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【早稲田大学】2018-2019大学駅伝シーズンの展望~強力ルーキー加入、在校生で引っ張れるチームに!

続いて、

連続シード権獲得校から大健闘したチームとなります。

まず、前評判を覆し、連続表彰台をキープした

早稲田大学

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卒業生特集

※関東ICは4年間1部

 安井雄一④(1万m:29分07秒01) 進路:トヨタ自動車
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年 8区7位 補欠 補欠   1500m  
2年 5区5位 補欠 補欠 /3組7位 1万15位  
3年 5区4位 8区5位 補欠   1万  
4年 5区2位 2区8位 6区4位   1万16位,ハーフ6位  

主将を務めた安井選手、最初の関東ICは1500mで出場していますが、その後はロードで頭角を現します。初駅伝となった箱根8区では、明大の選手とのデッドヒートを制して次の選手に中継、当時駅伝で競り負けることの多かった早大の中で、一筋の光を見たファンも多かったのでは?

その後は登場した駅伝では本当に長丁場の難しい区間で、とても安定した成績で、見ていて安心感がある選手でしたね。箱根5区は3年連続務め、登りもそうですが下りで一気にタイムを稼いでいました。トラックでは関東ICでトラックを務めることが多かったですが、最終学年で出場したハーフでしっかり入賞しています。

そんな中、悔しい思いをしたのは3年生の駅伝だと思います。全日本は快進撃でアンカーの安井選手にトップでタスキが渡ります。しっかりと力を出し切りますが、青学のエース選手に交わされ、準優勝のゴールへ。箱根5区では、序盤に自分の走りができずもたつき、青学の選手に追いつききれず、往路準優勝のゴールテープとなりました。

奮起したい最終学年、夏合宿で緩んでいたチームの雰囲気を一喝、出雲全日本ではチーム成績が奮わず、監督からも下げるよう勧められた「箱根総合優勝」の目標はそのままでチームを引っ張ります。そして大健闘で5位でもらった襷、すぐに3位に上がり、一人旅の中過去最高の成績で往路3位、復路も粘って3位を確保したチームのアンカーを涙ながらに迎えた姿は印象的でした。強豪・トヨタでも粘り強い走りをきっと見れると思います。

 光延 誠④(1万m:29分03秒47) 進路:九電工
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年 補欠 5区11位 4区   5千12位  
2年 7区14位 5区4位 エントリー  /2組11位  
3年 9区7位 補欠 5区5位   5千8位  
4年 3区4位 補欠 2区7位   5千15位  

1年の頃からインカレで持ち前のスピードを見せていたのが光延選手ですね。おそらく関東IC長距離種目手で最もレベルが高いだろう5000mで12位に食い込みます。スタミナはこの時はまだまだでしたが、実質の駅伝デビュー戦の全日本では区間11位ながら序盤の伸びやかなストライドに可能性を感じました。

ただ、ここからは苦戦も多かったですかね…。2年時は関東ICは欠場、得意と思われる出雲は走れず、全日本5区では区間4位と昨年のリベンジも箱根は失速してしまいました。翌年は関東IC8位入賞に食い込み、箱根は長丁場の9区で区間7位、少しずつですが成績が上がり始めます。

そこからも順調だったわけではなく春は故障がち、秋は出雲で初めて前半区間を担当し経験を積みますが、全日本は故障があり欠場…箱根もどうなるのかと思われました。そんな中、登場した3くでは見違えるようなきれいな走り、区間4位の好走で3位に早大のポジションを上げる走りで、ついに駅伝でチームに貢献したと言える走り!九電工で得意の5000mで磨きをかけていってほしいです!

 藤原滋記④(1万m:29分03秒96) 進路:SUBARU
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年 補欠           
2年 10区6位 3区6位 補欠      
3年 補欠 6区3位 エントリー      
4年 1区11位 4区13位 5区5位   1万  

もともと西脇工業での実力者ですが、大学で頭角を現してきたのは2年時からですね。全日本3区エントリーは失礼ながら当て馬と思っていた中出走し区間6位のデビュー。箱根はアンカーで長い距離でのポテンシャルの高さを見せます。そこからレギュラー定着にはちょっともたつき、3年時は全日本6区でトップをひた走る場面がありましたが、箱根は出番は訪れませんでした。

それでも4年時は関東ICに初登場、三大駅伝もフル出走します。出雲はチームが出遅れる中区間5位と気を吐く好走、一転全日本は初登場となった主要区間で苦汁を舐めます。上尾ハーフで再び好成績を出し主力の仲間入りをすると、チーム事情で回った1区で、区間11位ながら、他校の主力とがっぷり四つの中中継。総合3位のおぜん立てとなる走りでした。実業団、2度目の入賞を目指すSUBARUで力になれると思います。

 石田康幸④(half:63分28秒)
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年   補欠 エントリー       
2年 補欠 補欠        
3年 6区12位 補欠     ハーフ10位  
4年 4区11位 8区6位 補欠   ハーフ5位  

ここからは一般入試組ですね。早大は推薦枠が少ないので、ここの育成が鍵です。そんな中、一番早く実力をつけてきたのは石田選手。実は1年の出雲と全日本のエントリーに食い込んできているのですよね。2年生まで出走こそできなかったものの、大学駅伝に4度エントリーしています。

3年時に関東ICに登場しハーフ10位の成績。入賞はなりませんでしたが箱根を走っていないことを考えると上々の成績です。駅伝では総合優勝の望みがある中、山下り6区で登場。ただ、ここでは後半失速し悔しい成績になってしまいます。ここから更に伸びますね。

4年になり関東ICハーフに再度登場、前年より順位を上げて5位で得点を獲得します!ここで走りを掴んで、各記録会で好成績を上げます!全日本8区はシード権が厳しい中、区間6位の好走。育んだスタミナで気合を入れて臨んだ箱根4区は、区間賞の選手のスピードに圧倒され悔しい走りでしたが、準エース区間を支えています。

 谷口耕一郎④(half:64分09秒)
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年          
2年            
3年            
4年 10区8位 補欠     1500m  

最後の箱根でヒーローになりましたね。谷口選手は元々福岡での実力者ですが、早大にこだわっての一般入試。そこから芽が出るのに時間がかかりましたが、3年時の学生ハーフで64分台を記録します。4年時に得意の1500mで関東IC初出場を果たし、秋は上尾ハーフで64分09秒をマーク!レギュラーをほぼ確実にします。

本番では培ったスタミナとラスト勝負のスピードを持っているということで満を持して10区に起用。本番では苦手と言う強風に煽られますが、他校に迫らられた中盤から走りを切り替えます。同じ一般入試の選手と10区交代で入ったことも精神的にプラスだったでしょうか。3位浮上したのは本当にびっくりですが、あきらめずに前を追った結果でしょう。

 河合祐哉④(1万m:29分56秒19)
学年 箱根 全日本 出雲 予選(箱/全) 関東IC 他主要大会
1年            
2年            
3年            
4年 補欠 補欠        

そして元々最後の箱根で10区にエントリーされたのは河合選手。唯一走れませんでしたね…。最も記録会で名前を見ることが多かったのは彼がの方が先。1万も29分台マークするなど、彼が10区と思った時期もあったくらい。安定感がもう少しということで、出走には至りませんでした。ただ、谷口選手の良き仲間でライバルであったことは確かです。

新チームの展望

【在校生1万mチームトップ10】
永山博基③28分25秒85≪18:箱7区12位、17:全6区3位、出3区11位、箱2区10位、16:全4区1位、箱4区4位、15:全7区2位≫
新迫志希②29分07秒06≪17:全3区9位、出4区10位、16:全5区2位、出2区12位≫
太田智樹②29分09秒06≪17:箱2区6位、全1区3位、出1区7位、箱8区14位、16:全7区3位≫
宍倉健治①29分17秒12≪17:全5区20位≫
清水歓太③29分24秒33≪18:箱9区1位、17:箱10区9位≫
車田 颯③29分26秒69
大木皓太②29分39秒90≪18:箱8区14位≫
小澤直人③29分40秒88
吉田 匠①30分00秒68≪17:全7区15位≫
西田 稜③30分02秒56
在校生上位10人平均:16位29分25秒4

【その他、有力選手】
真柄光佑②30分03秒99
遠藤宏夢②30分09秒63
尼子風斗②30分10秒14
岡田 望③30分51秒68
渕田拓臣①half64分54秒≪18:箱6区11位≫
三上多聞②half66分28秒
平子凛太郎②half67分25秒

【新入生】
中谷雄飛13分47秒22≪18:全国5区1位、17:高1区1位、国体5千2位、IH5千4位≫
半澤黎斗13分58秒08≪18:全国1区3位、17:高1区20位、国体5千6位、IH1500m1位≫
千明龍之佑14分03秒27≪18:全国5区6位、17:高1区18位、国体5千8位、IH5千8位≫
太田直希14分23秒65≪18:全国5区14位、17:高1区7位≫
向井悠介14分34秒12≪18:全国5区30位、16:高1区14位≫
新入生上位5人平均:14分09秒3

【今から考える大学駅伝オーダー】
出雲:太田-千明-中谷-半澤-新迫-永山
全日本:太田-永山-半澤-新迫-宍倉-千明-中谷-清水
箱根:千明-太田智-渕田-永山-中谷 太田直-宍倉-大木-清水-吉田

さて、新入生が強い早大が楽しみ!という声が箱根駅伝の中継終了間際にありました。今年は例年以上に各大学に分散した形に見えましたが、早大が本当に勝ち組…。なんといっても佐久長聖のエースで、各大会で同じ世代の日本人ランナーにまず負けない中谷選手がやってきます。高校駅伝の1区なんて最初から最後まで自分で引っ張って区間賞ですから強いです。

これに1500mIH優勝の半澤選手、5000m14分一桁の千明選手も本当に楽しみ。まずは自分持ち味発揮してほしい。更に太田”弟”選手は持ちタイムからするとロード力もしくは駅伝力がとても高そうで、実は2番手なのではとも??向井選手も高校2年時の勢いが戻ればと思いますね。

確かに一見、未来が明るそうに見えます。しかし、現状の戦力は正直楽ではありません。選手層が非常に薄い上に状態が不安定な主力が多すぎるかなぁ…。エースはもう太田選手でいいでしょう。単独走は不安あるも格上の選手にくらいついて箱根2区6位はびっくり、主将となる清水選手も爆発力があります。

ただ、永山・新迫・宍倉選手が故障がちで…得意と思うトラックでも出番がないことが多いのが気になりますかね…。学生ハーフで山&3障の渕田・大木選手が頑張っていましたが、ロードが得意と思う選手の台頭も中々なく、正直今はルーキーが簡単に枠が取れて、中谷選手はともかく他の選手に主要区間がいってしまう可能性も…?

正直現在はシード権争いの当落線上にいるかどうか…だと思っています。在校生の地道な育成がしっかりと行われる必要があると思います。そんな中、箱根3位に入り、全日本予選を戦う必要がなくなったことは、本当に大きな意味があると思います。卒業生の残した”置き土産”を活かして、再び早大の”箱根力”を見せてほしいです。

コメント

  1. りっく より:

    力のあるランナーが多く揃った代ではあるものの監督交代の影響を1番受けてしまったのもあり苦しい世代だったとは思います。確かにエースとして戦えるランナーはいなかったかもしれませんが、強いランナーは多かったです。

    今年度はまだ我慢の一年ですかね。何よりも4年生の穴は大きい。新4年生は歴代早稲田の中でもかなり層が薄い方でちょっと心配です。更に主力に怪我人が多いのが気になり去年の1年間で3年生以下のレギュラーメンバーでずっと走り続けてたのは太田選手だけですからね。スピードランナーたちが頑張らない限りは優勝へとはならないでしょう。あと中谷選手はレースを積ませれば順調に伸びるタイプのランナーとは思います。早稲田が久々に高校No.1ランナーを獲得しました。さてどのようなランナーに育つのでしょうか?

  2. 北の旅人 より:

    今年の新人は楽しみですね!
    中谷選手にはエース区間で1年目からバンバン走って欲しいです。
    ただ層は本当に薄いですね。一人でも主力級がケガをするとヤバイですが
    今年の3位の勢いで新3強に挑戦して欲しいです‼

  3. ホーク より:

    過去の1年からすごかった選手が1人いたチームってその選手が下級生の方がチームが強いことが多いんです。1年で4年以上の、実業団トップレベルの強さがあるんだから3,4年プラストップ実業団選手という感じなのでそうなるんだと。
    シード当落線上は違うと思います。早稲田は箱根のノウハウがしっかりしていて練習メニューもちゃんとしているのできっちり仕上げてくるので箱根では強い。太田の活躍も当然。彼は他の強い選手を使って走るのが昔から非常にうまいし、この1年でスタミナをすごくつけていたんです。
    4年生の穴は実質5区の安井だけでしょう。その他は中谷と早稲田トレで十分埋められると思います。1年前も4年4人の穴は大きいと散々言われていましたが、結局また3位でした。