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【青山学院大学】箱根駅伝2020~優勝に向けてキーになりそうな選手を紹介!

 日に日に寒くなり、第96回箱根駅伝2020が迫ってきているのを感じますね。

 箱根駅伝エントリーの日まで、強豪校を中心に、それぞれ本戦で個人的にキーとなるのではないかと思う選手を何人か紹介します。なお、敢えてエース選手以外とします。

 まずは出雲5位から全日本2位、直近の世田谷ハーフを得て、再び評価を上げてきた青山学院大学からです。

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【青山学院大学】箱根駅伝2020~優勝に向けてキーになる選手を紹介

3年エース吉田選手以外は、本当に横一線の青山学院大のメンバー争いですが、

今回は、全日本大学駅伝でともに区間7位だった2年生2選手を取り上げます。

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キーマンその1!湯原慶吾②

プロフィール
生年月日:2000年2月6日
出身地:茨城県
出身校:水戸工業
学部・学科:文学部史学科
身長:165㎝
体重:54㎏

自己ベスト
5000m14分00秒71
10000m28分53秒57
ハーフ63分40秒

高校時代主要大会
IH1500m9位、5000m16位
都道府県駅伝1区5位

大学時代主要大会
関東IC1年2部1500m7位湯原慶吾①3分52秒85
日本IC1万m10位湯原慶吾②29分08秒63
出雲駅伝2019・1区7位
全日本大学駅伝2019・1区7位

その他
世田谷ハーフ10位湯原慶吾①64分44秒
日本学生ハーフ72位湯原慶吾①64分42秒
世田谷ハーフ4位湯原慶吾②63分40秒

 期待の青学大のスピードランナーがついに出てきました。高校時代は、トラックでインターハイ決勝の経験があるスピードランナー。駅伝もスピードが活かせる1区での好成績がありますね。

 大学でもまずはトラックで伸びてきました。1500mで関東インカレ2部で入賞、この世代一番早く頭角を現しました。

 ただ、ロードや長い距離になるとやはり先輩たちが強い。1万m28分台を秋に出すも世田谷ハーフで65分を少し切る成績。三大駅伝ともエントリーには入るも、出走の機会は訪れませんでした。

 2年目のトラックシーズンは、怪我もあり関東インカレ欠場。少し駅伝ファン心配でしたが、9月日本インカレ1万mで29分08秒の好タイムで10位の復活!一つ頼もしくなって戻ってきました。

 この成績もあり、ついに大学駅伝デビュー。出雲・全日本共に得意のスピードが活かせる1区を任されました。共に区間7位、他強豪チームの選手から10秒~20秒程で留め、最低限の役割は果たしています。

 ただ、優勝を狙うチームとしては、もう少しいきたかったのは本音なのではと思います。次区間がともに1年生の選手への襷リレーだったことも、もう少しというところ。

 そんな中、全日本から中1週間で出場した世田谷ハーフで、昨年よりも1分以上短縮する63分40秒をマーク。ラストスパートで、楽しみな選手の多い1年生の世代を一蹴したのも、意地を感じました。長距離ロードにも一つ自信が付くのではないでしょうか。

 もし、箱根駅伝でも1区を任されれば、六郷橋以降にも脚を残せるかもしれません。復活の優勝に向けて、スターターとして、チームに勢いをつける走りができるか注目です。

キーマンその2!飯田貴之②

プロフィール
生年月日:1999年6月24日
出身地:千葉県東庄町
出身校:八千代松陰
学部学科:総合文化政経学部
身長:168㎝
体重:54㎏

自己ベスト
5000m14分07秒55
10000m29分42秒34
ハーフ63分10秒

高校時代主要大会
都道府県対抗駅伝1区13位

大学時代主要大会
箱根駅伝2019・8区2位
関東ICハーフ16位飯田貴之②30分09秒19
全日本大学駅伝2019・8区7位

その他
世田谷ハーフ4位飯田貴之①63分39秒
日本学生ハーフ25位飯田貴之①63分26秒
世田谷ハーフ1位飯田貴之②63分11秒

 2年生でロードを引っ張るのは飯田選手ですね。1年時の世田谷ハーフで早くも63分台。青学大の激しい出走メンバー争いを勝ち抜き、1年目から箱根駅伝の出走メンバーに選ばれています。先日の全日本駅伝でもアンカーでした。中々信頼がないと食い込めないと思います。

 実際、2年目で何度もハーフマラソンを走っていますが、63分台としっかりまとめています。2年生途中で、ここまで長距離ロード安定しているのは、凄い事だと思います。

 ただ、2度の大学駅伝ではどちらも悔しい思いをしています。今年の箱根駅伝2019では8区を任されています。遊行寺坂のある難コースを1年生ながら64分台の区間2位。持てる力を出し切ったものの、トップとの差は開き、悔し涙に暮れました。

 先日の全日本大学駅伝では、激しい優勝争いの最中、トップで襷を受け取ります。しかし、力のある上級生に太刀打ちできず、逆転され、2位でゴール。また、個人成績も区間7位、本人「伸びてない」と悔やんでいました。

 そんな中、中1週間で行われる世田谷ハーフの出場を原監督に直訴。19.7㎞の駅伝を走った直後としては異例のことです。「怪我しにくい」とのことで、許可を得て全力疾走。結果は、63分11秒で優勝!昨年よりも、ぐっと成長しているところを見せました。

 これで飯田選手の株がぐっと上がりました。スタミナの活かせる9区だけでなく、前年ウィークポイントとなった4区や、山登り5区、エース区間2区まで、駅伝ファン大きく意見が分かれています。

 個人的には、9区で青学大の優勝を決定づけるのが理想と思ってますが、いかがでしょうか。

まとめ~青山学院大学の戦力分析も兼ねて

 今回は、箱根駅伝までの2か月でもうひと伸びできそうな2年生2人の紹介となりました。

 それにしても、多くの卒業生が出ても、出雲駅伝・全日本大学駅伝としっかり優勝争いをするのは、さすが青山学院大学でした。

 そんな中、今回紹介した2年生以外にもあと少しずつなんですよね。一番走力が高い3年吉田圭選手もエース区間での稼ぎがもう少し。同学年の神林選手も全日本ではラスト3㎞悔しい走りに。

 4年生では、出雲で途中で先頭から離された竹石選手が最後の山登りに向けてどうなっていくか、全日本で駅伝走りを掴みかけた中村選手。

 初の箱根路へ臨戦態勢の吉田祐選手、そして…不調長引くエース鈴木選手の復調はあるのか。

 岸本選手ら勢いのある1年生も含めて、戦える選手は増えてきているので、優勝まであと一押しというところ。

 全10区間、綺麗に駅伝の流れが出来たとき、最後の最後に青山学院大学がトップに立つ、そんな展開にしていけるでしょうか。