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【大学駅伝2024-2025】帝京大学~振り返りと次年度へ向けて

箱根駅伝を中心に、
大学駅伝2024-2025振り返りと来年への展望を行います。

続いて、
帝京大学です。

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【大学駅伝2024-2025】帝京大学~振り返りと次年度へ向けて

三大駅伝の成績を並べます。

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出雲駅伝2024

8位帝京大学2時間13分35秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップとの差
1区8.0㎞ 4位 山中博生④ 23分53秒 4位 13秒差
2区5.8㎞ 6位 尾崎仁哉③ 16分32秒 7位 33秒差
3区8.5㎞ 9位 廣田 陸② 25分08秒 9位 1分26秒差
4区6.2㎞ 8位 楠岡由浩② 18分12秒 8位 1分45秒差
5区6.4㎞ 11位 鎗田大輝③ 19分24秒 9位 2分48秒差
6区10.2㎞ 8位 福田 翔④ 30分26秒 8位 4分11秒差

全日本大学駅伝2024

8位帝京大学5時間16分24秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップとの差
1区9.5㎞ 9位 島田晃希③ 28分23秒 9位 5秒差
2区11.1㎞ 4位 山中博生④ 31分44秒 4位 42秒差
3区11.9㎞ 13位 尾崎仁哉③ 35分07秒 7位 1分31秒差
4区11.8㎞ 11位 廣田 陸② 34分52秒 9位 3分30秒差
5区12.4㎞ 11位 柴戸遼太③ 37分32秒 11位 4分31秒差
6区12.8㎞ 4位 楠岡由浩② 37分48秒 9位 4分55秒差
7区17.6㎞ 8位 福田 翔④ 52分10秒 8位 6分58秒差
8区19.7㎞ 4位 小林大晟④ 58分48秒 8位 6分28秒差

箱根駅伝2025

10位帝京大学10時間54分58秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 5位 島田晃希③ 62分45秒 5位 1分38秒差
2区(23.1㎞) 5位 山中博生④ 66分22秒 6位 1分21秒差
3区(21.4㎞) 17位 柴戸遼太③ 63分56秒 10位 5分01秒差
4区(20.9㎞) 13位 尾崎仁哉③ 63分16秒 13位 6分14秒差
5区(20.8㎞) 17位 楠岡由浩② 73分09秒 14位 9分27秒差
6区(20.8㎞) 4位 廣田 陸② 58分13秒 12位 10分53秒差
7区(21.3㎞) 10位 福田 翔④ 63分19秒 11位 11分02秒差
8区(21.4㎞) 8位 高島大空④ 64分47秒 11位 11分35秒差
9区(23.1㎞) 4位 小林大晟④ 69分03秒 9位 11分58秒差
10区(23.0㎞) 8位 小林咲冴① 70分08秒 10位 13分39秒差

 出雲駅伝8位から、全日本大学駅伝も8位シード権獲得、こうなると、帝京大が箱根駅伝でシード権を外すわけないと思われた。1区成長してきた島田選手が、最後まで集団に入って区間5位力走。2年連続エース区間2区となった山中選手は、この1年間でさらに成長。前年失速した権太坂以降も、上位争いをキープ。66分22秒と例年なら区間賞争い並のタイムで区間5位、史上最速の帝京大のエースが、上位の流れに乗る。

 ところが、往路はここから失速してしまう。復調間に合ったかと思われた3年柴戸選手が、区間17位と乗り切れず総合10位に後退すると、今年急成長した3年尾崎選手が、激しい順位バトルでやや後退して総合13位でリレー。帝京大鬼門の5区山登りは、2年楠岡選手が出走、73分09秒で何とか走り切るも、往路14位。今年は厳しくなってくるのかと思われた。

 流れを変えたのが6区山下りの廣田選手。山下りもあまり帝京大が得意ではなかったものの、走るごとにシード権ラインに近づいていき、帝京大記録となる58分13秒の区間4位の力走。苦手区間と思われた区間で一気に巻き返してきました。

 7区は箱根駅伝は初出場となる4年福田選手。往路もありえると思われた選手を、この区間に置けるのは、今年の帝京大の選手層の厚さです。日体大と一緒に追い上げ、離されましたが、立大と東洋大を交わして総合11位に浮上します。

 8区には4年高島選手は、外野からするとやや予想外の選手。箱根予選に一度出場した以外は目立っていませんでしたが、直前の練習は非常に良かったそうです。スピードある東洋大の選手についていき、遊行寺坂で離されますが、東国大を交わして総合11位キープ。個人としても、64分台での区間8位の力走でした。

 9区は2年連続で小林選手、この小林選手で一気にシード権内に突入していきたいところ、横浜駅前までに、シード権争いのボーダー争いに入ってくると、そのまま抜け出しにかかります。とはいえ、今回は例年最高の高速レース。8位から12位までが僅差の中で、総合9位でのリレーになります。

 アンカーは、帝京大久々の1年生アンカー小林選手。中野監督から、「7区8区10区のどこがいい」と聞かれ「10区」と答えた強心臓の1年生。8位争い4人の集団になってから、引っ張る場面も結構多かったそう(なぜか東洋酒井監督の激に反応もしたそう?)。中野監督は、1年生がこれだけの走りをしたのならシード権獲れなくても次につながる…と思われた場面もあったそうですが、8位争いの4人中3番目、ギリギリ総合10位でシード権獲得、帝京大は今年も食らいつきました。

来年度の戦力分析

≪箱根出走ランナー≫
1区5位島田晃希③28分31秒58
3区17位柴戸遼太③28分26秒97
4区13位尾崎仁哉③28分53秒35
5区17位楠岡由浩②29分06秒86
6区4位廣田 陸②28分41秒73
10区8位小林咲冴①29分42秒35
≪補欠≫
藤本雄大③28分56秒71
山口翔平③29分03秒62
鎗田大輝③29分10秒59
浅川侑大②half62分29秒
≪その他≫
松井 一①28分54秒52
原 悠太②29分07秒26
谷口颯太②29分16秒67
大谷祥輝③29分17秒96
佐藤誠悟①
浅野智仁②
≪新入生≫
吹越秀翔14分26秒71

 帝京大としては、往路経験者が残るのかなと思います。特に3年生が順調に成長。スピードのある島田選手やスタミナ面有力な尾崎選手が往路序盤を担えるようになれればいいのかなと思います。これに柴戸選手が最後にまた順調に走れれば、揃ってきますかね。藤本・山口・鎗田選手も力になってくるか。

 さらに、山の人材が確保できたのは帝京大として大きなところ。楠岡選手が何とか山登りを担うことができたので、次は区間10位くらいをめどにして、計算が立ちます。山下りは、来年・再来年は得意区間として、見てもいいのでしょう。この世代は、浅川選手も成長してきていて、立川シティハーフでは表彰台に立ちました。他に、前半戦主力になる勢いだった原選手が戻ってくるかどうか。

 そして、1年生の成長が速くて、箱根アンカーの小林選手は、何となく主人公感がありますかね。復路のエース区間9区でもいいですし、次は往路ということも考えられる選手です。俄然注目になります。また、駅伝はまだですが松井選手も1万m28分台を出すなど、着々と力を溜めています。帝京大としては、かなりいい年になるかもしれません。