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[1部上位]第98回関東インカレ陸上2019【大学別長距離5種目結果得点まとめその1】

第98回を迎えた関東インカレ陸上2019も大盛り上がりでしたね。

箱根駅伝中心の本サイトでは、

長距離5種目(1500m、5000m、10000m、ハーフマラソン、3000m障害)の大学チーム別の結果、それについての簡単な総評、今後の展望・戦力分析を記載します。

まずは、関東インカレ1部長距離5種目の合計得点が10点以上だったチームからになります。

関東学生競技連盟サイト

第98関東インカレ陸上2019全結果

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第98回関東インカレ陸上2019・1部長距離5種目得点上位校

1位東海大学33点

10000m:9位鬼塚翔太④29分22秒34、12位塩澤稀夕③29分32秒18、33位小松陽平④30分31秒59
1500m予選:1組1位飯澤千翔①3分44秒68 2組1位館澤亨次④3分51秒05 3組3位木村理来④3分50秒45
1500m決勝:1位🥇飯澤千翔①3分56秒80+8点、2位🥈館澤亨次④3分56秒81+7点 10位木村理来④4分00秒98
ハーフマラソン:3位🥉西田壮志③65分19秒+6点 5位名取燎太③65分40秒+4点 10位松尾淳之介④66分59秒
3000mSC予選:1組6位布川理稀雄③9分08秒99 13位富山直弥①9分36秒32 2組3位阪口竜平④9分05秒30
3000mSC決勝:1位🥇阪口竜平④8分44秒29+8点
5000m:11位鬼塚翔太④14分10秒97 12位關 颯人④14分16秒39 13位西川雄一朗④14分16秒90

今年も関東インカレ長距離5種目の合計は、東海大がNo.1に輝きましたね!黄金世代の4年生の活躍だけでなく、それ以外の学年の健闘もありました。

最大のハイライトはやはり1500m決勝。1年飯澤選手が、4年館澤選手の3連覇を100分の1秒差で阻止しての優勝。駅伝ファンを大いに沸かせましたし、今後語り継がれる名勝負かもしれません。

他では3障の阪口選手がついに優勝の栄冠、ハーフでは西田選手以外に名取選手が復活の5位。同じ世代で入賞まではいかずも塩澤選手が1万で頑張りましたね。

チーム全体でみれば、もしかするとこの3年生世代の頑張りが一番収穫だったかもしれません。怪我などで出遅れていた選手も多かったです。彼らがその後も順調ならチームとしても今後強いです。

悔しいのは10000mと5000mで入賞を出せなかったことでしょうか。鬼塚・關選手が、だいぶ下級生の頃の勢いを取り戻してきましたが、あと一歩届かなかっですね。まだトラックレースは続きますので、少しでもまた納得のいく成績が出れば。

2位法政大学27点

10000m:3位🥉佐藤敏也④28分41秒58+6点 15位鎌田航生②29分35秒78 DNS岡原仁志④
1500m予選:2組10位山本恭澄①3分56秒46 3組DNS内田隼太①
ハーフマラソン:9位坪井 慧④66分38秒 19位増田蒼馬④67分47秒 37位糟谷勇輝③69分23秒
3000mSC予選:1組1位青木涼真④9分00秒20 2組1位田辺佑典③9分04秒28 4位人見昂誠②9分05秒76
3000mSC決勝:2位🥈青木涼真④8分44秒56+7点 4位田辺佑典③8分54秒25+5点 5位人見昂誠②8分56秒15+4点
5000m:4位佐藤敏也④13分59秒51+5点 18位岡原仁志④14分27秒56 34位扇  育①15分17秒23

法政大ファン大いに盛り上がったのではないでしょうか。27得点獲得です。まずはやはり大エースへと進化を遂げつつある4年佐藤選手ですね。

まさか5000m&10000m、どちらの種目も日本人トップの表彰台に立つとは、ファンでもなかなか予想できなかったのではないでしょうか?留学生が増えつつある中で、5000mと10000mで一人で11点稼ぐって本当に凄い事です。次の大きな大会での期待が高まってしまいますが、逞しくなっていければ。

3障で3連覇の期待がかかった青木選手は、惜しくも2位。ただ相手の努力もすごかった。嬉しいのが後輩が上がってきて田辺・人見選手も得点しトリプル入賞。1種目で16点は大きい。

他もキーになりそうな4年岡原・2年鎌田選手がまずまず戦えました。ハーフが坪井選手の9位をはじめもう少しだったのだけが課題でしょうか?このあたり秋に向けてまた着々と準備を進めていく感じでしょうか?今後が気になる大学です。

3位日本大学20点

10000m:2位🥈チャールズドゥング①28分38秒90+7点 18位武田悠太郎③29分41秒89 40位横山 徹③31分00秒68
1500m予選:1組9位齋藤紘也①3分55秒29 2組2位樋口翔太①3分51秒63 3組1位岩城亮介①3分49秒19
1500m決勝:5位岩城亮介①3分59秒24+4点 12位樋口翔太①4分02秒72
ハーフマラソン:1位🥇チャールズドゥング①64分57秒+8点 8位阿部 涼④66分10秒+1点 28位松木之衣④68分17秒
3000mSC予選:1組16位齋藤紘也①9分49秒36 2組12位川上瑠美梨③9分22秒94
5000m:25位樋口翔太①14分40秒33 27位八木志樹①14分48秒30

日大も大収穫じゃないでしょうか。まずは新人のドゥング選手はやはり新人離れした勝負強さを持っている選手だという事が分かり、全日本予選以降も頼もしそうだということ。

さらに昨年より健闘選手が全体的に増えていて、4年阿部選手がハーフで入賞ラインへ、そして新入生が例年以上に春先からよくて1500mで岩城選手が入賞できたこと。チームとしていい勇気になるのではないでしょうか。

また、武田・横山選手とキーになるだろう3年生がいい経験を積みました。横山選手最下位ですが、6000mくらいまで入賞が望める位置でのレースでかなり攻めた結果のようです。全日本予選・箱根予選でこそ、チームの力になっていければ。

4位東洋大学19点

10000m:14位大澤 駿③29分35秒21 20位西山和弥③29分43秒68 21位前田義弘①29分44秒78
1500m:1組7位大沼 翼①3分51秒90 2組6位板倉颯大①3分54秒34 3組7位中村 駆④3分54秒84
ハーフマラソン:2位🥈宮下隼人②65分14秒+7点 4位蝦夷森章太②65分34秒+5点 6位定方 駿④65分47秒+3点
3000mSC:1組5位小田太賀③9分07秒80 2組2位小室 翼④9分05秒10
3000mSC決勝:11位小田太賀③9分23秒65、12位小室 翼④9分28秒20
5000m:5位相澤 晃④14分05秒84+4点 16位西山和弥③14分26秒06 26位及川瑠音①14分40秒79

中堅層・新戦力に大きな収穫があったのは東洋大。吉川・鈴木選手といったロードが特異な主力選手が欠場し、新戦力エントリーとなったハーフマラソンで、誰がトリプル入賞を予測し、更に2年宮下選手が日本人トップで表彰台に挙がるシーンを想像することができたでしょうか。

昨年も山登りでのレギュラー取りを目指したそうですが、大事な時期に故障して断念。しかし、今回はロードで光るモノを存分に出したみたいで、今後是非注目です。蝦夷森選手も冬からうまく繋がっていますし、4年定方選手も一歩上のレベルに挙がってくチャンスです。

エース級は、やはり今季好調の相澤選手が5位入賞。日本選手権明けでもしっかり存在感を示しました。一方で西山選手はまだ中々前年のような勢いは取り戻せていない様子でした。

また他の4年生ですね。1500m中村選手や3000m障害小室選手は、おそらく悔しい結果でしょう。下からの突き上げは出てきて、前年度の解決は芽が出てきました。主力勢、それぞれできることをやっていきたいですね。

5位国士舘大学18点

10000m:4位ライモイ ヴィンセント②28分53秒48+5点 19位ポール ギトンガ③29分42秒86 30位長谷川潤②30分22秒94
1500m予選:1組8位石井雅士③3分53秒94
ハーフマラソン:15位石川智康④67分38秒 21位福田有馬④67分53秒 32位鼡田章宏④68分38秒
3000mSC予選:1組12位鈴木大介③9分32秒03 2組15位綱島辰弥①9分31秒26
5000m:2位🥈ライモイ ヴィンセント②13分47秒05+7点 3位🥉ポール ギトンガ③13分55秒38+6点

ついに留学生が力を発揮できるようになってきましたね。ライモイ選手がロードレースの結果から優勝本命視されていた中、10000mは4位とちょっと悔しい順位でしたが、5000mは2位と意地。ギトンガ選手は5000mで修正して3位という結果。昨年は入賞できなかったのでまずは良かったです。

あとはハーフマラソンに出た4年生が粘りの走りを見せたと思います。昨年入賞に近づいた鼡田選手がちょっと苦戦しましたが、石川・福田選手が67分台で粘り切り、ロードを中心に鍛えているのを結果で見せてくれました。

全日本予選はトラックになりますが、暑く粘り合いにあるレースになるなら、今回の経験が活きてくるはずです。

6位駿河台大学16点

10000m:1位🥇ブヌカ ジェームス②28分37秒15+8点
1500m予選:1組5位吉里 駿③3分50秒95 3組11位高倉 渉③3分59秒44
1500m決勝:9位吉里 駿③3分59秒94
ハーフマラソン:18位阪本大貴②67分46秒 26位石山大輝③68分11秒 33位屋富祖光佑④68分46秒
3000mSC:1組DNSブヌカ ジェームス②
5000m:1位🥇ブヌカ ジェームス②13分45秒03+8点 15位吉里 駿③14分23秒25

ジェームス砲がさく裂しましたね!ちょうど昨年の強かった留学生世代の何人かが卒業し、次はだれが最強留学生だろうとなった流れ。10000mと5000mどちらも優勝をジェームス選手掻っ攫うのは、中々予想できませんでした。

記録会で、数か月単位で強くなってるなぁと感じましたが、ここまできているとは!また、吉里選手も1部で大健闘ではないでしょうか。1500mは入賞まであと一歩の9位、5000mも7位集団で食い下がった中での15位でした。

そして驚いたのがハーフの結果。阪本・石山・屋富祖選手が、さすがに入賞からは引き離されましたが、気象条件が悪い中、大崩れせずに走り切りました。選手層もじわり厚くなってきた??全日本予選で旋風なるか。

7位早稲田大学13点

10000m:6位太田智樹④29分01秒06+3点 24位鈴木創士①30分06秒93 38位太田直希②30分44秒56
1500m予選:1組3位半澤黎斗②3分45秒93 2組5位飯島陸斗④3分52秒86 3組5位中谷雄飛②3分51秒84
1500m決勝:6位半澤黎斗②3分59秒28+3点
ハーフマラソン:27位三上多聞④68分15秒 39位伊澤優人④69分58秒 DNF真柄光佑④
3000mSC予選:1組2位吉田 匠③9分00秒67 14位森田将平③9分36秒84 2組6位大木皓太④9分06秒75
3000mSC決勝:3位🥉吉田 匠③8分49秒23+6点 8位大木皓太④9分02秒61+1点
5000m:14位太田智樹④14分17秒14 20位中谷雄飛②14分29秒13 22位井川龍人①14分37秒75

上り調子のチームということで、もう少し加点したかったところ。それでも良かった面はまずはエース太田選手の復活。10000mは4回目ということで経験値は高かったです。そして過去最高の成績で6位入賞です。5000mも最後の方まで争っていたのでまずまずでしょうかね。

また期待が高かった3000m障害では、吉田選手が終盤まで優勝争いをした中で堂々3位表彰台へ。来年は本命かな?また今季は決して良くなかった大木選手も入賞死守、これは良くやった!と思いました。また、スピードランナー半澤選手の復活1500m6位は嬉しかったですね。

逆にうまくいかなかったところもあって、一般入試組で戦ったハーフマラソン。入賞に近づく選手も出ずあれ?と。そして中谷選手が1500mはともかく5000mも最後まで戦えず脱落してしまったのが気にかかるかな…。全日本予選・箱根予選まで色々と調整することがあるみたいです。

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箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。

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