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【國學院大學】大学駅伝2019-2020振り返りと卒業生特集【箱根駅伝】

少し遅くなりましたが、

各大学の大学駅伝2019-2020シーズンの振り返りと、卒業生の特集を行っていきます。

今シーズン台風の目になると戦前から言われ…見事に強豪校と対抗して見せた國學院大學となります。

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【國學院大學】大学駅伝2019-2020成績と振り返り

 國學院大學は、『歴史を覆す挑戦』の名の元、出雲駅伝優勝と箱根駅伝往路優勝と総合3位の目標を立てていたのですよね。

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出雲駅伝2019結果

1位國學院大學2:09:58

1区(8.0㎞)4位藤木宏太②24分29秒[5]1分22秒差
2区(5.8㎞)3位中西大翔①16分21秒[3]12秒差
3区(8.5㎞)3位浦野雄平④23分57秒[2]4秒差
4区(6.2㎞)5位青木祐人④17分45秒[4]19秒差
5区(6.4㎞)5位茂原大悟④18分21秒[4]37秒差
6区(10.2㎞)1位土方英和④29分05秒[1]

 初めて優勝候補に挙げられて、大学駅伝初制覇を狙った出雲駅伝。1区得意の藤木選手がしっかり秒差で滑り出すと、ルーキー中西選手がしっかりと強豪校のグループに加わります。

 3区エース浦野選手で抜け出す作戦はうまくいかずも、トップグループ保持。ここからは4年生リレー。青木選手、茂原選手が少しずつトップから引き離されるも、ともに区間5位。できる限りの走りをして、総合4位の位置でアンカーへ。

 任された土方選手は、3位グループ、途中で2位グループになってからも冷静な走りを披露。トップの失速が始まったタイミングでロングスパート!懸命に詰め寄ると、残り1㎞を切ってから、もう一つギアを切り替えてトップへ!

 圧巻の区間賞の走りで、大学駅伝初優勝!この大逆転は大いに話題になり、駅伝戦力分布図にも大きく影響を促しました。

全日本大学駅伝2019結果

7位國學院大學5:17:34

1区(9.5㎞)12位島崎慎愛②28分17秒[12]0:28
2区(11.1㎞)2位浦野雄平④31分38秒[4]0:18
3区(11.9㎞)12位藤木宏太②34分38秒[9]1:25
4区(11.8㎞)4位中西大翔①34分14秒[6]1:32
5区(12.4㎞)1位青木祐人④36分06秒[4]0:29
6区(12.8㎞)5位中西唯翔①38分12秒[4]1:15
7区(17.6㎞)17位茂原大悟④55分15秒[7]3:03
8区(19.7㎞)5位土方英和④59分04秒[7]4:19

 2冠を狙った全日本大学駅伝。1区復帰間もない島崎選手が最低限で繋ぐと、2区浦野選手が高速化にやや戸惑いつつも、総合4位に浮上します。

 ところが、3区藤木選手がまさかのブレーキ。本人は区間記録ペースで走っていた選手に抜かれたときに力んだとのこと。前田監督は、他校の様子を伺い、直前まで区間配置を決めなかったことが、選手に負担をかけたとのことでしたが…。

 ここから巻き返すのが今までと違うところ。ルーキー中西大選手が3人抜いて6位に浮上すると、5区青木選手が区間賞!トップと29秒差に追い上げ、優勝戦線に舞い戻ります。6区中西唯選手も粘りましたね。

 ただ、7区安定感を誇っていた茂原選手がブレーキの区間17位で7位へ後退。アンカー土方選手も追い上げを焦ったか、腹痛で出雲程の走りはできず。前回より一つ順位を落とす悔しい7位に終わります。

箱根駅伝2020結果と振り返り

3位國學院大學10:54:20(往路2位5:22:49、復路10位5:31:31)

1区2位藤木宏太②61分18秒[2]0:05
2区8位土方英和④67分19秒[4]0:03
3区5位青木祐人④61分34秒[3]1:26
4区3位中西大翔①61分53秒[3]1:28
5区3位浦野雄平④70分45秒[2]1:33

6区8位島崎慎愛②59分01秒[2]2:16
7区11位木付 琳②64分31秒[3]3:24
8区7位河東寛大③66分10秒[3]5:09
9区19位茂原大悟④72分30秒[5]9:26
10区4位殿地琢朗②69分19秒[3]8:57

 ただ、前田監督は「良薬になった」とのこと。その後の大会で、中堅どころの選手に好記録が続出。強豪校相手に総合力では叶わないと話していましたが、ある程度の往路優勝・総合3位の目算が立っての箱根駅伝2020でした。

1区藤木選手…ハイペースの中でも本当に冷静な走りでした。六郷橋の下りで満を持してスパートし単独トップに立ったのは鳥肌が立ちましたね。解説者の「少し早い」との予想は当たって、区間2位でしたが、他強豪校にリードはできました。

2区土方選手…2年連続のエース区間2区でした。すぐ集団になって、ペースメーカーに使われてしまった感がありましたが、最終的にはトップと秒差で繋げたので、國學院大としてはまずまずでしたかね?

3区青木選手…3年連続3区出走の青木選手が冷静でしたね。突っ込む選手にはついていかず単独走で前が見える位置をキープ。終盤で青学大に追いつきマッチレースとなったのは大いに盛り上がりました。秒差で3位でリレーします。

4区中西大選手…ルーキーがどこまで4区凌げるかと言うところ。凄まじい区間記録を出した青学大とは1分28秒差まで広げられますが、61分台の区間4位は、次期エースとして目途が立つ走りでしたかね?往路優勝は射程圏内と思われました。

5区浦野選手…区間記録保持者のエースが満を持して登場。ぶっつけだった前年と違い、早くから特化した練習を行い、自信を持って臨みました。
本格的な上りに入るところで2位に浮上、どこでトップを捉えるかと思われました。

 ところが、昨年より速いペースなのに、トップとの差が詰まらない。発汗量が多いなど自身の体調の変化もあった。そういう焦りの中、力を出し切れず。過去最高の往路2位ながら、往路優勝の目標は達成できず「ごめん」のポーズでのゴールとなりました。

6区島崎選手…もう一つの目標、総合3位達成に向けて大事な山下り。國學院大苦手な6区ですが、1万28分台を持っている島崎選手が区間8位でうまく凌ぎ切りました。次年度に向けても大きな走りです。

7区木付選手…12月10マイルのレースで一気に台頭した選手で秘密兵器だったのですよね。いきなり後ろに追いつかれて2位争いとなります。前半は強気の走りでした。後半失速するものの、将来性楽しみな走りでした。

8区河東選手…底上げ課題だった3年生の選手がついに駅伝で力になりました。種子島出身発の箱根ランナーということも話題になりましたね。少しうろと詰められますが、総合3位はキープします。

9区茂原選手…前回の4区から回ってきました。長い距離から台頭した茂原選手には向いている区間…と思ったのですが、まさか終盤に失速してしまいブレーキ。残り3㎞を切ってから5位に転落し、さらに1分差を付けられてしまいました。前田監督「一度は3位をあきらめた」瞬間でした。

10区殿地選手…それがまさかの大逆転だったのですよね。前回箱根を走り、今年主力と期待された2年と殿地選手。ただ、年間通して貧血に悩まされ、当初は補欠どまり。エントリーされていた3年高嶌選手の予定でした。

 それが12月に入って調子が急浮上。前田監督のひらめきで5日前に起用決定となったそうです。それで1分ビハインドをあっという間に追いつき、4校での3位争いに参戦。目標3位のへの夢を繋げます。

 スプリントに分が悪いと知っていたチームメイトはまだ3位はイメージできなかったそうですが、残り1㎞からじわじわロングスパート。単独3位に上がると、そのまま逃げ切りました。過去最高の7位から大幅にジャンプアップ、今年の國學院大は本当に勝負強かったです。

【國學院大學】箱根駅伝2020年3月卒業生特集と進路

 ちょうど、今の4年生が入学した直前の箱根は、なんと予選落ち。ひとまず連続出場を続けていたチームの予選落ちには、前田監督も頭を抱えたそうで…。その時であったのが浦野選手たち。

4年間のチーム成績

高3:全日本15位、箱根予選13位、全日予選9位
大1:箱根16位、全日本9位、全日予選6位
大2:箱根15位、全日本11位、全日予選3位
大3:箱根7位、全日本6位、全日予選2位
大4:箱根3位、全日本7位、出雲1位

 見た通り、すぐに箱根駅伝に復帰すると、成績は年々急上昇。出雲駅伝で初の大学駅伝制覇まで果たします。箱根は感動の3位、この世代の成長とともにもう一度振り返ります。

※関東インカレは2部

浦野雄平選手

浦野雄平13分45秒94/28分25秒45/62分02秒
高3:5千14分36秒81/全国5区17位、高校1区31位、IH3障15位
大1:箱根6区17位、全日本補欠、予選114位、関東IC3障5位
大2:箱根1区2位、全日本1区8位、予選30位、全日予選4組23位、関東IC5千9位1万8位
大3:箱根5区1位、全日本2区3位、予選7位、全日予選4組5位、関東IC5千3位
大4:箱根5区3位、全日本2区2位、出雲3区2位、日本IC5千5位、関東IC5千6位1万4位
進路:富士通

 浦野選手は大きくクローズアップされましたね。中学時代は野球部も、高校は陸上へ。北信越では有名な選手になりましたが、全国レベルではまだ目立つレベルではありませんでした。

 まずは得意分野だった3障で活躍。1年時は関東ICで5位入賞していたことを覚えている人は、どれくらいいるのでしょうか。その後、長い距離でもじわじわ力をつけてきて、箱根予選でも114位ながらしっかり走り切っています。

 全日本は補欠になるも、その後の1万mで29分前半の結果を出して、一つ上の先輩と山下り6区でバトル。見事に出場権利を勝ち取りますが、この時は中盤からブレーキ。区間17位の悔しさを味わいます。

 このあとびっくりするのですよね。関東IC1万で驚きの8位入賞、続けて5千も前半から攻めていった中9位。全日本予選4組は少し調子を落とすも通過に貢献します。箱根予選は昨年から大きく上げると、全日本1区8位の力走。評価を上げます。1万mも28分台に載せます。

 そして、前田監督から2区を走ってくれ、という願いを断って、志願しての箱根1区。途中からペースが上がる難しい展開の中、区間2位。結果を出します。総合は15位もこのあたりから、かつての國學院大とは違う面が見られるようになりますね。

 3年時のインカレは5千に絞って日本人トップの3位表彰台!全日本予選も4組5位、箱根予選は62分02秒の好タイムで個人7位。どんどん学生長距離界の中心人物になります。全日本2区も3位好走です。

 箱根も前半の主要区間化と思われましたが、びっくり。前田監督の頼みを受け、山登り5区を任されます。ほぼ準備なしで挑んで、70分台の区間新記録!國學院大史上最高の往路3位でゴールします。一躍有名になりましたね。なお、この後クロカンでも世界代表になり、何やらせても強いとの話になります。

 最終学年もしっかりインカレで成績を残すと、全日予選・箱根予選もない初めてのシーズン。記録を狙い5千13分45秒、1万28分25秒の自己ベストを出します。迎えた大学駅伝は、出雲駅伝は3区でトップ集団を引っ張り優勝に貢献。全日本も2区2位とまずまずの結果を出します。

 最後の箱根は、目標の往路優勝のため、2年連続山登り5区へ。準備をして臨むも、本人の思うように当日はレースが進まず、前年より速いタイムも区間3位。往路2位でのゴールテープに「ごめん」のポーズでゴールテープを切ることに。

 最も、浦野選手が、最も光ったのはこのあと。先日のクロスカントリー日本選手権。勝負所をしっかり見極めたスパートで、見事に優勝!また一つ華を咲かせました。富士通のユニフォームでの、1万m日本選手権を走る姿が今から楽しみです。

土方英和選手

土方英和14分07秒25/28分44秒28/62分02秒
高3:14分46秒
大1:箱根3区18位、全日本5区4位、予選79位、全日予選2組13位
大2:箱根4区3位、全日本4区12位、予選31位、全日予選2組17位
大3:箱根2区7位、全日本7区6位、予選27位、全日予選4組10位、関東IC1万6位
大4:箱根2区8位、全日本8区5位、出雲6区1位、日本IC1万3位、関東IChalf1位、
進路:Honda

 埼玉栄高校時代は、怪我が多く、5千は14分46秒どまり。全国高校駅伝へも出場できなかった選手でした。ただ、前田監督は、練習の動きを見て14分後半の選手が力ではないと見抜いていたとか。

 國學院大入学後すぐ戦力になっていきます。全日本予選2組で起用され13位の好走。箱根予選も二桁順位で走り切り、やはり持ちタイムより力がありました。大きくクローズアップされたのは全日本駅伝本戦。5区区間4位の力走で、チーム(当時)最高位の9位に大きく貢献。当時まだ出場がやっとだったチームに光が差し込みます。

 箱根3区は失敗しますが、糧にまた強くなってきます。箱根予選でぐっと昨年より成績を縮めると、箱根本戦は4区で区間3位の好走。一時チームを一桁順位に載せる力走です。この学年の頑張りが光った箱根路です。

 3年生で一気に躍進。記録会1万m28分44秒を記録すると、関東ICも1万6位、全日本予選4組で好走します。箱根予選はやや失敗も、全日本本戦7区6位で初シード権に貢献。箱根本戦は2区に、どのくらいで凌ぐかと思われましたが区間7位の好走でチームを上位の流れに載せる活躍でした。大学としても7年ぶりシード権でした。

 長い距離の安定感は強く、丸亀ハーフ・学生ハーフともに62分一桁のタイム、さらに暑くなる関東ICハーフも見事に優勝。日本IC1万3位も勢いある後輩を退けて見事な走りでした。勝負強さも身に付けます。

 その勝負強さが遺憾なく発揮されたのが出雲駅伝アンカー。目標の優勝に向けては37秒差で厳しい状況。2位争いを制することができるか、が焦点でしたが。トップが見えてくると、ぐっと加速。残り1㎞を切ってから逆転したのはお見事なレースでした。

 全日本は後方の単独走、箱根は集団を長い間引っ張り、区間順位は思ったより伸びませんでしたが、持ち前の安定感発揮。実業団、Hondaに入る前に、一度東京マラソンを走るそうですが…どのくらいの結果を出すか、密かに楽しみです。

青木祐人選手

青木祐人13分54秒49/28分44秒01/61分32秒

高3:14分22秒37/全国5区2位、高校3区8位
大1:全日本3区10位、全日予選補欠、関東IC1500m5千
大2:箱根3区5位、箱根予選補欠、全日予選2組17位、関東IC5千
大3:箱根3区6位、全日本3区11位、予選132位、全日予選3組12位
大4:箱根3区5位、全日本5区1位、出雲4区5位、日本IC5千16位
進路:トヨタ自動車

 入学時には、最も期待が高かった選手ではないでしょうか。5千14分22秒は当時の國學院大としてはかなり高く、しかも都道府県対抗駅伝5区2位の成績も!即戦力として期待されました。

 最も最初は波に乗れませんでした。関東ICは2種目出場もまだ目立てず、駅伝の予選にも出走なりませんでした。全日本駅伝には選ばれ3区10位の成績。箱根はエントリー漏れ、その後のハーフは64分14秒でまずまず。安定はせずも、光るものはやはりある印象でした。

 大学2年も主要大会に選ばれたり、選ばれなかったりを繰り返していました。一気に上がってきたのが、2年時の箱根路。3区を任されると、下位からスタートながら区間5位の好走!この時に、浦野・青木・土方選手の世代がぐっとチーム内で力をつけてきたのですよね。前田監督も3選手の取り組みは高く評価していました。

 青木選手も徐々に上がってきて、3年時は初めて5千13分台をマーク。全日本予選3組12位とまずまず走ります。秋口はあまり状態が良くなかったですが、箱根3区には再び合わせてきて上位の流れに乗り区間6位好走。3区専任になってきました。

 4年前半戦は試合に出場できませんでしたが、夏を超えて逞しくなってきました。それまでは涼しい時期に強い選手というイメージでしたが、出雲から登場。優勝争いの中4区力走。さらに全日本5区で区間賞!これは駅伝ファン相当驚いたのではないでしょうか。

 箱根前の大会では1万m28分44秒。一気に高いレベルで安定して走れる選手になってきました。その箱根も往路優勝争い大事な局面でしっかり区間5位好走。強豪校とバトルしたシーンは大いに盛り上がったのではないでしょうか。その後丸亀ハーフで61分32秒好走。強豪トヨタ自動車でもやっていけそうで楽しみな選手です。

茂原大悟・稲毛暉斗選手

茂原大悟14分14秒49/29分27秒84/64分01秒

高3:14分32秒42/全国5区30位
大1:
大2:
大3:箱根4区14位、全日本6区8位、予選65位、全日予選3組10位、関東IChalf
大4:箱根9区19位、全日本7区17位、出雲5区5位、関東IChalf10位

 大学後半になって伸びてきた茂原選手。高校時代も都道府県対抗駅伝5区の経験がある選手だったのですよね。

 2年生まではエントリーできませんでしたが、長い距離の積み重ねで、3年生関東ICハーフで選ばれました。状態は上向き、全日本予選で3組で起用され10位。さらに箱根予選65位の好走で、駅伝のレギュラーを掴みます。

 全日本駅伝は6区区間8位の好走で初シード権獲得に大きく貢献。箱根駅伝は往路4区起用で区間上位とはいきませんでしたが、流れの中最低限でまとめています。4年さらに強くなり関東インカレハーフは10位と好走します。

 スピードランナーではありませんでしたが、出雲駅伝5区起用。粘りある走りで優勝農研します。ただ、今期はここがピークになってしまいましたかね…。全日本・箱根は無念の失速、大学で競技を終える選手なだけになんとか最後結果出してほしかったですが、勝負の世界の厳しさですね。それでも、國學院大の上昇とともに出てきた選手なのは確かです。

稲毛暉斗14分26秒70/29分46秒74/64分45秒

高3:14分48秒
大1:
大2:
大3:全日本補欠、箱根予選245位、全日予選補欠、関東IChalf
大4:

 基本的には戦力になったのは上記4名。あとはエントリーした選手が何人か。記録的にはまずまずなのですが、それだけ学年が上がるごとに戦力が厚くなってきたのが分かります。

 そんな中、長距離で唯一主要大会出走があるのが稲毛選手。高校時代14分48秒ながら、1年時に1万m29分46秒を記録。2年時には5千14分26秒を記録、ハーフも64分台にベスト記録を載せてきます。

 3年時に関東インカレハーフを出走!主要大会で走ると、箱根予選で出走メンバーに選ばれます。ただ、ここは245位と厳しい結果に…。全日本はメンバーに入りますが、箱根本戦はメンバーに入れず。4年時は調子を上げられず、エントリーは叶いませんでした。

田中義己・小杉恒人選手

田中義己14分25秒40/29分21秒60/64分49秒

高3:14分38秒33
大1:
大2:
大3:箱根補欠
大4:

 3年時に箱根本戦の補欠に入ったのは田中選手。その直前に1万m29分45秒、ハーフ65分38秒の結果を出して、メンバーに選ばれます。さらに4年生は1万m29分21秒まで伸ばして、上尾ハーフで64分49秒と自己ベストを更新します。

 それでも16人には入れないのですから…、選手層が強豪校に比べて薄いと言われていましたが、箱根駅伝直前は相当な選手層になっていましたね。田中選手自身には厳しい結果になりましたが、その後の人生に繋がれば…。

小杉恒人14分34秒81/29分44秒27/64分22秒

高3:14分34秒81
大1:
大2:
大3:
大4:

 小杉選手は最後の最後で一気に上がってきたのですよね。高校時代の5000mベストは更新できませんでしたが、長い距離にかけていましたかね。

 1年時に65分36秒を出しているのですが、そこからやや足踏み。それでも3年12月に29分44秒の記録を出します。最終学年上尾ハーフで64分22秒の好タイムをマーク、メンバー争いに食らいつきますが、惜しくも叶いませんでしたね…。それでも、諦めなかったのは荒廃が見ているはずです。

添田知宏・稲田峻大選手

添田知宏3分51秒70/14分24秒27/29分59秒05/65分27秒

高3:14分24秒27
大1:関東IC1500m9位
大2:関東IC1500m
大3:関東IC1500m11位
大4:

 添田選手は1500mで関東インカレの活躍があるのを覚えている人はいらっしゃるでしょうか。大学1年から3年連続で出場し、2度決勝進出。最高位9位の成績があるのですよね。國學院大有数のスピードランナーでした。

 最終学年に出場していないのは、箱根にかけていたからでしょうか。7月に初めて1万m29分59秒と結果を出します。上尾ハーフで65分27秒と頑張りますが、ちょっと届かなかったですかね。もっと見たいランナーでした。

稲田峻大14分21秒78/30分38秒07/65分57秒

高3:5千14分21秒78
大1:
大2:
大3:
大4:

 最後に紹介するのはこの選手。実は…高校時代の持ちタイムは、稲田選手がトップの14分21秒だったのですよね。勿論、早い段階での戦力を期待されたと思います。

 ただ、4年間通して中々噛み合わなかったですかね。1万mベストは3年時の30分38秒、ハーフベストも65分57秒。最終学年の上尾ハーフも66分29秒とレギュラー争いに届かず、悔しい4年間だったかなと感じます。