1校1校考察していこうと思います。
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【総合結果】出雲駅伝2015
1位青山学院大学2時間9分5秒(☆★予想1位★☆)
区間名前学年区間タイム[区間順位](通過順位)トップとの差
1区小椋裕介④22:49[2](2)0:15差 4区下田裕太②18:10[6](1)-0:01差
2区中村祐紀②16:08[4](2)0:24差 5区山村 隼④18:36[2](2)0:01差
3区久保田和真④24:11[1☆](1)-0:05差 6区一色恭志③29:11[2](1)-0:38差
最後はエースの差だった!!先制許すも3区久保田6区一色で力勝ち!
最初はヒヤリとした。小椋選手が区間2位も15秒差、2区中村選手で24秒差となった。3区以降ちょっと骨が折れると思われたが、久保田選手が冷静で力強かった。最初の2㎞で射程圏内に捉えると、残り1㎞から得意のロングスパートを炸裂させトップに躍り出る。4区下田5区山村選手は捉えられたものの引き離されはしない。この時点で勝負あり、一色選手を残していた青学大が中間点までに突き放すと悠々と逃げていった。柱の量と質が青学大が一番勝っていたと言えよう。
距離が長くなり、神野選手などが復帰してくる全日本以降はますます有利になりそうな予感がした。選手の駒数は豊富、特に久保田・一色・神野選手と長いロードで威力を発揮する選手が複数いるのは非常に手ごわい。やはり青学が3冠が取れるかどうか、その一点で話は進んでいきそうだ。
2位山梨学院大学2時間9分43秒(予想4位)
1区市谷龍太郎②23:18[7](7)0:44差 4区上田健太②17:56[2](4)0:46差
2区秦 将吾③16:12[8](6)0:57差 5区河村知樹②18:58[7](4)1:09差
3区佐藤孝哉③24:38[3](4)1:00差 6区ドミニク ニャイロ①28:41[1☆](2)0:38差
ニューフェイス続々!ニャイロ選手にわたるまで総合4位につけた!
展開次第では…と思っていた。市谷選手が自分のペースを出したものの44秒差、秦選手で57秒差となり、上位進出が危ぶまれたが、ここからだった。佐藤選手がエースと言える走りで区間3位。初駅伝の上田選手も区間2位と期待に応え、5区終了地点で総合4位。新加入ニャイロ選手は襷を付けるのにもたつき、10秒ロスするも、その後は安定した走りで次々に前をとらえていき、駒大まで抜いて2位に浮上。区間2位にも大きく差をつけた。これは強そうな留学生だ。
ただ、全日本はまだどうなるか。ニャイロ・佐藤選手は期待できるものの、若い選手が多い故に長い距離での安定感には疑問の残る選手はいる。4年生に力強さが少ないのも難点か。全日本での成績に注目だ。
3位駒澤大学2時間9分50秒(予想2位)
1区中谷圭佑③22:34[1☆](1)-0:15差 4区馬場翔大④18:06[5](2)0:01差
2区其田健也④15:59[2](1)-0:24差 5区西山雄介③18:34[1☆](1)-0:01差
3区工藤有生②24:40[4](2)0:05差 6区大塚祥平③29:57[4](3)0:45差
中谷選手が懸命に突き放すも…そのほかの主要区間で屈す
中谷選手は本当に強くなっていた。区間記録まであと少しと迫る区間賞で後ろを突き放した。其田選手がその流れを受け継いだ。ただ、初の主要区間となった工藤選手は区間4位も終盤に伸び切らず、トップを奪われる。力のある馬場選手、初の区間賞を獲得する西山選手が踏ん張るも前へはいけず。アンカーには今季成長を見せていた大塚選手が頑張ったが、荷が重く、大きく突き放されてしまった。
やはり中谷選手以外の主要区間が力負けしてしまった印象。繋ぎ区間は互角に戦えているし、選手の駒数も秋になってから増えてきている。全日本以降も打倒青学の中心になるのは間違いないが、やはり今年は優勝は苦しいかと思うような結果であった。
4位東洋大学2時間10分40秒(予想3位)
1区高橋尚弥④23:57[12](12)1:23差 4区口町 亮③17:49[1☆](3)0:44差
2区服部勇馬④16:03[3](8)1:27差 5区野村峻哉②18:41[3](3)0:50差
3区服部弾馬③24:13[2](5)1:05差 6区櫻岡 駿③29:57[4](4)1:35差
無念の結果となってしまったものの収穫は多かった。怪我明けの兄・勇馬選手から襷を受け取った弾馬選手は、これまでとは見違える力強い走りで懸命に前を追った。区間2位で3人抜くと、4区口町選手が区間賞の走りで44秒差の3位に進出した時は良い意味で驚いた。5区野村選手も単独走踏ん張ると、トラックシーズン大人しめだった櫻岡選手も中々の走り。1区高橋選手のロスがあってもいいところまで進出で力があるところは見せた。
全日本は勇馬選手がもっと回復するだろうから、エース力は高まってくる。また、弾馬・口町・櫻岡選手の成長もあり主要区間の目途が立ち始めているのは大きい。新戦力も面白い選手はいる、今度はしっかりトップ3は確保したいところだ。
5位東海大学2時間10分55秒(予想6位)
1区川端千都②23:08[5](5)0:34差 4区廣田雄希③18:04[4](5)0:52差
2区湊谷春紀①16:09[5](4)0:44差 5区林竜之介③18:52[4](5)1:09差
3区春日千速②24:49[5](3)0:58差 6区石橋安孝③29:53[3](5)1:50差
非常に安定した戦いぶりだった。1区川端選手が途中のペースアップについていきながら区間5位で粘ると、湊谷・春日選手も区間5位の走り。総合では春日選手のラストスパートで3位にあがった。廣田・林選手も選手が前後する中安定した走り。そしてアンカー石橋選手が非常によく踏ん張り、なんと区間3位。他校の主力と堂々と渡り合ったのが大きな収穫だ。
全日本に向けても、高木・宮上選手等4年生が満を持して出してくるだろうし、成長している選手もおり、プラス面が大きい。虎視眈々と次回も強豪校切りをしてきそうな雰囲気だ。
6位早稲田大学2時間12分06秒(予想5位)
1区武田凛太郎③23:12[6](6)0:38差 4区平 和真③18:01[3](6)0:57差
2区柳 利幸④16:11[7](5)0:50差 5区佐藤 淳③18:54[5](6)1:19差
3区中村信一郎④24:51[7](6)1:06差 6区井戸浩貴③30:57[10](6)3:01差
1区武田選手の走りにはホッとした。区間6位の走りで全日本以降も目途が立つような走りだった。ただ、そこからは全体的に伸びを欠いた印象だった。中村・平選手は集団の中で競り負けるような走りとなり、アンカー井戸選手が出雲大社前から急失速。何とか順位はキープしたが上位争いから水をあけられた。
柱の高田選手が抜けていた影響はあるだろうが、接戦に弱いというのが今回特に顕著になったように思う。高田・安井選手等はいるものの、現状の状態では全日本の目標はシード権確保と言わざるを得ないように感じる。
7位中央学院大学2時間12分32秒(予想8位)
1区大森 澪②24:09[13](13)1:35差 4区海老澤剛③18:34[9](8)2:00差
2区潰滝大記④15:51[新★](9)1:27差 5区新井翔理②18:54[5](8)2:19差
3区塩谷桂大④24:44[5](8)1:36差 6区山本拓巳④30:20[6](7)3:27差
1区大森選手の終盤苦しい走りで13位スタートとなるも、2区最短区間に入った潰滝選手が区間新記録の走りで4人抜き。不調と思われた塩谷選手が区間5位としっかりと走り流れを取り戻した。海老澤剛選手がもたつくも、新戦力の新井選手が区間5位、山本選手もアンカーの大役をしっかり果たす走りだった。
ひとまず駒が揃っている事は示せたのではないか。主軸の潰滝選手と海老澤剛選手の状態が気になるが、塩谷・山本選手ら脇を固める選手らが好調。他に樋口・小川選手らも面白い存在。全日本で6位シード権を目指すだろう。
8位明治大学2時間12分53秒(予想9位)
1区木村 慎④22:52[4](4)0:18差 4区牟田祐樹④18:29[8](7)1:32差
2区江頭賢太郎③16:10[6](3)0:29差 5区田中龍太①19:17[8](7)2:14差
3区齋田直輝④25:19[10](7)1:13差 6区藪下響大③30:46[9](8)3:48差
良くも悪くも予想通りの展開だった。木村選手が首位争いをしながら区間4位、江頭選手も堅実な走りを見せてくれたが、3区以降は主力が外れた影響もあり、じりじり後退。特に主要区間は苦しい結果に。他、牟田選手も今回もスピードを出し切れず、ルーキー田中選手も悔しいデビューとなった。
全日本に関しては、今回欠場した主力がどういう状態か。坂口選手は扁桃腺の張れなので、出場してくるはず。横手選手がどうなるかは全日本のシード争いを占ううえで大きな要素になりそうだ。
9位IVYリーグ選抜2時間15分20秒
1区S.ボンズ23:20[9](9)0:46差 4区A.アロヨヤミン18:38[10](11)3:47差
2区T.ウドランド16:57[13](10)1:44差 5区W.ゲイケン19:39[10](11)4:51差
3区C.ベンドセン26:10[14](13)3:19差 6区J.リーコス30:36[7](9)6:15差
わかる選手が少ないので語りづらいですが、最初の区間のボンズ選手と最後の区間のリーコス選手がいい走りを見せたようですね。リーコス選手は1分以上前の大学をとらえ、ガッツポーズでゴール。その後のコースに向けてお辞儀していたのが印象的でした。かっこよかったですね。
10位京都産業大学2時間15分24秒
1区上門大祐④23:19[8](8)0:45差 4区中井脩人④18:56[12](9)2:38差
2区中西 健④16:38[9](7)1:24差 5区大貫陽嵩③19:41[11](9)3:44差
3区寺西雅俊③25:03[8](9)1:52差 6区田中悠介③31:47[12](10)6:19差
いつになく戦力が整っている京産大は1区上門選手が激戦の1区を区間8位で踏ん張ると、3区寺西選手が区間8位の走りで後ろを寄せ付けない。その後は故障明けの中井選手等が何とか踏ん張り、最後は10位でゴールテープを切った。他に奥村選手など前回12位のメンバーが7人残る全日本は、またもう少し関東食いをしたい。
11位立命館大学2時間15分43秒
1区濱野 秀④23:36[10](10)1:02差 4区村武慎平③18:27[7](10)3:02差
2区山本大志④16:44[10](12)1:47差 5区土井政人③19:33[9](10)4:00差
3区桝本剛史②25:33[11](10)2:45差 6区片渕恵太④31:50[13](11)6:38差
1区濱野選手や3区桝本選手が踏ん張って前半区間を乗り切ると、4区地元という村武選手が区間7位の素晴らしい走り。土井選手も踏ん張りましたね。全日本はまずは15位以内を目指すところだろうか。
12位大東文化大学2時間15分50秒(予想7位)
1区北村一摩③24:12[14](14)1:38差 4区大久保陸人①19:09[13](12)3:59差
2区前田将太②16:49[11](14)2:28差 5区中野 光③19:48[13](12)5:12差
3区原 法利②25:07[9](11)3:00差 6区森橋完介④30:45[8](12)6:45差
秋絶好調と思われた北村選手が、1区で無念の関東最下位。これでは中々波に乗れませんね。その中で主要区間の3区腹選手6区森橋選手が区間一桁に入ったのは収穫。全日本はおそらく大隅選手が戻ってくるだろうから、もう一度チームを立て直していきたい。
13位城西大学2時間16分29秒(予想10位)
1区松村陣之助③23:56[11](11)1:22差 4区中舎優也②18:43[11](13)4:08差
2区高橋一生③16:49[11](13)2:12差 5区山本雄大④19:41[11](13)5:14差
3区酒井雅喜②25:58[13](14)3:35差 6区菅 真大②31:22[11](13)7:24差
残念ながら関東最下位。最高が区間11位という非常に苦しい結果となった。注目デビューの高橋選手が何とか最短区間を走り切ったのが収穫という印象。全日本はなく、このまま箱根となる唯一のチームだが、ここからどのように戦力を整えていくか。菊地選手の復帰も待たれるところだ。
以下、総合順位と健闘区間
14位第一工業大学
1区ジョン カリウキ④22:51[4] 3区高田真樹④25:53[12]
15位広島経済大学
2区堀尾和弥②17:03[14] 6区才原翔斗①31:50[13]
16位日本文理大学
6区與儀達朗②31:59[15]
17位中京大学
1区高柳佳怜②24:15[15]
18位東北学連選抜
3区出口武志(東北大3)26:37[16]
19位北信越学連選抜
2区五十嵐大義(信州大2)17:19[15]
20位北海道学連選抜
3区進藤龍太(札幌学院大2)26:23[15]
21位中国四国学連選抜
4区井野口慎之輔(広島大2)19:33[15]
残りはそれぞれの良かった成績を書き出した。それぞれ伸びているところあったのは良かったです。チームとしては、広島経済大の成長と第一工業大の復活がありましたね。それぞれ全日本でも自分たちの地区枠を2に増やすのが目的となるでしょうが、いい布石を打てたのではないかと思います。
さて、目まぐるしいですが、土曜日にはもう全日本予選会を迎えます。
火曜日から木曜日は、箱根予選出場校の残りの15チームの戦力分析、金曜日には順位予想です。
なお、箱根予選当日は用事があるため、速報はできません。
早くても夜遅くの更新になると思いますのでご了承ください