箱根駅伝2024(第100回)【国士舘大&駿河台大&山梨学院大】戦力分析&区間オーダー予想も!

箱根駅伝2024(第100回)の16人エントリーが発表されました。

詳細まとめはこちら

https://hakonankit-fd.com/article/post-22340.html

以降、

12月29日(金)に区間エントリー発表

1月2日(月)往路・3日(火)復路朝7時に、当日交代を含めて最終オーダー
1日最大4名、2日間で最大6名の変更が可能となっています。

このサイトでは、29日(金)までに、各大学の戦力分析と区間オーダーの予想を行っています。

ここは3校まとめます!

全日本駅伝出場の勢いで!
国士舘大学

メンバー一新で2度目の箱根路
駿河台大学

3秒差で勝ち取った最後の枠!
山梨学院大学

です

本サイトで戦力分析に、独自のランキングを使用しています。

7点:エース区間、山で貯金が望める選手

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手

5点:エース区間で区間中位以上いける選手

4点:主要区間で区間上位でいける選手

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数

はっきりとした分け方はなく、
・過去の駅伝実績
・1万mなどの持ちタイム
・ここ数か月の大会の成績
などから、主が総合的に独断で判断しています。

ご了承ください。

ページコンテンツ

箱根駅伝2024【国士舘大学】戦力分析&区間オーダー予想も!

 中々シード権争いには絡めないものの、8年連続で箱根駅伝に継続して出場中の国士舘大。スピード面の対応に中々苦慮していたものの、全日本予選の成績が、ここのところぐっと浮上。今年は、7年ぶりに突破し、駅伝ファンを驚かせて見せました。

 箱根予選は、留学生カマウ選手をを含めてフリーで走る選手が3名は例年より多い、後方の集団走もほぼ崩れることなく走っていて、上位争いもしての8位通過。いつになく安定していた印象でした。

 全日本大学駅伝は、前半4区間に箱根予選上位4名と、予選出走者以外の4名が後半区間とハッキリと分けて出場。面白い試みだったものの、序盤4区間で最高区間順位は12位と苦しみ、5区以降はブレーキ区間も出てしまい、繰り上げスタート。予選で見せた力は出せませんでした。

 その後、1万m記録挑戦会に多くの部員が出場しているのは、例年通りも、箱根予選・全日本駅伝と連戦が続いた主力選手は出場せず。第100回大会に向け、冷静に調整を進めていっている印象です。今年こそ上位進出となるか、まずは戦力分析です。

11月以降の記録まとめ

11/12 世田谷246ハーフ
水野龍吾②65分00秒
榎本蒼空①65分41秒
大森由翔②66分21秒
福岡亮宏④66分24秒

11/12 日体大記録会
5000m
11組
富岡晃世②14分44秒94
13組
富岡晃世②14分30秒98

11/18 激坂最速王
1位山本雷我④54分11秒
4位後藤天馬②55分45秒
8位渡辺大喜③56分42秒

11/19 1万m記録挑戦会
8組
水野龍吾②30分26秒24
9組
川勝悠雅②29分26秒25
鈴木伸弥③29分36秒41
10組
瀬川翔誠②29分18秒09★
松井遼太③29分48秒84
生田目惇③29分51秒43
大森由翔②29分55秒97
中西真大④29分56秒64
笹井耕汰②29分58秒14★
勝部愛大②30分19秒78

 箱根予選・全日本駅伝と連戦となった主力選手は、レース出場を控え、山登り候補が激坂最速王、そのほかの選手が1万m記録挑戦会に大挙して出場しました。

戦力分析

7点:エース区間、山で貯金が望める選手
ピーター カマウ③28分19秒48/61分31秒
≪23全2区14位、予6位、全予4組5位、関東IChalf6位、箱2区9位、22予22位、全予4組3位≫
 国士舘大のエース。来日直後は、日本の気候にやや戸惑いもあったものの、その中でも前回の箱根駅伝は、エース区間2区で区間9位と粘りの走り。前半から前を追いかけず、後半にじわりと順位をあげていく走りが印象的でした。

 今年は、春先の関東ICハーフこそ6位に留まったものの、全日本予選は2年連続最終組で他校留学生と終盤まで勝負して見せて全体の5位で通過に貢献。箱根予選も、前年の22位から6位と順位アップ。レベルアップして、2度目の箱根路に挑む。

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手

5点:エース区間で区間中位以上いける選手

4点:主要区間で区間上位でいける選手
山本雷我④29分33秒84/64分51秒
≪23箱5区11位、22予117位、箱5区13位≫
 2年連続箱根駅伝山登りを走って、区間13位と区間11位と、他校の選手とも戦っている選手。箱根予選は、調整が合わず飛ばしたが、3年連続出場した激坂最速王は、強風吹き荒れる展開の中で優勝!最後の箱根も、自信を持って山登りで控えていそうだ。

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
山本龍神④29分00秒14/63分05秒
≪23全1区17位、予43位、全予3組13位、関東IC1万、箱3区20位、22予108位、箱8区14位、21:予175位、箱1区18位、20:予77位≫
 国士舘大の日本人エース。箱根予選には4年連続出場し、箱根本戦には3年連続出場。うち、2度往路を担当して、他校のエースの強さも知っている選手。今年の箱根予選はフリー走で、過去最高成績となる43位。ここ2年、国士舘大の4年生が好走している1区を希望している。

生駒直幸②29分03秒85/63分04秒
≪23全3区15位、予42位、全予1組17位、22関東IC5千m≫
 国士舘大、今季一番の成長株。今年の箱根駅伝は走っていない選手でしたが、春先に1万m29分03秒と大幅ベストで話題に。全日予選1組で通過に貢献すると、箱根予選はフリー走を任され、エース山本龍選手より1秒早くゴール。全日本3区は消化不良も、試合に出ずにもう一度身体を調整している。

西田大智③29分33秒44/63分38秒
≪23全4区12位、予72位、全予2組16位、箱7区19位、22予116位≫
 前回の箱根駅伝7区出走している3年生の選手。今年になって一気に飛躍。全日本予選で組16位の好走を見せると、箱根予選では、15㎞まで後方の集団走ながら、一気に72位63分38秒の走りを見せて、チーム最速で浮上して見せた。全日本4区は、チーム最高の区間12位。予選からの調整がある中、力を出した。

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
川勝悠雅②29分21秒46/64分37秒
≪23予177位、全予3組26位、関東IChalf、箱10区17位、22予106位≫
 前年度の1年時から、箱根予選106位と長い距離にある程度対応すると、箱根駅伝ではアンカーを任され区間17位の成績を残した。今年の予選は177位とやや苦戦したものの、その後1万29分26秒とベストに近い成績。状態を上げてきた。

鈴木伸弥③29分28秒59/63分59秒
≪23予127位、箱8区15位、22予200位≫
 昨年の箱根予選に出走し、その後箱根8区を出走。後方ほぼ単独走だった中区間15位とまずまずの成績を残した。今年の箱根予選は127位と前年より大きくアップ。チーム内でも6番目の記録、学連記録会では1万m29分36秒とベストに近い成績で走り切った。

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
瀬川翔誠②29分18秒09/64分40秒
≪23予184位、22予259位≫
 2年連続箱根予選に出場している選手。1年目は通用せずも、今年はチーム10番手で通過に貢献している。学連記録会で29分18秒と、15秒ほど自己ベストを更新。これはチーム内でも5番目にあたる。箱根駅伝出走の可能性が再び出てきた。

渡辺大喜③29分33秒22/64分01秒
≪23予112位、22予163位≫
 2年連続箱根予選で100位台と通過に貢献している選手。今年は、15㎞以降の伸びもよく、64分01秒の112位のチーム5番手で走り切った。その後は、激坂最速王にチャレンジし、56分42秒の全体8位と崩れることなく走り切った。

生田目惇③29分36秒33/64分13秒≪23予139位、関東IChalf≫
 毎年確実に力をつけていた選手。今年になって箱根予選に初出走し、139位のチーム7番手で走り切り、通過に貢献。学連記録会も29分51秒と崩れることなく走り切り、箱根駅伝出走の可能性を残している。

富岡晃世②29分40秒87/64分24秒
≪23予151位、全予2組15位、関東IC5千、22関東IC1500m≫
 2年連続関東ICに選ばれ、全日予選も2組を走るなど、トラックでの活動も多い選手。箱根予選では、151位64分24秒のチーム8番手で走り切り通過に貢献。その後、11月上旬の日体大記録会で、5千mに2度出場。他の選手とは違う調整方法を取っている。

勝部愛大②29分46秒60/64分41秒
≪23予186位、関東IC1500m≫
 関東IC1500mに出場するなど、今回のエントリー内でスピードがある選手。その中で、箱根予選も出場し、チーム11番手ながら64分41秒で走り切っている。下り基調のコースを得意とし、前回もエントリー(当日変更)した山下りに標準を合わせて調整中か。
 

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
横田星那②29分25秒59/66分50秒≪23全8区17位≫
 10月の記録会で1万m29分25秒の自己ベストをマーク。全日本駅伝、”非予選組”の4人の中に選ばれ、アンカーを任された。

中西真大④29分26秒57/63分25秒
≪21予215位、20予108位≫
 1年時から箱根予選に登場し、108位の成績を残している選手。その後怪我が続いて、中々主力になれなかったが、11月記録挑戦会で29分56秒と久々に29分台の成績。1年時以来、3年ぶりに16人のメンバーに残った。

松井遼太③29分33秒14/65分50秒
≪21予355位≫
 1年時に箱根予選に出走している3年生の選手。その時は本戦にもエントリーされている。その後、怪我などが続いていましたが、今年の箱根予選14人の出走メンバーに選ばれると、学連記録会で29分48秒の成績。2度目のエントリーメンバーに選出された。

水野龍吾②29分48秒93/65分00秒
 箱根予選にはエントリーしていていなかったものの、それよりもアップダウンが多い世田谷246ハーフで65分00秒の好走。連戦となった1万m記録挑戦会も30分26秒と何とかまとめて、16人のエントリーに入った。

上位10名合計:27点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)

【過去3年間成績】
99回本戦19位
98回本戦15位
97回本戦18位

 核となる選手は、3年生カマウ選手。前回の箱根駅伝は2区区間9位ながら、後半にチームの順位を上げていくクレバーな走りを見せた。日本の気候に苦労しながらも、各主要大会の安定感が増していて、2度目の2区は前回の67分54秒から大きく短縮してくれるはずだ。

 課題は1区と3区。スピードランナーがチーム内に少ないこともあってかが、どうしてもこの2区間が苦手になっています。なので2区留学生選手が順位を上げても、中盤区間までにはシード権は厳しいという状況が毎年。特に3区は区間下位に沈むことが多く鬼門になっています。

 ここは、箱根予選日本人でフリー走を務めた4年山本龍選手と2年生駒選手となってくるでしょうか。2人とも上位でまとめ切り生駒選手が63分04秒、山本龍選手が63分05秒でゴール。例年以上に算段が立つかもしれません。

 この3区間でシード権に食い下がれていれば、4区以降はある程度面白そうです。ここ数年戦えている4区はおそらく西田選手でしょうか。箱根予選は15㎞以降のアップダウンで大きく順位を上げ、全日本駅伝もアップダウンのある4区でまずまず走り切った。単独でも走れていたのは大きい。

 山は、山登りは大きく自信を持っていて、過去2年区間13位・11位と走っている山本雷選手が、激坂最速王で優勝するなど絶好調。できれば悪条件になってほしい?下りは、前回出走者がエントリーから外れたものの、下り基調が得意という2年勝部選手が走りそうです。

 復路の選手層も、現時点で昨年より厚そう。前回8区15位で走っている3年鈴木選手に、前回10区17位の川勝選手に安定感が増していて、今年も復路候補。これに予選の成績はほぼ同じくらいの3年渡邉・生天目選手や2年富岡選手もいます。

 さらに、箱根予選チーム9番手だった2年瀬川選手が、1万m記録挑戦会はチームトップの29分18秒と大きくアピール。出走の可能性もあるか。また、過去に箱根予選出走し、その後故障などもありながら1万m29分台を出した4年中西3年松井選手らも気になるところ。10名のレギュラー争いは激しくなっています。区間オーダー予想をしていきます。

区間オーダー予想

 往路などは特に希望区間など決まっていますかね。予定通り組めるかどうか。

1区(21.3km)山本龍神④29分00秒14
2区(23.1km)ピーター カマウ③28分19秒48
3区(21.4km)生駒直幸②29分03秒85
4区(20.9km)西田大智③29分33秒44
5区(20.8km)山本雷我④29分33秒84

6区(20.8km)勝部愛大②29分46秒60
7区(21.3km)富岡晃世②29分40秒87
8区(21.4km)渡辺大喜③29分33秒22
9区(23.1km)川勝悠雅②29分21秒46
10区(23.0km)鈴木伸弥③29分28秒59

1区山本龍選手…1区は、1年時に1区を走っている山本龍選手が、4年生になり再度挑戦の意向を示しています。あの時は、非常にペースの上げ下げが激しい展開で、区間19位と苦しみました。今回は、しっかりと六郷橋まで集団に付けて、前が見える位置で繋ぎたいところです。

2区カマウ選手…2年連続でカマウ選手が出走するでしょう。箱根予選は個人6位と、他校留学生の間でも対等に渡り合っていました。明らかに昨年の67分54秒の時より、力が増していると思います。66分台をターゲットにできれば、十分他校に食らいついていけるでしょう。

3区生駒選手…例年苦戦する3区は、今年は2年生駒選手が候補に挙がっていますね。今年一番伸びた選手で、箱根予選は、初ハーフながらフリー走。自信を持って送り出せるか。63分前半以内を出せれば、上位の流れからは後れを取らないはずだ。

4区西田選手…序盤3区間を狙って、ここから浮上の機会をうかがいたい。前回裏の7区出走の西田選手が今年になって急成長。箱根予選15㎞以降と全日本4区とアップダウンのあるところで、まとめてきています。前を追いかけ、10位と離されないようにしていけるか。

5区山本雷選手…2区留学生を除いては、おそらく国士舘大が一番自信を持っている区間。過去2年連続山登りを走り区間13位と区間11位で走っている山本雷選手が絶好調。激坂王1位は強風も吹いていた中で非常に価値がある成績です。区間一桁で走り、ぐっと順位を上げていく区間にしたい。

6区勝部選手…前年も6区山下りにエントリーしていた勝部選手。昨年は当日変更でしたが、今年は本メンバーになりそうか。箱根予選では64分台でまとめていて、長い距離も目処が立ちました。59分台でまとめていければ、まずは流れの中でレースができそうです。

7区富岡選手…関東ICトラックで戦いつつも、全日予選・箱根予選でもある程度結果を残している2年富岡選手を7区予想。7区はスピードもいりつつ、小刻みなアップダウンもあります。この選手が適任なのではという気がしています。流れを繋いでいくか。

8区渡辺選手…2年連続箱根予選を走り、163位・112位と非常に安定した成績を残している3年渡辺選手を8区予想。激坂王にもチャレンジするなど、上り坂も一定走れる模様。8区で候補になってくるのではないでしょうか。

9区川勝選手…前回10区を走っている2年川勝選手が、復路エース区間9区の予想です。箱根予選チーム9番手とやや低調でしたが、1万m記録挑戦会は、29分26秒とベストに近いタイムで調子を上げていました。単独走の経験もあるので、長丁場の区間を乗り切ってほしい

10区鈴木選手…前回8区を走っている鈴木選手を10区で予想。前回は20番目から走り出し、前が全く見えない展開も区間15位。長丁場の単独走は比較的得意に見えます。なので、やはり復路の終盤3区間のどこか。10区を走るのも面白いと見ます。


 他に、年々安定感を増している3年生天目選手、直前の記録会好走の2年瀬川選手、世田谷246ハーフ組の水野選手に、中西選手らもいるんですよね。こう見ると例年に比べ4区以降はいい戦いになりそうですが、はたして?

まとめ

・カマウ選手66分台をターゲットにできるか
・苦手1区3区は山本龍&生駒選手?5区山本雷選手に繋げるか
・復路は、川勝選手ら例年よりレベルアップも

 やはりまずは2区でしっかり上位の中に割って入ることですね。昨年は68分を切って、ある程度走れていたカマウ選手がパワーアップ。一気に1分以上短縮して67分切までいければ、かなり上位に割って入れるはずだ。

 このわきの区間をどこまでいけるか。ハイペース予想となりつつある1区は、3大会前出走の山本龍選手か。鬼門の3区は一番の成長株の生駒選手が担うでしょうか。いずれにせよ、ここで離されなければ、5区山本雷選手に自信を持っているだけに、大事になってきます。

 他の区間も、3年西田選手が大きく成長し、往路4区候補に。また、前年出走者の3年鈴木・2年川勝選手に、予選で安定した走りを見せた3年渡辺・生天目選手らが候補になってくるか。選手層はぐっと厚くなってきました。序盤を凌いでいければ、自分たちのやりたい駅伝が、できるかもしれません。

箱根駅伝2024【駿河台大学】戦力分析&区間オーダー予想も!

 箱根駅伝新興勢力の一つ駿河台大が、箱根路に帰ってきました。98回大会以来2年ぶり2度目。初出場時のメンバーは、実質1人しかおらず、大きくメンバーが入れ替わった中でした。増枠分の12位通過となりました、それでも徳本監督は「初出場時より嬉しい」と言います。

 前年度も、初出場時の箱根メンバーが多く残っていて、出場チャンスも、チームの士気が上がり切らず予選で19位惨敗。どうにも、初出場時の燃え尽き症候群みたいな雰囲気が出てしまったそうです。

 そこで現4年新山選手を中心に、雰囲気を変えるために改革を断行。異例の20名以上の退部者が出ました。さらに今年の9月からは、集団練習が多い駅伝としては異例の個別トレーニングを実施。これが功を奏し、通過にこぎつけました。その後も、自己ベストが多く出るなどチームは好調。戦力をまとめ直します。

11月以降の記録まとめ

11/11 日体大記録会
3組
坂本滉斗②29分41秒22★
永井蒼己②29分49秒46★
久保俊翔①29分51秒46★
濱本零士③30分41秒26★
山内亮威④30分59秒47
4組
塩路悠耀②29分52秒06★
長田拓巳②29分54秒18
佐々木瑠希③29分58秒83★
加藤亮太③30分13秒31

NCG
M.ゴットフリー②13分40秒43

11/18 激坂最速王
5位倉島啓人②55分49秒
6位新山舜心④56分25秒

11/25 八王子
S.レマイヤン①28分04秒43

11/25・26 日体大記録会
5000m
新山舜心④13分59秒21★

5組
坂本滉斗②29分35秒49
伊藤太雅②29分49秒53
山内亮威④29分54秒80★
永井蒼己②30分08秒57
黒川拓海②30分14秒82
佐々木瑠希③30分59秒16
6組
M.ゴットフリー②29分18秒97
長田拓巳②29分19秒35★
塩路悠耀②29分23秒53★
沖勘太郎②29分33秒57
古橋希翁①29分39秒71
岡崎 樹②29分40秒77★
加藤亮太③30分15秒30
早稲田蓮②30分53秒67
7組
藤井空大②29分08秒40★
10組
東泉大河②29分46秒74

11/26 小江戸川越ハーフ
久保俊翔①63分40秒5組
東泉大河②28分32秒29★
6組
新山舜心④28分14秒30★

 主力選手も2度3度出場して、積極的に記録を求めるとともに、箱根エントリーの選考会も兼ねていたような形ですね。新戦力、そしてエース選手が高パフォーマンスをしました。

戦力分析

7点:エース区間、山で貯金が望める選手

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手
S.レマイヤン①27分55秒89/61分56秒≪23予10位、日本IC1万4位≫
 今年の秋に入学した新留学生の選手。日本IC1万mが日本デビュー戦となり、留学生が多く出場する中4位好走。箱根予選も起用され、61分56秒の全体10位とある程度貯金を作ることに成功した。その後、八王子で28分04秒と入学前のベストに迫る戦績を残している。

5点:エース区間で区間中位以上いける選手
新山舜心④28分14秒30/62分35秒
≪23予29位、関東IC1万、22予234位、全予3組14位、関東IC1万15位、箱7区15位、21:予86位、20:予211位≫
 2大会前の初出場時の唯一の出走メンバー。新チームになって、もう一度箱根を出場するチームにするために、色々と動いた選手。走りでもチームを引っ張り、関東IC本番で1万m28分台で走ると、箱根予選は日本人上位とも戦い個人29位の成績。さらに12月頭の記録会で28分14秒と大幅自己ベスト。2区以外の往路をどこでも準備する構え。

4点:主要区間で区間上位でいける選手
M.ゴットフリー②28分28秒36/64分04秒
≪23日本IC1万7位、全予4組6位、22予54位≫
 駿河台大に所属するもう一人の留学生。夏前の全日本予選4組6位とまずまず走るも、新留学生レマイヤン選手と走った日本IC1万mで7位となって、箱根予選は走れず。11月に5千m13分40秒でスピードをあるところは見せている。

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
東泉大河②28分32秒29/63分54秒
≪23予100位、全予3組40位、関東IC5千≫
 将来のエース候補として期待されている2年生の選手。怪我なども重なり、昨年の箱根予選は未エントリー、今年の春もなかなか状態が上向かなかったが、今年の箱根予選にようやく出場。後半上げて100位の成績。さらに12月頭に1万m28分32秒ベストで、調子が上向いてきた。

古橋希翁①29分12秒10/63分34秒
≪23予63位、全予4組33位、関東IC5千16位≫
 1年生にして、チームのエース格の選手。春先に1万m29分12秒ベストを出すと、関東IC5千16位粘りの走り。全日本予選も最終組で戦いきった。箱根予選は、エース新山選手と途中まで一緒に走り63位63分34秒をマークしている。

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
藤井空大②29分08秒40/65分07秒
≪23予229位、全予3組20位≫
 昨年、当時1年生ながら全日本予選1組で出走するなど、期待が高かった選手。故障が多い点はあるものの、全日本予選3組20位の成績を出すなど、実力は確かなものがある。初出場となった箱根予選はチーム10番手に留まったものの、その後1万m29分08秒を出すなど調子は上向き。

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
長田拓巳②29分19秒35/65分04秒
≪23全予1組36位、関東IChalf≫
 学生ハーフで65分04秒とまずまずの結果を出し、全日本予選1組に出走している主力候補の2年の一人。箱根予選は14人のメンバーには選ばれるも出番なし。その後、1万m29分19秒のベストを出すなど、出走メンバーに割って入る勢いが出てきた。

塩路悠耀②29分23秒53/64分46秒≪23予199位≫
 箱根予選チーム9番手の199位64分46秒で走り切っている選手。当時1万m30分台ながら出走メンバーに選ばれていた。その後、11月に29分52秒・29分23秒と連続で大幅にベストを更新。初の箱根路が近づいた。

坂本滉斗②29分35秒49/67分35秒≪23関東IC3障≫
 ここにきて勢いが出てきている2年生の選手。11月に2度1万mに出場し、29分41秒と29分35秒をマーク。春に、関東IC3障に出走している実績もある。

岡崎 樹②29分40秒77/64分10秒
≪23予130位、全予2組37位、関東IChalf≫
 今年になってから、関東ICハーフや全日本予選など主要大会での起用が増えてきていた選手。箱根予選は、チーム5番手の130位64分10秒でゴール。その後、1万m29分40秒の自己ベストを出している。

久保俊翔①29分51秒46/63分42秒
 ここにきて一気に伸びてきた1年生の選手。箱根予選はもう少しでメンバーに入れなかったが、11月日体大29分51秒ベストを出すと、下旬の越渡川越ハーフで63分42秒の好走。一気に本戦出走メンバー候補になってきた。

加藤亮太③30分06秒07/64分31秒≪23予165位≫
 今年の学生ハーフで65分06秒の好結果を出して、長い距離に強いところを見せていた選手。箱根予選もチーム7番手の165位とまずまず。11月に1万m2度出走し、30分13秒と30分15秒。ベストに近い成績でまとめた。

倉島啓人②30分09秒18/64分26秒≪23予156位≫
 箱根予選で156位の64分26秒のチーム6番手で、通過に貢献している選手。11月に、最速激坂王に出走し、4年生エース新山選手に競り勝ち、5区山登り候補に。1万mベストは今年4月にマークされたもの。

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
沖勘太郎②29分31秒44/
 今年春に1万m30分32秒ベストを出して、全日本予選のメンバーに選ばれていた。箱根予選は入ってなかったが、11月間に1万m29分31秒の大幅ベスト。本戦は16人のメンバー入りを掴んだ。

山内亮威④29分54秒80/64分31秒
≪23予264位、全予2組33位、22予294位、全予2組14位≫
 4年間かけてじわじわ伸びてきた選手。全日本予選だけでなく箱根予選ともに2年連続出走メンバーに選ばれている。3年時の全日本予選2組14位が一番の実績か。11月に初の1万m29分台を記録し、出走の可能性を残した。

早稲田蓮②30分43秒56/64分41秒≪23予185位≫
 暫く試合出場がなかったが、今年の箱根予選出走メンバーに選ばれ、チーム8番手の185位64分41秒で走り切った選手。予選会後の1万mは30分53秒の記録だった。

上位10名合計:26点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)

【過去3年間成績】
99回予選19位
98回予選7位、本戦19位
97回予選15位

 エース留学生選手は2名エントリー。そのうち、出走の可能性が高いのが、新留学生レマイヤン選手。入学前に1万m27分台の持ちタイムを出していました。日本ICや八王子で能力の高さを示す一方、箱根予選はまだ日本人トップと争う走り。とはいえ、2度目のロードで伸びる可能性はありそうだ。

 昨年の箱根予選を走っているゴットフリー選手は、予選はエントリーされずも本戦はエントリー。11月は5千m13分40秒好走し、その次はチームメイトのPMを担当。彼も何度も他校留学生と戦っているので、出番があるかもしれません。いずれにせよ、2区なのか。

 日本人エース格の選手が、ここにきて絶好調。4年生で唯一前回の箱根路を知る新山選手が、28分14秒と大幅ベスト!一時は5区山登りを希望していましたが、どうやら往路平地のどこかの区間になりそうだ。

 これに2年生の主力2人も好調。東泉・藤井選手がトラックでベストを更新!東泉選手が特に強く28分32秒と大幅自己ベスト!藤井選手も29分08秒とまずまず。予選でも走っている2人ですが、そこから確実に+αがありそうな感じだ。

 1年生ながら、箱根予選でフリー走で進めた古橋選手も、非常に楽しみ。少し疲れが出た感じで、11月末日体大記録会で29分39秒を要していたものの、ここからまた上がっていくか。

 その他は、箱根予選を走った選手に、層ではない新戦力組が混ざってどうなっていくかわからない形だ。箱根予選組では、2年倉島選手が激坂最速王で結果を出して、山登りを走りそうな雰囲気、同じ2年で岡崎・塩路選手も1万mでベストを出していて調子はまずまずだ。

 箱根予選を走っていない選手では、2年長田選手が好調で29分19秒ベスト、沖選手が29分33秒と1分のベスト更新、坂本選手も2度更新して29分35秒まで縮めてきて、レギュラー争いは混戦模様。さらに1年久保選手が、小江戸川越ハーフで63分52秒と、予選組の多くより早い記録で走り、さらにレギュラー争いが過熱化しそうか。

 上級生も、4年山内選手や3年加藤選手あたりは、トラックよりロードの方が安定した走りを見せる選手なので、11月30分台でも、箱根出走はあり得る選手。調子が上向いてきた駿河台大の区間オーダー予想です。

区間オーダー予想

 当初は、1区に1年生古橋選手、5区山登りに新山選手という予定だったそうですが…ちょっと変わってくるかも??

1区(21.3km)新山舜心④28分14秒30
2区(23.1km)S.レマイヤン①27分55秒89
3区(21.4km)東泉大河②28分32秒29
4区(20.9km)藤井空大②29分08秒40
5区(20.8km)倉島啓人②30分09秒18

6区(20.8km)塩路悠耀②29分23秒53
7区(21.3km)古橋希翁①29分12秒10
8区(21.4km)久保俊翔①29分51秒46
9区(23.1km)長田拓巳②29分19秒35
10区(23.0km)加藤亮太③30分06秒07

1区新山選手…4年生エース新山選手を1区予想。5区山登り予定でしたが、チームメイトで上りなら強いという選手が出てきているということ、1万m28分14秒と往路の主力級のタイムを出したこと、強豪校がエース格を出してくるかもということで。いずれにせよ、シード権に向けて出遅れは許されないので、大事な区間になります。

2区レマイヤン選手…順当ならレマイヤン選手の登場になりそうか。箱根予選は全体10位、八王子で28分04秒の記録。まだ粗削りな感じもありますが、将来的に楽しみも多い選手。2区に向けての準備は進めている。上位の流れに付けたいところ。

3区東泉選手…こちらも将来的に楽しみな3年生東泉選手が3区か。チーム内で一番早い選手と聞くと、東泉選手を上げる部員も多いそう。1万m28分32秒で、その片鱗を示してきたところ、希望の3区。他校の主力にも対抗出来ていくか注目です。

4区藤井選手…入学当初、この東泉選手とコンビで言われていたのがこの2年藤井選手。2年連続全日本予選で好走するなど力はあるのですよね。箱根予選はチーム10番手でしたが、11月末に29分08秒を記録。ついに、上昇気配となりました。往路で力のあるところを見せてほしい選手です。

5区倉島選手…山登りは、新山選手の予定でしたが、どうやら2年倉島選手のようかな?激坂最速王で、新山選手に勝利しただけでなく、往路平地を強化した方がよさそうな形。倉島選手も箱根予選でチーム6番手と結果を出しているので、十分出走候補。何とか凌いでいきたい。

6区塩路選手…山下りは、前任者が卒業しているので、ちょっと読みにくいですね。今のところ箱根予選9番手の塩路選手が、増刊号によると希望している模様です。直近1万m29分23秒大幅ベストで上り調子。その勢いで、流れに乗ることができればと思います。

7区古橋選手…期待のルーキー古橋選手を7区に予想。往路1区希望していて、箱根予選もまずまず走っていたものの、強豪校が往路序盤からつぎ込みそうなこと。調子を上げてきた上級生の選手もいるのでこの区間かと。まだ攻め手があるのはいいことかな。

8区久保選手…ここにきて一気に台頭してきたルーキー久保選手を8区で出走予想。小江戸川越ハーフで、東洋勢に交じって6分台をマークしたのは、印象に残りますね。ある程度戦えそうな気がします。

9区長田選手…復路エース区間の9区に、非箱根予選組の2年長田選手へ。とはいえ、学生ハーフで65分少しで走っていて、関東ICハーフなど実戦も経験しています。直近、1万m29分19秒と調子を上げてきています。今回は序盤からつぎ込んでいくと思われますが、何とか凌ぎたい。

10区加藤選手…最後は安定感高い選手で、3年加藤選手の予想。学生ハーフ65分06秒、箱根予選も64分31秒でまとめています。トラックこそ1万m30分台ですが、ロードで+αが出るタイプなのかなと思います。無事、ゴールに運べれば。


 これで、箱根予選チーム5番手の岡崎選手に、ここにきてあがってきている2年沖・坂本選手らもいますからね。このあたりは、最後まで読めないかもですね。

 ちなみに1区レマイヤン選手2区新山選手も少し考えたのですが…さすがにないか??

まとめ

・新留学生レマイヤン選手がチームを引っ張る!
・4年新山選手や2年東泉選手がエースに!
・1年古橋選手や他2年生選手の出走争い!

 今回も楽しんでいくことを念頭に置かれている徳本監督。前回は、繰り上げ回避のことも念頭に置きながらの区間オーダーになりましたが、今回は特攻して通用しなかったら仕方ないのオーダーになりそうな。

 当初は1区古橋選手2区レマイヤン選手3区東泉選手5区新山選手の予定だった感じです。そのままでもいいかもしれませんが、往路平地をもっと強化したほうがいいかもということで、予想では新山選手を1区にして、より序盤から強豪校に食いつくオーダーに考えてみました。

 あとは、最初の箱根駅伝出場を見ている2年生世代が非常にレギュラー争い激選ですね。ここにきて一気に上がってきた藤井選手に、山候補の倉島・塩路選手、岡崎・長田選手らも候補。1年生古橋・久保選手らの起用も気になりますし、いいオーダーが組めるのではないでしょうか。

箱根駅伝2024【山梨学院大学】戦力分析&区間オーダー予想も!

 飯島監督の体制になって、4年連続の箱根駅伝出場となった山梨学院大。前回の箱根駅伝は総合14位で、復帰してからは最高成績をマーク。少しずつ強化が進んでいるのかなと思っていました。

 でしたが、今年の全日本予選15位の苦戦をすると、箱根予選も主力選手の失速などもあり、まさかの13位とギリギリの通過。予選落ちしたチームとはわずか3秒差の辛勝でした。

 その後、ハーフでベスト記録が出るなど、上昇の兆しもありましたかね。留学生エースや日本人エースは強いので、戦っていけるか戦力分析をしていきます。

11月以降の記録まとめ

11/11・12 日体大記録会
10000m6組
新本 駿④29分19秒23
大西 陸③29分23秒20★
溝永怜央②29分38秒91★
勝山陽翔②29分47秒32★
7組
北村惇生④28分45秒49
5000m
和田瑛登①14分25秒63

11/18 激坂最速王
2位弓削征慶②54分19秒
10位和田瑛登①57分25秒
12位新本 駿④57分33秒

11/19 上尾ハーフ
🥇B.キピエゴン①61分07秒
横山竜之介④63分18秒
川原正輝④64分02秒
島津裕太④64分32秒
占部大和①64分39秒

11/25 八王子
J.ムトゥク②28分04秒26

 主力選手は、一部の出場。11月の早めの日体大記録会で切り上げ、練習に専念。また箱根予選の下位選手や走っていない選手が、上尾ハーフに出場していましたね。

戦力分析

7点:エース区間、山で貯金が望める選手
J.ムトゥク② 27分50秒54/60分46秒≪23予3位、全予4組2位、関東IC1万1位、22予4位、日本IC5千3位≫
 昨年度から、留学生のレギュラー枠を争っていた選手。今年になって、関東IC1部1万mで優勝するなど、さらに力をつけてきていた。全日本予選最終組では4組2位と、苦しむチームの中で一人気を吐いた。

 2年連続の出場となった箱根予選では、個人3位60分46秒の好走!ギリギリで出場したことを考えると、非常に大きな走りとなった。その後、八王子ロングディスタンスで28分04秒、力をキープしている。

B.キピエゴン①27分51秒65/61分07秒≪23関東IChalf1位≫
 今年入学したもう一人の留学生。春先にいきなり27分51秒の好記録を出すと、関東ICハーフで1位になるなど、将来の強い可能性を示しました。箱根予選はムトゥク選手に出場を譲ったものの、上尾ハーフでは61分07秒の好タイムで学生1位!こちらも箱根に向けて臨戦態勢。

6点:エース区間、山で区間上位をとれる選手

5点:エース区間で区間中位以上いける選手
北村惇生④28分41秒90/62分23秒≪23予18位、全予4組31位、関東IChalf16位、箱4区10位、22予18位≫
 日本人エースの4年生。前回の箱根予選18位に入ってから覚醒した。前回の箱根4区は、慎重な入りながら区間10位とまずまず。今年の箱根予選は、上位日本人集団と勝負しての62分23秒個人18位。前年より力をつけていることを示した。単独走が好きなので、今年も4区を希望している。

4点:主要区間で区間上位でいける選手

3点:繋ぎの区間で区間上位で走れる選手
髙木翔瑛④28分51秒30/63分45秒
≪23予169位、関東IC1万、箱9区18位≫
 前年の箱根前から台頭してきた選手で、今年の箱根駅伝は9区を任されている。その時は力不足も、夏前に1万m28分51秒のベストを出して、主力の一角に浮上した。初登場となった箱根予選は64分33秒の169位と力を出し切れなかったが、最後の箱根は往路候補の一人。

2点:繋ぎの区間で区間中位で粘れる選手
徳田秋斗③29分17秒30/63分37秒
≪23予71位、全予2組22位≫
 今年一番の成長株。まだ実績が少なかった中、全日本予選2組に抜擢され22位の好走。その後1万m29分17秒ベストを出すと、箱根予選はチーム全体が苦しむ中、63分37秒の71位の好走。一気に主力の一角として名前が上がるようになった。

新本 駿④29分17秒59/63分43秒
≪23予98位、関東IC5千、箱5区18位、21予97位、箱1区20位、20:全4区10位、予138位≫
 1年時から1万m29分17秒のベストをマークして、大学駅伝に出走。箱根駅伝は1区に抜擢されている。その後故障もありながら、主要大会に何度か出走している。今年の箱根予選は63分53秒の98位の走り。その後1万m29分19秒とベストに近い成績をマークした。前回区間18位と失敗した箱根5区を熱望している。

髙田尚暉③29分40秒12/63分51秒
≪23予277位、関東IC1500m6位、箱6区10位、22予76位、箱3区19位、21:予83位≫
 1年時から箱根予選二けた順位を出して、山学大の主力の一角を担う。今年3年になって1500mにも挑戦して関東ICで結果を出した。箱根予選は外したが、15㎞以降に粘りを見せてチーム10番手で走り切った。前回区間10位と好走した6区山下りを希望しているか。

1点:繋ぎの区間で耐えられる選手
島津裕太④29分22秒20/64分32秒≪22予211位、21:箱3区16位≫
 1年時に箱根駅伝3区を走っている主力候補の一人。ただ、その後故障が非常に多く、3年時の箱根予選以外、中々主要大会に出走できないでいる。今年の箱根予選は出走できなかったが、上尾ハーフで64分32秒で走り切り、3年ぶり箱根出走の可能性を残した。

大西 陸③29分23秒20/64分58秒
≪23予257位、22予175位≫
 2年連続箱根予選を走るなど、長い距離に一定の目途が立っている選手。今年の箱根予選は後半に失速し257位の65分26秒と苦しんだが、11月日体大記録会で29分23秒の自己ベストを出した。

横山竜之介④29分50秒15/63分18秒
≪23予307位、関東IChalf≫
 長い距離を少しずつ走れるようになってきた選手。箱根予選は失敗してしまい65分56秒のチーム11番手となってしまったが、上尾ハーフで63分18秒好走。逆転で箱根駅伝出走の可能性を残した。

弓削征慶②31分26秒42/
 今年11月の激坂最速王で、54分19秒全体の2位に入って、一躍山登り候補に。箱根駅伝16人のメンバーにも入ってきた。

0点:これまでの実績だと苦しい?or未知数
和田瑛登①29分10秒60/≪22高校1区26位≫
 期待のルーキーの一人。高校駅伝1区を経験している。夏前に1万m29分10秒の好記録を出して新戦力候補と名前が挙がった。箱根予選は走ってないが、激坂王で長めのロードは経験している。

占部大和①29分17秒03/64分39秒≪23全予2組38位≫
 期待のルーキーの一人。全日予選に抜擢され、その時は通用せずも、その後、1万m29分17秒の好記録を出した。箱根予選は出走していないが、上尾ハーフで64分39秒で走り切り、長い距離も対応してきた。単独走より集団走が好き。

川原正輝④29分31秒94/64分02秒
 今年主将を務めた選手。主要大会の実績は少ないものの、コツコツと積み上げてきた。上尾ハーフで64分02秒の自己ベストを出して、16人のメンバー入り。最初で最後の箱根路を狙う。

平八重充希②29分58秒66/64分53秒≪23予209位≫
 新戦力候補の一人の選手。春先に1万m29分58秒ベストをマーク。箱根予選で出走のメンバーに選ばれ、64分53秒のチーム8番手に入った。その後は、試合出場なく本戦を見据えている。

塚本陸斗②30分22秒09/64分49秒≪23予206位≫
 箱根予選出走した選手の一人。64分49秒のチーム7番手で走り切った。その後試合出場なく本戦を迎える。ベストの30分22秒は今年4月にマークしたもの。

上位10名合計:25点
(参考:30点前後シード権争い、40点以上優勝争い)

【過去3年間成績】
99回予選7位、本戦14位
98回予選4位、本戦18位
97回予選7位、本戦19位

 箱根駅伝の歴史上、最初に留学生を起用したのは山梨学院大であることは大変有名ですが、今年の留学生も強い。2年ムトゥク選手と1年キピエゴン選手がどちらも強力です。4月日体大でムトゥク選手が27分50秒を出すと、キピエゴン選手が27分51秒ベスト、

 関東ICではムトゥク選手が1万m優勝、キピエゴン選手はハーフマラソンで優勝。箱根予選でムトゥク選手が全体3位の60分46秒で走ると、上尾ハーフでキピエゴン選手が61分07秒の好走。どちらも高いレベルをキープしているのですよね。箱根予選でいいタイムを出したムトゥク選手が優勢ですが、どちらでも箱根2区66分台をターゲットにする力がありますね。

 さて、問題は日本人。ムトゥク選手の稼ぎで、上位校とは離れて、ギリギリ通過になったわけで…。しかも、エントリーから、前回箱根3区を走り、チーム有数のスピードランナー村上選手がエントリー漏れ。往路がきつくなっていますかね。

 その中で頼もしいのは、4年北村選手。5千m13分台&1万m28分台の走力をもって、2年連続箱根予選18位と日本人上位集団と戦っています。前回は4区区間10位、単独走が好きなので、同区間を希望していますが、さらに往路序盤もありそうですかね?

 彼など、全体的には4年生になってきそうでしょうか。前回復路9区を出走している髙木選手が、前半戦に1万m28分台を出すなど主力の一角に。箱根予選は失敗も、往路候補になりそう。

 また、1年時に箱根1区と3区を走っている新本・島津選手も候補になってきますね。新本選手は前回失敗した5区山登りを熱望していますが、トラックも好成績で3年ぶり往路平地あるか。島津選手も、上尾ハーフで64分半ばで復調傾向。どの区間に入ってくるでしょうか。

 これに新戦力3年生徳田選手。今年一番伸びた選手と言ってもよく、箱根予選ではチーム3番手の63分37秒の全体71位。彼もまた往路候補に上がりますね。前回6区山下りの3年髙田選手も、2大会前は往路3区。山候補や新戦力も含めて、往路はかなり編成が変わりそうな気がします。

 復路は、前々回まで非常に苦しんでいましたが、前回は往路経験者も復路に配置したことにより、総合力で浮上。今年は、往路につぎ込まざるを得ない状況ですが、長い距離をある程度走れる選手はいるのですよね。

 上尾ハーフでは4年生が頑張っていて、箱根予選チーム11番手と失敗した横山選手が、63分18秒好走と2分半もタイムを短縮しています。また、今年主将を務めている川原選手も自己ベストで最後の箱根を狙っています。先に名前を出した島津選手も、間に合えば復路を含めてどこかに回るかもしれません。

 それから、3年生では2年連続箱根予選を出走している大西選手も29分23秒で上り調子。2年生で箱根予選出走した平八重・塚本選手も、試合出場せず調整中。1年生では、7月に29分10秒台を出した占部・和田選手がここにきて浮上。和田選手は激坂王・占部選手は上尾ハーフで64分半ば、出走候補の層はじわり厚くなっていますね。

 また、山登りは前回出走の新本選手の他、秘密兵器が出てきていて、2年弓削選手が一気に出走候補に。激坂最速王は、新本・和田・弓削選手が出場し、弓削選手が一人抜けた成績で全体の2位。これは一人秘密兵器になっていきそうな感じ。山下りは先の高田選手もいます。往路が何とかなれば、戦えるようになっていきそうです。

区間オーダー予想

 往路候補が一人エントリー漏れしたということで、11月取材の各選手のコメントや希望区間などからは、少し変わってきそうな感じかな。その中で最善のオーダーを考えていきたい。

1区(21.3km)髙木翔瑛④28分51秒30
2区(23.1km)J.ムトゥク② 27分50秒54
3区(21.4km)北村惇生④28分41秒90
4区(20.9km)新本 駿④29分17秒59
5区(20.8km)弓削征慶②31分26秒42

6区(20.8km)髙田尚暉③29分40秒12
7区(21.3km)島津裕太④29分22秒20
8区(21.4km)大西 陸③29分23秒20
9区(23.1km)徳田秋斗③29分17秒30
10区(23.0km)横山竜之介④29分50秒15

1区髙木選手…空いた1区は非常に迷いましたが、ハイペースになりそうなので、1万m28分台の成績をもっている4年髙木選手で踏ん張るかと予想。63分切あたりを目処に走り切ることができれば、まだまだ2区以降に繋がっていくと思います。

2区ムトゥク選手…そして強い留学生ムトゥク選手。昨年も出走するかもしれないほどでしたが、今年1万m27分台・ハーフ60分台を出すなどさらにパワーアップ。66分台前半までは十分ターゲットにできるのではないでしょうか。どこまで追い上げていくか。

3区北村選手…4区希望の4年北村選手ですが、おそらく3区に回るのではないかなと。前回は初駅伝で慎重な入りでしたが、今なら序盤から突っ込む3区でもいけるのでははと思います。1区を耐えて、2区3区でまとめて順位を上げて、流れを作ることができればと思います。

4区新本選手…前回5区山登りで、今回も希望している新本選手ですが、往路4区でどうでしょうか?箱根予選は二けた順位で走り、11月も1万m29分20秒台は出しているのですよね。ある程度アップダウンも目処が立っているということで、この区間。ラスト3㎞で捲ることができれば。

5区弓削選手…山登りは、激坂最速王全体2位で名を上げた弓削選手になると思っています。子供の頃に2代目山の神柏原選手に憧れたこともあるそうで。下りの部分など未知数な面もありますが、うまくこなしていけば。

6区髙田選手…2年ぶり往路平地も考えましたが、全体のバランスも考え、髙田選手は2年連続6区山下りの予想。箱根予選も少し良くなかったのですよね。最も、スピードはかなりついた印象ですし、前回の59分53秒からどこまで短縮できるか。

7区島津選手…1年時に3区を走っている島津選手。その後、怪我なども多く中々走れていませんでしたが、4年最後の箱根で復活なるか。今年春1万m29分台を出して、箱根予選は飛ばすも、上尾ハーフで64分半ば。走れればある程度まとめてきていると思います。下り基調の区間で走ってくれば。

8区大西選手…2年連続箱根予選を走っている大西選手を8区に予想。長い距離は何度も走って経験はしていますね。調子も箱根予選より上がりつつあります。後半遊行寺坂がある8区で力を出してくれればと思っています。

9区徳田選手…今年新戦力の徳田選手を9区。往路の1区3区4区もチーム状況としてはありえるのですが、他にスピードランナーもいるので、彼らで担えれば。徳田選手は、全日予選2組での好走もありますので、ある程度気温が上がってくる9区で粘りの走りができればと思います。

10区横山選手…アンカーは迷いましたが、大阪ハーフや上尾ハーフなど平坦なコースで好走が多い4年横山選手になるのかなと思っています。上尾ハーフで63分18秒ベストは、一つ決め手になっていきそうです。悔いなく走り切れれば。


 結構4年生が多くなりましたかね。新本・島津選手らが怪我無く順調に当日を迎えれば、オーダー編成がしやくなってくるのかなと思います。

まとめ

・エースムトゥク選手や北村選手は非常に強力
・1区候補が不在に、どの主力選手を入れていくか
・3年新主力徳田選手は!?4年新本島津選手ら走れるか

 留学生は非常に強い。ムトゥク選手がハーフ60分台、キピエゴン選手も61分少しの快走。どちらが走るにせよ、箱根2区で66分台は狙っていけそう。勿論、区間賞候補の一角になってきます。ここがあるから、最下位通過でも戦えるのですよね。

 日本人もエース選手は強く、4年北村選手が2年連続箱根予選好走。今年は前半から前の集団に付けていたので、前回より往路でもやれるのではないでしょうか。

 他の往路区間をどうしのいでいくかとなっています。このあたりは新戦力の徳田選手や、4年生で1万m28分台の走力のある髙木選手や、他新本選手ら往路経験者で繋いでいけるか。

 山は、2年弓削選手や3年髙田選手らで目処が立ってきているので、やはり往路がどのくらいでいけるかというのは注目です。23番目からのスタートなので、思い切っていきたい。どこまで浮上するのか楽しみですね。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。