2024年5月9日(木)~12日(日)にかけて、第103回関東インカレ陸上が行われています。
5/9〜12 #関東インカレ @国立
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箱根駅伝や大学長距離を中心としたサイトのため、長距離5種目(1500m・5000m・10000m・ハーフマラソン・3000m障害)の結果速報やレース詳細についてまとめています。
こちらは決勝1種目目の10,000mの結果速報やレース詳細となります。
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【10,000m】関東インカレ陸上2024
17時50分:男子10000m1部
18時35分:男子10000m2部1組・3部
19時台:男子10000m2部2組
レース詳細・結果とまとめのコメントです。
男子10000m1組
早大伊藤選手を先頭に、順大吉岡選手が続く形で集団が形成される。1000m2分50秒とまずまずのペース。留学生は集団前目付近、伊藤選手が引っ張り続ける。
3000m過ぎてになり、前年優勝の山学大ムトゥク選手に、前年2部優勝の城西キムタイ選手が前に出て引っ張り出す。一気に縦長になり、ついていく日本人は数名。東海大花岡・早大伊藤・東洋石田選手ら6名程の8名の集団に。
花岡選手が積極的にムトゥク選手の後ろへ。昨年と同じ展開に。4000m通過は11分09秒で、この1000mは2分43秒と大幅にペースアップしている。
5000mを過ぎて、ムトゥク選手がそのまま単独トップへ。花岡選手が食らいつくが、その差は10mほど。単独3位に城西キムタイ選手、4位集団に東洋大小林・石田選手に、早大伊藤選手ら何人かの日本人集団となっている。
7000m19分32秒でムトゥク選手が通過。単独2位で花岡選手、キムタイ選手は3位集団に吸収。東洋石田選手らが引っ張る6名の集団、東洋が2名、中大、城西2名、順大1人早大伊藤選手は後退している。
8000mを過ぎてムトゥク選手先頭も、後続が詰まってきたように見える。2位集団に花岡選手が吸収、東洋石田・城西キムタイ選手らが引っ張って、先頭のムトゥク選手を追い上げに掛かる。集団は中大溜池・順大玉目選手などもまだついている。
残り1週ムトゥク選手が何度も振り返りながら入る。2位集団は3秒程の差でキムタイ・平林、東洋石田選手らが追いかける。残り200m平林選手がスパートをかけてムトゥク選手に襲い掛かる。
だが、ムトゥク選手も、残り100mで切り替え逃げ切り。28分04秒の好タイムで連覇を果たす。僅かな差で2位平林選手が日本人トップ、3位城西キムタイ選手がゴールした。
【#関東インカレ】
男子1部10000m
気温18.6℃ 湿度44.7% WBGT13.4℃
🥇ムトゥク(山梨学院大)28:02.29
🥈平林樹(城西大)28:03.13
GGN13:39.77のPBから5日で平林が日本人トップ! pic.twitter.com/N9cPfDcua2— 太田 涼 (@Ryo504) May 9, 2024
🥇J.ムトゥク③28分02秒29 山梨学院大 +8点
🥈平林 樹④28分03秒13★ 城西大 +7点
🥉ヴィクター キムタイ③28分04秒93 城西大 +6点
4位溜池一太③28分07秒82★ 中央大 +5点
5位花岡寿哉③28分08秒26★ 東海大 +4点
6位石田洸介④28分08秒29★ 東洋大 +3点
7位小林亮太④28分12秒77★ 東洋大 +2点
8位玉目 陸①28分13秒67★ 順天堂大 +1点
9位住原聡太④28分41秒88★ 日本体育大
10位安藤風羽④28分44秒93 日本大
11位伊藤大志④28分45秒23 早稲田大
12位金子佑太朗④28分45秒92★ 筑波大
13位工藤慎作②28分53秒41 早稲田大
14位分須尊紀④28分55秒20★ 日本体育大
15位山平怜生④28分55秒84 中央大
16位ピーター ワンジル④28分56秒15 大東文化大
17位清水郁杜③28分56秒18★ 法政大
18位棟方一楽②28分59秒06 大東文化大
19位武田和馬④28分59秒17 法政大
20位生駒直幸③29分02秒62 国士舘大
21位海老澤憲伸④29分06秒26 順天堂大
22位冨田悠晟③29分10秒16 日本大
23位安田陸人③29分13秒99★ 慶應義塾大
24位鈴木健真③29分15秒55 城西大
25位吉岡大翔②29分23秒19 順天堂大
26位長谷川瑠④29分27秒40 流通経済大
27位間瀬田純平③29分28秒56 早稲田大
28位尾崎健斗④29分31秒88 明治大
29位内堀 勇①29分34秒66 東洋大
30位矢原倖瑛③29分38秒40 法政大
31位永本 修②29分39秒19 東海大
32位小田恭平④29分57秒26 大東文化大
33位芳口彗人②30分09秒43 流通経済大
34位七枝 直①30分12秒45 中央大
35位堀 颯介③30分26秒52 明治大
36位甲斐涼介④30分38秒19 明治大
37位大橋 優④30分45秒11 日本大
DNS浦上③ 日体大
森川④ 流経大
木村④ 慶大
野島④ 東海大
★山学大ムトゥク選手、貫禄の2連覇!
途中までは昨年の再現になるのではないかと思ったのですよね。山学大ムトゥク選手がじわじわと後方を突き放していく走り。3000m~4000mで2分43秒のペースアップは凄まじかったですね。これに前年2部優勝の城西キムタイ選手や、前年も食いついた東海花岡選手が途中まで食らいつく形でした。5000mを過ぎて、ムトゥク選手が、そのまま抜け出していくかと思われました。
面白かったのが、キムタイ・花岡選手を吸収した2位集団が、8000mを過ぎてじわじわ詰まってきていたこと。そして、最後に、城西大のランナーがスパートをかけて何とか追い抜こうとしたところは見応えがありましたね。
最後は、ムトゥク選手が意地を見せて逃げ切るわけですが、タイムは2年連続で28分一桁をマーク。決して、ムトゥク選手が伸び切らなかったわけではなく、全体的にレベルが高くて後方も食らいついたというのは良かったですね。その中で、連覇を果たしたムトゥク選手は強い。今度こそ駅伝で姿を見たいですね。
★城西平林選手躍進の2位!キムタイ選手とともに表彰台へ!
そして話題になったのが、城西大のエース躍進。キムタイ選手はさすが。昨年度は2部とはいえ、5千m・1万mの2冠。その後、駅伝で覚醒していったわけで、キムタイ選手としても、思い出深い大会かな?自己ベストではないにせよ、全体の3位と高いパフォーマンスを見せています。
これを上回ったのがびっくり!同校の4年生平林選手、2年連続復路9区を任されるなど長い距離で安定している選手ではありますが、ここにきて5千mも1万mとトラックで大幅自己ベストをマーク!関東ICで28分03秒の好記録を出したのは非常に価値がありますね。今年は、一気に箱根2区を走れるエースになっていきそうです。
★東洋4年石田選手初関東ICで6位入賞!小林選手とW入賞!
もう一つ印象に残ったのは、東洋石田選手の活躍。鳴り物入りで東洋大に入学しましたが、関東ICは4年目で初挑戦。ここにきて連戦できるようになってきたので、もちろん注目は高かったのですが、固唾をのんで見守った駅伝ファン多かったのではないでしょうか。
それが、2位集団をかなり長い時間引っ張って、6位の着順以上に強いレースを見せましたね。あれが、駅伝で中盤のタフな区間になると、あの1年生の時に見せた連続区間賞の走りになるんだなと思います。まずは無事に、入賞圏内という実力を見せれて良かった。
そして、この1年以上チームを引っ張ってきた同学年小林選手もしっかり成長。28分12秒差と、石田選手と僅か4秒差となる大幅自己ベスト!4年生が強い時の東洋大は強い、このままチームが成長すると、本当に東洋大の駅伝シーズンが楽しみになります。
★中大溜池・東海花岡選手成長の入賞!1年玉目選手大健闘8位!
このほか、成長がありましたね。3年生は中大溜池・東海花岡選手が4位と5位。花岡選手は昨年のように単独2位でゴールできなかったのですが、実は全体のレベルが上がっていただけであって、花岡選手も自己ベスト。27分台のチャンスも出てきた形だ。
これに食いついたのが中大溜池選手。駅伝での活躍もしていましたが、トラックの活躍も元々かなり見込まれていた選手。1万mも28分07秒までタイムを上げてきましたね。ここまでくると駅伝だけでなく、さらにその上の舞台も楽しみになってくるタイムです。
そして最後まで集団に食いついたのが、驚き!順大1年の玉目選手。確かに、中学3000mトップで、高校時代も5千m13分台を出していたランナーですが、関東ICでいきなり28分13秒大幅ベスト!順大としても嬉しい誤算ではないでしょうか。全日本予選など、俄然次のレースが気になりますね。
このほか、9位は離れましたが、それでも28分台多く。日体大住原・分須選手や日大安藤選手、序盤積極的に走った早大伊藤選手、さらに筑波大金子選手も自己ベストで28分台。今回の1部では、4年生の逞しさが目立っていますね。
男子10000m2部1組・3部決勝
1000m2分52秒で通過。4000m11分53秒で神大酒井選手が先頭。最初の1000m早かったものの、そこからは1000m3分ペースで落ち着くことに。
中盤、暑さもありガクッとペースダウン。1000m3分15秒を刻んだ場面も。終盤は集団もばらけ、残り1周で帝京大の選手が独走、2位に中央学院大の選手となる。帝京大原選手がそのまま押し切ってトップでゴールしました。
1位原 悠太②29分24秒73 帝京大
2位近田陽路③29分32秒90 中央学院大
3部1位古川大晃(D4)29分35秒35 東京大学大学院
3位富永匠海④29分35秒99 拓殖大
4位大林洸己④29分36秒38 東京国際大
5位酒井健成③29分36秒60 神奈川大
6位塩路悠耀③29分45秒30 駿河台大
7位奈良大寿④29分46秒61 上智大
8位栗原 舜④29分55秒24 明治学院大
9位田岡航一④29分57秒73 東京農業大
10位救仁郷弓揮④29分59秒02 平成国際大
11位丹井遥斗④30分02秒49 上武大
12位矢板慈生④30分18秒37 日本薬科大
13位大森惇史④30分42秒74 亜細亜大
DNS銘苅④ 武蔵学大
DNS丹野② 芝浦工大
DNS喜早(M1) 大東大院
男子1000m2部2組
青学黒田選手が積極的に集団を引っ張り、早い段階で縦長の集団に。1000m2分46秒と、ここまでは1部を上回るペース。さらに麗澤大シュンゲヤ・上武大パトリック選手が出てきて、早いペースを維持。集団はいくつもの塊に分裂、かなり縦長になってきた。
3000m8分13秒の通過、パトリック・シュンゲヤ選手に、國學院大青木選手が食らいついて3人の先頭集団。10mほど離れて、創価大ら留学生数名に青学黒田選手ら日本人集団の4位集団が形成される。
4000mを過ぎて、ネイヤイ選手とパトリック選手のマッチレースに。青木選手は3位集団へ後退、3位集団も創価大や日薬大ら留学生が引っ張り、青学黒田・帝京・亜大らがつく。國學青木選手は集団の最後方へ。
5000m13分46秒でネイヤイ選手が通過。ネイヤイ選手がパトリック選手を突き放して独走状態に入る。パトリック選手は5000m過ぎに集団に吸収。創価大の留学生の選手が引っ張っていく。日本人は青学黒田・帝京山中・亜大片川選手の3選手に絞られる。
ネイヤイ選手が終盤に入っても先頭だが、創価大ムチーニ選手が追いついてくる。ただ、ネイヤイ選手も懸命に突き放そうとする。単独3位には青学黒田選手が食い下がる。
9000mは25分01秒、27分台のペースを維持して進む。ネイヤイ選手は歯を食いしばっているも粘りの走り。ムチーニ選手がその後ろピタリマークする形。残り1週、ムチーニ選手がスッと前に出て、ここで初めて先頭に。ただ、ネイヤイ選手も懸命に食い下がる。
残り100mネイヤイ選手が並びかけて、再び抜き返して先頭へ!ムチーニ選手を競り落として先頭でフィニッシュ。2位ムチーニ選手、3位青学黒田選手、4位帝京山中選手らが続く形となった。
🥇D.ネイヤイ③27分41秒11★ 麗澤大 +8点
🥈S.ムチーニ②27分41秒52 創価大 +7点
🥉黒田朝日③27分52秒02★ 青山学院大 +6点
4位山中博生④28分04秒54★ 帝京大 +5点
5位K.パトリック③28分05秒64★ 上武大 +4点
6位デニス キプルト②28分09秒72 日本薬科大 +3点
7位吉田 響④28分12秒01★ 創価大 +2点
8位青木瑠郁③28分16秒32 國學院大 +1点
9位上原琉翔③28分16秒76★ 國學院大
10位野中恒亨②28分17秒98★ 國學院大
11位白石光星④28分23秒99★ 青山学院大
12位R.ロンギサ②28分26秒32 拓殖大
13位片川祐大④28分34秒10 亜細亜大
14位馬場賢人③28分40秒67★ 立教大
15位ビニアム・テスファイゼラツィオン②28分50秒61 武蔵野学院大
16位ジョセフ ムイガイ②28分53秒24 平成国際大
17位海村 蓮④28分53秒69 上武大
18位小暮栄輝④28分58秒01 創価大
19位稲見 峻②29分04秒61 中央学院大
20位若林宏樹④29分05秒88 青山学院大
21位新井友裕③29分11秒37 専修大
22位宮本陽叶③29分15秒05 神奈川大
23位國安広人③29分16秒74 立教大
24位小林大晟④29分26秒94 帝京大
25位伊藤蒼唯③29分36秒55 駒澤大
26位横尾 皓③29分54秒97 芝浦工業大
27位村松 丈③30分02秒57 東京経済大
28位強矢愛斗④30分03秒93 拓殖大
29位藁科健斗③30分12秒08 専修大
30位木村海斗④30分12秒46 東京国際大
31位原田洋輔③30分22秒54 東京農業大
DNFネルソン③ 桜美林大
DNF安原② 駒大
DNSレマイヤン② 駿河
DNS堀田④ 中学
DNS内山③ 芝工大
DNS佐藤④ 東国大
DNS桑田① 駒大
DNS福田③ 専大
DNS前田② 農大
★留学生対決は、今年は麗澤大ネイヤイ選手!驚異の27分41秒!
2部の方が留学生が多くて、タイムは凄く伸びることがありますね。今年は序盤から、麗澤大ネイヤイ選手と上武大パトリック選手が争う様相。途中でネイヤイ選手が抜け出していくかと思いきや、創価大ムチーニ選手がじわじわと追い上げていき、終盤マッチレースに。
残り1周を切ってムチーニ選手が前に出たものの、大きくはペースを上げられなかった。ネイヤイ選手が苦しそうな表情をしながらも、懸命のペースアップ。最後の直線まで続いた競り合いはネイヤイ選手に軍配!27分41秒を勝負レースに出してくるのですから強いですね。年単位でどんどんパフォーマンスが上がっています。
★創価大ムチーニ選手だけでなく、大まくりの吉田響選手が7位!
創価大ムチーニ選手は、惜しくも2位になるも、完全に創価大のエースの貫禄。勝負レースでの成績が上がってきています。創価大は、新たに1年生の留学生も入れていますし、チーム内競争はまた激化しそうです。
さらに創価大の日本人の柱吉田響選手も激走!確か、中盤まで上位集団の中にはいなかったと思うのですが、いつの間にか上がってきたのでしょうか。特別スピードがあるわけではないので、後半粘って順位を上げていったのが作戦だったのかどうか?だからこその、駅伝での強さなのでしょうかね。28分12秒の自己ベストで、7位入賞です。
青学大・黒田朝日が27分52秒02!!チーム初の27分台「耐えることができた」3000m障害は「一区切り」/関東IC
初の27分台に「タイムは意識していなかった」と強調するも、「一つ歴史を塗り替えられたのは大きな自信になります」と話す。#関東インカレ #黒田朝日
|月陸Online https://t.co/x9P53viPIJ— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) May 9, 2024
★青学大黒田選手27分台の3位!帝京山中選手も僅差4位!
黒田選手見事な走りでしたね。得意の3000m障害ではなく、10000mに出場してきたところ、本気の調整をしているのかなと思いましたが、ついに27分台に到達!以外にも現役の青学大勢ではこれが初めてだったのですよね。途中まで留学生に食いついていましたし、その中で粘り切ったのは価値あるタイムです。
続いて、帝京大山中選手もあわや27分台のところ!ここも走れていれば、帝京大初の27分台になりましたが、それでも28分04秒は一部でも優勝争いするレベルでした。箱根2区失速の悔しさもあったと思いますが、帝京大の4年生、やはり今年も面白い!
★國學院大が8位~10位と不気味に並ぶ
チームで目立ったのは、國學院大ですね。序盤積極的に留学生に付いた青木選手が28分16秒とハイレベルなタイムながら8位入賞。2部今回留学生だけでなく本当にレベルが高かったですね。上武大パトリック選手や、日薬大キプルト選手らと差が付いていません。よく踏みとどまったなと感じます。
そして、僅差の9位と10位に同チームの國学院大勢…。上原選手と野中選手が1秒差ほどで続きました。上原選手はエースとして復活ですが、野中選手は箱根駅伝は惜しいところで走れなかった選手。それが28分10秒台まであげてきているのですから、着々と強化が進んできているのが見て取れます。
他、青学大白石選手や立大馬場選手らも自己ベスト。箱根出場校もかなり多いので、2部でも長距離に関してはかなりレベルの高い争いとなりました。
箱根駅伝ファンのための情報集
【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【【結果も!】2022年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】
姉妹サイトより
【箱根駅伝アニメ:風が強く吹いている完走】
【競馬重賞予想!~予想も一流よ!~】