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【東京農業大学】2018-2019大学駅伝シーズンの展望~若い力が伸びてきた今季、トラックから巻き返しへ!

あとは復活を期する伝統校

全日予選不出場のショックも…若手に好記録続出!下がり続ける成績に歯止めをかけるチャンス!

東京農業大学

卒業生特集

この年の1年時がまさかの予選落ち…その後は年々順位を下げていき、4年時はまさかの全日本予選に出場できない事態に…。そしてこの世代の選手も全般的に台頭に苦労した印象です。

※関東ICは2部

 高良綾太郎(1万m:30分03秒10)
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年       /補欠    
2年       /2組35位 ハーフ  
3年       319位/2組36位 ハーフ  
4年       178位 ハーフ  

その中で高良選手が4年間ずっと戦力として計算されていた印象がありますかね。1年時に全日本予選のメンバーに選ばれます。箱根予選はメンバーに入れませんでしたが、2年時に関東ICのハーフ出走者に選ばれると全日本予選にも登場するようになります。

ただ、そこからでしたね。出走はするものの、2年連続2組で30位台、関東ICハーフには出走するものの3年時に初登場した箱根予選はチーム最下位に沈むなど、中々チームに貢献できませんでした。

そして、最後の箱根予選前に1万30分03秒のベストを出すと、予選本番では178位ながらチーム6番手、そしてこの世代の箱根予選における最高成績でした。

 高橋悠平(1万m:29分26秒89)
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年       /1組34位    
2年       /2組36位    
3年       199位/1組32位 ハーフ  
4年       261位    

10000mの自己ベストが一番高かったのは高橋選手ですね。その高橋選手は1年時から全日本予選にエントリーするとなんと出走メンバーに、1組34位ながら懸命に走り抜けます。そこからの伸びに期待したかったですが、3年目でも1組32位と活躍とまではいかなかったですかね。

長い距離は3年時に関東ICハーフで出走すると箱根予選にも登場します。4年目は何とか間に合った状態で残念ながらチーム11番手に…。ただ、そこから頑張って10000m29分26秒に伸ばしたのは良かったと思います。

 茂木洋晃(1万m:29分38秒33)
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年       242位 3障3位  
2年       補欠 3障12位  
3年         1500m,3障決勝  
4年       266位 1500m  

比較的短い距離で威力を発揮したのは茂木選手ですね。1年時に関東IC3障に出場するといきなり表彰台3位の活躍!箱根予選にも登場し、この時は距離対応できずに242位。ただ、1万mは29分38秒のベスト、予選落ちのショックの中、明るいニュースでした。

その後は1500mや3障で関東ICで出場し続けますが、残念ながら1年時のような活躍はできず…、4年時に箱根予選に3年ぶりに登場しますが、チーム最下位となってしまいました。

 関 樹道(5千:14分17秒02)
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年         1500m  
2年         1500m  
3年       1500m  
4年       1500m   

もう一人、スピードランナーがいましたね。関選手は1500mが得意な選手で、4年連続関東ICに出場しています。5000mも2年時に14分17秒まで伸ばしていますね。

その他

山舘湧真29分34秒02…4年時箱根予選237位
内沼 司30分17秒60…2年箱根予選204位
徳永晃希30分22秒42…4年箱根予選236位
朝比奈俊介30分30秒21

あとは上級生になって予選初出場した山舘・徳永選手もいましたね。

おまけ

 原 由幸(1万m:30分10秒06)
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年       205位    
2年       95位    
3年     3区12位      
4年   2区21位 6区10位      

さて、東農大の前年度の世代は、もう一人紹介するべき選手がいます。原選手は2年の終了地点では、この世代で一番実力があったかなぁ。

1年時から箱根予選に出場メンバーに選ばれます。ただ、15㎞付近から失速すると205位へ。くしくも次点チームの10番手となり悔しい思いをすることに…。奮起した2年時は9月に1万ベストを出すと、予選では100以上も順位を上げ95位へジャンプアップ。東農大の主力に育っていくかと思われました。

ところがです。3年時に当時の前田監督が北海道の星槎道都大に移ると、原選手も移籍。これはびっくりでしたね。箱根駅伝とは無縁の大学長距離界へ自ら移るのはとても珍しいですよね。こういうこともあるんだなと…。

原選手自身は新しい環境でもロードの強さには磨きをかけ、選抜で出雲と全日本に出場。特に4年時の出雲駅伝は6区区間10位と関東地区の選手と真っ向勝負する成績!北海道地区枠の増大に貢献します!彼なりに大学陸上を満喫できていればいいなと思います。

新チーム戦力分析

【新2年以上1万m上位10人】
小山直城④28分51秒77≪17:予35位、箱4区10位相当、16:予31位、15:予58位≫
川田裕也③29分16秒93≪17:予104位≫
金子 鷹④29分20秒41≪17:予82位≫
平井陽大②29分26秒48≪17:予123位≫
加藤大地④29分33秒51≪17:予171位、16:予105位≫
工藤 颯②29分38秒84≪17:予194位≫
瀬戸口凌④29分39秒82≪16:予170位≫
田中健祐④29分45秒72≪17:予231位、16:208位≫
高田悠太③29分50秒55
今井優作③29分55秒83

【その他、有力選手】
鈴木開登④29分57秒57
山口 武②30分13秒79
西野匠哉③30分15秒02≪16:予193位≫
森 柊斗④30分17秒52≪16:予148位≫
櫻井亮也②30分39秒17
吉田蒼暉③half66分33秒
安田圭吾④half67分33秒

【新入生】
緒方俊亮①14分37秒29≪18:全国4区42位、17:高4区31位≫
小柳周也①14分39秒19≪18:全国4区10位≫

盛田和輝①14分40秒12
竹内恵唯①14分53秒69
川田啓祐①14分54秒44

【今から考える大学駅伝オーダー】
全日予選:小山・川田/金子・工藤/平井・瀬戸口/加藤・今井

昨年はまさかの全日本予選出場を逃すというショッキングな事実に。箱根予選も16位と大きく下降してしまいました。ただ、秋以降はチーム成績は向上。特に1万は大きく伸びましたね。全日本予選を逃した悔しさもあるか、それとも長田新監督の指導が良かったのかエース選手以外に、下級生に柱選手が何人も出てくる収穫がありました。

4年エースの小山選手がもちろん中心なのですが、支える選手が台頭してきています。学生連合で箱根出走した金子選手や1万のタイムでは上回った川田選手、新2年で大きく成長した平井・工藤選手は今後の農大を背負ってくれそうなランナーだ。また、焼津ハーフでは気象条件が悪い中、予選の経験の無い鈴木選手が65分台の好走を見せています。

こう見ると箱根予選で100位以内に入る可能性が高いランナーは結構いますかね。選手層はまだまだ厚くないですが、能力は高いと思われる加藤・高田選手、スピードのある瀬戸口選手、予選経験のある森・田中建選手らが上がるか。新入生は小柳・緒方選手が全国駅伝で粘れている感じでしょうか。増枠でのワンチャンはあると思うので、諦めずチーム力向上を目指してほしい。

hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。