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【大東文化大学】第100回箱根駅伝2024振り返りと、次年度へ向けて

 2月・3月上旬は、箱根駅伝出場チームの振り返りや、次年度への簡単な分析をしていきたいと思います。

続いて、
9年ぶりシード権!ブレーキも乗り越えた!
大東文化大学です

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【大東文化大学】第100回箱根駅伝2024振り返りと、次年度へ向けて

 前年度、真名子監督体制になって、久々に大学駅伝主要大会に復活。全日本駅伝・箱根駅伝ともに予選会突破、特に箱根予選は首位通過と周囲を驚かせて見せた。ただ、予選会突破が全力、駅伝本番はまだ目立つ成績を収められなかった。

 ”もう二度と予選会はやりたくない”の真名子監督の強い思いの元、今年度は駅伝本番でのシード権獲得を目指した。全日予選は、2年連続2組となったワンジル選手が爆走するなど危なげなくトップ通過。箱根予選も2年連続トップ通過を果たしました。

 そこからの全日本駅伝。昨年は箱根予選直後に体調不良者がが続出し満足のオーダーが組めず。今年は序盤にスピードあるエース格の選手、中盤終盤はタフな選手やスタミナ型で組めました。

 1区佐竹選手が好スタートを切ると、2区久保田選手らが前が見える範囲でスピード区間を繋いでいきます。5区西代選手がシード権まで追い上げると6区ワンジル選手が突き抜けて、長丁場の7区8区は、予選からの難しさがありまあしたが、安定した走りで耐え抜いて総合7位!実に18年ぶりのシード権獲得に湧きました。

 その後の記録会も好調。久保田・入濱選手が28分10秒台と他校のエースと変わらないような成績をマーク、山も前回経験者が順調など、箱根駅伝のシード権獲得も現実味を帯びてきていました。そして、本番…様々なことが起きた中での懸命の力走となりました。

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第100回箱根駅伝2024振り返り

10位大東文化大学11時間00分42秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップ差
1区(21.3㎞) 13位 西川千青③ 61分57秒 13位 55秒差
2区(23.1㎞) 12位 久保田徹④ 67分35秒 11位 2分10秒差
3区(21.4㎞) 16位 入濱輝大② 64分02秒 11位 6分03秒差
4区(20.9㎞) 18位 西代雄豪③ 63分39秒 14位 8分32秒差
5区(20.8㎞) 4位 菊地駿介④ 71分41秒 8位 10分41秒差
6区(20.8㎞) 4位 佐竹勇樹④ 58分24秒 9位 10分51秒差
7区(21.3㎞) 6位 小田恭平③ 63分27秒 7位 11分32秒差
8区(21.4㎞) 23位 ピーター ワンジル③ 69分40秒 11位 17分12秒差
9区(23.1㎞) 9位 大谷章宏③ 70分17秒 11位 18分38秒差
10区(23.0㎞) 7位 佐々木真人③ 70分00秒 10位 19分17秒差

1区西川選手…大事なスターターを任されたのは、3年西川選手。前回は10区当日変更の悔しさを味わってから急成長!夏前に1万m28分25秒の大幅ベストを出すと、箱根予選でチームトップの成績!全日本駅伝は2区出走し、難しい序盤を乗り切りました。一時は箱根2区も考えられましたが、高い走力で上位リレーを期待されました。

 ハイペースとなった中、5位集団の中にしっかり加わっていきます。蒲田の踏切を過ぎてから苦しさを感じ始めますが、それでも食らいつきます。六郷橋も乗り越えようとしたところ、アクシデント。他のランナーと脚が絡んでしまい転倒。そこからやや遅れを取り、最終的に区間13位。それでも61分57秒の好タイムで、トップと55秒差。前が見える範囲で繋ぎます。

2区久保田選手…エース区間2区には4年生エース久保田選手。下級生の時から、箱根予選などでチームを引っ張り続けていました。その中で、今年は最後にもう一つ伸びました。全日本駅伝3区で他校エース相手に食い下がると、直前に1万m28分09秒の高パフォーマンス。高い走力をつけて臨むことができました。

 前後にいた早大と法大と途中まで併走し先に行かれますが、今度は前の集団から明大らが落ちてくるなど、戦況がどんどん変化する中、区間中位の安定したペースで推移。終盤は、法大を抜き返すなど総合11位に浮上。山学大の留学生が激しく追い上げますが逃げ切って中継。区間12位ながら67分35秒の好タイムで、上位の流れに乗っていきます。

3区入濱選手…2年連続3区起用となった入濱選手。全日本駅伝4区では区間8位で流れを作る好走。この時は、箱根予選の後軽い故障で練習が飛んでいた中での力走でした。その後、1万m28分13秒の大幅ベストを出して、満を持して…というところでしたが、実は箱根1週間前のポイントで足首を痛めていました。

 11位でスタートし、追い上げてきた帝京大と併走して前を追いますが、10㎞あたりで苦しくなり、ペースが落ち始めます。終盤は足が止まってしまい、64分02秒の区間16位とやや不本意な結果に。その中で、何とか総合11位はキープして次に繋げました。

4区西代選手…4区は3年西代選手が抜擢されました。タフな展開に強く、全日本大学駅伝では、気温が上がりつつある中、単独で前を追走。シード権内までチームを押し上げました。アップダウンがあり、昼頃になる4区は打ってつけと思われましたが、季節外れの冷雨となりました。前を追いたいところでしたが、中々勢いづかず法大に交わされて二宮を通過。終盤に順大ら後方集団に飲み込まれ総合14位で中継。区間18位と走力負けとなりましたが、63分39秒では走り切っていました。

5区菊地選手…”山の大東大”としては、何とかここで上位に押し戻したい区間。長距離が得意な4年菊地選手が2年連続で出走しました。前年は、準備期間2週間で区間13位、今年は1万m28分台を出して全日本駅伝でもアンカーを務めてシード権のゴールを切るなど成長。監督は、山は早くから”経験者重視”と話していて、満を持して務めました。

 最初は11位集団を形成しますが、本格的な上りに入って一気に区間3位レベルのペースに上げて集団をちぎると、東海大を交わして10位に浮上。さらに大平台直後に追いついた法大細迫選手とは、話題となった併走。お互い声を掛け合いながら、9位争いを展開。

 終盤の下りで菊地選手が僅かに先んじますが、ゴール後はお互い称え合うシーンも。71分47秒の区間4位好走で、一気に総合8位へ。シード権が見える位置で往路を終えたいところから、上振れました。

6区佐竹選手…もう一つ自信のあった区間が6区山下り。2年連続の4年佐竹選手が入りました。昨年も59分台で走っていましたが、今年は得意種目の3000m障害だけでなく、箱根予選から出走。チームのトップ通過に貢献すると、全日本駅伝では1区に抜擢し、得意のラストスパートで上位スタートを決めていました。

 16チームが一斉スタートという中、積極的に前の方へいきます。下りに入って、いくつかのチームに前に行かれますが、佐竹選手も58分台のペースをキープ。総合は法大の好走のため9位となりますが、区間4位58分24秒の高パフォーマンス。見た目でも、時差スタートのチームを交わして7番目のリレーと、昨年以上の好スタートを切りました。

7区小田選手…7区抜擢となったのは3年小田選手。2年の頃から全日予選・箱根予選の出走メンバーに入っていましたが、中々本番での出番は訪れませんでした。それが今年の箱根予選65位に入ると、その後1万m28分30秒の大幅ベスト!ついに出走となりました。

 前後していた法大や國學院大と7番手集団を形成すると、区間一桁のペースでもしっかり付いていきます。終盤は創価大を巻き込んで見た目6位争いを繰り広げて、7番目で中継。63分27秒の区間6位の好走でした。実は密かに山下り控えにもなっていましたが、下り基調の7区にもあっていたかもです。ここから、大東大はシード権ピクニックランになる…と思われました。

8区ワンジル選手…大東大のエースの一人3年ワンジル選手。2年連続全日本予選2組で爆走して通過に貢献、全日本駅伝では、酷暑となった6区で力を発揮して、チームのシード権を決定づけました。ただ、スピード展開に弱く、前回の箱根は2区で突っ込んで途中で打ちあがってしまう面も…。今回は、後半勝負所となる8区となり、序盤からは入る心配を極力少なくしました。

 序盤は控えて入り、茅ヶ崎では区間15位で後方にいた國學院大と併走。慎重に入りましたが、なんとここから大幅に失速。次々と交わされていき、なんと見た目18番目にまで後退。区間中位が65分半ばのレベルだった中、69分40秒の区間最下位。区間最下位は2年連続に…。総合順位は、一気にシード権外の11位、まさかの後退になりました。

9区大谷選手…まさかのシード権ピンチの状態でタスキを受けたのは2年連続9区となる3年大谷選手。長丁場の区間を任せられることが多く、全日本駅伝でも7区を走り、シード権内を保持していました。おそらくウォーミングアップ中は、ウキウキ気分だったと思われますが…思いもよらない順位で受け取ることになりました。見た目18番目、10位の東海大とは9秒差、とはいえ一斉スタートの関係で遥か前方にいるという状況でした。

 前を追いかけていくうちに、神大に追いついて見た目16番目の争いに。併走しながらペースを保ち、横浜駅前までに立大を交わして15番目、個人では区間3位相当のタイムで通過!最後の3㎞で脚が止まりかけましたが、何とか70分17秒の区間9位。位置的にも神大が見える状況でした。総合は11位のまま、東海大9区も同じような成績でしたが僅かに詰めて4秒差へ。シード権はアンカー決戦となりました。

10区佐々木選手…緊迫した場面でタスキを受けたのは3年佐々木選手。箱根予選の時期は怪我をしていて、今回のメンバーでは、唯一箱根予選を走っていない選手でした。それでも上尾ハーフ63分12秒の好走をすると、そこから調子は急上昇。非常に集中した状態で走り出すことはできました。

 11秒前にスタートした神大に早い段階で追いついて、併走に持ち込みます。これが非常に大きかった。そのまま一緒に前を追いかける状態。国士大中大、さらに区間賞ペースで立大が追い抜いていく形で、目標がありました。新八ツ山橋で一気に総合10位に!そのまま徐々に差を開けていき、残り3㎞で1分以上の差になり、ほぼ確定へ。佐々木選手本人も70分00秒の区間7位の好走で、9年ぶりシード権華を飾りました。

 劇的な展開になりましたね。96回大会で出場を逃すと、97回・98回と連続で不出場。高速化の波に吞まれました。この時2年生だった菊地選手は、一旦辞めかけたこともあったそうで…。そこから真名子監督が就任して、ようやくチーム状況が好転。99回大会に4年ぶり復活を果たすと、100回大会で9年ぶりシード権獲得。

 それも、前半何とか食いついて、”山区間”でシード権内に突入する大東大らしい展開。7区まで順調だったところ、8区でまさかの大失速で総合11位へ。それでも巻き返す逞しさを、チームが身に付けていました。5区や10区で他校とうまく併走できた展開運も引き寄せましたね。

次年度へ向けて

いつかは三冠を…というところですが、今シーズンは育成を何とか進めたいです。

残る今年の箱根メンバー
入濱輝大②28分13秒8024箱3区16位、23全4区8位、予51位、箱3区18位、22:全3区12位、予43位≫
ピーター ワンジル③28分25秒20≪24箱8区23位、23全6区2位、予DNF、全予2組1位、箱2区20位、22:全1区1位、予5位、21:予231位≫
西川千青③28分25秒33≪24箱1区13位、23全2区11位、予15位、関東IC5千9位、22予153位、21:予169位≫
小田恭平③28分30秒06≪24箱7区6位、23予65位、22予221位≫
大谷章宏③28分49秒42≪24箱9区9位、23全7区8位、予57位、箱9区13位、22:全6区9位、予111位、21:予213位≫
西代雄豪③29分14秒27≪24箱4区18位、23全5区6位、予113位、22全8区16位、予71位≫
佐々木真人③29分25秒33≪24箱10区7位≫

残る補欠メンバー
棟方一楽①28分43秒69≪23予78位≫
宮倉騎士①29分25秒74
赤星龍舞②29分26秒71
藤原幹大①29分26秒97
松本雄大②29分36秒82
照井海翔②29分39秒97

その他有力選手
中澤優希③29分26秒45
渡邉駿太朗②29分33秒74
小野翔太郎②29分34秒65
戸田優真②29分52秒24
和田麻里①30分16秒33
大濱逞真≪23高校1区9位、22高校4区4位≫

 エース格はなかなか強そうですが、層はまだもう少し…という印象でしょうかね?その中で、新4年生が強くなっています。1万m28分25秒を出して往路1区で通用した西川選手が新たにエースになっていきますね。まずは春のトラックでどれだけ他校のエースと戦えるかどうか。

 これに長い距離の区間に強い大谷・西代選手がいます。総合力が付いて往路でも走れる力がついてくるとオーダー編成が楽になってくるでしょうか。さらに復路の区間を埋めて急成長中の小田選手や佐々木選手も十分戦力になることが分かりました。使いどころが難しいですが、ワンジル選手も戦力になってくるか…予選会はないので、じっくりと調整させたいところ。

 新3年生は、持ちタイムはチームトップとなってくる入濱選手が一人抜けていますね。2年連続走った箱根3区は外してしまいましたが、1万m28分13秒を2年の時点で出したのは大きいです。次こそ、他校のエースと戦っていけるようになっていくでしょう。

 彼ら以外と次のメンバーに開きがあるのですよね。新2年で1万m28分台を出して箱根出走メンバーに迫った宗像選手がいますが、それ以外は1万mでいうと29分半ばになってきます。箱根メンバーの新3年赤星・松本・照井選手に、新2年の宮倉・藤原選手らが今後どれだけ成長してくるか。スカウトも少しずつ良くなってきて、大濱選手という高校駅伝で主要区間上位で戦った選手が入ってきます。彼が即戦力になってくると面白いでしょうか。

まとめ

・山あり谷ありだった10区間
・1区西川選手転倒も上位と僅差、2区久保田選手ら追走
・山の大東大!5区菊地選手でシード権内、6区佐竹選手も好スタート!
・8区で大ブレーキも、逞しかった9区10区
・5区と10区、大事な場面で他校と競って話題も
・新4年強いが、育成必須!

 大いに話題になりましたよね。全日本駅伝で復活シード権があって、そこから箱根駅伝も復活シード権なるかというところ。山は自信があったので、まずは往路序盤が食らいつけるかどうかでした。

 1区西川選手が、六郷橋まで上位集団につくもそこで転倒。13位スタートでしたが、何とか前が見える範囲となります。2区久保田選手が67分半ばで健闘、3区4区が区間15位以下も前と僅差の総合14位で山に入ります。

 ここで激走したのが菊地選手。区間上位ペースで進んでいき、法大と併走しながら捲っていき、一気に総合8位へ進出。一斉スタートとなった復路6区も、佐竹選手が58分半ばの好走。山の経験者がしっかり順位を引き上げました。

 7区小田選手も好走してシード権へ視界良好と思いきや、8区ワンジル選手が区間最下位の失速…。総合11位に後退しますが、9区大谷10区佐々木選手が、難しい展開の中、神大らの併走で粘り通して、総合10位。劇的な展開でした。

 来年度は、今回箱根を走った西川・西代・小田・大谷・佐々木選手が4年生、さらに28分13秒チームトップの入濱選手も3年生になり主力が充実してきて、上位チャンスでもありますが、山経験者が抜けて、また選手層はまだ薄いというところ。エースのさらなる躍進と、育成という面と両方に注目になってきそうです。