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【総合結果】第75回箱根駅伝1999チーム別詳細・まとめ

 それでは波乱のあった第75回箱根駅伝1999を改めて振り返ってみましょう。

 月刊陸上競技さんがナイスタイミングでツイートしてくださいました。

 チーム別詳細結果とまとめになります。

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第75回箱根駅伝1999チーム別詳細結果

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優勝・シード校(1位~9位)

1位順天堂大学11:07:47(往路2位、復路1位)

1区8位岩水嘉孝①64分23秒[8]0:22
2区1位三代直樹④66分46秒(★新★)[1]
3区3位入船 満①64分43秒[1]
4区8位大橋真一④64分22秒[2]1:06
5区3位佐藤功二③73分59秒[2]1:50

6区4位宮井将治②60分02秒[2]1:32
7区4位政綱孝之③65分45秒[2]1:52
8区3位奥田真一郎①67分22秒[2]0:58
9区1位高橋謙介②69分17秒[1]
10区1位宮崎展仁②71分08秒[1]

 まさかこの年順天堂が優勝するとは…どのくらいの方が思ったことでしょうか。エース三代選手はいたものの、全日本駅伝では総合8位。この時は1区を務めた高橋選手が12位と出遅れ、アンカーの三代選手でも区間4位。12月に入ってから澤木監督は手応えを掴み始めたそうですが、よもやだったでしょう。

 レースとしては、1区岩水選手がしっかりトップが見える位置で中継し、エース三代選手をアシスト。三代選手が、序盤から早いペースで飛ばすと、権太坂以降を快走!ちょっと予想できなかった区間新記録で一気にトップに立つ!これは本当に見事でしたね。

 3区入船、4区大橋選手はしっかりとペースを刻んで走り、4区で区間記録を出した駒大には抜かれるも5区終了時でトップと1分50秒差の2位。なお、このあたりまでは澤木監督の読み通り、4区に10番手という大橋選手を置いて、駒大にあえて前に出させるのも作戦。5区で抜かれるより復路に精神的ダメージが少ないという理由だった。

 そして復路だ。この地点でもまだYKKの一角を崩せればいいという目標だったものの「9区高橋選手で前が見えていれば」と不気味な発言はされていたが…。果たして、6区宮井7区政綱選手が区間4位で踏ん張り、トップと差キープ。流れは平行に保った。そして8区奥田選手がじわりと詰めてきて58秒差。

 そしてスピードのある高橋選手が早い段階で「前の駒大を視界に捉える」と、10㎞手前で追いつく。その後暫く並走していたいたが、横浜駅前を過ぎた16.5㎞過ぎ一気に突き放しトップへ!さらに向かい風が吹く中での区間新記録は衝撃的。さらにロードで堅実な宮崎選手が区間賞しめくくり。

 終わってみれば、3つ区間賞うち3つ区間新記録。さらに8区から3連続の区間賞。全くのノーミスで素晴らしい継走だった。一時期低迷しかけた順大が見事に復活で10年ぶり9回目の総合優勝を遂げた。次年度も2区が抜けるのが痛いが、8人も残り、どうやら強い順大が暫く見れそうな気配であった。

2位駒澤大学11:12:33(往路1位、復路5位)

1区3位西田隆維③64分04秒[3]0:03
2区2位佐藤裕之④68分29秒[2]1:24
3区8位揖斐祐治①65分39秒[2]2:20
4区1位藤田敦史④60分56秒(★新★)[1]
5区2位神屋伸行①73分15秒[1]

6区6位河合芳隆④60分20秒[1]
7区3位前田康弘③65分25秒[1]
8区4位上原浩二③68分16秒[1]
9区4位北田初男④71分48秒[2]1:33
10区7位増永洋平②74分21秒[2]4:46

 前回は惜しくも往路優勝を逃したものの往路2位、そして嬉しい総合2位だった。しかし、箱根初優勝を、しかも大学駅伝3冠がかかっていた今大会のの2位は悔し涙でしかなかった。しかも、中盤トップを突っ走りながら、総合優勝がするりと手中から抜け落ちたという展開だった。

 大会前に誤算はあった。5区山登りを予定していた大西選手が疲労骨折で欠場。3区予定の神屋選手を5区へ、7区予定の揖斐選手を3区に回した。また、大エース藤田選手が貧血になり4区へ。4区予定の佐藤選手を2区に配置した。

 それでも1区西田選手がトップと秒差の3位。2区佐藤選手は順大に抜かれたものの区間2位でしっかり総合2位。3区揖斐選手がもたついたものの、4区藤田選手が快心の走りで区間新記録を樹立!一気にトップを奪い去った。5区神屋選手も後続を寄せ付けず、初の往路優勝。森本監督は「油断はならない」と言いつつも、口元が緩むのも仕方がなかった。

 だが、復路が乗り切れない。3年連続山下りの河合選手が区間6位の滑り出し、7区安定感のある前田選手は区間3位。8区上原選手は終盤にペースが落ち区間4位。どうにも2位以下を突き放せないでいる中、9区で落とし穴があった。

 北田選手が早い段階でやや苦しげな表情。追い抜かれた順大に一時はついていったものの走りのリズムの差が気になった。そして終盤は一気に突き放された。給水で水を脚にかけ、冷えて動きが悪くなかった事。さらに足の血豆が潰れたことにより、一気にダウンしてしまった。区間4位だが、出雲全日本区間賞だっただけに苦しんだ印象となった。

 結果的に往路は取ったものの、復路はなんと5位。総合優勝するチームで復路5位は中々聞かない順位。やはり初優勝が現実味を帯びたところで、動きが少し全体的に硬くなったのかという感じだった。駒大としては何としても来年は…というところ、ここからYKKから紫紺対決へと時代が移り変わっていく。

3位神奈川大学11:17:00(往路6位、復路2位)

1区2位小松直人③64分04秒[2]0:03
2区12位渡邉 聰④71分46秒[10]4:41
3区1位野々口修③64分18秒[6]4:16
4区3位辻原幸生③63分38秒[5]4:38
5区11位勝間信弥②76分43秒[6]8:06

6区1位中澤 晃④58分06秒(★新★)[5]5:52
7区5位飯島智志①65分58秒[4]6:25
8区1位相馬雄太①66分07秒[3]4:16
9区2位大川智裕④71分10秒[3]5:11
10区11位平野泰輔④75分10秒[3]9:13

 3連覇を狙った神奈川大ですが…肝となる2区と5区で残念ながら崩れてしまいました。

 1区小松選手が区間2位で、優勝候補の中では最高位での襷リレーを果たすも、2区エース渡邉選手がまさかの区間12位ブレーキ。29日に腿の後ろに違和感が出たが、エントリー締め切り後であったこと、2区の代わりがいないとのことで出走に踏み切ったものの、出走中に痛みが出てしまったようだ。

 それでも3区の野々口選手が区間賞で一気に流れを取り戻すと4区辻原選手も区間3位。前回逆転の往路優勝のテープを切った勝間選手に託すもここも区間二けた。直前の記録会は良かったものの、1年間腰痛で苦しみ練習不足だったそう。天下の険は甘くなかった。

 一転、復路は意地を見せましたね。6区中澤選手の区間新記録は色々と話があるのですよね!58分06秒という記録も、2019年あたりになってからようやく更新されはじめたくらいなのだが、大晦日に故障して走れなくなったことを知っている人はどれくらいいるだろうか。

 故障と同時に治療を開始し、元旦にジョグ練習が可能になり、2日にスピード練習が可能になり、3日に調整がドンピシャに合ったとか。「神大諦めるなよ」の掛け声、そしてこれが陸上引退レース…もはや伝説と化している走りだ。

 7区以降も突っ走り、8区ルーキー相馬選手が3つ目の区間賞を獲得。この時は高校時代の実力者土谷選手からのエントリー変更だったが、びっくりの快走だった。9区まで復路トップで総合3位確保。まだまだ今後も上位戦線に絡んでもおかしくない学年構成だった。

4位中央大学11:17:15(往路4位、復路4位)

1区5位久保田瑞穂④64分09秒[5]0:08
2区9位小嶋大輔④71分03秒[8]4:03
3区2位石本文人④64分40秒[5]4:00
4区2位藤田将弘③63分30秒[4]4:14
5区4位豊田雄樹④74分25秒[4]5:24

6区8位小川 智③60分35秒[4]5:39
7区7位永井順明②66分13秒[5]6:27
8区2位富田善継①66分27秒[4]4:38
9区5位國武良真④72分06秒[4]6:29
10区6位宇野彰男③74分07秒[4]9:28

 当時は総合4位が指定席だった中央大。この時も4位だった。1区久保田選手が非常にいい位置で、1万m28分33秒を持つエース小嶋選手へ。その小嶋選手がもたつき区間9位で総合8位へ後退。見どころはここからで3区石本4区藤田選手が連続区間2位で総合4位へ浮上。5区豊田選手も踏ん張って往路は4位。

 6区7区が区間中位で神大に追いつかれ4位争いへ。8区期待のルーキー富田選手が神大と争いながら、最後開けられるも東海大を交わし、3位が見える位置で9区へ。9区は実力者國武選手が区間5位も中盤から神大にじわじわ引き離され単独4位。アンカー宇野選手が終盤追い上げるも4位だった。

 表彰台争い付近で何かしら小さな失速が重なってしまうところが当時はあったでしょうか。往路を中心に4年生が5人抜けますが…大牟田・西脇工から有力ルーキーが入ってきます。

5位東海大学11:20:51(往路3位、復路9位)

1区4位高橋尚孝④64分06秒[4]0:05
2区5位諏訪利成④69分31秒[3]2:28
3区5位横山周二②65分13秒[3]2:58
4区7位高塚和利④64分19秒[3]4:01
5区1位柴田真一①72分35秒[3]3:21

6区4位河野雅展④60分20秒[3]3:21
7区8位野尻和秀④66分18秒[3]4:14
8区5位馬場正和④68分44秒[5]4:42
9区14位折井正幸③74分33秒[5]9:00
10区12位大熊賢司④75分12秒[5]13:04

 この大会、優勝校以外で大健闘したと言えるのが5位東海大だろう。前年度復路戸塚中継所繰り上げの総合14位。一転、予選トップ通過で総合5位だ。

 1区2区の4年生高橋・諏訪選手が素晴らしい出足。特に諏訪選手が単独3位のポジションを確保したのは大きかった。日清食品に進み、のちにアテネ五輪マラソン代表となる彼はこのあたりからぐっと覚醒してますね。

 3区横山4区高塚選手も単独走ながら3位を確保。4年生がここまで3人。諏訪選手以外では高橋選手は富士通で、高塚選手は小森コーポレーションで活躍しています。この時の往路の4年生3人は逞しかった。

 そして5区がびっくり!1年生柴田選手が区間賞を獲得!東海大の区間賞は、50回大会1区以来、25年ぶりの事だったそうで。往路3位は躍進だ。復路も6区河野選手が区間4位の出足、7区野尻選手は2年連続同じ区間で前年の14位より大きくアップ8位に。

 8区馬場選手が実力のあるルーキーに交わされたものの、区間5位と奮闘。9区10区はやや力不足感があったが、総合5位。前年から見事なジャンプアップだった。4年生の7人抜けが非常に心配されましたが…次年度は往路で見せ場を作ります。

6位山梨学院大学11:22:00(往路8位、復路3位)

1区9位宮原充普③64分34秒[9]0:33
2区15位古田哲弘③72分55秒[14]6:20
3区9位近野聡志④65分55秒[14]4:16
4区5位西川哲生③64分02秒[8]8:18
5区8位横田一仁④75分59秒[8]11:02

6区10位黒岩新弥③61分08秒[8]11:50
7区2位S.ワチーラ④64分58秒[6]11:23
8区9位大坪隆誠④68分55秒[6]12:02
9区2位森政辰巳④71分10秒[6]12:57
10区2位大崎悟史④72分24秒[6]14:13

 ショッキングだったでしょうね。山学大も核となるだろう2区と5区で失速、72回棄権を除いてキープしていた連続3位以内も途絶えてしまいました。

 まずは2区を走ったエース古田選手が本来の走りができない状態だったのは大きかった。故障続きだった中、全日本駅伝アンカーでまずまず走れるところまで戻っていたものの、その後また同じ個所を故障。十分な練習を積めないまま2区出走。上田監督も心中のつもりだったのでしょうが…

 この他にも、山梨学院大が当時出場していた11月名古屋ハーフで見せていた走りが箱根でうまく発揮できなかったのもあった感じ。5区前回区間賞の横田選手も不調で、まさかの往路で10分以上トップとの差が開く展開だった。

 その中でも走れる選手は良かった。4区では西川選手が6人抜きで8位進出。7区本調子ではなかったワチーラ選手も何とか64分台で区間2位。総合6位へ順位アップ。9区森政選手過去最高の区間2位、10区後に北京五輪マラソン代表となる大崎選手は2年連続区間2位。

 復路は3つ区間2位で巻き返した。とはいえ、連続区間賞が10ねで途切れた。4年生も6人抜け、来年は仕切り直しか

 なお、もう一人、8区出走大坪選手は、高校時代が演劇部というユニークな経歴の持ち主。成績はこの時は目立たなかったものの、卒業後に大阪府警で1万m27分台の大エースとなったのはこれまた面白い。この頃の山学大卒業生は名ランナーが多かったです。

7位大東文化大学11:26:28(往路9位、復路6位)

1区14位真名子圭②65分24秒[14]1:23
2区7位小林秀行①70分47秒[11]5:02
3区10位林 昌史①65分57秒[10]6:16
4区12位飯田涼平④67分34秒[11]10:34
5区5位松下泰平④74分33秒[9]11:52

6区3位金子宣隆①59分58秒[7]11:30
7区10位橘 義昭①66分46秒[8]12:51
8区11位松浦仁一②69分13秒[7]13:48
9区7位徳原淳治③72分28秒[7]16:01
10区5位丹沢太郎③73分48秒[7]18:41

 この時の大東大はよく健闘しましたよ。エース萩原選手が怪我で欠場、ルーキーを4名起用せざるを得ないオーダーでシード権内に踏みとどまりました。

 1区期待の真名子選手が区間14位と出遅れ、2区1人目1年生小林選手が途中まで最下位も、権太坂以降は2番目にいい走りで巻き返し区間7位好走。3区2人目1年生林選手が区間10位、4区も何とかしのぐと、5区山登りで松下選手が区間5位と意地の走り。シード権内の9位に浮上して往路を追える。

 復路は3人目1年生金子選手。この後名ランナーになっていくわけですが、1人目いきなり59分台で区間3位。山の大東で一気に流れを作ります。4人目の橘選手も粘ると、9区徳原10区丹沢選手の3年生が区間一桁で頑張り総合7位キープ。近いうちに勝負年が訪れてもおかしくない成績でした。

8位日本大学11:28:17(往路5位、復路12位)

1区7位巽 浩二③64分18秒[7]0:17
2区6位山本佑樹③69分42秒[4]2:51
3区12位南波伸彦④66分37秒[8]4:45
4区6位塩見雄介②64分06秒[7]5:35
5区7位渡辺尚幹②75分37秒[5]7:57

6区12位中山 隆②62分36秒[6]10:13
7区12位占部信弘②67分54秒[7]12:42
8区14位有井達也④69分43秒[8]14:09
9区9位岡本佑也④72分56秒[8]16:50
10区9位成瀬貴彦②74分48秒[8]20:30

 日大も凌いだ年でしたね。1区巽選手まずまずの滑り出しも、2区エース山本選手が途中で脚を叩く仕草など苦戦、区間6位と凌ぎましたが思ったほどの貯金は作れず。

 3区南波主将が苦しむも、4区5区の塩見・渡辺選手の2年生2人が力走。渡辺選手は細身の体ながらうまく山を登って2つ順位を上げ得る走りでした。

 一転、復路は6区7区8区と3連続区間二けたで一つずつ順位を下げ総合8位へ。シード権争いが1分程後ろまで迫られましたが、9区岡本10区成瀬選手が区間9位と何とか失速を防いで総合8位キープ。しっかり2年連続シード権です。

9位東洋大学11:29:07(往路12位、復路7位)

1区13位沢柳厚志④65分00秒[13]0:59
2区14位石川末廣①72分37秒[15]6:28
3区6位秋葉正人②65分19秒[13]7:04
4区11位鈴木健太郎③67分27秒[12]11:15
5区10位高久 亮①76分21秒[12]14:21

6区2位多田裕志③59分40秒[12]13:41
7区6位岡田 徹②66分04秒[10]14:20
8区8位生田直人①68分50秒[10]14:54
9区13位岡村篤志②74分31秒[12]19:10
10区4位柏原誠司③73分18秒[9]21:20

 前年怒涛の追い上げも26秒シード権に届かなかった東洋大。似たような展開ながら、今回はシード権獲得です!

 1区沢柳、後に有名になる2区石川選手を終えた地点で最下位。3区秋葉選手が区間6位と奮闘するも、流れを変えるまでにはいたらず、往路は12位。一斉スタートのことも考えるとまたシビアな戦いが予想されました。

 その一斉スタート、多田選手が区間2位好走で一気に前に出ると波に乗ります。7区岡田、8区生田選手が連続区間一桁で総合10位まで浮上。9区もたつき12位後退も、シード権まで1分少しの差で10区柏原選手に襷が渡ります。

 今年から距離が長くなった10区、臆することなく攻めていき、田町付近(一斉スタートの関係で位置は違うが)で瞬く間に総合9位浮上!区間4位の走りでシード権奪取。復路の追い上げ、この年はうまくいきました。

 なお、当日までアンカーに入っていたのが、当時の東洋大主将で、現東洋大監督の酒井政幸さんということも、駅伝ファンは知っておくべきことです。

それ以外のチーム(10位~15位)

10位早稲田大学11:29:47(往路7位、復路13位)

1区11位郷原 剛④64分46秒[11]0:45
2区4位山﨑慎治④69分23秒[6]3:00
3区11位新井広憲①66分17秒[7]4:34
4区4位佐藤敦之②63分47秒[6]5:05
5区13位佐藤智彦②77分25秒[7]9:15

6区15位新妻 明④64分00秒[10]12:55
7区11位酒井秀行④67分28秒[11]14:58
8区12位上田健治③69分21秒[11]16:03
9区6位平下 修③72分20秒[9]18:08
10区10位増田創至④75分00秒[10]22:00

 ジリ貧と言われていた早稲田大。最終区まで粘り強く戦うも力尽きました。1区元々800m専門だった郷原選手で乗り切ると、2区エース山崎選手が区間4位奮闘、4区故障明けだった佐藤敦選手が何とか区間4位で走るなどし往路は7位でゴール。

 復路は全員一般入試組。6区怪我気味だった新妻選手が何とか走り切るも一気に総合10位のシード圏外に転落。7区8区が大きく離されずに堪えると、9区平下選手区間6位力走で総合9位まで浮上も…。10区増田選手がペースを上げられず、7年ぶりシード権陥落。早大はしばらくシード権争いで苦しむことになっていきます。

11位拓殖大学11:30:13(往路13位、復路8位)

1区1位東 勝博④64分01秒[1]
2区8位吉田和央③71分00秒[7]3:52
3区4位高須則吉④64分50秒[4]3:59
4区15位小林史和③71分01秒[13]11:44
5区8位天野元文①75分59秒[13]14:28

6区13位鈴木武道②62分39秒[13]16:47
7区1位吉田行宏④64分41秒[12]16:03
8区6位山本博之③68分46秒[12]16:33
9区8位船木吉如④72分32秒[11]18:50
10区8位杉山祐太①74分44秒[11]22:26

 拓殖大はダークホース候補と言われていたのですが…。最初は良かったのです。前回も好走していた1区東選手が今度は勝ち切って区間賞!拓殖大史上初の区間賞をもたらしました。

 2区にエースの吉田行選手を配置できなかったのは誤算でしたが、代わりの吉田和選手が区間8位で踏ん張ると、3区主力の高須選手が区間4位の力走で総合4位に進出、やはり今年は面白い!と思われたのですが…

 4区小林選手が発熱を押して(正確には隠していたそうですが(汗)出場しブレーキ。総合13位にまで順位を落とすとここから乗り切れませんでしたね。7区に回った吉田行選手が意地の区間賞でシード権を狙える位置まで浮上しましたが、山本・船木・杉山選手あともう少しずつ…でした。2つも区間賞を獲得しましたが、悔しいシード権落ちです。

12位日本体育大学11:30:55(往路10位、復路10位)

1区6位佐藤洋平②64分15秒[6]0:14
2区10位北山 智④71分17秒[9]4:23
3区13位藤沢一茂③66分49秒[11]6:29
4区10位小原 岳②66分44秒[10]9:57
5区6位須藤大樹②75分20秒[10]12:02

6区9位高橋良和③60分46秒[9]12:28
7区9位玉目隆博④66分38秒[9]13:41
8区10位城戸口直樹①69分03秒[9]14:28
9区11位池田 大④74分00秒[10]18:13
10区13位小平佳伸③76分03秒[12]23:08

 この時期の日体大は苦しい時代に突入してしまっているのですよね。往路10位、復路10位とシード権ラインに懸命に食い下がったのですが総合12位。46㎞となった最後の2区間が区間二けたとなってしまい、逆転負けでした。

 その中で1区佐藤、5区須藤選手の2年生2人が区間6位の好走が大きな収穫でした。この2人の流れで終盤まで争えました。次年度以降、苦しい戦力が続く日体大を支える選手に成長します。

13位中央学院大学11:38:18(往路15位、復路13位)

1区12位井上 太③64分54秒[12]0:53
2区13位吉川浩司④72分08秒[12]5:53
3区7位鳴滝誠二④65分26秒[12]6:36
4区14位尾上岳史①69分56秒[14]13:16
5区15位小林裕二④78分27秒[15]18:28

6区11位川村希全①61分32秒[14]19:40
7区13位加部順二③68分28秒[14]22:43
8区13位森 幹生②69分32秒[14]23:59
9区15位渡辺利彦③74分52秒[15]28:36
10区3位尾山智康③73分03秒[13]30:31

 4年ぶり3度目の出場…大健闘の総合13位でした。1区井上2区吉川選手を終えて総合12位の滑り出し、3区鳴滝選手が区間7位の好走が往路のハイライト。その後最下位に落ちますが、前と大きくは差が付きませんでした。

 6区山下り将来のエースの川村選手で最下位脱出すると、懸命に襷を繋いでいきます。が、9区渡辺選手が苦しい走り、僅か8秒届かず繰り上げスタートに…。総合も再度最下位に落ちてここまでかと思われましたが…。

 アンカー尾山選手がやりましたね。中学大過去最高となる区間3位の快走!総合最下位から脱出し13位へ浮上。見た目の順番ながら、伝統校のチームも交わしました。常連校になるのはもう少し後ですが、爪痕を今回の箱根路で残しました。

14位法政大学11:39:32(往路11位、復路15位)

1区10位徳本一善①64分42秒[10]0:41
2区3位坪田智夫③69分18秒[5]2:51
3区14位奈良澤徹①67分10秒[9]5:18
4区9位佐藤研司③66分23秒[9]8:25
5区14位藤巻耕太④78分25秒[11]13:35

6区5位小板橋直巳④60分16秒[11]13:31
7区14位長谷川夏樹②68分29秒[13]16:35
8区15位竹崎重紀②71分29秒[13]19:48
9区12位大村 一②74分27秒[13]24:00
10区15位渡辺俊介③78分53秒[14]31:45

 エースでぱっと華は咲きましたかね。将来の大エース徳本選手からタスキを受けた2区坪田選手が区間3位の快走!ここで総合5位に進出します。その後4区佐藤選手の粘りもあって、往路は何とか11位で終えます。

 復路は6区小板橋選手が区間5位と奮闘しますが、7区以降は選手層の薄さが露呈。区間14位以下が3つ出てしまっては苦しい。9区大村選手が粘りますが繰り上げの悲劇に。最終順位は総合14位…。ただ、主力選手の卒業は少なかったのですよね。次回以降しばらく要注目のチームになります。

15位帝京大学11:40:45(往路14位、復路14位)

1区15位吉冨武宏③65分45秒[15]1:44
2区11位中崎幸伸①71分24秒[13]6:00
3区15位市川英樹①67分27秒[15]8:44
4区13位鎌浦淳二②68分17秒[15]13:45
5区12位小川直也②77分12秒[14]17:42

6区14位安生充宏③63分04秒[14]20:26
7区15位北島吉章①68分40秒[15]23:41
8区7位佐藤重俊③68分47秒[15]24:12
9区10位喜多健一②73分07秒[14]27:04
10区14位芳養孝之④77分02秒[15]32:58

 2年連続2回目の出場。昨年は最下位でもほっとできましたが、この時は悔しさしか残らない最下位。往路は2区ルーキー中崎選手が頑張りましたが、区間最下位が2区間出てしまい総合14位に。

 復路も7区で最下位に転落するなど苦しいレースに。ただ、8区佐藤選手が過去最高位の区間7位、9区喜多選手も踏ん張り、繰り上げにかからず襷は一本に繋がったのが収穫でしたか。最も、卒業生の穴は最小…次回に大爆発します。

まとめ

 硬いと言われていた「YKK」が優勝できないという大波乱の年でしたね。優勝した順大はダークホース候補どまりくらいだったのですが、三代選手の区間記録から見事な継走でした。

 一方、山学大と神大は要の2区と5区で崩れ去り、駒大は往路制覇も初優勝へのプレッシャーか、復路乗り切れませんでした。箱根駅伝は改めてやってみなければわからないのを改めて思い知らされる大会でした。

 それから20年後から改めて見てみると、東海諏訪、山学大﨑、東洋石川、早大佐藤、拓大小林選手ら後のオリンピックランナー、そのほか有名なランナーも多いですね。今でも繰り上げスタートを語るのに、使われる法大大村選手のシーンもポイント。

 また、今でさえ常連校となっている中央学院大・帝京大の初期の頃でもありますね。帝京大に関しては、次回大きなビックウェーブを起こすのですが… 

 第76回大会に関しても、そう遠くないうちに行います。楽しみにお待ちください。

コメント

  1. べるげん より:

    駒澤も85点~90点くらいの走りは出来ていたのですが、順大が150点の走りをしてしまった…そんな大会でしたね。

    ところで、順大の8区奥田選手は区間3位だったはずですが?

    • hakonankit より:

      >べるげんさん
      駒大もプレッシャーの中頑張りましたが、ノンプレッシャーの順大が気持ちよく走ってしまいましたね。
      区間順位直します。すみません。