(ラスト)【中央大学】全日本大学駅伝2023区間オーダー予想~出雲駅伝のまとめとともに

出雲駅伝・箱根駅伝予選会が終わり、いよいよ次は全日本大学駅伝ですね。

関東地区中心に、全日本大学駅伝の区間オーダー予想をしていきます。

 エース欠場、流れ作れなかった、でも後半の追い上げは確かな実力!全日本駅伝で一気に優勝戦線へ!中央大学です。

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【中央大学】全日本大学駅伝2023区間オーダー予想~出雲駅伝のまとめとともに

 まずは、出雲駅伝の振り返りからです。

出雲駅伝の振り返り

7位中央大学2時間12分17秒

区間 区間順位 名前学年 区間タイム 通過順位 トップとの差
1区8.0㎞ 13位 浦田優斗③ 24分10秒 13位 1分25秒差
2区5.8㎞ 6位 中野翔太④ 16分39秒 12位 1分56秒差
3区8.5㎞ 11位 吉居駿恭② 25分43秒 10位 3分19秒差
4区6.2㎞ 5位 阿部陽樹③ 17分54秒 10位 3分26秒差
5区6.4㎞ 🥉 溜池一太② 18分24秒 9位 3分59秒差
6区10.2㎞ 🥈 湯浅 仁④ 29分27秒 7位 4分26秒差

1区浦田選手…前回1区区間賞のエース吉居大選手は欠場。その中で1区を任されたのは、初の大学駅伝出走となる3年浦田選手。3000m障害で2位になるなど、抜群のスピードを誇っていて、ラストスパートの展開になれば、確かに面白い人選でした。結果的には、序盤からハイペースとなり、トップ駒大と1分25秒差の区間13位と大敗。6km付近で形成していた9位集団からも落ちたのは、優勝へのプレッシャーも感じていたことからかもしれません。この時点で、総合優勝を狙うのは厳しくなりました。

2区中野選手…それでも2区3区に、ディスタンスチャレンジ5千m13分20秒台の2人を配置。とにかくまずはどこまで追い上げていけるかでした。箱根往路主要区間でも好走をしていて、スピードも高い中野選手でまず流れを取り戻していきたいところでした。前に順大など見えている状況でしたが、中々第2移動車のカメラに映ってきませんでした。最終的に、区間6位の走りで地方チームを一人交わして12位に上げるのに留まりました。

3区吉居駿選手…3区成長著しい吉居駿選手の追い上げに期待がかかりました。序盤から突っ込んでいこうと、2秒前にいた順大に追いつき、追い上げ態勢を築こうとしました。ですが、3km過ぎに順大についていけずに後退。向かい風の中、大きく追い上げようとしたところに難しさがあったでしょうか。その後も体は動かず、区間11位でこの時点で関東地区最下位の総合10位。トップとの差も3分以上となり、表彰台確保も難しい状況になりました。

4区阿部選手…ここから、ロードで手堅く走れる選手が続いているのですよね。前回も4区を務めて区間2位の走りを見せた阿部選手が2年連続4区。前年は向かい風に強いからこの区間となったのですが。今年はやや追い風の条件。それでも、自分のペースをキープ。区間5位と、この流れではまずまずの走りを見せます。総合10位は変わりませんが、東洋・順大・法大と7位から9位が点々と見える位置にまで追い上げました。悪い流れは断ちましたね。

5区溜池選手…前年も5区を走り激しい2位争いを繰り広げた溜池選手が、2年連続5区。今年は日本IC5千m5位入賞と力がついているところを見せていました。連戦でディスタンスチャレンジに出て、調子が落ちかけていたのが心配でしたが、今年は繋ぎ区間が勿体ないくらいの成長を見せていました。法政大を交わして9位に浮上すると、終盤には東洋と順大をどんどん追い込んでいく走り。区間3位の好走で、追い上げムードを作っていきます。

6区湯浅選手…そして、今回一番の収穫になりましたね。ここにきて箱根2区候補にも藤原監督があげるようになっていた4年生湯浅選手。マラソンを走れるほどスタミナとロード力には長けていましたが、総合力もついてきたとのことでした。後方なので、画面に映りませんでしたが、順大とさらに中盤の公園では東洋大と併走して7位争いに浮上。7㎞付近から5位争いのはるか後方ですが画面に捉えられるように。区間トップが抜けてはいましたが、後方追い上げで区間2位と見事な快走!中央大、全日本以降必ず上がってくると確信できる走りでした。

全日本大学駅伝メンバー&戦力分析

※11月2日(水)に暫定オーダー提出
※当日朝に、補欠から最大3名入れ替え可能

エントリーメンバー
出:出雲駅伝、全:全日本駅伝、箱:箱根駅伝、都:都道府県対抗駅伝、高:高校駅伝

中野翔太④28分00秒86/13分24秒11≪23出2区6位、箱3区1位、22出3区7位、関東IC5千3位、箱4区5位、21:全3区9位、予82位≫
吉居大和④28分03秒90/13分25秒87≪23日本5千8位、箱2区1位、22全6区1位、出1区1位、箱1区1位、21:箱3区15位、20:日本5千3位、予10位、日本IC5千1位≫
湯浅 仁④28分34秒91/13分55秒60≪23出6区2位、関東IChalf2位、箱9区6位、22全7区10位、関東IC1万m9位、箱9区3位、21予74位≫
大澤健人④28分53秒03/14分07秒38≪関東IC3障7位≫

阿部陽樹③28分30秒18/13分49秒28≪23出4区5位、関東IC1万12位、箱5区3位、22全8区8位、出4区3位、関東IC1万m8位、箱5区6位、21全2区12位≫
山平怜生③28分51秒87/13分44秒99≪23関東IC1万11位、22全2区11位、関東IChalf3位≫
浦田優斗③28分57秒05/13分52秒77≪23出1区13位、関東IC3障2位≫
東海林宏一③29分15秒41/14分01秒97≪21予76位≫

吉居駿恭②28分06秒27/13分22秒01≪23出3区11位、日本5千、箱4区5位、22全3区8位、出6区4位≫
溜池一太②28分26秒77/13分39秒85≪23出5区3位、箱1区4位、22出5区2位≫
伊東夢翔②28分38秒62/13分56秒30≪23関東IC5千12位≫
白川陽大②28分55秒63/14分01秒58≪23関東IC1万16位≫
吉中祐太②28分55秒93/13分44秒09≪23関東IC5千8位≫

本間 颯①28分49秒98/13分59秒95≪22高校4区5位、IH3障6位≫
柴田大地①28分59秒25/13分57秒02≪23全国5区17位、22高校1区12位≫
山﨑草太①29分46秒68/14分05秒22≪23全国1区19位、22高校1区8位、国体14位≫

 藤原監督は「全日本大学駅伝が優勝狙いやすい」とは、元々話されていたこと。実際、強力なメンバーが16人集まりましたね。4年生は自信ある4年生。エースとして前半区間に入ってきそうなのは中野選手になるでしょう。今年の箱根駅伝3区区間賞獲得してから好調、4年生になって5000m13分20秒台2度出すなど、学生の域を超えて活躍が続いています。出雲駅伝は、難しい展開で襷をもらえましたが、上位の流れで襷を受けると、非常に強力な存在になるでしょう。

 そして、間違いなくキーとなってくる吉居大選手。箱根駅伝での1区2区連続区間賞は本当に駅伝ファンの脳に焼き付いています。スピード面は本当に高校時代から豊富でしたが、駅伝力という点でも本当に魅力が高い選手だと思います。昨年の出雲・全日本も万全の状態でなかった中で区間賞の貫禄でした。今年の出雲は、新型コロナ明けの連戦になるということで回避したとのことですが、全日本駅伝ではどこかの区間で、牙を研いでいると思います。

 4年生は3人目の柱も確立してきましたね。評価がぐっとあがってきているのが湯浅選手。2年時の箱根9区3位の好走が印象にまだまだ残っていますが、この2年弱でフルマラソンも走って、トラックも1万m28分30秒台になって、一気に総合力があがっています。出雲駅伝では、他校のエース格も揃い、さらに後方追い上げという展開の中区間2位。もし中大が優勝争いに残っていれば、終盤区間で強力な駒になるはずです。他、駅伝未出走の中で大澤選手が、出雲に引き続きエントリー。3障の脚力もありますが、出雲市陸協で14分07秒の好走。駅伝デビューにぐっと近づきましたかね。

 3年生も強力ですね。箱根駅伝5区山登りが印象に残っているロード巧者の阿部選手ですが、トラックの1万m28分30秒を出すなどスピードもあります。出雲駅伝は2年連続4区で、今年は悪い流れを立て直す走り。基本的に長い距離が役割になると思いますが、どこの区間でもおそらく走ってくるのではないかと感じます。

 他の3人もレギュラーボーダー争いです。前回2区出走している山平選手は、レガシーハーフで62分台を出す好走。連戦となりますが、ロードには自信をさらにつけているでしょう。出雲1区で悔しいデビューとなった浦田選手ですが、自分の走りができれば爆発力も兼ね備えている選手。どこかの区間でリベンジなるか。東海林選手も、前回6区出走予定だった選手。10月頭に1万29分29秒で、再び調子を上げつつありますね。この世代の走りも気になりますね。

 2年生は、エース格が2人。10月頭に、5千m13分22秒01のハイパフォーマンスを見せて大きく話題になった吉居駿選手がまずは前半区間のどこかに入ってくるはずです。出雲駅伝は、追い上げないといけない中、全く身体が動かなかったそうですが、今年の箱根駅伝も万全の状態でない中で、途中まで首位争いをキープ。駅伝でもそのスピードを見せてくれるはずです。

 これに溜池選手がじっくりと成長してきていますね。出雲駅伝は2年連続5区を走り、今回は追い上げる展開の中区間3位とまずまず走れています。秋は日本ICから3本レース走っていたことも踏まえるとかなりまとめているのではないでしょうか。全日本駅伝は、昨年は不出場だったのですが、今年はどこで走ってくるか楽しみな選手だったり。

 他の2年生も、じわじわ実力を上げてきていますね。吉中選手は、前半戦で5千m13分44秒の好記録を出して、関東IC5千m8位入賞!出雲駅伝で走るのではないかと言われていたほどの選手。全日本駅伝で鮮烈なデビューを飾りたい。他にも関東ICトラックで入賞ラインに迫った伊東・白川選手もエントリー。これから中心となっていくこの学年、ポテンシャルの高い選手の集まりです。

 そして、1年生もデビューの可能性が上がっています。特に10月学内記録会で1万m28分台を記録した選手が2人!本間選手が28分49秒、柴田選手が28分59秒と、いきなり28分台マーク!学内と言っても、ある程度後半は単独で走る形になりましたから、これは起用してみたくなる選手たち。海外遠征組でもある彼らの伸びは果たして…。間違いなく、出雲駅伝よりも実力を伸ばしてきている中で迎える全日本大学駅伝、相手は強いですが優勝を狙うオーダーを考えていきます。

全日本大学駅伝区間オーダー予想

 相手のペースを崩して、自分たちの流れに持っていくのは、こうするしかないと感じました。

1区(9.5km)吉居大和④28分03秒90
2区(11.1km)吉居駿恭②28分06秒27
3区(11.9km)中野翔太④28分00秒86
4区(11.8km)溜池一太②28分26秒77
5区(12.4km)吉中祐太②28分55秒93
6区(12.8km)本間 颯①28分49秒98
7区(17.6km)湯浅 仁④28分34秒91
8区(19.7km)阿部陽樹③28分30秒18

1区吉居大選手…やっぱりこうするしかないと思います。吉居大選手がある程度復調してきているとして、中盤もしくは序盤から突っ込んでいって、後方に差をつけて区間賞を獲得していく展開が一番だと思います。その後、スピードランナーを固めて逃げに掛かるのがいいと思います。

2区吉居駿選手…こうなると何気に吉居兄弟同士のリレーになりますが、それはどうでもいい。スピード面ますます充実してきている吉居駿選手を、スピード区間2区で起用。単独トップでガンガン攻めていける状態なら、どれほど力を発揮できるか、とても楽しみですね。

3区中野選手…その状態で、4年生エース中野選手で襷リレーできれば。今季は、5千13分20秒台で2度走るなど、チームで一番高いレベルでしかも安定している印象です。出雲は、出遅れで思うような走りになりませんでしたが、トップもしくは上位でタスキを受けたら、どれだけのパフォーマンスをしてくるか…。他校のエースに勝つ走りとなるか。

4区溜池選手…畳みかけていきます。2年溜池選手を4区に入れて攻めの手を緩めないのがいいと思います。結局往路突進した4名をそのまま入れてみました。やはり駒大に対抗していくには、こうしていくのが一番かなと思います。この区間相手もおそらく強いすので、溜池選手で対抗していきます。これで前いかれてたら仕方ないかな?

5区吉中選手…このオーダーだとつなぎの2区間で何とか凌いでいく必要がありますね。とはいえ、勿論中大も実力者揃えてきています。関東IC1分5千m8位入賞、目下伸び盛りの2年吉中選手で予想します。年明けにはハーフマラソンもまとめていますので、ロードも走れるはず。どれだけ駅伝でやれるか楽しみな選手。

6区本間選手…ここ悩みました。レガシーハーフ好走の山平選手や、調子のいい4年生大澤選手らも考えましたが…1万m28分49秒と一気に走力を伸ばしてきたルーキー本間選手で予想しました。勢いに乗っているスピードランナーを起用して、粘っていくのがいいと思います。

7区湯浅選手…この2区間を耐えていれば、長い距離に自信がある上級生が入っているオーダーです。7区は2年連続で湯浅選手予想。出雲区間2位の好走は大きな収穫、距離が長い方がいい選手なのは確かです。他校もスピードがありつつ総合力が高いランナーを入れてくると思いますが、湯浅選手でしっかり区間賞争いといきたいところです。

8区阿部選手…7区と8区は前回と同じメンバーでいいと思います。箱根5区などタフな区間で力を発揮できる選手です。前回はチームが不調の中、シード権がかかる展開での走りでしたが、万全ならかなり上位で攻めていく場面にもなっていくでしょう。彼らがいるから、序盤からスピードランナーをつぎ込んでいけますね。

 他にもいろいろ考えましたよ。1区を吉中・柴田選手ら新戦力で凌いでの、5区吉居大選手で、相手が穴になるかもしれない区間にしていくか。

 もし山平選手がレガシーハーフからの連戦でもいけるなら、阿部選手を4区に回して、もう一度吉居大選手6区というのもできなくはないでしょう。やっぱり、優勝戦線に向けて色々とやれるのは中央大でしょう。

まとめ

・出雲駅伝の7位は、チャレンジした結果
・中野吉居駿溜池選手が前半、湯浅阿部選手後半が基本か
・復調した吉居大選手をどこに配置するか

 出雲駅伝は、優勝候補の一角に挙げられながら7位。とはいえ、吉居大選手が欠場という中で、少し無理に優勝を狙いに行った結果。3区で10位という苦しい状況から、後半区間巻き返していきました。

 全日本駅伝は、むしろ優勝候補相手に色々と一番仕掛けられそうなところ。長距離区間を任せられる湯浅・阿部選手(+山平選手?)あたりがいるので、スピードランナーを、ある程度前半からつぎ込むことができます。

 吉居駿・中野選手は、今度こそ5千m13分20秒台の走力を発揮できる状態になるか、そしてそれに次ぐ溜池選手も駅伝で高い安定感があります。そのほか、吉中選手らスピードランナーが育ちつつあります。

 その中で、おそらくコロナ明けからあがってきているだろう吉居大選手をどこに起用してくるか。本当の意味で”駅伝力”があるのは、おそらく彼だけだろうと思います。

 自分の予想は1区にしてありますが、オーダー次第では2区にすることもできますし、一般的につなぎと言われる5区6区で仕掛けていくこともできると思います。おそらく当日まで3枚替え前提で隠すと思います。

 ある意味、暫定オーダーから一番盛り上がるのは、中央大だと思います。最終的に、万全なオーダーになればいいですね。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。