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第75回箱根駅伝を振り返る【大学駅伝1998-1999まとめ】

2年前から、ちょうど20年前の箱根駅伝を振り返る企画をやっていますが、今年も時間を見つけて更新していきたいと思います。

今回は、思い出深い方も多いでしょう第75回箱根駅伝となります。

第75回箱根駅伝といえば、2区4区の区間記録が思い浮かびますね。今年第95回箱根駅伝で、実質更新されるわけですが、それまで20年も日本人選手が破れなかった記録でもあります。

さらに優勝争いは、事前の予想に上がっていたYKKではなく、順天堂大がかっさらう…全体的には波乱の大会でもありました。

その振り返りを行っていきます。

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その前に、

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【大学駅伝1998-1999】三大駅伝成績振り返り

して大まかな状況を説明しようと思います。

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第10回出雲駅伝2018成績

1位駒澤大学2時間4分48秒 2連覇
2位山梨学院大学2時間5分29秒
3位神奈川大学2時間6分08秒
4位京都産業大学2時間6分25秒
5位順天堂大学2時間6分44秒

6位拓殖大学2時間6分49秒
7位中央大学2時間7分12秒
8位第一工業大学2時間8分35秒
9位大東文化大学2時間9分46秒
10位日本大学2時間10分06秒

11位早稲田大学2時間10分10秒
12位東洋大学2時間10分33秒
13位広島経済大学2時間11分04秒
14位鹿屋体育大学1時間11分20秒
15位IVYリーグ選抜2時間14分10秒

区間賞
1区(7.2㎞)永田宏一郎(鹿屋体育大②)20分04秒
2区(6.0㎞)渡邊 聡(神奈川大④)16分39秒
2区(6.0㎞)前田貴史(京都産業大③)16分39秒
3区(5.7㎞)揖斐祐治(駒澤大①)16分00秒
4区(5.6㎞)北田初男(駒澤大④)15分51秒
5区(7.3㎞)神屋伸行(駒澤大①)21分38秒
5区(7.3㎞)東 勝博(拓殖大④)21分38秒
6区(11.3㎞)三代直樹(順天堂大④)33分20秒

2区までは地方勢健闘!優勝は、ルーキー2人が大活躍の駒澤大が連覇!

この頃から台頭していた鹿屋体育大当時2年の永田選手が区間賞!さらに2区では神大の実力者渡邊選手と京産大の前田選手が同タイム区間賞。2区終了時では京産大がトップ、最初の2区間は地方の大学がトップ通過しています。

3区から躍進してきたのは駒大。3区ルーキー揖斐選手が区間賞を獲得し、30秒あったトップとの差を8秒差まで追い上げると、4区成長の北田選手が区間賞で、神大と京産大を逆転してトップに立ちます。

まだ3校が10秒以内の接戦の中、勝負を決めたのは駒大2人目のルーキー神屋選手。区間賞を獲得し、2位争いの京産大・神大を30秒以上引き離す快走。6区力のある佐藤選手が悠々逃げ切り見事に連覇を飾りました。

2位はワチーラ選手で最後上がってきた山梨学院大。3位神大、4位京産大が続きました。5位は最後にエース三代選手が区間賞を取った順大。6位は初出場で5区東選手が区間トップタイの活躍があった拓大が健闘しています。

第75回箱根駅伝予選会成績

1位東海大学10時間15分24秒
2位帝京大学10時間18分37秒
3位東洋大学10時間21分01秒
4位中央学院大学10時間28分38秒
5位日本体育大学10時間29分09秒
6位法政大学10時間32分00秒
==============================
7位亜細亜大学10時間33分58秒
8位関東学院大学10時間34分00秒
9位専修大学10時間35分29秒
10位東京農業大学10時間36分44秒
11位国士舘大学10時間37分11秒
12位明治大学10時間38分30秒
13位平成国際大学10時間38分38秒
14位創価大学10時間49分27秒
15位流通経済大学10時間52分05秒

エース諏訪選手らの東海大トップ通過!中央学院大が4年ぶり出場など

6枠の争い、危なげなく通過したのは諏訪選手がエースに成長していた東海大。他にも高橋・高塚選手らトップ10に4名入り、本戦も上位に入りそうな勢い。

2位帝京大は2年連続2回目の年、10番手が49位という選手層の厚さを見せました。3位東洋大も沢柳選手を初め、100位以内に10番手が入る安定した戦い。なお、石川選手が1年、酒井選手が4年の年です。

4位からは差が離れていますね。総合タイムを見ると4位~13位が10分、この年は大接戦だったのですね!4位通過は、4年ぶり3度目の出場を決めた中央学院大。8番手までが100位内でチーム力の戦いはこの時からから。

5位日体大は一番苦しい時期ですかね。7番手から100位を超えて苦戦でしたが何とか通過。連続でシード権を取れなかったころです。今(2019年現在)でこそ、最多連続出場を続ける大学ですが、危なかった年もあったのですね。

最後、激しい争いを制したのは2年ぶり出場となる法政大。3年坪田、1年徳本選手の貯金で最後の枠を獲得しています。次点は亜大、4年帯刀選手を擁しても届かず。関学大や専大は連続出場を逃しました。

他、2年後に初出場する平国大と國學院に注目。留学生2人が入学していた平成国際大が健闘の13位。前と差もありませんね。國學院大は16位、ここから2年後の躍進はちょっと予想できなかったかも?

第30回全日本大学駅伝成績

1位駒澤大学5時間17分48秒 初優勝
2位山梨学院大学5時間19分14秒
3位拓殖大学5時間21分58秒
4位神奈川大学5時間23分14秒
5位中央大学5時間26分09秒

6位京都産業大学5時間26分32秒
7位東海大学5時間27分49秒
8位順天堂大学5時間29分20秒
9位早稲田大学5時間29分57秒
10位第一工業大学5時間34分17秒

11位大東文化大学5時間34分52秒
12位広島経済大学5時間35分02秒
13位鹿屋体育大学5時間35分31秒
14位名古屋商科大学5時間42分12秒
15位福岡大学5時間44分08秒

区間賞
1区(14.6㎞)細川道隆(京都産業大④)43分44秒
2区(13.2㎞)佐藤裕之(駒澤大④)38分16秒
3区(9.5㎞)大西雄三(駒澤大③)27分33秒
4区(14.0㎞)ドリウッジ(第一工業大②)41分21秒
5区(11.6㎞)北田初男(駒澤大④)34分46秒
6区(12.3㎞)神屋伸行(駒澤大①)36分37秒
7区(11.9㎞)大崎悟史(山梨学院大④)36分05秒
8区(19.7㎞)藤田敦史(駒澤大④)58分17秒

3区で首位に立った駒大が全日本初優勝!拓殖大が3位大健闘!

全日本大学駅伝も引き続き、駒大が優勝!1区こそ京産大でのちに大塚製薬で活躍する細川選手に区間賞を譲ったものの、西田選手が2位好スタート。2区佐藤選手が京産大前田選手と激しいバトルの末区間賞。

続く3区大西選手が一気に抜け出して2連続区間賞。3区終了時で2位山学大に既に56秒の大差をつけます。さらに5区北田6区神屋選手も区間賞。出雲出走者を繋ぎに起用する余裕で相手を寄せ付けません。

山学大も意地を見せ7区大崎選手が区間賞を獲得し、7区終了時で何とか1分02秒差でエース古田選手へ。それを駒大アンカー藤田選手が58分17秒で逆に突き放す走りで優勝!圧倒的な強さで2冠となりました。

3位はなんと初出場の拓殖大!1区東選手から常に区間5位前後と安定した戦いを見せると、8区吉田行選手が中央大を交わして3位へ!すさまじい勢いを見せました。3連覇がかかっていた神大がその次の4位、ちょっと勢いが落ちつつあるところでした。

YKK+Tの評価…箱根は、駒大が初優勝&3冠チャレンジへ

この前哨戦の結果から、第75回箱根駅伝は『YKK対決』と呼ばれました。具体的には、Y=山梨学院大、K=駒澤大、K=神奈川大。この3校による優勝争いと。

特に出雲・全日本ともに制した駒大が優勝候補と言われました。箱根駅伝はまだ総合優勝の経験な無かったのですが、強い4年生に勢いあるルーキーもいました。初優勝を大学駅伝3冠を飾るのではないかと…

さらに安定感ある中央大は勿論、拓殖大も一気に注目校に。YKK崩しの候補の大学も注目が集まりました。

第75回箱根駅伝成績

1位順天堂大学11時間7分47秒
2位駒澤大学4分46秒差
3位神奈川大学9分13秒差
4位中央大学9分28秒差
5位東海大学13分04秒差

6位山梨学院大学14分13秒差
7位大東文化大学18分41秒差
8位日本大学20分30秒差
9位東洋大学21分20秒差
以上、シード権獲得

10位早稲田大学22分00秒差
11位拓殖大学22分26秒差
12位日本体育大学23分08秒差
13位中央学院大学30分31秒差
14位法政大学31分45秒差
15位帝京大学32分58秒差

蓋を開けると…順天堂大が9区で駒大を逆転し総合優勝!

それが…本当に意外な展開でした。2区で順大三代選手が、更新不可能と言われた区間記録を2秒更新する走りで順大がトップへ。最も、貧血上がりから4区に配置された駒大藤田選手が、2分以上の差を逆転し区間記録更新!そのまま往路優勝!やはり駒大かと思われました。

ところが復路、駒大が流れをつかめきれず、じわじわ順大の追い上げを許します。そして復路のエース区間、9区で順大高橋選手が区間記録を更新する走りで、駒大北田選手を逆転!そのまま10年ぶりの優勝!全日本8位に終わり、優勝候補に全く上がらなかったチームの波乱の優勝でした。

他の優勝候補は、5区で崩れた神大が3位、2区で崩れた山学大は6位。さらに4区で大ブレーキがあった拓大は11位とシード権を逃す展開に…。

定点別分析をしながら、今一度振り返っていきたいと思います。

コメント

  1. いちまるくみこ より:

    懐かしい名前が、あちこちに。まず永田選手圧巻の走りでしたね。今は鹿児島の県下一周駅伝で頑張っておられます。全盛期の永田選手が箱根を走る姿を見たかった。旭化成に進んで…いつの間にかでした。順大の高橋謙介選手も…良かったですね。懐かしいです。

    • hakonankit より:

      >いちまるくみこさん
      永田選手は…当時はまだ存じ上げませんでしたが、2年生の頃から、出雲駅伝で区間賞を取る等本当に強かったのですね。高橋選手も2年時の走りはかなり衝撃を受けました。懐かしく思いながら振り返ります。