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【東海大学】全日本大学駅伝2023区間オーダー予想~箱根予選のまとめとともに

箱根駅伝予選会が終わり、いよいよ次は全日本大学駅伝ですね。

関東15校を中心に、
全日本大学駅伝2023の区間オーダー予想をしていこうと思います。

主力欠け大苦戦だった箱根予選会
それでも主力復帰し、上がり目しかなくなった東海大学です。

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【東海大学】全日本大学駅伝2023区間オーダー予想

まずは、無事突破した箱根駅伝予選会の振り返りです。

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箱根駅伝予選会振り返り

START-5km 5-10km 10-15km 15km-FINISH
19位鈴木②14分31秒 15位鈴木②29分19秒 29位鈴木②44分12秒 37位鈴木②62分58秒
158位兵頭②15分09秒 135位花岡②30分17秒 106位花岡②45分21秒 55位南坂①63分18秒
168位花岡②15分10秒 135位兵頭②30分17秒 106位兵頭②45分21秒 58位花岡②63分23秒
182位永本①15分11秒 137位永本①30分18秒 111位南坂①45分22秒 62位兵頭②63分33秒
201位佐伯④15分12秒 161位湯野川②30分20秒 115位永本①45分24秒 90位竹割②63分49秒
244位南坂①15分14秒 161位南坂①30分20秒 117位佐伯④45分25秒 111位佐伯④64分01秒
244位湯野川②15分14秒 181位佐伯④30分21秒 143位湯野川②45分37秒 122位水野③64分06秒
289位竹割②15分16秒 231位水野③30分31秒 185位水野③45分48秒 131位永本①64分10秒
289位水野③15分16秒 231位折口④30分31秒 202位竹割②45分53秒 144位折口④64分16秒
289位折口④15分16秒 231位中井②30分31秒 202位折口④45分53秒 152位湯野川②64分24秒
289位中井②15分16秒 231位竹割②30分31秒 202位中井②45分53秒 203位中井②64分48秒
289位梶谷③15分16秒 243位梶谷③30分32秒 202位梶谷③45分53秒 231位梶谷③65分08秒
上10名計:26位2:31:29 23位5:02:45 15位7:34:16 10位10:37:58
LAP 15位2:31:16 5位2:31:31 4位3:03:42

 エントリー前から、石原選手を初め複数の実績ある上級生がエントリーから外れ、”苦戦は覚悟”としていた両角監督ら東海大ら陣営。それでも選手層は厚い方で、もう一人のエース格花岡選手や、前回好走した鈴木選手などもいて、ある程度まとめる可能性もありました。

 そんな中、10km通過の速報で、駅伝ファンひっくり返ることになります。10km通過20位以内に東海大が入っていない。この時点でなんと総合23位となっていました。内訳をみると、鈴木選手が日本人上位集団で勝負しにいっていて、15位29分19秒で通過しています。

 それ以外は、100位台と200位台で2つの集団走。1つ目の集団を引っ張るのがエース格の花岡選手。花岡選手が9月下旬に体調不良に陥ってしまい、集団走を引っ張るのが精一杯の状態だったそう。それは、苦戦覚悟の上での戦いとなるわけだ…ようやく理解しました。

 なお、この集団には、同じ2年生でスピードランナーの兵頭・湯野川選手。兵頭選手はこれまで1500m中心に戦ってきていた選手、湯野川選手は夏前に5千m13分40秒台を出していた選手、ここからどうなるか。また全日予選通過貢献するなど、将来のエース候補と期待されている南坂・永本選手、さらに1年時に駅伝を走っていて復活をかける4年佐伯選手。この6名が、150位前後で30分20秒。

 後方の集団のメンバーは、230位で30分30秒前後。長い距離で力を発揮する4年折口・2年中井選手はともかくとして、1万m28分台で力のある3年水野・梶谷、2年竹割選手が、この集団ということで、このあたりも調子は上がっていなかったかもしれません。ここから上がってくることは予想されたものの、駅伝ファンが固唾をのんで見守った場面だった。

 15km総合15位。さすがに10km以降は全体の5番目のタイムで、前残りを狙った非強豪校勢をどんどん飲み込んでいく。集団は先ほどの150位前後から110位前後、230位付近から200位付近と全体的に浮上。前の集団から湯野川選手が後退気味くらいで、集団走はまだ固まっていました。そして、この表にはないものの、17.4km地点で総合13位に浮上。ひとまず駅伝ファンほっと胸をなでおろしたシーンだ。

 最終ゴール。唯一攻めていっていた鈴木選手は、62分58秒の37位。最後は少し息切れしたものの、62分58秒と、63分は切って見せた。この調子なら全日本・箱根ともに主要区間か。前年は、箱根予選後に故障してしまったので、大学駅伝デビューが楽しみになりました。

 続いて、第1集団の多くが100位以内に入ってきました。スーパールーキー南坂選手が、ほぼベストに近い63分18秒、さらにエース格の花岡選手が63分23秒で50位台。15km以降は5㎞14分40秒ペースで進んでいてうまくビルドアップできていました。続いて、これまで中距離中心だった兵頭選手!62位63分33秒と、二けた順位ではゴール。ある意味一番の収穫か。

 続いてびっくり、第2集団で走っていた竹割選手が、15kmから100人以上捲って63分49秒の90位。やはり1年目から箱根を走っているだけあって、力は高かった。64分を超えてから、数人続々と続く。15kmからある程度イーブンで通していた佐伯選手が64分01秒の111位でチーム6番目。さらに、後方から浮上した3年水野選手が、15kmから60人ほど和して64分06秒122位。第1集団だった永本選手も何とか踏ん張って131位64分10秒でゴールしました。

 9番目は、箱根エントリーメンバーの4年折口選手。144位64分16秒でまとめていて、長い距離中心に鍛えてきた力は出せたか。10番目は、先ほど第1集団からは遅れ加減だった湯野川選手。それでも152位64分24秒なので、全体ととしては何とかまとめたのかな?11番目以下では中井選手の64分48秒ともかく、スピードある梶谷選手が65分08秒231位となったのが、全日本以降を考えると、なんとも難しいところか…。

 最終的に総合10位10時間37分58秒、15km以降は全体の4番目と捲ってる最中でゴールでした。ペース設定に関しては、両角監督から「過去のデータ上、落ちることはない」というものだったそう。実際、記念枠以外でのボーダー10位には入ってきました。また5位通過の日大まで1分差はなかったので、主力が欠けた中ではある程度良かったのでしょうか。とはいえ、本当に捲ってる最中でのゴール…この続きは大学駅伝で見たいですね。

全日本大学駅伝メンバー&戦力分析

※11月2日(水)に暫定オーダー提出
※当日朝に、補欠から最大3名入れ替え可能

エントリーメンバー
出:出雲駅伝、全:全日本駅伝、箱:箱根駅伝、都:都道府県対抗駅伝、高:高校駅伝

石原翔太郎④28分05秒91/13分29秒21≪23ユニバ5千4位、全予4組7位、関東IC5千2位、箱2区4位、22全3区1位、予47位、21:箱3区1位、20:全4区1位≫
佐伯陽生④29分02秒23/13分55秒89≪23予111位、21箱4区19位、20全1区7位≫
丸山真孝④29分03秒81/14分18秒73≪23箱10区19位≫
折口雄紀④29分26秒38/14分14秒07≪23予144位≫

梶谷優斗③28分27秒77/13分45秒56≪23予231位、全予3組21位、関東IC1万7位、箱1区19位、22全2区18位、全予4組7位≫
水野龍志③28分48秒28/13分57秒25≪23予122位、全予2組2位、関東IC5千、21出4区10位≫
越 陽汰③28分48秒72/13分53秒77≪23関東IChalf12位、箱4区9位、22全予2組20位、箱7区3位≫
野島健太③28分50秒07/14分09秒99

花岡寿哉②28分15秒65/13分41秒43≪23予58位、全予4組9位、関東IC1万2位、箱3区6位、22全1区7位≫
竹割 真②28分50秒39/14分09秒65≪23予90位、関東IChalf、箱7区18位、22予146位、21:高1区10位≫
鈴木天智②28分56秒95/14分05秒12≪23予37位、全予3組14位、22予58位、関東IC5千m≫
兵藤ジュダ②29分08秒11/13分54秒70≪23予62位、関東IC1500m≫
湯野川創②29分21秒40/13分42秒78≪23予152位、22予236位≫
中井陸人②30分10秒16/14分19秒38≪23予203位≫

南坂柚汰①29分08秒31/13分54秒90≪23予55位、全予2組6位、関東IC1万15位、全国5区4位、22高校1区5位、国体8位、IH5千m8位≫
永本 修①29分22秒16/13分49秒58≪23予131位、全予1組9位、全国5区11位≫

 全日本予選から主力が、何人か主力が復帰してきていますね。4年生は大エース石原選手がエントリーに名を連ねました。試合に出ていないので、状況は分からないですが、やはり前回スピードエース区間3区での区間賞の走力は凄いものがあります。そこまでいっていなくても、主要区間を区間上位で走れる状態になっているなら起用はあるでしょうか。

 4年生はほかに、箱根予選を出走している佐伯・折口選手、箱根アンカーの丸山選手がエントリー。この中では、箱根予選で前集団に付けていた佐伯選手が、一番の有力候補になるでしょうか。そうでなくも、1年生時に全日本1区を務めて区間7位で走っています。その時までの走力に上がりつつあるので、1区の人選に困ったら起用もあるのかどうか。

 3年生は、主力選手ですが、ちょっと足踏みもしていますかね。1万m28分27秒の抜群のスピードがある梶谷選手ですが、関東IC1万m7位入賞してから、少し調子が上がり切っていないかなぁ。箱根予選もチーム最下位の12番手とちょっと気になる状態。また、全日予選など前半戦活躍の水野選手、2年連続箱根区間一桁好走の越選手も状態を上げてくるかどうか。

 2年生は上がり目の選手が多くて楽しみですね。エース格の花岡選手は、9月下旬に体調不良ながら、1㎞3分はキープして予選58位。そこから中3週間でどこまで走力が戻ってくるか、主要区間で走れる状態になっていれば面白い。それから、箱根予選で唯一上位集団で勝負師に行っていた鈴木選手。直近の記録会でも1万m28分台を出していましたが、やはり力をつけてきていますね。主要区間のどこかで起用されるでしょう。

 他にも楽しみな選手が出てきていて、予選エントリーすらびっくりした兵頭選手。それでも初1万・初ハーフともに、好走。チーム4番手の成績で、これなら起用してみたいと思わせる成績。一気に主力選手になりそうな勢い。そして、今年の箱根7区を走っている竹割選手。春に1万m28分台を出していましたが、やはり走力は高い。箱根予選は後方集団でしたが、かなり上がっていました。2度目駅伝起用したいですね。スピードある湯野川選手と、ロード型の中井選手も控えています。

 1年生では、全日本予選・箱根予選ともに通過に貢献している南坂・永本選手が続けてエントリー。特に南坂選手は、2度目のハーフも63分前半にまとめてやはり長い距離は安定感があります。夏前には、今の自分の適性は6区くらいと冷静に分析していましたが、今のチーム状況で果たして??永本選手も、1年生としては十分安定感高い成績を残し続けていて、起用されてもおかしくない。

 一部、調子が読みにくい選手がいるので、区間予想は非常に難しいですが、オーダー次第では爆発力は備えているはずです。

全日本大学駅伝区間オーダー予想

 石原・越選手がどこまで上がってきているかですね。石原選手は走るなら3区固定かなと思います。スピードエース区間で行ける状態に仕上がっているか。越選手は、2年連続箱根にバッチリ合わせた調整力もありますし、箱根予選で上がってきた若手を起用したいのではと、今回は予想入れませんでした。

1区(9.5km)兵藤ジュダ②29分08秒11
2区(11.1km)鈴木天智②28分56秒95
3区(11.9km)石原翔太郎④28分05秒91
4区(11.8km)南坂柚汰①29分08秒31
5区(12.4km)佐伯陽生④29分02秒23
6区(12.8km)永本 修①29分22秒16
7区(17.6km)花岡寿哉②28分15秒65
8区(19.7km)竹割 真②28分50秒39

1区兵頭選手…この区間迷いました。走力が高くて競り合った方がいい梶谷選手が、ある程度上がってきていればと思いますが、箱根予選良くなかったので、一旦仕切り直しかな?ということで、1500m走れるスピードもあり、長い距離の適応が早かった兵頭選手の起用は面白いと見ます。箱根予選一番の収穫でしょう。ラスト足を残せる展開になれば面白いです。

2区鈴木選手…箱根予選もう一つ収穫は、鈴木選手が3人目の柱になってきつつあること。前年は箱根予選好走後に故障してしまいましたが、今年は順調に来ているかどうか。予選前に1万m28分台で走っていて、スピードもついてきています。前半の流れを作っていく2区でも、走る力がついてきていると思います。昨年はここで大きく遅れましたが、今年は前が見える状態でタスキを渡せるか。

3区石原選手…先の通り、エース石原選手は3区固定とします。昨年の復活劇は、誰もが覚えているところ。それから、各種大会で高いレベルで安定していました。箱根予選を最初からスキップしたので、前年程の状態ではないかもしれませんが、出走可能なら、区間上位でまとめられると思います。シード権ライン以上に向けて流れを作る走りとなれば。

4区南坂選手…東海大期待のルーキー南坂選手。長い距離の強さは誰もが知るところです。6区あたりに起用できればベストですが、一部不調上がりの選手もいる中、箱根予選はチーム2番手とチームの中ではかなりいい調子ですね。これなら前半区間どこかで起用していいと思います。他校主力選手と競り合って、一つ経験を積めればと思います。

5区佐伯選手…中盤の2区間は、箱根予選で第1集団で走っていたメンバーで、100位少しくらいでまとめていた選手にします。それだけ状態は良かったと見ます。4年佐伯選手は、長く不調に喘いでいましたが、夏前に5千m13分55秒ベストで復活、箱根予選前も29分02秒と概ね順調。走れば1年の箱根以来となりますが、気負わず走れれば。

6区永本選手…調子を上げつつあるだろう主力選手も気になりますが、ルーキー永本選手を6区に抜擢。全日予選・箱根予選ともに通過に貢献。箱根予選は終盤少し落ちましたが、何とか持ちました。他の大会でも、徐々に記録を伸ばしてきていますので、大学駅伝も一つ経験できれば、ステップにして、さらに成長していきそうな気がします。

7区花岡選手…もう一人のエース格花岡選手は、シード権獲得を視野に入れて、長距離区間の7区に温存。箱根予選は本調子ではなかったですが、それでも1㎞3分で20km超えロードを走り終えていました。中3週間あれば、調子をある程度上げられるかなと思います。この時点での展開が読みにくいですが、一気に捲っていくことができれば。

8区竹割選手…伸び盛りの2年生5人目の予想になりますね。竹割選手は、春に1万m28分台をマークし、今年の成長株の一人。箱根予選は、本調子ではなかったから、後方集団で待機していましたが、15km以降はかなり上がってきていました。中3週間でもう一本長い距離いけそうな気がするのですがどうでしょうか?状態が良ければ、挑戦してほい選手です。

 他に、先の越選手や水野選手あたりも非常に迷いますが…基本的にエース石原選手、箱根予選上位者や、前半からある程度早めのペースで入っていた選手が中心かなぁと、外野からの一意見です。

まとめ

・石原&越選手がエントリーに復帰!
・2年鈴木&1年南坂選手ら、下級生元気だった箱根予選
・箱根予選からどこまで上がっているか

 箱根予選は故障者不調者が多くて、後方から慎重にレースを進め、何とか記念枠に頼らない10位での通過となった東海大。全日本駅伝は、エース石原選手の復帰もありましたので、普通に考えると、上がり目があると思っています。

 オーダーは、調子の読みにくい選手がいて非常に読みにくいですが、基本的には2年生以下中心のオーダーの可能性になるとみます。というのも、箱根予選は下級生が結構頑張っていて、

 唯一上位集団で勝負しに行くほど状態が良かった鈴木選手や、エース格の花岡選手がいる2年生は、他にもいきなり長距離にも参戦してきた兵頭選手に、春先に1万m28分台を出している竹割選手など、成長途上の選手が多いのですよね。1年生も、入学前から全国区だった南坂選手以外に永本選手も結果を残していて、起用してみたいと思わせる選手が多いです。

 上級生では、エース石原選手は起用するならやはり3区か。ここで上位陣に食らいつく姿勢は見せたいところ、他4年では5千m1万mも今季ベストの佐伯選手や、前半戦好調だった水野選手に、本来はレギュラーの越・梶谷選手らがいます。箱根予選からの調整次第では彼らの出番はありそうでしょうか。

 エース格の選手に、昇り調整の選手もいますので、箱根予選の疲れが抜けていれば、シード権ラインへの道も開けてくるはずです。