種目で得点を重ね、チームの1部残留に貢献している。箱根は2区or1区?

5点:エース区間で区間中位以上いける選手

4点:主要区間で区間上位でいける選手
町田康誠③28分39秒82/白鴎大足利
≪21:箱予85位、全予4組30位、箱9区12位相当、20:予59位、19:予80位≫
 チーム内唯一の箱根路経験者。1年目から予選で80位に入ると、前回59位と好走。学生連合で9区を任され区間12位相当の走りを見せた。今期はやや足踏みが続いていたものの、12月日体大で28分39秒82とチーム2番手となるベスト。調子を上げてきた。

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
清野太成③28分49秒66/飯能南
≪21:箱予54位、全予3組24位、関東IC1部1500m8位、20:予93位≫
 高校時代5千m15分54秒だったが、2年時には予選93位を記録。今年は63分50秒の54位の成績でチーム2番手、通過に貢献した。関東IC1500m8位入賞するスピードも有しており、1区を希望している。

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
新山舜心②28分56秒54/鹿児島
≪21:箱予86位、全予2組11位、20:予211位≫
 当時ルーキーの昨年から予選に出走していた選手。今年に入りメキメキ成長、全日本戦2組11位善戦、箱根予選86位に入ると、その後1万m28分56秒と初の28分台を記録している。

今井隆生④29分26秒99/都立大泉
≪21:箱予205位、全予3組16位、20:予195位≫
 31歳、中学教師を2年間休職して、心理学を学ぶ半面、高校時代夢だった箱根路に挑んでいる。粘りが持ち味で、全日本予選3組16位の善戦は駅伝ファンを沸かせた。秋以降不調に陥ってるが、12月日体大29分36秒、底は脱したか。

小泉 謙③29分47秒36/開志国際
≪21:箱予101位、20:予137位≫
 2年連続箱根予選に出走し、100位台前半でまとめきっていて、長距離に一定の安定感がある。監督曰く、大舞台に強いらしい。

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
池原悠月①29分31秒04/東農大二
≪21:全予1組23位≫
 春先から5千m連続して自己ベスト更新。全日本予選にも選ばれて1組23位の成績を残した。箱根予選はスタミナが間に合ってないと欠場したが、12月日体大で1万m29分31秒の自己ベストを出した。

永井竜二③29分32秒45/武蔵越生
≪21:箱予103位、20:予242位、19:予167位≫
 1年時から、3年連続で箱根予選に出走。今年は最高位となる103位64分24秒のタイムで通過に貢献した。1万m30分台のベストから29分32秒まで更新して、一気に上り調子に。なお、中学時代、今井先生の、教え子だった経歴がある。

田尻 健④29分48秒23/開新
≪21:箱予99位、20:予233位、19:予214位≫
 2年時から、3年連続で箱根予選に出走。過去は200位台だったが、今年は99位と大幅に自己ベストを更新し、通過に貢献した。トラックでも1万m29分48秒に更新した。

阪本大貴④29分49秒22/西脇工業
≪21:箱予190位、20:予251位、19:予88位、18:予258位≫
 主将を務める。唯一4年連続箱根予選を出走し、2年時に88位の好走がある。1万mの自己ベストも2年時のもの。12月日体大で29分56秒でベストに迫った。

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
出仙龍之介③29分50秒41/鯖江
≪21:箱予230位、全予2組31位≫
 今年の成長株の一人。春に5千m14分17秒のベストを出し、以降主要大会に選ばれている。やや苦戦しているが、12月日体大で29分50秒と記録を伸ばしてきた。

長谷部巧人②29分53秒48/埼玉栄
 ここまで大きな実績は少なかったものの、エントリー直前の2週間で、1万mベストを連続で更新。メンバーに入ってきた。

入江泰世④30分01秒48/熊本工業
≪21:箱予203位、全予1組21位≫
 怪我が多かったが、最終学年になり継続して試合に出場。全日本予選・箱根予選連続して主要大会出走。箱根予選は10番手で通過に貢献している。

松本圭悟③30分03秒18/開新
 10月の記録会で1万m30分03秒18の自己ベストを記録。以降もコンスタントに記録会に出場している。

加藤亮太①30分24秒08/山形中央
 10月の記録会以降、3度1万mを走って連続で自己ベスト更新。メンバーに入ってきた。

榊原嵩史④30分28秒25/新川
 徳本監督一推しの選手。高校時代ベスト16分台だったが、10月5千m14分35秒ベスト、1万mも30分28秒まで伸ばしてきた。

上位10名合計:23点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)

【過去3年間成績】
97回不出場(予選15位)
96回不出場(予選12位)
95回不出場(予選18位)

 まずはエースブヌカ選手を柱にして戦っていくことになりますね。3年時は関東IC5千1万とも優勝するなど爆発力はやはりある選手です。今年は、各大会安定しているという印象ですが、徳本監督「爪痕残したい」という中、エース力は大事になる要素でしょう。

 続くのが日本人エース格の3年生清野・町田選手。清野選手は高校時代全くの無名でしたが、徳本監督の指導でスルスル伸びてきた選手。1500mが得意種目ですが、箱根予選はブヌカ選手に次いで2番手です。

 また、ロードで手堅く、学生連合で箱根を経験している町田選手も、貴重な存在です。1万m記録は28分39秒と、日本人では一人抜けてトップ。オールラウンダーで5区を含めた往路どこでもやりそう。2年新山選手も総合力がある選手で、町田選手5区の場合2区の可能性もあるそうです。

 箱根予選ではこれに、4年田尻選手と3年小泉・永井選手が急成長。64分20秒台で3選手とも入り、チームのピンチを救いました。長い距離で一日の長があるだろう田尻選手、大舞台に強いという小泉選手、1万m29分31秒と伸ばしてきた永井選手それぞれ楽しみです。

 忘れてはならないのが、今井選手ら他の4年生。今井選手は本来往路候補の走力がある選手。不調に喘いでいますが、箱根までにあげられるか。予選出走した阪本・入江選手の他、榊原選手が猛追してメンバー入り。

 他にもルーキー池原選手が29分31秒を出したのを初め、3年出仙・2年長谷部選手が1万29分台など、チーム内競争も少しずつ置き始めたところ。予選8位通過の初出場校ということで、厳しい戦いが予想されるが、精いっぱいのオーダーを考えてみたい。

区間オーダー予想

 徳本監督は「爪痕を残したい」と発言。具体的な内容をかいつまむと「1区から攻めたい」「今井ー永井選手のリレー」「繰り上げ回避」あたりと思われます。

 何かしら仕掛けてくる…と思っています。上記が、実現可能ではないかと思うオーダーを考えてみました。

1区(21.3km)ブヌカ ジェームス④27分45秒59
2区(23.1km)町田康誠③28分39秒82
3区(21.4km)清野太成③28分49秒66
4区(20.9km)永井竜二③29分32秒45
5区(20.8km)今井隆生④29分26秒99

6区(20.8km)小泉 謙③29分47秒36
7区(21.3km)池原悠月①29分31秒04
8区(21.4km)田尻 健④29分48秒23
9区(23.1km)新山舜心②28分56秒54
10区(23.0km)阪本大貴④29分49秒22

1区ブヌカ選手…セオリー通りなら1区清野選手。本人もチャレンジしたいと意欲的ですが…。監督ほのめかしている1区ブヌカ選手はあるかもしれません。なぜかというと、ここのところのブヌカ選手が絶好調に見えないからです。

 箱根予選は終盤留学生集団から遅れてしまいましたし、八王子も他留学生が27分30秒台を出す中、28分35秒に留まりました。ならば1区も一つ手だと思います。1区がハイペースになっても踏ん張れるし、

 スローペースなら、ブヌカ選手の身体が温まったタイミングで飛び出すのもありです。マークは薄いと思うので逃げれそうな気も。展開は読みにくいですが、まずはトップ付近。あわよくば貯金を。

2区町田選手…そして日本人で最も1万mのタイムが早い町田選手をエース区間2区に予想します。元々長距離ロードは1年時から対応していて、昨年は裏の9区を連合チームで走っています。順当なら1区で上位、惑わされずに70分~71分あたりでまとめられば、そこまでトップと離れないはず。

3区清野選手…1区を熱望していますが…そうでなければスピードランナーですし、この3区になってくるでしょう。予選ではチーム2番手で、長距離ロードの走力もあります。64分台でまとめていければ、そこまで差は開かないはずです。

4区永井選手…強い順から並べると次は新山選手のはずですが、違います。3年永井選手にしています。なぜか、今井先生との元教え子リレーを実現させるため。今井選手は調子が上がれば5区山登りの公算です。

 ただし、往路小田原中継所の15分の繰り上げ時間に間に合う必要があります。そのため1区はトップ付近でと思い、ブヌカ選手にしています。永井選手も長距離ロードは実績を重ねていますし、調子も非常に上がっています。このオーダーなら実現できるはず。

5区今井選手…もう2年間ずっと話題になりっぱなしですね。高校時代までは箱根駅伝を目指すもその時は実力不足。日体大ではトライアスロン部で活躍。

 その後、中学教師の傍ら、趣味でランニングは継続。その際に、徳本監督との縁、また自身の中学での指導で悩んだこともあり、駿河台大で心理学を学びながら、再度箱根駅伝を目指したのが、本当に叶う直前に。

 順調に伸びていたのが、秋から急にスランプに陥りましたが、底は脱してきているような形です。激坂王の失速は走り込みの最中ということで、目途は立ちそうでしょうか。本来の持ち味の粘りで攻略してほしい。

6区小泉選手…復路はシード権もありますが、繰り上げ回避という重要な目標があります。その為に大事になる6区山下り。ここで遅れると、20分に足しての貯金もそうですが、後方単独走という苦しいレースになりますので、何とか流れに乗りたい。

 陸マガ増刊号では、4年榊原・3年小泉選手が6区希望しています。走力的には小泉選手に下りが適性があればと思います。そして大舞台に強いとのことで、このあたり噛み合えばと思いますがどうでしょうか。

7区池原選手…勢いあるルーキー池原選手を7区起用と予想しています。全日本予選1組でもまずまず走っていましたし、ここにきて自己ベスト更新。7区を乗り切る力がついてきていると思います。

8区田尻選手…4年生地道に積み上げてきた田尻選手を8区に起用と予想します。箱根予選では15㎞以降で、一番順位を上げていた選手。トラックも1万m29分台に乗りました。持ち前のスタミナで遊行寺の坂を攻略してくれれば。

9区新山選手…そして繰り上げ回避に秘密兵器です。往路候補の新山選手を残しておきました。トラックもロードもそつなくこなしていて総合力がある選手です。直近では1万m28分台を出しています。このメンバーで戦って、20分開いたら…もう仕方ないかなと思います。

10区阪本選手…アンカーは彼で締めれたら最高だなと思います。4年間箱根予選を走り続けて、主将を務めた阪本選手。酷暑だった2年時の予選で一番の好走を見せていますし、適性はあるかなと。

 徳本監督は、前年度の主将だった石山選手の取り組みが繋がっていると話されます。前主将の意志を受け継いで主将となった阪本選手に、大手町のゴールテープを切ってもらえればと思います。

とまあ、たぶんだいぶ違うオーダー無きがしますが…

まとめ

・1区は清野選手かブヌカ選手か
・今井選手の調子はいかに
・一本の襷で繋いでいけるか

 初出場ながら、これだけ話題豊富なのは、徳本監督率いる大学ならではという気がします。決して世間的に有名校ではありませんから、この先、連続出場を続けていって、常連校になるために、色々動かれているからこそと思います。

 冷静に見て、『最後までタスキをつなぐ』目標達成で、きわどいところだと思います。強豪校が首位独走で波に乗った時の破壊力は、度々箱根路で見かけます。復路鶴見は90回大会校ずっと複数校が繰り上げスタートになっていますから。

 その中で、駿河台大が、どのような戦いを見せるのか。ブヌカ・清野・町田・新山選手の主力選手以外にも選手は出てきています。そんな中、監督は「現時点では20番目と思ってる。でも優勝は狙っている」どんな爪痕を残していくでしょうか。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。