箱根駅伝2020が終わって時間がたちましたね。
今年も、区間ごとの定点間分析を行っていきます。
続いて、5区になります。箱根で強さを取り戻した青山学院大を、初めての往路制覇を狙う國學院大が追い切れるか、区間賞争いに大いに注目が集まりました。
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5区走者・走順
飯田貴之(青学2年)①
山瀬大成(東国4年)②1:02
浦野雄平(國學4年)③1:28
西田壮志(東海3年)④1:58
平田幸四郎(帝京4年)⑤1:59
伊東颯太(駒大3年)⑥3:15
築舘陽介(創価4年)⑦3:46
吉田 匠(早大3年)⑧4:16
鈴木聖人(明大2年)⑨4:46
石川佳樹(拓大3年)⑩5:36
畝 歩夢(中学3年)⑪5:55
真砂春希(順大3年)⑫7:25
廣田全規(日大4年)⑬7:38
宮下隼人(東洋2年)⑭8:14
畝 拓夢(中大3年)⑮8:15
藤本珠輝(日体1年)⑯9:24
外山 結(連合・育英2年)(17)9:59
鼡田章宏(国士4年)⑰11:01
青木涼真(法大4年)⑱11:18
井手孝一(神大3年)⑲11:34
相馬崇史(筑波3年)⑳11:40
トップに立った青学大は2年飯田選手。候補選手がエントリー前に故障した中抜擢。長い距離で安定感があり、11月ハーフでぐっと評価が上がっていた選手だ。
これに前回区間賞の國學院浦野選手が1分28秒差、区間2位の東海大西田選手が1分58秒差となんとも微妙な差で追いかける展開だ。さらに長い距離に強い東国山瀬・帝京平田選手がどれくらいついていけるか。上位はこのあたり。
他にも前回上位駒大伊東選手、佐久長聖時代練習で強かったという創価築館選手が4年でついに登場。早大吉田選手は昨年自転車事故で走れなかったところ2年越し出場、明大鈴木選手はチームのエース級選手を投入してきた。
また、出遅れた東洋大は、志願の5区山登り2年宮下選手。日体大は期待のルーキー藤本選手、連合は大学創立2年目の育英大から外山選手が出走。
下位からも前々回区間賞の法大青木選手に、神大エース級の井手選手、前回経験者の国士鼡田・筑波相馬選手、さらに中学大と中央大の双子の通称”うねうね”対決ら、見どころ満載の山登りの5区となった。
参考:95回浦野(國學)10分41秒
昨年より大幅に突っ込んでいた国学浦野選手、西田選手は抑えめ
高速化の流れもあり、区間8位以内の選手が、前回の國學院大浦野選手の区間新記録を上回るペースで進んでいく。その中でやはり浦野選手が一番突っ込んで入って10分23秒は前年より18秒も早い入りだ。
最もトップを行く青学大飯田選手も自信をもって最初の平地を突っ込む。最初の1㎞は2分50秒。定点通過で浦野選手に1秒しか詰めさせないところだ。
浦野選手も箱根湯本で東国山瀬選手を早くも捉え、追撃態勢を整える。この時はまだ西田・青木選手、そして目標の69分台を意識し、飯田選手はあまり考えていなかったと述懐しています。とにかく見る方としては楽しみだった。
東海西田選手はそれよりは少し抑えめにペース、2分09秒と少し開いた中、帝京平田選手を引き連れるようにして、2度目の山登りに挑みます。
東洋大宮下、法大青木選手もかなり早いタイム入り
後ろ、6位駒大伊東選手はまずまず、7位創価築館選手がゆったりした入りで、8位早大吉田選手が詰まっているところ。
その少し後方、飛ばしている選手がいて、東洋宮下選手が4番目の入り。2大会前に実績のある中大畝選手を突き放していて、ちょっと面白そうという雰囲気。
実績ある法大青木選手はここでもさすがに早い入り。同じく3回目の山登りの国士鼡田選手を早くも交わし、入りは遅めの連合の育英大外山選手もかなり接近している形。山の大砲が低迷するチームをどこまで引きが得られるかにも注目が集まった。
参考:81回今井(順大)22分28秒、95回浦野(國學)11分50秒(22分31秒)
青学飯田選手が上りに入っても快調!ほとんど詰めさせない
青学飯田選手が素晴らしい走り。國學院浦野選手が、伝説の記録順大今井選手よりも20秒早いペースで入るものの、中継点から僅か3秒しか詰まっていない。
浦野選手は、このあたりで発汗量が多いのが気になって、ペースを調整したいものの、青学飯田選手も意識し始めざるをを無くなっていった。とはいえ、ここまでは素晴らしい快走だ。
3位となった東国山瀬選手に、早くも東海西田選手が詰め寄ってくる。西田選手は5㎞15分30秒通過、定点間6番らペースはキープしている様子。帝京平田選手を突き放して総合4位で通過。
後ろ平田選手があかなり離れてしまい、なんと49秒も差がついた。4.6㎞地点の映像でまだ2秒差だったので、そこからの2.4㎞で一気に開いたのでちょっと心配なところだ。
明大鈴木選手が定点間5番目、東洋宮下選手が定点間トップ!
中位争いは俄かに動きが激しくなってきて、先の創価築館選手に早大吉田選手が追いついたが、明大鈴木選手が急追、一気に追いついて三つ巴の7位争いとなっている。
元々1万m28分台、平地主要区間でもやれる選手ですが、山本監督は以前から、「できれば鈴木選手を5区で起用したい」と言われていた。チームに総合力が付き、満を持しての起用。走力だけでなく上りも適性が本当にあるようだ。
後ろでは注目が集まり始めていた東洋宮下選手が快走。4.6㎞地点で順大真砂・日大廣田選手の並走を交わしていく姿があったが、なんと定点間トップの走り!長い距離に定評があり、夏前から5区を志願していたがちょっと驚きだ。
法大青木選手17番目、神大井手選手も18位へ
かなり後方で実力者法大青木選手もしっかり自分のペースを刻んでいる。本当に頼りになるエースだ。すでに育英大外山選手は捉えて17番目に浮上している。上りに入ってから、神大井手選手も良くなってきて18位に浮上している。
後ろ経験者の国士鼡田、筑波相馬選手がペースがガクンと落ちてしまい総合19位20位へ。ポイントとなる区間のはずだったが、ちょっと苦戦傾向だ。
参考:81回今井(順大)16分46秒<>、95回浦野(國學)17分33秒<40分04秒>
宮ノ下で浦野選手ダッシュ!若干差が詰まる
びっくりした場面があり、9.3㎞宮ノ下付近。箱根山中で一番勾配が急になる地点だが、2位國學浦野選手がダッシュをかける場面があった。
この地点で1分22秒差とあまり縮まっていなかったところ、一番きつい場面で、自分自身に喝を入れる為なのだろうか。往路優勝のためにもう一度きり帰る目的あっただろうか。
とにもかくにも、小涌園の地点では、1分09秒差とわずかながら差が詰まった模様。定点間もここはトップだった。このまま詰めていけば、最高点の芦之湯の開けたところで、青学大が視界に入るはず。
そうなると、國學院大の逆転往路優勝の芽も僅かながら出てくるというところ。チームのため、自信の記録のため、踏ん張りどころだ。
東海大西田選手に異変、右わき腹を抑える仕草
8㎞付近で東海西田選手が、東国山瀬選手を捉え3位に浮上。ここからガンガン登っていくかと思われましたが、どうも昨年ほどの勢いが感じられない。
画面上で山瀬選手が中々離れていかない。山瀬選手も区間中位付近の走りだが、区間賞を目指すなら、引き離していかないとならないペースだが、ややや上体がブレて苦しそうになっている。
また、画面ではとらえられなかったものの、時折右わき腹を抑える仕草が…。実は12月下旬に軽い故障と発熱があったと後に判明しますが…この地点では、少しずつ開いていくトップとの差が気がかりだった。
“うねうね”対決、順大真砂選手ら中位選手が好走
後方、駒大伊東選手が総合5位に浮上。伊東選手がいいというよりは、帝京平田選手がブレーキ気味でなんと定点間最下位。本格的な登りの前に東海西田選手にトライしたのが裏目に出たか。我慢の走りとなっている。
7位争いは宮ノ下の手前で早大吉田選手がついていけなくなり単独9位に。その後ろが面白くなってきています。現在11位中央学院大に双子の兄・畝 歩夢、12位快走中の宮下選手を挟んで、13位に上げた中大双子の弟・畝 拓夢選手が登っています。
長距離はずっと弟の拓夢選手が有名、2大会前にも山登り5区好走しています。故障もありましたが2年ぶりに戻ってきました。対して兄の歩夢選手は大学駅伝初出走です。
この定点間は共に一けた順位でペースアップ。序盤から早かった弟が40秒程総合で勝っていますが、ここに来て面白くなっています。
後ろ順大真砂選手も健闘。5区起用はちょっとびっくりした選手ですが、追い付いてきた日大廣田選手を再度突き放し始めていて、定点間9位。堅実に上っています。
この後ろ1分半以上あいて、16位にあがった法大青木選手。ここを詰められるか。17位に日体大期待のルーキー藤本選手が下がってしまいました。秋頃の勢いに比べるとかなり苦しんでいますが、巻き返せるかというところです。
参考:81回今井(順大)14分26秒<>、95回浦野(國學)15分28秒<55分32秒>
青学飯田選手が定点間2位!國學院浦野、東海西田選手を突き放す
青学飯田選手が快走を続ける。顔の表情は速い段階で険しそうになっているものの、走りに非常に力強さがみなぎったまま、中間点も超え、さらに箱根山頂付近まで到達してしまった。青学大がここまで爆発力があるとは…。
ここで久しぶりに一直線になるところがあり、後ろ國學院浦野選手が見えるか大きな注目が集まった。結果、見えては来なかった。実際タイムを計るとなんと1分26秒差、差が一気に広まってしまっていた。浦野選手が定点間7番とやや息切れしていた。
前田監督は「下りで決まる、69分台踏ん張りどころだぞ みんなで戦っているからな」できる限りの檄を飛ばしていく。浦野選手、前が思うように縮まらない焦りなどもある中、ラスト5㎞どんな走りになるか。
中々前が縮まらないのは東海西田選手も同じ。脇腹は気になるが、この定点間は3番目。とはいえ青学飯田選手とは開いたということ。2分35秒は、総合優勝を考えるとこれ以上は厳しいところ。このあたりも気になるところだ。
7位争い明大鈴木・創価築館選手が定点間5位奮闘、上位争いへ
5位争いの駒大伊東・帝京平田選手のペースが上がらないところ、後ろが一気に詰まって来た。明大鈴木・創価築館選手の7位争いがペースアップ。この定点間ともに5番。下りに入った途端鈴木選手が仕掛けて、もう帝京平田選手を捉えそうな様相だ。
創価築館選手も、ずっと言われていた上りの適性を発揮。上りの練習では主力選手と変わらなかったというところ。明大鈴木選手と長い並走を続けたのだから、一つ証明した格好だ。あまりテレビには映らなかったが、名シーンと言える。
東洋宮下選手が再度定点間トップ!11位浮上
もっとも、定点間後ろはテレビ映っていた東洋宮下選手がトップ。ついに11位を走っていた中学大畝選手を捉えて順位浮上。総合区間順位でもトップに立つ快走。これは東洋大ファン歓喜の場面だっただろう。
10位拓大石川選手当たりまで視界に入っていたはずで、さらに順位アップも目論んだか。とはいえ、ここからがまた面白いバトルになるのも、また予想外でした。
参考:95回浦野(國學)8分34秒<64分06秒>
飯田選手快調、東海西田選手が急失速
飯田選手は下りに入っても素晴らしい走り。伸びやかな走りを続け、ヘアピンカーブではカーブを曲がり切れないのではという勢いで下ってくる。昨年の浦野選手ほどのタイムではないですが、しっかり走ってくる。青学大が強い。
浦野選手は、昨年よりは得意の下りでタイムが伸びないもどかしい走り、このあたりもう勢いの差があるか。区間記録を上回れるか微妙なところになってきた。
3位東海西田選手も注目だったが、下りは非常に厳しく、一気に3分差になってしまった。西田選手はこのあたりから意識朦朧とし始めたと後に述懐している。体調が戻り切れなかったのがやはり響いたでしょうか。
四つ巴になっていた5位争い
5位争いが激しくなってきた。駒大伊東選手が中盤から伸びなくなり、下りになって顕著に勢いがなくなってきた。これに明大鈴木・創価築館選手、これに食らいつく形で勢いを取り戻した帝京平田選手が急接近。映像はないが箱根の大鳥居で4人が集団だったかもしれない。
その後ろ、9位早大吉田選手も下りは苦しい走り。10位拓大石川選手が迫りつつある。石川選手は故障明けだったはずですがさすがの実力者の粘りだ。後ろ快走中の東洋宮下選手らが見えてきているが逃げ切れるかもしれない。
この定点間(下りは)、神大井手選手がトップ!
最も、このくだりの部分は上記紹介した選手の誰でもない。現在17位走行中の神大井手選手がトップ!昨年の箱根3区でも後半に区間順位を上げていましたが、今度は想像以上!
芦之湯で並走していた日体藤本選手と育英大外山選手あたりも当然大きく突き放している。2区から大きく苦しんだチームの中で、復路勇気を与える追い上げだった。
参考:81回今井(順大)69分12秒、95回浦野(國學)6分48秒<70分54秒>
青学飯田選手、定点間トップ無も区間2位、往路優勝へ!
飯田選手は最後までしっかり足を動かし2年ぶり4度目の往路優勝のテープへ。安定感が高い選手でしたが、爆発力もついてきた形だ。なお、定点間別に集計して驚いたが、区間2位ながら定点間トップはなかった。とはいえ、ほとんどの選手の追随は許さなかった形だ。
2位は國學院浦野選手。前回の自身の記録は上回ったものの、区間3位。青学大とも差が開いての往路2位には悔しさをにじませていた。ただ、浦野選手の成長は、國學院大の躍進に大きく貢献した。過去最高のチーム順位に胸を貼りたい。
最後3位に挙がった東国山瀬選手、ラスト平地は定点間3位!
東海西田選手が失速した3位争いは最後にまたドラマが待っていた。4位に落ちてきたら粘りに粘っていた東国山瀬選手が、残り400mで再逆転。往路3位の大躍進となった。西田選手の失速だけでなく、山瀬選手本人もラストの平地は3位のタイムで駆け抜けていた。
山瀬選手本人は、ゴール直後「もう走らん、ここは。もういい」と声をあげていたのも印象的でしたかね。東国大躍進を支えた叩き上げの選手です。
東海大西田選手は全体では区間7位で72分少しにはまとめてきったものの、前年より1分タイムを落とした。残り1週間からの悔しい調整の失敗であった。青学大との差、3分22秒は、総合力に自信のある東海大としても連覇が厳しいものとなった。
最後の平地は5位浮上した明大鈴木選手が定点間トップ!
ラスト2㎞で並んでいた4チームの5位争いは大きく明暗が分かれた。最後はスピード抜群の明大鈴木選手が爆発的なスパートをかけて往路5位のゴールへ。なんとラスト定点間トップをかっさらっていった。明大の躍進を予想できた駅伝ファンはどれくらいただろうか?まだ故障明けとはいえ、エースが補欠に残っています。
続いて、箱根山中で失速しながらも下りからは巻き返した帝京平田選手。やや勿体なかったが、往路ゴールは昨年以上だ。続いて、3年ぶりの出場ながら躍進の創価大。往路7位は3年前のゴール順位を上回った。築館選手は、主将としての任務もひとまず完了だ。
往路8位にはやや意外な低空飛行となった駒大。伊東選手個人は年間通して勢いが少なかったのが出たが、4年生を並べた序盤から出遅れてしまい、優勝争いに加われなかった形だ。選手層はあるほうなので復路で巻き返せるか。
東洋宮下選手が区間賞!粘った中学畝選手が定点間2位、兄も逆転
その後ろは、現時点でシード権争い。2区トップ争いも、3区以降流れに乗れなかった早大が9位。吉田選手も思った走りが出来なかった。その後ろ数チーム見えていて、10位に拓大石川選手。前哨戦の2本柱のみにならなかったのは、箱根を見据えてうまく強化を図れたか。
その直後まで追い上げてきたのが11位東洋宮下12位中学畝選手の争い。この争いがとても激しく、テレビでは19㎞で畝選手が抜き返し、19.4㎞で再び宮下選手が前に出ていた。
最終的に宮下選手がシード権内と秒差の11位フィニッシュ。個人タイムは70分25秒の区間新記録!テレビで見た柏原選手にあこがれた少年が、大きく鉄紺の順位を押し上げた。
直後食らいついた12位中学畝選手が、ラスト平地定点間2位の粘り。この粘りが効いて、次にゴールする勝てなかった双子の弟に最後の最後個人タイム逆転して初勝利となる。淡々と刻むタイプと思ったが、最後の走りを見ると他の駅伝でも起用してみたくなるが…?
その13位に中大畝選手。兄に負けたのはともかく、区間9位でまとめたが、本当は追い上げのポイントとして置かれたところ、順位は上げたが差があまり縮まらなかったのは悔しいところか。同時スタートの東洋宮下選手に早々離され、自信を失ってしまったのもあったようだ。8区まで追い上げるというが果たして…。
井手選手以下、下位の選手も区間中位が何人も
直後の14位に順大真砂選手。中大に追いつかれたからかなり奮闘した形。初出場ながら精一杯走ったか。少し遅れて、日大廣田選手が15位で到着。秋になって1万28分台の走力をつけて上った箱根の山はややホロ苦だったでしょうか。日大としては主力を使い切ったところ、厳しい往路15位だ。
直後に、前々回区間賞の法大青木選手が16位でゴール。直後に泣き崩れてしまった。71分少しという非常に好タイムでまとめながらも、2つしか順位を上げられなかったのは無念。終盤の下りはやや力尽きた感じだった。
残りの選手も一人ずつ戻ってきた。終盤特にいい走りをした神大井手選手がしっかりとした足取りで往路17位。個人では19位から走り始めて区間6位は非常に評価できるのではないでしょうか。直前にオーダーを入れ替えざるを得なかった影響でチームは乗れなかったが、井手選手の駅伝安定感は頼もしい。
往路18位は、3区以降ずるずると後退してしまった日体藤本選手。藤本選手は夏から希望していたそうですが、足に違和感がある状態で出走せざるを得なかったそう。将来のエースになるはずの選手、万全に直して帰ってほしい。
続いて19番目で、歴史的な出走となった育英大外山選手。創立2年目で創部2年目のチームから連合に選ばれただけでもすごいのに山登り出走だ。走力差があった中、区間16位相当は健闘したといっていいと思う。
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残り2チームはかなり離れたが、どうやら最後の平地で筑波相馬選手が19位に浮上した模様。1年時の勢いが中々戻らない中での出走。前回連合での出走時よりタイムを落としたが、今の力を精一杯出し切った。
そして最後にやや意外、山登り3度目の国士大鼡田選手が重い足取りでやってきた。足を痛めた影響で練習が積めない中での出走、3度目とはいえ甘くなかった。流れに乗りかけた中、悔しい往路最下位となってしまった。ただ、1区から高速展開だった中、比較的僅差でおさまりました。
往路は、失礼ながら青山学院大が意外な躍進、シューズをここにきて契約社にこだわらなくなったことも追い風にはなったでしょうが、箱根駅伝は譲らない青山学院大の執念が勝ったと思う。
國學院大や東海大もしっかりまとめたが、もう一つ爆発力がないと勝ちきれない形となった。連覇を狙う東海大は厳しいが、まだ残っているスピードランナーなどから爆発的な走りがでるかどうかが一つ鍵となりそうだ。
シード権争いは混とん。駒大と東洋大が入ってしまったところに目がいくが、明治大・創価大・早大、そして往路3位躍進の東国大と予選校の奮闘もあり。復路の争いも楽しみであった。