2019年7月は、日本の長距離界にとって大きな記録会、「ホクレンディスタンス」があります。
今年は例年4度ですが、今年は5度開催されます!
長距離ファンとしては、とっても嬉しいですね。
7月22日(月)は、最後のホクレン大会となる第5回網走大会(場所:網走市営陸上競技場)となります。
上位記録の結果や、大学駅伝を目指す大学生チームを中心にまとめます。
ページコンテンツ
2019.7.22【結果・速報】網走ホクレンディスタンス-第5戦(最終)-
ホクレンディスタンス 網走大会(7/22)
JAAFhttps://t.co/bPTTqxsYEW
確定版スタートリストhttps://t.co/z27nmlZE3e
確定版タイムテーブルhttps://t.co/oyJhS49zAD pic.twitter.com/CSLNmHlwUG— Y (陸上長距離) (@yrdbki) 2019年7月21日
ホクレン・ディスタンスチャレンジ2019【網走大会】スタートリスト
ホクレン・ディスタンスチャレンジ2019【網走大会】タイムテーブル
★ライブ配信★【ホクレンDC2019】第5戦網走大会
女子5000m(標準記録挑戦特別レース)、他女子種目結果
女子5000m
鍋島莉奈15分21秒40 JP日本郵政 世界陸上標準突破
HELLEN EKALALE15分24秒51 豊田自動織機
萩谷 楓15分28秒13 エディオン
木村友香15分32秒86 資生堂
佐藤早也伽15分38秒50 積水化学
西原加純15分46秒52 ヤマダ電機
廣中瑠梨佳15分51秒86 JP日本郵政
筒井咲帆15分53秒30 ヤマダ電機
女子5000mは素晴らしい記録が出ましたね!鍋島選手がヘレン選手らとうまく引っ張り合いながら、15分21秒で世界陸上標準記録突破!引っ張りあったとはいえ、多くの選手が15分後半かかってしまう、厳しいコンディション。その中での標準切りは、非常に価値が高いのではないでしょうか。あとは9月上旬、吉報を待つ形に。
また、エディオンの萩谷選手の15分28秒もかなりいい記録ですかね。実力者木村選手、積水化学の佐藤選手まで15分30秒台で粘れたのかなと思います。
女子10000m
GRACE MBUTHYE KIMANZI32分02秒20 スターツ
MARTHA Nokaya32分07秒68★ キャノン
堀 優花32分26秒20 パナソニック
加藤 岬32分53秒30 九電工
松下菜摘32分56秒87 天満屋
林田みさき32分58秒60 豊田自動織機
山ノ内みなみ33分03秒13 京セラ
関谷夏希33分09秒88 大東文化大
スターツ・キャノンの留学生選手が32分切を狙えるタイムで引っ張りますが、今回はそこまでタイムは伸びなかったかな。その中で、堀選手の安定感が光りますね。
男子5000mC組D組、3000m障害結果
男子3000mSC
潰滝大記8分39秒28 富士通
楠 康成8分44秒01 阿見AC
山口浩勢8分49秒00 愛三工業
打越雄允8分58秒38 大塚製薬
近藤聖志9分05秒76 トヨタ自動車
西方大珠②9分06秒52 神奈川大
神 直之9分12秒26 北星病院
荻野太成④9分16秒35 神奈川大
PM:矢ノ倉弘 NDソフト
3000m障害は、世界大会経験者の潰滝選手が8分39秒でトップ。このあたりで安定していますね。先日2000m障害で日本新記録を出した楠選手は8分44秒、いずれまた挑戦する機会があれば。
あとは連戦などもああってタイム的にはもう少しという選手も多かったかな?その中で、神大荻野選手が4月兵庫リレカ以来、ついにレース復帰。タイムはかかりましたが、夏前に試合に戻れたことが何よりです。
男子5000mD組
中澤雄大①14分31秒20
冨原 拓④14分34秒08
加藤広之②14分35秒48
柿原聖哉14分37秒85 SGHグループ
山口弘晃14分38秒25 埼玉医科大G
柴田純一14分46秒62 埼玉医科大G
==========================
金澤有真①14分50秒04 東海大
武田悠太郎③14分53秒99 日本大
嶋野太海③14分54秒05 日本体育大
千守倫央①14分56秒07 中央大
清水拓哉②14分57秒86 慶應義塾大
印藤 剛②15分04秒64 慶應義塾大
小野修平①15分09秒36 日本大
河西俊輔②15分12秒80 東海大
杉浦 慧②15分13秒12 慶應義塾大
田中佑典15分14秒94 札幌学院大
萩原璃来③15分17秒76 中央大
岩城亮介①15分18秒68 日本大
福住賢翔③15分29秒10 日本体育大
山下大志②15分40秒25 日本体育大
鈴木康平②15分52秒70 日本大
二井康介④16分03秒36 中央大
気温28度とタイムを出すのは厳しいコンディションの中、中大1年中澤選手が頑張り14分31秒と踏ん張りました。冨原、日体加藤選手、実業団では埼玉医科大Gの選手も踏ん張っています。
他注目点では日大武田選手が試合に復帰できたこと。全日本予選まさかの欠場に驚きましたが、夏合宿前間に合いましたね。厳しいコンディションで1000m3分切ペースで推していく事ができたのは収穫です。
男子5000mC組
薮下響大14分20秒26 大阪ガス
小松直生③14分24秒16 日本体育大
関戸雅輝14分26秒90 NTT西日本
村上優輝14分27秒65 コモディイイダ
辻村公佑14分31秒50 大阪ガス
清川大樹14分31秒68 NTT西日本
中村 涼14分33秒32 大阪ガス
熊倉優介14分38秒86 NDソフト
==========================
竹村拓真14分40秒55 東海大
舟津彰馬④14分47秒71 中央大
上田結也④14分54秒77 創価大
若林陽大①14分56秒43 中央大
小林龍太①15分14秒36 中央大
小野友生②15分34秒45 慶應義塾大
少しタイムが出るようになり、大阪ガスの薮下選手が14分20秒とまずまずのタイム。最後は抜け出した格好。続いてスピードランナーの日体小松選手や、NTT西日本の関戸選手が続きました。
学生では東海1年竹村選手がトップでしたが14分40秒は苦しかった。実力のある4年生の中大舟津、創価上田選手も14分50秒前後を出すのが精一杯でした。
男子5000mC組は #藪下響大 が先頭でフィニッシュ🍾
風が。。。強風🌪
↳https://t.co/aMx4BMh2E7 #ホクレンDC #世界への扉は北にある #HokurenDC #ホクレンディスタンスチャレンジ #ホクレンディスタンス #網走 pic.twitter.com/19HRpkRLIo— ホクレン・ディスタンスチャレンジ2019 (@hokurendc) 2019年7月22日
男子5000mA組B組結果
男子5000mB組
塩澤稀夕③14分05秒45 東海大
菊地賢人14分07秒46 コニカミノルタ
名取燎太③14分12秒48 東海大
服部翔大14分12秒89 Honda
千明龍之佑②14分16秒65 早稲田大
藤木宏太②14分18秒25 國學院大
木津晶夫14分18秒83 カネボウ
野中優志14分19秒69 大阪ガス
竹内 颯14分20秒28 中央発條
鈴木太基14分24秒30 ラフィネ
足羽純実14分24秒52 Honda
中西大翔①14分26秒23 國學院大
辻横浩輝14分26秒60 大阪ガス
聞谷賢人14分26秒64 トヨタ紡織
渡邊力将14分27秒57 NTT西日本
市村朋樹②14分30秒32 東海大
===========================
小松陽平④14分36秒73 東海大
樋口翔太①14分38秒80 日本大
西川雄一朗④14分46秒43 東海大
葛西 潤①14分48秒10 創価大
越川堅太④14分58秒17 神奈川大
PM:ABAYNEH Degu 安川電機
有力選手の参加も増えてきましたね。東海大のキーになるだろう塩澤選手が出場し、組トップ14分05秒!徐々に試合に出る回数が増えてきているようで、継続して練習が積めているようでよかったです。続いたコニカ菊地選手も前回よりは良かったですかね。
また、学生選手が14分10秒台で何人も入りました。東海名取選手はトラックでもしっかり走れることをアピール。早大千明選手もしっかり復調しています。國學院藤木選手も選手に引き続いて粘ったのではないでしょうか。勢いある選手は、やはり粘っています。
4年生の実力者東海小松・西川選手、神大越川選手あたり、この組ではちょっと振るわなかったかな?
5000mA
アレックス チェロノ13分44秒41 トヨタ自動車
浦野雄平④13分45秒94★ 國學院大
長谷川柊④13分47秒77 専修大
フィリップ ムルワ①13分50秒50★ 創価大
ドナルド ムティ13分53秒46★ 中電工
市川孝徳13分59秒61 日立物流
荻久保寛也④13分59秒67 城西大
秦 将吾14分00秒13 大塚製薬
吉田圭太③14分00秒74 青山学院大
關 颯人④14分02秒03 東海大
牟田祐樹14分02秒42 日立物流
矢野圭吾14分02秒86 カネボウ
小山直城14分03秒46 Honda
栁 利幸14分04秒63 日立物流
阿部弘輝④14分06秒12 明治大
原 法利14分06秒56 Honda
有村優樹14分07秒03 旭化成
西嶋雄伸④14分07秒89 城西大
太田智樹④14分08秒87 早稲田大
鈴木祐希14分12秒81 カネボウ
山藤篤司14分19秒75 トヨタ自動車
竹内大地14分24秒06 トーエネック
橋爪大慧14分25秒72 SGHグループ
西山凌平14分29秒79 トヨタ紡織
青木祐人④14分33秒69 國學院大
今崎俊樹14分47秒72 大阪ガス
DNF中谷雄飛② 早稲田大
PM:Anos KIRUI Honda
自慢のスピードランナーが勢ぞろい。日本人トップを獲得したのは、國學院浦野選手。13分45秒を出して、実力相応の持ちタイムになったのかなという印象です。専大長谷川選手は、前回のベストタイムとほぼ同タイム。非常に安定しています。創価ムルア選手も伸び盛り、自己ベスト短縮する13分50秒切りです。
他にも有力選手の参加は多くて、日立物流勢市川・牟田・栁選手の常連組は安定、カネボウ矢野・Honda小山選手、更に前回3000mで7分台の秦選手、10000mB組で組トップのトヨタ山藤選手らの名前もありますね。
学生では、城西荻久保選手が再度の13分台で非常に安定感があるところを見せました。青学吉田選手も帰国後の連戦の中14分00秒、復活の最中にある東海關選手も14分02秒でまとめあげてきました。
明大阿部、城西西嶋、早大太田選手当たりもある程度まとめたと言えそうでしょうか。早大中谷選手は、脚にトラブルがあったということで今回は棄権となりました。
男子10000mB組結果
男子10000mB組スタート‼️
ライブ配信中📹
↳https://t.co/aMx4BMh2E7 #ホクレンDC #世界への扉は北にある #HokurenDC #ホクレンディスタンスチャレンジ #ホクレンディスタンス #網走 pic.twitter.com/agZxhSDNfl— ホクレン・ディスタンスチャレンジ2019 (@hokurendc) 2019年7月22日
永戸 聖28分52秒54 日立物流
照井明人28分54秒18 NDソフト
栃木 渡28分58秒41 日立物流
片西 景29分08秒14 JR東日本
金森寛人29分12秒28 小森コーポレーション
土方英和④29分13秒81 國學院大
坂東 剛29分23秒18 大阪ガス
小松巧弥29分24秒37 NTT西日本
市田 宏29分24秒50 旭化成
中村大聖④29分27秒72 駒澤大
大池達也29分30秒93 トヨタ紡織
横井裕仁29分32秒70 NTN
伊東颯太③29分40秒21 駒澤大
上野 渉29分41秒48 Honda
青木 優29分45秒32 カネボウ
湊谷春紀29分46秒08 DeNA
鈴木勝彦29分55秒26 SGHグループ
坂田昌駿29分59秒99 中央発條
ステファン カマウ①30分03秒23★ 平成国際大
橋爪孝安30分05秒29 SGHグループ
川村悠登④30分06秒87 中央学院大
平賀喜裕30分12秒39 自衛隊体育学校
阿久津圭司30分18秒55 SUBARU
東 瑞基30分34秒42 コモディイイダ
村澤明伸30分55秒21 日清食品G
28分台が3名とタイムが伸び悩む中、日立物流永戸選手が好調で28分52秒の組トップ!タフな条件での28分台は自信になりますね。NDソフト照井選手、日立物流栃木選手あたりもやはり強いなと。あとは29分少しで続いたJR東日本片西選手、小森金森選手もなかなかです。
学生では國學院大土方選手が29分13秒。トラックも組上位で安定してきていて、調子はいいですね。駒大からも2人参戦、ユニバシアード帰りの中村選手も29分27秒はまずまずかな?今年はやや苦戦だった伊東選手も29分40秒でまとめています。
平成国大カマウ選手がようやく試合に出られるようになりましたが、今回は30分オーバー、中学川村選手も復調とはいかなかったかな?それ以上に、日清食品G村澤選手が、NY駅伝以降ずっと良くないのが…調整が気になります。
男子10000mA組結果
10000mのゴールシーンとは思えないくらいの激走!!!
迫力がすごかった、、、 pic.twitter.com/xZIQbQqpoU— * a y a * (@Ricolanran) 2019年7月22日
ムソニ ムイル④27分57秒10 創価大
田村和希27分57秒14★ 住友電工
大迫 傑27分57秒41 NikeORP
ピーター ランガット27分58秒84★ SGHグループ
鎧坂哲哉28分03秒93 旭化成
佐藤悠基28分08秒34 日清食品G
サイモン カリウキ28分08秒71 戸上電機製作所
マゴマ モゲニ28分15秒36 旭化成
SAIDIMU MUSHIO28分15秒82 中央発條
設楽悠太28分17秒38 Honda
市田 孝28分25秒58 旭化成
塩尻和也28分28秒22 富士通
河合代二28分38秒90 トーエネック
PM:TSULU Merga
最後の10000mは、日本長距離ファンが沸く非常に豪華なメンバーとなりました。ペースメーカーも良かったですかね。その中で創価大のムイル選手が完全復調を告げる27分台で組トップ!見事です。
彼らと最後まで競った日本人ランナーが2人27分台。世界陸上標準を本気で狙った住友電工田村選手が27分57秒の自己ベスト!標準には届かなかったですが、今の実力は出せたでしょうか?
そして2人目は非常に余裕があるレース運びをしたNike大迫選手!終盤は引っ張る場面もあった中、表情からすると余裕がある中27分台…。いやぁ強いですね。MGCに向けてどんどん仕上がっています!
MGC組はかなり多く参加していて、日清佐藤選手も不気味な走りで、28分08秒で上がってます。更にマラソン優勝したばかりの設楽選手も早くも連戦28分17秒…やはり彼も強いでしょうか。
他スピードランナーもしっかりつきましたね。旭化成鎧坂・市田孝選手もしっかりまとめています。塩尻選手も3000m障害のレース出場が多い中28分28秒はまずまず?トーエネック河合選手が組最下位ながら28分38秒。連続で28分台中盤付近でまとめてるのはいいですね。最後に大いに盛り上がりを見せました。
#ホクレンディスタンスチャレンジ 男子10000mA組 2位(日本人1位) #田村和希 ( #住友電工)27分57秒14
「(世界選手権の)派遣標準記録切りを狙っていましたが力不足でした。日の丸を背負ったことのある選手は違うなと感じました。東京オリンピックを目指してもっと覚悟を持ってやっていきたいです」 pic.twitter.com/YPafcVF3mR— 4years. (@4years_media) 2019年7月22日
#ホクレンディスタンスチャレンジ 男子10000mA組 3位 #大迫傑 (#ナイキ )27分57秒41
「練習の一環として淡々と走りました。体もよく動いていていいレースになったと思います。MGCは、自分を見失わず謙虚な気持ちでチャレンジしていけたらと思います」 pic.twitter.com/zl8rDelOh4— 4years. (@4years_media) 2019年7月22日
#ホクレンディスタンスチャレンジ 男子10000mA組 6位 #佐藤悠基 ( #日清食品 )28分8秒34
「トレーニングの一環として走りました。目標タイム的には28分20秒ぐらいでいったんですがけっこう余裕がありました。MGCに向けてやれることをしっかりやって、やってきたことを出せるようにしていきたいです」 pic.twitter.com/o4tIThlvdi— 4years. (@4years_media) 2019年7月22日
#ホクレンディスタンスチャレンジ 男子10000mA組 10位 #設楽悠太 ( #ホンダ) 28分17秒38
「今できる限りの力は出せたのでよかったと思います。いい動きができました。(2週間前に)ゴールドコーストマラソンを走った疲労も特にないです。MGCに向けては、頑張るしかないなと思っています」 pic.twitter.com/ZGsYEvtxqY— 4years. (@4years_media) 2019年7月22日
10000mのレース後、 #大迫傑 は #東海大学 の選手とともに練習として4マイル(6400m)を走りました。美しいフォームが目を引きます。タイムをとったのは #両角速 監督でした。 pic.twitter.com/PTBahtm3H3
— 4years. (@4years_media) 2019年7月22日
コメント
國學院大学は浦野選手の絶好調、土方・藤木・中西大選手が好調ななかで、昨年往路3位の貢献者の1人青木選手の復活途上が気がかりな部分です。チームとしては中堅層も厚くなっているだけに、出雲、全日本をあえてルーキーの中西大選手に青木選手の区間を任せて、箱根に万全の状態に臨んでもらえたらと思います。あとは臼井選手の復調待ちといったところでしょうか。
最後に城西大学の荻久保選手は、管理者さんの仰るとおり、確実に13分台を出せるあたりかなりの安定感を感じさせられます。個人的には2区に菊地選手を配置して、1、3、4区のいずれかで見たい選手です。どの区間においても確実に役割を果たしてプラスアルファをもたらしてくれると思うので、まずは確実に予選会を突破して箱根で去年走れなかった分も爆走を期待します。
>たけぽっぽさん
浦野選手、ここまでずっと右肩上がりで成長しているのは凄いと思います。箱根2区でも5区でも快走できるはず。土方・藤木・中西大選手らも往路やれそうですね。青木選手は、暑い時期は毎年このくらいだったと思います。全日本あたりから本領発揮してくれればと思っています。
城西大は、本戦に出場できれば、私も1区荻久保2区菊地選手がいいと思っています。しっかりとスタートが決まれば、菅原・西嶋選手らを並べて面白い戦いができるチームのはずです。