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第90回箱根駅伝を解剖しよう!【10区編】

第90回箱根駅伝2014の定点間分析をして、詳しく見ていっています。

最後の10区となります。

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第90回箱根駅伝2014【定点間分析・10区】

 
定点間色分け:1位 2位3位 4位5位6位 7位8位 15位16位17位 18位19位20位 21位22位23位
90回記念大会、最後の最後まで
 
10区
蒲田6.0㎞
記録:松瀬(順大)17分27秒(2分54秒5)

1位大津(東洋)17分25秒①(2分54秒2)
2位其田(駒大)17分38秒②3:25
3位中村(早大)17分42秒③9:19(2分57秒0)
4位甲斐(日体)17分46秒③9:19

17位石間(明大)17分56秒⑤12:43
19位竹内(青学)18分03秒⑥13:16
21位山本(農大)18分24秒⑭21:44[7]17:18(3分04秒0)
22位杉山(帝京)18分25秒⑩19:28[7]17:18

5位木寺(拓大)17分48秒⑦18:08[9]18:08
6位聞谷(順大)17分49秒⑯24:25[9]18:08

OP:森井(山学)17分50秒[9]18:08
7位須河(中大)17分50秒⑮23:22[9]18:08
18位山田(中学)17分57秒⑯21:13[9]18:08
8位高梨(法大)17分52秒⑧18:45[14]18:12
20位高松(日大)18分08秒⑨18:47[15]18:47(3分01秒3)
9位大西(大東)17分53秒⑪19:46[16]19:46
10位塚本(國學)17分55秒⑰26:00[17]20:30(2分59秒2)
10位上野(専大)17分55秒㉑34:11[17]20:30
10位金子(上武)17分55秒⑳30:19[17]20:30
10位吉川(東海)17分55秒⑫20:43[17]20:30
10位堀合(国士)17分55秒㉒43:29[17]20:30
10位杵島凌(城西)17分55秒⑲29:34[17]20:30
10位坂本(神大)17分55秒⑱28:46[17]20:30
★東洋・大津選手が区間記録ペース 2年前の8区以来の挑戦
 トップ独走の東洋・大津選手がここまでは区間記録を僅かながら上回るペースで走っています。駒大・其田選手も監督から怒られるくらいのツッコミを見せていますが、差が開き始めています。2年前も後ろが大きく開いた中でトップで襷をもらって、最古の区間記録に迫った選手だ。今回こそ歴史に名を刻みたい所だ。
 
★総合3位争いが熾烈に、早大・中村選手が日体・甲斐選手の真後ろへ
 先ほど、日体がリードした3位争いですが、早大・中村選手がすぐ真後ろにつき、また分からなくなってきました。ただ、日体・甲斐選手は相手が1500m強い事、そして相手の監督の「アンカー起用の意味、分かってるな」という声で、だいたい作戦を把握していたとかなんとか。この時点ではどうなることかと思われた。
★拓大・木寺選手が積極的に前を追い6人による走行順9位争いの中心へ
 シード争い真っ只中の選手はそれぞれ入りのペースが違う。先ほどの見た目9番目争いの後方に位置していた拓大・木寺選手が法大・高梨選手を引き連れて、一気に山学・森井、中学・山田、中大・須河、順大・聞谷選手に追いついて前の方で勝負を図っている。このため全体的に入りが早くなったのだが、高梨選手がこの時点でやや苦しそうな顔をしていたのが気になった。
★総合9位日大・高松&総合10位の帝京・杉山選手が超スローな入り
 逆にゆっくりとした入りをしたのが日大・高松選手と帝京・杉山選手。高松選手は前の9番目争いはついてはいかずマイペースか。驚いたのは杉山選手。ほぼ同時に走り出した(おそらく)最後の昭和生まれランナーの農大・山本選手と並走だが、2人がダントツで遅い入り。大東・大西選手は中位あたりだが一気に18秒差まで詰めてきており、各大学の応援団は肝を冷やした事だと思う。
 
新八ッ山橋13.6kmー蒲田6.0㎞=7.6㎞
記録:松瀬(順大)22分22秒(2分56秒6)
当時は八ッ山橋13.5㎞、計算は現在の距離表示に準拠

1位大津(東洋)22分15秒①(2分55秒7)
2位其田(駒大)22分29秒②3:39(2分57秒5)

11位中村(早大)23分06秒③10:10(3分02秒4)
11位甲斐(日体)23分06秒③10:10
21位石間(明大)23分12秒⑤13:40
5位竹内(青学)22分49秒⑥13:50(3分00秒1)
3位杉山(帝京)22分37秒⑨19:50[7]17:40(2分58秒6)
9位山本(農大)22分58秒⑭22:27[8]18:01
6位木寺(拓大)22分57秒⑦18:50[9]18:50(3分01秒2)
6位聞谷(順大)22分57秒⑯25:07[9]18:50
6位須河(中大)22分57秒⑮24:04[9]18:50
OP:森井(山学)22分57秒[9]18:50

10位山田(中学)22分59秒⑬21:55[9]18:50
4位高松(日大)22分41秒⑧19:13[14]19:13
22位高梨(法大)23分50秒⑩20:20[15]19:47(3分08秒2)
13位大西(大東)23分09秒⑪20:40[16]20:40
14位吉川(東海)23分10秒⑫21:38[17]21:25
14位塚本(國學)23分10秒⑰26:55[17]21:25
14位坂本(神大)23分10秒⑱29:41[17]21:25
14位杵島(城西)23分10秒⑲30:29[17]21:25
14位金子(上武)23分10秒⑳31:14[17]21:25
14位上野(専大)23分10秒㉑35:06[17]21:25
14位堀合(国士)23分10秒㉒44:24[17]21:25
★青学・竹内選手がペースアップで明大・石間選手の背後へ
 東洋・大津選手は好調を維持。駒大・其田選手も悪くは無さそうか。3位争いはややけん制しているか、少しペースが落ちているが、ここからか。
 
 面白くなってきたのは明大・石間選手と青学・竹内選手の5位争い。どちらもスローな入りだったが、後ろの青学・竹内選手がぐんとペースアップ。10秒ほどの差となっており、この勢いなら追いつきそう。怪我が非常に多かったランナーだが、最後見せ場作りたい所。
★日大・高松選手と帝京・杉山選手が大幅ペースアップ総合8位と9位へ
 先ほどスローと紹介した2選手だが、蒲田を過ぎてからは㎞平均が上がっているようだ。高松選手は前の大集団との差を詰めにかかっており、帝京・杉山選手は農大・山本選手を引き離し、攻め始めている。直前の情報で絶好調と言われただけありそうだ。これで大東・大西選手を50秒差と元の差に戻し、シード権はいけそうな雰囲気が出てきた。
★法大・高梨選手が見た目9番争いから急落 総合10位へ
 逆に不味くなってきたのが法大・高梨選手。蒲田の地点で少し9番争いから遅れ始めていたが、この間ダントツで最下位となるタイムで急落。2年連続アンカーだが、かなり苦しいレースを強いられる事に。総合10位に落とし、11位の大西選手にも20秒差に。何とか巻き返したいところだが果たして…。
 
田町16.6㎞-新八ッ山橋13.6km=3.0㎞
記録:松瀬(順大)9分19秒(3分06秒3)

1位大津(東洋)9分26秒①(3分08秒7)

9位其田(駒大)9分43秒②3:56(3分12秒3)
2位甲斐(日体)9分34秒③10:18(3分11秒3)
3位中村(早大)9分35秒④10:19
20位石間(明大)9分59秒⑤14:13
21位竹内(青学)10分11秒⑥14:35(3分23秒7)
3位杉山(帝京)9分35秒⑨19:59[7]17:49
19位山本(農大)9分58秒⑭22:59[8]18:33(3分19秒3)
12位木寺(拓大)9分50秒⑦19:14[9]19:14
12位聞谷(順大)9分50秒25:31⑯[9]19:14
OP:森井(山学)9分50秒[9]19:14
12位須河(中大)9分50秒⑮24:28[9]19:14
12位山田(中学)9分50秒⑬22:19[9]19:14
5位高松(日大)9分36秒⑧19:25[14]19:25
21位高梨(法大)10分11秒⑪21:05[15]20:32
11位大西(大東)9分48秒⑩21:02[16]21:02
5位上野(専大)9分36秒㉑35:16[17]21:35
5位塚本(國學)9分36秒⑰27:05[17]21:35
5位堀合(国士)9分36秒㉒44:34[17]21:35

10位金子(上武)9分45秒⑳31:33[20]21:44
16位杵島(城西)9分52秒⑲30:55[21]21:51(3分17秒3)
16位吉川(東海)9分52秒⑫22:04[21]21:51

18位坂本(神大)9分56秒⑱30:11[23]21:55
★総合10位が交代!大東・大西選手が、法大・高梨選手の差を見た目34秒以内に
 法大・高梨選手の失速が止まらず、ついに大東・大西選手が総合10位に浮上。一斉スタートの分、34秒リードしていなければならないが、その秒差を切ってきている。残りの余力や、前が見えてくる分、大西選手の方が有利だろう、というのが見て取れた。
★青学・竹内選手の脚がつり、一旦追いつくも後退
 先ほど、大きく詰まっていた5位明大・石間選手と6位青学・竹内選手だが、また20秒以上の差に。竹内選手が一旦追いついたらしいが、そこで脚がつってしまったそうだ。一瞬、棄権も覚悟したという状態だったが、ひとまず何とか走り続けているようだ。
 
御成門18.1㎞-田町16.6㎞=1.5㎞
記録:松瀬(順大)5分02秒(3分21秒3)

1位大津(東洋)5分05秒①(3分23秒3)

6位其田(駒大)5分14秒②4:05
2位甲斐(日体)5分09秒③10:22
8位中村(早大)5分16秒④10:30(3分30秒7)
19位石間(明大)5分31秒⑤14:39
20位竹内(青学)5分33秒⑥15:03
5位杉山(帝京)5分11秒⑨20:05[7]17:55
22位山本(農大)5分36秒⑭23:30[8]19:04
9位木寺(拓大)5分19秒⑦19:28[9]19:28
9位聞谷(順大)5分19秒⑯25:45[9]19:28
OP:森井(山学)5分19秒[9]19:28
9位須河(中大)5分19秒⑮24:42[9]19:28
9位山田(中学)5分19秒⑬22:33[9]19:28
6位高松(日大)5分14秒⑧19:34[14]19:34
18位高梨(法大)5分30秒⑪21:30[15]20:57
9位大西(大東)5分19秒⑩21:16[16]21:16
3位上野(専大)5分10秒㉑35:21[17]21:40(3分26秒7)
3位塚本(國學)5分10秒⑰27:10[17]21:40

14位堀合(国士)5分20秒㉒44:49[19]21:50
16位金子(上武)5分23秒⑳31:51[20]22:02(3分35秒3)
14位坂本(神大)5分20秒⑱30:26[21]22:10
17位杵島(城西)5分24秒⑲31:14[21]22:10
20位吉川(東海)5分33秒⑫22:32[23]22:19(3分42秒0)
★小刻みな仕掛けで日体・甲斐選手が再度単独の総合3位へ
 蒲田から八ッ山橋付近で一旦ペースが落ちていた日体・甲斐&早大・中村選手の3位争いだが、そこから急激にまたペースアップ。ラスト勝負になるのを防ぐため、何度も仕掛けていたようだ。その末、中村選手が耐えられなくなり、じわじわ差が開き始めたのだ。4年間かけて力をつけたタフな甲斐選手が、どうやら3位争いに決着をつけたようだ。
★繰り上げ組、専大・上野選手と國學・塚本選手が抜け出す 12位東海・吉川選手遅れる
 7大学が一斉にスタートしていた繰り上げ組。八ツ山橋あたりから徐々にバラけ始めてきていたが、ここにきて専大・上野&國學・塚本選手が一気に抜け出した。しかもこの間3番目と結構なハイペースに。順調な大東・大西選手が視界に入ってきている。専大としてはここまで区間一桁がないだけに最後見せ場となりそうな様相だ。
 続いて、先ほどまでついていた国士・堀合選手に、4年生最初で最後の上武・金子&神大・坂本選手、城西にいる兄弟ランナー片割れの杵島凌選手と続き、最後尾に東海・吉川選手。総合では12位に位置していて、アンカーが爆走すれば、というところだったが、苦しくなった。
 
馬場専門20.1㎞-御成門18.1㎞=2.0㎞
記録:松瀬(順大)6分17秒(3分08秒5)

1位大津(東洋)5分54秒①(2分57秒0)

8位其田(駒大)6分07秒②4:18(3分03秒5)
12位甲斐(日体)6分10秒③10:38
14位中村(早大)6分16秒④10:52(3分08秒0)
22位石間(明大)6分42秒⑤15:27(3分21秒0)
20位竹内(青学)6分31秒⑥15:40
3位杉山(帝京)6分03秒⑨20:14[7]18:04(3分01秒5)
2位高松(日大)5分59秒⑦19:39[8]19:39

4位木寺(拓大)6分05秒⑦19:39[8]19:39
4位聞谷(順大)6分05秒⑯25:56[8]19:39
OP:森井(山学)6分05秒[8]19:39
4位須河(中大)6分05秒⑮24:53[8]19:39
4位山田(中学)6分05秒⑫22:44[8]19:39

19位山本(農大)6分29秒⑭24:05[8]19:39
16位高梨(法大)6分21秒⑪21:57[15]21:24
12位大西(大東)6分10秒⑩21:32[16]21:32
8位塚本(國學)6分07秒⑰27:23[17]21:53
8位上野(専大)6分07秒㉑35:34[17]21:53
14位堀合(国士)6分16秒㉒45:11[19]22:12
11位坂本(神大)6分09秒⑱30:41[20]22:25
16位金子(上武)6分21秒⑳32:18[21]22:29
18位杵島(城西)6分28秒⑲31:48[22]22:44(3分14秒0)
21位吉川(東海)6分36秒⑬23:14[23]23:01(3分18秒0)
★日大・高松選手が追いつき、農大・山本選手が追いつかれ見た目8番が7校
 残り3㎞でえらいことになっていたのは、元見た目9番争い。それまで中学・山田、山学・森井、順大・聞谷、拓大・木寺、中大・須河選手の5校による抜きつ抜かれつの争いだったが、それに後ろから日大・高松選手が追いつき、更にここにきて失速してきた農大・山本選手が巻き込まれて、なんと7校が残り3㎞の地点で並んでいるという状況。復路一斉スタートが多かったことで、こんなところで大集団が形成されることになった。
 
 
大手町23.1㎞-馬場専門20.1㎞=3.0㎞
記録:松瀬(順大)8分32秒(2分50秒7)
 
2位大津(東洋)9分03秒①
6位其田(駒大)9分19秒②4:34
9位甲斐(日体)9分25秒③11:00
14位中村(早大)9分37秒④11:26
9位竹内(青学)9分25秒⑤16:02
22位石間(明大)10分54秒⑥17:18
1位杉山(帝京)9分01秒⑧20:12[7]18:02(3分00秒3)
3位山田(中学)9分08秒⑫22:49[8]19:44
OP:森井(山学)9分09秒[9]19:45(3分03秒0)
6位聞谷(順大)9分19秒⑯26:12[10]19:55
9位高松(日大)9分25秒⑦20:01[11]20:01
15位木寺(拓大)9分39秒⑨20:15[12]20:15
18位須河(中大)10分02秒⑮25:52[13]20:38(3分20秒7)
20位山本(農大)10分11秒⑭25:11[14]20:45
8位大西(大東)9分23秒⑩21:52[15]21:52(3分07秒7)
4位上野(専大)9分17秒㉑35:48[16]22:07(3分05秒7)
16位高梨(法大)9分48秒⑪22:42[17]22:09(3分16秒0)
12位塚本(國學)9分33秒⑰27:53[18]22:23(3分11秒0)
5位坂本(神大)9分18秒⑱30:56[19]22:40
13位堀合(国士)9分36秒㉒45:44[20]22:45
17位金子(上武)9分50秒⑳33:05[21]23:16
19位杵島(城西)10分06秒⑲32:51[22]23:47
21位吉川(東海)10分50秒⑬25:01[23]24:48(3分36秒7)
★東洋・大津選手が総合優勝のゴールテープを切る 区間記録ならずもMVP獲得!
 復路、圧倒的な強さを見せた東洋大が2年ぶり4回目の総合優勝のゴールテープを切った。アンカーの大津選手はダメ押しの区間賞。最後の最後で区間記録から遅れをとってしまったが、見事な走りだった。
 
 更に大津選手は金栗杯を獲得。これは優勝に貢献したとかではなく、記録を出した選手に贈られるもの。区間新は出なかったものの、復路の東洋大が全員見事な走りで復路新記録。その中で最も区間記録に近いタイムを出した大津選手が選ばれた格好となったのだ。
 
 よくよく見れば、総合タイムは歴代2位。あの柏原選手が4年時で2位に9分以上つけた、あの時の記録に75秒差まで迫った。5区以外の積算なら一番早いということだ。気象条件が味方しなければならないが、優勝タイムが10時間40分台に突入するのもそんなに遠い日ではないのかもしれない。
 
 駒大・其田選手は終盤落ちかけたが何とか粘って区間2位をキープ。ただ、結局4分半以上の差に。負けたチームとして歴代最高のタイムとなったが、出雲と全日本程のキレ味が全体的に見られなかったのは東洋大に主導権を早く握られてしまったことや、20㎞では相手に部があったということか。また来年度3冠に挑戦し直しといったところか。
 
★青学・竹内選手が最後に復活、2年ぶり総合5位へ
 日体・甲斐選手が前回優勝のメンツを保つ&全日本出場権を獲得する総合3位、早大・中村選手が3大駅伝全て4位となる順位でゴールした後、5位で姿を見せたのは青学・竹内選手。痙攣後、何とかペースを保つとラスト1㎞で一気に明大・石間選手を交わして総合5位。笑顔でのゴールは本人の4年分の想いだったか。出岐選手の流れで獲った5位とはまた違うレースだった。明大は見せ場を作れそうな気配はあったが、今年も長丁場区間のブレーキに泣いた格好となった。
 
★中学・山田選手が制す!総合は12位まで浮上 4年生山学・森井選手も見せ場
 続いて見た目7番で帝京・杉山選手がゴール。最後の3㎞は一番早いタイムだった。うしろを待つ感じとなったが、これなら大丈夫だろう。大混戦となった見た目8番争いは、山学・森井選手がトップ…と思いきや横からスルリと中学・山田選手が追い抜いてゴール。残り1週間になってから出走の目途がたった山田選手が最後までシードを追い上げた恰好だ。森井選手は話題にもなった5年生の選手。成績は残せなかったが、記憶には刻まれたか。
 
★日大・高松選手が不名誉返上!拓大・木寺選手も笑顔、ただ帝京・杉山選手が総合8位
 後ろから追いついた形となった日大・高松選手と拓大・木寺選手は最後は部が悪くなったようで、順大・聞谷選手を挟んで、その後ろでのゴール。ただ、高松選手は区間4位で駅伝初めての好走。部内でつけられていた不名誉なあだ名を返上し総合7位。拓大・木寺選手も笑顔でゴール。8区のアクシデントを4年生がカバーした。ただ、ラストすごいペースで走った帝京大が8位へ浮上していた。その後、万全の状態で挑めなかった中大・須河選手とホロ苦となった農大・山本選手がゴールした。
 
★大東・大西選手が見た目でも法大を捉えて総合10位のゴールテープに
 一応の決着がついていた総合10位争いは、大東・大西選手が見た目でも法大・高梨選手を交わしてゴール。序盤で思ったほどリードが取れなかったが、4年生が踏ん張っての5年ぶりのシード権獲得となった。法大は主力不在の穴を懸命に埋めていたが、最後の最後に力尽きた格好となった。
 
★個人で専大・上野選手、順大・聞谷選手、國學・塚本選手が健闘
 他、個人で健闘していた専大・上野選手と國學・塚本選手。特に上野選手の伸びは素晴らしく、最後は見た目で高梨選手まで交わしてのゴールだった。國學・塚本選手も区間一桁。主要区間がきつかったが、選手の成長はいくつかの区間で見られた。また、先ほど流したが順大・聞谷選手の区間8位も見逃せないポイント。1年生アンカーも珍しいが、区間一桁は中々記憶にない。7区以降は力を発揮していたよう。
 
 その後、最後は5番目のタイムで力走を見せた神大・坂本選手、終盤3区間頑張った国士・堀合選手がゴール。城西・杵島選手の後、1分遅れて東海・吉川選手。2回の箱根を走りどちらも区間最下位と苦しい結果に。総合も中学大が12位、東海が13位となった。ただ、柱が抜けて新チームとなった事を考えると上向きになってきた。来年一気にジャンプアップしたいところだ。