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【山梨学院大学】第101回箱根駅伝2025へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2024年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。

続いて、
箱根は23番目、高速化についていけるか
山梨学院大学です

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【山梨学院大学】第101回箱根駅伝2025へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!

 昨年は本当にヒヤリとしたシーズンだった。箱根駅伝予選会は、当落線上ボーダーの13番目。増枠分に助けられての第100回記念大会の出場だった。留学生ムトゥク選手は全体の2位でゴールしたものの、全体的には伸び悩んだ。しかも予選落ちしたチームとは僅か3秒差、一寸先は闇だった。

 箱根駅伝本戦は、主力の村上選手がエントリーに入らず、さらに暗雲が立ち込めた。それでも、往路はキピエゴ選手が走った2区や、激坂王で適性を見せていた弓削選手が5区山登りで区間11位、往路は14位で食らいつきました。

 しかし2年連続山下りを任された髙田選手が腹痛で失速すると、7区で見た目で最下位。8区で全チームで唯一の繰り上げスタートになると、9区もブレーキ。結局、総合でも最下位で大手町に戻ってきました。

 今年の2月に、山学大の上位時代を知る大崎悟史氏が駅伝監督に就任、全日本予選では上級生で固めた前半の組で健闘。終盤の組は留学生以外はやや力負けした形で10位。ただ、昨年の今頃よりは良かった印象も。単純に、正月から3つ順位を上げる必要がある山学大、戦力をまとめたい。

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新チーム各学年戦力分析

※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは1部

4年生主力選手について

村上大樹④29分10秒00/13分48秒82≪24全予1組8位、23予87位、関東IC5千、箱3区19位≫
徳田秋斗④29分17秒30/14分19秒21≪24全予2組23位、箱7区23位、23予71位、全予2組22位≫
(新本 駿④29分17秒59/13分59秒51)
(砂川大河④29分16秒68/14分21秒76≪23予435位、22全予3組22位、関東IC1万、21:予260位≫)
大西 陸④29分23秒20/14分15秒68≪24全予3組35位、23予257位、22予175位≫
土器屋快都④29分37秒63/14分18秒12≪22全予1組36位≫
髙田尚暉④29分40秒12/14分08秒91≪24関東IC1500m6位、箱6区21位、23予277位、関東IC1500m6位、箱6区10位、22予76位、箱3区19位、21:予83位≫
長谷田英義④29分51秒13/14分12秒09

 4年生が意地の走りができるかどうかは大事になってきます。エース格は村上選手で、留学生以外では日本人で唯一の5千m13分台ベストを持つスピードランナーです。箱根は2年時に往路3区を経験しています。今年の箱根駅伝は、故障で16人のエントリーの時点で外れてしまいました。何とか夏前に復帰して、全日予選1組8位とチームの流れは作りました。秋までに全快になれば、他校のエースと戦えるはずです。

 その他の選手がどれくらいでまとめることができるか。昨年急成長して、予選でチーム上位となる徳田選手に、2年連続箱根予選を走っている大西選手は、長い距離に一定の目途が立っています。1年時から箱根を走っている髙田選手は、ここ2年は関東IC1500mにチャレンジして2年連続で6位入賞。秋のロードシーズンにもう一度長い距離踏ん張れれば、かなり力になります。

 また、5年生でチームに残っている新本選手は、規定で出場できないですが、記録会にも精力的に参加して、走りでチームを引っ張っています。それと、2度箱根予選を走るなど、主力候補になっていた砂川選手は、故障が続いたこともあり、夏合宿よりマネージャーとして活動。選手経験のある裏方の支えが、連続出場への後押しになれば。

3年生主力選手について

J.ムトゥク③27分23秒09/13分18秒18≪24全予4組1位、関東IC1万1位、23予3位、全予4組2位、関東IC1万1位、22予4位、日本IC5千3位≫
平八重充希③28分51秒49/14分18秒64≪24全予2組12位、箱9区22位、23予209位≫
溝永怜央③28分56秒81/14分18秒23≪24全予1組14位≫
品田滉人③29分28秒66/14分18秒16≪23関東IC3障8位≫
勝山陽翔③29分47秒32/14分19秒20
徳永 心③29分48秒34/14分27秒55
塚本陸斗③30分07秒33/14分41秒48≪24関東IChalf20位、23予206位≫
伊藤 要③30分11秒33/14分24秒12≪24関東IC3障7位≫
友村 輝③30分15秒22/14分28秒36
弓削征慶②30分35秒67/14分43秒86≪24箱5区11位≫
阿部 塁③30分36秒71/14分30秒59

 ここのところの山学大の留学生は非常に安定して強いですね、その1人ムトゥク選手は、関東IC1万mで2年連続2位になるなど、相変わらずの高パフォーマンスを披露。全日予選でも、チームの通過が苦しい状況の中、気を吐いて全体トップのタイムを出しています。持ちタイムも、日本学生記録に近い水準まで引き上げています。もう一人の留学生も強いですが、出走できれば箱根予選では60分台など、大きな貯金をもたらしそうです。

 日本人も伸びてきている選手がいますね。全日予選でまずまず健闘していた平八重・溝永選手が、それぞれ1万m28分台を記録。春の成長株となっています。箱根予選でも大きく順位が上がるか。関東ICハーフでは、前年の予選206位だった塚本選手がまずまず踏ん張って20位、ここの力をつけつつありますかね。

 このほか、長期離脱中ですが、昨年1万m29分28秒を記録するなど伸びかけていた品田選手、今年関東IC3障で7位入賞を果たした伊藤選手は学生ハーフで65分台で走破していて長い距離もいけます。なお、もし予選通過ができれば、箱根山登りは弓削選手が目処が立っているだけに、この学年中々味が合って面白いと思います。

2年生主力選手について

B.キピエゴ②27分51秒65/13分30秒88≪24関東IChalf1位、箱2区9位、23関東IChalf1位≫
和田瑛登②29分06秒98/14分20秒42≪24全予4組37位、箱4区17位≫
占部大和②29分17秒03/14分17秒76≪24全予3組26位、箱10区19位、23全予2組38位≫
田原匠真②29分30秒89/14分28秒71
土生慶人②29分30秒90/14分41秒54
宮地大哉②29分47秒78/14分10秒79
南葉聖琥②30分17秒92/14分36秒04≪23関東IC3障≫
牧野海斗②30分48秒13/14分39秒91
平井 翼②30分20秒62/14分20秒70
楮本勝紀②31分28秒09/14分34秒78
伊東 駿②31分28秒37/14分29秒54
傳法谷元②/14分33秒18

 もう一人の留学生キピエゴ選手も相当強いですよね。箱根駅伝は、彼の方が出てきてびっくりしました。上尾ハーフの結果が良かったのもあったでしょうか。67分22秒の区間9位と、当時1年生としてはまずまずの結果。関東ICハーフでは、2年連続優勝して、相変わらずタフネスぶりを発揮しています。秋シーズンの主要大会の出場がどうなるか分かりませんが、着実に成長してきていると思います。

 日本人はエース候補が2人いますね。今年の箱根駅伝では4区に和田選手、10区に占部選手が出場。それぞれやや力負けの区間17位と19位でしたが、区間10位付近とは大きく差がなかったので、このあたり出ごたえが掴めていればと思うランナーです。和田選手は、学生ハーフでも63分48秒とまずまずまとめていましたね。全日予選では3組に占部選手、4組に和田選手が入りましたが、さすがに厳しかった。揉まれて箱根予選で強くなっていればと思います。

 このほか、同じく学生ハーフで65分台で走り、今年29分30秒と自己ベストを伸ばしている土生選手あたりも箱根予選で力になれそうな成長曲線を描いています。あとは、高校時代から実力があった田原・宮地選手らの復活を待ちたいです。

1年生主力選手について

大杉亮太朗①14分15秒78/29分54秒96≪24全国5区21位、23高校1区12位≫
阿部紘也①14分22秒95/29分53秒22
大弓陽可①14分32秒20
松岡一星①14分33秒69/30分10秒54≪24全国1区31位≫
高橋楓河①14分35秒58≪24全国5区23位、23高校1区32位≫
北本瑞希①14分35秒82
枡田健伸①14分39秒58≪23高校4区39位≫

 1年生は、さっそく1万mに挑戦した選手がいますね。阿部選手は29分台を大学に入ってから出していますし、松岡選手も30分10秒の持ちタイム。2人とも全日予選のメンバーに入っていて、もしかすると走るかも…と思わせました。箱根予選こそ走れるでしょうか。

 あとは、じっくり成長をみたいところ。その中で、一番持ちタイムのいい大杉選手は、高校駅伝で1区13位の好成績を持っていますので、今後の成長に期待。他にも高橋選手ら全国駅伝経験の選手がいますね。まずは秋での記録が楽しみです。

PR 山学大箱根ランナー高橋しんさん作

【まとめ!】箱根駅伝2025へ向けて

・3年ムトゥク&2年キピエゴ選手と留学生は高レベル
・3年平八重溝永選手、2年和田占部選手らが台頭中
・最後は4年生村上徳田髙田選手ら足並みがそろうか。

 留学生は本当に強い。持ちタイムもさることながら、ムトゥク選手は関東IC1万m連覇、キピエゴ選手はハーフで連覇。どちらが箱根予選を走るにせよ、かなりの貯金をチームにもたらすでしょう。

 これに日本人がどこまで呼応できるか。全日予選では、日本人の主力選手たちは、まだ他校のエースと戦うのはもう少し、ただ序盤の組は戦えていたので総合力は一定の目途が立っていそうだ。

 エース候補に浮上しているのは、全日予選で終盤の組に抜擢された2年和田・占部選手。それぞれ箱根駅伝も経験して、着実にレベルアップしているところ。さらに、全日予選序盤の組を走った選手で、3年平八重・溝永選手が1万m28分台を達成。このあたりは、戦力として目処が立ちそうだ。

 あとは4年生がどれだけまとめられるか。前年の箱根予選チーム上位だった村上・徳田選手が春は本調子ではなかったですが、全日予選は間に合った。スピードのある髙田選手らも秋シーズンが楽しみ。総合力で、連続出場を保ちたい。