2024年6月23日(日)に、
全日本大学駅伝2024関東地区予選会のエントリーが出ました。

　20チームから、本戦に進めるのは7校だけ。正直、ここから7校に絞れるのか！？と思えるくらい戦力が高いチームが増えてきていると思います。

　まずは全エントリーを見て、簡単な雑感となります。

[全エントリー]全日本大学駅伝2024関東地区予選会

関東学生陸上競技連盟

名前学年１万mベスト/５千mベスト

大学順は、前年度の箱根駅伝・予選会の順番に並び替えています。

小文字青文字は主なエントリー漏れ

東海大学

　何人か4年生主力選手が外れてしまったものの、現状のスピードランナーが多数エントリー。エースの花岡選手と並んできた兵頭選手がエース。この2人が最終組に入れれば強力。梶谷・五十嵐選手ら4年生がまとめられれば通過濃厚だ。

東洋大学

石田洸介④28分08秒29/13分34秒74
小林亮太④28分12秒77/13分55秒81
梅崎　蓮④28分39秒97/14分08秒40
西村真周③28分45秒98/13分50秒46
岸本遼太郎③28分58秒16/14分06秒84
網本佳悟③29分03秒08/14分00秒01
永吉恭理④29分09秒13/14分15秒29
久保田琉月②29分19秒09/14分05秒71
松井海斗①29分25秒31/13分51秒77
宮崎　優①29分25秒33/13分56秒76
内堀　勇①29分30秒43/13分57秒80
薄根大河②29分34秒14/14分16秒61
迎　暖人①29分52秒44/14分04秒47
松山④284217吉田④285634緒方③283667

　昨年度の不調からは完全に脱した東洋大。劇的復活したエース石田選手に、長くチームを引っ張った小林・梅崎選手も大きく成長。本戦を見据えた走りをするかもしれない。緒方選手らがいないのは痛いが、そのほかの選手の躍進も楽しみです。

順天堂大学

　4年生エースの離脱が痛いが、1年生が好調の順天堂大。玉目・川原選手がどのくらい走れるか。これを、海老澤選手や吉岡・村尾選手ら箱根ランナーが脇を固めていく形になります。本来のポテンシャルを発揮できれば、十分通過圏内に持ってこれます。

帝京大学

　帝京大は連続出場に向けて、ほぼ盤石のエントリーですね。大エースになっていきそうな4年山中選手に、箱根好走の小林・柴戸選手も、4年福島2年楠岡選手の故障からの復活組も記録会で調子良し。昨年以上の総合力で全日本予選に挑みます。

早稲田大学

　まさかの12人エントリーとなった早稲田大。とはいえ、花田監督になって、フルにしないのは今回が初めてではない。陣容はエース3年山口選手に、W4年石塚・伊藤選手に、山口選手ら期待のルーキーの姿も。スピードは屈指のチーム。関東ICも全力だった中、最後の調整でどこまで。

中央学院大学

　予選で苦汁を舐め続けている中央学院大。一部4年生の主力が外れた以外はほぼ万全。健在の4年生エース吉田選手に、稲見・近田選手ら育ってきた若手。堀田選手の復活もありましたね。吉田選手に頼るチームではないはず。あとは、かなり酷暑になる可能性もあるので、どこまで調整できるか。

日本大学

　復活を目指す日本大はほぼフルエントリー。ますます強力ランナーになってきた留学生キプケイメ選手に、安藤・中澤選手らが続いていく存在。また、箱根は走れなかった冨田選手が復調してきているのが心強い所。あとは、鈴木・大橋選手らが不調から脱しているか。思わぬ若手の抜擢もあるかもしれません。

日本体育大学

　ここのところ出場を逃している日体大がフルメンバー。エース山崎選手に、逞しくなってきた住原・分須・山口選手ら4年生。このほかにも平島選手ら1万m28分台～29分前半のランナーがずらり。元々通過は得意としていたチームなだけに、今回のメンバーなら、気が付けば圏内とかつての姿が戻ってきそうだ。

明治大学

　ここのところチームとして結果が出ていない明治大。メンバーは揃ってきていて、3年生エース森下選手と2年綾選手と、前年最終組で好走した選手が健在。前年はブレーキした組があって最終的に通過ラインに届かなかっただけに、尾崎・堀・吉川・大湊選手の主力や、今年急成長の東原選手ら総力戦で戦えるかどうか。

法政大学

　今年こそ通過したい法政大。抜けたエースはいなくなりましたが、総合力は高くなっています。4年生武田・宮岡選手に、小泉選手も少しずつ続けてしゅつじょうできるようになってきています。3年矢原・清水、2年野田選手ら、おそらく出場機会があればもっとベストが速くなるだろうという選手が揃っています。1組からうまく滑り出せれば。

駿河台大学

　3年前予選で次点、悲願の初出場を目指す駿河台大。留学生は珍しくWエントリー、さらに東泉選手が5千m13分27秒ベストで覚醒の兆し。2年古橋選手も上り調子で、小島選手ら1年生も距離に対応。箱根を走った長田選手らも自己ベストを伸ばしてきていて、徐々に粒ぞろいになっっていますね。流れに乗っていければ、勢いが出そうで面白い。

山梨学院大学

　まずは留学生が2人とも強力の山学大。ムトゥク・キピエゴ選手どちらも強いですが、ベストはムトゥク選手の更新が目覚ましいかな？日本人が、関東ICで姿を見なかったので心配していましたが、徳田・占部・和田選手ら箱根メンバーや、村上・大西選手ら4年生主力選手がほぼフルエントリー。上向いた中で、予選を迎えられそうなのはプラス材料だ。

麗澤大学

　全日本予選善戦が増えてきた麗澤大。留学生がどちらも強力で、ネイヤイ・ｷﾌﾟﾄｩｰ選手とも5千m好記録で臨戦態勢に。日本人は4年生に主力が多いので、鈴木・牛ノ濱・工藤選手らが、どのくらいまとめてこれるか。廣瀨選手の穴が痛いが、課題の選手層がどれくらい上がっているかも注目。

専修大学

　新留学生マイナ選手がエースとなった専修大。日本人も例年以上に仕上がっていて中心になってきた3年生の新井・藁科・福田選手に、勢いのある上山選手選手や実力者大西選手らがいる2年生とメンバーはまずまず揃っている。昨年も下級生中心に、途中まで健闘。そこから、どこまで上がるか楽しみな面もあります。

東京農業大学

原田洋輔③28分58秒83/14分20秒38
田岡航一④29分27秒57/14分23秒87
深堀　優③29分27秒85/14分04秒46
圓谷吏生③29分32秒00/14分22秒97
栗本航希②29分36秒42/14分24秒29
西　　樹④29分39秒18/14分29秒20
菅原昇真③29分44秒05/14分43秒39
菅野優空①29分57秒23/14分22秒09
植月俊太②30分11秒91/14分14秒73
小島岳斗④30分48秒69/14分33秒27
菅原匠人①5千14分18秒67
鈴木真琴②5千14分35秒77
前田④272152吉村③291414髙島④292956

　東農大のエントリーがびっくり。なんと大エース前田選手の名前がなし。日本選手権での大激走が響いたのかどうか…。その中で、4年田岡選手や、3年原田・深堀・圓谷選手らがどれだけやれるか。3年間試合出場の無い中エントリーの4年生小島選手も気になります。

国士舘大学

　昨年サプライズ通過を果たした国士舘大。その時より、日本人の選手層は確実に上がっていて、4年西田、3年生駒・瀬川選手がエース格として大きく成長。ルーキー今堀選手らも勢いがあり、さらに4年中島選手が復活。あとはカマウ選手の仕上げが間に合っているかどうか。

神奈川大学

　底上げ急務の神大ですが、現時点でのフルメンバーはほぼ揃いましたかね。4年生中原選手に、主力の宮本・新妻・堺選手に、復調傾向にある高島選手に、滝本選手ら成長途上の2年生のメンバー。新メンバーで、どこまで上位校を食えるか。

立教大学

　今年こそ初出場を狙う立教大。3年馬場・國安選手らが順調に成長してチームの柱に。4年も山本選手がエントリー漏れした以外は、林・稲塚・安藤選手ら健在。1年生鈴木選手も早くに頭角を現して楽しみ。昨年の次点から、浮上してもおかしくない雰囲気です。

亜細亜大学

　亜大はエース片川選手を初め、4年生の主力選手の多くがエントリー漏れ。その中でどれだけ戦っていけるかということに。モゲニ選手は27分台を出すなど順調なので、杉谷選手らがどれだけ食らいつけるか。

流通経済大学

　20番目ギリギリで出場権を勝ち取った流通経済ですが、エース格は強い。留学生のムテチ選手だけでなく、日本人も長谷川・森川選手ら28分台の選手がします。芳口・小島選手ら29分台の選手もいるので、噛み合えば面白いチームです。

全チーム10000m平均・まとめ

　トップは東海大、ついで東洋大・早大ら、通過有力と元々言われていたチームはやはり強い。通過ラインは持ちタイム参考ですが、8人が28分台相当の走力が、通過には必要ということで激選ですね。記録会を重視していないチームもありますし、留学生強いのでワンチャンスあるチーム、春先は良くなかったけど、ここにきて調子が上がってきているチームも含めて、正直上位18チームの中から7チームの椅子取りゲームになりそうです。

　22日(土)に、組エントリーが発表されますので、それまでに組エントリー予想しながら戦力分析をしていきます。