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2019.9.15【MGC結果】東京オリンピックマラソン代表者は!?『男子・女子レース展開とともに』

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参照サイト:マラソングランドチャンピオンシップOfficial Site

2019年9月15日(日)、マラソングランドチャンピオンシップ:通称MGCが、行われます

この大会で、上位2名の東京オリンピックマラソン代表内定、3人目は今後の日本陸連の指定のマラソンで相当な記録が出ないことには選ばれることになる非常に重要な大会です。

MGCとは

マラソングランドチャンピオンシップの略です。簡単に言えば、マラソンの日本選手権ともいえます。さらに、この大会で東京オリンピックのマラソン代表が決まるとても大事な大会です。

2017年8月~2019年4月にかけて、日本陸連指定のタイムや日本人上位に入った選手だけが出場できます。

男子出場選手30名

※男子30番、一色選手は欠場

女子出場10名

ゼッケン4関根選手、ゼッケン11前田選手は欠場を発表

MGCレース展開

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男子

スタート直後から、Honda設楽選手が飛び出す。1㎞3分00秒で通過。2位集団は3分15秒。2位集団は佐藤・村澤が引っ張る。大迫選手らもすぐ後ろについている。左右にばらける形に。給水を早くもとる選手もいます。

 1位設楽選手は4㎞11分57秒。1㎞2分58秒~3分02秒ペースを維持。5㎞は14分56秒とまずまず。2位集団はおよそ1分遅れ。日清佐藤選手が引っ張り、すぐ後ろには、トヨタ自動車勢がつく。1㎞3分10秒前後。

 あまりにも大集団で5㎞過ぎの給水で、コニカミノルタ谷川選手が転倒し、遅れてしまう。そのまま追いつけず、単独最下位走行だ。

設楽選手はその後も淡々とレースを進める。9㎞26分47秒、やはり1㎞2分59秒ほどで進め続ける。2位集団はコニカ谷川選手以外が大集団。8㎞地点、マツダ山本選手が引っ張る展開に。

10㎞設楽選手は29分51秒、夏のマラソンではかなりのペースだ。2位集団は、500m後方。現在は井上・高久・宮脇選手が引っ張る。トップとの差は1分44秒だ。

 兄の声援を先ほど受けた設楽選手は、12㎞-13kmは3分05秒と少しかかるが、リズムは変わっていない。2位集団は村澤選手が転倒のアクシデント。その直後、マツダ山本選手がスパート、すぐに反応したのが神野選手、4位集団は縦長になったものの、大迫選手らがじわりと追いついてくる。

 トップ設楽選手15㎞44分59秒。この5㎞は15分07秒。直後に2位集団とすれ違って、しっかりと差を確認します。2位争いは4つほどにグループが分かれています。

 2位集団は15人ほどでマツダ山本、服部、高久、大迫、中本選手ら。井上選手が追いついていないが、徐々に差を詰めにかかる。16㎞あたりで追いついて20人以上の集団になる。なお、今井・園田選手らはかなり後方に下がってしまった。

16㎞-17㎞2分58秒でさすがに2位集団ペースが上がってきた。神野選手がまず仕掛けたのですが、元気になったのが富士通鈴木選手で明らかにペースを上げています。大迫・中村・服部選手がそれに呼応。4人の集団に。

 その後ろ、神野選手が単独走、その後ろ日清食品佐藤選手ら10名以上の集団、井上選手はそこの集団に入らないという意外な展開となっています。

20㎞通過、設楽選手は60分04秒。ほぼ1㎞3分ペースはキープ。気温は28度を超えていますが、あまり汗をかいていないような感じ。飄々と走り続けています。

 2位集団は完全に4人。鈴木選手が大迫中村服部選手を引っ張る形。18-19km2分53秒で、6位争いを完全に引き離しました。トップ設楽選手との差は1分56秒差。15㎞では2分13秒だったので、少しずつ詰めつつあります。井上選手は3分オーバー、これは調子悪いか?

24㎞地点折り返し、設楽選手が懸命に逃げ続ける。2位集団は鈴木選手が仕掛けるもまた大迫中村服部選手が追いついてくる展開。さらに6位集団から、トヨタ藤本選手が抜け出してきて、5秒差まで追ってきている。7位集団は中本・橋本選手らだ。

 2位集団は24㎞地点では1分49秒差。7位集団が2分01秒このあたりはバラバラと選手が続く。2分32秒で神野選手がやや遅れ加減だ。

 設楽選手は1㎞3分05秒前後にさすがに落ちてきたが、まだ安定しています。25㎞は1時間15分32秒とまだまだいいタイムだ。2位集団は1時間17分25秒あたり、7位集団が縮めてきたところ、服部選手が引っ張って差を詰められないようにしているところ。

7位集団は大塚・橋本・中本・竹ノ内・佐藤選手、先ほどまでは中本選手が引っ張っていたが、大塚選手がぐっと前に出てきて2位集団につこうという展開だ。

 25㎞-26㎞は2位集団3分08秒、これに大塚・橋本選手が追いつてきて、2位集団は6名に。中本・竹ノ内選手ももう一度近寄り始めた。佐藤選手は離れて追いつけそうにない感じだ。

 少し向かい風の中、トップ設楽選手のペースは落ち気味、27㎞-28㎞3分13秒。2位グループが久しぶりに第1中継車からとらえられるようになってきた。上り坂前に少し心配な状況だ。2位グループは橋本選手が前へ。日本橋で1分30秒差、確実に縮まり始めている。

 30㎞1時間31分41秒で設楽選手が通過。明らかに動きが鈍くなってきて、1㎞3分17秒。ずっと最短距離をとっていたのが、ここにきてセンターラインよりになったのは、余裕がなくなったのかどうか?

 2位集団は1分17秒ほど。1㎞3分10秒は切るペースで推移し続けている。橋本選手が引っ張ってきたが、30㎞でまた服部選手前。中村・大迫選手は徹底的に中。7人の集団で推移し続ける。

 ところが31㎞地点、後ろ追いつけそうで追いつけなかった中本・竹ノ内選手が追いつく。さらに中本選手は2位集団の先頭へ。中本選手はラストは分が悪いので主導権を握りたいところか。

 トップ設楽選手は32㎞通過、3分20秒ほどのラップに。スプリットが明らかに落ちてきた。33㎞で折り返しだが、この時にトップ、2位集団はどういう反応になるか。

 33㎞折り返しでは56秒差に。なおすれ違う時に2位集団の多くの選手が設楽選手の様子を確認。これをどうみるか。2位集団は竹ノ内選手が前に出てくる形、大迫選手は右わき腹を抑える形だが果たして??なお、34㎞給水は服部・中村・中本選手がとらない、それ以外の選手は取る形だ。

  設楽選手は3分30秒近くまでラップが落ちたものの、1時間48分40秒で35㎞通過。まだトップはキープしている形。2位集団は鈴木選手が先頭で35秒差。給水で一瞬ばらけたがまた9人一団に。今度は大塚選手が引っ張る展開。

 37㎞手前、上りがはじまり、一気に1位と2位集団の差がなくなってきた。37㎞もう10秒きり。そして給水で、鈴木選手らが設楽選手らを逆転。そこでややペースアップがあったか、中村・大迫・鈴木・大塚・服部選手がやや前へ。ただ、徐々に追いついてきて8人。藤本・設楽選手がついていけなかった

上り坂しばらくけん制していたが、39㎞手前GMO橋本選手が仕掛ける。これに中本・竹ノ内選手がついていけない、さらに大塚・鈴木選手が苦しい。

 そして39㎞過ぎて、中村選手がロングスパート単独トップに!3秒差に服部、直後3位に大迫選手、橋本選手は4位に転落。

40㎞手前の一番苦しい上り坂。中村選手がペース落とさず走りきり、40㎞通過。4秒差で服部・大迫選手。11秒差で大塚選手が4名。中村選手淡々、服部選手懸命に仕掛けて3秒差。大迫選手が離れないように必死!

 41㎞手前、短い下りで大迫選手が一気にスパート!41㎞地点で中村選手に追いついた。中村選手も呼応しトップは譲らない。服部選手も懸命に2秒差に詰めてきた。

 41.3㎞中村選手が再びスパート。3m差で大迫選手、10m差で服部選手。それが41.7㎞2位大迫20m差、直後に服部選手が迫ってきて、2位争いがまた激しくなった。さらに41.9㎞2位に再び服部選手が浮上、大迫選手は姿勢を崩して懸命に食いつくが…

女子

 ワコール一山選手を先頭にレースがスタート。1㎞3分17秒とかなり早いスタート。これに、野上選手、そして有力ランナーダイハツ松田選手が遅れだす。

5㎞通過は16分31秒と相当なハイペースで依然一番若い一山選手が引っ張る展開。直後に安藤選手や鈴木選手。9位松田選手は11秒差、野上選手はかなり遅れています。

5㎞通過直後に岩出選手が遅れだす。じきに上原選手も遅れ始めます。逆に松田選手が徐々に追いついてきて、10㎞定点直前に集団に加わってくる。7人の集団で10㎞33分34秒で通過。前田選手が引っ張ってます。

 この5㎞は17分かかり、さすがに落ち着いてきた。8位上原選手が8秒差、9位岩出選手が17秒差、10位野上選手は1分07秒差。

 前田選手が引っ張りだしてまたある程度のペースに戻り、安藤・小原・鈴木・福祉選手の5人が対応。最初引っ張った一山選手は遅れ、松田選手もまだ少し微妙な距離。15㎞は50分40秒、6位松田選手が4秒差、7位市山選手が24秒差に。8位以降は見えなくなってきた。

 15.6㎞前田選手が5mほど前に出る。給水ポイントでペースがあがるタイプですが、スッと前に出てきた。ここから縦長になり、鈴木・小原選手が呼応。安藤・福士選手は並走する形で後方へ。

 さらに18㎞過ぎ、小原選手も後ろに下がり、前田・鈴木選手の2人の争いになってくる。気温は30度を超えてきていますが、前田選手がまたペースを上げてくるという、驚くべき展開となっています。

20㎞を超えてトップは前田選手が単独に、鈴木選手でさえつけなくなるほどペースが上がる。3位は小原、4位は福士選手が浮上。安藤選手が急失速し、松田選手が5位に浮上。ただその松田選手も1分差が離れる、かなり縦長になってきました。

 トップ前田選手も少し口があいてきたが、2位鈴木選手も17秒差と開き気味。2位と3位は10秒差でしばらく変わらない感じだ。松田選手は自分のペースで走っており、福士選手を交わして4位に浮上。また、最初から最下位だった野上選手が8位に浮上する動きもあった。

 前田・鈴木選手は比較的順調に推移。前田選手が独走し35㎞地点で2位鈴木選手に2分差。3位小原選手、4位松田選手が上がれるかどうかという焦点になってきた。2位と3位は40秒差、3位と4位は1分となっているが、35㎞からでどう変わるか。

 前田選手は2時間24分ほどのペースで推移するが、さすがに登りに入ってペースダウン。肩が揺れて、1㎞3分40秒ほどにペースダウン。鈴木選手のピッチの方が少し元気になってきたか。ただ、40㎞2分48秒差と開いてきた。3位小原選手は33秒差とやや詰めているがどうか。

前田選手は40㎞を切って再び元気に。勢いが増してきた。鈴木選手が苦しそうな表情になってきて、小原選手が28秒差と縮めてきているようですが、どうか?

 前田選手はゴール直前でサングラスを取ってゴール。2時間25分16秒の好タイムで東京五輪内定。2位鈴木、3位小原選手はじわじわ縮まって、残り1㎞で18秒差。小原選手は姿勢を崩して懸命の追い上げ。

 鈴木選手は残り500mで後ろを振り返って確認。口を開けて懸命にペースを上げようとする。ただ脚はあまり動かない、最後の直線で予想外に詰まってきていたが、何とか鈴木選手が逃げ切って2位。小原選手は4秒差の3位だった。

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MGC結果【東京オリンピック代表に選ばれたのは?】

男子結果

1位中村匠吾(富士通)2時間11分28秒 東京オリンピックマラソン代表内定
2位服部勇馬(トヨタ自動車)2時間11分36秒 東京オリンピックマラソン代表内定

3位大迫 傑(Nike)2時間11分41秒 その後のマラソン結果待ち
4位大塚祥平(九電工)2時間11分58秒
5位橋本 峻(GMO)2時間12分07秒
6位竹ノ内佳樹(NTT西日本)2時間12分31秒
7位鈴木健吾(富士通)2時間12分44秒
8位中本健太郎(安川電機)2時間12分46秒

9位藤本 拓(トヨタ自動車)2時間13分58秒
10位岡本直己(中国電力)2時間14分55秒
11位上門大祐(大塚製薬)2時間15分08秒
12位山本浩之(コニカミノルタ)2時間15分52秒
13位河合代二(トーエネック)2時間15分56秒
14位設楽悠太(Honda)2時間16分09秒
15位堀尾謙介(トヨタ自動車)2時間16分21秒
16位山本憲二(マツダ)2時間16分44秒

17位神野大地(セルソース)2時間17分40秒
18位木滑 良(MHPS)2時間18分51秒
19位谷川智浩(コニカミノルタ)2時間18分56秒
20位岩田勇治(MHPS)2時間19分45秒
21位村澤明伸(日清食品)2時間19分52秒
22位福田 穣(西鉄)2時間19分55秒
23位佐藤悠基(日清食品)2時間20分13秒
24位藤川拓也(中国電力)2時間20分35秒

25位今井正人(トヨタ自動車九州)2時間21分15秒
26位園田 隼(黒崎播磨)2時間21分51秒
27位井上大仁(MHPS)2時間22分10秒
DNF高久 龍(ヤクルト)
DNF宮脇千博(トヨタ自動車)
DNF荻野皓平(富士通)

必殺のロングスパート炸裂!”4強”以外、中村匠吾選手がレースを制す!

 脚が残っていれば一発炸裂するかも…と思っていても、こうもバシッと決まると、箱根駅伝ファンではなくても痺れるのではないでしょうか。戦前では、”4強”の次のグループに挙がっていた中村選手が39㎞から得意のロングスパートで9名ほど残っていた第1集団から抜け出して制しました。

 中村選手のロングスパートは、大学駅伝から強烈なものがありました。

このツイート以外では、
大学2年時の箱根駅伝3区でも、今回MGCで対戦している大迫・井上選手らを突き放しています。また、初マラソンの時、びわ湖毎日マラソンでも凄まじいラストスパートを見せていました。

 あの時は、予想以上に気温が上がって、30㎞以降多くの選手がペースダウン。暑さに強い中村選手は日本人トップを走行していましったが、それでも40㎞地点で、MGC最低条件の2時間11分を超えるペースに落ちてしまいます。

 ところが、「ここまで来て、切らないわけにはいかない」と切り替えて、1㎞2分54秒までペースアップ。早い段階でMGCファイナリストの権利を勝ち取りました。早い段階で獲得できて、余裕をもってMGCへ準備を進めます。

①夏に強い上に、昨年予行演習が出来た
 元々、夏の試合で大崩れしないと本人が自覚があり、今回のMGCでも、「もっと気温が上がれ」と願っていたとか。毎年身体的にも8月9月あたりが一番ピークを迎えるそうで、他の選手よりもそこは気を遣わないくても済んだのかも?

 夏~秋の大会で過去の中村選手が凄かったなと思う個人的な大会は、大学3年の出雲駅伝です。1区8㎞の区間で2段スパートをして、区間2位に20秒差つけたのは、今思うと物凄いことをやってのけていなと思う次第で。


 そんな中村選手が、昨年のベルリンマラソン9月15日を仮想MGCとして、挑んでいたそうです。この時はうまくいって、ほとんど単独走となった中で、2時間8分16秒の大幅自己ベストを出しています。

 今年は一時故障で離脱した時期が2度程あったそうですが、昨年の成功体験や夏の体のつくり方が、本人の中にあったのかもしれませんね。
 


②”駅伝1区”に似ていた?冴え渡った勝負勘
 そして、今回のMGCの勝利条件。1番2番ととにかく順番が大事というのは、中村選手がかつて強烈なスパートで区間賞をかっさらった駅伝1区に、とてもよく似ているのですよね。

 一人選手が飛び出す中、焦る気持ちもありながら、しっかりと集団の流れに身を任せて走っていました。そして大きくは目立ちはせず、元々勝負所と考えていたというところまで、身を潜めて、一気に勝負をかけにいったところ、もう1区だよなという…。

————-


 さらに、もう一段スパートをかけられる余力を残してトップを走っていたのですから、今回は本当に心身ともに充実していた状況で、MGCを迎える事が出来たのだなと思います。

 もちろん、本番は更なる高温が予想され、おそらく周囲のペースも違ってきます。また、瀬古さんが言うように、プレッシャーのかかり方も全く変わってくるでしょう。

 それでも、高い走力を持ち、終盤にスピードもあり、なおかつ暑さにも強い、MGC開催した意義のある勝利者だったのではないかと感じます。

練習で長い距離と上りに立ち向かった、服部勇馬選手が2位確保

 本命と言われていた4選手の中で、唯一MGC獲得者となったのが服部勇馬選手。マラソン練習で培った抜群のスタミナと、苦手の上りの克服に挑んだというのが大きく活きる事になりましたね。

 服部選手は、結構第2集団を引っ張る事が多く、余力面でどうなのかなと思っていたのですが、まだスタミナ面余力が残っていたのかなと感じます。

 服部選手がマラソンに挑み始めたころは、35㎞からの失速に悩んでいたのですが、他の強い選手の練習を見て、練習量を見直したのは、有名な話。前年の福岡国際マラソンの優勝の前後で飛躍的に走力を伸ばしています。叩き合いの中で、更にあげていけるのは強みです。

 また、今回の終盤の上り対策にも余念がなかったそうですね。箱根駅伝2区区間賞を2度獲得している服部選手が、上りが苦手だったのはちょっと意外なエピソードなのですが、距離走もですが、苦手な部分にしっかりアプローチして克服するところは、凄いですね。

 暑さも苦手だったそうですが、ここは克服は難しいところ。ただ、帽子や氷などを頻繁に取って、少しでも体力を温存しているのは、しっかりとできることをやっているのかなと思います。

 そして、最後の叩き合い、3番手になりかけた所、2位を走っていた選手が後ろを振り返っていることに気づき、まだ行けるのではと、もう一つもがいているところ。極限状態の中で、勝負所を読み取れているのは、勝負師だなぁと思います。

 今回のマラソンレースから、さらにまた一つレベルの上がった服部選手を、来年見れるかもしれません。

大本命だった大迫選手、3位となるも見せた勝利への執念

 本命視されていた選手の中で、日本記録保持者の大迫選手は、やはり注目度が一番高かったと思います。その中で、”最低限”ではありながらも、3位。大きな崩れがなかったのは、さすがだなと思います。

 大迫選手にしては失敗レースだったのは事実。集団でレースを進める時は基本的に前の方にはいかないようにしています。ただ、設楽選手がポーンと飛び出し、焦りが生まれたのはどうやら事実だった模様。

 15㎞付近の他の選手の仕掛けにいち早く対応していましたが、普段はあまりとらない戦法でした。ラストの”キック力”には自信があったと思いますが、最後は本当に力尽きた感じで3着となりました。

 それでも41㎞付近、一時の下りでトップに一旦追いついて、上位2名ではなく、優勝への執念を見せたシーンは、多くの陸上ファンに強く印象に残ったシーンでしょう。重圧の中で戦った男のプライドを見た感じでした。

この半年間は…:東京エントリーしてギリギリまで待つしかないか
 最も、3着というのは残酷。冬の日本主要マラソンレースで、自身の持つ日本記録を更新する選手が現れなければ、東京五輪内定。ただ、現れる確率は10%~20%くらいはある…非常に微妙な状況です。設楽・井上選手が万全な状態で、そして天候が2018のような状況、PMもしっかり仕事をした場合は、おそらく日本記録更新があると考えます。

 そうすると、やはり東京マラソン2020にはエントリーしておいて、当日ドタキャンもやむを得ない状況もあるかなと思います。ありそうなら、出場して日本人集団を徹底マークとか、ある種嫌らしい作戦をとる。それくらいはして、人生をかけてもいいかなと(1位と2位は本当に僅差でしたし、個人的には大迫選手そのままでいいと思ってる)。何とかして、東京五輪の座を勝ち取ってほしいです。

想定以上の4位九電工大塚選手、2024年筆頭候補かも!?7位富士通鈴木選手

 さて、惜しくも39㎞地点のスパートで引き離されたものの、そこまで食いついて上位入賞となった選手には、大きく名前が挙がっていなかった選手もいます。その中で印象に残ったのは大塚選手と鈴木選手ですかね。

 大塚選手は、夏・上りには強いので、大穴予想に入れている方もいましたね。ただ、それでも4位は凄い!15㎞あたりから集団が割れた時は、前の方ではなかったのですが、じっくりと追い上げて、2位集団にいつの間にか浮上してきていました。

 39㎞地点でのスパートも、そのあとで2人交わして4位に浮上してきています。まだマラソン出走回数は多くないですが、42㎞全体でうまくまとめ上げてくる力は、これからが楽しみになってきます。

 そして、ある意味、第2集団で主役だったと言えるのが7位鈴木選手。中盤前での仕掛けを初め、ガンガン第2集団を引っ張る場面多し。設楽選手を交わす時にも、仕掛けて何とか人数を絞っていこうとしていた姿が印象に残っています。

 彼は、東京マラソン2018で適性は見せたもののその後故障。長期離脱から何とか4月末ハンブルクマラソンでMGC出場権を勝ち取った選手。その反動とかも少し心配だったのですが、これだけ積極的に仕掛けて39㎞までは食いついたのは、素晴らしい走りだったのではないでしょうか。

 2020年の東京五輪(日本新記録出す)は何とも言えないですが、2021年の世界陸上は思い切り狙っていけそうな感じがしているのですがどうでしょうか?20代後半で迎える2024年のオリンピックは一つ楽しみになってきます。


驚きの39㎞地点第一集団、5位GMO橋本&6位NTT西日本竹ノ内選手

 他にも多くの選手が39㎞地点で残っていましたね。5位と6位でゴールした橋本・竹ノ内選手も予想以上という方が多かったのではと思います。

 GMO橋本選手は、ここ数年フィーバーした青学大出身ですが、箱根駅伝は縁なかった選手。ですが、実業団に進みマラソンで開花しつつある最中でしたが…。彼も何度も仕掛けて、人数を絞ろうとしていました。中村選手が仕掛けた時も、引っ張る元気がまだあった選手です。自信持っていい結果ではないでしょうか。

 竹ノ内選手が、8位以内に入るのが一番予想できなかったです。早い段階でMGC獲得してからは、マラソンではあまり名前を聞かなかった影響でしょうか。いわれてみると、関東インカレハーフで入賞経験あり、比較的暑さなどの耐久は強かったです。なお、ラスト2.195㎞での切り替えも良かったです。

 勝負レースでうまく調整できたのも、これまた多くの選手の指針になるのかも?

勝負をかけて33㎞地点で仕掛けた、最年長・安川電機中本選手は8位

 実は個人的に一番応援していたのは、中本健太郎選手です。長距離ファンならご存じの通り、2012ロンドンオリンピックでマラソン6位入賞、世界陸上も3度出場し、最高位5位の選手。高校時代は無名、大学時代でもあまり大きな実績はなかったのですが、マラソンに素質があり、夏にめっぽう強い選手です。

 高温多湿が予想され、終盤がタフな東京五輪のマラソンコースは、中本選手に向いているのですよね。ただ、年齢的にはピークも過ぎ、スピード的にはちょっと3枠は厳しいかなとも思っていました。その中で、今回のMGCでもう一つ華を咲かせられないかと…。

 そんな中本選手大きな見せ場作りました。15㎞でペースが上がった時にすぐには追いつかず、後ろでじっくりじっくりと追ってきます。30㎞過ぎに追いつくと、一気にスパート!スピード的に、東京五輪を勝ち取るにはここで抜け出したかったからのようです。

 さすがに逃がしてはもらえず、ラストの争いは力尽きた感じでしたが、終盤まで先頭集団にいたのは、個人的に心躍っていました。ご本人も「駆け引きを含め楽しめた」とのことで何より。第一線を退く日は近いかもですが、またマラソン走る姿を見たい選手です。

14位設楽選手、27位井上選手について

 さて、多くの選手が粘った中、本命や”4強”設楽選手が14位、井上選手が27位に沈み、こちらもある種話題になりましたね…。

 設楽選手は、夏のマラソンでも、自分のスタイルを貫いたことは、多くの選手に影響も与えましたし、設楽選手自身にも非常にいい経験になるはずだと思います。夏のマラソンを序盤から飛ばして走り切るには、何が必要かが分かってくるかもしれません。

 多くの選手は、帽子をかぶり、水も頭から、そして氷を帽子を中やユニフォームの中に入れるなど、少しでもエネルギーの消耗を抑えていました。独自路線を貫く設楽選手ですが、このあたりは周囲の助言を聞いてもいいのかも。

 だって、夏の大事なマラソンは東京五輪2020だけでなく、2021年以降の世界陸上がありますし、選ばれる機会は必ずあるかなと。

 井上選手に関しては、本当に苦しかったですね…。最後、アジア大会同志の園田選手との競り合いに突き放されて、完走選手中最下位でゴールとなったのは、見ていて切なかったです。

 もう間違いなくメンタル…なんでしょうね。練習は消化できているはずなので、当日のコンディション作りに何かしら不備があったのかなぁと思っています。人一倍真面目な井上選手だと陥りがちな…とか、推測でしかありませんが…

 走力は間違いなく日本トップレベルにあるはずです。改めて、勝負の半年間、じっくり仕上げて、冬につなげてほしいなと思います。

女子結果

1位前田穂南(天満屋)2時間25分15秒 内定
2位鈴木亜由子(JP日本郵政G)2時間29分02秒 内定
3位小原 怜(ダイハツ)2時間29分06秒 有力

4位松田瑞生(ダイハツ)2時間29分51秒
5位野上恵子(十八銀行)2時間31分14秒
6位一山麻緒(ワコール)2時間32分30秒
7位福士加代子(ワコール)2時間33分29秒
8位安藤友香(ワコール)2時間36分29秒
9位岩出玲亜(アンダーアーマー)2時間41分22秒

DNF上原美幸(第一生命G)

女子についても簡単に。ハイペースとなった展開で、大きく力の差が出たなと思います。中間点までに単独トップとなった前田選手が、そのまま逃げ切り優勝!夏のマラソンで2時間25分台は相当力がついているなと感じます。年齢的には非常に若手、東京五輪までに、さらに大きく力が伸びるのかなと思います。

 2位以下は脱落、即単独走となる難しい状況の中、2度目のフルマラソン鈴木選手が何とかもぎ取りましたね。小原・松田選手が諦めずに追いかける中、逃げ切りました。後半のスタミナはまだもう少しというところ、トラックの走力が高い選手が入りました。

 最近女子マラソンが停滞気味ですが、最後の3枠目を競う2時間22分22秒以内は、今回出場した選手のほとんどが狙えなくはないタイムです。特に大阪国際女子マラソンに注目といったところです。

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