出雲駅伝・全日本大学駅伝が終わって、いよいよ箱根駅伝モードになってきますね。
各関東地区の大学の、
前哨戦(出雲・全日本・箱根予選)を振り返っていきたいと思います。
そのうえで、今季のチームの特徴や、山など箱根に向けて
駅伝ファンとして思うことを記載していきます。
続いて、
新監督で大復活を遂げるのか!?4年ぶりも予選5位通過、好記録続出!!
日本大学
直前で監督解任も…復帰2年目でシード権の流れは尽きず
立教大学
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【日本大学】箱根駅伝2024(第100回)へ向けて
第100回記念大会に出場できるか注目されていた古豪日大。5月から、高校駅伝の名門・倉敷高を率いてきた新監督が就任し、復活を目指していました。とはいえ、全日本予選は予選落ち、
新監督いわく、倉敷高の時のトレーニングをさせると付けるのは3人ほどだけ。そもそも、5分前行動など、社会人としての基礎の部分も怪しかったと言います。距離を踏むことなど、基本的なことを徹底させていました。
夏を超えて、唯一試合出場したキプケメイ選手が覚醒!日本IC1万mで、最強留学生と言われた東国大の選手に食いつき全体の2位。もしかすると、チャンスがあるのかも…そう思わせるところまではきていました。
箱根駅伝2024予選会振り返り
START-5km | 5-10km | 10-15km | 15km-FINISH |
5位キプケメイ14分17秒 | 1位キプケメイ28分27秒 | 1位キプケメイ42分41秒 | 1位キプケメイ60分16秒 |
51位西村④14分33秒 | 34位西村④29分21秒 | 46位西村④44分35秒 | 56位西村④63分18秒 |
201位下尾④15分12秒 | 243位鈴木②30分32秒 | 202位鈴木②45分53秒 | 99位鈴木②63分54秒 |
223位鈴木②15分13秒 | 243位久保④30分32秒 | 202位大仲②45分53秒 | 118位久保④64分04秒 |
223位久保④15分13秒 | 243位下尾④30分32秒 | 216位久保④45分54秒 | 119位下尾④64分04秒 |
223位冨田②15分13秒 | 243位本間②30分32秒 | 216位下尾④45分54秒 | 124位冨田②64分07秒 |
223位本間②15分13秒 | 243位大仲②30分32秒 | 216位冨田②45分54秒 | 136位大橋③64分12秒 |
223位大仲②15分13秒 | 255位冨田②30分33秒 | 216位大橋③45分54秒 | 143位土井④64分16秒 |
244位大橋③15分14秒 | 255位大橋③30分33秒 | 216位土井④45分54秒 | 145位本間②64分19秒 |
244位土井④15分14秒 | 255位土井③30分33秒 | 216位本間②45分54秒 | 153位大仲②64分24秒 |
244位安藤③15分14秒 | 255位安藤③30分33秒 | 216位安藤③45分54秒 | 172位安藤③64分34秒 |
244位中澤②15分14秒 | 255位中澤②30分33秒 | 216位中澤②45分54秒 | 204位中澤②64分48秒 |
上10名計21位2:30:35 | 18位5:02:07 | 17位7:34:26 | 5位10:36:54 |
LAP | 16位2:31:32 | 12位2:32:19 | 2位3:02:28 |
序盤の入りを変えてきたのですよね。5㎞地点で総合21位、10㎞地点で総合18位…。ここ2年間は、序盤から突っ込んで前残りを狙っての箱根予選でした。でしたが、15㎞以降で失速をしてしまっていました。
エース覚醒した模様のキプケメイ選手が、留学生先頭集団で、5㎞14分17秒・10㎞28分27秒で通過。途中で、日本ICで競った東国大の留学生が転倒して後退するアクシデントがありましたが、逆にキプケメイ選手が主導権を握って、集団を引っ張っていきます。
15㎞42分41秒のハイペースとなりましたが、キプケメイ選手が引っ張ってのもの。多くの留学生が参加していましたが、ここでキプケメイ選手と山学大の留学生とのマッチレースに。それほどの高速レースとなっていました。
それを過ぎてからは、キプケメイ選手が独走!そのままトップでゴールへ。最後の最後に日薬大の留学生が追い込んできますが、ギリギリ抑えてガッツポーズでゴール。60分16秒とガッツポーズでの全体1位でのゴール。最高の貯金をもって、後ろを待つことになりました。
2番手は、日本人で唯一フリー走を任された4年西村選手。過去2年前残りを狙ったチームで、数少なく上位で粘っていた選手。やはり4年目で力がついていて、10㎞地点で29分21秒と、日本人第2集団に属します。
ここからは1㎞3分ペースを保つのが精一杯となりましたが、15㎞44分35秒の46位、終盤も56位63分18秒と堪えて、4年目で過去最高成績でゴールします。
それ以外が集団走。この集団が崩れず、最後に上がってくるかどうかでした。主将である4年下尾選手が引っ張って、5㎞15分13秒程で220位付近につけます。そのあと、5-10km間はラップを落として30分32秒で250位付近と順位を落とします。なので、この時点で総合18位。経過を見守るしかありませんでした。
それが15㎞地点でまだ総合17位。上がってこない順位にジリジリした場面です。タイム差をみるとまだボーダーからは30秒差でしたので、まだ分からない感じでした。そして…集団走は45分54秒で10人全員。順位こそ216位と、まだ200位台でしたが、チームの結束力は堅かった。
17.4km地点の速報で一気に総合12位と通過ボーダー内に突入すると、最後で全員が凄まじい追い上げ!2年鈴木選手が、アップダウンを5㎞14分40秒ほどのLAPで駆け抜けて、202位から99位まで100人以上抜き!後方集団から63分54秒と一気に上げてきました。
さらに、4年久保選手に、集団層を率いた下尾選手も118位と119位と続き64分04秒。さらに秒差で、2年冨田選手が134位64分07秒、3年大橋選手136位64分12秒、
ロードで実績のある4年土井選手が143位64分16秒、2年本間選手が145位64分19秒、2年大仲選手が153位64分24秒と、ここでチーム10番手が早くもゴール。
みんな100人~70人ほど抜いてきて、物凄いラスト6.0975km!結果的に11番手12番手となった3年安藤・2年中澤選手も64分台で、172位と204位と順位は上げていますので、本当に失速した選手はほとんどいませんでしたね。
結果、15㎞以降は全体の2番の激走!順位発表で、総合5位まで上がっていたのは、本当にびっくりした方が多かったのではないでしょうか。自分自身も、通過するとして増枠分と思っていたので、この結果は日大関係者大喜びだったと思います。
日大が節目の本戦に4年ぶり復帰 駅伝主将の下尾悠真「辞めずに報われて良かった」/箱根駅伝予選会
「神様のご褒美。私自身もビックリ。選手が大変身してくれました」と5月就任の新雅弘監督#日大
|月陸Online https://t.co/KanqAzLM1L— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) October 14, 2023
箱根駅伝2024(第100回)へ【エース・山・選手層】
4年ぶりの箱根路に、新監督は「失うものは何もない」「ほかのチームに迷惑をかけないことが目標」と謙遜していますが、直近の日体大記録会では、大幅自己ベストが続出!28分台も主力しかいなかったのが、中堅選手や新戦力の選手も含めて、かなり上がってきています。
チームとして勢いは出てきていますので、シード権あたりも意識できるのではないでしょうか。
エースの強さ
大エースとなってきている新留学生キプケメイ選手。前半戦は、他校日本人ランナーにも通用せず、全日本予選は4組29位と伸びませんでした。でしたが、夏合宿での高地トレーニングなどで、徐々に体が絞れてきて、ついに入学以前の勢いを取り戻していました。
日本IC1万mで、28分17秒の好タイムで2位を取ると、箱根予選は60分16秒の高パフォーマンスで全体のトップ!しかも15㎞以降のアップダウンの部分は独走してのものでした。11月も5千m13分30秒程、少人数となった日体大NCGは1万m28分20秒に留まりましたが、箱根2区66分前半以内は十分走ってきそう。日大「N」のユニフォームが躍動しそうです。
日本人エースも徐々に育ってきていますね。まずはトラックもロードも比較的安定してる4年西村選手。箱根予選では日本人で唯一単独走を任されていましたね。トラックの持ちタイムも、28分34秒と更新して、総合力高くなってきましたね。箱根1区切り込み隊長となっていくでしょうか??
もう一人4年生下尾選手はトラックのスピードタイプ。全日本予選3組でも健闘がありましたね。箱根予選は3年までもう少しでしたが、今回は日本人集団のペースメーカーを任されるまで成長。直前の日体大記録会に参加していないのが気になりますが、箱根の往路のどこかで登場するか。
往路はもう一人候補が欲しいですが、その中では3年安藤選手が候補になるでしょうか。前年の箱根予選で123位とまずまず。今年の全日本予選3組6位と成長しているところを見せてくれていました。今年の箱根予選が11番手になりましたが、日体大記録会で28分44秒の自己ベスト更新。キプケメイ選手を活かせる主力層には近づいたかな。なお、彼ら以外にも1万m28分台ランナーが出てきました。
山登り・山下り
日体大記録会では、箱根予選3番手6番手と好走していた2年鈴木・冨田選手が、日体だ記録会でそれぞれ28分49秒と28分44秒と大幅ベスト更新。鈴木選手は1分10秒更新でしたね。その彼らが山を希望しています。
鈴木選手は、箱根予選で集団走の中で15㎞以降の上がりが一番早かった選手。ということは15㎞以降のアップダウンを、チーム内で最も早く走り切っていると言えます。その鈴木選手が山登りしてどこまでいけるか。このほか箱根予選7番手の3年大澤選手、12番手の中澤選手も山登り希望区間に挙げています。ある程度走力がある選手で挑みたいところ。
もう一人の冨田選手が6区山下り希望。直近1万m28分44秒と主力に迫る走り!長い距離も対応しているだけにこれは頼もしい。往路から1万m28分台のランナーでずらり並べて、上位ラインに食らいついていくのも面白そうですよ。
また、3000m障害で関東IC7位の成績を残している2年山口選手も注目の選手。脚力は十分で1万m29分台の力もあります。直近の記録会に出ていないのは、故障なのか、それとも山籠もり…?他に、1年急成長の山口選手に、ロード型と思われた4年土井選手も候補?山も結構強いですよ。
選手層の厚さ
ここにきてぐっと選手層が厚くなってきましたね。先に挙げた往路候補が復路に回る可能性も結構出てきますが…まずは注目は4年久保選手になりますかね。4年間けてベストを伸ばしてきて、今年になって主要大会に出始めた選手。箱根予選チーム4番手で走った後、29分04秒ベスト。復路のエース区間9区か、他選手の調子次第では4区もあるかもしれません。最初で最後の大学駅伝の好走に期待。
同じ4年生では土井選手も、復路終盤の候補ですね。当時1万m30分台ながら、箱根予選は連続してまずまず走っていた選手。今年の予選も通過に貢献して、ついに1万m29分44秒と、29分台突入。6区も希望ですが、10区も非常に合いそうな気がしています。また、持ちタイム上は山中選手が29分25秒を出してきています。16人の争いは激しくなっています。
他選手層厚くなっていますね。3年は山登りでもちらりと話題を出した大橋選手も29分16秒ベストを出して十分出走候補。2年が頭数多くて、先の山候補のほかに、大仲選手も29分39秒ベスト、箱根予選チーム10番手とまずまずです。また9番手に本間選手が走りきっていて、彼も出走候補です。
1年生は箱根予選14人のメンバーに入っていた山口聡選手が、ぐっと上がってきました。1万m29分26秒ベスト、下り希望区間ですがこの後どうなるか。また高校時代5千m14分40秒台だった大仲選手が急成長で29分33秒。16人はだいぶ見えてきましたが、ここからサプライズ起用あるのか。だいぶ選手層厚くなってきましたよ。
まとめ
・4年生西村&下尾&久保選手ら4年生の意地
・3年安藤2年鈴木冨田選手ら、山も復路も1万m28分台!?
第100回大会で復活出来てほっとしていますね。立役者のキプケモイ選手の、初の箱根2区が楽しみになってきますね。やはり日本IC1万m2位と箱根予選全体トップは、とても高い走力がないと達成できないものだと思います。アップダウンも比較的乗り越えているように見えるので、66分前半以内、気象条件次第では66分切も視野に入ってくるか。区間賞候補にもなりそうです。
そして、日本人ですね。箱根予選は集団走で走ったのが良かったのかなと思いますが、先日の日体大記録会では1万m28分台~29分台前半で自己ベストが続出。本当に走力がついてきていますね。
4年生スピードのある西村・下尾選手がエース格で往路候補になりますが、それ以外の選手も上がってきていますね。今年に入ってから主要大会に抜擢されるようになった久保選手もそれに次ぐほど走力をつけてきていて、主要区間に入るかもしれません。
4年生の世代は、度重なる指揮官の交代、さらに成績不振なども相まって、部員人数が大きく減少した世代。それでも駅伝出場を諦めなかった選手たちの頑張りに注目。
他にも、3年生安藤選手に、2年鈴木冨田選手が1万m28分台達成!一気にチーム力があがってきているのではないでしょか。鈴木選手や冨田選手は、11月上旬の時点で、山区間希望しています。適正は分かりませんが、ある程度走力がついている選手で構成することができそうです。
2区キプケメイ選手で、この時点でかなり上位に来れるとは思いますので、往路前後を走る選手の流れが大事になります。
【立教大学】箱根駅伝2024(第100回)へ向けて
前年55年ぶり復帰に湧いた立教大。今年は強化世代が4年揃ったので、箱根駅伝はシード権確保、全日本駅伝への初出場を目標としていました。でしたが、そのうち全日本駅伝は次点で予選落ち、結果発表時に集まっていたマスコミが一気にいなくなり、結果を残さないとと強く感じた出来事でした。
ところが、箱根予選が行われる直前、当時の監督の、女子部員との恋愛が週刊誌からリーク。イメージも重んじて、解任。陸上部の総監督と長距離コーチの態勢で、箱根予選に挑む形になりました。
箱根駅伝2024予選会振り返り
START-5km | 5-10km | 10-15km | 15km-FINISH |
19位馬場②14分31秒 | 15位馬場②29分19秒 | 23位馬場②44分11秒 | 14位関口②62分15秒 |
19位中山④14分31秒 | 18位中山④29分20秒 | 32位関口④44分14秒 | 31位馬場④62分35秒 |
39位國安②14分32秒 | 18位國安②29分20秒 | 33位中山④44分16秒 | 36位中山④62分47秒 |
39位安藤③14分32秒 | 34位関口④29分21秒 | 42位國安②44分23秒 | 47位國安②63分08秒 |
51位関口④14分33秒 | 48位林③29分38秒 | 53位林③44分48秒 | 82位林③63分46秒 |
66位林③14分49秒 | 91位安藤③29分56秒 | 80位稲塚③45分09秒 | 96位稲塚③63分53秒 |
168位稲塚③15分10秒 | 105位稲塚③30分09秒 | 120位忠内④45分26秒 | 108位忠内④63分59秒 |
168位後藤③15分10秒 | 119位忠内④30分11秒 | 151位安藤③45分38秒 | 171位安藤③64分34秒 |
168位山本③15分10秒 | 126位後藤③30分12秒 | 173位吉屋②45分45秒 | 207位吉屋②64分50秒 |
182位忠内④15分11秒 | 161位吉屋②30分20秒 | 181位後藤③45分47秒 | 249位後藤③65分19秒 |
182位吉屋②15分11秒 | 196位小倉②30分23秒 | 273位小倉②46分18秒 | 318位山本③66分04秒 |
182位小倉②15分11秒 | 268位山本③30分34秒 | 325位山本③46分35秒 | 325位小倉②66分10秒 |
上10名計1位2:28:09 | 1位4:57:46 | 2位7:29:37 | 6位10:37:06 |
LAP | 2位2:29:37 | 8位2:31:51 | 13位3:07:29 |
昨年同様突っ込んで入りましたね。それも昨年より早かった。5㎞通過で既に断トツトップ。それもそのはずで、5人の主力選手が、日本人上位集団についていました。4年関口・中山選手に、2年馬場・國安選手に、箱根予選2年連続結果を残していた3年安藤選手が14分32秒前後で通過。
その後ろの集団で、もう一人の主力の3年林選手がついていて14分49秒の66位。ここで6人目ですからやはり早い。7番手以降は集団走になっていて、15分10秒ほどの170位付近で通過。まだ差はない中ですが、上位に付けた選手が多くて、トップになっていましたね。
10㎞でもまだ首位をキープ。4年中山・関口選手に、2年國安・馬場選手と、往路経験者が全員日本人上位集団についていて29分20秒程。安藤選手がペースダウンして91位29分56秒となりますが、林選手がペースをキープして48位29分38秒に浮上します。
後方は、集団走はすでに亡くなっていて、急成長の3年稲塚・4年忠内選手がペースアップして浮上、30分10秒付近。3年後藤選手もある程度ついていっていて30分12秒とまずまず。続いて5千m13分台の2年吉屋選手が161位30分20秒。1万m28分台の山本選手が12番手に下がる誤算がありましたが、中盤を全体トップで疾走します。
踏ん張りどころとなる15㎞地点。先頭集団についていける選手は、少しずつ絞られていきますね。2年馬場選手が44分11秒の23位とチームトップに、そこから秒差で点々と関口選手、中山選手、國安選手と続いていきます。そしてある程度順位はキープして林選手が44分48秒の53位と、ここまで45分以内。
続いて、稲塚選手が絶好調で、80位45分09秒と順位をあげてきています。その後ろがじわじわ開きつつあり、忠内選手が45分26秒の120位、安藤選手が落ちてきて45分38秒の151位に。また、吉屋・後藤選手が少し苦しくなり45分40秒台で180位前後。
全体的に順位を落とす選手が多くなり、ここで総合2位に。10-15km間が8位ペースとなってきました。11番手以降は大きく遅れてしまったので、何とかチーム全員で踏ん張る必要がありました。
ゴール時では、また様相が変わっていました。15㎞地点でチーム2番手だった関口選手が粘って順位を上げていき、62分15秒のチームトップの成績!全体手も日本上位にまで浮上しました。アップダウンも1㎞3分切を維持して、4年生の意地を見せましたね。
続いて、馬場選手が62分35秒の31位とまずまず、ロード巧者中山選手が安定して62分47秒まずまず。3人が63分きりでした。続いて、前回チームトップで話題になった國安選手が63分08秒、ここは伸び切らなかったでしょうか。
続いて、少し秒差があいて63分46秒の82位で3年林選手。15㎞以降はやや後退してしまったでしょうか。その直後に稲塚・忠内選手が迫ってきていて、96位63分53秒と108位63分59秒。一部主力選手が不調だった中、彼らの台頭は大きかったですね。
ここから秒差あいて、安藤選手が64分34秒のタイムで171位。今年の方が気象条件が良かった中で、タイムも落としてしまって本調子ではなかったか。続いて、吉屋選手も64分50秒207位、後藤選手が249位65分19秒とこちらも終盤はきつかったでしょうか。
下がった選手も多かったので、15㎞以降は13位相当のタイムになったのはご愛敬ですが。ですが、色々あった中、攻めていけたのは、強かったとも言えます。上々の総合6位通過でした。
箱根予選会3日前に監督解任 立教大選手に届いた声、監督代理の涙 https://t.co/QEPItmuRIJ
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) October 14, 2023
箱根駅伝2024(第100回)へ【エース・山・選手層】
エースの強さ
大エースはいませんが、往路で走っていける選手が数名揃っていると言っていいでしょうか。中心となるのは、やはり4年生関口選手になってくるでしょう。1万m28分29秒の持ちタイムはチームトップ、そのうえで箱根予選も終盤のアップダウンであがってのチームトップの成績。今年は十分箱根2区候補になってくるでしょう。
同じ4年生の中山選手もロード巧者で候補の一人。1年時からロードに対応して、関東学生連合で4区を走っているのは有名な話。故障も多かったですが、その中で3年時箱根9区区間12位でチーム最高成績。今年は比較的順調に推移しています。2区4区9区どこでも準備できるのではないでしょうか。
これに3年生2年生の主力選手。箱根予選では2年馬場選手がチーム2番手、國安選手がチーム4番手に入りましたね。馬場選手は今年の箱根4区後方から区間16位とまずまず走り、今年も大きな成長を見せている選手です。國安選手は、前年予選チームトップで箱根2区の大役を任されています。今年は足踏みでしたが、MARCH対抗戦で28分53秒と少しずつ調子を上げてきていて今年も2区なるかどうか。
これに、前年箱根1区の3年林選手がいますね。5千m13分49秒はチームトップです。今年は箱根予選で前年から順位を落としてしまうなど、そこまで調子上がっていませんでしたが、MARCH対抗戦で28分49秒ベストとここにきて上向き。往路で戦うスピードはチームの中でも持っている方です。ここまで5名上げましたが、誰かが復路などに回るのですから、選手層としてはやはり厚いのかなと思います。
山登り・山下り
問題は山登り・山下りになりますね。シード権獲得に向けて、悪くても区間中位では走り切りたいところ。山登り対策が急務で、前回は区間最下位と大きく失速しています。アンケートでは、今年全日本予選1組を走っている4年岸本選手が希望しています。1万m29分43秒がベスト、通用するかどうか?
このあたりは、主力も含めて考えていくかもしれませんね。主力の中ではロードで安定している印象がある中山選手や國安選手、総合力高いのは馬場選手かな?他、新戦力で勢いのある稲塚選手も面白いかもしれませんが…12月になってから、もう一度予想しなおすかな?
山下りは、比較的希望者が多いですね。前年走っていて3000m障害で日本選手権戦っている4年内田選手は勿論候補ですが、ここにきて試合出場ないのはどうかな?一番候補は今年5千m13分台を出している吉屋選手、前年も希望していましたが、今年になって走力は付けてきています。
また、今年の主将の4年宮澤選手も希望していますね。箱根駅伝予選の14人に入っていなかったところから、逆転での出場を狙っています。11月に1万m29分47秒ベストで懸命のアピールを続けています。同記録会で30分切の3年中西・1年原田選手らも希望。このあたりは、16人メンバーでまず注目になりそうです。
選手層の厚さ
復路は昨年もある程度一斉スタート組で戦っていましたので、ある程度自信があると思います。往路候補が全員万全の場合、長丁場のレースが得意な4年中山選手が裏エース区間の9区に回ってくるでしょう。彼がこの区間に入るのが、チームとしては一番戦いやすいのかなと思います。
箱根予選で好走していた3年稲塚・4年忠内選手も面白い存在ですね。前半から攻めた中、あまり落ちなかった選手でもあります。稲塚選手は11月に5千m13分台&1万m28分台同時達成で旬です。忠内選手は、MARCH対抗戦で、同組だった中山選手を最後に逆転して29分17秒ベスト。調子の良さを伺わせます。復路終盤は彼らで区間一桁連続というのも見えてきます。
これに前年8区の山本選手に、10区安藤選手がいますね。ともに足踏みしている印象ですが、11月に山本選手が5千mで14分03秒とまずまずの記録を残して復調気配。あとはロードが得意な安藤選手の復調待ちか。
また、2年永井選手ここにきて戦線復帰。前年当時ルーキーながら箱根予選97位で走り切っている実力者。でしたが、本戦は走らず試合出場も遠ざかっていましたが、11月に5千m14分17秒とまずまず。彼が間に合えば、箱根10区間まとまるかな?
あとは、他の4年生で前回7区の服部選手。故障さえなければ、本当の実力者は彼のはず。MARCH対抗戦で31分オーバーと厳しい状況ですが、状態が上向くことはあるか。今年になって14分19秒などベストを出している権守選手、さらに箱根予選毎年出走している3年後藤選手も同組で30分12秒。彼らの浮上もチームの刺激になるはずですがどうか。10区間トータルなら戦えるでしょうか?
まとめ
・4年忠内3年稲塚選手に前年出走者、平地は埋まる
・シード権へ山登り山下りの人選は急務
無事2年連続本戦に進出した立教大。強化4世代揃い、シード権へ向けていざ勝負の年。大エースはいないですが、往路を走っていける選手は揃いつつあります。1万mチームトップの4年関口選手が好調で箱根予選もチームトップ、2年馬場・國安選手も概ね順調に来ています。3年林選手は箱根予選でもう少しでしたが、MARCH対抗戦で28分台をマークするなど調子を上げつつありますね。
もう一人、ロード巧者の4年中山選手も今年は故障少なくきていますので、往路を任されてもいい存在ですね。前年の往路スピード勝負は通用しなかったですが、今年はもう少し走れるのではないでしょうか。
他にも3年稲塚選手が絶好調で5千m13分台1万m28分台達成、4年忠内選手も安定感が増してきている印象です。これに前年の経験者3年山本・安藤選手に、長い選手も復調傾向です。平地区間はある程度埋まってくるのではないでしょうか。
課題になるのは山か。前回区間最下位だった山登りは、主力選手も含めて再考になるのではとみます。山下りは吉屋選手ら複数人が候補になりますかね。やはり、シード権獲得に向けては山がカギになってくるでしょうか。
往路食らいついて、山登りを凌ぐことができれば、復路は区間一桁で走れそうな選手が複数人います。立教大のシード権の可能性も出てきているのかなと思います。
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【箱根駅伝ファンのためのリンク集】
【【結果も!】2022年度箱根駅伝ファンのための競技会日程】
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