第90回箱根駅伝2014予選会の詳細結果をまとめています。
5㎞ごとの推移の考察です。
第90回箱根駅伝2014予選会詳細結果~5㎞ごとの推移考察
[5㎞総合順位→10㎞総合(5km-10km間)→15㎞総合(10km-15km間)→総合(15km-20km間)]
・東京農大[10→4(1)→2(3)→1(1)]
5㎞までと5㎞以降で極端に違います。5㎞地点では6位集団に津野・竹内・土井・戸田選手、間に浅岡選手で岩渕・佐藤・遠藤選手が15分07秒なんですが、9番10番手の三輪・大橋選手らがなんと15分30秒で200位オーバー。このため最初の5㎞だけ低い。10㎞は6位集団は全員キープ。他のメンバーも皆15分10秒でこの間カバーしているので、一気にこの5㎞は1位になってます。後も順調に推移し、土井選手が最後苦しくなりましたが、戸田・津野・岩渕・三輪選手が14分台で仕上げ、後も15分ちょっと、見事トップ通過です
・山梨学院大[11→7(3)→3(1)→2(3)]
オムワンバ選手と井上選手以外は集団走で、森井・佐藤・兼子選手が15分07秒-30分20秒の集団走、他は15分15秒前後-30分35秒前後。個人順位は5㎞から10㎞で大きく上がっているので総合もあがってます。15㎞も堅実に推移し、この間トップ。オムワンバ選手の独走や田代・有泉選手が15分10秒前後でカバーしたのが大きい。最後はオムワン・井上・伊藤・磯野選手がガンガン行った以外は、ちょっと順位落とす選手もおり、トップまではいきませんでした。
・東海大[2→2(4)→1(2)→3(5)]
白吉・廣田・石橋・吉川・土屋選手が6位集団、後は集団層に徹して、10㎞30分30秒で脱落選手は一人もいませんでした。15㎞まで6位集団も後ろの集団もほぼ堅持で全員100位以内でこの時点で総合トップ。最後は土屋選手の溝内に他選手のひじが入るアクシデントとさすがに6位グループでちょっと落ちた選手もおりラスト5㎞間5位、総合3位になりました。
・神奈川大[13→10(7)→7(4)→4(2)]
毎年見事です。我那覇・柿原・西山選手は6位集団、他の選手は15分17秒で150位前後でした。これが15㎞までは100位以内の選手は上位の3選手だけ。集団は4番手から8番手まではここまで保持。最後の5㎞が凄まじく柿原・我那覇選手は14分40秒を切るほど。柏部・小泉選手も14分台で、一気に50人以上は抜いています。東・井上・高山選手もしっかりと二ケタ順位まであげてきていました。
・國學院大[4→5(5)→5(5)→5(5)]
寺田選手だけでなく、柿沼・吾妻・廣川・沖守選手も5㎞地点では6位集団。あとは15分08秒で100位前後の集団走でした。柿沼選手らは10㎞手前には少しずつ離れていき、15㎞まである程度保持、柿沼・吾妻・廣川・沖守選手の順でゴール。後ろの集団からは牛山・蜂須賀選手が大きく順位を上げていました
・大東文化大[9→12(12)→10(6)→6(4)]
6位集団を引っ張っていた市田兄弟の他は15分10秒前後の集団走、10㎞でちょっと脱落者はいるも30分30秒前後。なんとなくここまで予定通りだった感じ。そこから一気に50人前後抜いてビルドアップできた片川・植木・池田・平塚選手とそれ以外が取り残された(むしろ順位落ちも)感じでした。ラスト5㎞はキープかやや上がった選手も多くこの間4位、総合も一気に浮上しました。
・専修大[3→6(8)→6(8)→7(7)]
齋藤・吉良選手は6位集団他柴田・松尾・澤野・中山選手も15分前後で攻め、後の選手も15分08秒ほどでほぼ100位以内に全員入ってます。後ろは10㎞は15分30秒前後でここまでは脱落者なし。上は澤野選手がかなり早く落ちていきました。吉良選手が15㎞までひとり集団にいましたが、最後は齋藤選手がチームトップ。後ろの集団からは濱野・森口・丸山選手が最後の5㎞あげることができていました。
・日本大[5→1(2)→4(7)→8(12)]
キトニー選手がトップ、荻野・竹ノ内・林・石川選手が6位集団、他は15分10秒-15秒の入り、後ろの集団は10㎞までに3人が脱落、うち1人が田村選手。ただ、上位の貯金と、森谷日向野選手らが大幅に順位を上げたこともあり10㎞地点でトップ。ここからは石川選手が急落、ラスト5㎞は最終的に5番手以下の選手がほとんど全員順位を下げてしまいラスト5㎞は12位となってしまっています。
・拓殖大[7→8(6)→8(9)→9(8)]
ダンカン選手はトップ集団、また佐護選手意外にも栩山・東島・奥谷選手が6位集団にいました。あとは15分10秒から20秒くらいまでバラバラな選手も結構いました。なので10㎞までに1位から180位くらいと点々とした感じ。最後も上げた宇田選手、粘った佐護・栩山・早川・新井選手、落ちた奥谷選手など結構さまざま。あまり集団走は意識していなかったかな??
・城西大[1→3(9)→9(11)→10(10)]
最初が飛び抜けていますが、村山選手は勿論トップ集団で14分47秒、山口・横田・松村選手が15分切り、二平・西岡選手以外は15分01秒~2秒(つまり10人目が15分02)、そりゃ平均14分台になります。そこから村山・山口・黒川選手を除いてかなり下落。杵島選手は5㎞から10㎞が、佐野・舟生選手等は10㎞から15㎞が、松村選手は5㎞事にガタガタと落ちるなどありました。最後の5㎞は佐野・舟生選手他河名選手らキープする選手もいました。
・上武大[8→9(10)→11(12)→11(11)]
個人個人5㎞の入りがバレバラで、集団走を失敗したのかそれともしていなかったのか??だいたい倉田・佐藤・山岸選手が6位集団、10㎞地点で4番手松元選手、高津戸・大西・根岸・横内選手が30分30秒強、さらに後ろの選手もあり、という感じ。上位からは佐藤選手がかなり落ちていっていました。あとは130位前後の順位を全体的にはキープしていた感じでした。
・中央大[12→11(11)→13(13)→12(9)]
6位集団に須河・相場・新庄・三宅選手がつき、多田選手フリー?、後は15分20秒前後の100位台後半スローな入りでした。15㎞では多田選手が急落、他集団走の選手が順位をあげられずにボーダーまで落ちた恰好になりました。最後は新庄・三宅選手が苦しくなった以外は、全体的には順位を上げた選手が多かったです。
・国士舘大[6→13(13)→12(10)→13(13)]
エースの菊池選手だけでなく岡崎選手も14分台の入り、後は15分06秒~7秒で集団走で70位前後。最初の5㎞6位はそういうこと。後は。集団は10㎞30分30秒、15㎞には岡崎選手を吸収し45分40秒~55秒と縦長に。菊池選手を含め、最後は多くの選手が順位を落としていきました。
・亜細亜大[14→14(14)→14(14)→14(16)]
ペースをみていると鈴木選手が6位集団、河田・佐々木選手が15分10秒、他が15分17秒程で入っていますが、後ろの集団が10㎞地点ですでにバラバラになりもう集団走としては機能しなくなっていました。15㎞→ゴールでほとんどの選手が順位を落としていっていました。
・流通経済大[17→15(15)→15(15)→15(14)]
吉村選手は基本的に30番台前後を終始キープする走り。梅木選手がフリーで15分04秒、前田選手ら4人が15分18秒-30分45秒、他が15分28秒-31分05秒。梅木選手が落ちていった以外は、全体的に順位アップ。個人180位から230位だったのが140位から180位くらいまで浮上しました。
・平成国大[19→18(18)→17(16)→15(16)]
ほぼ全員15分20秒、10㎞30分50秒の集団走。最後に田嶋・大澤・工藤選手が抜け出してきていました。
・東京国際大[20→19(16)→17(17)→17(17)]
ゲブラ選手がトップ集団、照井・関・石井選手が5㎞15分10秒-10㎞30分32秒で固まり、後が15分37秒-31分25秒前後の集団走でした。ゲブレ選手は途中から単独3位で58分半ば、3人は照井選手先頭に61分後半、後は63分後半に最後までまとまってました。
・関東学院大[16→17(20)→18(18)→18(19)]
望月選手が15分切りで攻めましたが持たず。その少し後ろで固まっていた選手の中から松本選手が最終的に抜け出し、唯一の二ケタ順位になりました。
・創価大[15→16(17)→19(20)→19(22)]
まさかの撃沈となりました。山口選手が最後まで1㎞3分以内のペースを堅持して孤軍奮闘。2番手集団(5㎞15分08秒、10㎞30分30秒)の後沢・小島・新村・沼口選手が、後沢選手以外が10㎞手前から大きく崩れてしまいました。単独の小嶋選手(5㎞15分16秒)、後ろの集団(5㎞15分25秒・10㎞31分10秒)もあげることができた選手はおらず、ラスト5㎞は多くが16分台となってしまいましした。過緊張か調整ミスがあったでしょうか??
・その他
20位争い…最初と最後は東経大が上回ってますが、中盤上回った麗澤が僅かに上に
22位争い…武蔵野学院がラスト5㎞間17番目の粘走 3秒差で松蔭大を逆転しました