参照サイト:http://mit.fukuoka.jp/XC2018_TOP.html
2018年のクロカン日本選手権の記事になります。
昨年は東海大1年(当時)の鬼塚選手と、九電工の東選手とのラストの一騎打ちとなりましたが、今年も好勝負が期待できそうです!
ページコンテンツ
競技時間・テレビ中継
競技時間は2018年2月24日(土)です
種目…スタート時間
1)U20女子…10時40分
2)U20男子…11時10分
3)シニア女子…11時50分
4)シニア男子…12時30分
テレビの生放送はありません。
TBS系列で15時30分~16時54分で録画放送が行われます。
エントリー選手
※シニア10㎞のみ詳細記載。
大迫 傑(オレゴンP)…現在の日本人で最も強いランナー。2017年度10000m日本選手権優勝。また、12月に2度目のマラソンとなった福岡国際マラソンで、日本人歴代5位(現役選手最速)の2:07:19をマークした。更なるスピード強化の一環として今大会出走を明言している。
遠藤日向(住友電工)…高卒1年目、箱根駅伝を目指さず、実業団で東京五輪1500m&5000mを狙う期待の星、ニューイヤー駅伝1区区間賞!
塩尻和也(順天堂大③)…2016リオデジャネイロ五輪3000m障害で出場。箱根駅伝では3年連続エース区間2区を出走している。
森田歩希(青山学院大③)…第94回箱根駅伝2018で、エース区間2区区間賞。総合優勝に一躍買った。
西山和弥(東洋大①)…第94回箱根駅伝2018で、箱根1区区間賞!往路優勝の立役者。なお、前年はジュニアの部で3位
他にも男子の有力選手、女子では世界大会出場経験のある上原美幸・鍋島莉奈・高見澤安珠選手がエントリーしています。
詳細はこちら↓↓
http://mit.fukuoka.jp/pg23.html(公式サイト)
結果・記録
全結果です(http://mit.fukuoka.jp/pg24.html)
そこから気になるところをピックアップしています。
シニア男子10㎞
日本選手権クロスカントリー シニア男子10km ビッグパワーヒルを下る大集団 pic.twitter.com/p1qw8MCHWK
— M.Kawaguchi (@rikujolove) February 24, 2018
レース展開
スタート直後のビッグヒルは東洋・西山選手、そのあとは中大・池田選手が単独で飛び出す展開。第2集団は東洋勢。トヨタの西山選手らが前、大迫選手はその後ろに見え隠れしている状況。
1㎞池田が2分54秒、第2集団は2分57秒。その後もしばらく池田選手がトップを維持するも、キャメルヒルズをトヨタの西山選手が引っ張り始めるあたりから差が詰まり始め、サンドセクション付近でほぼ追いつく。2㎞地点では池田・西山・西山・今西・小室・竹元選手らが5分55秒で上位につけている。
2周目に入ってペースが落ち着いてくる。大迫選手を全員がマークしている中、意外と前に来ないためかと思われる。先頭は青学・梶谷、東洋・西山、トヨタ・西山、帝京・島貫選手、東海・松尾ら。かなり大人数がついていてまだまだ大集団だ。4㎞は12分を超える感じになっている。
3周目の後半、3連続のアップダウンで東海・三上選手が先頭へ、横には松尾選手がいるが明らかにペースが上がる。後方に大迫、愛三工業・山口、トヨタ九州の今井選手がいる。大迫選手はずっと外側を走っている。6㎞は18分ちょうどで通過。
4周目に入った直後、大迫選手が一気に前へ。山口選手らを5m以上突き放して単独トップに立つ!両角監督によると、コーチから追い込むように言われているので決めていたのでは、ということですが、圧倒的なスピードを見せる。7㎞前では2位は東洋西山・今西選手らが続いているようだが、4秒程の差としている。
もうすぐ5周目となるサンドセクションでは、8秒差となった。2位集団は東洋・西山、國學・浦野、山口、今西、カネボウ・平、東洋・渡辺、Honda・木村あたりに絞られていた。ラスト1周を切ってからは浦野選手が引っ張り、東洋西山今西、木村選手が食らいつくような展開だ。ここもやや縦長になってきた
ところで、大迫選手の表情がやや険しくなってきた。割と苦しい時に表情が出やすいタイプなので、結構いっぱいいっぱいなのではという両角監督の評。残り1㎞は2位集団と8秒差と変わらなくなり、汗が多くなってきた。ただ、腕振りは変わらずしっかりして、フォームはキープしているようだ。
最後になって山口選手が追い込んできたものの、残りの4㎞はずっと単独走をしっかり走り切って、優勝!インタビューで「いい練習になった」というのが印象的でした。また3位4位には東洋の西山・今西選手の2人がランク。学生の充実ぶりも光りました。
上位陣
1位大迫 傑(オレゴンP)29分53秒
2位山口浩勢(愛三工業)29分57秒
3位西山和弥(東洋大①)298分58秒(世界大学クロカン派遣★)
4位今西駿介(東洋大②)30分01秒(世界大学クロカン派遣★)
5位木村 慎(Honda)30分05秒
6位渡邉奏太(東洋大②)30分06秒(世界大学クロカン派遣★)
7位西山雄介(トヨタ自動車)30分06秒
8位平 和真(カネボウ)30分06秒
9位浦野雄平(國學院②)30分06秒(世界大学クロカン派遣★)
10位松尾淳之介(東海大②)30分12秒(世界大学クロカン派遣★)
11位今井篤弥(トヨタ自動車九州)30分21秒
12位梶谷瑠哉(青学大③)30分28秒(世界大学クロカン派遣★)
13位馬場翔大(NTT西日本)30分30秒
14位遠藤日向(住友電工)30分32秒
15位池田紀保(プレス工業)30分34秒
大迫選手の横綱レースでしたね。残り1周ではなく、残り2周から自ら仕掛け、自分でハイペースをキープし続けたあたり、やはり日本人の中では抜けているなぁという感じがしました。両角監督曰く「来月の世界ハーフ」が次のレースと聞きましたが、全体的にはスピード強化ですかね。更に磨きをかけていくと思います!
https://twitter.com/EKIDEN_News/status/967336620960628736
また2位には、前回3位だった愛三工業の山口選手が最後に追い込んできました。このあたりは3障で毎年しっかり結果を残しているスプリント力が活きましたかね。今年もまたトラックで活躍しそうでしょうか。
そのほか実業団はHonda・木村選手が頑張りましたね。ロードのイメージのある選手ですが、上位で粘りました。カネボウ・平選手は前回に続き入賞です。注目の遠藤選手は調整中ということもあり、今回は15位へ。春までにまた元気な姿見たいですね。
学生では東洋大の来期の主力選手が素晴らしかったですね。西山選手は先頭を引っ張ることも多く積極さが光りましたね。驚きが今西選手で、唐津10マイルに続き上位に!何か山下り6区から覚醒している?渡邊選手も踏ん張り、学生上位3人が東洋勢でした。
更に國學院・浦野選手も良かった。こう思うと、箱根1区で活躍した2人がどちらもしっかり結果を残していますね。東海・松尾、青学・梶谷選手も頑張って前の方に食らいついていました。ここまでが世界大学クロカン代表ですね。
他、学生陣
中山 顕(中央大③)30分34秒
奈良凌介(大東大②)30分35秒
物江雄利(駒大③)30分38秒
三上嵩斗(東海大③)30分40秒
島貫温太(帝京大②)30分43秒
塩澤稀夕(東海大①)30分44秒
滋野聖也(星槎道都大③)30分48秒
このあたりは世界大学クロカンまでもう少しだった選手。中大・中山選手があともう少し、いいレースでした。力を戻していますね。大東・奈良選手も成長を見せる結果。大東の新3年コンビも強くなってますかね。
また、箱根エントリーされなかった駒大・物江、東海・塩澤選手が大健闘。来シーズンこそ主力としての活躍ができるでしょうか?
荻野太成(神大②)31分01秒
大森龍之介(東洋大①)31分06秒
大塚 倭(神大④)31分08秒
西川雄一朗(東海大②)31分11秒
畝 拓夢(中央大①)31分12秒
池田勘汰(中央大①)31分16秒
川田裕也(東農大②)31分17秒
服部潤哉(城西大③)31分22秒
谷村龍生(帝京大①)31分24秒
林田元輝(日体大③)31分28秒
光延 誠(早大④)31分30秒
小室 翼(東洋大②)31分30秒
神大・荻野選手が復帰レース。まずまず走り切れたのではないでしょうか。まずはトラックシーズン万全で姿を見ることができれば!
あとは1年生が多いですね。東洋・大森選手も今後あがっていけるかな?中大は畝選手と、最初の2㎞トップを走った池田選手もいますね。池田選手はまずまず粘ったかな?これに最近箱根から遠ざかる農大・川田選手も健闘です。
工藤 颯(東農大①)31分31秒
江島崚太(國學院③)31分32秒
竹元亮太(日大①)31分35秒
岩室天輝(日体大①)31分44秒
森 淳喜(神大②)31分47秒
木村理来(東海大②)31分57秒
成瀬隆一郎(神大①)32分01秒
高畑祐樹(立命館大)32分11秒
中村大成(駒大②)32分11秒
渡邊和也(東国大①)32分16秒
児玉勘太(愛知工業大)32分20秒
羽生拓矢(東海大②)32分22秒
このあたりからは少し後ろですかね。その中で、日大・竹元選手が1周目で前の方にいましたね。少しずつですが調子を戻してきていますかね?1500m中心の東海・木村選手もいますね。
越川堅太(神大②)32分35秒
植松達也(愛知工業大)32分36秒
前田恋弥(明治大③)32分44秒
金子 鷹(東農大③)32分50秒
三上 純(京都教育大)32分57秒
吉田蒼暉(東農大②)33分03秒
松館悠斗(星槎道都大)33分09秒
川瀬翔矢(皇學館大)33分09秒
亀田優太朗(日体大①)33分12秒
山口 武(東農大①)33分24秒
大田真輝(松山大)33分35秒
續木悠也(順大③)33分49秒
萩原璃来(中大①)34分08秒
平山寛人(皇學館大)34分16秒
等
越川選手を初め、前回クロカン健闘していた神大は今は我慢の時期ですかね。他、このあたり地方の選手も多かったですが、松館・川瀬選手は今後期待できる若手ランナーです。
U-20男子8㎞
上位陣+3年生は進路
1位中谷雄飛(佐久長聖③)24分05秒 ⇒早大
2位三浦拓朗(西脇工業③)24分17秒 ⇒中大
3位松崎咲人(佐久長聖②)24分23秒
4位鈴木創士(浜松日体②)24分26秒
5位本間敬大(佐久長聖③)24分31秒 ⇒東海大
6位中光 捷(専修大松戸③)24分35秒 ⇒法大
7位服部凱杏(佐久長聖①)24分40秒
8位佐藤一世(八千代松蔭①)24分41秒
9位太田直希(浜松日体③)24分43秒 ⇒早大
10位藤本珠輝(西脇工業②)24分48秒
11位柳本匡哉(豊川①)24分49秒
12位大西理久(須磨学園)24分50秒 ⇒明大
13位疋田和直(洛南③)24分50秒 ⇒?
14位石井一希(八千代松蔭①)24分51秒
15位野村優作(田辺工業②)24分52秒
16位安田 響(益田清風)24分54秒 ⇒神大
17位西澤侑真(浜松日体②)24分58秒
以上25分切り全員
高校駅伝・都道府県対抗駅伝と強さを見せていた中谷選手がここでもトップ。しかも2位三浦選手を12秒引き離す…本当に強いですね。中谷選手の大学デビューが待ち遠しくなります。三浦選手もトラック1万m29分前半を出しただけあるなぁというところですかね。
他、3年生では本間選手や中光選手が良かったですね。中光選手は法大に進みます。法大もまた一つ楽しみが増えます。
それから意外と2年と1年が上位に割って入っていますね。松崎・服部選手といった佐久長聖だけでなく、浜松日体の鈴木、八千代松蔭の佐藤選手ら色んな選手があがっていますね。また、次の世代も楽しみです。
他、主な高校3年生
天野竜汰(秋田工業③)25分03秒 ⇒?
松井尚希(花咲徳栄③)25分03秒 ⇒中央学大
殿地琢朗(益田清風③)25分04秒 ⇒國學院大
平石佑馬(桂③)25分09秒 ⇒?
井上大輝(須磨学園③)25分23秒 ⇒中大
飯田貴之(八千代松蔭③)25分30秒 ⇒青学大
児玉陸斗(鶴崎工業③)25分31秒 ⇒拓大
女子
女子8㎞
1位木村友香(ユニバーサルエンターテイメント)26分31秒
2位阿部有香里(しまむら)26分34秒
3位鍋島莉奈(JP郵政グループ)26分39秒
4位棟久由貴(東京農大)26分44秒
5位加世田梨花(名城大①)26分55秒
残り1周でこの5選手に絞られましたが、木村選手が終始強かったですね。1500m日本選手権優勝者ですが、クロカン8㎞でも強いところを見せました。ずっと引っ張って最後もスパート!いいレースでしたね。
阿部・鍋島選手も強いところを見せ、2位3位。他、棟久・加世田選手と言った大学生も上位に入ったのは良かったなぁと思います。
U-20女子6㎞
1位廣中璃梨佳19分50秒
2位高松智美ムセンビ19分58秒
3位小林成美20分02秒
4位和田有菜20分02秒
5位森林未来20分05秒
都道府県対抗駅伝で区間新記録をマークした廣中選手やはり強いですね。ここでも他選手を寄せ付けず優勝!高校3年生でも更に成長が続くか、注目の存在になってきました。
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相変わらず東洋は強い