大学長距離&駅伝2020-2021新シーズン…開幕していますが、
新型コロナウイルスの影響で、多くの春のトラックの主要大会や記録会が、
中止及び延期になってしまいま、寂しい限りです。
その中で、各チーム見えないところで、走力アップの鍛錬、
そして箱根駅伝2021へ向けて、まい進しています。
今一度、各チームの、学年別の主力選手や駅伝成績や新入生情報のまとめ、
チーム全体の特長や戦力分析、そして…区間オーダー予想的なものもやってみたいと思います。
昨日3/22(日)は天候に恵まれた歓送迎会でした。
卒業生の皆さんご卒業おめでとうございます!そして、新入生の皆さん入学おめでとうございます! pic.twitter.com/oKdG3889g5— 法政大学体育会陸上競技部 (@hoseiTF) March 23, 2020
続いて、
期待のエース候補は出てきた、4年生の意地どこまで…法政大学です。
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【法政大学】箱根駅伝2021へ向けて~戦力分析や新入生情報等!
前年度の駅伝シーズンは試練となった。4年生主力おり勝負の年…と思われましたが、複数人故障・不調があり、大苦戦。若手で面白いランナーが出てきたものの、育成は間に合わず、箱根駅伝は総合15位。3年連続で獲得していたシード権を失いました。
また、坪田監督は、連続でシード権を獲得してきたことで「気の緩みがあったのではないか」と手厳しい発言も。箱根後には、ハーフで新戦力候補も出てきて、次の箱根駅伝に向けて既に向かっています。今一度チーム構成を確認していきます。
新チーム各学年戦力分析
4年生主力選手について
田辺佑典④29分41秒72≪19:全4区12位、出2区10位≫
鈴木 快④29分48秒05
須藤拓海④29分49秒40
糟谷勇輝④29分57秒27
遠藤和之④29分58秒72
中村雅史④30分02秒94
児玉天晴④30分04秒03
長澤圭馬④30分14秒79
古海 航④30分35秒52
奥山智広④half64分51秒
寺沢 玄④half65分13秒
大学生チームである以上、どうしても気にかかるのがこの世代になりますかね。4年生世代から、箱根駅伝経験者が出ていません。3障をこなせるスピードのある田辺選手が出雲・全日本駅伝で出走していますが、箱根は出走なりませんでした。
ただ、ここに来てハーフマラソンの成績が安定する選手が増えてきています。2月かながわマラソンでは、早くから長い距離の適性を見せていた鈴木選手が64分25秒の好走。他にも、中村・須藤・奥山・糟谷選手も65分以内。鈴木・糟谷選手は63分台を出した経験がありますね。
その他では、遠藤・児玉選手が1万mで30分前後まで記録を伸ばしています。先の田辺選手も、一度はハーフ64分少しのタイムでゴールした経験があります。彼らが最終学年に逞しくなってくれば、一気に選手層が厚くなってくるはずです。
3年生主力選手について
鎌田航生③28分53秒97≪20:箱2区18位、19:全2区8位、出1区14位、箱8区7位、18:全2区15位≫
山本 燎③29分24秒42
清家 陸③29分34秒09≪20:箱9区7位、19:全5区12位、出5区10位≫
久納 碧③29分53秒46≪20:箱1区19位、18:全1区13位≫
山田直樹③30分25秒84
田中大稀③30分28秒83
人見昂誠③30分19秒99≪19:出4区15位≫
守角 隼③30分20秒86
中光 捷③30分46秒63
主力はひとまず3年生ということになってきますかね。前年の駅伝シーズンは、鎌田・清家選手が他校の主力と戦えたことが何よりの収穫でした。特に鎌田選手はエース区間で戦い続けました。箱根は最下位単独走行、区間18位ながらタイムは69分少しでまずまず。上位での戦いが見たかったです。
【 第96回箱根駅伝往路 】
2区:鎌田 航生選手
2年生でエース区間、!!色々な思いがあったかもしれませんが、とても堂々とした走りに見えました。上級生となる今年、さらに大きな存在になるのかな💭#法政大学 #昨日より強く pic.twitter.com/XHaL7QAwWk
— s a k i ☺︎ (@sa______kiden) January 2, 2020
続いて成長したのが清家選手。出雲・全日本5区で経験を積むと、箱根は復路のエース区間9区を任されます。単独走で前を追っていき、見た目の順位を引き上げていく走り。これまた頼もしい走りでした。まずはこの2名が中心でしょうかね。
また、3障が専門の人見選手が出雲を経験。それから久納選手が1区を経験。やや力不足でしたが、糧になるはずです。他は差があるかなぁという印象でしたが、守角選手が複数回64分台を経験。いずれ戦力になってくるでしょうかね。
2年生主力選手について
河田太一平②29分06秒76≪20:箱4区8位、19:全7区13位、出6区8位≫
松本康汰②29分45秒81
川上有生②29分52秒62
中園慎太郎②29分56秒96≪20:箱8区18位≫
扇 育②29分58秒46
内田隼太②30分23秒91
徳永裕樹②half66分36秒
すでに頼もしい選手が出てきていますよね。昨年の秋、河田選手が大幅に成長。三大駅伝全てに出場し、出雲は6区、全日本は7区、箱根は4区と長丁場の区間のみを経験。その中で箱根4区8位は素晴らしい成績。単独最下位走行ながら順位を上げてきました。これは力がある証ですね。もう柱の一人です。
7区#河田太一平 選手(法政大学) pic.twitter.com/w7wE2Uba3C
— あやか⊿ (@ayaka_ekiden) November 3, 2019
他では3障をやるスピードがある中園選手も箱根8区を経験。終盤息切れしましたが、いい経験をしています。他、冬の間に川上選手が力を付けてきていて、ハーフ64分台に。松本・扇選手も1万mのタイムを短縮。あとは高校時代から駅伝実績のある内田選手待ちということになります。この1年で一気に上がってきそうな気配ですがどうでしょうか?
1万m上位10人平均:23位29分33秒7
法大は主力選手はあまり試合に出さない調整法を取っています。1万mに関しても昨年11月以降は試合に出ていないのでどうしても低くなる傾向があります。その代りハーフマラソンが64分04秒平均とまずまず。まずは箱根予選通過に向けて準備を進めていっています。
新入生情報~5000m持ちタイムと全国大会成績も!
富田陸空(佐久長聖)14分21秒29≪19:高校7区19位、IH1500m5位≫
松永 怜(専大松戸)14分21秒44/29分42秒59
東原愛斗(熊本工)14分32秒06
三原伶王(鳥栖工)14分33秒94
5千m上位5名平均:18位14分23秒7
石川凌羽(拓大一)14分34秒32
緒方春斗(自由ケ丘)14分34秒93≪19:高校2区11位≫
細迫海気(世羅)14分35秒71
稲毛祟斗(東北)14分37秒69
長橋悠真(小千谷)14分41秒01≪20:全国4区25位≫
高須賀大勢(専大松戸)14分48秒17
西澤康平(三条)15分16秒11
関東インカレにも力を入れている法政大は、スピードランナーが数名入るのが特徴ですね。今年は、インターハイ1500m5位のスピードがある佐久長聖の富田選手を獲得。駅伝でもですが、まずはトラックの活躍をですかね。
また、有力ランナーでは、農大二から宗像選手を獲得。5千14分10秒はまずまず、そして1万mも実践経験がありますかね。高校駅伝も6区でまずまずの走りをしています。1万mで見ると松永選手がすでに29分台。このあたりが速く戦力なると心強い。
他、東原・三原選手ら5000m14分30秒台のベストの選手が6名!中堅どころが今年は多く入部してくれていますね。全国的な駅伝経験がある選手も何名かいて、1年後2年後が楽しみです。
今から考える三大駅伝オーダー予想
全日本:宗像①-久納③-鎌田③-田辺④-川上②-中園②-清家③-河田②
箱根:宗像①-鎌田③-久納③-河田②-守角③ 富田①-中園②-松永①-清家③-鈴木④
箱根予選は、2月神奈川マラソンからさらに順調に練習が積めているのであればある程度行けるかな?鎌田・河田選手は62分台、清家選手あたりは63分前半は、箱根の走りからすると見込めそう。
その他のランナーが64分前後あたりにどれだけ固められるか。鈴木・糟谷・田辺・中村選手ら4年生の選手、伸びてきた3年久納・守角選手、2年も川上・中園選手など候補はいます。1年生も絡んでくるでしょう。
こう見るとひとまず戦力的には10名以上は整ってきている形ですかね?主力3選手とそのほかの選手でやや差があるのが気になるところでしょうか。
予想オーダーでは、起用して観たい3年生以下が多いので、4年生は1名のみにしていますが、ここから4年生の猛追があれば、さらに手ごわいオーダーになってくるのではないでしょうか。
【法政大学まとめ!】箱根駅伝2021へ向けて
・4人目からやや差があるものの、箱根予選いけそうな選手は多い?
・箱根経験者がいない4年生が強くなると、面白いチームに?
昨年度苦しみ続けた中、しっかりと結果を出した3年鎌田・清家・2年河田選手が、今期の主力になります。予選、そして通過すれば本戦ともに、引っ張ってくれると思います。
4人目がやや離れてるのではという印象ですが、ただ箱根予選の離しで言うと、しっかりと練習が積めていれば、ハーフマラソンで64分前後で走れるのではないかという選手が10名前後くらいいます。油断などなければしっかり通過ラインにもって来れる戦力です。
本戦に関しては、先の3本柱も他校のエースと戦うとまではあともう少しという印象ですし、4人目が差がある以上、往路に関してはまだメンバーが見えてこないところがあります。また山の達人が上り下りどちらも卒業してしまっているので、そのあたりの課題もありますかね。
それでもメンバーは面白いですね。久納・中園・宗像・富田選手らスピードがある若手選手から、鈴木・糟谷選手ら長い距離をコツコツと積み上げてきた4年生とタイプが分かれています。選手競争がうまくかみ合えば、またいいチームになってくるのではないでしょうか?
個人的には、うまくシード権が取れていたときは、4区7区10区あたりのポイント区間に、最初で最後の4年生の選手を起用して粘っていた印象です。なんだかんだで4年生がカギになってくるかなと思っています。
コメント
高校ベストが14分10秒でまずまずはないのでは。