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【マラソンランナー服部勇馬選手とは】東京五輪2020陸上競技出場

東京五輪2020が熱い!

コロナ禍による制限や無観客であったり、少し寂しさを最初は感じましたが、
各競技で白熱した戦いが繰り広げられていますね。

陸上競技も開幕!
複数の種目で日本記録や、過去最高位更新がありましたね!競歩のメダルはさすがです。

駆け足気味にはなりますが、
男子長距離の東京五輪出場者について、簡単に紹介したいと思います。

最後は、
男子マラソン代表となる服部勇馬選手です。

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【マラソンランナー服部勇馬選手とは】東京五輪2020陸上競技出場

【プロフィール】
生年月日:1993年11月13日
出身地:新潟県十日町
出身高校:仙台育英高
出身大学:東洋大学
現在の所属:トヨタ自動車
身長:176㎝
体重:61㎏

【自己ベスト】
5000m13分36秒76
10000m27分47秒55
ハーフマラソン61分40秒
30㎞1時間28分52秒(日本学生記録)
フルマラソン2時間7分27秒

 弟の弾馬選手は、同じ陸上長距離選手で有名ですが、実は4人きょうだいの長男ですね。大学時代から、持久力抜群でしたが、父親は十種競技、母親はスキーのクロスカントリーをしていたそうで、両親のDNAも大きく引き継いでいるかもしれません。

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中学時代まで~一気に全国区のランナーへ

 小学時代はサッカー部だった服部少年。その実力は、新潟県選抜や北信越選抜にも選ばれたほどだったそう。中学校でも勿論続けるつもりでしたが、進学した中里中学校にはサッカー部がなかったそう。

 両親の勧めもあり、陸上部に入部した服部少年は、「弱音は言わず、一生懸命に練習する」姿勢で、長距離で一気にその才能を開花させた。

 中学3年で、全国中学校体育大会1500mで7位入賞。新潟県中学校駅伝は、弟の弾馬選手と一緒に走り2位の結果。都道府県対抗駅伝2区に出場し区間4位。新潟県の順位を9つあげてみせました。

 山の地域で、練習でもアップダウンが多かったそう。冬は雪が積もるので、走る練習よりも、距離スキーに精を出すことが多かったそう。そんな中で、結果を出してきた。

仙台育英高校時代~トップレベルも、高校駅伝で失敗

 高校は、長距離の名門である仙台育英高校に進学。両親の勧めもあったそうですね。越境入学ということもあり、最初はかなりきつかったそうですが、弟も進学し、切磋琢磨する環境にもなりました。

 2年時に10000mで28分58秒08と高校2年歴代2位の好タイムで、早くも1万m28分台をマーク。3年時にはインターハイ5000mで14分06秒42で5位に食い込んでいます。

 一方、エースとして臨んだ3年時の高校駅伝では苦い経験をします。1区を出走しますが、不安からくる過度の緊張で、脱水症状を起こします。7㎞付近から記憶がなくなるほど苦しみ区間21位。チームも総合12位になります。

 しばらくひきずったそうですが、大学以降での成長の糧となっているそうです。

東洋大学時代~30㎞学生記録、箱根2区連続区間賞、そしてマラソンへ

 大学に入ってから、ロードで特に強さを発揮するようになりました。駅伝ファン印象深いのは、1年時に全日本駅伝でアンカー8区、箱根駅伝は単独走が求められる9区でデビューしていること。他校のエースに勝つにはまたもう少しでしたが、将来が期待されるものでした。

 2年時になって一気にエース格になってきて、故障明けで走った出雲駅伝5区では区間新記録を樹立、箱根駅伝はエース区間2区に登場すると、首位駒大との差を詰めて、その後のチームの逆転優勝に導きます。

 その後に出場した熊日30㎞ロードレースで1時間28分52秒の学生記録のタイムで優勝!まだ20歳になったばかりのことで、これには長距離ファンからは早くからマラソンへの期待が高まりました。

 3年時になると関東インカレでも活躍し始め、1万m6位・5千m7位とW入賞。箱根駅伝では再びエース区間2区を任され、今度は区間賞を獲得!3年で大学長距離界のトップに君臨します!

 なお、2月の東京マラソン2015に出場予定でしたが、この時はアキレス腱痛で断念しています。

 最終学年は、トラックで大幅自己ベスト!7月ホクレンで5000m13分36秒76、10000m28分09秒02のベストを出します。4年時秋に故障しますが、全日本駅伝1区に登場すると、区間賞を獲得。2区弟弾馬選手に渡す兄弟リレーを果たします。チームも優勝候補の青学大を破って、初優勝を果たします。

 最後の箱根駅伝は、3年連続で華の2区に登場。2年連続区間賞と日本人2人目の偉業を成し遂げています。チームは、青学大の完全優勝の前に敗れ去りました。

 そして、1年越しで東京マラソン2016でマラソンデビュー。スローペースで推移する第2集団で走り、30㎞以降スパート。35㎞で一時日本人トップに立つも、40㎞手前で失速。日本人4位の2時間11分46秒でした。

トヨタ自動車~35㎞以降の距離不安克服!

 実業団は、強豪のトヨタ自動車陸上部に所属。ニューイヤー駅伝では、4区や5区といった中核となる区間を任され、しっかり結果を出しています。

 気になるマラソンでは、さらなる高速コースと生まれ変わった東京マラソン2017に出場。2時間9分46秒と初のサブテンを達成したものの、35㎞以降のレース内容に不満が残るものだった。

 それ以降、35㎞以降どのように走ればいいか、練習で試行錯誤を繰り返したそうです。苦しくなってからの体や脚の筋肉の動かし方を、距離走だけでなく、繋ぎのジョギングでも工夫していたそうです。

 そうしていくうちに、35㎞以降でも粘れるフォームが身に付き、月間練習量も自然に増えていったそうです。40㎞走の数が増え、40㎞走後2日ほど後に強度の高い練習をまた入れることができるようになったそうです。

 自信を持って挑んだ福岡国際マラソン2018では、課題だった35㎞以降に最速の5㎞ラップとなる14分40秒を刻んで、並走していた海外の選手を突き放す走り!2時間7分27秒のタイムで、日本人14年ぶりの優勝を果たした。また、MGC出場権も獲得します。

 2019年9月のMGCでは、39.5㎞付近で仕掛けた中村選手や、それを追う大迫選手と、内定2枠を三つ巴の決戦。中村選手には追い付けなかったものの、42㎞手前で大迫選手を交わして総合2位で、男子マラソン日本代表内定へ。

 その後、マラソン経験こそないものの、2020年は10000m27分台を2度マーク。2021年はニューイヤー駅伝5区区間賞。5月札幌マラソンフェスティバルで、オリンピックコースを経験。予定通り走り切っています。万全の状態で挑みます。

【服部勇馬選手まとめ】東京五輪に向けて

 長い距離、そしてロードになると強くなるというのは、本当に学生時代から抜群でした。フルマラソンでは、最初の頃こそ「35㎞の壁」に当たっていましたが、筋肉や脚の使い方やフォームを意識することで、練習量を増やすことに成功し、克服しました。

 才能にも恵まれていますし、練習熱心でもあります。彼のひたむきさが、東京五輪2020で活きるかもしれません!8月8日(日)朝7時、間もなくスタートです!