箱根駅伝2020も区間エントリーが発表されいよいよですね。
ただ、箱根駅伝は、区間エントリーと当日に数日余裕があります。
その間に駅伝ファンとワイワイ騒ぐのもまた楽しいのですよね。
そこで、往路の重要区間・区間別展望と、あとは強豪校を中心とした簡単な展望のまとめを記載します。時間の関係で詳しくはできませんが、語る材料にでもなればと思います。
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箱根駅伝2020【区間別展望】
1区:結局エース級選手はくるのか
出雲駅伝と全日本大学駅伝は序盤~中盤までスローペースの展開。関東の強豪校は勿論、地方のチームの多くも食らいつく展開でした。
箱根駅伝もそれに近い展開になるのでは…と思われました。それが一つのニュースで状況が一変しました。
箱根で5年ぶりシード復活目指す明大のエース阿部「1区で流れつくる」 : スポーツ報知 https://t.co/qVBrhWuEvI
エースで主将の阿部弘輝は復調気配。「現在のコンディションはまだ半分くらいですが、大会当日は8割まで戻したい。1区を走ってチームにいい流れを持っていきたい」と前向きに話した。
— EKIDEN_MANIA (@ekiden_mania) December 14, 2019
1万m27分台で現役大学生トップ、前回3区区間2位の快走を見せていた明治大・阿部選手が1区宣言をしていました。
夏に怪我が長引き、本調子ではなくエース区間を回避というわけですが、それでもスピードは一線級。途中からペースを上がる怖さがありました。
さらに、前回1区留学生を投入し、引っ掻き回した東京国際大が、さらに走力が高い留学生を1区か3区に投入する可能性があり、1区が読めなくなっています。
やはり1区は牽制なのか、それとも縦長になるのか、優勝を狙うチーム、シード権を狙うチームそれぞれ大事になってくるのですよね。
そのため、暫定エントリーも特徴的となっています。
1区(と3区)を隠しているチームが多い
エントリーをここで確認します。
東海:主力
青学:1区当て馬?
東洋:1区主力
駒大:1区エース格
帝京:読めない
法大:多分変更なし
國學:1区当て馬
順大:読めない
拓大:多分1区3区とも当て馬
中学:1区主力
東国:1区3区当て馬
神大:1区当て馬?
日体:1区主力
明大:1区主力だが…?
創価:1区エース格
筑波:1区主力
日大:1区主力
国士:読めない
早大:1区3区当て馬
中大:1区3区当て馬
連合:主力
1区当て馬にしているのが少なくとも
青学大・國學院・東国大・早大・中大の5校、帝京・順大・神大も当日変更の可能性高いと思います。
1区の重要性を感じているからこそでしょう。
そして、当の明大と東国大は…阿部選手・留学生共に補欠です。
東国ヴィンセント・明大阿部は来るのかどうか
東国大ははっきりと迷ってるのが分かるのですよね。1区と3区ともに実績の少ない選手を置いて、様子を見ています。
どちらが貯金を作れそうかなのですよね。ヴィンセント選手がどういう選手かにもよるのでしょう。1区は朝8時、非常に寒い中走り始めます。その時にヴィンセント選手が、いきなり1㎞2分40秒台で入っていけるかどうかにもよるかもですね。
混戦とはいえ、多少ばらけた3区あたり、一気に行くほうが離せるのかもしれません。くしくも2区伊藤選手が大きく成長して、ある程度前でタスキをもらえるのは見込めますので。
問題は明治大。阿部選手を含め2名の選手が補欠。そして1区は主力ランナー、2区は確実に当て馬、3区4区は出走微妙なランナーになっています。ちょっと読みづらいですが、1区阿部選手にすると、駒が足りない気がするかなぁ?
基本的には、出雲・全日本に近い牽制が序盤にある1区と思いますが、皆さん如何かな?
2区:東洋相澤選手中心に…
2区エース決戦は強豪校以外も盛り上がるのですよね。
東洋:相澤 晃④
国士:ライモイ ヴィンセント②
67分台
駒大:山下一貴④
國學:土方英和④
拓大:ラジニ レメティキ①
東国:伊藤達彦④
創価:ムソニ ムイル④
68分台?
東海:塩澤稀夕③
日大:チャールズドゥング①
早大:太田智樹④
69分前後
帝京:星 岳③
中学:川村悠登④
その他
ルーキー
青学:岸本大紀①
今回は相澤・ライモイ選手の一騎打ちでしょうなぁ。タイムは気象条件がまあまあ良ければ、66分台は十分期待できる2人です。
特に東洋相澤選手は、1区西山選手の状態が戻っていれば、先頭付近でタスキを受けるはず。その場合、東洋大が今年も一気に抜け出す展開になるのかな??
それを駒大・國學院大らが追っていく展開になるのでしょうかね?1区もいい選手置いています。
68分台?としているのはちょっと読みづらい3人。強豪校で言うと東海塩澤選手がどこまでスタミナいけるかですが…、ただ今年はしっかり練習はできているのでここを凌ぐと、東海大ペースになるタイミングが出てくるはずです。
そして青学大はルーキー岸本選手起用。予想していたとはいえ、こうならべると実際どこまで食いつけるのか?なんだかんだ他の強豪校は2区揃えています。69分とかかかると優勝にはしんどくなってきます。
5区:前回経験者3強を軸に
東海:西田壮志③71分18秒
法大:青木涼真④71分29秒
駒大:伊東颯太③72分23秒
国士:鼡田章宏④74分21秒
筑波:相馬崇史③74分45秒
その他有力選手
東洋・宮下、青学・飯田、中大・畝、帝京・平田選手
往路優勝を宣言している國學院大は、やっぱりここなんですよね。昨年は準備していなかったという浦野選手がどれだけ上積みがあるか。東海西田選手も凄そうで、4区次第では往路優勝も見えている形だ。法大青木選手らも上積みがあるので、区間賞争いも注目。
東洋・青学大は前回経験者ではない。どこまでいけるか。昨年の条件なら72分台はノルマになってくる。
箱根駅伝2020【大学別展望】
東海大学:本命間違いないが、3選手どこに入る?
分厚い選手層があり、山登りも結構計算出来て、大エースはいないが穴がない…。
本命を上げるすると東海大になりますよね。
両角監督が入れるという「名取・館澤・阪口」選手がどこに入るかが分からないのが、どうなるかでしょうか。
2区争った名取選手4区かなぁと思いましたが、
「10区逆転」が真意なら、4区館澤、6区or7区阪口、9区名取選手?
とにかく、地に足をつけてしっかり1区間ずつ前を追っていくことができるかが大事でしょう。
青山学院大学:2区ルーキー岸本選手作戦は?
やはりここがどう出るかですよね。
2区岸本選手、今期のほかの主力選手の状態・適性を見てみると確かに妥当なのです。
ただ、優勝争いの観点で見ると、岸本選手が68分半以内では走れないと結構2区で離されてしまうのでは…というところ。そして取り返すのは3区以降本当にノーミスだったときのみです。
最もここさえ乗り切れば、全日本同様追っていく駅伝は、比較的出来るのかなというのが、全日本や今年の箱根復路です。最後まであきらめない、どこもそうなのですが、青学大は特に大事になりそうです。
東洋大学:往路特攻!3区4区の選手の調子は?
分かりやすくていいですね!
西山-相澤-吉川-渡邊-宮下選手の往路、
定方選手が補欠ならまだわからないのですが、9区にエントリー。
大澤選手がもしかすると3区4区に入る可能性がありますが、
復路のメンバーも考えると変わる可能性は低いかな?
相沢選手は2区で67分きり、5区宮下選手は、前任の田中選手よりはいけるということで、72分台はいけそう。
1区西山3区吉川4区渡邊選手が本当に大事になってきます。特に西山選手が昨年同様区間賞レベルの走りで、相澤選手に他の強豪校を付かせない、吉川選手が昨年並みに走って他を寄せ付けない、4区渡邊選手も62分台でできればいきたいが果たして…?
ただ、今年も往路は東洋大中心、主導権は渡さないように戦い抜く形、見ているほうは面白そうです。
駒澤大学:切り札ルーキー田澤選手で前へ行けるか
駒大は1区は毎年エース級ですね。中村大聖選手を最初から切ってきました。なんだかこの3年間は勿体ない気がしていました。今年も1人エース級を起用してしまう…感じはありますが、うまくいけば面白い。
万全なら2区までに相当前にいます。3区か4区どちらかにスーパールーキー田澤選手を起用して、主導権を握ることは十分可能なのですよね。復路中盤までは攻めることができるので、一気に優勝争いを面白くするのは十分可能です。
國學院大學:往路は万全か、往路優勝できるのか!?
往路は万全のオーダーが組めそうですね。できれば4区に藤木選手を残したいのでしょうが、ここは微妙なところです。
往路優勝はおそらく前に行くだろう東洋や青学とは2分半、駒大とは1分半、東海はできれば前に出したくない…ですかね。このあたりシュミレーションし甲斐があるかもです。
その他、ダークホース
本当に激戦で分からないのですが、今回は全日本駅伝のシード校にしておきます。
帝京:ここは本当に1区2区の出足だけです。補欠に今期絶好調の小野寺選手を残しています。選手層は分厚いですので、出し惜しみせずに1区小野寺選手言ってもいいと思います。5区平田選手も強いので面白いです。
東国:今年台風の目になると言われています。総合順位もですが、その前に序盤のレース展開を左右させそうな東国大。僕は3区ヴィンセント選手がいいと思ってますが、
大志田監督に考えがあって1区起用となったら…しばらく予想外の展開になってくるかもしれませんよ。伊藤選手ら往路に起用しつつ、相沢選手を9区に残していますし、総合でもしっかりシード権以上を狙っています。
早大:ここも序盤に乗れるかですね。2大会前の予想外の3位は、2区太田選手の予想外の好走からです。選手層はギリギリですが、復路にも28分台の選手は残しています。前に行ければかなり面白いかもしれません。
もっと語りたいですが、時間がないのでこのくらいで!あとは順位予想ですね。また更新します。