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【日本大学】2018-2019大学駅伝展望:前半戦を終えて~歓喜の全日本駅伝通過!経験値積んで予選落ちの箱根逆襲へ

春シーズンの振り返りと秋シーズンの展望を各大学行う企画

【ラストの大学】です。

最後のテーマ!
エースを生かせるチームへ、見えた光をホンモノに!

歓喜の全日本駅伝通過!経験値積んで予選落ちの箱根逆襲へ

日 本 大 学


春シーズン振り返り

~主な主要大会~

【関東インカレ】
1500m予選:1組13位西村陽貴③4分05秒24 2組10位六川恵二朗③3分59秒89 3組8位金子智哉③3分53秒18
1500m決勝:
10000m:1位P.M.ワンブイ④28分21秒45 +8点、29位野田啓太②30分40秒40
3000m予選:2組11位川上瑠美梨②9分27秒59
3000m障害:
ハーフ:15位阿部 涼③66分25秒 16位佐藤玲偉④66分42秒 31位小坂太我③68分40秒
5000m:1位P.M.ワンブイ④13分45秒30 +8点 28位北野太翔①14分46秒79 31位八重畑龍和①15分16秒53

今年の関東インカレは日大長距離にとっては大事な大会。95回記念大会の関東インカレ枠適用での箱根出場がかかっていました。とはいっても、過去4年大量得点を重ねていて、箱根出場は濃厚でした。そんな中、長距離のエースのワンブイ選手がダメ押しをしましたね。10000m&5000m安定した走りで2冠!しかも3年連続なんですよね。本当に対抗戦頼りになるエースです。

その他得点はできませんでしたが、ハーフが良かったですよね。学生連合出走の阿部選手、そして地道に積み重ねた佐藤選手が15位と16位66分台のタイムで粘りました。これは箱根・駅伝に向けての光ですね。ロードで粘れる選手が台頭し始めているのは収穫です。あとは有力な若手、2年野田、1年北野・八重畑選手が出場しましたが、今回は上位に食い込むことはできませんでした。

【全日本予選】
8位日本大学4:08:52.78(通過)

1組:12位阿部 涼③31分11秒30、34位加藤拓海④31分48秒90
2組:7位野田啓太②31分12秒96、29位金子智哉③31分45秒72
3組:17位武田悠太郎②31分05秒72、19位松木之衣③31分10秒52
4組:1位P.M.ワンブイ①29分13秒11、32位北野太翔①31分23秒40

そして全日本予選。2大会前のように暑ければもしかすると…というところでした。1組久々に姿を見た4年加藤選手が中盤に飛び出します!これは続きませんでしたが、チームの気持ちが乗ったかも?阿部選手がしっかり上位に食いつくと、2組抜擢の野田選手が7位と健闘します。ボーダーに近い位置に付きます。

3組にはインカレには出れなかった選手だったのですが、武田選手が17位。そしてじっくり調整していた松木選手の起用があたり19位。これであればワンブイ選手で浮上できる位置ですね。非常に暑くて走りにくい中しっかりと組トップ。北野選手が31分オーバーしますが、穴を埋めました。個人を見ると出来不出来が大きく分かれる形ですが、通過することに意義がありますね。

なぜなら昨年箱根予選落ちにも関わらず、箱根本戦出場が決定している。さらに全日本駅伝も不出場になると、半年間大きな対抗戦のないまま箱根本戦に挑むことになります。いろんなアプローチができるとはいえ、緊張感なども考えると、間に一度は他校とガチンコ勝負をする機会をどこよりも得たかったはずです。また、日大のチーム力の一つ証明になります。久々の駅伝に向けて士気が上がるでしょう!

~今季前半戦ランキングまとめ~
5000m
P.M.ワンブイ④13分41秒36 4/7
野田啓太②14分21秒31 5/6
山本起弘①14分30秒47★ 4/22
竹元亮太②14分41秒30 5/6
武田悠太郎②14分41秒80 6/10
伊藤直輝③14分42秒22 5/6
天野竜汰①14分43秒44 5/6
鈴木康平①14分43秒62 6/10
高橋佐介②14分44秒34 6/10
松木之衣③14分46秒56 6/10
橋口大希①14分46秒61 5/13
チャールズ カマウ①14分46秒48 4/7
北野太翔①14分46秒79 5/27
小坂友我①14分47秒12 6/10
鈴木康平①14分47秒81 5/13
疋田和直①14分47秒84 5/13
阿部 涼③14分48秒93 6/10

10000m
P.M.ワンブイ④28分02秒65 4/21
阿部 涼③30分19秒72 5/6
高橋佐介②30分21秒04 4/21
武田悠太郎②30分23秒48 4/21
松木之衣③30分25秒64 5/12
山本起弘①30分26秒28★ 5/6
北野太翔①30分28秒72 4/21
小坂太我③30分37秒17 4/21
野田啓太②30分40秒40 5/24
佐藤玲偉④30分40秒75 4/21
今期のランキングを見ていると…本当によく全日本予選突破したなという…。ワンブイ選手は4月に大きな記録会にでたこともあり、5000m13分41秒、10000m28分02秒とハイレベルの結果を残していますが、5000mは野田選手が頑張ったのと、春先元気だった1年山本選手のベストがあるくらい。10000mにいたっては2番手の阿部選手から30分台でした。展開と調整がうまくはまったところでしょうか。

それでも今後伸びるはずという選手が上位に来ていますね。5000mは竹元選手がようやく復帰し少しずつあがるところ。有力選手が多い1年生の名前も結構ありますよね。今のところは北野選手が一番順調のようですが、秋から上級生にくってかかってもいいはずです。

10000mでは2年高橋選手がいい感じでしたね。秋になって本格的に強くなってくれればというところ。他は3年で駅伝経験のある松木・小坂選手が久々に状態があがってきているのが嬉しい。戦力になれるはずの選手たちです。あとは武田・野田選手がもう少し行きたかったでしょうか。上がれる選手はいるはずなので、抜け出せる選手が出てきてほしいです。

秋シーズンに向けて

【日本インカレ】
10000m
2位P.M.ワンブイ④28分34秒09
5000m
2位P.M.ワンブイ④13分59秒45

日本インカレにはエースのワンブイ選手が出場!関東インカレ1部に出場していなった強力な留学生相手にどちらも振り切られる形になりましたが、崩れずに走ってくるのはさすが!秋以降の対抗戦に必ず活きてくるはずです。

20人選ぶ
P.M.ワンブイ④ 佐藤玲偉④ 加藤拓海④ 岡田慶一郎④ 阿部 涼③
松木之衣③ 小坂太我③ 金子智哉③ 伊藤直輝③ 野田啓太②
武田悠太郎② 竹元亮太② 高橋佐介② 遠田光太郎② 池田亜久里②
北野太翔① 八重畑龍和① 天野竜汰① 山本起弘① チャールズ カマウ①

北海道マラソンに主力選手が出場していましたが、嬉しいのは力はあるものの怪我に泣いていた加藤・竹元選手がチーム上位でゴールしていること。この時点では練習できているということでしょうか。彼らが元気であれば秋が明るくなってきます。他、1500mが強い金子選手も長い距離いけますかね。1年生はこの20人から溢れてしまうくらい。まず箱根予選で誰がエントリーされるか楽しみになってきます。

前半戦を見てのオーダー予想

全日本:加藤④-ワンブイ④-野田②-武田②-竹元②-北野①-阿部③-佐藤④
箱根:加藤④-ワンブイ④-野田②-阿部③-金子③ 北野①-竹元②-松木③-佐藤④-武田②

全日本は起用したい選手が沢山いるのですが、ひとまず2区にワンブイ選手を置いてトップに立つことを狙います。そして将来エースになってくれることを期待して直後の3区4区5区に野田・武田・竹元選手期待の2年生、更に1年生で順調な北野選手6区で。7区8区は長い距離得意な阿部・佐藤選手が今のところ候補でしょうかね

駅伝で戦うに向け『ポイント』:ワンブイ選手とその前後の選手

まずはもう序盤ですね。おそらく2区はワンブイ選手でしょうが、まずはそのワンブイ選手。2年時の全日本・箱根は直前の箱根予選で痛めた脚の影響からか精彩を欠いてしまいました。ここは是非ともリベンジしてほしいですよね。67分前半は少なくとも出せるはずの選手です。まずは駅伝でいつもの強さが見たい。

そして…日大の長年の課題ですね。留学生の前後の選手の区間配置ですね。出遅れたり、すぐにリセットしたり…を繰り返している流れは止めたい。1区は個人的には加藤選手が走れればベストなのですがどうでしょうか?スピードは申し分ないはずなので、あとは継続的に練習が積めるかどうかです。

3区は今の主力の中ではスピードがある野田選手かなぁ。北野・八重畑選手ら1年生が爆発してくれると非常に助かるのですがどこまで伸びるか。或いは阿部選手などあえてスタミナ型選手を起用し流れを保つことも…。山は今から対策しているでしょうし、ここは楽しみに情報を待ちますかね。今の日大は起用したくなる魅力ある選手はいます。夏の合宿で今までと一味違う成長したところを見たいです。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。