大学駅伝チームが夏合宿の間、各大学の春シーズンのまとめと、秋シーズンの展望をしています。
今度は春先勢いがあったチームを4校紹介していっています。
平地エースの柱が増え、箱根上位へ虎視眈々
法 政 大 学
春シーズン振り返り
~主な主要大会~
【関東インカレ】
1500m予選:1組11位守角 隼①3分56秒62、2組8位久納 碧①3分55秒95
1500m決勝:
10000m:10位坂東悠汰④29分19秒72、34位佐々木虎一朗③30分50秒38
3000m予選:1組13位人見昂誠①9分27秒39 2組1位青木涼真③9分04秒01 Q
3000m障害:1位青木涼真③8分42秒11 +8点
ハーフ:6位大畑和真④65分08秒 +3点 14位佐藤敏也③66分25秒 32位土井大輔④68分43秒
5000m:18位岡原仁志③14分36秒93 27位坂東悠汰④14分45秒91
【日本学生個人選手権】
3000m障害
6位遠藤和之②9分04秒48
法政大は得点こそ昨年ほどは取れませんでしたが、内容は濃いものでしたね。チームの中心核に成長していた青木選手が、昨年優勝した3障で大活躍しましたね。昨年よりも有力選手が増え、速いペースで進む中、一時4番手に下がり自分のリズムをしっかり作って再度浮上するレース巧者ぶりも発揮。大幅なベストで連覇を飾りました!
昨年W入賞を果たした坂東選手は1万mは惜しくも10位、5千mは脚の状態がよくなく失速してしまいました。また、事前の記録会で1万28分35秒のベストを叩き出していた佐藤選手もうまくいかない感じでした。そんな中、大畑選手が入賞にこぎつけたのは意外性の法大らしさが出ました。こういう時のチーム状態は悪くないことが多いのですよね。
他では1年生が守角・久納・人見選手と3人も出場!それぞれ決勝の壁には跳ね返されていますが、来年への糧となれば!また、日本学生個人選手権では3障で遠藤選手が9分04秒の健闘。来季の関東ICが楽しみになってきますね。
【全日本予選】
1位法政大学4:06:08.63(通過)
1組:4位坪井 慧③31分04秒01、5位増田蒼馬③31分04秒25
2組:3位岡原仁志③31分09秒89、12位松澤拓弥③31分18秒24
3組:1位坂東悠汰④30分40秒75、35位土井大輔④31分54秒80
4組:4位佐藤敏也③29分21秒21、6位青木涼真③29分35秒48
そして迎えた全日本予選。関東ICでの一部の主力の不振が気になったのですが、杞憂に終わりましたね。むしろ戦前の予想を上回るトップ通過!坂東選手を3組に回した采配もプラスになったでしょうかね。1組主要大会経験の少ない坪井・増田選手が組4位5位と見事な滑り出し!これで乗りましたね。箱根しっかりと走っている岡原・松澤選手はしっかりと上位集団に食いつく事ができました。
3組で土井選手が失速した時に少しヒヤリとしましたが、もう一人の坂東選手が役目をしっかり果たす組1位!渾身のスパートでしたね!まだ上位通貨圏内でとどまると、新エースとなった佐藤・青木選手がやってくれました。佐藤選手は9000m以上トップ集団に付け、青木選手は次の集団で戦い抜き、個人4位6位。最終的に総合トップに躍りでました!最近の、”ここ”という試合での法大の調整力はチームの特長になりつつあるようです。
法政大学
総合 4時間06分08秒
1位通過
全日本大学駅伝出場権獲得!!!
応援ありがとうございました!
11/4の本戦ではシード権獲得を目標に頑張ります。#大畑マジック#オレンジエクスプレス pic.twitter.com/cqvRbZ5fKr— 法政大学体育会陸上競技部 (@hoseiTF) June 30, 2018
~今季前半戦ランキングまとめ~
5000m
坂東悠汰④13分55秒94 4/7
岡原仁志③14分17秒00★ 5/6
松澤拓弥③14分20秒26★ 4/14
強矢涼太③14分23秒98 6/23
佐藤敏也③14分26秒03 4/7
坪井 慧③14分27秒70 4/14
青木涼真③14分29秒31 4/7
久納 碧①14分33秒53 6/23
中村雅史②14分36秒53 4/14
松澤拓弥③14分36秒87 5/6
10000m
佐藤敏也③28分35秒98★ 4/21
坂東悠汰④29分19秒72 5/24
大畑和真④29分32秒99 4/21
青木涼真③29分35秒48 6/30
岡原仁志③29分47秒14★ 4/21
佐々木虎一朗③30分05秒26 4/21
強矢涼太③30分14秒96 5/20
坪井 慧③30分15秒04 5/20
松澤拓弥③30分15秒05 5/20
土井大輔④30分15秒29 4/29
中村雅史②30分16秒47★ 5/20
東福龍太郎④30分16秒63 5/20
本多寛幸④30分28秒34 5/20
5000mは法大はそれほど出場はしない法大ですが、それでも記録会などで名前をみました。岡原・松澤選手がベストを出して成長が確認できましたね。他にも強矢・坪井選手など同学年3年生が続々と出てきています。この学年はじわじわ成長している選手が多いです!
1万mはなんといっても佐藤選手の走りが強く印象に残っていますよね。全日本予選でも強豪選手に食らいつきましたし、本物ですね!下り・長いロード、そしてトラックまで総合的に強くなってきています。それから坂東・大畑選手など各主力選手がまずまずのタイムで走っています。佐々木選手らもタイム的には全日本予選に出場した選手が変わらないタイムで頑張ってます。
また、2年生が出遅れている印象ですが、中村選手が1万mで自己ベストを出したのが収穫でしょうか。彼らが上がってくれば層が厚くなります。そして、今季出遅れた矢嶋選手、一時は主力となった東福・本多選手ら4年生が戻ってくれば…実りの秋になると思います。
秋シーズンに向けて
20人選ぶ
坂東悠汰④ 土井大輔④ 大畑和真④ 矢嶋謙悟④ 東福龍太郎④
本多寛幸④ 佐藤敏也③ 青木涼真③ 増田蒼馬③ 岡原仁志③
松澤拓弥③ 坪井 慧③ 強矢涼太③ 佐々木虎一朗③ 中村雅史②
田辺佑典② 糟谷勇輝② 鎌田航生① 人見昂誠① 久納 碧①
実は4年生もっといるんですよね。福田・狩野・鈴木選手あたりも主力になりかけてから停滞気味、今期はここまで試合にでるのも苦労している感じかな?3年生に強烈な個性が強い選手がいますが、4年生のチームだと思います。そして3年生はやっぱり多いですね。起用してみたい選手が多い。2年・1年は秋になってまたメンバー変わるかもですね。
前半戦を見てのオーダー予想
全日本:坂東④-佐藤③-強矢③-岡原③-佐々木③-中村②-青木③-大畑④
箱根:坂東④-佐藤③-増田③-大畑④-青木③ 坪井③-土井④-岡原③-松澤③-東福④
出雲と全日本は昨年同様、若手や新レギュラー候補を起用しながらの戦いになるのではないでしょうか。坪井・増田・中村選手は一度大学駅伝を走ってほしいですし、強矢・佐々木選手は前期は部内上位の結果を出しているのでもう一度起用はありそうです。
18年ぶり往路3位へ『ポイント』:佐藤選手を平地に降ろして…
年々強くなっているうえに、山登りも強いとなると、往路勝負することもあると思います。6区山下りで58分台ながら、平地も他校のエースと戦える力をつけた佐藤選手を華の2区に回す可能性はゼロではないと考えます。そうできれば、スピードエースの坂東選手を1区に回すことができる利点があるのですよね。大畑選手が育ってきて、更に3年増田・岡原・松澤選手ら誰かが3区をやれるようになれば可能なオーダーです。
その場合6区は箱根で毎年エントリーに入っている坪井選手でしょうか。そして7区8区を攻める区間にするため土井選手を早めに起用することも考えられますね。10区は経験者のある矢嶋もしくは東福選手の状態が上がってくればベストかなと思います。
繰り返しになりますが、ここ最近の法大の狙った試合での調整力は駅伝ファンの予想を上回ることが多いです。箱根も虎視眈々と今年の6位以上は狙っていることと思います。柱が揃った往路、88年ぶり往路優勝は厳しくも、18年ぶり往路3位は手の届く位置になってきていると思います。
コメント
坂東選手は4月の金栗記念で5000mを13分55秒で走っていますよ。
なんとなくですが、坂東選手の1区はもう無いような気がしますね。
あと、坪田監督が「エースとして2区か3区を走ってもらわないとですし」と昨年コメントしていて、1区以上に2区3区をエース区間と位置づけているようにも思えますね。
過去3年を見ても、3区に副将格(中村、坂田、細川)の最上級生を投入していますので、走力以外の面も含めた準エースがここを走るんじゃ無いかとも思えますね。