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箱根駅伝2020(第96回)【総合結果&区間賞・記録】各チーム寸評も!

2020年1月2日3日に行われた箱根駅伝2020が終わりました。

各大学の結果と、

長年の駅伝ファンによる簡単なコメントを付記します。

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箱根駅伝2020(第96回)総合結果&寸評

箱根駅伝2020(第96回)総合結果

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1位~3位のチーム

1位青山学院大学10:45:23(往路1位5:21:16、復路2位5:24:07)
1区7位吉田圭太③61分31[7]0:18
2区5位岸本大紀①67分03秒[1]
3区4位鈴木塁人④61分32秒[2]1:21
4区1位吉田祐也④60分30秒[1]
5区2位飯田貴之②70分40秒[1]

6区3位谷野航平④58分18秒[1]
7区4位中村友哉④63分23秒[1]
8区2位岩見秀哉③64分25秒[1]
9区1位神林勇太③68分13秒[1]
10区5位湯原慶吾②69分48秒[1]

2区岸本選手の的中ズバリ!往路優勝、復路もせめて新記録!

 びっくりでしたね。さすがにエース区間2区岸本選手で区間上位は厳しい、優勝するとしたらじわじわ追い上げて…と思っていました。

 ところがその岸本選手でトップに浮上!さらに4区吉田祐選手がまさかの区間新記録!後続を引き離すと、5区急遽抜擢の飯田選手が70分台の走りで、後続を寄せ付けず往路優勝!

 復路も6区7区は2位に詰められるも堅実に繋ぎ、8区は直前に決まったという岩見選手が、前年4区のリベンジを果たす快走で流れを青学に。9区神林選手が68分台の区間賞でダメ押し!見事な総合優勝でした。

なんだか…新しい時代と思いきや、青学1強を予感させる展開でした。

総合優勝おめでとうございます!!

2位東海大学10:48:25(往路4位5:24:38、復路1位5:23:47)
1区4位鬼塚翔太④61分23秒[4]0:10
2区7位塩澤稀夕③67分13秒[3]0:02
3区6位西川雄一朗④62分21秒[5]2:12
4区2位名取燎太③61分37秒[4]1:58
5区7位西田壮志③72分04秒[4]3:22

6区1位館澤亨次④57分17秒[3]2:21
7区3位松崎咲人①63分03秒[2]2:01
8区1位小松陽平④64分24秒[2]2:00
9区8位松尾淳之介④69分55秒[2]3:42
10区3位郡司陽大④69分08秒[2]3:02

各区間安定ある走りをするも…黄金世代ラストは2位

 いやあ、ほとんどの区間でほぼ予定通りの走りだったはずですけどね。それでもなお届かなかった。総合優勝は難しいですね。

 出足は非常に良くて、鬼塚・塩澤選手がトップ集団へ。ただ、3区から5区で離されましたね…。5区西田選手は最終調整がうまくいかず、昨年よりタイムを落としてしまい、一つ明暗を分けてしまったかも…。

 その中で、最後の駅伝かもしれない6区館澤選手が、一発集中で57分17秒というちょっと信じられない区間記録記録を出して、チームを勇気づけました。

 それでも7区ルーキー松崎、8区前回MVP小松選手が懸命に追うも大きくは詰まらず。9区松尾選手が途中で力尽きました。

 それでも最後郡司選手がトップとの差を縮め、昨年取れなかった復路優勝はもぎ取りました。いろいろあった黄金世代、6名出走で10時間48分台、悪くない最終結果でした。

3位國學院大學10:54:20(往路2位5:22:49、復路10位5:31:31)
1区2位藤木宏太②61分18秒[2]0:05
2区8位土方英和④67分19秒[4]0:03
3区5位青木祐人④61分34秒[3]1:26
4区3位中西大翔①61分53秒[3]1:28
5区3位浦野雄平④70分45秒[2]1:33

6区8位島崎慎愛②59分01秒[2]2:16
7区11位木付 琳②64分31秒[3]3:24
8区7位河東寛大③66分10秒[3]5:09
9区19位茂原大悟④72分30秒[5]9:26
10区4位殿地琢朗②69分19秒[3]8:57

往路制覇はならずも、諦めない走りで総合3位達成!

 往路はほとんど完璧なレースだたのではないでしょうか。1区藤木選手が、六郷橋から勇気ある飛び出しで区間2位!土方・青木選手ら4年生が強豪校に食らいつきました。

 そして1分半差、大逆転を期待された5区浦野選手は…微妙な差に少し硬くなってしまった印象はありましたが、2年連続70分台で走り切り、往路2位!見事な躍進です。

 復路も苦手な6区を島崎選手が59分01秒で繋ぎ、7区で一つ順位を落とすも木付・河東選手が順調に目標の3位を走行。ところが9区茂原選手が急失速、5位に順位を落としてしまいます。

 しかし、10区殿地選手が諦めなかった!1分ほどあった3位との差を埋めると、4校で行われた3位争いを残り1㎞からのラストスパートで制して3位!歴史を変える挑戦、目標達成です!

4位~6位のチーム

4位帝京大学10:54:23(往路6位5:27:15、復路3位5:27:08)
1区8位小野寺悠③61分32秒[8]0:19
2区9位星  岳③67分29秒[5]0:27
3区2位遠藤大地②61分23秒[4]1:39
4区6位岩佐壱誠④62分11秒[5]1:59
5区18位平田幸四郎④74分40秒[6]5:59

6区13位島貫温太④59分56秒[8]7:37
7区9位中村風馬②64分13秒[8]8:27
8区3位鳥飼悠生③64分50秒[6]8:52
9区5位小森稜太④69分26秒[6]10:05
10区2位吉野貴大④68分43秒[4]9:00

遠藤・吉野選手ら、平地8区間区間一桁、3回目の総合4位

 平地は完璧でしたね。小野寺・星選手ら絶好調3年生コンビが序盤を乗り切ると、大復活した遠藤選手が日本人歴代トップ、岩佐選手も強豪校と渡り合いました。

 ただ、過去経験者とはいえ、ぶっつけで挑んだ5区6区で8位まで後退。ここは勿体なかったかなぁ?

 それでも平地は強かった。7区で悪い流れを切ると、8区で鳥飼選手が駒大東洋を交わし、3年連続9区の小森選手が突き放しました。この地点で6位。

 そして中野監督「秘密兵器」の10区4年吉野選手がぶっ飛ばしていって、かなり離れていた3位争いに!ラスト勝負で目標の3位はならずも、過去最高タイの4位!持ちタイムの力は見せましたかね。

5位東京国際大学10:54:27(往路3位5:24:33、復路6位5:29:54)
1区13位丹所 健①63分02秒[13]1:49
2区2位伊藤達彦④66分18秒[8]0:46
3区1位イエゴン ビンセント①59分25秒★[1]
4区12位佐伯 涼③62分53秒[2]1:02
5区10位山瀬大成④72分55秒[3]3:17

6区17位大上颯麻①60分26秒[4]5:25
7区7位真船恭輔④64分02秒[5]6:04
8区5位芳賀宏太郎②65分51秒[5]7:30
9区3位相沢悠斗④69分04秒[3]8:21
10区9位内山涼太④70分31秒[5]9:04

異次元のヴィンセント選手、トップ疾走し初のシード権は5位!

 エース選手を置いた2区3区が予想以上でしたね。2区伊藤選手が、東洋相澤選手に食らいつき66分18秒の区間2位。そして3区起用のヴィンセントが…区間記録を2分更新する59分25秒…世界レベルの走りに凄すぎて何も言えませんでした。

 4区で首位は譲るも、5区山瀬選手が粘り切り往路3位の大躍進!復路も6区苦しくも、主力を残した7区以降は区間一桁連発。特に9区相沢選手が69分04秒好走で再度3位浮上は最大のハイライトです。

 アンカー内山選手が4校の3位争いの中、5位となりましたが、過去最高15位から大幅ジャンプアップの初シード権!インパクトを残し続けた大学駅伝シーズンとなりました。

6位明治大学10:54:46(往路5位5:27:11、復路4位5:27:35)
1区10位小袖英人③62分09秒[10]0:56
2区10位加藤大誠①67分52秒[12]1:27
3区7位手嶋杏丞②62分22秒[7]3:38
4区13位金橋佳佑②62分59秒[9]4:46
5区5位鈴木聖人②71分49秒[5]5:55

6区7位前田舜平③58分48秒[5]6:25
7区1位阿部弘輝④61分40秒★[4]4:42
8区8位櫛田佳希①66分17秒[4]6:34
9区11位村上純大③70分07秒[4]8:28
10区10位河村一輝④70分43秒[6]9:23

考えられた区間配置、5区鈴木7区阿部で決めた復活シード権!

 区間エントリーで一番びっくりした大学の一つでしたが、これは驚きました。2区エース区間には、予選を走っていないルーキー加藤選手。彼が67分台で乗り切ると、3区手嶋・5区鈴木選手がジャンプアップし、往路5位。

 復路も7区起用になった大エース阿部選手が、61分40秒の見事な区間新記録。ここで総合4位は恐れ入りました。9区10区が伸び切らなかったですが、それでも戦前予想付かなかった総合6位。

 そして5年ぶりシード権獲得しました。明治大が強豪校に向けて確実に戻ってきています。

7位~10位のチーム(以上、シード校)

7位早稲田大学10:57:43(往路9位5:28:48、復路5位5:28:55)
1区6位中谷雄飛②61分30秒[6]0:17
2区6位太田智樹④67分05秒[2]0:01
3区14位井川龍人①63分52秒[8]3:42
4区7位千明龍之佑②62分25秒[8]4:16
5区15位吉田 匠③73分56秒[9]7:32

6区19位半澤黎斗②60分49秒[12]10:03
7区2位鈴木創士①62分56秒[9]9:36
8区4位太田直希②65分30秒[9]10:41
9区4位新迫志希④69分17秒[8]11:45
10区8位宍倉健浩③70分23秒[7]12:20

2区太田好走!一時後退も、7区鈴木巻き返し復活シード権!

 1区中谷選手がある意味主役。高速レースの最初を作り出し、自信も粘り区間6位。復活した2区太田智選手がトップと1秒差の2位で。ここまでは完璧でした。

 ただ3区ルーキーがオーバーペースで失速、流れが切れて往路は9位へ。そして経験者が走れなかった6区で総合12位に後退、シード権に向けて暗雲が立ち込めました。

 救ったのが7区ルーキー鈴木選手。62分台の快走で一気に3人抜き!流れに乗ると8区太田直9区新迫選手も区間4位、アンカー配置された宍倉選手もラストスパートを活かして総合7位へ。見事に1年でシード校に復帰してみました。

8位駒澤大学10:57:44(往路8位5:27:41、復路8位5:30:03)
1区9位中村大聖④62分07秒[9]0:54
2区13位山下一貴④68分18秒[13]1:51
3区3位田澤 廉①61分25秒[6]3:05
4区5位小島海斗③62分01秒[6]3:15
5区13位伊東颯太③73分50秒[8]6:25

6区6位中村大成④58分46秒[6]6:53
7区5位小林 歩③63分27秒[6]6:57
8区11位加藤 淳③66分52秒[8]9:24
9区13位神戸駿介③70分37秒[9]11:48
10区7位石川拓慎②70分21秒[8]12:21

ルーキー田澤3区3位好走も…区間二けた5個と乗れず総合8位

 いいオーダーが組めたと思ったのですが…。1区大聖2区山下選手が攻めきれず、2区終了地点で13位。3区話題のルーキー田澤選手が7人抜き6位浮上、4区小島選手も好走。流れに乗りましたが、5区伊東選手が乗り切れず往路は8位に。

 復路は大成選手が58分台で2つ順位を上げ6位、小林選手がキープ、いい流れに再びなります。しかし、加藤・神戸選手が攻めきれず、総合9位まで後退します。

 10区も失速するとシード権が危ういという中、初駅伝となった石川選手が区間7位の粘り。ラストスパート争いに敗れはしますが何とか総合8位滑り込みました。最終調整に課題が残った印象です。

9位創価大学10:58:17(往路7位5:27:34、復路9位5:30:43)
1区1位米満 怜④61分13秒[1]
2区11位ムソニ ムイル④67分58秒[6]0:37
3区11位原富慶季③63分16秒[9]3:42
4区4位福田悠一③61分55秒[7]3:46
5区12位築舘陽介④73分12秒[7]6:18

6区16位葛西 潤①60分25秒[10]8:25
7区18位右田綺羅③65分15秒[11]10:17
8区9位鈴木大海③66分39秒[11]12:31
9区6位石津佳晃③69分43秒[11]14:01
10区1位嶋津雄大②68分40秒★[9]12:54

最初と最後で決めた初シード権!3度目出場で悲願達成!

 いやぁ、懸命のレースでしたね。1区配置されたエース米満選手が、冷静に勝負所を見極めて区間賞!しかも歴代2位タイのタイムに嵐を予感させました。

 2区ムイル選手が不発も、4区福田選手の好走もあり往路は7位。ただ、人選が固まらなかった6区で10位に下がると、7区で11位に。8区鈴木9区石津選手が区間一桁で追うも、9区終了時で50秒以上離されてしまいます。

 そんな中、アンカー嶋津選手が秘密兵器となりました。榎木監督の指示を無視し、ハイペースで突っ込みます。7㎞で脚に異常をきたすも9㎞で10位浮上。そのまま乗り切り68分40秒の区間記録で初シードに花を。なお、ヴェイパーフライじゃなかったことも話題になりました。

10位東洋大学10:59:11(往路11位5:29:15、復路7位5:29:56)
1区14位西山和弥③63分15秒[14]2:02
2区1位相澤 晃④65分57秒★[7]0:38
3区13位吉川洋次③63分33秒[10]4:00
4区20位渡邉奏太④66分05秒[14]8:14
5区1位宮下隼人②70分25秒★[11]7:59

6区2位今西駿介④57分34秒[7]7:15
7区6位蝦夷森章太②63分32秒[7]7:24
8区6位前田義弘①66分08秒[7]9:07
9区9位大澤 駿③70分02秒[7]10:56
10区19位及川瑠音①72分40秒[10]13:48

連続3位以内の箱根の顔がまさか…区間新3つも総合10位に沈む

 難しいですね。2区相澤選手が期待以上の走りで65分台区間新。経験者を押しのけて5区となった宮下選手が区間新!それでも出遅れから流れに乗れず往路11位。

 復路は3度目山下りの今西選手が57分台の区間新(区間2位)!4人抜きで7位に浮上、7区蝦夷森8区前田選手ら若手が頑張るも順位は上がらず、10区急遽起用の及川選手は実力不足、何とかシード権確保の10位でした。

 西山選手ら主力が回復しきらず、さらに定方選手が直前で足を痛め、その中で無理に優勝を狙いに行ったのはあると思います。総合タイム11時間切りながら、新時代となった箱根に乗り遅れました。

11位~15位のチーム

11位中央学院大学11:01:10(往路12位5:29:17、復路11位5:31:53)
1区5位栗原啓吾②61分26秒[5]0:13
2区14位川村悠登④68分21秒[10]1:13
3区15位戸口豪琉③63分55秒[12]4:57
4区10位城田 航④62分49秒[11]5:55
5区8位畝 歩夢③72分46秒[12]8:01

6区5位武川流以名①58分25秒[9]8:08
7区14位吉田光汰②64分55秒[10]9:40
8区15位藤井雄大④67分09秒[10]12:24
9区2位有馬圭哉④68分56秒[10]13:07
10区18位石綿宏人③72分28秒[11]15:47

 んー、シード権の番人が…。攻めるポイントはあったのですよね。1区抜擢の栗原選手的中で区間5位スタート。その後順位を下げるも、5区畝6区武川選手の山コンビが好走!

 特に武川選手は陸上歴1年未満で、山下り1年生歴代トップの58分25秒!ここで順位を9位に押し上げます。7区で10位争いとなるも、9区有馬選手が68分台で区間2位の快走!やはり10位以内は入ってくるかと思われましたが…

 2年連続10区の実力者石綿選手が非常に重たい走りで区間18位。区間5位付近で走れていれば10位以内に入れていたのですが…。髙橋選手が怪我明けで走れなかった(8区候補だったそうですが)のもありますかね。6年ぶり予選からやり直しです。

12位中央大学11:03:39(往路13位5:31:40、復路12位5:31:59)
1区16位千守倫央①63分27秒[16]2:14
2区17位川崎新太郎③69分01秒[18]3:54
3区12位三浦拓朗②63分32秒[16]7:15
4区11位池田勘汰③62分51秒[15]8:15
5区9位畝 拓夢③72分49秒[13]10:24

6区10位若林陽大①59分25秒[13]11:31
7区12位森 凪也②64分50秒[13]12:58
8区16位矢野郁人③67分21秒[14]15:54
9区10位大森太楽③70分05秒[13]17:46
10区6位二井康介④70分18秒[12]18:16

 1区千守2区川崎選手で耐えて、3区から8区でじわり浮上する予定だったそうですね。ただ、全体的に高速化で5区畝選手の区間9位が最高、中々シード権との差は縮まりませんでした。

 そんな中9区大森選手が区間10位、そして激動の4年間を送った世代から10区二井選手が区間6位!。どん底を見た選手の好走で、何か一つ報われたでしょうか?来年こそ復活シード権と行きたい。

13位拓殖大学11:04:27(往路10位5:29:08、復路17位5:35:20)
1区17位竹蓋草太②63分40秒[17]2:27
2区2位ラジニ レメティキ①66分18秒[11]1:24
3区9位赤﨑 暁④62分53秒[11]4:06
4区14位吉原遼太郎③63分21秒[10]5:36
5区11位石川佳樹③72分56秒[10]7:52

6区18位玉澤拓海④60分27秒[11]10:01
7区10位兒玉陸斗②64分28秒[12]11:06
8区14位佐々木虎太郎①67分07秒[12]13:48
9区12位中井槙吾④70分25秒[12]16:00
10区20位清水崚汰③72分51秒[13]19:04

 大健闘ではないでしょうか?レメティキ選手が区間2位タイ好走も、3区赤崎選手が終わった地点で総合11位でした。それが吉原・石川線選手が頑張り、往路終了地点で10位。

 復路も6区玉澤選手が判断ミスもあり順位を落としますが、7区兒玉選手の好走もあり、しばらくシード権まで1分少しで踏ん張っていました。終盤で力尽きましたが、シード落ちのチームの中で一番の良い意味でのサプライズチームでした。

14位順天堂大学11:06:45(往路14位5:31:52、復路15位5:34:53)
1区18位原田宗広③63分43秒[18]2:30
2区16位藤曲寛人④68分29秒[17]3:38
3区10位橋本龍一④63分03秒[14]6:30
4区9位野口雄大③62分46秒[12]7:25
5区14位真砂春希③73分51秒[14]10:36

6区12位清水颯大③59分38秒[15]11:56
7区13位小畠隆太郎④64分52秒[14]13:25
8区9位西澤侑真①66分39秒[13]15:39
9区15位髙林遼哉④71分19秒[14]18:45
10区17位野田一輝④72分24秒[14]21:22

 全日本のようなうまい継走とはいきませんでしたね。1区初駅伝原田選手が区間18位スタート。藤曲・橋本選手、そして注目だった4区野口選手が区間9位好走で12位まで押し上げました。

 ただ、これがハイライト。その後区間一桁は8区西澤選手のみ。小畠・髙林・野田選手、それぞれの4年生も追いきれませんでした。今の箱根で通用できるように、チームを作り直しですかね。

15位法政大学11:07:23(往路16位5:33:00、復路5:34:23)
1区19位久納 碧②65分20秒[19]4:07
2区18位鎌田航生②69分08秒[20]5:54
3区18位岡原仁志④64分52秒[20]10:35
4区8位河田太一平①62分34秒[18]11:18
5区4位青木涼真④71分06秒[16]11:44

6区15位坪井 慧④60分07秒[16]13:33
7区15位松澤拓弥④64分57秒[18]15:07
8区18位中園慎太郎①68分15秒[17]18:57
9区7位清家 陸②69分51秒[15]20:35
10区12位増田蒼馬④71分12秒[15]22:00

 ここ数年安定した法政大ですが、エースの故障から高速化に対応することができませんでしたね。そんな中でも、2区鎌田4区川田選手が粘り、5区青木選手がさすがの3年連続71分台でした。

 復路は坪井選手が60分少しも区間15位、波に乗れなかったですが、繰り上げがちらつく中、9区清家選手が区間7位の好走、増田選手も71分少しで粘りました。再び、箱根に戻ってほしいですね。

16位~20位のチーム・選抜

16位神奈川大学11:07:26(往路17位5:34:11、復路13位5:33:15)
1区12位西方大珠②62分48秒[12]1:35
2区20位北﨑拓矢③71分12秒[19]5:26
3区17位越川堅太④64分37秒[18]9:52
4区15位小笠原峰人③63分33秒[19]11:34
5区6位井手孝一③72分01秒[17]12:55

6区11位森 淳喜④59分30秒[17]14:07
7区8位川口 慧②64分06秒[16]14:50
8区12位安田 響②66分53秒[15]17:18
9区18位古和田響④71分52秒[16]20:57
10区11位荻野太成④70分53秒[16]22:03

 2区北崎選手がで急落、3度目3区越川選手も波に乗り切れず、予選トップの森選手59分台ながら追撃とならず、やや予想外の10区荻野選手も区間11位、主力が苦しみました。

 そんな中、予想外1区の西方選手が62分台で区間12位、5区東条の井手選手が区間6位、2年生7区8区川口・安田選手が好走。3年生以下に好走が多かったのは次につながります。

17位日本体育大学11:10:32(往路18位5:34:35、復路18位5:35:57)
1区3位池田耀平③61分21秒[3]0:08
2区15位山口和也④68分25秒[9]1:12
3区20位亀田優太朗③65分54秒[15]6:55
4区18位太田哲朗③64分20秒[16]9:24
5区16位藤本珠輝①74分35秒[18]13:19

6区14位廻谷 賢④60分00秒[18]15:01
7区17位大内一輝③65分13秒[18]16:51
8区17位嶋野太海③68分04秒[18]20:32
9区16位野上翔太③71分20秒[18]23:39
10区13位中川翔太④71分17秒[17]25:09

 1区池田2区山口選手を並べて総合9位。ここまでは良かったのですが…。3区抜擢の亀田選手がまさかの最下位。それ以降も連鎖し、5区期待のルーキー藤本選手も区間16位でした。

 復路は2大会ぶりに廻谷選手を6区に入れて勝負をかけましたが、上位の流れには乗れず。9区鶴見中継所で屈辱の繰り上げスタートを食らいました。継続最多出場を数える日体大に再び試練です。

18位日本大学11:10:37(往路15位5:32:53、復路19位5:37:44)
1区15位横山 徹③63分17秒[15]2:04
2区12位チャールズドゥング①68分08秒[14]2:51
3区8位樋口翔太①62分43秒[13]5:23
4区17位武田悠太郎③64分06秒[13]7:38
5区17位廣田全規④74分39秒[15]11:37

6区4位宮崎佑喜③58分21秒[14]11:40
7区19位松岡竜矢①65分31秒[15]13:48
8区19位若山 岳①68分21秒[16]17:44
9区20位橋口大希②73分30秒[17]23:01
10区15位金子智哉④72分01秒[18]25:14

 往路に主力を全投入。しかし区間一桁がルーキー樋口選手の3区8位だけとは…。全員無難に走っていただけに、箱根高速化の波は伝統校にも容赦なく襲い掛かってきました。

 復路は6区宮崎選手が激走の58分21秒を見せましたが、7区から9区の若手はまだまだ力不足でした。繰り上げ後の10区金子選手が懸命のスパートを見せていたのが救いでした。しっかりと選手を育てていきたい。

OP関東学生連合11:12:33(往路[18.5]5:34:54、復路[18.5]5:37:40)
1区16.5吉里 駿③駿河台大63分32秒[16.5]2:19
2区20.5山口 武③東京農大70分27秒[18.5]5:25
3区10.5菅原伊織③城西大63分12秒[17.5]8:26
4区14.5上土井雅大④亜大63分24秒[16.5]9:59
5区15.5外山 結②育英大74分19秒[18.5]13:38

6区8.5竹上世那②流経大59分05秒[17.5]14:25
7区20.5宮田 僚④麗澤大66分11秒[18.5]17:13
8区8.5吉井龍太郎③大東大66分36秒[17.5]19:24
9区11.5渡辺晶紀②山梨学大70分22秒[16.5]21:33
10区20.5阿部飛雄馬④東京大75分25秒[18.5]27:10

 前回よりは戦いましたが消化不良かなぁ。往路は3区菅原選手が区間11位相当の走りを見せてから少し波に乗りましたかね。復路は6区竹上選手が59分05秒の好タイムで下りました。

 7区と10区が区間最下位相当のちぐはぐレースながら、8区大東吉井選手が区間9位相当、9区山学渡辺選手が12位相当と常連校の主力選手が頑張ったのが良かったですかね。

19位国士舘大学11:13:33(往路20位5:38:37、復路16位5:34:56)
1区20位荻原陸斗②65分25秒[20]4:12
2区4位ライモイ ヴィンセント②66分46秒[16]3:37
3区19位長谷川潤②65分37秒[18]9:03
4区16位石川智康④63分49秒[17]11:01
5区20位鼡田章宏④77分00秒[20]17:21

6区9位曽根雅文③59分20秒[19]18:23
7区16位清水拓斗②65分12秒[19]20:12
8区13位清水悠雅①67分04秒[19]22:51
9区17位福田有馬④71分47秒[19]26:25
10区14位孝田拓海③71分33秒[19]28:10

 2区ライモイ選手が靴紐を結びなおすアクシデントがありながらも66分台も…5区鼡田選手が故障明けで往路最下位。見せ場はもう苦しいかなと思っていました。

 それが復路6区曽根選手が区間9位でスタートすると、波に乗りました。8区予選2番手だった1年清水選手が区間13位で走ると、9区福田選手が懸命の力走。添田体制となってから初めて大手町まで襷を一本で繋ぎました。厚い選手層を次年度こそ活かしたい。

20位筑波大学11:16:13(往路19位5:37:53、復路20位5:38:20)
1区11位西 研人③62分46秒[11]1:33
2区19位金丸逸樹④69分24秒[15]3:36
3区16位猿橋拓己③64分33秒[17]7:58
4区19位大土手嵩③65分33秒[20]11:40
5区19位相馬崇史③75分37秒[19]16:37

6区20位岩佐一楽①61分10秒[20]19:29
7区20位杉山魁声②65分38秒[20]21:44
8区20位伊藤太貴②68分22秒[20]25:41
9区14位川瀬宙夢⑤71分04秒[20]28:32
10区16位児玉朋大③72分05秒[20]30:50

 予想通り最下位でしたが、大健闘です。1区西選手が11位スタートしてこともあり、往路は19位。予定の選手が体調不良となった6区で単独最下位に、嫌な流れになりました。

 それでも7区8区と区間19位と僅差の20位。ここまで襷をつなぎました。さすがに最後は繰り上げになりましたが、川瀬・児玉選手が区間15位前後で奮闘しました。総合タイムは数年前ならシード権争いですが、箱根は進化していますね。

箱根駅伝2020(第96回)区間賞

1区米満怜(創価大)61:13
2区相澤晃(東洋大)65:57
3区Y.ヴィンセント(東京国際大)59:25
4区吉田祐也(青学大)60:30
5区宮下隼人(東洋大)60:25

6区館澤亨次(東海大)57:17
7区阿部弘輝(明治大)61:40
8区小松陽平(東海大)64:24
9区神林勇太(青学大)68:13
10区嶋津雄大(創価大)68:40

1区は歴代2位、2区3区4区5区6区7区と6区間で連続して区間新記録。8区9区も歴代上位で、10区でも区間新で7区間区間新記録…。

好記録は予感していましたが、ここまでは思っていませんでした。今年は気象条件も良かったですが、目指すものがこれから変わってきます。

箱根駅伝だけでなく、トラック・マラソンにもこの好記録が波及していくことを願っています。

コメント

  1. ウィザード・T より:

    8年前→この10時間51分36秒の記録が破られるのはいつになるだろうな。
    5年前→この10時間49分27秒の(以下略)

    あな恐ろしや箱根駅伝。

    青山学院……あの5年前より強いって事か、ああ恐ろしい……。
    東海……これからは二強時代?
    國學院……2年生が予想外に強かった。
    帝京……本当にサラッと上位にいるよなあ。
    東京国際……ヴィンセントもさることながら復路の4年生たちがすごい。
    明治……完全にノーマーク。恐れ入りました。
    早稲田……やっぱり山なんだよなあ。
    駒澤……どうにも目立てないまま終わったな……
    創価……ムイルがイマイチで終わったと思ったらこれ。常連化しそうな気配。
    東洋……来期大丈夫か!?

    中央学院……今回は「武器」がないチームはダメだったという事か。

    • hakonankit より:

      >ウィザード・Tさん

      記録は水物とはいえ、数年単位でどんどん上昇してきているのが恐ろしいですね。選手の努力と環境が正しい方向に向かってきているのだと思います。

      青学大はもっともっと強くなるでしょうね。対抗上げると東海ですが、また1強時代になっていくかもしれません。

  2. りっく より:

    いやぁ往路でステーキ食べたくらい胃もたれするレース展開でしたが、復路もボリュームたっぷりな素晴らしいレースでした。

    今年のテーマは「諦めない」しか無いと思います。首位争いも東海が諦めず追い続けたことで青学も高いレベルの走りを続けることができたと思います。

    三位争いは前田監督の言葉を借りるならば最後まであきらめない気持ちが大事と言うことを教えてくれる素晴らしいレースだったと思います。でもそこも9区で相沢選手が逆転したことや村上選手が苦しみながらも東京国際について行ったこと、また帝京が8区から怒涛の追い上げで最後追いついたことも含めてのレースですね。

    更に創価の9区の石津選手。有馬選手相手に諦めないで喰らい付いてくれました。あれがあったから嶋津選手の大逆転シードに繋がったと思います。

    一方、駒澤や東洋はそこの部分で足りなかったのかなと…この2校は遊行寺の坂の辺りまでの段階では3位まで届いたはずです。しかしその後があまりにあっさりすぎる。特に9区は何故攻めようとしなかったのか…そこはもしかしたら不調であったりとかはあったかもしれないですが…

    • hakonankit より:

      >りっくさん
      「あきらめない」は大事でしたね。青学大でいえば、吉田祐選手の最後の爆発は、諦めず努力したところはありましたし。東海大の特に6区以降の走りは素晴らしかったです。國學院大は出雲アンカー、箱根アンカーはかぶるものがありました。
      創価大も石津選手は自分も影のMVPです。精一杯食らいついたからこそ、大いにあると思います。

      東洋と駒大は何となく流れについていけてなかったような感じがしますかね…。次年度の取り組みに注目です。

  3. よし より:

    色々な物語がありますね。
    東洋大学が初優勝した11年前は、青山学院が18位、東海大学が19位でした。
    そこから、
    東洋:早稲田、東洋:駒沢、青学:東洋、東海:青学などなど対決が変遷してきました。
    どなたかが言っていた、箱根駅伝新時代ですね。
    青学と東海が中心に展開しそうですね。

    育てるべき選手を育てて、調整した学校が上位に行っているんだと思います。
    選手がいるのに勝てなかったり、上位に行けなかった学校は責任を感じないといけません。

    • hakonankit より:

      >よしさん
      色んな変遷がありながら、今の時代の流れをうまくつかんでいるチームが上位にきた感じですかね。

      スカウトも大事ですが、受け持った選手をいかに育てていくか。箱根に向けて調整させてやれるかも大きなポイントです。

  4. おーちゃん より:

    創価大学6区葛西は、急遽の山下り。まったくのぶっつけ本番で、区間17位の悔しい結果。
    更に可哀想なのは、9区の石津。設定タイムを1分30秒上回る区間6位の快走も、追う中央学院が区間2位。7秒差を1分に広げられました。
    そして、美味しいところをすべてさらっていったのが、10区嶋津。追う中央学院が区間18位、東洋大学19位と落ちてくるのを、区間新の快走で、シード権獲得と、目立ちまくりです。

    ちなみに、嶋津の履いていたシューズは、ナイキかと聞いたら、「ミズノの新製品(新商品ではありません。)」と。今年は、大学間の競争とともに、シューズメーカーの競争にも、目が離せませんね!

    • hakonankit より:

      >おーちゃんさん
      葛西選手6区は??でしたが、やはりぶっつけだったのですね。60分台は、数年前ならよく頑張った!なんですが、、、今はどこも早いですしね…。

      嶋津選手は見事な走りとしか言いようがありません。ハーフの距離の訓練は誰よりも積んでいたので微妙な差だなと思っていたら、凄かったです。シューズに関しては、合っているものを選べるようになりましたね。

  5. デルピッポ より:

    来年度の戦力を考えると青学三冠も十分あり得ますね。東海が対抗馬になれるかどうか…新入生には倉敷石原、仙台育英喜早ら期待の選手もいるので頑張ってもらいたい。

    10区3位争いは見応えありましたが、帝京はまたしても3位になれませんでした。6区島貫が凡走でこれはシード権争いに巻き込まれるかと怖かったですが、中村が悪い流れを断ち切りその後は鳥飼、小森と区間上位で来て何と言っても吉野!タイム的には創価の嶋津に3秒負けとはいえ区間新記録、去年の星より1分14秒も早いとは…中野監督が秘密兵器というだけありました。
    ただ山での失敗がなければ3位だったと思うと本当に残念。中野監督のスタンスとして山専用の選手は育成しないそうですが、別に山の神を育てろとは言わないのでせめて区間一桁順位で走ってくれる選手を起用してほしいです。

    • hakonankit より:

      >デルピッポさん
      また青学本命、東海対抗馬、ということになってくるでしょうかね?

      帝京大は、復路成績も3位なので、本当にあともう僅かでしたね。島貫選手も状態が上がらない中、ギリギリでの起用だったようですね。箱根は山も大事になってくるので、ここはまだまだ改良の余地ありそうです。

  6. おぎやん より:

    今年も楽しませていただきました。
    来年は早稲田と明治が絡んでくるかな?
    気が早いって!

    • hakonankit より:

      >おぎやんさん
      早大・明大は、次年度は飛躍の年といきたいですよね。明大は阿部選手に頼らずとも往路一桁でいけたのは非常に大きいです。
      早大はスカウト好調ですし、再度強豪校へ向けて上がっていけるはずです。

  7. 湘南の嵐 より:

    東海大学にとっては悔しい結果となりましたが、戦術駅伝を謳ってその通り戦術勝ちした原監督と青山学院大学の選手があっぱれでした。
    12月に故障した岸本選手の状態を見極めての2区起用、その前後をエース級ではさんで序盤のどんな展開にも対応できるようにしたリスク管理、区間と選手の特性を見極めた5区、6区、9区の配置、さらに勝負どころと見た4区、8区に調子のよい選手を配置して対抗と隙がありませんでした。
    事前の予想で多かった1区湯原選手、2区吉田圭太選手では、こううまく流れなかったでしょうね。
    東海大学は、往路の高速化が想定以上だったのと、故障者が多かったことに加えて、優勝した前年の成功体験に頼りすぎたかも知れません。
    結果論で言えば、3区に小松選手を起用できていれば違う展開になっただろうなと思います。
    こういう戦術の妙があるから、駅伝は面白いですね。
    次年度は青山学院大学一強、三冠の声が強いですが、特に出雲は、東京国際大学のヴィンセント砲もありますし、東海大学も、名取、塩澤、西田、市村、松崎に飯澤選手もいますから、簡単には勝たせませんよ。

    • hakonankit より:

      >湘南の嵐さん
      予想するとしては岸本選手の故障情報に振り回されてしまいました。敢えて言うとなると、やはり自信があったということでしょうかね。うまく、選手の状況判断ができておられますよね。選手も自信を持って攻めることができていました。

      東海大は、昨年の経験が少し悪い方向に出てしまっていたのでしょうね。消極的と言いつつ3区は62分前半は悪くないですから…。

      出雲と全日本は、他校も戦えると思いますが、箱根は今のところ青学大しか思い浮かばないかなぁ

  8. 前田 より:

    はじめまして!
    僕は子供の頃から早稲田をずっと応援し続けてきていますが、渡邊監督が現役だった頃のような強い早稲田の時代が再び来る可能性はあると思いますか?(出来ればこの数年で)
    ようやく青学の時代が終わったと思ってたら、再び青学の時代がまた来るのかと思うとそろそろ早稲田に頑張って欲しいです。(青学のファンの方にはごめんなさい)

    • hakonankit より:

      >前田さん
      私も早大ファンなので、何とかまた優勝をするところを見たいのですけどね。スカウトは推薦枠は少ないながらも、かなりいい流れになっていますので、選手がしっかり揃えば面白い存在になるはず。あとは相楽監督の育成・采配を信じたい…ですね。

  9. ライオンズファン より:

    新年明けましておめでとうございます。今年度もよろしくお願い致します。

    編集お疲れ様でした。誠に勝手ながら、各大学の個人的感想を2回に分けて述べたいた思います。

    青学:選手もさながら、監督の采配にあっぱれでした。2区岸本選手、4区吉田祐也選手ら予想を遥かに上回る走りに加えて、復路の選手も予想以上に堅実な走りで、他大学を突き放したと思います。来年も優勝候補筆頭ですが、油断すると昨年みたいに他大学に優勝を奪われるので、ちょっとした油断が1番の敵かもしれません。

    東海:5区がやや期待外れとはいえ、大きなミスはありませんでしたし、復路はしっかり戦えたと思います。ただ、今回は相手がそれ以上の成績でした。可能な限りの力は出せたと思います。黄金世代卒業でも主力選手はしっかり残るので、また強いチーム作りは可能だと思います。

    國學院:往路はほぼ完璧でした。往路優勝出来なくても、十分に評価出来る内容でした。復路は9区で大きく失速しましたが、最後に殿地選手の快走で総合3位を達成することは出来ました。ここも強かった4年生世代が卒業しますがまだ選手は残っているので、また強いチーム作りは可能だと思います。

    帝京:平地は予想以上の走りでした。中野監督らしく、10区吉野選手みたいに秘密兵器を用意していたり、3位までもう少しでした。本気で優勝を狙うなら山次第になると思います。

    東京国際:2枚看板の強さが凄かったです。ヴィンセント選手の記録は当分は破られない大記録ではないですかね??復路も大砲がいなくても堅実にリレーすることが出来ました。このシード権を無駄にしないで、来年以降も強いチーム作りが求められると思います。

    明治:失礼ながら、ここまでの躍進は想定していませんでした。阿部選手の区間新はある意味想定内かもしれませんが、往路をほぼ下級生だけで5位に入るのは全く予想していませんでした。大エースが抜けますが、チームの伸び代は十分にあると思います。

    早稲田:6区終了時点で今年もシード落ちを予感しましたが、今年は平地で粘りの走りが良かったと思います。何より中谷選手、太田智樹選手以上に鈴木創士選手の走りが圧巻でした。ここも山さえ何とかなれば、総合3位も現実視出来ると思います。

    駒沢:東洋ほどではないにしても、チーム全体としての失敗の印象があります。結局は流れを大きく変えれたのは田澤選手だけで、全体的に高速駅伝の流れについていけなかった感じがしました。

    創価:最初と最後が良ければ全て良しではないですが笑、本当に1区、10区でシード権を獲得した印象です。嶋津選手の活躍が注目されていますが、復路劣勢ながらも8区から立て直した2選手の頑張り、4区福田選手の力走もあったと思います。

    東洋:一体どうしてしまったのか。区間新3つでシード権ギリギリの10位、ブレーキ区間があまりにも多すぎましたが、監督の采配が悪いというよりも、それしか選択肢がなかったというふうに見えます。チーム全体で抜本的改革に着手しないと、相澤選手、今西選手が卒業する来年がかなり危険です。

  10. ライオンズファン より:

    前回の続きです。

    中央学院:今年もシード権に滑り込むかなと思いましたが。。。一部主力選手の怪我とデコボコの区間成績が足を引っ張ってしまった印象です。

    中央:悪くはなかったと思いますが、今年の高速駅伝のスピードに対応しきれなかった感じがします。10区の二井選手が最後に一矢報いたでしょうか。箱根経験者が多く残るので、底上げ次第ではシード権に名乗り出れると思います。

    拓殖:1区で出遅れ赤崎選手がやや不発の中、4区5区の粘りはお見事でした。復路は力尽きましたが下級生の収穫もありました。十分健闘したと思います。

    順天堂:1区で出遅れ、さらに4年生が誰も区間一桁で走れずで苦しみました。それでも野口、西澤、清水各選手らはある程度の結果を残したので、来年また育成して底上げするしかないでしょう。

    法政:青木選手だけでは無理がありましたね。主力が抜けるだけに不安が大きく、今年の城西みたいにまさかの予選落ちもなくはないので、育成が急務になってくると思います。

    神奈川:1区はなんとか粘れただけに、2区3区の失速は痛すぎました。それでも井出選手の5区区間6位はじめ収穫もあったので、あとはスピード対応とエース格の育成が求められると思います。

    日体大:1区だけが見せ場でした。ここも3区の失速で全てが崩れてしまった印象です。藤本選手はじめ素質のある選手はいるので、また戦える力はあると思います。

    日大:18位ながらも、樋口、宮崎両選手の収穫はありました。留学生もやや弱いので不安はありますが、日本人選手の育成で選手層の底上げは期待できると思います。

    学生連合:箱根常連だった城西、大東、山梨学院の選手は善戦したと思います。流通経済の6区の快走など、見せ場は作れたと思います。

    国士舘:1区の出遅れ、5区鼡田選手の失速で往路最下位の中、復路は曽根選手らの力走で、繰り上げ回避で最後まで襷を渡せたのは良かったと思います。

    筑波:久々の出場で結果は厳しいものでしたが、西、川瀬、児玉各選手ら健闘がありました。今年の箱根がまぐれではないことを証明するためにも、また予選会を勝ち抜いて欲しいですね。

    • hakonankit より:

      >ライオンズファンさん
      各大学コメントありがとうございます。
      もうそれだけでも記事にしていいくらい詳細な分析です。

      各大学大幅なペースアップのあった中、いろんな見せ場がありましたね。また振り返ります。

  11. 紫紺 より:

    明治好きの僕には、とても嬉しい結果になりました。
    いつの間にかシード争いの最前列にいたという感じでしょうか? やはり山の鈴木、前田がでかかったと思います。 あと足を引っ張る選手がいなかったことが大きかったと思います。2区加藤もかなり大きかったですね。
    個人的に少し残念だったのは、小袖と河村ですかね。 両者ともに区間10位。 悪くはないのですが… 小袖はスタミナをつけると、1区区間賞も取れるような逸材だと思います。
    来シーズンは、小袖、手嶋、鈴木の3枚看板だと思いますけど、それに加藤と櫛田が加わり、前田、村上の覚醒、Wさかいがつなぎ、小澤などの2年が台頭してくると、一年が入れないくらい層がさらに暑くなると思います。
    すごいのが当たり前になって忘れてましたが阿部選手区間賞おめでとう。 やはり本物ですね。 これからが楽しみです。 興味深いことに、明大で箱根の区間賞を取ったのは廣瀬以来なんですよね。 大六野、有村、八木沢、松井、文元、横手、木村、牟田などの全日本で区間賞or箱根区間3位以内 のメンツをもっても、誰も箱根では区間賞を取ってないんですよね。 去年の阿部もそう。 そういうところに、当時勝てなかった原因があると思います。 区間賞がチームにいい流れを生むからです。

    来年は3位以内と言いたいですが、期待せずにシード取れたらラッキーくらいに思っておきます。 そしたら本当に3位を取っちゃうかもしれません。

    • hakonankit より:

      >紫紺さん
      2区加藤5区鈴木選手があれだけ走れるとは…。区間配置もうまかったですね。山本監督がじっくりと、しかし確実に駅伝チームにしてきていますね。
      小袖・河村選手は自分はよく走ったと思っています。トラックが主戦場の選手が駅伝で結果を残すのは、また一つ壁があるかなぁと思っていますので。
      阿部選手の活躍とともにチーム力が上昇したのは確かなので、この流れを継続させたいですね。

      • 紫紺 より:

        やっぱりトラックの選手がロードって難しいですよね。 確かによく走ったと思います。 ただ河村選手のスパートを見たかったなと(笑) トーエネックだからトラックでしょうけどニューイヤーではリベンジに期待したいですね。
        東京国際の監督が、簡単に3位になれなくて良かった的な発言をされてましたけど、これは明大にも当てはまることだと思います。 肝心なのはこっからですよね。 ここまで停滞していたのは、黄金世代で一冠も取れなかったのも出かかったかなと思っています。 気が早いですが、出雲か全日本を取って欲しいです。

        前へ!

  12. minami より:

    まずは今回の青山の優勝は、さすが!の一言につきます

    東海も決して悪くなかった、それでもミスがあるとすれば5区西田選手
    しかし十分な許容範囲

    青学との差を考えると、吉田裕也選手のようにいい意味で意外性の走りをした選手がいなかったことでしょうか。

    今回は青学、原監督の采配勝ちといった感じでしょうかね。

    正直エントリーを見たときに2区、4区は完全に不安要素でしたから……
    (スラムダンクの田岡監督の心境ですねww)

    それにしても、どのメディアも「靴」のおかげ的な報道が目につきます。

    確かにヴェイパーフライの効果もあったのは確かですが、ヴェイパーフライへの過剰すぎるというくらいの報道はいかがなもんかなっと。

    高校駅伝にしても、ニューイヤーにしても、箱根にしてもまずは気象条件がよかったこと、なにより選手の努力があってこそだと思っています。

    靴のおかげみたいなフォーカスはやめて欲しいですね!

    とはいえ、NIKEは完全に独り勝ちですね!
    2020年は使用率82.8%という記事を見ました。

    水着のレーザーレーサーを引き合いによく出されますが、レーザーレーサーは従来の水着を進化させたって感じでしたが、
    ヴェイパーフライは「スピードにはソールが薄くて軽いシューズ」という概念の真逆ですからね!

    数年前では完全にバカにされるくらいの仕様ですよねww

    規制も含めて色々出ていますが、個人的には、「疲労が少ない」とコメントが多く出ている点がいいと思います。
    もちろん記録もそうですが、疲労軽減は故障対策にもつながりますので。

    • hakonankit より:

      >minamiさん
      青学は選手は揃ってるけど、爆発力がどうかなぁと思っていたら、青学が一番爆発力があったとは…。靴はある程度影響があったのは間違いないのかなとは思っています。今までヴェイパーフライを使っていなくても優勝争いをしていた青学大が履くことで、凄まじいことになったなとも…。
      私も厚底で早く走れるようになるのが、いまだに信じられないくらいです。でも、多くのランナーの夢が少し叶うシューズなんだなと思ってます。

  13. ぼへ より:

    遅ればせながら…
    私の応援する筑波大学は総合20位で多くの下馬評を覆すことはできませんでした。チクショー!
    とはいえ優勝の青山学院とは30分少々の差で、トップと最下位の差はここ何年かで最小、予選会突破はマグレでもなんでもなく、OBの方の言葉を借りれば「許される最下位」だったのではないかと思います。
    また1区西選手がハーフより長い距離を62分台で走ったことや「箱根から世界へ」の前に「箱根から外科医へ」を目指す9区川瀬選手が誇らしげに桐の葉をアピールしていた点は来年度のチームに大きな影響を与えたことでしょう。
    来年もまた1月2・3日に応援できるはず!
    予選会および本戦を走った選手が11人残り、噂レベルではありますが新1年生も(筑波的に)大物が来そうなので、「来年こそは!」のフレーズが10月から1月に移動しただけと思って、この後も筑波大学を応援していきます。

    • hakonankit より:

      >ぼへさん
      筑波大も、精いっぱい戦いましたよね。これだけ予選会とは違い、ハイペースながら、優勝校との差も抑えていますし、今の筑波大としてはやれることはやれたのかなぁと思っています。ポイントとなる区間で見せ場もありました。他の予選校も強いですが、一丸となって連続出場を勝ち取ってほしいですね。

  14. ほたて より:

    東京国際大学や創価大学は留学生一強だとか偏見をよく言われていますが、結果を見ると日本人選手も強くなっていますよね。
    10時間45分というのは、青学が初優勝した10時間49分台よりも遥かに上回っていて、箱根駅伝はスピード化が激しくなってきていますね(笑)
    次の箱根の予選会は今年よりも激しい争いになるかと思います。
    自分的には、26年ぶりに復活した筑波大学が二年連続の出場をして、予選会次点の麗澤大学が初出場して欲しいなと思います。