新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2024年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
続いて、
日本トップレベルのエースで、切り開け！
東京農業大学です
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学生連合経験の当時の4年生、スーパールーキー、100回記念大会、増枠…全てが東京農業大に味方した昨年度だった。全日予選は序盤の組で中位に食らいつくと、最後に前田選手が留学生とほぼ互角のレースを見せて大逆転で出場権を獲得！
復活の期待が高まった箱根駅伝予選は、前田選手が途中で日本人上位集団を抜け出して、日本人トップの成績で引っ張ります。原田選手ら他の主力選手、ギリギリ故障間に合った含めて総力戦で、11位。増枠分で、10年ぶり復帰！前半に主力を固めた全日本駅伝は、4区までシード権内に付けるなど、大いに沿道を沸かせました。
箱根駅伝本戦は、前田選手が故障明けとなったため復路に回りましたが、その代わり連合経験者同士で1区2区リレーすると、9区に入った深堀選手が区間4位激走で繰り上げ回避、無事に大手町に戻ってきました。その時のエース格が抜けて、通常枠に戻る今季は勝負の年、一旦まとめましょう。
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは2部
田岡航一④29分27秒57／14分23秒87≪24全予3組29位、関東IC1万、23全8区20位、予155位≫
髙島侑翔④29分29秒56／14分35秒04≪22予331位、21予136位≫
髙山匠也④29分38秒35／14分20秒89≪23予227位、22予260位、21予331位≫
西 樹④29分39秒18／14分29秒20≪23関東IC1500m≫
宮副雅生④29分41秒95／14分32秒68
実井智哉④29分49秒34／14分14秒72≪23全5区13位、予189位、全予2組20位≫
小島岳斗④30分13秒96／14分33秒27
釜谷芽空④30分36秒33／14分36秒33
上山時生④30分48秒69／14分39秒18
大事ですね。大きく抜けた選手は少ないけれど、箱根予選で100位台、あわよくば100以内に食い込んでほしい選手が多く固まっています。今年順調なのは、メンバー中箱根予選の過去成績が一番いい田岡選手。前田選手の高校時代2つ先輩で、スカウトにきた東農大の首脳陣に、まだ無名だった前田選手を紹介した選手でもあります。今年は全日予選で3組に入るなど主力の田立場、しっかりと上積みがあると楽しみになります。
その他の4年生がどれだけ仕上がるか。1年時に予選136位で走っている高島選手は、3年の秋に一時復調していました。下級生時に関東IC3障で活躍していた髙山選手は、3年連続出走しています。昨年伸びた実井選手は、予選でも200位以内、全日本駅伝でも活躍していました。
秘密兵器になりそうなのが小島選手。1年時の春以降、ほぼ試合出場が無かった選手なのですが、今年の全日本予選のエントリーに名前が入っていた選手。さすがに出走は無かったものの、その後記録会で1万m30分13秒の自己ベスト。最初で最後の箱根を目指します。この世代の集団層の出来は、2年連続の本戦参加に大きくかかわりそうです。
原田洋輔③13分58秒83／14分20秒38≪24全予4組24位、箱4区19位、23全3区10位、予61位、全予3組31位、22予210位≫
吉村智輝③29分14秒14／14分38秒59
深堀 優③29分23秒43／14分04秒46≪24全予4組25位、箱9区4位、23予166位、全予1組22位、関東IChalf≫
圓谷吏生③29分32秒00／14分22秒97≪24全予1組21位、箱8区19位、23全1区10位、関東IChalf、22予145位≫
菅原昇真③29分44秒05／14分34秒81≪22予248位≫
古江晟那③29分58秒85／14分42秒45
馬渕陽貴③30分40秒97／14分53秒53
青木修悟③30分47秒58／14分37秒42
田口 豪③31分34秒81／14分28秒65≪24関東IC1500m≫
ここにきて、軌道に乗り始めた選手が増えてきましたね。昨年の箱根予選で、主力として活躍していた選手で、箱根駅伝は4区を走っています。今季春先こそ調子が上がっていなかったものの、全日予選は最終組で24位、終盤まで上位集団の中で戦いました。昨年の箱根予選61位からの上積みが楽しみ。
こ他に主力選手が出てきていますね。圓谷選手は、故障が多い中、全日本大学駅伝では1区10位と流れを作る走りをしていて、1万m28分台のポテンシャルは既に秘めています。そして楽しみな深堀選手、箱根駅伝は9区で区間4位の激走で繰り上げ回避、今年は5千14分04秒更新。あった時の爆発力はとても高いです。この原田・深堀・圓谷選手が順調なら、卒業生の穴はかなり埋まってくるでしょう。
この他の選手に上がる選手がいるか。まだ大学駅伝は未登場ですが、1万m29分14秒まで総力を挙げている吉村智選手は秘密兵器になってくるか。昨年出走の菅原選手らもどこまで仕上げてくるか。このあたりの選手層が大事になります。
前田和摩②27分21秒52／13分46秒71≪24日本1万3位、箱7区14位、23全2区3位、予9位、全予4組3位、関東IC5千4位≫
栗本航希②29分36秒42／14分24秒29≪24全予3組25位、箱10区23位≫
磯 光清②29分38秒48／14分23秒35
植月俊太②30分11秒91／14分14秒73≪24箱6区22位、23関東IC5千、22高校2区3位≫
執行隆之介②30分43秒20／14分40秒74
渡邊有翔②30分43秒43／14分29秒22
鈴木真琴②31分13秒14／14分35秒77≪24全予2組38位≫
松江耕輔②／14分27秒83
室井 真②／14分34秒82
とんでもない選手になりましたね。スーパールーキーと呼ばれた前田選手がさらにパワーアップしていました。日本選手権1万mにエントリーすると、日本記録近くで引っ張るPMについていき、最後まで先頭争い！27分21秒のU20日本新記録で3位に入りました。もう、現時点で日本トップレベルの選手になっているのでは…。
勿論、まだ20歳未満の身体ということには変わりなく、連続して高いパフォーマンスを発揮し続けるのは容易ではなく、今年の箱根駅伝前に腰を痛めたり、また直近は全日予選を回避して、秋に備えています。とはいえ、故障中に必ず大きく成長してきています。今年の箱根予選はどこまで留学生の間に割って入るでしょうか。自然に大きな貯金を作れるはずです。
他の選手も少しずつ伸びてきていますかね。スピードランナーでは、箱根駅伝6区山下りを担った植月選手が1万m30分11秒ベストを短縮、さらに箱根駅伝10区を走った栗本選手も、全日予選で3組25位と他校の主力選手と少しずつ戦える選手になってきました。トラックのベスト更新する選手増えてきている中、着々と育成が進んでいるように見えます。
菅原匠人①14分18秒67≪23高校6区7位≫
菅野優空①14分22秒09／29分57秒23≪24全予1組34位、全国4区16位≫
川上 温①14分24秒20
生田鼓太郎①14分24秒86／30分48秒41≪24全予2組35位、関東IC3障、23高校7区3位≫
梅原悠良①14分29秒80≪24関東IC1500m12位≫
渡邉輝翔①14分33秒80
野口周大①14分36秒80
石田雄大①14分37秒04／30分52秒78
武藤稜河①14分37秒94
1年生も、上級生のレギュラー陣に食って掛かりますよね。全日本予選は、菅野・生田選手と、2人もの選手が出走に抜擢。ともに30位台の順位で力負けしてしまいましたが、菅野選手は29分57秒のベストです。
この他に、現時点で5千mトップの菅野選手は高校駅伝の好走経験ありますし、関東IC1500m決勝に進んだ梅原選手、持ちタイムは変わらない川上選手らもいますね。まずは箱根予選に絡む選手が出てくるかどうか。
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もう東農大がとか、大学生が、とか言えるレベルを超える走りを見せてきている前田選手。レベルの高い選手と走ると＋αが出るのはあるのでしょうが、それにしても日本記録に近いレベルの記録をこの時点で出してくるとは…。
その後に調子を崩していますが、全日予選も出走すれば28分台までなら走れる状態だったそうですね。箱根予選にターゲットを絞っていると思いますが…今年は留学生集団についていくでしょうか？
勿論、前田選手だけで届かないことはチームは分かっているところ。3年生からは、原田・深堀・圓谷選手が確実に他校の主力選手と戦えるようになっていますし、2年生は箱根を走った栗本・植月選手らの飛躍に期待がかかっています。
そして4年生、抜けた選手はいないですが、田岡・実井選手ら、箱根予選で100位台～200位台で走り切った経験のある選手は多く、連続出場へ最後のひと押しに確実に関わってきます。再度、常連校へ戻る足掛かりを作りたいですね。
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