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【箱根駅伝】2015年度卒業生&2016年度へ向けて~順天堂大学

 
2年エースを起点に強豪校返り咲きへ
 
 
 

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順天堂大学~2015年度卒業生&2016年度へ向けて

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【主な卒業生】

松枝博輝④28分33秒79≪4年:箱3区14位、全1区11位、予18位、3年:箱5区16位、予153位、2年:箱8区11位、全2区8位、出1区11位、1年:箱3区16位、出5区10位≫⇒富士通
田中孝貴④29分06秒63≪4年:箱5区8位、全3区9位、予67位、3年:箱2区12位、全1区14位、予24位、2年:箱9区5位、全8区9位≫⇒カネボウ
稲田翔威④29分26秒67≪4年:箱7区5位、全5区5位、予34位、3年:箱4区6位、全4区11位、予35位、2年:箱3区15位、全5区7位≫⇒壽屋

 最終的には少数精鋭といった感じになりましたね。その中で1年目から目立ち続けていたのは松枝選手になります。1500mなど短い距離から活路を見出し、1年目から箱根デビューを飾りました。スタミナ不足が懸念されましたが何とか持ちこたえました。2年時からは主力の一人として数えられるようになりますが、故障もあり大向こうを鳴らすような戦績まではいきませんでした。3年時には大先輩今井選手と同じ5区を走り、目標の一つを達成しました。
 
 4年時に覚醒します。主将として総合優勝の目標を掲げ、トレーニングルームなど改革を断行します。そして、周囲が驚くような成績を残します。クロカンから始まり、関東IC5千1万ダブル入賞・全日本予選4組3位などトラックで学生長距離界の顔の一人になります。故障明けとなった箱根予選も奮起、11月末1万28分33秒をマークし、意気込み箱根に臨みます。しかし、箱根では気合が空回りか、区間二桁。駅伝での区間一桁は2年時の全日本一度のみとなりました。最も、4年時にチームの意識を向上させようとする、その姿勢が一番評価するべき点だと感じます。とても印象に残る選手です。
 
 後の2人は2年時からぐっと出てきましたね。田中選手は、ロードで非常に安定感のある走りを見せていました。箱根駅伝の区間で見ると、2年時には9区、3年時には2区、4年時には5区、いずれも長丁場の主要区間を走っており、しかも3回ともチームの力となっていました。5区はシード権より少し上という難しい位置ながら、後半にぐぐっとあげるクレバーな走りで順位を上げていったのがとても印象的でした。今後、もっと長い距離が楽しみな選手です。
 
 稲田選手は前半から突っ込んでいくスタイルが魅力で、箱根駅伝の区間も2年時が3区、3年時4区、4年時7区といずれもスピードを活かせる区間に配置されていました。下級生の頃は終盤が持たず、抜かれた人数分フィギュア没収などサブカルネタの話題が先行していました。しかし、最終学年では4つ順位を上げる快走、走力がついてきました。卒業後は、暫く一人で陸上を続ける事になるみたいですが、是非とも新たな道を開拓していってほしいですね。
 
 

新チーム戦力陣容

 
【1万持ちタイム上位10人】
塩尻和也①28分32秒85≪1年:箱2区5位、全2区4位、予8位≫
花澤賢人②28分49秒96≪1年:全2区14位、予105位≫
栃木渡②29分02秒92≪2年:箱4区3位、全8区11位、予55位、1年:箱8区15位、全5区14位、予53位≫
森 湧暉③29分10秒26≪3年:箱6区14位、全6区6位、予85位、2年:箱6区11位、1年:全3区10位、出4区6位≫
西澤卓弥③29分17秒78≪3年:箱1区12位、全7区8位、予82位、2年:箱7区4位、全3区14位、予117位、1年:箱4区19位≫
聞谷賢人③29分22秒54≪3年:箱9区12位、全4区13位、予49位、2年:箱10区9位、全6区11位、予69位、1年:箱10区8位、全6区13位≫
馬場スタン恵①29分39秒98
作田直也③29分49秒42≪3年:箱10区2位、2年:予98位≫
金原弘直①29分58秒46
中村陵介②30分14秒80≪2年:予220位≫
1万上位10人平均:10位順大29分23秒8
 
【その他】
甲斐大貴③30分20秒84
江口智耶①30分23秒81≪1年:予140位≫
宮川慎太郎③30分26秒17
福嶋優人②30分27秒20
城西 廉②30分34秒73
甲斐智樹③30分36秒28
≪3年:箱8区13位、予110位≫
小林 聖①half65分20秒
 
【新入生】
難波皓平13分59秒33≪都4区13位≫
野田一輝14分19秒49≪都5区14位、高3区5位、IH3障6位≫
橋本龍一14分21秒06≪都1区15位、高1区33位≫
藤曲寛人14分25秒05≪高1区27位≫
森 優太14分27秒56≪都1区27位、高1区48位≫
香月翔太14分31秒20≪都1区17位、高1区44位≫
平川貴稀14分34秒74
大場 遼14分38秒05
髙林遼哉14分43秒62
鈴木雄人14分46秒31
 
【区間オーダーを考えてみる(4区延長、5区短縮したとして)】
西澤-塩尻-森-栃木-野田  城西-花澤-甲斐智-聞谷-作田
 まず名前が上がるのが1年生ながら箱根2区区間一桁で走り抜いた塩尻選手。本当に夏が明けてからの快進撃は、目を見張るものがありましたし、とても大きな器を感じました。まずはトラックで3障のリオ五輪標準突破を応援していきたいと思います。
 
 さて、現有戦力ですが、箱根で更に上位を目指していくには、もっと力強い走りが出来る選手がほしいですね。4区で好走した栃木選手、1区で踏ん張った西澤選手、全日本箱根と初の主要区間で走った聞谷選手がもっとレベルアップできればと思います。また、森選手はよりスピードを活かせるように、そして忘れてはいけない花澤選手に何とか復活できないだろうか。攻められるポテンシャルのある選手はいるので、その強化を図ってほしいと思います。
 
 それと選手層が薄いかなぁ。今回の箱根は繋ぎ区間で甲斐智・作田選手が頑張ってくれたためシード権に繋がりましたが、もっと出てきてほしいのですよね。地道に上がってきた宮川・福嶋選手や、馬場・金原・江口・小林選手など頭数は多い新2年からの突き上げでチームの活性化が図れればと思う。新入生は5千13分台の難波選手と高校駅伝3区5位で走っている野田選手が今のところ楽しみな存在かな。もう一度、強豪校に戻る礎を築き上げていってほしい。