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【2020(第103回)陸上クロスカントリー日本選手権】レース展開・結果

2020年2月22日(土)に行われている大会ですね。

・第103回日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競争

新型コロナウイルスの影響で様々な大会が中止になる中、行われている数少ない大会です。TBS系列での生放送もありますね。

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ページコンテンツ

陸上クロスカントリー日本選手権2020レース展開・結果

公式サイト

全体詳細結果

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シニア男子10㎞

レース展開

 107名のランナーが出場。4mの風がああるやや過酷なコンディションの中、スタート。SUBARU牧選手が先頭を引っ張り、神大安藤駿選手が2番手となる。

 1㎞2分58秒通過は、昨年よりやや遅め。牧選手、さらに梶谷選手も前に出てきて、SUBARU勢が積極的。2㎞は5分51秒通過。まだまだ30名以上の集団だ。

 3㎞を通過してから、住友電工田村、黒崎播磨の田村選手。昨年大いに沸かせた田村兄弟がぐっと前の方に出てくる。他、同じ黒崎播磨の小西選手らが見える。

 サンドセクション手前で黒崎播磨の田村・小西選手の2人が抜け出していくが、3位集団からすかさず住友電工田村、國學院浦野選手、帝京大島貫らが追いついてくる。ただ、かんり縦長の先頭集団になった印象だ。

 4㎞は11分43秒は小西・田村兄弟・島貫・浦野選手の5人が先頭集団、10mほど離れて6位集団東海大鬼塚選手らの争いとなっている。

 5㎞14分43秒で通過。少し入れ替わりがあり、小西選手は後退、カネボウ鈴木選手、日体大池田選手、東海大松崎選手、SUBARU梶谷選手の8名が先頭集団になる。

 6㎞17分32秒で通過、住友電工の田村選手がガンガン引っ張り、浦野・田村弟・鈴木選手がピタリとつく。日体池田選手が5m差、その後ろ梶谷選手が追いつこうとしている。7位に松崎・島貫選手の2人。9位集団はまた少し離れている。

 田村兄弟が細かなペースアップを繰り返し、タフなレースで徐々に絞られる。カネボウ鈴木選手が徐々に苦しくなってきてやや後退。田村兄弟とピタリとつく浦野選手の争いに絞られる。

 7㎞を過ぎて、田村友選手が積極的に引っ張り出し、浦野・田村和選手がついていく。田村和選手は苦しそうだが、懸命についていく。後ろに梶谷・鈴木・橋詰選手あたりが浮上している。

 8㎞23分24秒、ビッグパワーヒルズで、田村和選手が5m後退。しかし、下りで再び追いつく。弟に負けたくない粘りか。このあたりで初めて國學院大浦野選手が先頭に。

 そして、浦野選手がじわりとロングスパート!一旦5m田村兄弟が離れる。すぐ反応したのが田村和選手。だが、9㎞で再び浦野選手がスパートすると離れていく。2位田村和、3位田村友選手。

 3つのアップダウン、サンドセクションも浦野選手もスピードは落ちない。田村和選手が諦めずにスパートするも、浦野選手が逃げ切り優勝!29分19秒のタイム。陸上日本選手権10000mの参加資格を得た。

 2位3位は昨年と同じく田村和・田村友選手。今年も盛り上げた。4位争いは激しい中、日体池田選手らが続いた。

上位・大学生結果

詳細結果

1位浦野雄平④29分18秒 國學院大
2位田村和希29分24秒 住友電工
3位田村友佑29分34秒 黒崎播磨

 前年は当時学生だった法大坂東選手が制し、今回は学生ラストランとなる國學院大浦野選手が制す。この2年は大学4年生が凄いですね。しかもタイムが年々上がってきています。

 日本選手権のクロスカントリーは比較的走りやすくなっていますが、1㎞2分55秒程の平均ペースでずっと押していけるのは、本当にしっかりと蹴り上げているのだなと思っています。

 そのハイペースの中、浦野選手は、先頭集団の中ごろにつけていて表情かえず、しっかりと勝機を探っていました。ぬかるみのところを過ぎて、スパートをかける戦術もピタリはまりましたね。多くの有力ランナーも制して、本当に力がついていることを見せてくれました。

4位池田耀平③29分44秒 日本体育大学
5位梶谷瑠哉29分46秒 SUBARU
6位島貫温太④29分48秒 帝京大
7位鈴木祐希29分50秒 カネボウ
8位橋詰大慧29分50秒 SGHグループ

9位鬼塚翔太29分59秒④ 東海大
10位物江雄利30分04秒 カネボウ
11位松崎咲人①30分06秒 東海大
12位小野知大30分11秒 旭化成
13位安藤大樹30分17秒 旭化成
14位林竜之介30分23秒 SGHグループ
15位大塚 倭30分23秒 NTT西日本
16位大森 樹30分24秒 JFEスチール
17位葛西 潤①30分30秒 創価大
18位市村朋樹②30分38秒 東海大
19位原 法利30分39秒 Honda
20位竹下 凱30分44秒 SGHグループ

21位小西祐也30分44秒 黒崎播磨
22位秦 将吾30分47秒 大塚製薬
23位加藤広之②30分47秒 日本体育大
24位河田健太郎30分48秒 福岡大
25位伊藤和麻30分51秒 住友電工
26位及川佑太30分51秒 YKK
27位斎藤俊輔②30分53秒 立教大
28位近藤聖志30分53秒 トヨタ自動車
29位小山陽平30分54秒 NTN
30位中村優吾30分56秒 黒崎播磨
31位牧 良輔30分58秒 SUBARU
32位竹内大地31分00秒 トーエネック
以上31分00秒以内

以下学生
福住賢翔③31分06秒 日本体育大
新家裕太郎①31分08秒 創価大
橋本尚斗②31分16秒 帝京大
荻野太成④31分25秒 神奈川大
加藤 淳③31分29秒 駒澤大
難波 天③31分40秒 麗澤大
濱野将基①31分42秒 創価大
増井大介③32分04秒 立教大
椎野修羅②32分18秒 麗澤大
ミラー千本真章①32分25秒 立教大
坂口礼章32分30秒 広島大
安藤 駿④32分40秒 神奈川大
黒田航世①32分41秒 立教大
花牟礼隆汰①32分55秒 東海大
など

 その後少し開いて、29分後半に選手が雪崩れ込みましたね。4位はやや驚きの日体池田選手が、粘りの走りで最後の4位争いを制しました。箱根1区ハイペースの中、区間3位の好走をしていましたが、本当に力がついてきているようです。5位はこれまた粘ったSUBARU梶谷選手、落ちそうで落ちない走りという感じでした。

 6位は帝京島貫選手が入りました。スピード抜群の選手ですが、今季は年間通して調子を合わすのに苦労していましたが、学生ラストランにピシャリ合わせてきました。光るものがある選手です。

 7位は1週間前の早大記録会で1万m28分30秒台を出したカネボウ鈴木選手(10位物江選手もですね)が連続でまとめきり、8位は後方から浮上してきたSGHグループの橋詰選手、ここまでが入賞ライン。なお青学大OBが3人も!結果が出てますね。

 9位に東海大4年生鬼塚選手が学生ラストラン、1年時は優勝していたのですよね。また勢いが戻れば。11位に次期主力の松崎選手がいますね。他、旭化成の新戦力の小野・安藤選手らが上がってきています。

ジュニア男子8㎞結果(進路も)

詳細結果

1位石田洸介23分48秒 農大二
2位佐藤一世24分03秒 八千代松陰 ⇒ 青山学院大
3位石井一希24分05秒 八千代松陰 ⇒ 順天堂大
4位中野翔太24分11秒 世羅高 ⇒ 中央大
5位赤星雄斗24分14秒 洛南高 ⇒ 駒澤大
6位石原翔太郎24分16秒 倉敷高 ⇒ 東海大
7位倉本玄太24分24秒 世羅高 ⇒ 青山学院大
8位三浦龍司24分26秒 洛南高 ⇒ 順天堂大
9位佐藤真優24分31秒 東洋大牛久 ⇒ 東洋大
10位中川雄太24分31秒 秋田工業

11位安原太陽24分34秒 滋賀学園 ⇒ 駒澤大
12位田中悠登24分35秒 敦賀氣比
13位久保田徹24分36秒 聖望学園 ⇒ 大東文化大
14位麓 逸希24分36秒 開新高 ⇒ 東京国際大
15位小林亮太24分37秒 豊川高
16位松尾昂来24分38秒 西脇工 ⇒ 東海大
17位沼井優斗24分38秒 國學院久我山
18位倉掛 響24分39秒 小林高
19位内藤一輝24分41秒 洛南高
20位川畑昇大24分41秒 須磨学園 ⇒ 東京国際大
以上トップ20

以下、進路判明分高校3年生

北村 光 樹徳 ⇒ 早稲田大
杉彩文海 鳥栖工 ⇒ 明治大
園木大斗 開新高 ⇒ 中央大
松並昂勢 自由ケ丘 ⇒ 青山学院大
阿部優樹 國學院久我山 ⇒ 國學院大

 高校生では、農大二2年生石田選手が快勝!中学時代からとても速かったですが、高校でも本当に活躍していますね。まずは最終学年に向けて弾みがついたであれば何より。

 2位以下は、もうすぐ大学生の選手が続きました。八千代松陰の佐藤・石井選手が2位3位、それぞれ青学大と順大で活躍が楽しみ。順大は三浦、青学は倉本選手も出走していましたね。

 この他では、中大に進学する中野選手、駒大も嬉しいニュース赤星選手が好走。こう見ると色んな大学にそれぞれ好走している選手がいます。それぞれうまく大学に順応してほしいですね。

シニア女子8㎞

 1㎞3分28秒で通過は昨年よりやや遅めか。肥後銀行平井選手や豊田自動織機の川口選手らが先頭集団を引っ張っている。まだまだ大集団だ。すぐ後ろには名城大加世田・中大五島選手ら学生ランナーも目立っている。

 3㎞通過は、10分11秒。先頭集団は16名ほどに絞られてる。平井・川口選手が引っ張り、加世田選手らすぐ後ろにいる展開は変わらない。4km13分29秒、少しずつ先頭集団が絞られる。名城大のムセンビ選手が前の方に出てくる。

 5㎞後半になって8名ほど、名城大の和田選手が前に出てきて引っ張る。川口選手や、三井住友銀行の岡本選手なども前。ムセンビ選手は先頭集団からこぼれた。

最後の周回、和田選手が引っ張り続ける。先頭集団は7人。残り1㎞23分33秒で通過。加世田、川口、岡本、エディオン石澤・萩谷選手、五島選手の争い。

 アップダウン直前に、萩谷・石澤・和田選手の3名が少し抜け出してくる。アップダウンで萩谷選手が先頭へ。和田・石澤選手が続く。4位集団は川口選手ら。

 3人の争いは、最後まで続いたが、最後は3障で代表経験のある石澤選手が26分57秒のタイムで優勝!和田・萩谷選手が続く。4位は集団を引っ張った川口選手が入った。

1位石澤ゆかり26分57秒 エディオン
2位和田有菜26分58秒 名城大
3位萩谷 楓26分59秒 エディオン
4位川口桃佳27分06秒 豊田自動織機
5位岡本春美27分07秒 三井住友海上
6位五島莉乃20分08秒 中央大
7位加世田梨花27分12秒 名城大
8位吉川侑美27分25秒 ユニクロ

詳細結果

女子は残り半周になっても7選手が先頭集団に残っているというかなり混戦のレースになりました。最後に挙がって来たのはちょっとびっくり、エディオンの石澤選手。3障で日本のトップランナーですが、クロカンでも脚力が活きたでしょうか?3位にも同じエディオンの萩谷選手が入って、エディオン風が吹きました。

 また学生も頑張って、名城大は今回は和田選手が大健闘の2位、中大を4年間引っ張って来た五島選手もまた活躍。他、4位にはずっとレースを引っ張った川口選手、三井住友海上のエース岡本選手らが入りました。

ジュニア女子6㎞

小坂井智絵20分19秒 成田高
増渕祐香20分21秒 錦城学園高
村松 結20分21秒 立命館宇治

詳細結果