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【早稲田大学】大学駅伝2019-2020振り返りと卒業生特集【箱根駅伝】

少し遅くなりましたが、

各大学の大学駅伝2019-2020シーズンの振り返りと、卒業生の特集を行っていきます。

続いて、伝統校の意地、シード校には1年で返り咲くも…早稲田大学です。

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【早稲田大学】大学駅伝2019-2020振り返り

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全日本大学駅伝予選会2019結果

3位早稲田大学3:58:46.84

4組:11位太田智樹④29分02秒40 12位千明龍之佑②29分03秒19
3組:7位中谷雄飛②29分38秒28 10位井川龍人①29分42秒03
2組:1位鈴木創士①30分02秒85、11位吉田 匠③30分26秒17
1組:10位小指卓也①30分11秒26、25位半澤黎斗②30分40秒66

8-6(3)-5(5)-3(3)

 春先はまだ決してチーム状況が整っていたわけではないのですよね。関東インカレも良かった選手とそうでなかった選手とに開きがありました。そんな中、行われた全日本駅伝予選会は、井川・鈴木・小指選手のルーキー、専門種目が1500m半澤選手に3障の吉田選手が入るオーダーになりました。

 1組は一人目のルーキー小指選手が踏ん張って組10位、1500mの半澤選手が何とか中位に入り総合8位の入り。2組目は既に29分台を持っていたルーキー鈴木選手が素晴らしいスパートで組トップ。この頃から注目の選手でした。3障専門の吉田選手もまずまずでボーダーに近づきます。

 3組本調子ではなかった中谷選手がこちらに回りました。一時抜け出すも持たず組7位に。3人目ルーキー井川選手は差なく続いたのでここで総合5位浮上。ただ、まだ油断ならない位置でした。最終組は調子が戻って来た太田・千明選手が入り、他校のエースと互角の走り。29分一けたで手堅くまとめ、3位通過。課題は残るも、ひとまずほっとする結果でした。

箱根駅伝予選会2019結果

9位早稲田大10:55:26

16位太田智樹④63分58秒
44位井川龍人①64分50秒 60位鈴木創士①65分07秒 63位千明龍之佑②65分10秒
85位遠藤宏夢④65分27秒 103位吉田 匠③65分41秒 115位山口賢助②65分56秒
118位太田直希②65分59秒 160位三上多聞④66分33秒 172位尼子風斗④66分45秒
上位10名
223位向井悠介②67分27秒 254位宍倉健浩③68分11秒

5㎞-10km(5㎞間)-15km(5㎞間)-ゴール(7.195㎞間)
7位-6位(8位)-7位(9位)-9位(11位)

 チーム全体として、肝を冷やしたのが箱根予選。中谷選手が細かい故障が重なり、当日は知れない誤算はあったものの、ある程度練習はこなせていて、通過は当たり前、本番を見据えて、ペースなど細かな事は自分で判断して走るというものでした。

 直前まで涼しい日が続いていたのが、突如気温が高くなった当日。戦略を立てていなかったことが裏目に出ます。中盤まで5位あたりを走っていましたが、10㎞以降ぐっと落ち込む選手が続出。エース太田選手が何とか63分台の16位で走りますが、あとが時間がかかりました。

 初の長距離ロードということで抑えて走っていたルーキー井川・鈴木選手がまずまずでしたが、かせごうとした上級生の千明・吉田・太田・宍倉選手などが失速。堅実にまとめるタイプも遠藤・山口選手まずまずだったのに対して、三上・尼子選手が66分後半の170位前後となりました。

 何とか9位通過となりましたが、ちょっと考えさせられる結果となりました。

全日本大学駅伝2019結果

6位早稲田大学5:17:04

1区(9.5㎞)16位井川龍人①28分21秒[16]0:32
2区(11.1㎞)4位太田智樹④31分48秒[8]0:32
3区(11.9㎞)6位中谷雄飛②34分21秒[8]1:12
4区(11.8㎞)3位千明龍之佑②34分08秒[4]1:13
5区(12.4㎞)5位太田直希②36分36秒[5]0:40
6区(12.8㎞)6位鈴木創士①38分24秒[6]1:38
7区(17.6㎞)9位新迫志希④53分35秒[5]5:46
8区(19.7㎞)9位吉田 匠③59分51秒[6]3:49

 中7日しかなかった中、懸命に立て直しを図った全日本駅伝。1区井川選手がスピード勘が戻らず区間16位もトップと32秒差。2区に入ったエース太田選手が区間4位で8人抜きの力走、上位集団を捉えます。

 3区何とか間に合わせた中谷選手が区間6位で繋ぐと、4区千明選手が躍進の区間3位。総合4位に躍進。箱根予選ヒヤヒヤだった早大が、7日後の全日本駅伝で強豪校の中に割って入ります。

 5区太田直選手、6区鈴木選手もしっかりまとめて前と僅差の総合6位。もう一人、箱根予選は外れていた4年新迫選手が、7区を区間9位ながら務めあげて総合5位へ。

 アンカー長い距離堅実な吉田選手が、留学生には抜かれるも、後方は寄せ付けず総合6位でシード権獲得。失ったシード権を1年で取り戻しました。チームとしては、方向性が間違ってなかったとほっとする結果に。

箱根駅伝2020結果と振り返り

7位早稲田大学10:57:43(往路9位5:28:48、復路5位5:28:55)

1区6位中谷雄飛②61分30秒[6]0:17
2区6位太田智樹④67分05秒[2]0:01
3区14位井川龍人①63分52秒[8]3:42
4区7位千明龍之佑②62分25秒[8]4:16
5区15位吉田 匠③73分56秒[9]7:32

6区19位半澤黎斗②60分49秒[12]10:03
7区2位鈴木創士①62分56秒[9]9:36
8区4位太田直希②65分30秒[9]10:41
9区4位新迫志希④69分17秒[8]11:45
10区8位宍倉健浩③70分23秒[7]12:20

 記録会では、主力がまずまずの走りをして、結果が出ていた中で箱根駅伝に突入しました。

1区中谷選手…2年連続となった中谷選手。彼が色んな意味でキーポイントになったような感じですね。ラストの切れが魅力的ですが、自分のペースでガンガンいくタイプ。序盤誰も引っ張らないとみるや、自分のペースで走り出します。しかもそれが、1㎞ラップ2分52秒と結構なペースでした。

 これに早い段階で縦長になり、有力校でも調子が上がり切っていなかった選手が離れて、シード権及び上位争いに有意な展開に。駒大・東洋には総合でも終盤競り勝つのですから大きかったですね。中谷選手も六郷橋で苦しくなるも、ラストの粘りで、前が見える区間6位で繋ぎます。

2区太田選手…3年連続華の2区となった太田選手。走力も高いですが、調子が良いときは競り合いで+αが出る選手。直にトップ集団に追い付くと、サバイバル展開となった先頭集団にしっかり食い下がり、権太坂の下りでは引っ張る場面もあります。一時4位に後退しそうになるも、ラストの粘りでトップと1秒差の総合2位に浮上、エースの役割を果たします。

3区井川選手…ただ、ここが勿体なかったかなぁ。すぐさまトップを行く青学大の主力選手に追い付くと、5㎞14分を切るペースに食らいつきます。このあたりで自分の判断で離れますが、その後非常に苦しいレースに。上位争いから落ちて、中位争いに巻き込まれる形で総合8位に後退。同じルーキーの選手にも抜かれてしまいました。ここは来年の雪辱に期待かな?

4区千明選手…前年から希望していた4区。アップダウンに自信を持っている千明選手が突っ込んで入ります。最初に一人抜きますが、すぐ並走していた選手には中盤引き離されてしまい総合8位のまま。62分25秒のまずまずのタイムでしたが、もっといきたかった区間かな?

5区吉田選手…ここも2年越しでしたね。前年は直前の自転車事故で走れなかったので、リベンジの意味もありました。ただ、吉田選手も中盤から競り合いについていけずじりじり後退。74分近くくかかる区間15位は本人の思い描いた走りではなかったでしょうか。このあたり良く無い流れになってしまいました。

6区半澤選手…夏に怪我して秋口の試合はエントリーされず。11月5千mで試合復帰していましたが、驚きの6区山下り。どこまで1500mのスピードが活きるかと思いましたが、下りに入っても思うように切り替わらなかったでしょうか。区間19位でジリジリ順位を下げていき、総合も12位に後退。少し嫌なムードが漂い始めます。

7区鈴木選手…これをひっくり返したのがルーキー鈴木選手。直前の記録会で1万mチームトップの28分50秒を出していて、絶好調だったのは確か。それでも11位争いを引っ張って振り切り、一人で前をどんどん追っていく走りはルーキーらしからぬ強さを感じました。

 どこまでシード権に迫るかと思われましたが、なんと大磯付近で10位のチームを捉え、残り1㎞を切ってから9位のチームまで捉えたのはあっぱれ。気が付けば62分台のルーキー新記録の区間2位でした。これは次期エースと言えるのではという走りでした。

8区太田直選手…2年連続8区太田選手。1万28分台を記録して、飛躍的に走力をアップさせた彼を再度8区に置けた早大。決して選手層は厚くないはずですが、中堅層は中々でしたね。スタートからほぼ単独走になった中、65分前半のタイムで区間4位にまとめたのは次につながりますね。

9区新迫選手…2年連続の9区。スピード抜群で、ずっと1区志望だった彼が9区適任となったのは入学時には予想付かなかったかな?持ち前のスピードでずっと区間上位の走り。かなり離れていた駒大に追い付き、激しいバトルの末、ラストの争いで競り勝った場面はさすがというところでした。

10区宍倉選手…どちらかというとトラックの方が得意なイメージがあった彼が10区ということでちょっとヒヤヒヤしたファンもいたかな?すぐに競り合いになったのは良かったかもしれません。後ろから区間記録で追ってきたチームもありましたし…。そんな中、ラスト700mで渾身のスパート。相手にも粘られますが逃げ切って総合7位確保!すぐにシード校には復帰しました。

 最も、総合タイムは±ありながらも11時間切りでほぼ目標通り。それでも総合3位以内になれなかったのは、相楽監督も驚きだったようで。大迫選手の影響か、少ない推薦枠は毎年潤っていますので、次年度はもっと勝負できる態勢を整えていきたいですね。

【早稲田大学】箱根駅伝2020年3月卒業生特集と進路

太田智樹選手

太田智樹13分58秒72/28分56秒32/62分48秒

高3:都道府県1区7位、国体5千5位、IH5千6位
大1:箱根8区14位、全日本7区3位、出雲補欠、関東IC1万19位
大2:箱根2区6位、全日本1区3位、出雲1区7位、日本IC1万7位、関東IC1万9位
大3:箱根2区21位、全日本補欠、出雲補欠、関東IC5千7位1万15位
大4:箱根2区6位、全日本2区4位、予選16位、日本IC5千9位、全日予選4組11位、関東IC5千17位1万6位
進路:トヨタ自動車

 高校時代から主要大会の安定感高いですね。インターハイ5000mで6位入賞、そして都道府県対抗駅伝でも1区7位。エース選手と対等に戦っていて期待値はかなり高かったはずです。

 1年時の関東ICはいきなり1万mで登場。これ4年連続で出場するのですよね。この時はさすがに入賞とは差がありましたが、29分台を記録。対応は速かったですね。

 出雲駅伝からメンバー入りすると、全日本駅伝では7区で大学駅伝デビューします。トップでタスキをもらって懸命に逃げ続けた姿が懐かしいです。上尾ハーフ62分48秒で驚かせましたが、このころから競り合いで+αが出るのが駅伝ファンでも話題になるように。

 ただ、箱根駅伝は失速。8区単独で2位で受け取りましたが、直前の練習の疲れが抜けず身体が重かったそうで。ここはひとつ悔しい経験をします。

 2年では走力が付きましたね。関東インカレ1万mは入賞まであと一歩の9位、日本インカレでついに7位に入賞します。駅伝では出雲・全日本は1区を担当。全日本はハイペースのトップ集団についていき、区間3位の好走。一気に成長します。

 さらに箱根駅伝はエース区間2区に大抜擢。他校のエース選手、留学生選手と競り合いうまく順位を上げていったのはびっくり!最終的に総合3位になるチームの流れを作りました。

 3年時は完全にエース、関東ICは5千1万2種目出場。5千で予想外の入賞でしたが、タイム的には充実の一途をたどっていました。ところが秋口に故障、これが長引いてしまい、試合に一度も出ないまま、チーム事情でぶっつけで箱根2区へ。

 高速化が始まった中、対応できずまさかの区間21位。14人抜かれでチームの流れを切ってしまいました。最終的にシード権に1分少し届かず、責任を一人抱え込みました。

 4年春復帰するとじわじわ逞しくなります。関東インカレ1万mで初の6位入賞、全日本予選4組で他校の主力と戦います。箱根予選は他校のエースに競り負け個人16位。ここからさらにつよくなります。

 直後の全日本駅伝2区で登場し、16位から8人抜きの好走。チームに流れをもたらしました。3年連続となった箱根2区は終始トップ争い、昨年のリベンジとともにしっかりエースとしての役割を果たしました。強豪トヨタ自動車でも、さらに逞しくなっていくでしょうか。

新迫志希・大木皓太選手

新迫志希13分47秒97/28分55秒78/64分03秒

高3:14分00秒45/高校7区2位、国体5千16位
大1:箱根補欠、全日本5区2位、出雲2区12位、日本IC5千4位
大2:箱根補欠、全日本3区9位、出雲4区10位、関東IC5千
大3:箱根9区9位、全日本補欠、出雲4区11位
大4:箱根9区4位、全日本7区9位、全日予選補欠
進路:中国電力

 高校時代の実績では、全体の中でもトップかもしれませんね。世羅高2年時に1万29分07秒と好走。3年時は苦しみましたが、高校駅伝でアンカーを走り優勝のゴールテープを切っています。

 大学入学して、すぐにもう一度1万29分台を出すと、夏を超えて上がってきて、日本IC5千4位と入賞し、一気に話題になります。ただ、出雲は1区からの悪い流れを引きずり区間12位に終わります。

 そのあとの全日本駅伝は5区でトップでタスキを受け区間2位好走します。箱根はチームが強かったこともあり、出走メンバーには入れませんでしたが、次年度以降に期待が高まりました。

 ただ、2年以降は不調やけがに苦しみましたね…。距離が短い出雲・全日本は繋ぎ区間で出場しましたが、区間10位前後の成績と芳しくない結果が続きます。心身共に苦しい状態に陥ったこともあったそうですね。相楽監督が中心にじっくり対話したこともあったそうです。

 そんな中、3年上尾ハーフで64分少しのタイム。課題の長距離ロードの克服のきかっけになったか、ついに箱根駅伝でデビュー。9区でデビューし区間9位で踏ん張ります。

 最終学年、トラックシーズンは怪我もあり主要大会での出走はありませんでした。距離適性をみて箱根予選は回避、全日本7区に合わせます。一つ順位を上げる粘りで、また実績を積み上げました。

 さらに箱根メンバー選考がかった学連記録会。1万m28分55秒!高校2年の自己ベストを5年ぶりに更新。ようやく輝きが戻ってきました。最後の箱根、本人談「ピークずれた」も、区間4位の好走で遠く離れていた総合7位のチームを捉え、ラストでちぎりました。

 苦しんだ4年間でしたが、最後に陽の目を浴びたのは本当に良かったです。進路先中国電力は、世羅高校の先輩も多いです。スピードは抜群の選手、能力開花に繋がればと思っています。

大木皓太14分26秒18/29分39秒90/65分09秒/8分51秒16

高3:14分44秒34/IH3障3位
大1:箱根補欠、日本IC3障6位、関東IC3障5位
大2:箱根8区14位、関東IC3障8位
大3:箱根5区17位、関東IC3障12位
大4:関東IC3障8位

 大木選手は3障が非常に強くて、早大の推薦枠を勝ち取った選手。表彰台は立派な成績です。大学1年時はまずは3障でフルスロットル。いきなり関東インカレ3障で5位入賞。日本インカレでも活躍します。箱根は5区山登りの控えということでメンバーに入っています。

 2年時以降は3障もやりつつ長い距離の強化をしていきます。1万m29分39秒のベストを出して、2年時に箱根駅伝デビュー。選手層ギリギリで選ばれた8区。一つ順位を落としますが何とか粘り切り、総合3位のメンバーの一員になります。

 このあと、ハーフで65分09秒のベストを出してますね。3年時の箱根も8区出走予定でしたが、直前の故障者の影響で5区山登りを挑戦。ただ、うまくペースがつかめず区間17位。チームの流れを止めてしまいました。

 最後にかける4年時、関東インカレは4年連続出場となった3障で8位入賞。3障もレベルが年々上がっていく中3度入賞したのは見事です。箱根も勿論狙っていきますが、直前の怪我の影響もありメンバー入り叶わず。7区給水がラストランとなりました。

遠藤宏夢・真柄光佑選手

遠藤宏夢14分25秒72/29分39秒27/65分10秒

高3:14分25秒72/都道府県5区35位、高校3区23位、IH3障5位
大1:
大2:箱根補欠
大3:全日本7区16位、関東IChalf
大4:箱根補欠、予選85位、全日予選補欠

 遠藤選手も高校時代の実績はまずまず。駅伝の経験もあるし、インターハイ3障5位に入った経験もあるのですね。ただ、大学時代はインカレなどで3障の経験はなし。長い距離に絞っていたのですね。

 少しずつ対応し、2年時に30分09秒、ハーフ65分10秒を記録。箱根16人エントリーメンバーに入ります。3年時は関東インカレハーフの出走メンバーに選ばれ、着実に実績を積み上げます。

 秋になり10月記録会で1万29分39秒の自己ベストを記録。全日本駅伝で大学駅伝デビューを果たします。とはいえ任されたのは主要区間の7区、シード権へ向けて劣勢の中での大事な場面でしたが、ここは歯が立たず区間16位と大きく後退へ。遠藤選手もここで調子が落ち込んで、箱根のメンバーは逃します。

 4年時は夏前から少しずつ状態を上げてきて、箱根予選で活躍。チームが大苦戦する中、個人85位の好走でした。箱根で走ることはできませんでしたが、長い距離で確実に実力をつけていたランナーでした。

真柄光佑14分19秒29/29分54秒25/63分39秒

高3:14分44秒
大1:
大2:
大3:箱根7区13位、関東IChalf5位
大4:関東IChalf

 下級生の頃は怪我も多かったですが、3年時に躍進。それまであまり実績がなかった中、関東インカレハーフで驚きの5位入賞。一気に主力候補になりました。5千・1万・ハーフの自己ベストもこの年に出しています。上尾ハーフの63分39秒は大きかったですかね。

 これが箱根デビューに繋がります。小刻みにアップダウンが続くコースが得意と言うことで7区へ。調子は落ち気味でしたが、集団走の中、何とか粘り切ります。

 最終学年は、故障がちでしたかね。中々思うように結果が出ず、箱根はエントリーならずでした。

伊澤優人・三上多聞・尼子風斗選手

伊澤優人14分28秒80/29分31秒93/63分47秒

高3:14分54秒
大1:
大2:
大3:箱根補欠
大4:予選補欠、関東IChalf

 高校時代、ようやく5千15分を切る実力だったのですよね。彼も毎年少しずつ積み上げてきました。3年秋に1万29分台に突入すると、11月上尾ハーフで63分47秒の大幅自己ベスト。箱根出走メンバーが目の前に迫りましたが、惜しくも直前で故障してしまいます。

 それでも最終学年関東IChalfで出走メンバーとなると、秋口に1万29分31秒のベストをマーク。最後のロードシーズンの飛躍が期待されましたが、またしても故障。箱根メンバーにはなれず…。

 そんな中、練習を積んだ中、大みそかに早大記録会として毎年行われる漢祭りに参加。大会史上初となる29分台での栄光!毎年選手層には苦しむ早大としては快挙。大きく盛り上げたのではないでしょうか。箱根で見たかったひとりです。

三上多聞14分35秒94/29分46秒49/63分46秒

高3:14分41秒41
大1:
大2:
大3:
大4:箱根補欠、全日本補欠、予選160位、全日予選補欠、関東IChalf

 彼も地道に力を付けてきていた選手なんですよね。大学3年時に1万29分46秒の好タイム。箱根メンバーには入れませんでしたが、3月学生ハーフで63分46秒をマーク。新主力候補ともいわれました。

 この実績もあり、関東IChalfで出走メンバーを勝ち取ります。ただ、ここは悔しい失速に…。その後も頑張って箱根予選の出走メンバーを勝ち取りますが、チーム9番手予選160位は思い描いていた走りではなかったでしょうか。

 それでも首脳陣の評価は高く、他の大会もエントリーメンバー入り。出走メンバーをギリギリまで争いますが、惜しくも駅伝出走ならず。それでも早大一般枠の意地は見せてくれました。

尼子風斗14分36秒39/30分10秒14/66分45秒

高3:14分55秒
大1:
大2:
大3:
大4:箱根補欠、予選172位

 高校時代は5千15分をやっと切るくらいの選手。それが2年時に1万30分10秒まで持ってきたのですから、下級生の頃はぐっと伸びていました。ただ、故障などもあって、それが一時期的になってしまいましたかね。長い足踏みが続きました。

 それでも最終学年は初めて夏合宿でしっかり走れて、ついに主要大会のメンバー、箱根予選での出走を勝ち取ります。ただ、暑さに苦しみチーム10番手の予選172位は悔しいか。箱根5区山登りに照準を絞り、箱根エントリーに入りますが、残念ながら出走はなりませんでした。

飯島陸斗・齋藤雅英選手

飯島陸斗

高3:
大1:
大2:
大3:日本IC1500m4位、関東IC1500m5位
大4:関東IC1500m

 中距離の選手も1500mでインカレに出場した選手は少し紹介します。飯島選手は3年時に一気に台頭してきましたね。関東インカレいきなり5位入賞はびっくりしました。日本インカレも4位で、勢いは続きました。

 4年時はもう一度出場しましたが、この時は決勝進出なりませんでしたね。日本インカレもエントリーしますが欠場しています。

齋藤雅英

高3:14分08秒11/都道府県1区20位、IH1500m2位
大1:日本IC1500m1位、関東IC1500m
大2:日本IC1500m10位
大3:日本IC1500m、関東IC1500m11位
大4:日本IC1500m

 実績はすごかったですよね。インターハイ1500m2位はかなりのものです。1年時は関東インカレでは決勝に進めませんでしたが、日本インカレはいきなり優勝!これから中距離会けん引するのか!?と言うくらいの勢いでした。

 ただ、そこからちょっとうまくいかなかったですかね。時々決勝には進みますが、入賞はならず。その中で日本インカレは4年連続出場、最終学年は惜しいところで決勝進出ならず。それでも4年間やり切ったのだと思います。