出雲駅伝2023【順天堂大学】戦力分析&区間エントリー予想

いよいよ、三大駅伝の開幕戦!出雲駅伝が近づいてきましたね。エントリーも発表されています。

駅伝ファンとして、優勝候補や上位校の有力チームの区間エントリー予想をしていきますので、お付き合いください。

続いて、
三浦選手最終学年!スーパールーキー吉岡選手との襷リレーはあるのか!?順天堂大学です。

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出雲駅伝2023【順天堂大学】戦力分析&区間エントリー予想

エントリーは10人となります。
なお出雲駅伝の前日に、出走メンバー6名・補欠2名に絞られ、当日補欠2名と変更も認められています。

エントリーメンバーと戦力分析

エントリーメンバー

出:出雲駅伝、全:全日本駅伝、箱:箱根駅伝、高:高校駅伝、予:箱根予選、全予:全日本予選、IC:インカレ

三浦龍司④13分26秒78/28分32秒28≪23世陸3障6位、日本3障3連覇、関東IC5千連覇、箱2区12位、22全2区3位、出2区2位、世陸3障、日本3障連覇、関東IC5千m1位、箱2区11位、21五輪3障7位、箱1区10位≫
石井一希④13分46秒94/28分48秒45≪23関東IChalf8位、箱4区15位、22全4区5位、箱4区2位、21:全4区14位、出5区4位、箱4区5位、20:全5区5位、予21位≫

海老澤憲伸③13分55秒97/28分36秒69≪23関東IC1万9位、22全5区9位≫
浅井皓貴③14分00秒12/28分30秒11≪23関東IC1万4位、箱7区3位≫

森本喜道②13分55秒33/29分58秒55
村尾雄己②13分58秒04/29分15秒36≪23日本3障10位、関東IC3障3位、箱6区17位、22関東IC3障8位≫

吉岡大翔①13分22秒99/28分48秒96≪23日本IC5千4位、関東IC5千4位、全国5区1位、22高校3区2位、国体1区1位≫
大野聖登①13分56秒18/≪23関東IC1500m4位、全国1区17位、22高校1区24位、IH1500m1位≫
荒牧琢登①14分06秒11/29分18秒30≪23関東IC1万、全国4区28位≫
後田 築①14分22秒77/30分19秒35≪23日本IC1500m1位、関東IC1500m2位、全国4区16位≫

 順天堂大は、昨年の主力が何人か卒業しましたが、それでも上級生は核となる選手がいますし、長門監督「元気がいい」といっていた1年生が4人エントリーするなど、今回も虎視眈々と上位を狙える態勢を整えてきました。

 まずはエース三浦選手がついに4年生に。3年連続3障で世界と戦った後に、三大駅伝で挑むことになりました。3障は、今年は世界6位とまた一つ前進。出雲駅伝も、調整が問題なければ、今年も出場となるはずです。

 そして同期4年で復活を期す石井選手。駅伝で非常に安定感が高いのですが、今年の箱根は失速(のちに肋骨の疲労骨折と判明)。その後、関東ICハーフ8位入賞から少しずつ調子を取り戻してきているところ。おそらく主要区間のどこかで走るはずだ。

 今季は、3年生の調子が非常に良い。今年箱根7区3位の好走の浅井選手が、関東IC1万m4位入賞!自己ベストも28分30秒に更新しました。この調子なら駅伝も主要区間でしょうか。同学年で海老澤選手も28分39秒とベストを大幅更新、関東IC1万mは9位と食い下がりました。昨年、出雲走っていない2人がこれだけ力をつけたのは大きい。

 2年生は、村尾選手が3000m障害でフル回転。今年は関東IC3障で3位表彰台、日本選手権でも戦いきった。今年の箱根山下り以来2度目の大学駅伝を狙う。この村尾選手に、9月日体大記録会で勝利したのが同学年森本選手、13分55秒のベストで主力に肩を並べ、こちらは初出走に一歩前進した形です。

 そして1年生、5000m日本人高校生記録保持者の吉岡選手が、やはり勢いよい。日本IC5千mでは留学生3名に次ぐ4位で日本人トップ、切れ味鋭いスパートを見せていて、やはり前半の主要区間でデビューか。他に、1500mでインカレを沸かせている後田・大野選手や、長い距離に強いという荒牧選手がエントリー。エースと新戦力を試しながら、上位をうかがうことになりそうだ。

区間オーダー予想

 三浦選手は、コンディション整っていれば、今年も2区かなと思っています。1区でスパート活かしたい気持ちもありますが、今年は無理せず。そして、1区は人選がいると思います。

1区(8.0km)吉岡大翔①13分22秒99
2区(5.8km)三浦龍司④13分26秒78
3区(8.5km)浅井皓貴③14分00秒12
4区(6.2km)森本喜道②13分55秒33
5区(6.4km)海老澤憲伸③13分55秒97
6区(10.2km)石井一希④13分46秒94

1区吉岡選手…スーパールーキー吉岡選手のデビューは、出雲駅伝1区になると予想します。ここまで、5000mを中心にレースに出て、インカレも終盤まで先頭争いをして戦いきっています。大学駅伝の1区でも、十分先頭争いの範疇で襷リレーができると思います。

2区三浦選手…三浦選手は、走るならやはりこの区間になってきますかね。昨年は区間2位も、前を追い詰めきれなかったのは悔しいところだったと思います。今年こそ区間賞で一気に先頭に立つシーンといきたいところです。

3区浅井選手…新エース格となった浅井選手を、エース区間3区に投入。関東IC1万mで、堂々他校のエースと渡り合って28分半ば。その前箱根7区も単独でどんどん前を追っていく走りを披露。初の主要区間でも、物おじせずに走れるのではないでしょうか。

4区森本選手…多くエントリーされた2年生以下の新戦力から、2年森本選手を抜擢すると予想。トラックで時折好走していて、9月日体大で初の5千m13分台をマーク。勢いがあるところで、一度大学駅伝を経験させたい。入学時の印象では、長門監督「ロードもいける」そうですが、果たして。

5区海老澤選手…アンカーに向けて流れを作り直したい区間。昨年の全日本駅伝5区で、一度大学駅伝を経験している海老澤選手で予想します。1万m28分台を出すなど一回り成長しています。どれだけ前を追っていけるでしょうか。

6区石井選手…アンカー決戦に、4年生エース石井選手を残しておきます。今年の箱根前から、中々調子が上がりませんでしたが、9月日体大で1万m29分12秒を記録。少しずつですが、復調しつつあります。総合力が必要な区間がいいですかね。

 もし、三浦選手がいけなければ、村尾選手や大野選手あたりに2区を任せるのもいいかもしれませんね。種目が違うとはいえ、主要大会の経験は多いですし、スピードはあります。彼らが走ることになっても楽しみは多いのではないでしょうか。

まとめ

・三浦&石井選手世代、ついに最終学年
・3年生浅井&海老澤選手が新たな主力に!
・吉岡選手だけじゃない!1年生が4人エントリー!

 1年時から、大学駅伝界を賑わせていた三浦・石井選手が、ついに最終学年になりましたね。三浦選手は、3000m障害で日本人初の快挙を成し遂げるなど、順調に成長。石井選手も、順大駅伝に欠かせない存在になっています。

 前年度の主力が多く卒業しましたが、3年生以下から新たな選手が出てきています。浅井選手が関東IC1万m4位入賞するなどエース格に成長。おそらく主要区間で登場か。海老澤選手もどこかで登場するか。

 また、1年生が4人もエントリーされたのが特徴的。5千m高校日本人高校記録保持者の吉岡選手は、関東・日本両インカレで5千m4位に入るなど、ひとまず順調。今回は三浦選手が海外遠征明けなので、満を持して主要区間デビューのはず。

 そして日本IC1500mを走っていた後田・大野選手もエントリー。持ち前のスピードでデビューを飾るのかどうか。他にも森本・荒巻選手らも気になり、面白いですね。

 万全なら、4年石井・3年浅井・1年吉岡選手が、比較的長めの距離、間を三浦選手や新戦力というオーダーですかね。昨年も強かったですが、序盤で先頭に立つなど見せ場は作れるか。色々と見どころがありそうな出雲駅伝になりそうです。


hakonankit

箱根駅伝の魅力に3歳の頃から取りつかれ、今や全日本大学駅伝や出雲駅伝を含めた大学駅伝、その予選会。大学長距離界がとても大好きな人間です。ブログでは10年以上にわたり、追いかけています。