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箱根駅伝2024(第100回)へ向けて【順天堂大・日本体育大】~前哨戦の振り返りとともに

出雲駅伝・全日本大学駅伝が終わって、いよいよ箱根駅伝モードになってきますね。

各関東地区の大学の、
前哨戦(出雲・全日本・箱根予選)を振り返っていきたいと思います。

そのうえで、今季のチームの特徴や、山など箱根に向けて
駅伝ファンとして思うことを記載していきます。

続いて、
新主力が台頭!エースの流れで上位に乗っていけるか
順天堂大学

新しいエースが予選けん引!今度こそシード権争いを遂行
日本体育大学です

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【順天堂大学】箱根駅伝2024(第100回)へ向けて

10位に終わった出雲駅伝の詳細はこちら

出雲駅伝・箱根駅伝予選会が終わり、いよいよ次は全日本大学駅伝ですね。           この投...

 1区に期待のルーキー吉岡選手が起用されますが、まさかの区間二けた。そこから2区村尾3区浅井選手が追い上げて、7位争いに浮上します。そこから混戦で終盤まできすが、アンカー石井選手が調子上がらず。関東地区最下位の10位になりました。

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全日本大学駅伝2023振り返り

11位順天堂大学5:22:50

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップとの差
1区9.5㎞ 13位 服部壮馬③ 27分42秒 13位 23秒差
2区11.1㎞ 8位 三浦龍司④ 32分04秒 8位 1分26秒差
3区11.9㎞ 14位 吉岡大翔① 34分52秒 11位 2分39秒差
4区11.8㎞ 11位 村尾雄己② 35分26秒 11位 3分39秒差
5区12.4㎞ 16位 堀越翔人③ 38分47秒 13位 6分30秒差
6区12.8㎞ 12位 油谷航亮③ 39分23秒 14位 8分37秒差
7区17.6㎞ 12位 石井一希④ 54分29秒 13位 11分53秒差
8区19.7㎞ 6位 浅井皓貴③ 60分07秒 11位 13分50秒差

1区服部選手…順大きってのスピードランナー、3年服部選手が1年時の出雲以来、久々の大学駅伝の舞台へ。前回の箱根6区候補にもなりましたが、故障で断念。今年は関東IC5千mにも出場するなど、活躍の場を広げていました。終盤、集団が動き始めたところでやや後退。区間13位ですが、トップと23秒差でタスキを繋げました。

2区三浦選手…3年連続で同区間に登場することになった4年三浦選手。3年連続で3000m障害で世界で戦い、今年は世界陸上で6位の快挙を成し遂げました。世界各地で転戦してからの駅伝参戦で、出雲駅伝は飛ばして、今年も全日本駅伝からの参戦となりました。

 すぐに11位に上がりますが、第一中継車からはなかなか入ってこない。5㎞でトップと51秒差。5㎞14分15秒前後のはずですが、上位集団は13分台で区間新ペースだった。それでも、創価大や大東大など、前から落ちてきた選手は拾っていく。区間8位と三浦選手にしては、伸びきれなかったものの、國學院大も交わして、8位まで浮上。

3区吉岡選手…今回は前半のエース区間3区に抜擢された1年吉岡選手。出雲駅伝は、入れ込み過ぎたということもあり、後半の失速につながったそう。その三浦選手からタスキをもらい、追い上げることができるか注目されました。

 すぐ後方にいた國學院大や大東大と並んで、8位争いをしていましたが、7.4km地点ではその争いから7秒ほど後退しての10位通過。その後城西大に交わされて11位で中継、個人は区間14位ということで、今回も自分の力を出し切れなかった。

4区村尾選手…3000m障害で日本IC優勝!そして出雲2区で、追い上げる走りを見せた2年村尾選手が全日本4区。今回も追い上げる展開となりました。数秒後方に迫っていた東海大と併走して、さらに日本選抜とも争っていく。その三つ巴決戦に僅かに及ばず11位のまま。個人としても11位でした。

5区堀越選手…記録会で着実に結果を残していた3年堀越選手が、大学駅伝デビューへ。秋口に奥球磨駅伝出走、その後1万m29分21秒とまずまずの結果を残していました。前後のチームと一緒に前を追いかけたいところでしたたが、創価大・帝京大に交わされた後ペースダウン。区間16位の苦しい走りで、総合13位での中継となりました。

6区油谷選手…昨年の出雲駅伝以来の、大学駅伝出走となった3年油谷選手。故障もあり、10月平国大記録会が今季初戦でした。前を追いかけますが、後方から区間上位に匹敵するペースだった東洋大に交わされ14位へ。その後、日本選抜に追いついてのバトル。ほぼ同時中継となりました。個人12位で、レース間隔が空いていた中である程度走った形でした。

7区石井選手…順大の駅伝エース格と言える4年石井選手。箱根駅伝は3年連続4区に出走していることも有名ですね。でしたが、ここ1年間中々本調子とは言えない走りが続いていました。出雲駅伝では、区間11位で順位を大きく落としてしまっていて、その復活が気になっていました。

 日本選抜を交わして、さらに東洋大を交わして13位に浮上。それ以降は、単独走が続いていきましたが、気温が高い中でもある程度ペースはキープ。区間12位でしたが、展開を考えると出雲よりはあがっているか。シード権は厳しいものの、前のチームと1分際の総合12位で中継しました。

8区浅井選手…現チームのエースとなっている3年生浅井選手。今年の箱根7区3位の好走。その後覚醒し、関東IC1万m4位、出雲駅伝は後方から追い上げ3区6位。走力も高いだけでなく、展開に左右されずに走れる印象でした。

 前と大きく差が離れていましたが、軽快なリズムを刻んでいく。11.6km渡会橋では併走の帝京・農大が目前に迫っていました。直後に追い抜くと、最後の直前で大きくペースダウンした早大を懸命に追い上げていく。14秒まで迫ったが総合11位でゴール。とはいえ、浅井選手自身は区間6位と力のあるところを見せました。

箱根駅伝2024(第100回)へ【エース・山・選手層】

 終盤に、ロング区間に実績のある選手を入れて、手堅くシード権を狙っていきましたが、それまでに決着がついてしまうなど、やや苦しい結果になってしまいました。確かに卒業者も多いですが、主力選手もやや不調者が多いのが気がかりですかね…。

 戦力が整えば、ここまで下がるチームではないはずです。もう一度戦力をまとめ直します。

エースの強さ

 現チームのエースとなるのが、3年浅井選手。関東IC1万m4位好走もありますが、これまで出場した三大駅伝とも好走、箱根7区3位・出雲3区6位・全日本8区6位と、エース区間も走ったり、後方単独走の展開でも区間6位以内と高いレベルで安定しています。

 ここのところ、2年連続でエース区間2区は、現4年三浦選手が走っていますが、今年は例年以上に3000m障害に重きを置いて活動していたため、全日本2区はやや精彩を欠いた形。今回は浅井選手が2区で、三浦選手はラストの切れ味を活かせる1区が好スタートを切れるように思いますがどうでしょうか。

 その三浦選手らと並ぶと思われた他のエース格の選手が、どこまで調子を上げていけるか。3年連続4区を務めている石井選手は、前々回区間2位から前回区間二けた。その時は、肋骨が疲労骨折をしていたのを気づいていなかったそうですが、今年になっても、もう少し。何とか4区を走れるところまで戻せるか。

 さらに、大エース候補として期待の高い1年吉岡選手が、出雲1区と全日本3区とまさかの区間二けた順位。関東IC・日本ICともに5千4位と早くも抜群のスピードを見せていたのですが、プレッシャーかロードの対応の遅れかうまくいかない。例えば、三浦-浅井-吉岡-石井選手で組めれば、他校に力負けはしないはずなので、その復調を見守りたいところです。

山登り・山下り

 山登りは、前任者が区間新レベルの区間2位で走って、チームを救った区間。ここは何とか探さないといけない。候補に挙がる選手はいて、3年神谷選手。一昨年の激坂最速王に挑戦して8位に入っている選手。

 箱根駅伝も2年連続エントリーして、2年連続5区にはエントリーしているのですよね(どちらも当日交代)。今季は、関東ICハーフ出走以降は、あまり試合に出ていませんが、山登りとして準備を進めているかもしれません。ここは区間一桁が目標となるかな?

 下りは、前回出走者の村尾選手が大きく成長していますね。関東IC3障3位・日本IC3障1位と本職で結果を残すと、出雲全日本にも参戦。特に出雲は2区区間7位で前を追い上げる走りを見せました。前回は、急に走ることになり区間17位でしたが、今年は準備をすればそのスピードを活かせられるか。

 もう一人候補になるのが、3年生服部選手。というより、前回本来は第一出走候補でした。故障で走れませんでしたが、今年は関東IC5千mでも上位選手と戦うなどレベルアップ。全日本1区で、一つ実戦を積んで、挑むかもしれません。どちらが走るにせよ、スピードの素質は高い選手、何とか復路好スタートを切りたい。

選手層の厚さ

 このあたりは、前哨戦の駅伝の結果が出ていないだけにまだ混戦ですかね。まずは主将でもあり、前回復路のエース区間9区を走っている4年藤原選手がまず候補。今シーズンは足踏みしていますが、長い距離はハーフ63分台など実績もあります。8区以降で軸になってくるでしょう。

 同じ4年では、高島平ハーフを制している齋藤選手も候補か。タイムは65分23秒と平凡なのは暑かったから。その後、1万m29分29秒を出して調子を上げつつあります。アンカーあたりもありでしょうか。あとは、一度好走がある内田選手もずっと待っていますがチャンスがあるかどうか。

 3年生は、本来エース候補で紹介したかった海老澤選手がいますね。出雲4区はまずまず走れていましたが、全日本駅伝欠場しています。何とか箱根駅伝に間に合ってほしいところ。他では、全日本5区6区で繋いだ堀越・油谷選手もいますし、上尾ハーフで63分56秒好走した鬼澤選手、同レースで64分38秒の岩島選手ら、候補は出てきていますが、誰が射止めるか。

 下級生からも、2年生は、出雲駅伝5区でデビューした森本選手以外に、石岡選手が11月に入って5千m13分58秒・1万m29分38秒と立て続けにベスト更新し名乗りを上げると、上尾ハーフで64分00秒の児玉選手が台頭。さらに1年生は関東IC1万mに出場している荒巻選手らもいますかね。長門監督は、「夏合宿で1年生がいい」と話していましたが、冬が近づいて状態が上がってくるかも注目です。

まとめ

・新エース3年浅井選手!4年三浦石井、1年吉岡選手復調なるか
・山登りは新たな選手、山下りは3年服部?2年村尾選手?
・復路の争いは、まだまだ群雄割拠

 過去2年間駅伝で大活躍していた世代が卒業し、選手層が薄くなったのはある程度想定していました。その中で、3年浅井選手が一気にエース格になって、出雲・全日本でも、チームが苦しむ中、高く安定していました。この調子なら、今年の箱根2区は浅井選手かな?

 他の往路候補の選手が、どこまで調子を上げていくか。3000m障害からの長距離ロードの移行がある4年三浦選手がともかく、4年石井選手に、スーパールーキー吉岡選手が精彩を欠いてしまっています。全日本からの2か月でどこまで仕上がっているか、このあたりは大事になってくるところ。

 山は、山登りは完全に一新されます。これまで補欠と言われた3年神谷選手が走ってくるでしょうか。山下りは、前回走る予定だった3年服部選手と、実際に走った2年村尾選手が、どちらも力をつけています。どちらかが7区あたりに回ることもできますので、復路はスタートダッシュをつけたい。

 復路の争いは、4年藤原3年海老澤選手がいますが、他にも記録会で候補者が出てきていますので、このあたりはまだ分からないですかね。ここまで元気はなかったですが、箱根への調整力は長けている順大の、第100回大会を見守りたいです。

 
 
 
 
 
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【日本体育大学】箱根駅伝2024(第100回)へ向けて

まずは、見事4位通過で、76年連続76回目の出場を決めた箱根予選の振り返りから。

箱根駅伝2024予選会振り返り

START-5km 5-10km 10-15km 15km-FINISH
39位山口③14:32 34位山口③29:21 23位山口③44:11 19位山口③62:24
39位大森④14:32 34位大森④29:21 33位大森④44:16 33位大森④62:39
223位山崎②15:13 201位山崎②30:28 165位山崎②45:44 80位山崎②63:46
223位平島②15:13 201位平島②30:28 165位平島②45:44 86位平島②63:47
223位田島②15:13 201位田島②30:28 165位田島②45:44 88位田島②63:48
223位植松③15:13 201位住原③30:28 165位山下③45:44 103位山下③63:57
223位漆畑④15:13 201位富永③30:28 165位富永③45:44 109位住原③64:00
244位山下③15:14 201位植松③30:28 165位植松③45:44 114位富永③64:01
244位住原③15:14 201位分須③30:28 165位分須③45:44 126位植松③64:08
244位富永③15:14 212位山下③30:29 173位住原③45:45 135位分須③64:12
244位分須③15:14 212位田中④30:29 173位田中④45:45 187位田中④64:41
271位田中④15:15 212位漆畑④30:29 181位漆畑④45:47 238位漆畑④65:14
上10名計23位2:30:51 20位5:02:27 16位7:34:20 4位10:36:42
LAP 17位2:31:36 9位2:31:53 1位3:02:22

 徹底した集団走で確実に出場権を獲得しにいくのは、これも一つ見応えありますね。最初の5㎞は23位、そこから少しずつ浮上しますが15㎞でまだ総合16位。少しヒヤリとしますが、そこからギアチェンジ。15㎞以降は全体のトップのタイムで駆け抜けて、一気に4位まで浮上しています。

 その中でフリー走を任されたのが2人。4年大森選手と3年山口選手。大森選手は今年の箱根10区を走った選手ですが、そこから急成長して主力の一員になりました。3年山口選手も今年急成長。故障が多かったですが、今年になって身体ができて、関東ICハーフ入賞から一気にエースに。39位14分32秒で通過します。

 3番手以降は集団層で15分13秒~15秒の間に、残りの10人全員が通過。今年の箱根往路で結果を残している4年漆畑2年山崎選手に、昨年も好走している平島・田島選手に、今年春先に1万m28分台を出した住原選手ら、多くの有力選手がまとまっている状況でした。

 10㎞もほぼその位置を維持。山口・大森選手が29分21秒と、日本人上位集団の後方付近につけます。後方の大集団は1㎞3分03秒のペースを維持して、30分28秒~29秒で通過。少し順位を上げますが、前残りを狙う位チームも多くまだ200位以内にあがっていません。ここで総合20位は妥当でした。

 15㎞までに少しずつ上げてきていますね。フリー2人では、山口選手が日本人上位集団に勝負していく形で23位44分11秒で通過、大森選手も位置をキープして33位44分16秒。上位は順調です。

 集団走は、1㎞3分03秒のペースを維持。山崎・平島選手ら実力者もいる中、45分44秒~45分45秒で通過。その間に40人ほど交わして170位付近まで浮上。2秒差で4年漆畑選手が遅れ気味ですが、それ以外はほぼがっちり。まだ総合16位ですが、この集団走を見ると、大きな浮上はありそうでしたね。

 そしてゴール。山口選手が、日本人上位集団の中で懸命に戦って個人19位62分24秒。故障が続いていて箱根予選初出走だった中での快走!日本人5位以内が目標で8位だったのに、不満だったそうですが、チーム通過には貢献。大森選手も62分39秒でまとめきり2人で貯金を作ります。

 集団走は、2年生トリオが、160位付近から爆上げ。2年山崎選手が63分46秒、平島選手が63分47秒、田島選手が63分48秒と、1秒ずつ続いて、一気に80位台に上がってきました。確か3選手とも昨年も凄かった。このあたりの、追い込みは凄いですよね。

 その他の選手も、3年山下・住原・富永・植松・分須選手も63分57秒~64分12秒。順位としては103位~135位と固まってゴール。ここでチーム10番手なんですよね。新戦力の住原・富永選手に、昨年も走っている植松・山下選手、箱根2年連続4区の分須選手とそれぞれ懸命に役割を果たしました。

 ここから遅れた田中選手も64分41秒、漆畑選手も65分14秒にまとめて、総合力としても見せました。絶対に落とせないプレッシャーが毎年続く中、メンタル面から見事な仕上げだと思います。

箱根駅伝2024(第100回)へ【エース・山・選手層】

 本戦は、集団走とは別の能力も求められるため、ここ数年はシード権争いに中々加われず苦戦、繰り上げスタートも経験していました。そんな中、前回は往路3区までシード権上で戦い、4区5区連続ブレーキに泣きましたが、復路は一斉スタート組トップでゴール。久々に駅伝として戦いました。

 今年は、新たな戦力・若手も出てきていて、上り調子の選手もいますね。今年は昨年よりも戦える感じもします。戦力をまとめ直してみます。

エースの強さ

 まず、往路で絡んでいきたいところ、3年山口選手が台頭してきましたね。今年の関東ICハーフ7位入賞で、驚いた人も多かったと思いますが、さらにフリー走でチームトップは驚き!ここまで伸びていたのは想像つきませんでしたね。

 2年生までは、故障のオンパレードという程、多かったそうですが、km4分の30km走を何度も敢行していくうちに、身体ができて、継続して練習ができるようになったそうです。本人は1区から4区のどこでも準備するということですが、やはり2区候補中心になってくるでしょう。

 昨年の経験者も調子を上げてきていますね。前回1区山崎選手、3区漆畑選手、10区大森選手が順調に推移しています。山崎選手は、春口に1万m28分23秒を出して一気にエースに。そこから少し足踏みして、箱根予選は集団走に徹していましたが、そこから一気にチーム3番手。やっぱり強いですね。

 4年間かけて成長した4年大森選手も頼りになる存在ですね。今年10区を走った後、丸亀ハーフで62分台。さらに箱根予選でも62分台を出して、総合力を増していることを示しました。1万mも28分台に乗りましたね。長丁場は大丈夫な選手ですので、4区あたり。9区もあるのかな?

 これに調子が上がってきてほっとしたのが4年漆畑選手。今年の箱根3区10位と高速レースに乗って戦いきりました。箱根予選でチーム12番手でしたが、11月に28分42秒の自己ベストをマーク。今年も3区で順位を上げていく漆畑選手の姿が見れるかもしれません。

 これに面白い存在なのが2年平島選手。昨年も箱根予選二けた順位で注目ルーキーの一人になりましたが、箱根本戦出走とはならず。今年は86位で走り切った後も、1万m28分44秒と大幅ベスト。出走候補だけでなく、往路候補にもなりそう。出走できれば、駅伝のオーダーの幅が広がりそうです。

山登り・山下り

 山登りは、2年連続で、現4年吉冨選手が走っていますが、区間15位と区間19位と失速してしまっています。前々回の激坂王で好走してからの起用ですが、苦しい成績が続いています。彼を含めて、再考という感じになってるのかな。

 とはいえ、吉冨選手も襷をもらった順位が低く、序盤の平地からある程度突っ込んでいっての、15㎞以降の下りからの失速なので、そこは考える必要もあったり。登りの部分は区間一桁のLAPを刻み続けることはできているのですよね。彼のリベンジ走も見たい気もします。

 なお、主力では、当時ルーキーだった山崎選手も一時5区山登りに興味があったような?最終的に1区出走になりましたが、今年は全員万全ならオーダーが組めなくはないのですよね。例えば、平島-山口-漆畑-大森-山崎選手など。往路5区間で勝負できれば面白いです。

 6区山下りは、前回内山選手が59分53秒の区間10位とまずまず走っていて目処が立っていますね。この走りから、復路は流れに乗っていきました。今年は関東IC1500mに出場した以外は、試合出場がありませんが、山籠もりとみます。

 他、昨年の駅伝増刊号では、山下りを田島選手も希望区間に挙げいましたが…、とはいえ2年連続箱根予選二けた順位で走り切っていますので、基本は平地かな?とはいえ、山もある程度目処が立っているのは大きいですね。

選手層の厚さ

 日体大は、選手数は多いので、流れに乗っていれば、復路はいける可能性出てますね。箱根予選からみると、3年住原選手あたりが中心になってくるでしょうか。今季春口に1万m28分台をマークしていましたが、箱根予選もある程度走り切っていて、ロードでも力になりそうです。

 同じ3年では、山下選手や冨永選手、植松選手が前後する成績。特に富永選手が、11月に1万m29分02秒とベストを更新して、きています。植松選手も少しずつ戦力となってきているか。これに、2年連続箱根駅伝4区を走っている分須選手も、3000m障害も行いつつ長距離ロードも走っていいる器用な選手。どこかの区間で登場するかもしれません。

 下級生も、先に名前を出した田島選手は、2年連続箱根予選二けた順位と、ある程度長い距離も対応できています。集団走だったとはいえ、上記の3年生を少し突き放していますし、復路のどこかで出走の可能性あります。また、試合に出ていませんが、関東ICハーフ入賞の浦上選手の動向も気になるところ。

 1年生は、高校時代の有力選手が少なかったので、じっくりと思っていましたが、世田谷ハーフで吉田選手が、64分11秒と結果を残しています。アップダウンもある中なので、走力上は箱根予選メンバーに近いものもありそうで、注目に値しそうですね。まだまだ成績を残すチャンスはありますので、日体大は16人目も注目していくことになります。

まとめ

・新エース3年山口選手!
・漆畑・大森選手ら4年生充実で往路揃ったか
・住原選手ら分厚い3年生の層に、2年生以下山崎選手ら充実!

 昨年より、10区間かけて勝負できる可能性は高まってきましたね。箱根予選では、新エースとして3年山口選手が爆誕!箱根予選初出走ながら、フリー走でチームトップ!他校のエースたちも戦いました。

 これに4年生漆畑・大森選手が1万m28分台でベストを出すなど大きく成長し、往路を担えるように。昨年1区を務めている山崎選手に、平島選手らもいて、往路の平地区間は、戦える可能性出てきています。

 山は、経験者の4年吉冨・内山選手が、試合に出ていないので山籠もりの可能性高いかな?勿論、他走力ある選手も候補になっていますので、ここは16人のエントリーをみてということになるでしょうか。

 復路の出走候補は多くなっていますね。1万m28分台住原選手に、往路経験のある分須選手に、箱根予選出走の富永・山下・植松選手ら厚くなっています。これに田島・吉田選手ら下級生も食って掛かっているところ。少しずつ仕上がりつつあると思います。第100回大会で伝統校がどこまで戦えるか見ものです。