箱根駅伝2021【往路を終えて・優勝&シード権争いどうなる!?】

気温が高く、向かい風が服など、ややタフな条件にはなったものの…

大荒れの箱根駅伝2021往路になりました。

これを見てください

[順位予想]箱根駅伝2021(第97回)【大混戦を制するのは!?】

往路を終えて、トップ3予想青学・早大・明大がシード権争いという…(苦笑)

もう晒しておきましょう

そのうえで、往路の成績と復路の軽い展望を、

優勝争いとシード権争いに分けてみていきます。※現在記載中

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【往路を終えて】箱根駅伝2021どうなる!?~優勝争い篇

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往路初優勝!創価大の逃げ切りはあるのか

1位創価大学5時間28分08秒
1区(21.3㎞)3位福田悠一④63分18秒[3]0:18
2区(23.1㎞)6位フィリップ ムルワ②67分18秒[2]0:59
3区(21.4㎞)3位葛西 潤②62分41秒[2]0:34
4区(20.9㎞)2位嶋津雄大③62分49秒[1]-1:42
5区(20.7㎞)2位三上雄太③72分05秒[1]-2:14

 いやはや…往路は面白いとは思っていました。往路序盤や山登りは昨年以上と期待が高かったのですが…。出場4回目、前回が初シード権、今回が初めての連続出場だった創価大が、よもやの往路優勝!榎木監督も本当にびっくりの展開だったそうです。

 序盤スローで勿体なかったかなと思った1区福田選手的中、2区ムルワ選手にいい流れが出来てこの時点で総合2位。3区葛西選手が成長の62分台を出すと、前回シード権争い主役になった嶋津選手が今度は首位奪取!

 一気にトップに躍り出ると、5区山登り三上選手も後ろを寄せ付けず往路優勝!区間賞こそなかったものの、荒れた往路で安定感が光りました。創価大は以前から、気温が高いなどタフな条件の時ほどいい結果が出るチームでしたが、チーム力がついたところ、見事な継走でした。

復路:鈴木④-横山②-永井③-石津④-小野寺③
控え:原富④、緒方②、濱野②

 復路逃げ切れるかどうかはなんとも言えませんが、往路のように自分たちの力を出し切ることに徹することができるかどうかでしょうか。下りには自信があるという鈴木主将の6区、前回区間6位粘走があった石津選手の9区。この2区間は大きなポイントになるでしょう。

7区8区10区はとにかく調子のいい選手かなぁ。横山・永井・小野寺選手そのままでもいいし、控えから前回往路の原富選手、伸び盛りの緒方・濱野選手誰でもいい感じがします。とにかくまずは…表彰台を確保できるかどうかかな?

復活!往路2位東洋大3位駒澤大が満を持すのか!

2位東洋大学5時間30分22秒
1区(21.3㎞)9位児玉悠輔②63分26秒[9]0:26
2区(23.1㎞)4位松山和希①67分15秒[5]1:05
3区(21.4㎞)8位前田義弘②63分55秒[5]1:54
4区(20.9㎞)6位吉川洋次④63分39秒[5]2:10
5区(20.7㎞)3位宮下隼人③72分09秒[2]2:14

3位駒澤大学5時間30分29秒
1区(21.3㎞)15位白鳥哲汰①63分49秒[15]0:49
2区(23.1㎞)7位田澤 廉②67分27秒[8]1:40
3区(21.4㎞)2位小林 歩④62分22秒[3]0:56
4区(20.9㎞)11位酒井亮太②64分09秒[2]1:42
5区(20.7㎞)4位鈴木芽吹①72分44秒[3]2:21

 若いメンバー中心で挑んだ東洋大と駒澤大が往路2位3位確保。東洋大は1区児玉選手が見せ場を作りながら区間9位、さらに2区ルーキー松山選手が67分15秒日本人2位&日本人1年生歴代トップのタイムで区間4位!総合5位まで浮上したのは驚きましたね。序盤2区間は耐える区間と思いましたが…

 その後前田・吉川選手が上位の流れで何とか粘り切ると、5区区間記録保持者にしっかりと総合5位でタスキが繋がりました。宮下選手は、足の爪の痛みがあり下りで伸びず、悔しい区間3位でしたが、往路2位まで浮上はまずまずかな?

 駒大は誤算もあったのですよね。1区がまさかの当日変更で入った白鳥選手が、スタミナ切れもあり区間15位。2区エース田澤選手が波に乗り切れず区間7位。この時点で総合8位でした。

 これをひっくり返したのが3区に入った4年小林選手。思い切って突っ込みあっという間に3位浮上。最終的に区間2位の走りで上位争いにチームを戻しました。4区酒井選手が総合2位に浮上すると、5区山登りを託されたルーキー鈴木選手が、東洋大をうまく利用する形で区間4位。往路3位以内ゴールは7年ぶりでした。その時も東洋と駒大の争い…感慨深いです。

 さて、戦前優勝候補に挙がったこの2校が非常に優勝に近い位置にはいるのですが…2分強という微妙な差が創価大とついているのですよね。

東洋大 トップと2分16秒差
復路:九嶋①-蝦夷森③-腰塚③-小田④-清野②
補欠、大澤④、西山④、野口④、久保田②、佐藤①

 これは東洋大は復路に残していますね。4年生柱の大澤・西山選手、全日本3区ルーキーの佐藤選手が補欠に残っています。また前回も好走している蝦夷森選手が7区、成長途上の腰塚・清野選手も面白い。誰か出れない可能性がありますが選手層は厚いかなぁ?

 復路終盤のどこかに入るだろう大澤選手でしっかりとトップを捉えることができているかは大事。酒井監督のおっしゃる通り、「チャンスはあり」です。

駒澤大
復路:花崎③-花尾①-伊東④-山野②-神戸④
補欠、石川③、佃③、唐澤①

 駒大はどうなんでしょう。エース選手は使っている感じはしているのですよね。攻めていける区間はすくないように思いますが、やはり6区7区の出足の流れが大事になってきそうです。山から平地に回った8区伊東選手にいい流れでタスキを渡したい。あとは残っているスピードランナー石川選手をどこかに投入かな。

 この2校だと、東洋大の方がチャンス多いかな?

山克服!いよいよ粘りの帝京大がくるのか!

4位帝京大学5時間30分39秒
1区(21.3㎞)13位小野寺悠④63分37秒[13]0:37
2区(23.1㎞)12位星  岳④68分16秒[14]2:17
3区(21.4㎞)4位遠藤大地③62分56秒[6]2:07
4区(20.9㎞)9位中村風馬③64分00秒[8]2:44
5区(20.7㎞)1位細谷翔馬③71分52秒[4]2:31

 さて、もう一つダークホースに挙がってきそうなのが帝京大。1区小野寺2区星選手が上位の流れに付けきれなかったのですが、流れを戻したのが3年連続3区の遠藤選手。並走していた青学大を突き放すと、早大など有力校をも交わしていき、8人抜きで総合6位に進出。前哨戦の結果で言われていましたが、さすがでした。

 4区中村選手が乱戦の中積極的な走りでつなぐと、5区山登り細谷選手が快走!じわじわ順位を上げていき、最後は東洋駒大の背後にまで迫る走り!気が付けば区間賞獲得!苦手な山を、本格強化したら区間賞!帝京大の育成力っていったい・・・!?

復路:三原③-寺嶌③-鳥飼④-橋本③-増田④
補欠、山根④・森田③・北野②・山田②・小野①

 そして帝京大の選手層も中々怖いのですよ。6区山下りもひたすら強化しているだろう三原選手。ちょっと引っかかるが、大幅成長している鳥飼選手が8区、駅伝実績のある橋本・増田選手が9区10区。これに期待のルーキー小野選手が7区あたりで出走できれば…。復路は上位校の中で一番強いのではないでしょうか?

 鳥飼選手が絶好調なら…帝京大の流れかもしれませんよ。

シード権は固いか、東海大と順天堂大

5位東海大学5時間31分35秒
1区(21.3㎞)2位塩澤稀夕④63分08秒[2]0:06
2区(23.1㎞)8位名取燎太④67分30秒[3]1:01
3区(21.4㎞)1位石原翔太郎①62分05秒[1]
4区(20.9㎞)19位佐伯陽生①65分43秒[6]2:20
5区(20.7㎞)7位西田壮志④73分12秒[5]3:27

 大きな見せ場は作ったが…勿体ないなぁ。塩澤・名取選手で好スタートを狙いこの時点で留学生2チームに続く総合3位。そしてスーパールーキーと化した石原選手が、全日本駅伝に続く区間賞で一気にトップへ!ここまでは東海大の流れでした。

 でしたが、ここで落とし穴。4区抜擢のルーキー佐伯選手が区間19位失速で6位に後退すると、12月に肉離れで2週間練習が飛んだという西田選手が追いきれず区間7位。最後の調整は難しいですね。そんな中、トップと3分半・2位争いとは1分少しです。

復路:川上②-佐藤②-中嶋③-長田④-米田④
補欠、本間③、竹村②、濱地②、吉井①

 総合優勝を狙うには攻める区間が少ない印象ですが、9区に長田選手がいて安定した戦いはできそうかな。指揮官の評価が高い川上・本間選手など、まずは表彰台を狙っていく形になりますかね。しっかり力を出しきれれば。

7位順天堂大学5:33:31
1区(21.3㎞)10位三浦龍司①63分33秒[10]0:33
2区(23.1㎞)10位野村優作②68分05秒[11]2:02
3区(21.4㎞)5位伊豫田達弥②63分25秒[7]2:21
4区(20.9㎞)5位石井一希①63分35秒[7]2:33
5区(20.7㎞)13位津田将希③74分55秒[7]5:23

 1区が予想外の展開で三浦選手は区間10位消化不良も、2区野村選手が粘り切り区間10位で繋いだことで流れが出来ましたね。伊豫田選手が、ついに力を発揮し区間5位。4区石井選手も区間5位でしっかりと一桁順位確保。5区津田選手も踏ん張りましたね。

復路:矢野④-小島③-近藤③-鈴木③-吉岡③
清水④、原田④、真砂④、牧瀬③、西澤②

 復路は現時点では盤石なのですよね。おそらく6区は3年連続で清水選手か。万全ならアドバンテージが取れる区間。復路はスピードのある小島選手に、ロードで手堅い近藤・鈴木・吉岡選手。そしてリザーブに全日本アンカーの西澤選手が控えています。どこまであげていけるか、楽しみな復路です。

【往路を終えて】箱根駅伝2021どうなる!?~シード権争い篇

【シード権争い往路終了時】
6位東国-2分55秒
8位神大-1分21秒
9位國學-9秒
10位拓大
11位早大+11秒
12位青学+42秒
13位城西+43秒
14位明大+1分02秒
15位日体+1分37秒
16位法大+2分14秒
17位国士+2分47秒
18位山学+3分38秒
19位中大+4分16秒

 ここからはシード権争いとなっていきますが…いやはや大混戦ですね。往路は大健闘の東国大と神大に、早大青学明大が二けた順位と、中大の19位驚きの結果も。シード権争いを中心とした復路の展望をしていきます。

予想以上躍進!東国大と神大は逃げ切れるか!?

6位東京国際大学5時間32分06秒
1区(21.3㎞)14位丹所 健②63分47秒[14]0:47
2区(23.1㎞)1位イエゴン ヴィンセント②65分49秒[1]
3区(21.4㎞)9位内田 光④64分06秒[4]1:00
4区(20.9㎞)13位宗像 聖②64分30秒[4]2:07
5区(20.7㎞)10位荒井雄哉④73分56秒[6]3:58

8位神奈川大学5時間33分40秒
1区(21.3㎞)4位呑村大樹③63分16秒[4]0:16
2区(23.1㎞)9位井手孝一④67分33秒[7]1:15
3区(21.4㎞)10位川口 慧③64分25秒[9]2:34
4区(20.9㎞)10位西方大珠③64分07秒[9]3:18
5区(20.7㎞)11位北﨑拓矢④74分19秒[8]5:32

 この2校が上位で粘りましたね。東国大2区ヴィンセント選手はさすがの区間新記録!上りでも力強い走りは変わりませんでした。その後、3区内田4区宗像選手が区間中位で粘ると、5区山登り秘密兵器の荒井選手も73分台で区間10位。うまく流れを繋いでいますね。

復路:林①-善田②-熊谷④-加藤④-川畑①
補欠、佐伯④・杉崎④・芳賀③・村松①

 これは復路も粘れる可能性が出てきましたね。区間10位付近を狙うという作戦ならばいけるはず。あとは補欠に入っている4年佐伯・3年芳賀選手の調子、9区そのまま出走なら加藤選手がどれだけの区間タイムでまとめてこれるかでしょうか。このあたりカギですね。

※大志田監督が6区7区の変更を明言、主力芳賀選手6区投入もあるか、勝負をかけてきましたね。

 神奈川大は久々に駅伝の流れになりましたね。1区呑村選手が終盤にじわりと浮上してきて4位でつないだのが非常に大きかった!最後2区出走となった井手選手が67分台で走ると、3区4区川口・西方選手が懸命に繋ぎました。そしてこれが今季初戦となった5区山登り北崎選手が往路8位のゴール。あまりシード候補に挙がってませんでしたが、流れはできましたね。

復路:宇津野①-落合③-小林①-菊地④-巻田①
補欠、安田③、横澤③、佐々木①、高橋①

 とはいえ、後ろから往路失敗した有力チームがひしめいているので、逃げ切るのは結構シビアだったりします。6区宇津野選手が58分台で下り切れれば…ですかね。7区以降は当日変更も読みづらいですが、堅実な継走をまずは目指して、天命を待つ形かな。

シード争い渦中!國學院大と拓殖大の運命は!?

9位國學院大學5時間34分52秒
1区(21.3㎞)12位藤木宏太③63分34秒[12]0:34
2区(23.1㎞)15位中西大翔②69分14秒[15]3:12
3区(21.4㎞)7位臼井健太④63分54秒[12]4:00
4区(20.9㎞)15位河東寛大④64分47秒[12]5:24
5区(20.7㎞)8位殿地琢朗③73分25秒[9]6:44

10位拓殖大学5時間35分01秒
1区(21.3㎞)11位合田 椋③63分31秒[11]0:31
2区(23.1㎞)5位ラジニ レメティキ②67分17秒[6]1:14
3区(21.4㎞)18位新井遼平③66分50秒[13]4:13
4区(20.9㎞)16位佐藤広夢③65分18秒[13]6:08
5区(20.7㎞)5位石川佳樹④72分50秒[10]6:53

 國學院・拓大は、両校とも誤算がありつつも、複数区間好走があって、何とかまとめた形です。國學院大は1区投入藤木選手が不発でしたが、2区中西大選手が難しい位置で耐えると3区臼井選手が区間7位でシード権が望める区間12位に浮上。そして5区投入の殿地選手が3人抜きで往路9位。懸命に食らいつきました

復路:島崎③-田川④-伊地知①-高嶌④-木下④
補欠、徳備④、木付③、中西唯②

 復路はやはり6区山下りですね。前回59分一桁で下った島崎選手の走力が上がっています。58分前半のタイムを出せれば、後ろに控えている有力校にプレッシャーをかけていけるはず。あとはどこかに入るか木付選手と、もう4年生の意地ということになりそうです。

 拓殖大は1区合田選手の区間11位は好発進、2区ラジニ選手で6位浮上。3区4区は、日本人エース吉原選手を起用できなかった影響もあり13位に後退。その中、5区山登り石川選手が気迫の区間5位で3人抜き!往路10位でゴールしました。

復路:兒玉③-桐山③-江口②-竹蓋③-関根②
補欠、青柳④工藤②佐々木②吉村②

 復路意外と選手が残っているのですよね。6区山下り投入の主力兒玉選手がいいタイムを出せれば面白い。箱根予選好走の桐山選手が残っています。そして佐々木・竹蓋選手らが調子戻していれば…得意の粘りを発揮できるかもしれませんよ。

優勝候補の意地は!早大・青学大・明治大の追い上げは…

ここですよね~

11位早稲田大学5時間35分12秒
1区(21.3㎞)5位井川龍人②63分19秒[5]0:19
2区(23.1㎞)13位太田直希③68分17秒[10]2:00
3区(21.4㎞)6位中谷雄飛③63分29秒[8]2:23
4区(20.9㎞)3位鈴木創士②63分03秒[3]2:03
5区(20.7㎞)19位諸冨 湧①77分06秒[11]7:04

12位青山学院大学5時間35分43秒
1区(21.3㎞)6位吉田圭太④63分20秒[6]0:18
2区(23.1㎞)14位中村唯翔②68分29秒[13]2:13
3区(21.4㎞)14位湯原慶吾③64分48秒[11]3:55
4区(20.9㎞)4位佐藤一世①63分09秒[10]3:41
5区(20.7㎞)17位竹石尚人④75分59秒[12]7:35

14位明治大学5時間36分03秒
1区(21.3㎞)16位児玉真輝①64分08秒[16]1:08
2区(23.1㎞)17位加藤大誠②69分48秒[17]4:20
3区(21.4㎞)12位小袖英人④64分43秒[17]5:57
4区(20.9㎞)7位櫛田佳希②63分52秒[14]6:26
5区(20.7㎞)9位鈴木聖人③73分34秒[14]7:55

 早大は日本選手権組の太田・中谷選手がもう少し動かなかったですが、4区鈴木選手が区間3位で総合3位に浮上!波のれそうだったところ、5区諸冨選手が箱根のマモノにやられました。

 青学大は、3区予定の神林選手が12月28日に疲労骨折、精神的支柱を欠いた中での駅伝。4区佐藤選手の好走もありましたが、最終的に3度目の山登り竹石選手が非常に苦しむ走りになってしまいました。明治大は序盤乗り遅れると、総合17位から浮上できない。一瞬93回大会の悪夢がよぎりますが、4区櫛田5区鈴木選手が頑張って何とかシード権の可能性を繋ぎました。

早大
復路:北村①-半澤③-千明③-向井③-室伏③
補欠、宍倉④吉田④山口③小指②

青学
復路:髙橋③-近藤②-岩見④-横田②-中倉②
補欠、新号④松葉④飯田③神林④

明大
復路:前田④-丸山③-大保④-小澤②-長倉④
補欠、手嶋③富田②漆畑②

 うん、強いはずですよ。具体的な校名を敢えてあげますが、東国大神大國學院拓大をしっかり捉えられるか…ということになります。早大は日本選手権組以外はまずまずのように見えました。おそらく投入されるだろう山口・宍倉選手がしっかり走れれば行けるはず。

 明治大は少し差が離れていますが、経験者の6区前田選手、おそらく投入されるだろう7区手嶋選手が流れを作れればぐっと浮上できるはず。長倉選手ら力を蓄えた4年生が勝負を決めてくれるでしょう。

 問題は青山学院大なんですよね。全日本駅伝を含めて、大舞台でしっかり走れる選手とそうでない選手とハッキリ分かれてしまっているのが…。6区高橋7区近藤選手がどれだけ走れるか、8区岩見選手は攻めることができる区間です。そこまでにどこまで流れを作れるかですね。

見せ場作れるか!城西・日体・法大など

まずはシード権獲得の可能性が残っている3チーム

13位城西大学5時間35分44秒
1区(21.3㎞)7位砂岡拓磨③63分21秒[7]0:21
2区(23.1㎞)11位菊地駿弥④68分12秒[9]1:59
3区(21.4㎞)17位菅原伊織④65分28秒[14]4:21
4区(20.9㎞)18位梶川由稀④65分40秒[16]6:38
5区(20.7㎞)6位山本唯翔①73分03秒[13]7:36

15位日本体育大学5時間36分38秒
1区(21.3㎞)8位藤本珠輝②63分22秒[8]0:22
2区(23.1㎞)3位池田耀平④67分14秒[4]1:02
3区(21.4㎞)11位岩室天輝④64分40秒[10]2:36
4区(20.9㎞)17位福住賢翔④65分31秒[11]4:44
5区(20.7㎞)16位村越凌太②75分51秒[15]8:30

16位法政大学5時間37分14秒
1区(21.3㎞)1位鎌田航生③63分00秒[1]
2区(23.1㎞)19位河田太一平②70分39秒[16]4:05
3区(21.4㎞)12位松本康汰②64分43秒[16]5:42
4区(20.9㎞)11位清家 陸③64分09秒[15]6:28
5区(20.7㎞)12位古海 航④74分43秒[16]9:06

 城西大は1区砂岡2区菊地選手好発進も3区菅原選手が不発、4区終了時で早くも16位に落ちるも、5区山本唯選手に高い山登りの適性がありました。区間6位の走りでシード権が狙える位置に浮上しています。復路は3年宮下選手が入る区間で攻めきれるか。

 日体大は1区藤本2区池田砲がさく裂!池田選手が日本人トップの区間3位で総合4位まで浮上しました。その後懸命の継走も、往路15位に。各区間残り3㎞が苦しい走りになってしまいました。とはいえ、復路は選手層厚いほう。シード権にねじ込んでいけるか。

 法大は1区投入の鎌田選手が先制弾の区間賞!これはお見事でした。ただ2区河田選手が不振から脱しきれず16位まで後退。3区以降はうまく繋ぎました。5区驚きの古海選手もしっかり走り切っています。復路は須藤・田辺選手ら4年生の力が大事になります。

17位国士舘大学5時間37分48秒
1区(21.3㎞)18位山本龍神①64分34秒[18]1:34
2区(23.1㎞)2位ライモイ ヴィンセント③67分09秒[12]2:09
3区(21.4㎞)19位清水拓斗③66分22秒[15]5:25
4区(20.9㎞)14位木樽杏祐③64分38秒[17]6:40
5区(20.7㎞)14位孝田拓海④75分05秒[17]9:40

18位山梨学院大学5時間38分38秒
1区(21.3㎞)20位新本 駿①65分04秒[20]2:04
2区(23.1㎞)18位森山真伍④70分19秒[19]5:49
3区(21.4㎞)16位島津裕太①65分13秒[19]7:56
4区(20.9㎞)1位ポール オニエゴ③62分15秒[19]6:48
5区(20.7㎞)15位星野一平②75分47秒[18]10:30

19位中央大学5時間39分17秒
1区(21.3㎞)17位千守倫央②64分17秒[17]1:17
2区(23.1㎞)16位森 凪也③69分38秒[18]4:21
3区(21.4㎞)15位吉居大和①65分02秒[18]6:17
4区(20.9㎞)8位三須健乃介④63分54秒[18]6:48
5区(20.7㎞)18位畝 拓夢④76分26秒[19]11:09

 国士舘大はここ数年で一番選手層厚いので注目していました。2区ライモイ選手で12位浮上しましたが、3区以降少しずつ順位を落としてしまいました。それでも5区孝田選手の最後の粘りでギリギリ踏みとどまりました。復路はおそらく6区くるだろう曽根選手で突進したい。

 山学大は、瀬戸選手が起用できず、1区抜擢の新本選手が厳しかったかなぁ。その中4区オニエゴ選手が区間賞獲得!一矢報いています。復路もメンバーはいますので、対策が遅れているという6区がうまく滑り出せれば、ついていけるはず。

 中央大はまさかの展開ですね…。全体的に少しずつついていけなかった結果、往路19位は…。吉居選手もやや状態が悪かった模様です。復路は残っているメンバーで懸命に追いかけたい。伝統校の意地を見せられるか。

OP関東学生連合5時間45分46秒
1区(21.3㎞)9.5難波 天④麗澤大63分26秒[9.5]0:26
2区(23.1㎞)20.5河村 悠③亜大71分38秒[18.5]5:30
3区(21.4㎞)17.5小島慎也②中学大65分31秒[18.5]7:55
4区(20.9㎞)17.5中山凛斗①立大65分33秒[19.5]10:05
5区(20.7㎞)20.5杉浦 慧③慶大79分38秒[19.5]17:38

20位専修大学5時間49分56秒
1区(21.3㎞)19位高瀬 桂②64分59秒[19]1:59
2区(23.1㎞)20位茅野雅博④71分30秒[20]6:55
3区(21.4㎞)20位金久保遥③66分42秒[20]10:31
4区(20.9㎞)20位国増治貴②67分30秒[20]14:38
5区(20.7㎞)20位野下稜平①79分15秒[20]21:48

 勝負からははじき出されましたかね。連合はその中で1区起用の難波選手が終盤まで先頭集団に残る区間10位相当の好発進!あとはおそらく予定通り組めなかったのが響いたのか、苦しい走りになってしまいました。復路は、6区東経大大川選手好発進期待です。

 専修大は予想通りといったところ…ですかね。その中で有力選手の欠場もあり難しい展開になりました。繰り上げは回避できてほっとしたところかな?復路は一斉スタート、6区で乗れれば駅伝ができます。

【往路を終えて】箱根駅伝2021どうなる!?~まとめ

・6区の出足がどこも大事
・総合優勝は4位帝京大が非常に不気味な存在に?
・早大と明大はシード権内活けると予想、青学がきわどいか??

 復路の予想が難しくなるのは、山下りが読みにくいのですよね。基本的には、東洋駒大が当然総合争い有利なのですが、6区で差が縮まってこないまま、7区平地に降りると創価大に一気にチャンスが流れ込んできます。

 2分差を追いかけるとなると強豪校も大変。前が全く見えてこないので、精神的にしんどくなってくる。創価大はスタミナに長けている選手が多いだけに、堅実な継走で繋いでいけるがどうでしょう。

 そしてポイントになるのが帝京大。復路で前をあきらめずに追っていく…これに長けているのは実は帝京大。ここ数年確実に前を追いかけています。前年度も8区以降どんどん順位を上げていきました。往路候補の鳥飼選手の8区が気になりますが、彼が好調なら、本気で総合優勝、千載一遇のチャンスをものにできるかもです。

 シード権争いはどうでしょうね。青学大がどれだけ平常心で戦えるかどうかが相当に焦点になってくるのではないでしょうか。下馬評としては東国大・神大・國學院・拓大は充分捉えられるはず。絆大作戦の結末には大いに注目です。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。

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