【箱根駅伝2024(第100回)】6区を定点別に振り返る~MVP&金栗杯同時受賞を観測する

そろそろ箱根駅伝2025(第101回)の余韻が冷めつつありますかね。

レース内容をもう一度じっくりと振り返ってみたいと思います。

続いては6区

狙っていて、現実にした史上初の56分台の青学野村選手のLAP分析

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【箱根駅伝2025】6区定点間分析~MVP&金栗杯同時受賞を観測する

まずは出走者を持ちタイムと、過去の実績とともに見てみます。

(1)青学・野村昭夢④29分39秒23≪24全1区4位、出2区6位、関東IC5千12位、箱6区2位、23出1区7位≫
(2)1:47中大・浦田優斗④28分54秒53≪24全4区13位、関東IC3障、箱6区5位、23出1区13位、関東IC3障2位≫
(3)2:29早大・山﨑一吹②29分39秒35≪23全予1組15位、関東IC5千16位≫
(4)3:16駒大・伊藤蒼唯③28分28秒15≪24全3区2位、出4区3位、23全5区2位、出4区3位、関東IC1万8位、箱6区1位≫
(5)3:37創価・川上翔太②29分20秒28≪24箱6区3位≫
(6)5:25國學・嘉数純平③28分40秒16≪24全1区2位、23全6区5位≫
(7)5:57城西・小林竜輝①29分24秒93
(8)7:26立大・原田颯大②29分54秒64≪24予80位、関東IC3障、箱6区11位、23関東IC3障≫
(9)7:52東洋・西村真周③28分45秒98≪24出5区12位、全予3組18位、関東IC5千7位、箱6区8位、23全7区18位、箱6区13位≫
(10)8:02日体・石川龍芽④29分02秒91≪24予149位、関東IChalf17位≫

(11)8:33東国・中山拓真③29分27秒17≪24全4区14位≫
(12)8:36中学・小松裕大朗③28分58秒38≪24箱6区16位、22関東IC3障10位≫
(13)8:39順大・林 龍正②29分31秒01
(14)9:27帝京・廣田 陸②28分41秒73≪24全4区9位、出3区9位、関東IChalf19位≫
(15)11:02<15>10:00山学・大西 陸④29分23秒20≪24予185位、全予3組35位、23予257位、22予175位≫
(16)11:24<15>10:00法大・湯田陽平兵②30分12秒54≪24関東IC3障3位≫
(17)13:03<15>10:00日大・山口月暉③28分56秒33≪24予480位、関東IC3障5位、箱6区19位、23全予2組21位、関東IC3障7位、22予438位、日本IC3障6位≫
(17.5)13:04<15>10:00国士・横田星那③29分25秒59≪24予72位、23全8区17位≫
(18)13:38<15>10:00神大・上田航大①31分28秒71≪24予87位、関東IC3障≫
(19)13:43<15>10:00大東・小田恭平④28分21秒59≪24出4区15位、箱7区6位、23予65位、全予2組29位、22予221位、全予1組39位≫
(20)16:49<15>10:00専大・丹柊太郎②29分44秒33

 少なくとも57分台決着と思われた。前回58分前半青学野村選手が逃げて、2大会前区間賞の駒大伊藤選手が追いかける展開。その間の中大浦田・早大山崎選手もスピードランナー、前回1年生記録の創価川上選手も気になる。まず勢いよくスタートダッシュ決めるチームはどこかというところ。

 シード権争いは、前回好走の立大原田選手と東洋西村選手が逃げて、日体石川選手や東国中山選手ら複数人が追いかける展開。山の中で、どうやって動くか気になった。

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定点間分析①:芦ノ湖~芦之湯

レース展開

1㎞:青学野村選手が1㎞2分49秒と飛ばして入っていく。3位早大山崎選手は2分53秒

3㎞:1位青学野村選手が3㎞9分21秒、2位中大浦田選手の3㎞9分39秒、ただ青学大とは差が開いているか。3位早大山崎選手は9分47秒、後ろ4位駒大伊藤選手が既に見えるようになっている。

4.5km:8位に東洋西村選手が浮上、9位に立大原田選手後退 後方では順大林選手が一気に3人抜いて総合10位に浮上している。

5㎞:青学野村選手15分58秒で通過、予定通り突っ込んで入っている

芦之湯4.8km
区間記録:96回館澤(東海)15分23秒

1位青学・野村昭夢④15分41秒(1)
9位中大・浦田優斗④16分01秒(2)2:07
14位早大・山﨑一吹②16分07秒(3)2:55
2位駒大・伊藤蒼唯③15分46秒(4)3:21
15位創価・川上翔太②16分19秒(5)4:15
18位國學・嘉数純平③16分22秒(6)6:06
13位城西・小林竜輝①16分06秒(7)6:22
6位東洋・西村真周③15分56秒(8)8:07
20位立大・原田颯大②16分27秒(9)8:12
10位順大・林 龍正②16分01秒(10)8:59
21位日体・石川龍芽④16分47秒(11)9:08
16位東国・中山拓真③16分20秒(12)9:12
17位中学・小松裕大朗③16分21秒(13)9:16
11位帝京・廣田 陸②16分01秒(14)9:47
3位大東・小田恭平④15分52秒(18)13:54<15>10:11
3位専大・丹柊太郎②15分52秒(20)17:00<15>10:11
3位国士・横田星那③15分52秒(16.5)13:15<15>10:11
7位神大・上田航大①15分58秒(19)13:55<15>10:17
8位日大・山口月暉③15分58秒(17)13:20<15>10:17
12位法大・湯田陽平兵②16分04秒(16)11:47<20>10:23
19位山学・大西 陸④16分24秒(15)11:45<21>10:43

 青学飲む選手が上りの時点でトップ、駒大伊藤選手が2番目、上位はこの時点で実力者が上位。また、巻き返したい國學院大が嘉数選手が18番目スタート。急遽の6区だったそうだが、下りで巻き返していけるかきになった。

 シード権争いは、8位に東洋西村選手が浮上。3年連続で走力もついてきた。昨年も走っている立大原田選手が非常にスローのスタートであっという間に交わされた。10位争いはし烈、順大林選手が13位から浮上してきて、ゆったりめに入った日体石川・東国中山・中学小松選手らを交わしていった。とはいえ、登りなので、どうなるかはここからだ。

 一斉スタート組は、全体的には早めのペース。大と言う小田・専大丹・国士横田選手が全体の3番目のタイムの早い入り、この勢いを保っていけるかどうか注目だった。

定点間分析②:芦之湯~小涌園前

レース展開

7㎞:10位に上がった順大林選手を、東国中山・中学小松選手が秒差で追いかけていく

7.3km:東国中山選手が順大林選手に追いつき10位争い、小松選手もついていく

9.1km:青学野村選手26分03秒で通過、なんと東海館澤選手の区間記録よりも3秒早いペース。後方では、城西小林選手が6位浮上、國學嘉数選手が7位に後退している。また、立大原田選手が、東洋西村選手を抜き返し8位に再浮上している

9.0㎞小涌園前(定点間4.2㎞)
区間記録:区間記録:96回館澤(東海)10分43秒<26分06秒>

1位青学・野村昭夢④10分22秒[1]26分03秒(1)
19位中大・浦田優斗④11分09秒[14]27分10秒(2)2:54
7位早大・山﨑一吹②10分43秒[5]26分50秒(3)3:16
2位駒大・伊藤蒼唯③10分31秒[2]26分17秒(4)3:30
8位創価・川上翔太②10分51秒[14]27分10秒(5)4:44
2位城西・小林竜輝①10分31秒[3]26分37秒(6)6:31
11位國學・嘉数純平③10分56秒[16]27分18秒(7)6:40
12位立大・原田颯大②10分57秒[17]27分24秒(8)8:47
18位東洋・西村真周③11分05秒[12]27分01秒(9)8:50
4位中学・小松裕大朗③10分32秒[6]26分53秒(10)9:26
6位東国・中山拓真③10分38秒[11]26分58秒(11)9:28
9位順大・林 龍正②10分54秒[10]26分55秒(12)9:31
17位日体・石川龍芽④11分04秒[19]27分51秒(13)9:50
5位帝京・廣田 陸②10分37秒[4]26分38秒(14)10:02
10位神大・上田航大①10分55秒[6]26分53秒(18)14:28<15>10:50
14位大東・小田恭平④11分01秒[6]26分53秒(19)14:33<15>10:50
14位専大・丹柊太郎②11分01秒[6]26分53秒(20)17:39<15>10:50
14位国士・横田星那③11分01秒[6]26分53秒(16.5)14:00<18>10:56
12位法大・湯田陽平兵②10分57秒[12]27分01秒(15)12:22<19>10:58
20位日大・山口月暉③11分26秒[17]27分24秒(17)14:24<20>11:21
21位山学・大西 陸④11分30秒[20]27分54秒(16)12:53<21>11:51

 ここから青学野村選手がとんでもないラップを刻み始める。1㎞2分20秒とちょっと考えられないラップ、そして芦之湯~小涌園は10分22秒と、断トツでトップのタイム。区間記録は上りと最後の平地で稼いだものなので、やや参考ながら大きく上回る。そして、全体タイムも区間記録との戦いへ。

 優勝争いからすると、中大浦田選手が波に乗れず定点間19位と一気に1分近く開いてきた。駒大伊藤選手が追いかけて定点2位も、野村選手の勢いが凄まじかった。意外だったのは、城西大1年生小林選手も、伊藤選手と同じタイムで区間2位。國學嘉数選手を交わして総合6位となった。櫛部監督が突っ込んでいける選手と評価はしていたものの、これはすごい。

 8位争いは東洋西村選手が下りでややもたつき、立大原田選手が再逆転。ただ、追いかける10位争いの勢いが凄い。中学小松・東国中山選手がしっかり切り替えて定点間上位のタイム、順大林選手も抜き返されたが、勢いはまだあるか。日体石川選手がちょっと見えにくくなった。その後ろ帝京廣田選手が猛追を開始したが、ここでは目立っていない。

 一斉スタート組は、やや息切れ感。最初に遅れた選手の巻き返しを注目したものの、日大山口・山学大西選手が、下りが始まっても切り替えられず、連続定点下位。ちょっと気になるところだった。

定点間分析③:小涌園~大平台

レース展開

10㎞青学野村選手28分32秒、区間記録よりも10秒早くなる 区間記録どころから56分台が見えている。

10.5km:3位早大山崎選手の後方、駒大伊藤選手が射程圏内に捉える。

宮ノ下11.6km
1位青学、2位中大3分11秒、3位早大3分30秒くらい?、4位駒大・・・9位東洋、10位中学、11位東国・順大

11.9km:駒大伊藤選手が3位に浮上、早大山崎選手が4位。前中大浦田選手の姿もチラリと見えている。

13.4㎞大平台(定点間4.4㎞)
区間記録:96回館澤(東海)11分24秒<37分30秒>

1位青学・野村昭夢④11分03秒[1]37分06秒(1)
5位中大・浦田優斗④11分29秒[10]38分39秒(2)3:20
2位駒大・伊藤蒼唯③11分14秒[2]37分31秒(3)3:41
8位早大・山﨑一吹②11分31秒[6]38分21秒(4)3:44
10位創価・川上翔太②11分34秒[11]38分44秒(5)5:15
7位城西・小林竜輝①11分30秒[4]38分07秒(6)6:58
14位國學・嘉数純平③11分39秒[15]38分57秒(7)7:16
9位立大・原田颯大②11分32秒[14]38分56秒(8)9:16
17位東洋・西村真周③11分53秒[13]38分54秒(9)9:40
5位中学・小松裕大朗③11分29秒[7]38分22秒(10)9:52
13位東国・中山拓真③11分36秒[9]38分34秒(11)10:01
11位順大・林 龍正②11分35秒[8]38分30秒(12)10:03
3位帝京・廣田 陸②11分17秒[3]37分55秒(13)10:16
11位日体・石川龍芽④11分35秒[18]39分26秒(14)10:22
4位神大・上田航大①11分25秒[5]38分18秒(17)14:50<15>11:22
16位国士・横田星那③11分46秒[10.5]38分39秒(16.5)14:37<16>11:33
15位法大・湯田陽平兵②11分45秒[12]38分46秒(15)13:04<17>11:40
18位大東・小田恭平④12分04秒[15]38分57秒(18)15:34<18>11:51
19位専大・丹柊太郎②12分04秒[15]38分57秒(20)18:40<18>11:51
20位日大・山口月暉③12分15秒[19]39分39秒(19)15:36<20>12:33
21位山学・大西 陸④12分27秒[20]40分21秒(16)14:17<21>13:15

 青学野村選手がさらに加速する。10㎞で区間記録より10秒早い報が入ったが、13.4km大平台では24秒も上回るペースに。!ここは宮ノ下あたりを挟むので、一番急な傾斜となっていくが、そこを過去一番早く駆け下った選手ともなる。56分台が見えてきた。駒大伊藤選手も区間記録とほぼ同じペースで57分前半ペースだ。早大山崎選手を抜いて3位浮上、何とか切り替わった中大浦田選手を追いかけていく。

 シード権争いは、東洋西村選手が乗り切れず、失速気味。10位中学小松選手が好調で、僅か12秒差に。11位と12位もそれほど差がついてなく、また東洋大が巻き込まれそうだ。この後ろに、日体椎川選手を交わした帝京廣田選手が浮上。帝京大は6区苦手なイメージがあるが、今年は凄まじい選手が出てきたようだ。

 一斉スタート組は、全体的に伸び悩む中、神大のルーキー上田選手が快走。上りで前に行ったチームを一気に追い抜いていった。全体でも区間5位相当のペースで走っている。区間4位相当は、先ほどの定点で早かった城西小林選手、1年生がハイレベルとなった6区で上位にいるのは面白い。

定点間分析④:大平台~函嶺洞門

レース展開
15㎞:青学野村選手は、42分58秒 区間記録から32秒早い
 後方、3位区間記録ペースの伊藤選手に、早大山崎選手が食い下がる。

15.6km:駒大伊藤選手に早大山崎選手が追いついて3位争い。

17km:11位争い東国大と中学代の間に、帝京大廣田選手が浮上し12位へ

17.0㎞函嶺洞門(定点間3.6㎞)
区間記録:96回館澤(東海)9分14秒<46分44秒>

1位青学・野村昭夢④9分00秒[1]46分06秒(1)
5位中大・浦田優斗④9分18秒[6]47分57秒(2)3:38
9位駒大・伊藤蒼唯③9分20秒[2]46分51秒(3)4:01
4位早大・山﨑一吹②9分17秒[6]47分38秒(3)4:01
14位創価・川上翔太②9分25秒[11]48分09秒(5)5:40
6位城西・小林竜輝①9分19秒[4]47分26秒(6)7:17
12位國學・嘉数純平③9分23秒[14]48分20秒(7)7:39
6位立大・原田颯大②9分19秒[12]48分15秒(8)9:35
10位東洋・西村真周③9分22秒[13]48分16秒(9)10:02
3位順大・林 龍正②9分14秒[7]47分44秒(10)10:17
10位東国・中山拓真③9分22秒[8]47分56秒(11)10:23
2位帝京・廣田 陸②9分12秒[3]47分07秒(12)10:28
17位中学・小松裕大朗③9分34秒[10]47分56秒(13)10:34
13位日体・石川龍芽④9分24秒[18]48分50秒(14)10:46
6位神大・上田航大①9分19秒[5]47分37秒(17)15:09<15>11:31
19位国士・横田星那③9分37秒[14.5]48分16秒(17.5)15:14<16>12:10
18位法大・湯田陽平兵②9分36秒[15]48分22秒(15)13:40<17>12:16
15位大東・小田恭平④9分32秒[16]48分29秒(18)16:06<18>12:23
15位専大・丹柊太郎②9分32秒[16]48分29秒(20)19:12<18>12:23
20位日大・山口月暉③9分40秒[19]49分19秒(19)16:16<20>13:13
21位山学・大西 陸④9分49秒[20]50分10秒(16)15:06<21>14:04

 区間新どころか56分台は確実に。ペースが衰えることは全くなく、46分06秒は区間記録を38秒上回る。なんかバグが起きているのかと思ったほどだった。最後の平地は56分台へのカウントダウンとなった。駒大伊藤選手は僅かに息切れ、それを見逃さず早大山崎選手が追いついてきて3位争いに再び戻る。2位にいくかどうかだった。

 このほかでは、シード権争いがさらに激化。順大林選手が再びあげてきて10位浮上、東国中山選手を挟んで12位に帝京廣田選手が浮上。定点間3位と2位の走りだ。逆に下りに入って好調だった中学小松選手がやや失速気味で13位へ。脚が持つかどうかは、本当に最後まで分からないのが6区だ。

定点間分析⑤:函嶺洞門~小田原中継所

レース展開
18km:青学原監督合流「56分台出るぞ!駒大伊藤選手も区間記録ペースと変わらないから、絶対負けるなよ」
区間記録からは35秒早い、苦しい表情になった野村選手だが拳で応える

3位争いは、平地で再び駒大伊藤選手が単独3位へ
藤田監督「出し切って7区圭汰に渡せ!」

沿道にいらした大八木総監督「もう突っ込んでいけ!!」

19km:シード権争い10位に順大林選手再び浮上、後ろ東国中山、帝京廣田、中学小松選手まで点々、廣田選手は57分台を狙うペース。

残り1㎞:青学野村選手、ほぼ区間記録更新確実、56分台ペース保つ
原監督「とんでもない記録が出るぞ!!」

中継所入る前からガッツポーズ!野村選手が56分48秒のとてつもない区間記録を作って、中継所に倒れ込みました。2位は中大浦田選手が懸命に逃げるも、3位駒大、4位早大も僅差、2位争いはし烈に。

シード権争いは、さらに激しくなり東国中山選手が再び浮上、林選手も食らいつき、廣田選手も秒差で続いて中継所へ

20.8㎞小田原中継所(定点間3.8㎞)
区間記録:96回館澤(東海)10分33秒<57分17秒>

3位青学・野村昭夢④10分41秒[1]56分47秒(1)
5位中大・浦田優斗④10分52秒[6]58分49秒(2)3:49
4位駒大・伊藤蒼唯③10分47秒[2]57分38秒(3)4:07
10位早大・山﨑一吹②11分07秒[5]58分45秒(4)4:27
18位創価・川上翔太②11分24秒[13]59分33秒(5)6:23
1位城西・小林竜輝①10分40秒[3]58分06秒(6)7:16
16位國學・嘉数純平③11分21秒[16]59分41秒(7)8:19
7位立大・原田颯大②11分04秒[12]59分19秒(8)9:58
1位東洋・西村真周③10分40秒[9]58分56秒(9)10:01
7位東国・中山拓真③11分04秒[10]59分00秒(10)10:46
13位順大・林 龍正②11分11秒[8]58分55秒(11)10:47
9位帝京・廣田 陸②11分06秒[4]58分13秒(12)10:53
13位中学・小松裕大朗③11分11秒[11]59分07秒(13)10:56
6位日体・石川龍芽④11分02秒[18]59分52秒(14)11:07
15位神大・上田航大①11分12秒[6]58分49秒(16)15:40<15>12:02
10位専大・丹柊太郎②11分07秒[14]59分36秒(20)19:38<16>12:49
12位大東・小田恭平④11分08秒[15]59分37秒(18)16:33<17>12:50
17位国士・横田星那③11分22秒[15.5]59分38秒(17.5)16:33<18>12:51
20位法大・湯田陽平兵②11分29秒[17]59分51秒(15)14:28<19>13:04
21位日大・山口月暉③11分31秒[19]60分50秒(19)17:06<20>14:03
18位山学・大西 陸④11分24秒[20]61分34秒(17)15:49<21>14:47

 神がかりなラップを刻み続けていた青学野村選手。さすがに下りのダメージがきちた形で、最後は区間記録にやや追い上げられるも10分41秒でカバー。不可能とみられていた56分台を達成してしまった。駒大は、この区間を勝負区間とみて、伊藤選手を再投入し、57分38秒と結果を出したものの、それさえも突き放してしまった。また、箱根駅伝優勝に求められるラインが上がった瞬間か。

 2位中大3位駒大4位早大は見える範囲内、早大山崎選手が58分台で予想以上に走ったか。創価川上選手が今回は非常に伸び悩んでしまい59分33秒。4位早大とは2分近く離れて、後ろを気にすることに。

 その後ろが追い上げてきた。城西小林選手が、最後の平地トップタイムで駆け抜けて、58分06秒の1年生記録を打ち立てた。城西大は6区に1年生を起用することが比較的多かったけど、ここまで走ったのは…!?國學院大は、嘉数選手が苦しみ総合7位。山は、國學院大は今後も課題になりそうか。

 この後ろからがシード権争い。最終的にまとめた立大原田選手と、最後の平地は必ず力を入れる東洋大スタイルらしく、西村選手が最後の定点間はトップタイで58分台でまとめて8位と9位をキープ。一時後方に猛追されたが、やはり箱根6区は最後の平地も考える必要のある区間と思い知らされる。

 10位争いは大混戦、最終的に東国中山選手が踏ん張って10位、秒差で順大林、帝京廣田、中学小松選手、終盤は上げてきた日体石川選手も入れて、10位から14位まで21秒差。7区で勢いを付けられるチームはどこかということになった。

 一斉スタート組は、最後の平地は苦しむも神大上田選手が先頭で、58分49秒の区間6位好記録。その後、専大丹・大東小田・連合の国士大横田選手が最後までずっと併走をする形で雪崩れ込む。その少し後ろに、密かに注目だった法大湯田選手。今回は、脚力を活かせず、シード権は厳しいものになった。

 ここからさらに遅れてしまったのが日大山口選手と山学大西選手。56分台でトップが走った中、60分オーバーはもうブレーキと思わないといけない価値観となってきた。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。