[ラスト!]箱根駅伝2024(第100回)【駒澤大・青山学院大】戦力分析&区間オーダー予想も!

箱根駅伝2024(第100回)の16人エントリーが発表されました。

詳細まとめはこちら

https://hakonankit-fd.com/article/post-22340.html

以降、

12月29日(金)に区間エントリー発表

1月2日(月)往路・3日(火)復路朝7時に、当日交代を含めて最終オーダー
1日最大4名、2日間で最大6名の変更が可能となっています。

このサイトでは、29日(金)までに、各大学の戦力分析と区間オーダーの予想を行っています。

ラスト2校ですね
2年連続3冠で、現王者の貫禄示すか!
駒澤大学

チャレンジャーの時は怖い!前王者の意地か!
青山学院大学

本サイトで戦力分析に、独自のランキングを使用しています。

7点:エース区間、山で貯金が望める選手

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手

5点:エース区間で区間中位以上いける選手

4点:主要区間で区間上位でいける選手

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数

はっきりとした分け方はなく、
・過去の駅伝実績
・1万mなどの持ちタイム
・ここ数か月の大会の成績
などから、主が総合的に独断で判断しています。

ご了承ください。

ページコンテンツ

箱根駅伝2024【駒澤大学】戦力分析&区間オーダー予想も!

 テレビ放送が始まって、人気が出てきた中で、一気に台頭してきたのが駒澤大。第76回大会で初優勝すると、第84回大会までに実に6度の優勝を飾りました。大八木現総監督のカリスマ的指導力の賜物でもありました。大学駅伝全体でも、大八木監督が指導してから、三大駅伝全体の勝率は、5割にも上りました。

 それでも、中々届かなった同一年度の三大駅伝制覇、いわゆる三冠。前年度田澤選手最終学年でついに達成。出雲・全日本を完勝すると、箱根駅伝では山で追いすがる中大や青学を振り切り、見事優勝!大八木監督としての勇退に華を添えました。

 今年度から藤田監督の体制ですが、一つ一つ総合優勝を狙っていくのは全く同じ。そんな中で、史上初の2年連続三冠を目指しました。結果的に、出雲駅伝・全日本大学駅伝ともに1区で首位に立つと、一度も首位の座を明け渡すことなく、圧勝!全日本駅伝は総合2位に3分34秒の差をつけていました。

 その後の記録会では、主力以外の選手の自己ベストラッシュも続き、レギュラー争いが盛り上がった印象です。さらに佐藤選手らエースが1万mで27分半前後で3名…戦力分析しつつ個人の戦績もまとめつつですね!

11月以降の記録まとめ

10/15 東海大記録会
5000m6組
小牧波亜斗③14分09秒46

11/12 世田谷246ハーフ
5位吉本真啓③62分56秒
9位新谷倖生①63分31秒
11位金子伊吹④63分32秒

11/19 上尾ハーフ
7位白鳥哲汰④62分14秒
8位庭瀬俊輝③62分15秒
11位安原太陽④62分34秒
13位花尾恭輔④62分39秒
22位小山翔也①62分59秒
植阪嶺児①64分09秒
唐澤拓海④66分20秒
赤津勇進④67分08秒

11/26 八王子LD
佐藤圭汰②27分28秒50
鈴木芽吹④27分30秒69
篠原倖太朗③27分38秒66

12/2 日体大記録会
5000m17組
帰山侑大②13分37秒54★

 上尾ハーフや世田谷ハーフでは、復帰選手の新戦力の台頭を待った形。62分台は何人も出ましたが、突き抜けた選手が出なかったということで、藤田監督から合格点は出ず。これは厳しいですね~。とはいえ、確かに優勝を仕切るには納得。そんな中、八王子LDでは、2年佐藤・4年鈴木・3年篠原選手の3本柱が凄まじい記録で話題になりましたね…佐藤選手も箱根準備万端です。

戦力分析

7点:エース区間、山で貯金が望める選手
佐藤圭汰②27分28秒50/5千13分22秒91
≪23全2区1位、出2区1位、日本5千4位、22全2区2位、出2区1位、21高3区4位、IH5千m4位1500m2位≫
 出雲全日本大学駅伝においての駒澤大の絶対的エース。1500mや5000mで日本トップを目指している一方で、10㎞あたりまでの駅伝ロードの鬼。出雲・全日本駅伝の連覇は、佐藤選手が2区で、ライバル校のエースをぶっちぎっていたことが非常に大きく、監督も「MVP」と評していた。長距離は未知数だったが、11月1万m27分28秒50のU-20日本新をマーク。箱根往路で目処が立っていた。さらに箱根駅伝1区で区間新記録を狙うと、本気とも他校をけん制しているとも獲れる発言で話題を呼んだ。

鈴木芽吹④27分30秒69/63分07秒
≪23全7区3位、出6区1位、日本5千10位、箱4区3位、22出6区1位、箱8区18位、21日本1万3位、箱5区4位、20:全3区5位≫
 駒澤大の4年生エース。1年時に5区山登り区間4位の走り、総合優勝に貢献すると、2年生春は27分40秒台で日本選手権3位に入るなど、長距離界トップクラスに急成長していた。半面、故障も非常に多く、2年時の箱根は走行中に故障してしまうなど、苦い思い出もある。3年時出雲で復活の区間賞を獲得すると、

 4年生になってからは故障がなくなり充実。出雲駅伝は6区で日本人最高記録で区間賞、全日本7区は区間3位も酷暑の中で区間記録に挑戦した結果だった。八王子LDでは、チーム内2番目も27分30秒69と2年半ぶり自己ベスト。箱根駅伝2区に強い希望がある。

篠原倖太朗③27分38秒66/60分11秒
≪23全3区2位、出1区1位、箱3区2位、22全5区2位、関東IC1万m8位、21:出1区8位、日本IC5千m2位≫
 駒大の柱の一人。1年時に日本IC5千m2位になり、一気に全国区になると、2年時に箱根駅伝に初登場。3区で他校主力に食いついて区間2位の成績。その後覚醒し、丸亀ハーフで60分11秒の日本学生新を達成!春も1万m27分43秒を達成した。その後、調子を落とすも、出雲1区はハイペースになった中、他選手と競り合って区間賞!優勝の流れを作った。元々の走力に競り合うとプラスアルファが出る選手。八王子LDで春のベストを更新し27分38秒とした。

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
山川拓馬②30分27秒22/61分36秒
≪23全8区1位、出3区3位、関東IChalf2位、箱5区4位、22全4区1位≫
 駒大において、ある意味一番の”駅伝男”。前年の全日本駅伝4区に出場すると、驚きの区間賞獲得。箱根駅伝5区も、準備期間少ないながら、区間4位で乗り切り往路優勝のゴールテープを切った。強風・酷暑としった悪条件や、アップダウンの多いタフなレースでこそ光る選手で、出雲3区は向かい風の中留学生以外に勝つ3位、全日本8区は酷暑の中後半も落ちず区間賞!箱根は2年連続5区なら69分台を視野にしている。

5点:エース区間で区間中位以上いける選手
安原太陽④29分08秒88/62分25秒
≪23全6区1位、出5区2位、関東IC5千7位、箱7区5位、22全6区4位、出5区1位、関東IC5千m11位、箱3区16位、21:全6区2位、出2区3位≫
 2年時の出雲駅伝2区好走して以降、各大学駅伝で中盤区間を中心に全て出場している駅伝で欠かせない選手。今年は5千m13分37秒を出すなどスピードに磨きがかかった。出雲5区2位で走ると、3年連続出場全日本6区で区間賞を獲得した。連戦となった上尾ハーフは62分34秒に留まった。

4点:主要区間で区間上位でいける選手
白鳥哲汰④28分14秒86/62分14秒
≪23関東IC5千14位、22:関東IC1万m、箱7区10位、21:箱1区14位≫
 4年生出走候補の一人、1年時に1万m28分14秒の好タイムでのベストを出すと、箱根1区を走り区間14位ながら前が見える範囲にとどめて総合優勝に貢献した。その後、故障が重なり三大駅伝出走は、2年時の箱根7区に留まっている。冬にめっぽう強い、11月上尾ハーフで62分14秒のタイムで上位に入って、箱根を走る可能性は残した。

伊藤蒼唯②28分28秒15/64分15秒
≪23全5区2位、出4区3位、関東IC1万8位、箱6区1位≫
 前年、箱根エントリー直前に1万m28分28秒の好タイムを出すと、急遽任された山下り6区で58分22秒の区間賞で後方を突き放す好走。総合優勝に大きく貢献した。今年になって関東ICで入賞する力をつけると、出雲4区・全日本5区と平地区間で区間3位と区間2位で好走している。

花尾恭輔④28分29秒82/61分37秒
≪22全8区1位、出1区2位、関東IC2部half2位、箱4区9位、21:全8区4位、出雲3区4位、箱7区4位、20:全2区11位≫
 1年時に全日本2区箱根7区を走り総合優勝のメンバーになって以降、主力選手に。2年時の全日本アンカーで、青学とのスパート決戦を制して優勝のゴールテープを切っている。3年時に飛躍して、出雲1区・全日本8区で区間2位・区間1位で優勝に貢献したが、その後故障などが続き主要大会に出ることができていない。今年の全日本も直前の体調不良に泣いて、不出場となった。上尾ハーフで試合復帰、調整の一環で出場し62分39秒の成績だった。

赤星雄斗④30分07秒21/62分00秒
≪23全4区2位、関東IChalf1位、箱8区4位、21:全4区4位≫
 長い距離で手堅い走りをする選手。2年時に全日本4区に出走し区間4位の成績、その後補欠が多かったものの、箱根8区4位の成績で総合優勝に貢献。最近では、出雲5区は当日変更に泣くも、全日本4区は出走し、区間2位で繋いだ。また、今年の関東ICハーフでは同チームの山川選手を競り落として優勝している。

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
赤津勇進④28分30秒64/62分53秒
≪23全1区1位、関東IC1万12位、21:出5区10位≫
 1年時の箱根前に28分30秒と主力迫る記録を出すも箱根エントリーに入らなかった。2年時に出雲5区を走るも区間10位。ロードや単独走がやや不得手だったということ。それでも3年時に上尾ハーフで62分53秒のベストを出すと、今年の全日本1区を起用。総合優勝のプレッシャーもある中区間賞を獲得でチームを流れに乗せることに成功した。直後、上尾ハーフに出走したが67分オーバーとなっている。

金子伊吹④29分29秒62/63分32秒
≪23関東IChalf14位、22箱5区4位≫
 2大会前の5区山登りに出走して、71分19秒の区間4位で走り切っている。今年1年は、レースのほとんどをハーフマラソンに出場、学生ハーフ・焼津ハーフ・関東ICハーフ。仙台国際ハーフと連戦している。世田谷246ハーフでは、63分32秒の自己ベスト、もう一度大学駅伝出場に向け、準備を進めている。

庭瀬俊輝③5千13分58秒02/62分15秒
 今年になって記録会で自己ベストをグングン伸ばしてきていた選手。今年4月のぎふ清流ハーフで63分15秒の好成績を残すと、上尾ハーフでチーム2番手となる62分15秒の記録。駅伝未経験者では、長い距離で非常に安定しているかも。

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
吉本真啓③29分08秒71/62分56秒
 昨年あたりから、長い距離を中心に徐々に台頭してきている選手。世田谷246ハーフに出場し62分56秒の成績を残して、2年連続で箱根駅伝16人エントリーに入ってきた。

帰山侑大②29分18秒99/5千13分37秒54
 前回の箱根駅伝6区山下り候補としてエントリー。一旦は本命となったデビューはお預けとなった。その後、怪我で中々試合出場できなかったが、12月日体大5千m13分37秒の大幅自己新で復帰。もう一度6区候補としてエントリーに入った。

小山翔也①5千13分53秒25/62分59秒
≪23関東IC5千、全国1区7位、22高校1区4位、国体5千4位、IH5千m14位≫
 駒大の分厚い選手層の中、唯一箱根エントリーに入ってきた1年生。高校時代から全国区の活躍が多い選手。夏合宿を超えてから、長い距離への順応してきていて、上尾ハーフで62分59秒の成績。今回走る可能性は低いものの、期待も大きい選手。

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
小牧波亜斗③28分52秒71/
 昨年の箱根前、学内の”箱根0区”で赤津選手に続いてチーム2番手の14分00秒でゴール。その後、あまり試合出場がなかったが、箱根16人に入ってきた。最後の試合出場は10月東海大記録会の5千mで14分09秒46。

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数

上位10名合計:51点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)

【過去3年間成績】
99回本戦1位
98回本戦3位
97回本戦1位

 実業団レベルのエースが3人いますよね。まずは4年生エース鈴木選手が充実。2年時に1万m27分40秒台を出す一方故障が多かったのですが、最終学年はほぼ故障なし。出雲駅伝は6区日本人区間記録、全日本7区は酷暑でオーバーペース気味だったものの、八王子LDは27分30秒のベスト!2年連続3冠かかかる中、エース区間に登場しそうだ。

 3年生エース篠原選手も非常に強い。走力は高いのは勿論、実力の高い選手と競り合うと+αが出てくる選手。調子が上がっていなかった出雲駅伝で1区区間賞を獲得したのも、留学生がハイペースで引っ張ったのも功を奏したもの。単独走も強いですが、往路のどこかで起用するのが適していますね。

 そして、どうやら箱根駅伝も臨戦態勢となったのが2年佐藤選手。出雲・全日本は2年連続で2区を出走し、区間賞3度・区間2位一度の大活躍で区間新も出しています。この佐藤選手でトップに立っていたので、本当に他校は付け入る隙がありませんでした。

 そんな中、八王子LDでU-20日本新となる1万m27分28秒のビッグパフォーマンス!1500mや5千m中心も、この記録なら箱根も行けると空気の中、記者会見で「1区区間新を狙う」「5千m14分00秒ペースで押し切る」と宣言。走るとすれば3区と思われていた中、大きな波乱を呼んでいます。

 彼らだけでなく、他にロード・駅伝巧者のランナーがずらり。その中で一番目立つのが2年山川選手の存在。ロードで、気象条件が悪い・アップダウンのあるタフなコースになると威力を発揮する選手で、今年の箱根5区山登り・出雲3区・全日本8区と、要の区間で好走。彼がいるので、どんどん前半からスピードランナーをつぎ込んでいく余裕ができています。

 他にも4年生の駅伝経験者が多数。毎回中盤区間で起用が続く4年安原選手も、スピードがありますので、トップでタスキを受けるとなかなか差を詰められない選手。今年も全日本6区区間賞を獲得しています。また、補欠が続いていた赤星選手もロード巧者、関東ICハーフ優勝者がボーダーなので本当に選手層が厚い。全日本は繋ぎとして走った4区で区間2位の成績です。

 2年生で、今年の箱根山下り区間賞の伊藤選手もポイント。出雲・全日本と平地区間でも起用されました。区間3位・区間2位とまずまずの走り。箱根は6区でも平地でも準備しているでしょう。

 レギュラー争いが激しく、トラックが得意な4年赤津選手が少しずつロードに対応し、全日本駅伝1区1位の成績。また一度箱根1区を走っている白鳥選手が、上尾ハーフで62分14秒自己ベスト。寒い時期めっぽう強いので、箱根登場あるか。

 他にも4年生はいて、2大会前に5区山登りを走って区間4位で走っている金子選手は、今年はハーフマラソン連戦。安定して63分台を出して出走のチャンスをうかがう。故障や体調不良が続いていた花尾選手は、上尾ハーフで62分39秒と復帰戦まずまず。箱根は復路で出走あるかどうかといったところだ。こうみると本当に4年生中心。

 また、駅伝初出走を狙う選手では3年庭瀬選手が上尾ハーフで62分15秒の大幅ベスト。春にも63分15秒で走っていた選手で、出走候補になってきたか。吉本選手は62分58秒も、こちらはアップダウンのある世田谷246ハーフということで、出走のチャンスは残っているか。

 気になるのが、山下り候補と思われる選手2名エントリー。2年帰山選手が復帰戦5千13分37秒と大変な高パフォーマンス。伊藤選手とどちらかと話題になったが、3年小牧選手もおそらくその路線でのエントリーでどうなるか。1年生は62分台を出した小山選手が、分厚い層の中、16人に食い込みました。この巨大戦力、2年連続三冠は視界に入っていますが、よりいいオーダーを追求していきたい。

区間オーダー予想

 波紋を呼んでいる佐藤選手の1区区間新。おそらく全日本1区区間賞の赤津選手が、上尾ハーフで失速。もう一人1区候補の白鳥選手が62分14秒はまずまずも、合格点ではなかったということから、案として出てきたのでしょうが…。その方がいいでしょうか。

1区(21.3km)佐藤圭汰②27分28秒50
2区(23.1km)鈴木芽吹④27分30秒69
3区(21.4km)篠原倖太朗③27分38秒66
4区(20.9km)赤星雄斗④30分07秒21
5区(20.8km)山川拓馬②30分27秒22

6区(20.8km)小牧波亜斗③28分52秒71
7区(21.3km)伊藤蒼唯②28分28秒15
8区(21.4km)庭瀬俊輝③half62分15秒
9区(23.1km)安原太陽④29分08秒88
10区(23.0km)花尾恭輔④28分29秒82

1区佐藤選手…1万m27分28秒の走力を、いかんなく発揮して、区間新レベルの走りができるなら一番の安全策になってくるでしょうかね。だって、誰もつけないと思いますし、他校はその中でエース格の選手を起用しないといけなくなります。

 それから1区としても、トラックに強い2年生が単独走をすると東海大佐藤・中大吉居選手にしても、凄まじいパフォーマンスを発揮してきます。実戦での長い距離は初めてですが、ロードの走りは一級品です。おそらく走れてしまうのではないでしょうか。

2区鈴木選手…4年目にして継続して練習ができるようになり、高いレベルで安定している鈴木選手が、満を持して華の2区に登場するのではないでしょうか。1年時の後半~2年時の前半の時の勢いは戻って、走力もアップ!66分台は十分に可能の範囲、一気に駒大に流れを引き寄せていくか。

3区篠原選手…27分台の3本柱を序盤3区間で畳みかけていくのがいいのかなと思います。山も比較的自信がありますので、こういう配置の仕方を駒大はできます。昨年も秋口調子が落ちている中から、61分台で走り切っています。それより走力も上がっている今年は、61分前半以内もターゲットになってくるでしょうか。優位にレースを進めたい。

4区赤星選手…山がなければ、このまま2年山川選手で畳みかけたいところ、この区間も向いているのですが、そうでなければ、長い距離手堅い赤星選手がいいかなと思っています。ハーフも62分ジャスト付近ですし、アップダウンのある箱根4区も62分切までならターゲットにできるのかなと思っています。全日本4区も良かったと思います。

5区山川選手…ここは変える必要はないのかなと思います。前回70分台の区間4位で、後方の追い上げを許さなかった2年山川選手がそのまま入ると思います。走力も上がってきて、ますます駅伝力にも磨きがかかっています。十分69分台をターゲットにすることができ、これなら他校から山の神が出てきても、それほど追い上げられないでしょう。

6区小牧選手…山下りは変わると予想します。伊藤選手か山川選手が基本路線と思いましたが、もう一人山下り候補と思われる3年小牧選手がエントリー。3人山下り候補を入れると思わないので、10月から練習に専念している小牧選手で。いずれにせよ、58分前半以内は目処が立っているのかなと思います。

7区伊藤選手…そして山下りから7区へ2年伊藤選手をコンバートすると思います。下り基調のコースが得意なのは分かっていますので、序盤下っているこの区間も合ってくるのかなと思います。走力は十分高い選手、63分を切ってくると追い上げられるチームは限られると思います。

8区庭瀬選手…走れば初駅伝の選手を、平地で予想します。今年2度ハーフマラソンを走って、春に63分15秒、秋に62分15秒と高いレベルで走った3年庭瀬選手が8区に入ってくると思います。遊行寺坂がありますが、これだけの走力があれば64分台は十分いけると思います。区間記録を狙えるくらいであれば面白いです。

9区安原選手…最終学年になった安原選手が、復路のエース区間9区を締めていくと思います。スピードのイメージも強いですが、暑かった全日本6区も区間記録に近いタイムで区間賞獲得。スタミナも4年間かけて付いていると思います。68分台か、チャンスあれば67分台を狙っていけるか。

10区花尾選手…上尾ハーフで言えば白鳥選手なんですが、暑さはあまり得意ではないそうで…。そうなると、昨年の全日本アンカーで単独走も走っている花尾選手の状態が戻ってきていると信じるのがいいと思います。往路優勝できているなら、花尾選手。盤石の体制でゴールをしてくれると思います。


 もし、佐藤選手3区なら、その時はやはり1区白鳥選手でしょうか。間違いなく上尾の時より調子は良くなっていると思いますし、こちらも他校の主力を使わせることにもなると思いますが…。序盤からパーフェクトの駅伝を狙うかな?

まとめ

・佐藤選手1区なら区間新の可能性は十分
・山川選手が5区にいるから、序盤3区間畳みかけていい
・復路6区は別選手もあり?選手層は4年生分厚く

 4年鈴木3年篠原2年佐藤選手と八王子LDで27分台中盤のタイムを出していて、ニューイヤー駅伝でも活躍しそうなほどの総合力をつけてきています。

 トラックが主戦場だった佐藤選手が、長い距離にも自信がついていきて、1区区間新を狙えるほどの状態になってきているようですね。そこまでなら、1区起用して鈴木・篠原選手と畳みかけていくのもいいのかもしれません。それくらい自信が出ているでしょう。

 同じ2年の山川・伊藤選手もポイントで、前回山で高いパフォーマンスを発揮した2人が総合力が上がっています。山川選手5区で自信があるからこその幅広いオーダーが獲れます。伊藤選手は6区か、平地の可能性もありますが、いずれせよポイント区間でしょう。

 全体的には4年生の選手層が厚く、全日本駅伝では4区2位赤星選手、6区区間賞の安原選手がどこかの区間で起用されるか。スピードのある白鳥・赤津選手に、長い距離得意な金子選手もいます。他、3年庭瀬選手も徐々に注目度が上がっているでしょうか。

 2年連三冠は意識してしまうものかもしれませんが、昨年の自分たちを超える意識でここまできています。うまく攻めていけるメンタルにできれば、十分今年の箱根駅伝も駒澤大の名前が一番上にあるはずです。

箱根駅伝2024【青山学院大学】戦力分析&区間オーダー予想も!

 昨年度は、本命のはずだった。4年生に主力選手が揃っていて、その前の箱根駅伝は圧倒しての優勝でした。それでも、本命とならず、最終的に一つも獲れないのが、大学駅伝の難しさだ。箱根駅伝は4区まで先頭争いするも、直前で走者が変わった山で大きくタイム差を開けられてしまい、総合3位に終わりました。

 今年度は主力が大量に卒業してしまい、”シード権喪失”の危機感の元、懸命の強化。出雲前に5千m13分30秒台が連発してから少しずつ雰囲気が変わってきました。その出雲駅伝は新戦力も多く凸凹駅伝で5位となりましたが、

 全日本駅伝は、2区黒田選手で流れに乗ると、概ね順調なリレー。最後に中大・國學院大と2位争いになりましたが、アンカー田中選手が制して、総合2位へ。以前に、出雲5位・全日本2位からの箱根1位があるので、やはり強いチームという認識になってきました。

 その後、MARCH対抗戦では28分20秒前後で多くの選手がゴール。総合力はやっぱり高い、優勝の可能性はあるか、戦力分析をします。

11月以降の記録まとめ

11/12 世田谷246ハーフ
🥇鳥井健太①62分35秒
🥈塩出翔太②62分51秒
🥉白石光星③62分52秒
6位倉本玄太④63分01秒
8位宇田川瞬矢②63分10秒
10位平松享祐①63分32秒

11/12 宮古サーモンハーフ
2位皆渡星七②63分30秒

11/22 MARCH対抗戦
3組
1位宇田川瞬矢②28分43秒70★
3位皆渡星七②28分49秒30★
6位平松享祐①28分59秒29★
7位佐藤有一②29分02秒24★
9位佐々木塁④29分27秒11
10位鈴木竜太朗④29分30秒15
12位神田大地②29分34秒27
14位松並昴勢④29分36秒57
4組
1位佐藤一世④28分11秒00★
3位黒田朝日②28分15秒82★
4位倉本玄太④28分19秒31★
5位太田蒼生③28分20秒63★
7位白石光星③28分27秒96★
8位山内健登④28分28秒75★
9位荒巻朋熙②28分32秒48★
10位鳥井健太①28分33秒64★
11位田中悠登③28分38秒58
17位小原 響④29分10秒09
19位塩出翔太②29分20秒91★

 ほとんど世田谷246ハーフとMARCH対抗戦で、青学大は固定出場で今年もそうでした。世田谷246ハーフは出雲5区の鳥井選手が好走。ただその後怪我もあり、無念のエントリー漏れ。MARCH対抗戦は主力の佐藤・黒田選手に、ほか多くの選手が28分前半をマーク、ここから選ぶのは結構大変かもしれません。

戦力分析

7点:エース区間、山で貯金が望める選手

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
佐藤一世④28分11秒00/63分05秒
≪23全3区8位、出3区4位、関東IC1万6位、箱7区7位、22:全3区2位、箱8区2位、21:全5区1位、出3区3位、箱4区4位、20:全5区1位≫
 青学大の4年生エース。高校時代、1区日本人最高タイムで区間賞をマークすると、大学に入っても、全日本駅伝5区区間新での区間賞と鮮烈なデビューを飾った。駅伝で自分のペースで追走できるということで、序盤~中盤区間あらゆる区間を経験している。4年生になって、トラックの記録も伸びて、春に1万m28分23秒の自己新、関東IC1万mでも6位入賞した。前哨戦の駅伝は、前の追走ができず外したが、MARCH対抗戦は全体トップの28分11秒の記録。ラストも勝ち切って、本来の力が出せるようになった。

黒田朝日②28分15秒82/63分02秒
≪23全2区2位、出2区1位、関東IC3障2位、22関東IC3障3位≫
 今季の成長株で、原監督から新たに”駅伝男”と任命された選手。トラックシーズンは3000m障害での活躍もあったが、駅伝でそれを超える活躍。デビューとなった出雲駅伝2区で、駒大佐藤選手と同タイムの区間賞を獲得、全日本駅伝も2区で区間2位でチームに流れを引き寄せている。上り坂も得意で、2区と5区どちらでも区間上位を獲れるとの評価。

太田蒼生③28分20秒63/
≪23全7区5位、箱4区2位、22:箱3区2位≫
 2大会前、当時1年生で往路3区を担当。他校エースと競い合いながら、チームの順位をトップに引き上げ、”湘南の風”として話題になった選手。故障は多いが、調整さえできれば、とてつもないパフォーマンスを発揮。前回の箱根は故障明け3か月ながら、箱根4区日本人歴代2位の走りで、チームを首位争いに引き上げた。今年は全日本から出場して、MARCH対抗戦28分20秒。臨戦態勢となっている。

5点:エース区間で区間中位以上いける選手
荒巻朋熙②28分32秒48/63分11秒
≪23全6区3位、関東IC1万≫
 前回、1年生ながら1万m28分37秒のベストを出して、箱根16人にエントリーされていた選手。今年の全日本駅伝で初出走。前が全く見えない単独走ながら区間3位とまずまずの結果を出している。MARCH対抗戦で28分32秒を出して箱根も完全に出走候補に。原監督からは、箱根2区で67分台を出せるくらいまで成長をしてきているそう。

4点:主要区間で区間上位でいける選手
倉本玄太④28分19秒31/63分01秒
 ここまで大学駅伝の出走がないが、各駅伝でエントリーに何度も名前が入っている4年生の選手。世田谷246ハーフで63分01秒のベスト記録を出すと、MARCH対抗戦は28分19秒のビッグパフォーマンス!最初で最後の大学駅伝出走に手がかかったか。

若林宏樹③28分25秒71/61分25秒
≪23全1区8位、22関東IC1万m11位、箱5区3位、21:全6区12位、出4区6位≫
 2大会前、当時1年生ながら箱根5区山登りを担当し70分台の区間3位好走。”若の神”になり、往路優勝のゴールテープを切った。2年時の春に1万m28分25秒の自己ベストを出して、一気に主力になったが、その後故障。前回の箱根5区間に合ったものの、前日に発熱し回避。その後も足踏みが続いたが、全日本駅伝1区に抜擢。中盤に思い切った飛び出しを見せて、チームに喝を入れた。

田中悠登③28分35秒60/62分33秒
≪23全8区3位、箱8区5位、22:出5区6位、関東IChalf7位≫
 1年時から世田谷246ハーフで優勝するなど、長いロードで非常に安定している。2年時になってから、駅伝の起用も増えた。その時は、前を追いかけないといけない展開で力を出し切れなかったが、今年の全日本駅伝はアンカーで力走、区間3位の走りで総合2位争いを制して見せた。記者会経験では、5区山登り希望と発言していたが…??

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
白石光星③28分27秒96/62分52秒≪22全2区16位≫
 昨年の秋口、絶好調と高評価。全日本2区に抜擢されたものの、最後の調整に失敗し区間16位と苦い成績に。その後、結果を出すのに苦労していたものの、世田谷246ハーフで62分52秒と好走、MARCH対抗戦で28分27秒と立て続けに結果を出した。2度目の大学駅伝の出走が近づいた。

山内健登④28分28秒75/62分45秒
≪23全5区4位、出4区1位、関東IC1500m2位、22関東IC1500m1位、20:全6区9位≫
 1年時の秋に5千m13分40秒台の好タイムを出して全日本6区に抜擢。でしたが、首位を明け渡す苦しい走りになってしまいました。その後、1500mを中心に関東ICで結果を出すなど活躍していたが、大学駅伝は中々走れず。4年生の秋口に5千m13分30秒台を出して、出雲で久々出走し区間賞、全日本駅伝5区にも出走、安定した走りを見せている。

小原 響④28分28秒97/63分05秒
≪23全4区7位、日本3障4位、関東IC3障1位≫
 3000m障害を中心に、関東ICや日本選手権で活躍が続いていた選手。大学駅伝はなかなか走れなかったが、全日本4区でついにデビュー。他校主力相手に区間7位ながら食い下がり上位をキープした。箱根は、前回も準備は進めていたという山下りが中心か。

塩出翔太②29分20秒91/62分01秒
 前回の箱根駅伝のメンバーにも選ばれていた選手。直後の丸亀ハーフで62分01秒の記録を出して、一定の走力が付いていることは示した。駅伝はまだだが、世田谷246ハーフで62分51秒とエントリー内チームトップで走り切り、今年も箱根メンバー。出走争いに絡んでいる。

野村昭夢③29分39秒23/5千13分36秒93
≪23出1区7位、関東IC5千12位≫
 高校時代の有力選手の一人。前回箱根駅伝6区山下り有力ランナーに上がっていたが、故障で走ることはできなかった。今年になって少しずつ継続的に試合に出場できるようになり、9月に5千m13分36秒の大幅ベスト、出雲1区に抜擢されてたが終盤に失速し区間7位。その後、脚に違和感があるとのことで試合へは出場しなかったが、箱根にはエントリーされた。

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
宇田川瞬矢②28分43秒70/63分10秒
≪23関東IC1500m1位、22関東IC1500m2位≫
 ここまで1500mで大活躍している選手。1年時から関東ICで表彰台の2位に上がると、今年は見事に優勝を遂げた。秋になって長い距離でも結果が出るようになり、世田谷246ハーフで63分10秒の成績を残すと、MARCH対抗戦で28分43秒のベスト!箱根エントリーに入ってきた。

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
皆渡星七②28分49秒30/63分30秒
 昨年のMARCH対抗戦で、当時1年生ながら28分台を出していたランナー。今年の秋になって再び趙牛を上げてきて、宮古サーモンハーフで63分30秒のベストを出すと、MARCH対抗戦で28分49秒と昨年の記録を上回るベスト。今年は16人のメンバーに選ばれた。

平松享祐①28分59秒29/63分32秒≪23全国5区14位≫
 夏合宿を終えて、一気に評価が上がっていたルーキー。原監督からは、将来の青学を背負う存在とも言われていた。出雲からメンバー入りすると、世田谷246ハーフで63分32秒・MARCH対抗戦で28分59秒の結果。箱根にも選ばれた。

松並昴勢④29分33秒40/63分54秒≪23関東IChalf≫
 今年の関東ICハーフに選ばれていた4年生の選手。9月に5千m13分54秒ベスト、その後はチーム上位の成績は少なかったものの、箱根にエントリー。長い距離で一定の安定感があるという。

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数

上位10名合計:44点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)

【過去3年間成績】
99回本戦3位
98回本戦1位
97回本戦4位

 優勝候補に挙がるまで仕上げてきましたね。高校時代の有力ランナーは多いですが、それでも9月には5千m13分30秒台、11月には1万m28分20秒前後で多くの選手がずらり。新たな駅伝男も出てきていますし、箱根駅伝への執念を感じます。

 その中で中心になるのはやはり4年生エースの佐藤選手。1年時から主力で活躍してきて、4年生になった今年トラックの記録も伸びてきていました。その中で、出雲・全日本3区は額面を下回る成績となってしまいまいました。それでもMARCH対抗戦で28分11秒のチームトップの自己ベストをマーク!この走りができるなら箱根駅伝もバッチリ走れると思います。タフな区間もこなせるので、4区が一番適性があると思いますが、往路序盤もあるか。

 3年生と2年生にもエースや駅伝男がいます。箱根駅伝で好走が光るのが3年太田選手。1年時の3区で他校のエースを交わして先頭に立ったシーンは印象に残っていますが、前回も故障明けながら4区で区間2位の成績。首位戦線にチームを浮上させています。今年は初めて全日本から出場するなど、昨年より状態は上向いているとみます。往路のどこかで、ポイントゲッターになるはずです。

 今年の成長株が2年黒田選手。専門は3000m障害でしたが、昨年も1万m28分33秒を出して箱根出走に迫っていました。今年の出雲でデビューすると、2区区間賞を獲得!全日本も2区2位と序盤で好走して、新たに駅伝男と任命を受けました。箱根駅伝では2区か5区で区間上位で走れるということ。箱根5区は前々回好走の3年若林選手も間違いなく候補に挙がってきますので、山登りに関しては基本的に準備万端といっていいのでしょう。

 これに成長してきたのが3年田中選手。長い距離は下級生の時から走れていましたが、今年の全日本アンカーで区間3位好走。駅伝でも結果が出始めていて、中盤以降のタフな主要区間のどこかで登場しそう。評価が上がってきているのが2年荒巻選手。全日本6区で単独走でペースを作っていましたが、箱根2区も67分台で走れそうとのこと、そうなると新たな往路候補になりそうで、全日本から戦力アップしそうです。

 こうなるとレギュラー争いも過熱しそうです。まだ箱根駅伝を走ったことのない4年生が1万m28分20秒前後でボーダー争いを繰り広げています。エントリーは続くもまだ未出走の倉本選手が、MARCH対抗戦で28分19秒のチーム内でも上位の記録、初の出走へひと押しとなったか。1500m専門の山内選手や3000m障害専門の小原選手は、全日本駅伝で出走して区間一桁にまとめるなど、ロードの力もつけていますね。さらに松並選手も長い距離の安定感を評価されて16人へ。射止める選手は誰になるのか。

 勿論3年生以下もみんな走力高い。出雲駅伝1区でようやくデビューを果たした野村選手は、今回ようやくエントリー。脚が万全なら箱根6区など出走のチャンスがある選手です。さらにハーフ62分01秒のベストを持つ塩出選手は世田谷246ハーフで再び62分台マーク、1500m専門の宇田川選手もハーフに目処が立ってきています。MARCH対抗戦で2年連続28分台の2年皆渡選手に、ルーキーで唯一エントリーの1年平松選手も気になるところ。10番目前後の総合力に関しては、トップかもしれません。オーダーを考えていきます。

区間オーダー予想

 総合優勝するには、どうしても意識しないといけない相手は駒大。しかも1区にエースを置く可能性もあるので、青学大も追走しつつ前に出るチャンスを伺う必要があります。そうすると、つぎ込む必要があるのかなと思います。

1区(21.3km)佐藤一世④28分11秒00
2区(23.1km)黒田朝日②28分15秒82
3区(21.4km)太田蒼生③28分20秒63
4区(20.9km)田中悠登③28分35秒60
5区(20.8km)若林宏樹③28分25秒71

6区(20.8km)倉本玄太④28分19秒31
7区(21.3km)野村昭夢③29分39秒23
8区(21.4km)塩出翔太②29分20秒91
9区(23.1km)荒巻朋熙②28分32秒48
10区(23.0km)白石光星③28分27秒96

1区佐藤選手…非常に勿体ない、それは承知で、駅伝男の4年佐藤選手を1区からつぎ込んでいくことになると思います。総合力は高くても先手を取っていかないと、総合優勝は難しくなっていきます。ハイペースになった時の対応は勿論、万が一駒大が3本柱以外を起用した時も、ラストスパートの力もありますので、しっかりリードを獲ることができる選手です。

 前哨戦は少し力みもあるかなぁと思いましたが、MARCH対抗戦で身体が動いていましたので、最後の箱根駅伝に向けて心身ともに上がってきていると思います。まずは勝負区間でもありますし、次ぎ区間以降の駅伝男たちに託してくれればと。

2区黒田選手…箱根駅伝2区で走れそうな選手が青学大は何人かいますが、その一人2年黒田選手に託したいと思います。スピードもあるうえに、山登りもできるほど脚力もあります。それから一人で追走もできますし、全日本2区では他校エースとの競り合いにもうまく対応していました。そういうことから2区。駒大が前に行くかもですが、見える範囲なら。

3区太田選手…ここで、箱根駅伝で爆発的な走りを見せる3年太田選手を2年ぶり3区へ。2年前は少し追い風もありましたが、61分00秒とびっくりのパフォーマンスを見せていました。この区間で何とか追い上げたり、駒大の前に出る展開にできたらなと思います。10番目の力なら青学大も強いだけに、首位争いに絡んで言いたい。

4区田中選手…ここは調子の上がっている主力選手でしょうか。2年荒巻選手が非常に調子が上がっていているそうですが、全日本アンカーの3年田中選手も面白いと思います。タフなロード区間は合っていますし、上り坂も比較的行けるように思います。駅伝でも結果が出たところ、往路で総合優勝への夢を繋いでほしい。

5区若林選手…2年ぶり山登り登板なるでしょうか3年若林選手。1年時に70分46秒の区間3位好走。しかもこの時は、頂上付近で強めの向かい風もあってのタイムだったのですよね。広いストライドでスイスイ上っていった姿は結構衝撃的でした。あれから、苦しみましたが、全日本1区に出走。そこからいい意味で強くなっていれば。

6区倉本選手…3年時あたりからちょくちょく大学駅伝のエントリーに入ってきていたのですよね。記録会も安定していました。そしてここにきて1万m・ハーフマラソンと結果を残しました。トラックのスピードもありますので、この区間もあるのかなと思っています。いずれにせよ58分前半以内はほしい。

7区野村選手…6区山下り本来本命ですが、故障がやや多いということ。そして、やはり本来は平地区間でエースになっていく選手だなということです。下り基調の区間なので、思い切った走りができればなと思っています。こういうところで+αが総合優勝に向けてほしい。

8区塩出選手…ロードで結果を出している選手も配置していきたいですね。丸亀ハーフと世田谷246ハーフとコースなどが違うハーフで、どちらも62分台を出している塩出選手を8区予想します。ここだけ候補選手が故障してしまいましたが、こここそ青学大の総合力の見せ所です。

9区荒巻選手…往路があるかもしれない荒巻選手を、総合優勝争いをしていた時のために残しています。2区67分台でいけそうな雰囲気があるそうなので、裏9区で67分台で区間記録にも迫れないかなと。もしかすると田中選手と入れ替わって往路もありか。調子次第で変わることもある予想です。

10区白石選手…最後ですね。4年生の選手もいますが、ここにきて逞しさが増してきた3年白石選手をアンカーにします。一度全日本2区を走って失速。その後再びの台頭に苦労しましたが、MARCH対抗戦で28分27秒と終盤まで主力に食いつきました。ハーフも62分台に乗ってきたところ、区間賞を目指せると思います。


 なお、最近テレビ出演した原監督が、意味深な順番でエントリー選手を発表したとか。その順番通りなら、1区佐藤選手2区太田選手で、5区に黒田選手9区若林選手だとか??

 まあ、5区黒田選手山登りは理想です。最も勢いもあり、適正もあり、旬の選手を配置した時は、爆発した時の火力が高いのは確かなんですよね。29日の区間エントリーに注目。

まとめ

・4年佐藤3年太田2年黒田選手と各学年に駅伝男
・3年若林&田中選手が浮上、2年荒巻選手も絶好調!?
・1万m28分20秒台でボーダー争い、総合力は最も高い

 総合力はやはり高いです。1万m27分台の選手はいませんが、駅伝で+αが出る選手がいますよね。3年太田選手は、毎年箱根駅伝男になっていますし、今年台頭してきた2年黒田選手は頼りになり、2区と5区両刀いける選手。さらに4年佐藤選手が調子戻ってきて、1万mチームトップと絶好調。往路畳みかけられそうです。

 また全日本大学駅伝では、3年若林選手や田中選手といったロードでポテンシャルが高い選手が、駅伝で次につながる結果を残しています。2年荒巻選手もここにきて一気に主力に成長してきて、往路で通用しそうな雰囲気だとか。

 これで1万m28分20秒前後まで走力を伸ばした4年生倉本・小原・山内選手あたりが出走ボーダーになってきます。ロード20kmとは違うのですが、小原山内選手は駅伝を走って結果を出しています。そのくらい青学大だって選手を揃えています。駒大も強すぎますが、チャレンジャーの青学大の怖さを、駅伝ファンはみんな知っています。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。