春シーズンと秋シーズンの振り返りを行っています
次は箱根予選通過はもちろん、それ以降の成績を虎視眈々と狙うチーム!
主力落ちも全日予選高順位通過、10年前以上のジャンプアップを!
明 治 大 学
春シーズン振り返り
~主な主要大会~
昨年上位入賞があった1500mに得点の期待がかかりましたが、今回は2点でしたね。それでも河村選手が激戦の中7位mに食い込みました。佐久間選手が決勝に進出する収穫もありました。
その後は苦戦しましたね。10000mは若手のの小袖選手が16位に食い込む収穫がありましたが、事前の記録会で28分37秒を出していた主力の中島選手が状態が思わしくなく30分オーバー。3障で安定感がある東島選手がほんの僅か入賞に届かず。ハーフは角出選手が粘るも21位、主力の三輪選手の回復が遅れ得点なりませんでした。
実は、長距離以外も得点を重ねることができず2部落ちの危機だったのですよね。残る5000mで4位以内に入らなければならない状況でした。そしてそれを成し遂げたのが阿部選手!レース中盤でトップツーが抜け出したとき、果敢にトライ。離されはしますが、終始3位をキープ!見事エースの走りで1部残留死守の決定打となりました。
【アジアジュニア選手権】
4位鈴木聖人①14分26秒03
【日本選手権】
5位阿部弘輝③14分25秒18
鈴木選手と阿部選手は上位の大会にトライしましたね。鈴木選手は関東インカレより調子を上げましたが4位と惜しくもメダルに届きませんでした。阿部選手は5000mで日本選手権に出場!稀に見る超スローペースの中でしたが、しっかり力を出して5位!1年前とは全く違う姿になっていました。
【全日本予選】
4位明治大学4:07:14.01
1組:7位角出龍哉④31分04秒53、24位坂口裕之④31分28秒05
2組:9位佐々木大輔③31分15秒44、17位村上純大②31分21秒42
3組:6位鈴木聖人①30分49秒34、23位小袖英人②31分14秒84
4組:2位阿部弘輝③29分14秒94、25位前田舜平②30分45秒45
さて、大学駅伝復活へ向け、まずは全日本予選が関門でした。しかし、メンバー的には逆境。中島・三輪選手が間に合わず、坂口選手が1組で万全ではない。数日前に日本選手権で戦った阿部選手はあまり無理をさせたくない状況…チーム力が試される場面でした。
そんな中、3組まで必ず片方が一桁順位でしたね。昨年も好走している角出選手がさらに順位を上げ7位の好走。2組では昨年の箱根予選でブレイクしかけた佐々木選手が間に合い2組9位の好成績。それから初公式10000mとなった鈴木選手が3組6位。3組は価値がありますね。これからエースになってくれればというところ。
彼らの活躍で通過圏内で最終組へ。期待の2年前田選手が中盤から後退してしまいますが、阿部選手は終始先頭争いをキープ!最後の最後で日本人トップの2位に浮上!タイムも非常に暑い中、29分14秒の好タイムの成績!チームを4位に引上げ、昨年の7位よりジャンプアップさせました。
~今季前半戦ランキングまとめ~
5000m
坂口裕之④13分51秒20 5/5
小袖英人②14分01秒98★ 7/14
阿部弘輝③14分03秒12 5/27
中島大就③14分10秒24 5/13
鈴木聖人①14分11秒52 7/14
名合治紀①14分17秒28★ 6/2
手嶋杏丞①14分24秒61 5/13
三輪軌道③14分27秒89 5/13
佐久間秀徳①14分27秒87 6/10
角出龍哉④14分28秒72 5/13
佐々木大輔③14分30秒09 5/13
前田舜平②14分30秒47 5/27
中山陽平③14分31秒02 6/2
南 俊希③14分34秒28 6/2
10000m
阿部弘輝③28分27秒56★ 7/11
中島大就③28分37秒35★ 4/22
前田舜平②29分03秒35★ 4/22
小袖英人②29分29秒05 4/22
村上純大②29分35秒83 4/22
田中龍太④29分55秒16 4/22
手嶋杏丞①30分23秒08 4/22
三輪軌道③30分33秒17 4/22
佐々木大輔③30分31秒27 6/10
岸 哲也③30分36秒24 6/10
南 俊希③30分45秒59 6/10
エースの阿部選手は勝負レース中心だったので記録面で大きくは目立たなかったものの、ホクレンでの28分27秒の自己ベストが光りますね。中島選手も4月にそれに近い28分37秒をマーク、その後状態が落ちましたが、元来ロードに強い選手。箱根予選での62分台の期待がかかる選手です。
その次はスカウト成功の2年生ですね。エースの期待がかかる前田選手は1万m29分03秒、小袖・村上選手も主要大会で経験を積んでその後も伸びてきそうな感じ。1年生は鈴木選手が注目され、やはり今後伸びそう。そのほかでは佐久間・手嶋選手が記録会に登場しています。
主力が多い3年生は先の阿部・中島選手のほか、昨年の箱根予選で頑張った佐々木・南選手がようやく復調傾向か。まずは箱根予選で昨年並みとまでいきたい。4年生は坂口・田中選手がなかなか安定に苦労していますが、角出選手が渋い走りを見せてくれています。総合力は少なくとも昨年以上のはずです。
秋シーズンに向けて
そして、本当はもと走れるはず…の選手がいるのですよね。4年生には東島・竹山選手がいますし、2年生は酒井・坂井選手、他にも昨年箱根予選出走の大保・樋口選手がいるはずなので、戦力はまだまだ相当あるはずなのですよね。潜在能力がある選手は数多く、まだ力を出しきれてはいないです。夏次第では大化けするはずです。
前半戦を見てのオーダー予想
箱根予選に関しては中堅選手の状態次第で大きくメンバーが変わりそうですね。ひとまずは阿部・中島・三輪・坂口選手、それから佐々木・南選手ら昨年の好走者、前田・小袖選手ら潜在能力が高い選手が無事エントリーされていれば…通過はできる。トラック型が多いチームですが総合力でカバーできるはずです。
ジャンプアップへ『ポイント』:阿部選手以外の主力選手の状態
箱根予選をしっかり通過できればその後はチャンスあるはずです。2年前の駅伝シーズンではほとんどの区間で戦えていませんでしたが、今は阿部選手という核がありますから、一つ頼りになる存在だと思います。
ただ、彼に頼るチームではないはずです。周りを固める選手がいかに各大学の主力選手と戦えるかです。候補としてはやはり中島・鈴木選手がまず注目です。中島選手のロードでの強さに期待。鈴木選手が主要大会でここまでうまくいけてる印象なんですよね。とにかく今年は1区を最終的に担えればと思うのですがどうでしょうか?
あとは三輪・佐々木・南選手ら他の3年生や前田・小袖選手ら2年生が主要大会で持っているものを出せるようになってくれば上位を狙えるチームになってくるはず。4年生は繋ぎ区間はしっかり埋められると思います。くしくも10年前は予選落ち直後の大会、大ジャンプで久々シード権でしたが、今年はどこまでジャンプアップできるか注目のチームになってきています。