第89回箱根駅伝2013の定点別振り返りです。
8区は、例年以上に盛り上がったのですよね。
区間トップ~15位までが1分10秒差と非常に僅差の戦いとなりましたが、2位争い・5位争い・シード争い・中大VS神大と激しいバトルが繰り広げられました
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【箱根駅伝2013】8区定点間分析~激しい争い
8区定点間分析①:平塚中継所~茅ヶ崎
茅ヶ崎6.9km
○数字は総合順位、[]数字は通過順位7位高柳(日体)20分42秒①3位大津(東洋)20分33秒②2:42
4位横手(明大)20分37秒③3:12(2分59秒3)18位柳(早大)21分09秒④5:181位郡司(駒大)20分27秒⑤6:04(2分57秒8)10位猪狩(帝京)20分45秒⑥6:40(3分00秒4)4位藤井(法大)20分37秒⑦7:2013位石井(順大)20分53秒⑧7:53
2位高橋(青学)20分30秒⑨9:08
16位橋爪(選抜)21分08秒⑩10:25(3分03秒8)
16位吉川(神大)21分08秒⑯20:14[11]10:26
永井(中大)20分31秒[12]10:54
6位及川(中学)20分38秒⑪11:18[13]11:18
15位吉川(大東)21分01秒⑫11:59[14]11:59松岡(城西)20分42秒[15]12:007位吾妻(國學)20分42秒⑭14:49[16]12:0114位岩渕(農大)20分57秒⑰21:43[17]12:34(3分02秒2)7位前田(山学)20分42秒⑬12:40[18]12:40
12位林(日大)20分49秒⑮17:53[19]13:37
10位松元(上武)20分45秒⑱21:53[20]14:06
全体的には1km3分ほどのペースで推移し、まだ大きな変化はない。トップの日体・高柳選手も例外ではなく、しっかりとペースを刻んでいる。前回区間賞の大津選手に一途の望みをかける東洋大は気持ち早めくらいか。後ろ、明大・横手選手もついてきている
一番早いタイムで入ったのは初登場の駒大・郡司選手。逆に一番遅く入った早大・柳選手を一気に40秒台の差まで追い上げている。また、青学・高橋、中大・永井選手も単独走ながら早い入り。シード争いは神大・吉川選手と並走になっている選抜・橋爪選手を、中学・及川選手が1分以内の位置まであげてきている。
8区定点間分析②:茅ヶ崎~遊行寺坂
遊行寺15.9㎞-6.9km=9km2位高柳(日体)27分53秒①1位横手(明大)27分47秒②3:05(3分04秒7)
7位大津(東洋)28分18秒③3:07(3分08秒7)11位柳(早大)28分25秒④5:5014位郡司(駒大)28分29秒⑤6:404位猪狩(帝京)28分07秒⑥6:549位藤井(法大)28分21秒⑦7:4815位石井(順大)28分31秒⑧8:31(3分10秒1)
3位高橋(青学)27分55秒⑨9:10永井(中大)27分42秒[10]10:43
6位吉川(神大)28分17秒⑯20:31[10]10:4318位橋爪(選抜)28分47秒⑩11:19[12]11:19(3分11秒9)12位及川(中学)28分27秒⑪11:52[13]11:52
5位吾妻(國學)28分14秒⑭15:10[14]12:22
松岡(城西)28分15秒[14]12:22
9位吉川(大東)28分21秒⑫12:27[16]12:2716位前田(山学)28分38秒⑬13:25[17]13:25
17位岩渕(農大)28分44秒⑱22:34[17]13:25
8位林(日大)28分20秒⑮18:20[19]14:04
12位松元(上武)28分27秒⑰22:27[20]14:40
しっかりペースを刻んでいる日体・高柳選手が浮上。昨年ほどの勢いがない東洋・大津選手は3分以上の差に。その大津選手と明大・横手選手の2位争いが熱くなったのは正にココ。抜きつ抜かれつの争い。登りに入りかけた所で明大・横手選手が脚を叩きながら後退。アクシデントかと思われたが(いや実際そうなのだろうが)、カメラが切り替わっている間に再度大津選手の前へ。大いに盛り上がった瞬間であった。
それから先ほど快調だった郡司選手が息切れ。後ろの帝京・猪狩選手が背後に迫る。帝京大も凄まじい粘りだ。その後ろは1年生の法大・藤井選手が頑張って7位キープ。順大・石井選手との差をじりじり開けていっている。
またシード争いは選抜・橋爪選手が失速。先ほど並走していた神大・吉川選手は、この間一番速いペースで走っていた中大・永井選手についていき、置いてけぼりにされた格好だ。後ろ中学・及川選手が33秒まで接近している。
12位の大東・吉川選手は、及川選手の30秒後ろで城西・松岡、國學・吾妻選手と激しいバトル。この3人の争いは何気に熱かった。13位山学・前田選手はその1分後ろで農大・岩渕選手と並走。後ろから調子が良かったか日大・林選手がじりじりあげてきている感じだ。
8区定点間分析③:遊行寺の坂~影取
影取18.4km-遊行寺15.9km=2.5km2位高柳(日体)8分35秒①8位大津(東洋)8分43秒②3:1515位横手(明大)8分57秒③3:275位柳(早大)8分39秒④5:543位猪狩(帝京)8分39秒⑤6:5812位郡司(駒大)8分53秒⑥6:58(3分33秒2)
12位藤井(法大)8分53秒⑦8:06
12位石井(順大)8分53秒⑧8:496位高橋(青学)8分41秒⑨9:16(3分28秒4)1位吉川(神大)8分34秒⑯20:30[10]10:42(3分25秒6)
永井(中大)8分34秒[10]10:4218位橋爪(選抜)9分16秒⑩12:00[12]12:0011位及川(中学)8分47秒⑪12:04[13]12:046位吉川(大東)8分41秒⑫12:33[14]12:3310位吾妻(國學)8分46秒⑭15:21[14]12:33松岡(城西)8分46秒[14]12:333位前田(山学)8分39秒⑬13:29[17]13:29
16位岩渕(農大)9分06秒⑰23:05[18]13:56(3分38秒4)
9位林(日大)8分45秒⑮18:30[19]14:14
17位松元(上武)9分15秒⑱23:07[20]15:20(3分42秒0)
この間が本当に本格的な登り。一番早く走ったのは争いが過熱していた中大・永井選手と神大・吉川選手の2人。永井選手は1年時から箱根5区候補に上がっていた選手で、吉川選手は父親が5区を走っている。なんだか運命めいたものを感じてしまいます。永井選手は、ここまで区間トップの青学・高橋選手を上回る走りとなっています。トラックよりロードが得意な日体・高柳選手もさすがの走りです。
5位争いは調子よく登った帝京・猪狩選手がついに駒大・郡司選手と併走へ。昨年の山川選手の再現だ。
そしてシード争いがついに動きが。連続して最下位の苦しい走りとなった選抜・橋爪選手の後ろ4秒差に中学・及川選手の姿が。更にその後ろ、國學・吾妻、城西・松岡選手と争いながら大東・吉川選手も奮闘。やや差はあるが山学・前田選手がこの間は4番目のタイムの走り。まだまだこのあたり分からない。
8区定点間分析④:影取~戸塚中継所
戸塚21.5km-影取18.4km=3.1km12位高柳(日体)9分53秒①11位大津(東洋)9分50秒②3:12(3分10秒3)17位横手(明大)10分17秒③3:51(3分19秒0)3位柳(早大)9分36秒④5:37(3分05秒8)5位猪狩(帝京)9分40秒⑤6:4514位郡司(駒大)9分55秒⑥7:0013位藤井(法大)9分54秒⑦8:078位石井(順大)9分41秒⑧8:375位高橋(青学)9分40秒⑨9:031位吉川(神大)9分23秒⑯20:00[10]10:12(3分01秒6)永井(中大)9分23秒[10]10:129位及川(中学)9分42秒⑩11:49[12]11:4916位橋爪(選抜)10分08秒⑪12:15[13]12:154位吉川(大東)9分38秒⑫12:18[14]12:185位吾妻(國學)9分40秒⑭15:08[15]12:20松岡(城西)9分53秒[16]12:3310位前田(山学)9分47秒⑬13:23[17]13:23
2位林(日大)9分24秒⑮18:01[18]13:45
15位岩渕(農大)10分01秒⑰23:13[19]14:04(3分13秒9)
18位松元(上武)10分46秒⑱24:00[20]16:13(3分28秒4)
日体大が3分以上の差をつけたままトップ中継。最後が12番目のタイムだったのは意外だったが、崩れてはいなかったと思う。逆に大津選手の区間7位が予想外。シーズン通して足踏みだったが、上尾ハーフで上げてきたと思ったが…。
後ろ横手選手派さすがに疲れて17番目のタイム。故障明けだったので次回は万全な状態でみたいところ。また、4位の早大・柳選手が3番目のタイムで走破。ただ区間順位は14位で抑えすぎだったか。ここは多くの経験を積んで来年もどってきてほしい。
5位争いは帝京・猪狩選手が勝利。区間3位の成績。郡司選手は前半飛ばしたのが仇になった。7位から9位の法大順大青学は30秒間隔で点々。ただ、青学・高橋選手は区間賞獲得。各定点間でトップにはならなかったが常に安定していた。向かい風で最後まで単独走だった中、素晴らしい走りであった。
気になるシード争いは中学・及川選手が逆転し総合10位へ。往路はちぐはぐだったのだが復路3区間は確実に繋いでいる。選抜・橋爪選手に26秒の差をつけた。その直後ろに大東・吉川選手も追い上げ虎視眈々と浮上の機会を伺う。山学も圏外にははじき出されていない感じ。復路のエース区間9区でどう動くか。更に白熱しそう。
ただ、白熱しっぱなしだったのは中大・永井選手と神大・吉川選手の争い。結局連続してトップのタイムで同時に襷リレーという加熱ぶり。特に永井選手は区間賞の高橋選手を30秒以上上回る激走。棄権以外にも全体的に元気なかった中大に光が差し込んだ。
他、スタート時下位2チームのうち日大・林選手も終盤に大きくペースを上げ区間5位。逆に上武・松元選手は終盤ガス欠。19番目に落ちた農大・岩渕選手と2分以上の差で、見た目で16分13秒トップとの差が開いてしまった。
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