新年度ももう前半戦が終了しました。各大学ある程度の収穫と課題があったのではないでしょうか。当サイトでも、大学長距離各チームの2024年度のメンバーの紹介と実績、簡単な戦力分析を行いたいと思います。もちろん、新入生も紹介していきます。
箱根駅伝で総合優勝に挑む國學院大学。ダイヤの原石を集めるスカウト術とは?
「まずは國學院の売りは何なのかをはっきりさせること」(前田康弘監督)@kokudai_ekidenhttps://t.co/ayJWL6iBHV
— 集英社スポルティーバ (@webSportiva) May 10, 2024
続いて、
マラソンもトラックも快進撃!ついに頂きへ!
國學院大學です
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【國學院大學】第101回箱根駅伝2025へ~新入生情報や戦力分析&持ちタイムなど!
昨年度は、もどかしい戦績が続いたのではないか。打倒駒大と意気込んだものの、出雲駅伝は直前に体調不良者が何人も出て総合4位、そこから立て直した全日本大学駅伝こそ総合3位。ところが、箱根駅伝の16人エントリー付近でインフルエンザが蔓延。
一旦は、シード権も諦めることもよぎった前田監督ですが、走れた選手は強かった。2区平林選手が66分台の好走で大きく順位を上げ3区青木選手で上位の流れに。また、辻原・吉田選手ら1年生を複数起用する布陣ながらも、総合5位。底力は見せた。
そして、今年度平林・山本選手らが最終学年に、三大駅伝制覇を狙っていく態勢に。マラソンでも結果を出した平林選手だけでなく、各選手自己ベストが続出。2年生からも1万m28分台前半を出す選手が出てきて、なんと10000m上位10名平均は、夏前にトップに!もう一度戦力をまとめ直してみる。
新チーム各学年戦力分析
※持ちタイムは8月1日地点
※関東ICは2部
4年生主力選手について
【New Leaders】陸上・駅伝
上半期の目標は「出るレースで勝ち切る」。月ごとの目標設定シートにも全員が右上に書き込んでいます。そこまで徹底している狙いとは。#國學院大學 主将・ #平林清澄 勝ち切ることを徹底した先に見すえる「箱根駅伝総合優勝」@kokudai_ekidenhttps://t.co/mK0SuBdaYZ— 4years. (@4years_media) May 1, 2024
平林清澄④27分55秒15/13分55秒30≪24箱2区3位、23全7区1位、出6区4位、箱2区7位、22全7区4位、出3区6位、箱9区2位、21:全7区3位、出6区5位≫
山本歩夢④28分16秒92/13分34秒85≪24関東IC5千9位、23全2区11位、出4区6位、箱3区5位、22全2区7位、出2区6位、箱3区5位≫
板垣俊祐④28分50秒75/14分00秒93
鶴 元太④29分07秒53/14分13秒64≪22関東IChalf8位≫
木村文哉④29分16秒13/14分09秒31
沼井悠斗④29分19秒33/14分08秒85≪21全5区11位≫
三潟憲人④29分20秒81/13分54秒06≪23関東IC1500m、22関東IC1500m≫
原 秀寿④29分26秒05/13分50秒43≪24関東IC5千13位、23関東IC3障8位、22箱6区17位≫
本山凜太朗④29分27秒89/14分16秒88
中川雄太④29分34秒08/14分32秒93
吉田 鍾④29分34秒62/14分15秒12
青木洸生④29分32秒99/14分06秒92
佐藤快成④30分35秒34/14分23秒04≪23箱10区4位≫
まずこの世代が強いからこその優勝宣言ですね。1年時から箱根9区2位と大活躍していた平林選手がついに最終学年。今年の箱根駅伝2区で66分台をマークし、チームを上位の流れに乗せると、大阪マラソンでは2時間6分台の好タイムで優勝!早くからマラソンを見据えていたことは聞いていましたが、ここまで上がってくるとは!?
先はさすがに疲労抜きとなりましたが、7月ホクレンでは1万m27分58秒とベストに迫りました。彼がエース区間や箱根のタフのあの区間を走れる状態に仕上がれば、高い目標を掲げることができるのかなと思います。
そして少しずつ復調してきている山本選手。1年時から箱根3区での快走がまだ鮮明に記憶に残っていますね。昨年度の駅伝は夏合宿から故障がちでいい走りとなりませんでしたが、関東IC5千m9位と戦えるところまで戻ってきました。出雲から戦うには彼の力は必要です。
あとはレギュラーにもう少しのところまできている選手が多くいますね。1万m28分台を記録した板垣選手や、1年時に箱根6区を走って今年は関東IC5千決勝進出などまた主力候補として上がってきた原選手ら、1万m29分前半のタイムを持っている選手がずらり。
ロードということだと、ハーフ62分台を出して一旦は箱根レギュラーとまで言われた鶴選手に、箱根10区で高いロード適正を見せたことのある佐藤選手らもいますね。このあたりが走れるなら、4年生だけでもかなりの選手層を築くことになります。
3年生主力選手について
青木瑠郁③28分02秒00/13分48秒61≪24関東IC1万8位、箱3区4位、23全5区3位、出2区8位、関東IC5千5位、箱1区12位、22全5区1位、出1区7位≫
上原琉翔③28分16秒76/13分45秒58≪24関東IC1万9位、箱5区17位、23全3区3位、出1区3位、関東IC1万、箱7区6位≫
高山豪起③28分25秒72/14分16秒52≪24関東IChalf3位、箱10区10位、23全4区4位、出5区4位、関東IChalf7位、箱8区13位≫
嘉数純平③28分40秒16/14分08秒61≪23全6区5位、関東IC1万≫
田中登馬③28分45秒92/13分57秒14
渡辺峻平③28分52秒17/13分58秒34
吉浦 悠③30分08秒81/14分14秒69
鎌田匠馬③/14分18秒66≪24箱8区6位≫
少数精鋭の3年生がどこまで上がってくるかは、かなりカギになります。スピードということではやはり青木選手が高い。箱根3区もかなり突っ込んで入って区間4位と粘りました。関東IC1万mで8位入賞すると、ホクレンでも28分前半。安定感がありますね。好調なら駅伝で自分のペースで行けますから、どこの区間でも起用できそう。
また、昨年ブレイクした選手の一人の上原選手も、1万m28分16秒と、自己ベストを更新してさらに走力アップ!箱根駅伝は、5区山登りで身体が冷えてしまったようですが、出雲1区・全日本3区での区間3位激走は記憶に新しい。今年こそエース区間で戦いたいですね。
これに長距離ロードということになると高山選手が本当に強い。箱根はインフルエンザ明けでしたが、出雲・全日本は得意距離より短い中で区間4位奮闘。関東ICハーフは昨年の7位から3位に浮上。その後、苦手意識も合ったトラックで1万m28分25秒ベスト、徐々に揃いつつあります。
また、一度大学駅伝を走っている嘉数選手も1万m28分40秒ベストと、確実に走力をつけてきています。春先はあまり出番はなかったですが、箱根8区で粘りある走りを見せていた鎌田選手がいます。田中・渡辺選手も1万m28分台と戦力候補に。秋の実りが楽しみです。
2年生主力選手について
野中恒亨②28分17秒98/13分49秒18≪24関東IC1万10位≫
辻原 輝②28分27秒93/13分43秒35≪24関東IChalf7位、箱4区4位、23関東IC5千11位≫
後村光星②28分30秒39/13分47秒46≪24関東IC1万11位、箱6区10位、23全1区6位、全国4区8位≫
田中愛睦②28分56秒95/14分05秒62≪24関東IChalf16位、箱7区7位≫
山倉良太②29分08秒49/14分02秒12
吉田蔵之介②29分09秒06/14分17秒85≪24箱9区7位≫
児玉虎太郎②29分13秒32/14分23秒45
武田寧登②29分27秒40/14分14秒02
森 和翔②29分58秒99/14分08秒31
廣瀬弘汰②/14分18秒89
2年生の勢いが凄いですね。1年時からかなりタイム伸びがいいなと思っていましたが、もう部内はおろか他校の主力と変わらないタイムを出してきています。箱根4区で区間4位と好走していた辻原選手は、関東ICハーフ7位とロードの強さを見せた後、5千13分43秒・1万28分27秒と連続で好走しています。
また、全日本・箱根と連続で選ばれている後村選手も1万m28分30秒まで伸ばして関東IC1万m11位好走、箱根7区を走った田中選手も順調に推移しています。これに、駅伝はまだ走っていない野中選手が1万m28分17秒まで伸ばしてきていて、一気新戦力候補となっていますよね。出雲駅伝から出走してもおかしくないでしょう。
この他にも、箱根駅伝でも、著名人の息子さんで話題になった吉田選手も、長い距離に対応できている頼もしい選手。春は試合に中々出れなかったですが、また秋以降になりますかね。この世代の伸びは凄いので、チーム強化もかなり進んでいると言えるでしょう。
1年生主力選手について
#大学駅伝春夏号 は明日6月24日(月)発売。
ルーキー特集では #國學院大 の #中川晴喜 #岡村享一 #尾熊迅斗 #浅野結太 #桶田一翔 #飯國新太 (左から)が、 #箱根駅伝 への思いを語ります。キーワードはお風呂です。
Amazonhttps://t.co/PNse4yiqhQ pic.twitter.com/yaAHHwNuUG— 陸マガ(陸上競技マガジン) (@rikumaga) June 23, 2024
浅野結太①13分47秒17≪23IH5千13位≫
中川晴喜①13分56秒05≪24全国1区8位≫
飯國新太①13分56秒21/28分49秒49≪24全国5区8位、23高校1区11位、IH5千12位≫
尾熊迅斗①13分59秒27≪24関東IC1500m7位、23IH1500m7位≫
岡村享一①14分05秒47
桶田一翔①14分13秒80≪24関東IC3障8位、23IH5千≫
佐々木朱里①14分20秒84≪24全国1区39位≫
池田真大①14分24秒0/30分06秒0
鼻野木悠翔①14分24秒69
藤尾岳穂①14分24秒80/30分17秒18≪23高校4区14位≫
大槻駿斗①14分25秒6
塚本瑞起①14分27秒09≪24全国5区13位≫
海老原慧①14分27秒1
蟹江隼永①14分27秒3≪23高6区9位≫
吉田滉太朗①14分38秒30
添田陽大①14分38秒61
加藤草太郎①14分50秒3
1年生はまたタレントぞろいですよね。IH5000mで決勝まで進出している浅野・桶田選手や、全国駅伝で主将区間を走っている中川・飯國選手に、持ちタイムは上位となる岡村選手らがまず新戦力候補になってきますよね。
この中で、関東ICでは尾熊選手が1500m、桶田選手が3000m障害で出場。どちらも8位以内に入り入賞を遂げています。これらの種目もある程度レベルが高いですから、大学のスピードを経験で来ているのはいいですね。また、浅野選手が7月の大会で13分47秒の自己ベストをマーク。飯國選手は高校時代に出した1万m28分49秒には及ばずも、29分30秒。大学の練習をこなしながらの中、少しずつ調子を上げていますね。
各学年にエースがいるので、中々1年生から大学駅伝メンバーに入っていくのは大変になってくるのかなと思いますが、まずは、1万m28分台なり出しながら、長い距離に対応していく身体が出来ていけばと思います。
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【まとめ!】箱根駅伝2025へ向けて
・3年青木&上原&高山選手がさらなる強化
・2年生辻原&野中&後村選手ら早くも1万m28分前半へ
やはり各学年高いレベルのエースが揃ってきていますね。マラソン2時間6分台まで早くも到達した平林選手、夏を超えてまた絶好調の状態に戻ってきたならば怖い。箱根駅伝はエース区間2区は勿論、山登りということも考えられます。
勿論、そのオーダーにするためには、他の選手で往路4区間を戦えるようにならなければなりません。充実しているのは3年生で前回箱根3区と5区の青木・上原選手、さらにロード型の高山選手もスピードが付いてきています。
2年生にも勢いがあって、箱根を走っている中では辻原・後村選手が早くも1万m28分半ばを切ってくるタイムをマーク。さらにまだ駅伝未経験の野中選手が28分17秒とチーム内有数のタイムに。ここまでくると大学駅伝制覇は見えてくる位置ですね。
これに4年生山本選手がどこまで復活できるか。関東IC5千9位以降は、試合に出なかったですが、高いスピードで必ず大学駅伝で必要な選手。相手のほうが大学駅伝は熟知しています。昨年は夏を超えて体調不良者が出てしまったので、万全の状態で出てくると面白いチームなのは間違いない。
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【【結果も!】2022年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】
姉妹サイトより
【箱根駅伝アニメ:風が強く吹いている完走】
【競馬重賞予想!~予想も一流よ!~】